JP2001500508A - ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害に有用な置換ベンゾシクロヘプタピリジン誘導体 - Google Patents

ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害に有用な置換ベンゾシクロヘプタピリジン誘導体

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JP2001500508A JP10513763A JP51376398A JP2001500508A JP 2001500508 A JP2001500508 A JP 2001500508A JP 10513763 A JP10513763 A JP 10513763A JP 51376398 A JP51376398 A JP 51376398A JP 2001500508 A JP2001500508 A JP 2001500508A
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Abstract

(57)【要約】 式(1.0)の新規の化合物が開示される。式(1.0)の化合物は、式(1.4)または(1.5)の化合物によって表され、ここでR1、R3およびR4はそれぞれ独立にハロから選択される。Wは(a)、(b)、(c)および(d)から選択される基を表す。また、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼおよび異常細胞(例えば、腫瘍細胞)の増殖を阻害する方法も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害に有用な 置換ベンゾシクロヘプタピリジン誘導体背景 1995年4月20日に発行されたWO95/10516はファルネシルタンパク質トランスフ ェラーゼの阻害に有用な三環式化合物を開示する。 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼのインヒビターに対して現在寄せ られている関心から見て、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害に 有用な化合物は、当該分野に対する歓迎すべき寄与となるだろう。本発明によっ てこのような寄与が提供される。発明の要旨 本発明は、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ(FPT)の阻害に有用な 化合物を提供する。本発明の化合物は、次式: で表され、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒である。ここで:a、b 、cおよびdのうちの1つはNまたはNR9(ここでR9はO-、-CH3または-(CH2)nCO2H(こ こでnは1から3である)を表し、そして残りのa、b、cおよびd基はCR1またはCR2を 表 し;あるいは a、b、cおよびdの各々が独立してCR1またはCR2から選択され; 各R1および各R2は独立して、H、ハロ、-CF3、-OR10(例えば-OCH3)、-COR10、- SR10(例えば、-SCH3および-SCH2C6H5)、-S(O)tR11(ここでtは0、1または2、例え ば-SOCH3および-SO2CH3)、-SCN、-N(R10)2、-NR10R11、-NO2、-OC(O)R10、-CO2R10 、-OCO2R11、-CN、-NHC(O)R10、-NHSO2R10、-CONHR10、-CONHCH2CH2OH、-NR10 COOR11-SR11C(O)OR11(例えば、-SCH2CO2CH3)、-SR11N(R75)2(ここで各R75は独立してH および-C(O)OR11から選択される)(例えば、-S(CH2)2NHC(O)O-t-ブチルおよび-S( CH2)2NH2)、ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ、テトラゾール-5-イルチオ、ま たは置換テトラゾール-5-イルチオ(例えば、アルキル置換テトラゾール-5-イル チオ(例えば1-メチル-テトラゾール-5-イルチオ))、アルキニル、アルケニルま たはアルキル(該アルキルまたはアルケニル基は任意にハロ、-OR10または-CO2R10 で置換される)から選択され; R3およびR4は同一または相異なり、そして各々独立して、H、R1およびR2の置 換基のいずれかであるか、あるいはR3およびR4は一緒になって、ベンゼン環(環I II)に縮合した飽和または不飽和のC5-C7縮合環であり; R5、R6、R7およびR8は各々独立して、H、-CF3、-COR10、アルキルまたはアリ ールであり(該アルキルまたはアリールは任意に-OR10、-SR10、-S(O)tR11、-NR1 0 COOR11、-N(R10)2、-NO2、-COR10、-OCOR10、-OCO2R11、-CO2R10、OPO3R10で置 換される)、あるいはR5はR6と組み合わされて=Oまたは=Sを表し、および/また はR7はR8と組み合わされて=Oまたは=Sを表し; R10はH、アルキル、アリール、またはアラルキル(例えば、ベンジル)を表し; R11はアルキルまたはアリールを表し; XはN、CHまたはCを表し、このCは炭素原子11に対する任意の二重結合(点線で 表される)を含み得; 炭素原子5と6との間の点線は任意の二重結合を表し、二重結合が存在する場合 、AおよびBは独立して、-R10、ハロ、-OR11、-OCO2R11または-OC(O)R10を表し、 そして炭素原子5と6との間に二重結合が存在しない場合は、AおよびBは各々独立 してH2、-(OR11)2;Hおよびハロ、ジハロ、アルキルおよびH、(アルキル)2、-H および-0C(O)R10、-Hおよび-OR10、=O、アリールおよびH、=NOR10または-O-(CH2 )p-O-(ここでpは2、3または4である)を表し; Wは、 から選択される基を表す: ここで、 R12は、(1)水素原子;(2)アルキル(例えば、メチルおよびエチル); (3)アリール;(4)アリールアルキル(アラルキル);からなる基より選択 される; R13は、(1)水素原子;(2)アルキル(例えば、メチルおよびエチル); (3)アルコキシ(例えば、メトキシ);(4)ヘテロシクロアルキル、例えば 、(a)4ヒドピラニル(tetrahydopyranyl)、および(b)置換基がヒドロキシ 、およびヒドロキシアルキル(例えば、ヒドロキシメチル)から選択される置換 テトラヒドロピラニルであって、例えばD-ガラクトシルすなわち である; (5)アリール;および(6)アラルキル(例えば、ベンジル);からなる群よ り選択される; R14は、(1)水素原子;(2)アルキル(例えば、-C(CH3)3);アリール;お よび(4)ヘテロアリール;からなる群より選択される; 環 は、ヘテロシクロアルキル環を表し、ここで、Yは環の残余を表し、該残余は、 炭素原子、ならびに必要に応じて、NH、NR15、OおよびSからなる群より選択さ れるヘテロ原子を含み、そして該残余は必要に応じて、そこに縮合されるアリー ル環(例えば、フェニール)を有し;一般にヘテロシクロアルキル環は、4個ま たは5個の炭素原子(通常は4個の炭素原子)を含み、これは例えば、 を含み;残余Yに縮合されるアリール環を有するヘテロシクロアルキル環の例は 、 を含み; R15は、-C(O)OR16を表し;そして R16は、アルキル、好ましくは、-C(CH3)3を表す。 本発明の化合物は:(i)インビトロで、ファルネシルタンパク質トランスフェ ラーゼを強力に阻害するが、ゲラニルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼI を阻害しない;(ii)ファルネシルアクセプターである形質転換Rasの形態によっ て誘導される表現型の変化をブロックするが、操作されてゲラニルゲラニルアク セプターとなった形質転換Rasの形態によって誘導される表現型の変化をブロッ クしない;(III)ファルネシルアクセプターであるRasの細胞内プロセシングを ブロックするが、操作されてゲラニルゲラニルアクセプターへとなったRasの細 胞内プロセシングをブロックしない;および(iv)形質転換Rasによって誘導され る培養中の異常細胞増殖をブロックする。 本発明の化合物は、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼおよびオンコ ジーンタンパク質Rasのファルネシル化を阻害する。それゆえ、本発明はさらに 、哺乳類(特にヒト)中のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ(例えば、r asファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ)を、上記三環式化合物の有効量 を投与することによって阻害する方法を提供する。ファルネシルタンパク質トラ ンスフェラーゼを阻害するために本発明の化合物を被験体に投与することは、下 記の癌の処置に有用である。 本発明は、本発明の化合物の有効量を投与することによって、異常増殖細胞( 形質転換細胞を包含する)を阻害または処置する方法を提供する。細胞の異常増 殖とは正常な調節機能とは独立した細胞の増殖をいう(例えば、接触阻害の欠如) 。これは以下の細胞の異常増殖を包含する:(1)活性化Rasオンコジーンを発現す る腫瘍細胞(腫瘍);(2)Rasタンパク質が他の遺伝子の発癌性変異の結果として活 性化される腫瘍細胞;および(3)異常なRas活性化が生じる他の疾患の良性または 悪性の細胞。 本発明はまた、腫瘍の増殖を阻害するための方法を提供する。この方法は、そ のような処置を必要とする哺乳類(例えばヒト)に、有効量の本明細書に記載の三 環式化合物を投与することによってなされる。特に本発明は、上記化合物の有効 量を投与することによって活性化Rasオンコジーンを発現する腫瘍の増殖を阻害 する方法を提供する。阻害され得る腫瘍の例としては、肺癌(例えば肺腺癌)、膵 臓癌(例えば膵臓癌(例えば外分泌性膵臓癌など))、大腸癌(例えば結腸直腸癌(例 えば大腸腺癌および大腸腺腫など))、骨髄白血病(例えば、急性骨髄性白血病(AM L))、甲状腺濾胞腫瘍、脊髄形成異常症候群(MDS)、膀胱癌、表皮癌、乳癌および 前立腺癌が挙げられるが、これらに限定されない。 本発明はまた、増殖性疾患(良性および悪性の両方)を阻害するための方法を提 供すると考えられる。ここでRasタンパク質は他の遺伝子中の発癌性変異の結果 として異常に活性化される(すなわちRas遺伝子自体が変異によって発癌性形態に 活性化されているのではない)。この阻害は、本明細書に記載の三環式化合物の 有効量をそのような処置を必要とする哺乳類(例えばヒト)に投与することによっ て達成される。例えば、良性の増殖性異常である神経線維腫症、または変異また はチロシンキナーゼオンコジーン(例えば、neu、src、abl、lckおよびfyn)の過 剰発現によってRasが活性化される腫瘍が、本明細書に記載の三環式化合物によ って阻害され得る。 本発明の方法で有用な三環式化合物は細胞の異常増殖を阻害または処置する。 理論に拘束されることを望むものではないが、これらの化合物は、ras p21のよ うなGタンパク質の機能をGタンパク質のイソプレニル化によって阻害することに よって機能し得、その結果これらの化合物は腫瘍の増殖または癌のような増殖性 疾患の治療に有用なものなるものと考えられる。理論に拘束されることを望むも のではないが、これらの化合物はrasファルネシルタンパク質トランスフェラー ゼを阻害し、それゆえras形質細胞に対する抗増殖活性を示すと考えられる。発明の詳細な説明 本明細書において、以下の用語は他に断りのない限り下記のように定義される : MH+は質量スペクトルにおける分子の分子イオン+水素を表す; ベンゾトリアゾール-1-イルオキシは を表す; 1-メチル-トリアゾール-5-イルチオは を表す; アルケニル-は、直鎖および分枝の炭素鎖で少なくとも1つの炭素−炭素二重結 合を有するものを表し、2個から12個の炭素原子、好ましくは2個から6個の炭素 原子、そして最も好ましくは3個から6個の炭素原子を含む; アルキニル-は、直鎖および分枝の炭素鎖で少なくとも1つの炭素−炭素三重結 合を有するものを表し、2個から12個の炭素原子、好ましくは2個から6個の炭素 原子を含む; アルキル-(アルコキシ、アラルキルおよびヘテロアリールアルキルのアルキル 部分を包含する)は、直鎖および分枝の炭素鎖を表し、1個から12個の炭素原子、 好ましくは1個から6個の炭素原子を含む; アラルキル-は、下記のように定義されるアリール基が上記のように定義され るアルキル基に結合したものを表し、好ましくはこのアルキル基は-CH2-である( 例えば、ベンジル); アリール(アラルキルのアリール部分を包含する)-は、6個から15個の炭素原子 を含み、そして少なくとも1つの芳香環を有する炭素環式基を表す(例えばアリー ルはフェニル環である)。この炭素環式環基のすべての置換可能な炭素原子は可 能な付加点であることが意図され、この炭素環式環は任意に1個以上のハロ、ア ルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキシ、CF3、アミノ、アルキルアミノ 、ジアルキルアミノ、-COOR10または-NO2で置換(例えば、1置換から3置換)され る;-CH2-イミダゾリルは、イミダゾリル環の任意の置換可能な炭素で-CH2-に結 合したイミダゾリル基を表し、すなわち: であり、例えば、-CH2-(2-、4-または5-)イミダゾリル、例えばである。 ハロ-は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを表す; ヘテロアリール-は、任意にR3、R4、フェニル、およびまたは-CH2C(O)OCH3で 任意に置換された環式基を表し、この環式基はO、SまたはNから選択される少な くとも1つのヘテロ原子を有する環式基を有する。上記ヘテロ原子は炭素環式環 構造の間に挿入され、そして芳香族特性を提供するに十分な数の非局在化π電子 を有し、この芳香族ヘテロ環基は好ましくは2個から14個の炭素原子を含む。例 えば、(2-、4-または5-)イミダゾリル、トリアゾリル、2-、3-または4-ピリジル ま たはピリジルN-オキシド(必要に応じて、R3およびR4で置換される)、ここで、 ピリジルN-オキシドを: と示す; ヘテロアリールアルキル(ヘテロアラルキル)-は、上記のように定義されるヘ テロアリール基が上記のように定義されるアルキル基に結合したものを表し、好 ましくはこのアルキル基は-CH2-である(例えば、-CH2-(4-または5-)イミダゾリ ル); ヘテロシクロアルキル-は、飽和の分枝または非分枝の炭素環式環で、3個から 15個の炭素原子、好ましくは4個から6個の炭素原子を含み、この炭素環式環が-O -、-S-および-NR10-から選択される1個から3個のヘテロ基で中断されているもの を表す。適当なヘテロシクロアルキル基は:(1)2-または3-テトラヒドロフラニ ル、(2)2-または3-テトラヒドロチエニル、(3)2-、3-または4-ピペリジニル、(4 )2-または3-ピロリジニル、(5)2-または3-ピペリジニル、(6)2-または4-ジオキ サニル、(7)テトラヒドピラニル、および(8)置換テトラヒドピラニル、ここで、 該置換基はヒドロキシおよびヒドロキシアルキル(例えば、ヒドロキシメチル) 、例えば、D-ガラクトシル、例えば、 、を含む。 以下の溶媒および試薬を略語を示して本明細書で参照とする;エタノール(Et OH);メアノール(MeOH);酢酸(HOAcまたはAcOH);酢酸エチル(EtOAc);N 、N-ジメチルホルムアミド(DMF);トリフルオロ酢酸(TFA);無水トリフルオ ロ酢酸(TFAA);1-ヒドロキシベンゾートリアゾール(HOBT);1-(3-ジメチル アミノプロピル)-3-エチルカルボジイミドヒドロクロリド(DEC);水素酸ジイ ソブチルアルミニウム(DIBAL);および4-メチルモルホリン(NMM)。 置換基R1、R2、R3、およびR4の位置への参照は番号付けした環構造: に基づく。 当業者は、C-11結合のSおよびR立体化学が: であることを理解する。 式1.0の化合物は、下部のピリジニル基が4-または3-ピペリジニル基の化合物 、すなわち を包含する。 式1.0の化合物は、R2およびR4がH、そしてR11およびR3がハロ(好ましくは独立 してBrまたはClから選択される)である化合物を包含する。例えば、R1がBrであ り、そしてR3がClである。これらの化合物は、R1が3位であり、そしてR3が8位で ある化合物(例えば、3-Brおよび8-Cl)を包含する。式1.0の化合物はまた、R2がH であり、そしてR1、R3およびR4がハロ(好ましくは独立してBrまたはClから選択 される)の化合物を包含する。 好ましくは、式1.0の化合物は式1.1: の化合物で表され、ここですべての置換基は式1.0について定義されたものと同 様である。 好ましくは、R2はHであり、そしてR1、R3およびR4はハロであり;aはNであり 、そしてb、cおよびdは炭素であり;AおよびBは各々H2である;C5とC6との間の 任意の結合は存在せず;XはCHであり;そしてR5、R6、R7およびR8はHである。よ り好ましくは、R1、R3およびR3は独立して、BrおよびClから選択される。最も好 ましくは、R1はBrであり、そしてR3およびR4は独立してClおよびBrから選択され る。 より好ましくは、式1.0の化合物は、式1.2および式1.3: の化合物で表され、そして最も好ましくは、式1.4および1.5: の化合物で表される。ここでR1,R3およびR4は各々独立してハロから選択され、 好ましくはBrまたはClであり;そしてA、B、XおよびWは式1.0で定義された通り である。より好ましくは、AおよびBは各々H2であり;C5とC6との間の任意の結合 は存在せず;そしてXはCHである。最も好ましくは、R1はBrであり;R3およびR4 は独立してBrまたはClであり、そしてさらになお好ましくはR3はClでありR4はBr であり;AおよびBは各々H2であり;C5とC6との間の任意結合は存在せず;XはCH であり;そしてR5、R6、R7およびR8はHである。 Wが、を表す場合: 好ましくは、R12は:H、アルキル(最も好ましくは、メチルまたはエチル)、 およびアラルキル(最も好ましくは、ベンジル);からなる群より選択され、な らびに、好ましくは、R13は:H、アルキル(最も好ましくは、メチルまたはエ チル)、アルコキシ(最も好ましくは、メトキシ)、アラルキル(最も好ましく は、ベンジル)、およびヘテロシクロアルキル(最も好ましくは、D-ガラクトシ ル)からなる群より選択される。好ましくは:(1)R12およびR13は、Hであ り;(2)R12は、アルキル(例えば、メチル)であり、およびR13は、アルコ キシ(例えば、メトキシ)であり;(3)R12は、アルキルであり、およびR13 は、アルキルであり(例えば、R12およびR13の両方は、エチルである);(4 )R12は、ヘテロシクロアルキル(例えば、D-ガラクトシル)であり、およびR13 は、Hであり;あるいは、(5)R12は、アラルキル(例えば、ベンジル)で あり、およびR13は、Hである。 Wが、 を表す場合、ヘテロシクロアルキル環 は、好ましくは、 からなる群より選択される。 Wが を表す場合、R14は、好ましくは、アルキルであり、最も好ましくは、-C(CH3)3 である。 式1.2Aおよび1.3A: の化合物は、XがCHまたはNであり、かつR1、R3およびR4はハロである場合 、好ましい。 本発明の好ましい化合物は式 の化合物で表される: ここで、R1、R3、およびR4は、ハロであり、残りの置換基は、上記と同様で あり、式1.5Aの化合物がより好ましい。 Wがである式1.0の代表的な化合物は: を含む。 Wが、である式1.0の代表的な化合物は: を含む。 Wが である式1.0の代表的な化合物は: を含む。 式1.0の代表的な化合物は: を含む。 本発明の化合物はまた、1-N-オキシド、すなわち例えば式:学的に受容可能な塩または溶媒和物を包含する。 化合物の旋光((+)-または(-)-)はメタノールまたはエタノール中、25℃で測定 される。 本発明は、アモルファス状態または結晶状態の上記化合物を包含する。 環系内に引かれた線は、結合が任意の置換可能の炭素原子に付加し得ることを 示す。 本発明の特定の化合物は異なる異性体形態(例えば、エナンチオマーまたはジ アステレオマー)で存在し得え、これはアトロプ異性体(すなわち、11位の炭素原 子が、10位のブロモ置換基の存在のため、縮合ベンゼン環の平面の上方または下 方に位置するように7員環が固定した立体配座)を包含する。本発明は、純粋形態 および混合物(ラセミ混合物を包含する)の、このようなすべての異性体を意図す る。エノール形態もまた包含される。 特定の三環式化合物は酸性の性質であり得る。例えば、カルボキシルまたはフ ェノール性ヒドロキシル基を有する化合物である。このような塩の例は、ナトリ ウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、金、銀、およびリチウムの塩を包 含し得る。例えば、-OR23基を有する化合物(ここでR23はHである)は、ナトリウ ムまたはリチウムの塩(すなわち、-ONaまたは-OLi基を有する化合物)を形成し得 る。また、薬学的に受容可能なアミン、例えば、アンモニア、アルキルアミン、 ヒドロキシアルキルアミン、N-メチルグルカミンなどによって形成される塩も意 図される。 特定の塩基性三環式化合物もまた薬学的に受容可能な塩、例えば酸付加塩を形 成する。例えば、ピリド窒素原子は強酸との塩を形成し得るが、他方、アミノ基 のような塩基性置換基を有する化合物も弱酸との塩を形成し得る。塩の形成に適 した酸の例は、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、マロン酸、サ リチル酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、マレイン酸、メタ ンスルホン酸ならびに当業者に周知の他の無機酸およびカルボン酸である。塩は 遊離塩基形態を十分な量の所望の酸と接触させて、従来の方法で塩を生成するこ とによって調製される。遊離塩基形態は、塩を適切な希薄塩基水溶液、例えばNa OH、炭酸カリウム、アンモニア、および重炭酸ナトリウムの希薄水溶液で処理す ることによって再生され得る。遊離塩基形態はある種の物理特性、例えば極性溶 媒への溶解度において、その対応の塩形態といくぶん異なるが、酸および塩基の 塩はそれ以外はその対応する遊離塩基形態と本発明の目的に関して同等である。 このような酸および塩基の塩はすべて、本発明の範囲内の薬学的に受容可能な 塩であることが意図され、そして酸および塩基の塩はすべて本発明の目的に関し て対応の化合物の遊離形態と等価であると見なされる。 本発明の化合物は、1995年4月20日発行のWO95/10516、1995年3月24日出願の出 願番号08/410,187号、1995年12月22日出願の出願番号08/577,951号(現在、放棄) 、1996年3月13日出願の出願番号08/615,760号(現在、放棄)、1997年7月3日出願 のW O97/23478号(これは、出願番号08/577,951号および08/615,760号の主題を開示す る)、1996年9月13日出願の出願番号08/710,225号、および1997年6月17日出願の 出願番号08/877,453号(各々の開示は本明細書中に参考として援用される)に記載 の手順;ならびに以下に記載の手順に従って調製される。 本発明の化合物は式:の化合物(ここですべての置換基は式1.0について定義した通り)を、適当な保護 ピペリジニル酢酸(例えば、1-N-t-ブトキシカルボニルピペリジニル酢酸)と、DE C/HOBT/NMMと共に、DMF中で約25℃で約18時間反応させて、式: の化合物を生成することによって調製され得る。次に式13.0の化合物を、ジオキ サンまたはメタノール中でTFAまたは10%硫酸のいずれかと反応させ、次にNaOH と反応させて、式14.0 の化合物を生成する。 例えば、式:の化合物は、式12.0化合物と1-N-t-ブトキシ-カルボニルピペリジニル-4-酢酸と の上記のような反応によって調製され得る。 例えば、式15.0の化合物は以下の化合物を包含する: これらの化合物は、各々、下記の調製例3、4、5、6、7、8、9、10、11、12およ び13に記載される。 本発明の化合物は、式: を、適当な保護ピペリジニル酢酸(例えば、1-N-t-ブトキシカルボニルピペリジ ニル酢酸)と、DEC/HOBT/NMMと共に、DMF中で約25℃で約18時間反応させて、式: の化合物を生成することによって調製され得る。次に式13.1の化合物を、ジオキ サンまたはメタノール中でTFAまたは10%硫酸のいずれかと反応させ、次にNaOH と反応させて、式15.1 の化合物を生成する。 式1.7で表される本発明のアミド化合物 は、式15.1の化合物を、ジメチルホルムアミド中、DECおよびHOBTのようなカッ プリング剤の存在下、適当なカルボン酸と反応させることによって調製され得る 。あるいは、式15.1の化合物は、ピリジンのような溶媒中で酸塩化物または無水 物と反応し得る。 1-N-O基を有する化合物: は、対応のピリジル化合物: から、メタ-クロロペルオキシ安息香酸による酸化によって調製され得る。この 反応は、適切な有機溶媒(例えば、ジクロロメタン(通常、無水物)または塩化メ チレン)中、適切な温度で行われ、三環系の環Iの1位にN-O置換を有する本発明の 化合物を生成する。 一般に、出発三環式反応物を、m-クロロペルオキシ安息香酸を添加する前に約 0℃に冷却する。次にこの反応期間の間に、反応系を室温まで温度上昇させる。 所望の生成物は標準的な分離手段で回収し得る。例えば、反応混合物を適切な塩 基(例えば飽和重炭酸ナトリウムまたはNaOH(例えば1NのNaOH)の水溶液で飽和し 、次に無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。生成物を含む溶液を減圧濃縮し得る 。生成物を標準的手段、例えばシリカゲルを用いるクロマトグラフィー(例えば 、フラッシュカラムクロマトグラフィー)で精製し得る。 あるいはN-O化合物は、中間体:から、m-クロロペルオキシ安息香酸および (ここでQは保護基(例えばBOC)である)を用いて上記酸化手順によって調製され得 る。酸化の後、保護基を当該分野で周知の技術で除去する。次にN-O中間体をさ らに反応させて、本発明の化合物を生成する。 式12.0の化合物は式12.1の化合物: を包含する。式12.1の化合物は、当該分野で公知の方法、例えばWO95/10516、米 国特許第5,151,423号に記載の方法ならびに下記の方法で調製され得る。上記の 中間体化合物はまた、以下の工程を包含する手順によって調製され得る: (a)式のアミド(ここでR11aはBrであり、R5aは水素であり、かつR6aはC1-C6アルキル、 ア リールまたはヘテロアリールである;R5aはC1-C6アルキル、アリールまたはヘテ ロアリールであり、かつR6aは水素である;R5aおよびR6aは独立してC1-C6アルキ ルおよびアリールからなる群から選択される;あるいはR5aおよびR6aはそれらが 結合する窒素と一緒になって、4個から6個の炭素原子、または3個から5個の炭素 原子を含み、そして-O-および-NR9a-(ここでR9aはH、C1-C6アルキルまたはフェ ニル)からなる群から選択される1個のヘテロ部分を含む環を形成する)を式 の化合物(ここでR1a、R2a、R3aおよびR4aは独立して水素およびハロからなる群 から選択され、そしてR7aはClまたはBrである)と、強塩基の存在下で反応させて 、式 の化合物を得る工程; (b)工程(a)の化合物を (i)POCl3と反応させて、式の化合物を得る工程;あるいは (ii)DIBALHと反応させて、式 のアルデヒドを得る工程; (c)上記シアノ化合物またはアルデヒドを式 のピペリジン誘導体(ここでLはClまたはBrからなる群から選択される脱離基であ る)と反応させて、各々、下式 のケトンまたはアルコールを得る工程; (d)(i)上記ケトンをCF3SO3Hで環化して、式13.0aの化合物(ここで点線は二重 結合を表す)を得る工程;または (d)(ii)上記アルコールをポリリン酸で環化して、中間体化合物(ここで点線は 単結合を表す)を得る工程。 WO95/10516、米国特許第5,151,423号に開示され、そして後に説明する中間体 化合物の調製方法は、三環式ケトン中間体を用いる。式 のこのような中間体(ここでR11b、R1a、R2a、R3aおよびR4aは独立して、水素お よびハロからなる群から選択される)は以下のプロセスによって調製され得る。 このプロセスは下記の工程を包含する: (a)式 の化合物を (i)式NHR5aR6aのアミン(ここでR5aおよびR6aは上記プロセス中で定義した通 り)と、パラジウム触媒および一酸化炭素の存在下で反応させて、式: のアミドを得る工程;または (ii)式R10aOHのアルコール(ここでR10aはC1-C6低級アルキルまたはC3-C6シ クロアルキルである)と、パラジウム触媒および一酸化炭素の存在下で反応させ て、 式:のエステルを得、次いでこのエステルを式NHR5aR6aのアミンと反応させて、アミ ドを得る工程; (b)上記アミドを式 のヨード置換ベンジル化合物(ここでR1a、R2a、R3a、R4aおよびR7aは上記の通り である)と、強塩基の存在下で反応させて、式 の化合物を得る工程;および (c)工程(b)の化合物を、式R8aMgL(ここでR8aはC1-C8アルキル、アリールまた はヘテロアリールであり、そしてLはBrまたはClである)の試薬で環化する工程( ただし環化に先だって、R5aまたはR6aが水素である化合物を置換可能なN-保護基 と反応させる)。 式12.2の化合物の(+)異性体は、酵素触媒エステル交換反応を含むプロセスを用いて、高いエナ ンチオ選択性で調製され得る。好ましくは、式12.3 の化合物を、Toyobo LIP-300のような酵素およびイソ酪酸トリフルオロエチルの ようなアシル化剤と反応させる;次に得られる(+)-アミドを当該分野で周知の技 術を用いて(-)-エナンチオマー性アミンから単離し、そして次にこの(+)-アミド を例えばH2SO4のような酸と共に還流することによって加水分解し、そして得ら れる化合物を次に当該分野で周知の技術によりDIBALで還元して、対応する光学 的に濃縮された式12.2の(+)-異性体を得る。あるいは、式12.3のラセミ化合物を 最初に、対応する式12.2のラセミ化合物に還元し、そして次に酵素(Toyobo LIP- 300)および上記のようなアシル化剤で処理して、(+)-アミドを得、これを加水分 解して、光学的に濃縮された(+)-異性体を得る。 当業者は、R1、R2、R3およびR4置換基を有する式1.0の化合物が上記の酵素プ ロセスで作製され得ることを理解する。 Wがである式1.0の化合物を生成するために、式14.0または15.0の化合物を適切なハ ロアセトアミドまたはハロアセテート: とそれぞれ反応させる(ここでXは、ピペリジン環のアミン窒素をアルキル化す るハロ(例えば、BrまたはCl)である)。この反応は当該分野で周知の手順に従 って処理される。例えば、式14.0または式15.0の化合物を、適した塩基(例えば 、Na2CO3)を含む適した有機溶媒(例えば、DMF)中で適切なハロアセテートに 反応させる。 例えば、式 の化合物のハロアセトアミドまたはハロアセテート との反応(ここで、Xは、BrまたはClである)は、Na2CO3を含むDMF中で式 の化合物をそれぞれ生成する。 本発明の化合物を以下の実施例で例示する。これらは開示の範囲を限定と解釈 されるものではない。 調製例1 工程A: エチル4-ピリジルアセテート(10g、60.5mmol)と乾燥CH2Cl2(120mL)とを -20℃で合わせ、そしてMCPBA(10.45g、60.5mmol)を添加し、そして-20℃ で1時間撹拌し、次いで25℃で67時間撹拌する。MCPBA(3.48g、20.2mmol) をさらに添加し、そして25℃で24時間撹拌する。CH2Cl2で希釈し、そして飽 和NaHCO3(水溶液)で洗浄し、次いで水で洗浄する。MgSO4で乾燥し、 真空下で残渣となるまで濃縮し、そしてクロマトグラフ(シリカゲル、2%〜5. 5%(MeOH中10%NH4OH)/CH2Cl2)により、8.12gの生成化合物を 得る。質量スペクトル:MH+=182.15。工程B: 工程Aの生成物(3.5g、19.3mmol)、EtOH(17.5mL)および10%NaOH( 水溶液)(96.6mL)を合わせ、そしてこの混合物を67℃で2時間加熱する。2NH Cl(水溶液)を添加してpH=2.37に調整し、そして真空下で残渣となるまで 過ケーキを乾燥EtOHで洗浄する(2×50ml)。合わせた濾液を真空下で濃縮 し、2.43gの表題化合物を得る。調製例2 表題化合物を、PCT国際公開第WO 95/10516号に開示されたプロセスによっ て調製する。 調製例3 工程A: 8-クロロ-11-(1−エトキシ-カルボニル-4-ピペリジニル)-11H-ベンゾ[5,6] シクロヘプタ[1,2-b]ピリジン(14.95g、39mmol)とCH2Cl2(150mL)とを合わ せ、次いで(nBu)4NNO3(13.07g、42.9mmol)を添加し、そしてこの混合物を 0℃に冷却する。CH2Cl2(20mL)中のTFAA(6.09mL、42.9mmol)の溶液を1. 5時間にわたってゆっくりと添加(滴下)する。この混合物を一晩0℃に維持し 、次いで飽和NaHCO3(水溶液)、水およびブラインで連続して洗浄する。 有機溶液をNa2SO4で乾燥し、真空下で残渣となるまで濃縮し、そしてこの残 渣をクロマトグラフ(シリカゲル、EtOAc/ヘキサンの勾配)して、2つの 生成化合物3A(i)および3A(ii)をそれぞれ4.32gおよび1.90g得る。 化合物3A(i)の質量スペクトル:MH+=428.2。 化合物3A(ii)の質量スペクトル:MH+=428.3。工程B: 工程Aからの生成物3A(i)(22.0g、51.4mmol)、85%EtOH(水溶液)( 150mL)、Fe粉末(25.85g.0.463mole)およびCaCl2(2.42g、21.8mmol)を 合わせ、そして還流下で一晩加熱する。Fe粉末(12.4g、0.222mole)およびC aCl2(1.2g,10.8mmol)を添加し、そして還流下で2時間加熱する。別のFe 粉末(12.4g、0.222mole)およびCaCl2(1.2g、10.8mmol)を添加し、そして 00mL)を添加し、残渣となるまで濃縮し、そして残渣をクロマトグラフ(シリカ ゲル、MeOH/CH2Cl2の勾配)して、16.47gの生成化合物を得る。工程C: 工程Bからの生成物(16.47g、41.4mmol)と48%HBr(水溶液)(150mL)とを 合わせ、そして−3℃に冷却する。臭素(18mL)をゆっくりと添加(滴下)し、次 いでNaNO2(8.55g、0.124mole)の水(85mL)溶液をゆっくりと添加(滴下)す る。45分間−3℃〜0℃で撹拌し、次いで50%NaOH(水溶液)を添加するこ とによってpH=10に調整する。EtOAcで抽出し、この抽出物をブラインで洗 浄し、そしてこの抽出物をNa2SO4で乾燥する。残渣となるまで濃縮し、そし てクロマトグラフ(シリカゲル、EtOAc/ヘキサンの勾配)して、2つの生 成化合物3C(i)および3C(ii)をそれぞれ10.6gおよび3.28g得る。 化合物3C(i)の質量スペクトル:MH+=461.2。 化合物3C(ii)の質量スペクトル:MH+=539。工程D: 工程Cの生成物3C(i)を、濃HClに溶解することによって加水分解し、そ して約100℃に16時間加熱する。この混合物を冷却し、次いで1M NaOH(水 溶液)で中和する。CH2Cl2で抽出し、この抽出物をMgSO4で乾燥し、濾 過し、そして真空下で濃縮し表題化合物を得る。 質量スペクトル:MH+=466.9。工程E: 工程Dの表題化合物1.160g(2.98mmol)を20mLのDMF中に溶解し、室温で攪拌し、 そして0.3914g(3.87mmol)の4-メチル-モルホリン、0.7418g(3.87mmol)のDEC、0. 5229g(3.87mmol)のHOBT、および0.8795g(3.87mmol)の1-N-t-ブトキシカルボニル -ピペリジニル-4-酢酸を加える。混合物を室温で2日間攪拌し、次に減圧下濃縮 して、残渣を得、この残渣をCH2Cl2および水の間で分配する。有機相を補和NaHC O3(水性)、10%NaH2PO4(水性)および食塩水で順次洗浄する。有機相をMgSO4で乾 燥 し、濾過し、そして減圧濃縮して、残渣を得る。残渣をクロマトグラフ(シリカ ゲル、2%MeOH/CH2Cl2+NH3)にかけて、1.72gの生成物を得る。融点=94.0-94. 5℃、質量スペクトル:MH+=616.3、 元素分析 計算値−C,60.54;H,6.06;N,6.83 実測値−C,59.93;H,6.62;N,7.45。工程F 1.67g(2.7mmol)の工程Eの生成物と20mLのCH2Cl2とを合わせ、0℃で攪拌する。 20mLのTFAを加え、混合物を2時間攪拌し、次に混合物を1NのNaOH(水性)で塩基性 化する。CH2Cl2で抽出し、有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下乾燥 して、1.16gの生成物を得る。融点=140.2-140.8、質量スペクトル:MH+=516.2 。 調製例4 工程A: 4-(8-クロロ-3-ブロモ-5,6-ジヒドロ-11H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b ]ピリジン-11-イリデン)-1-ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステル(25.86g 、55.9mmol)と濃H2SO4(250mL)とを-5℃で合わせ、次いでNaNO3(4.8g、5 6.4mmol)を添加し、そして2時間撹拌する。この混合物を氷(600g)に注ぎ、そし て濃NH4OH(水溶液)で塩基性化する。この混合物を濾過し、水(300mL)で洗 浄し、次いでCH2Cl2(500mL)で抽出する。抽出物を水(200mL)で洗浄し、Mg SO4で乾燥し、次いで濾過し、そして真空下で残渣となるまで濃縮する。この 残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、10%EtOAc/CH2Cl2)して、24.4 g(収率86%)の生成物を得る。m.p.=165〜167℃、質量スペクトル:MH+ =506(CI) 元素分析: 計算値−C,52.13;H,4.17;N,8.29 測定値−C,52.18;H,4.51;N,8.16 工程B: 工程Aの生成物(20g、40.5mmol)と濃H2SO4(200mL)とを20℃で合わせ、次 いでこの混合物を0℃に冷却する。1,3-ジブロモ-5,5-ジメチル-ヒダントイン(7 .12g、24.89mmol)をこの混合物に添加し、そして3時間20℃で撹拌する。0℃ に冷却し、追加のジブロモヒダントイン(1.0g、3.5mmol)を添加し、そして20℃ で2時間撹拌する。この混合物を氷(400g)に注ぎ、濃NH4OH(水溶液)を用 いて0℃で塩基性化し、そして得られた固体を濾過によって収集する。この固体 を水(300mL)で洗浄し、アセトン(200mL)中でスラリー化し、そして濾過し、19.7 9g(収率85.6%)の生成物を得る。m.p.=236〜237℃、質量スペクトル:M H+=584(CI) 元素分析: 計算値−C,45.11;H,3.44;N,7.17。 測定値−C,44.95;H,3.57;N,7.16。工程C: Feフィリング(filing)(25g、447mmol)、CaCl2(10g(90mmol))、およ び90:10EtOH/水(700mL)中での工程Bの生成物(20g、34.19mmol)の懸濁 過し、そして濾過ケーキを熱EtOH(2×200mL)で洗浄する。濾液を合わせ、 そして洗浄し、そして真空下で残渣となるまで濃縮する。残渣をCH2Cl2(600 mL)で抽出し、水(300mL)で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥する。濾過し、そし て真空下で残渣となるまで濃縮し、次いでクロマトグラフ(シリカゲル、30%E tOAc/CH2Cl2)して、11.4g(収率60%)の生成物を得る。m.p.=21 1〜212℃、質量スペクトル:MH+=554(CI) 元素分析: 計算値−C,47.55;H,3.99;N,7.56。 測定値−C,47.45;H,4.31;N,7.49。工程D: 工程Cの生成物(20g、35.9mmol)を、−10℃で、NaNO2(8g、116mmol)の 濃HCl(120mL)水溶液にゆっくりと(分割して)添加する。得られた混合物を 0℃で2時間撹拌し、次いで50%H3PO2(150mL、1.44mole)に0℃で1時間か けてゆっくりと添加(滴下)する。0℃で3時間撹拌し、次いで氷(600g)に注ぎ 、そして濃NH4OH(水溶液)で塩基性化する。CH2Cl2(2×300mL)で抽出 し、この抽出物をMgSO4で乾燥し、次いで濾過し、そして真空下で残渣とな るまで濃縮する。この残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、25%EtOAc/ヘキ サン)して、13.67g(収率70%)の生成物を得る。m.p.=163〜165℃、質量 スペクトル:MH+=539(CI) 元素分析: 計算値−C,48.97;H,4.05;N,5.22。 測定値−C,48.86;H,3.91;N,5.18。工程E: 工程Dの生成物(6.8g、12.59mmol)と濃HCl(水溶液)(100mL)とを合わせ 、そして85℃で一晩撹拌する。この混合物を冷却し、氷(300g)に注ぎ、そして 濃NH4OH(水溶液)で塩基性化する。CH2Cl2(2×300mL)で抽出し、そし てこの抽出物をMgSO4で乾燥する。濾過し、そして真空下で残渣となるまで 濃縮し、クロマトグラフ(シリカゲル、10%MeOH/EtOAc+2%NH4O H(水溶液))して、5.4g(収率92%)の表題化合物を得る。m.p.=172〜17 4℃、質量スペクトル:MH+=467。 元素分析: 計算値−C,48.69;H,3.65;N,5.97。 測定値−C,48.83;H,3.80;N,5.97。工程F: 下記調製例5の工程Cと本質的に同様の手順に従って、上記工程Eの表題化合物 を1-N-t-ブトキシカルボニルピペリジニル-4-酢酸と反応させて、化合物 を生成する。工程G: 下記調製例5の工程Dと本質的に同様の手順に従って、上記工程Fの表題化合物 を脱保護して、調製例4の表題化合物を得る。 調製例5 工程A: 調製例3、工程Dに記載されたのと実質的に同じ手順により、4-(8-クロロ- 3-ブロモ-5,6-ジヒドロ-11H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イ リデン)-1-ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステル(2.42g)を加水分解し、1.3 9g(収率69%)の生成物を得る。MH+=389。工程B: 工程Aの生成物(1g、2.48mmol)と乾燥トルエン(25mL)とを合わせ、トルエン 中の1M DIBAL(2.5mL)を添加し、そしてこの混合物を還流下で加熱する。 0.5時間後、トルエン中の1M DABAL(2.5mL)をさらに添加し、そして還流 下で1時間加熱する。(反応を、50%MeOH/CH2Cl2+NH4OH(水溶液 )を用いるTLCによってモニタリングする。)この混合物を室温まで冷却し、 50mLの1N HCl(水溶液)を添加し、そして5分間撹拌する。1N NaOH (水溶液)(100mL)を添加し、次いでEtOAc(3×150mL)で抽出する。この抽 出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして真空下で残渣となるまで濃縮し、1.1 gの表題化合物を得る。工程C: 0.501g(1.28mmol)の工程Bの表題化合物と20mLの乾燥DMFとを合わせ、次に0.40 5g(1.664mmol)の1-N-t-ブトキシカルボニルピペリジニル-4-酢酸、0.319g(1.664 mmol)のDEC、0.225g(1.664mmol)のHOBT、および0.168g(1.664mmol)の4-メチルモ ルホリンを加え、そして室温で終夜攪拌する。混合物を減圧濃縮して残渣を得、 次に残渣を150mLのCH2Cl2と150mLの飽和NaHCO3(水性)との間で分配する。水相を さらに150mLのCH2Cl2で抽出する。有機相をMgSO4で乾燥し、そして減圧濃縮して 残渣を得る。残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、500mLのヘキサン、1Lの1%MeO H/CH2Cl2+0.1%NH4OH(水性)、次いで1Lの2%MeOH/CH2Cl2+0.1%NH4OH(水性) )にかけて、0.575gの生成物を得る。融点=115-125℃;質量スペクトル:MH+= 616。工程D: 0.555g(0.9mmol)の工程Cの生成物と15mLのCH2Cl2とを合わせ、そして混合物を 0℃まで冷却する。15mLのTFAを加え、そして0℃で2時間攪拌する減圧下40-45℃ で濃縮して残渣を得、次にこの残渣を150mLのCH2Cl2と100mLの飽和NaHCO3(水性) との間で分配する。水層を100mLのCH2Cl2で抽出し、抽出物を合わせ、そしてMgS O4で乾燥する。減圧濃縮して0.47gの生成物を得る。融点=140-150℃;質量スペ クトル;MH+=516。調製例6 [ラセミ体、ならびに(+)-および(-)-異性体]工程A: 調製例4、工程Dの生成物(16.6g、0.03mole)を、CH3CNおよび水の3:1溶 液(CH3CN(212.65mL)および水(70.8mL))と合わせ、そして得られたスラリー を一晩室温で撹拌する。NaIO4(32.833g、0.153mole)を添加し、次いでRu O2(0.31g、2.30mmol)を添加し、そして室温で撹拌する(RuO2の添加は発熱 反応を伴い、そして温度は20℃〜30℃まで上昇する)。この混合物を1.3時間撹 拌し、(約30分後、温度を25℃に戻し)、次いで濾過して固形物を除き、そして その固形物をCH2Cl2で洗浄する。濾液を真空下で残渣となるまで濃縮し、そ してこの残渣をCH2Cl2に溶解する。濾過して不溶性固形物を除き、そしてこ の固形物をCH2Cl2で洗浄する。濾液を水で洗浄し、容積が約200mLになる まで濃縮し、そして漂白剤で洗浄し、次いで水で洗浄する。6N HCl(水溶 液)で抽出する。この水性抽出物を0℃まで冷却し、そして温度を30℃未満に保 ちながら50%NaOH(水溶液)をゆっくりと添加し、pH=4に調整する。CH2 Cl2で2回抽出し、MgSO4で乾燥し、そして真空下で残渣となるまで濃縮 する。この残渣を20mLのEtOH中でスラリー化し、そして0℃に冷却する。得 られた固形物を濾過によって収集し、そしてこの固体を真空下で乾燥し、7.95g の生成物を得る。 工程B: 工程Aの生成物(21.58g、53.75mmol)と、EtOHおよびトルエンの無水1:1 混合物(500mL)とを合わせ、NaBH4(1.43g、37.8mmol)を添加し、そして混合 物を還流下で10分間加熱する。この混合物を0℃まで冷却し、水(100mL)を添加 し、次いで温度を10℃未満に保ちながら1M HCl(水溶液)でpHを約4〜5 に調整する。EtOAc(250mL)を添加し、そして層を分離する。有機層をブラ イン(3×50mL)で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥する。真空下で残渣(24.01g) になるまで濃縮し、そしてこの残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、30%ヘキサ ン/CH2Cl2)して、生成物を得る。不純物フラクションを再度、クロマトグ ラフィーにより精製した。計18.57gの生成物を得た。 工程C: 工程Bの生成物(18.57g、46.02mmol)とCHCl3(500mL)とを合わせ、次いで SOCl2(6.70mL、91.2mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で4時間撹拌 する。ピペラジン(35.6g、0.413mole)のTHF(800mL)溶液を5分間にわたって 添加し、そしてこの混合物を1時間室温で撹拌する。混合物を還流下で一晩加熱 し、次いで室温まで冷却し、そしてCH2Cl2(1L)でこの混合物を希釈する。 水(5×200mL)で洗浄し、そして水相をCHCl3(3×100mL)で抽出する。すべ ての有機溶液を合わせ、ブライン(3×200mL)で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥 する。真空下で残渣となるまで濃縮し、クロマトグラフ(シリカゲル、5%、7. 5%、10%MeOH/CH2Cl2+NH4OHの勾配)して、18.49gの表題化合 物をラセミ混合物として得る。工程D エナンチオマー分離: 工程Cの表題化合物のラセミ体を、分取キラルクロマトグラフィー(Chiralpa ck AD,5cm×50cmカラム、流速100mL/分、20%iPrOH/ヘキサン+0.2%ジエチ ルアミン)によって分離し、9.14gの(+)-異性体および9.30gの(−)-異性体を 得る。 (+)-異性体についての物理化学的データ:m.p.=74.5℃〜77.5℃;質量ス ペクトルMH+=471.9;[α]D 25=+97.4°(8.48mg/2mL MeOH)。 (−)-異性体についての物理化学的データ:m.p.=82.9℃〜84.5℃;質量ス ペクトルMH+=471.8;[α]D 25=−97.4°(8.32mg/2mL MeOH)。工程E: 3.21g(6.80mmol)の工程Dの(-)-異性体生成物と150mLの無水DMFとを合わせる。 2.15g(8.8mmol)の1-N-t-ブトキシカルボニルピペリジニル-4-酢酸、1.69g(8.8mm ol)のDEC、1.19g(8.8mmol)のHOBTおよび0.97mL(8.8mmol)のN-メチルモルホリン を加え、そして混合物を室温で終夜攪拌する。減圧濃縮してDMFを除去し、そし て50mLの飽和NaHCO3(水性)を加える。CH2Cl2(2×250mL)で抽出し、50mLの食塩水 で抽出し、そしてMgSO4で乾燥する。減圧濃縮して残渣を得、そしてクロマトグ ラフ(シリカゲル、2%MeOH/CH2Cl2+0.1%NH40H)にかけて、4.75gの生成物を得 る。融点=75.7-78.5℃;質量スペクトル;MH+=697;[α]D 25=-5.5°(6.6mg /2mLのMeOH)。工程F: 4.70g(6.74mmol)の工程Eの生成物と30mLのMeOHとを合わせ、次に50mLの10%H2 SO4/ジオキサンを1時間かけて10mLづつ加える。混合物を50mLの水中に注ぎ、そ して15mLの50%NaOH(水性)を加えてpH=10-11に調節する。得られる固体を濾過 して除去し、そして濾液をCH2Cl2(2×250mL)で抽出する。水層を減圧濃縮してMe OHを除去し、そして250mLのCH2Cl2で再び抽出する。合わせた抽出物をMgSO4で抽 出し、そして減圧濃縮して生成物を得る。融点=128.1-131.5℃;質量スペクト ル:MH=597;[α]D 25=-6.02°(9.3mg/2mL MeOH) 調製例7 工程A: 4-(8-クロロ-3-ブロモ-5,6-ジヒドロ-11H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b ]ピリジン-11-イリデン)-1-ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステル(15g、3 8.5mmol)と濃H2SO4(150mL)とを−5℃で合わせ、次いでKNO3(3.89g、38.5 mmol)を添加し、そして4時間撹拌する。この混合物を氷(3L)に注ぎ、そして5 0%NaOH(水溶液)で塩基性化する。CH2Cl2で抽出し、MgSO4で乾燥 し、次いで濾過し、そして真空下で残渣となるまで濃縮する。この残渣をアセト ンから再結晶し、6.69gの生成物を得る。 工程B: 工程Aの生成物(6.69g、13.1mmol)と100mLの85%EtOH/水とを合わせ、 次いでCaCl2(0.66g、5.9mmol)およびFe(6.56g、117.9mmol)を添加し、 て濾過し、そして濾過ケーキを熱EtOHですすぐ。濾液を真空下で濃縮し、7. 72gの生成物を得る。質量スペクトル:MH+=478.0。工程C: 工程Bの生成物(7.70g)とHOAc(35mL)とを合わせ、次いでBr2のHOA c 溶液(45mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で一晩撹拌する。1N NaOH (水溶液)(300mL)を添加し、次いで50%NaOH(水溶液)(75mL)を添加し、 そしてEtOAcで抽出する。この抽出物をMgSO4で乾燥し、そして真空下 で残渣となるまで濃縮する。この残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、20%〜30 %EtOAc/ヘキサン)して、3.47gの生成物を得る(これは別に1.28gの部 分的に精製された生成物を伴う)。質量スペクトル:MH+=555.9。 工程D: t-ブチルニトリル(0.557g、5.4mmol)とDMFと(3mL)を合わせ、そしてこの 混合物を60〜70℃で加熱する。工程Cの生成物(2.00g、3.6mmol)およびDMF( 4mL)の混合物をゆっくりと添加(滴下)し、次いでこの混合物を室温まで冷却す る。別のt-ブチルニトリル(0.64mL)を40℃で添加し、そしてこの混合物を60℃〜 70℃に0.5時間再加熱する。室温まで冷却し、そしてこの混合物を水(150mL)に注 ぐ。CH2Cl2で抽出し、この抽出物をMgSO4で乾燥し、そして真空下で残 渣となるまで濃縮する。この残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、10%〜20%E tOAc/ヘキサン)して、0.74gの生成物を得る。質量スペクトル:MH+=5 41.0。 工程E: 工程Dの生成物(0.70g、1.4mmol)と濃HCl(水溶液)(8mL)とを合わせ、 そしてこの混合物を還流下で一晩加熱する。1N NaOH(水溶液)(30mL)を 添加し、次いで50%NaOH(水溶液)(5mL)を添加し、そしてCH2Cl2で抽 出する。この抽出物をMgSO4で乾燥し、そして真空下で濃縮し、0.59gの表 題化合物を得る。質量スペクトル:MH+=468.7。m.p.=123.9℃〜124.2℃。工程F: 6.0g(12.8mmol)の工程Eの表題化合物を、調製例5の工程Cのについて記載した 手順と実質的に同じ手順を用いて、3.78g(16.6mmol)の1-N-t-ブトキシカルボニ ルピペリジニル-4-酢酸と反応させて、8.52gの生成物を得る。質量スペクトル: MH+=694.0(FAB) 工程G: 8.50gの工程Fの生成物と60mLのCH2Cl2とを合わせ、次に0℃に冷却し、そして5 5mLのTFAを加える。混合物を0℃で3時間攪拌し、次に500mLの1NのNaOH(水性)を 加え、次いで30mLの50%NaOH(水性)を加える。CH2Cl2で抽出し、MgSO4で乾燥し 、そして減圧濃縮して、7.86gの生成物を得る。質量スペクトル:MH+=593.9(FA B)。 調製例8 [ラセミ体、ならびに(+)-および(-)-異性体]工程A: 調製例7の工程Eの表題化合物8.1gのトルエン溶液を調製し、そして17.3mLの1D IBALの1M溶液を加える。混合物を加熱還流し、そしてさらに21mLの1MのDIBAL/ トルエン溶液を40分間かけてゆっくりと(一滴ずつ)加える。反応混合物を約0℃ まで冷却し、そして700mLの1MのHCl(水性)を加える。有機相を分離し、捨てる。 水層をCH2Cl2で洗浄し、抽出物を捨て、次に50%NaOH(水性)を加えて水相を塩基 性化する。CH2Cl2で抽出し、抽出物をMgSO4で乾燥し、そして減圧濃縮して、7.3 0gの表題化合物を得る。これはエナンチオマーのラセミ混合物である。工程B−エナンチオマーの分離: 工程Aの表題化合物のラセミ体を分取キラルクロマトグラフィー(Chiralpack A D、5cm×5cmカラム、20%iPrOH/ヘキサン+0.2%ジエチルアミン使用)で分離し 、表題化合物の(+)-異性体および(-)-異性体を得る。 (+)-異性体についての物理化学的データ:融点=148.8℃;質量スペクトルMH+ =469;[α]D 25=+65.6°(12.93mg/2mLのMeOH)。 (-)-異性体についての物理化学的データ:融点=112℃;質量スペクトルMH+= 469;[α]D 25=-65.2°(3.65mg/2mLのMeOH)。工程C: 調製例8の工程Bの表題化合物の(+)-異性体1.33gを、調製例5の工程Cについて 記載の手順と実質的に同じ手順を用いて1.37gの1-N-t-ブトキシカルボニルピペ リジニル-4-酢酸と反応させて、2.78gの生成物を得る。質量スペクトル;MH+=6 94.0(FAB);[α]D 25=+34.1°(5.45mg/2mLのMeOH)。工程D: 2.78gの工程Cの生成物を調製例5の工程Dについて記載の手順と実質的に同じ手 順により処理して、1.72gの生成物を得る。融点=104.1℃;質量スペクトル;MH+ =594;[α]D 25=+53.4°(11.42mg/2mLのMeOH)。 調製例9 [ラセミ体、ならびに(+)-および(-)-異性体]工程A: 出発ケトン(40.0g、0.124mole)とH2SO4(200mL)とを合わせ、そして0℃ま で冷却する。KNO3(13.78g、0.136mole)を1.5時間かけてゆっくりと添加し、 次いで室温まで加温し、そして一晩撹拌する。調製例4、工程Aに記載されたの と実質的に同じ手順を用いて、反応物を後処理する(work up)。クロマトグラ フ(シリカゲル、20%、30%、40%、50%EtOAc/ヘキサン、次いで100% EtoAc)して、少量の7-ニトロ生成物、および7-ニトロ化合物と9-ニトロ化 合物との混合物(19g)と共に、28gの9-ニトロ生成物を得る。工程B: 調製例4、工程Cに記載されたのと実質的に同じ手順を用いて、工程Aの9- ニトロ生成物(28g、76.2mmol)、400mLの85%EtOH/水、CaCl2(3.8g、 34.3mmol)およびFe(38.28g、0.685mole)を反応させ、24gの生成物を得る。工程C: 工程Bの生成物(13g、38.5mmol)、HOAc(140mL)を合わせ、そしてBr2(2 .95mL、57.8mmol)のHOAc(10mL)溶液を20分間にわたってゆっくりと添加する 。反応混合物を室温で撹拌し、次いで真空下で残渣となるまで濃縮する。CH2 Cl2および水を添加し、次いで50%NaOH(水溶液)でpH=8〜9に調整す る。有機相を水で洗浄し、次いでブラインで洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥す る。真空下で濃縮し、11.3gの生成物を得る。工程D: 濃HCl(水溶液)(100mL)を0℃まで冷却し、次いでNaNO2(5.61g、81. 4mmol)を添加し、そして10分間撹拌する。工程Cの生成物(11.3g、27.1mmol)を ゆっくりと(分割して)添加し、そしてこの混合物を0℃〜3℃で2.25時間撹拌 する。50%H3PO2(水溶液)(180mL)をゆっくりと添加(滴下)し、そしてこ の混合物を0℃で一晩放置しておく。50%NaOH(150mL)を30分間にわたって ゆっくりと添加(滴下)し、pH=9に調整し、次いでCH2Cl2で抽出する。抽 出物を水で洗浄し、次いでブラインで洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥する。真 空下で残渣となるまで濃縮し、そしてクロマトグラフ(シリカゲル、2%EtO Ac/CH2Cl2)して、8.6gの生成物を得る。工程E: 工程Dの生成物(8.6g、21.4mmol)とMeOH(300mL)とを合わせ、そして0℃ 〜2℃まで冷却する。NaBH4(1.21g、32.1mmol)を添加し、そしてこの混合物 を約0℃で1時間撹拌する。別のNaBH4(0.121g、3.21mmol)を添加し、2時 間0℃で撹拌し、次いで一晩0℃で放置する。真空下で残渣になるまで濃縮し、 次いでこの残渣をCH2Cl2と水との間で分配する。有機相を分離し、そして真 空下で濃縮し(50℃)、8.2gの生成物を得る。工程F: 工程Eの生成物(8.2g、20.3mmol)とCH2Cl2(160mL)とを合わせ、0℃まで 冷却し、次いでSOCl2(14.8mL、203mmol)を30分間かけてゆっくりと添加(滴 下)する。この混合物を室温まで加温し、そして4.5時間撹拌し、次いで真空下 で残渣となるまで濃縮し、CH2Cl2を添加し、そして1N NaOH(水溶液 )、次いでブラインで洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥する。真空下で残渣とな るまで濃縮し、次いで乾燥THFおよびピペラジン(8.7g、101mmol)を添加 し、そして室温で一晩撹拌する。真空下で残渣となるまで濃縮し、CH2Cl2を 添加し、そして0.25N NaOH(水溶液)、水、次いでブラインで洗浄する。 Na2SO4で乾燥し、そして真空下で濃縮し、9.46gの粗生成物を得る。クロマ トグラフ(シリカゲル、5%MeOH/CH2Cl2+NH3)して、3.59gの表 題化合物をラセミ体として得る。 工程G エナンチオマーの分離: 工程Fからの表題化合物のラセミ体(5.7g)を、調製例6、工程Dに記載された ように30%iPrOH/ヘキサン+0.2%ジエチルアミンを用いてクロマトグラ フし、表題化合物の2.88gのR-(+)-異性体および2.77gのS-(−)-異性体を得 る。 R-(+)-異性体についての物理化学的データ:質量スペクトルMH+=470;[α ]D 25=+12.1°(10.9mg/2mL MeOH)。 S-(−)-異性体についての物理化学的データ:質量スペクトルMH+=470; [α]D 25=−13.2°(11.51mg/2mL MeOH)。工程H: 調製例5の工程CおよびDと実質的に同じ手順に従って、調製例9のラセミ表題化 合物を工程Fのラセミ化合物から得る。同様に、工程Gの(-)-または(+)-異性体 を用いて、調製例9の表題化合物の(-)-または(+)-異性体を各々、得る。調製例10 [ラセミ体、ならびに(+)-および(-)-異性体]工程A: 調製例4、工程Dからの表題化合物(13g、33.3mmol)とトルエン(300mL)とを2 0℃で合わせ、次いでDIBAL(32.5mL、32.5mmol)のトルエン溶液(1M)を 添加する。混合物を還流下で1時間加熱し、20℃まで冷却し、別の1M DIB AL溶液(32.5mL)を添加し、そして還流下で1時間加熱する。混合物を20℃まで 冷却し、そしてそれを、氷(400g)、EtOAc(500mL)および10%NaOH(水 溶液)(300mL)の混合物に注ぐ。水層をCH2Cl2(3×200mL)で抽出し、有機相 をMgSO4で乾燥し、次いで真空下で残渣となるまで濃縮する。クロマトグラ フ(シリカゲル、12%MeOH/CH2Cl2+4%NH4OH)して、10.4gの 表題化合物をラセミ体として得る。質量スペクトル:MH+=469(FAB)。部分 的な 工程B エナンチオマーの分離: 工程Aの表題化合物のラセミ体を、分取キラルクロマトグラフィー(Chiralpa ck AD,5cm×50cmカラム、5%iPrOH/ヘキサン+0.2%ジエチルアミンを 用いる)によって分離し、表題化合物の(+)-エナンチオマーと(−)-エナンチオ マーとを得る。 (+)-異性体についての物理化学的データ:質量スペクトルMH+=469(FAB S);[α]D 25=+43.5°(c=0.402,EtOH);部分的な (−)-異性体についての物理化学的データ:質量スペクトルMH+=469(FAB );[α]D 25=−41.8°(c=0.328,EtOH);部分的な 工程C: 調製例9の工程Hの手順に従って、調製例10の表題化合物のラセミ化合物、(+)- または(-)-異性体を得ることができる。 調製例11 [ラセミ体、ならびに(+)-および(-)-異性体] 化合物 を、WO95/10516(1995年4月20日発行)の調製例40の手順に従い、WO95/10516の実 施例193に記載の手順に従って調製する。 (+)-および(-)-異性体は、調製例6の工程Dの手順と本質的に同じ手順に従って 分離し得る。 R-(+)-異性体についての物理化学的データ: R-(-)-異性体についての物理化学的データ: 調製例5の工程CおよびDの手順と本質的に同じ手順に従って、調製例11の表題 化合物の(+)-異性体または(-)-異性体を、対応する化合物 の(+)-異性体または(-)-異性体から得ることができる。実施例1 式16.0の化合物 (調製例8)(0.11g、0.19mmol)、無水ジメチルホルムアミド(2ml)、2-ブロ モアセトアミド(0.027g、0.2mmol)および無水炭酸ナトリウム(0.04g、0.38mo l)の化合物を室温で一晩攪拌した。混合物を水で希釈し、濾過し、そして固体 を水で洗浄した。その固体をジクロロメタンで希釈し、無水硫酸マグネシウムで 乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮して、式2.0の化合物を固体(0.084g、6 8%、mp131℃)として得た。実施例2 工程A: 無水ジエチルエーテル(100mL)中のモルフォリン(1.62mL、18.5mmol)およ びトリエチルアミン(2.62mL、18.8mmol)の攪拌溶媒に、ジエチルエーテル(10 mL)に0℃で溶解したクロロアセチルクロリド(1.5mL、1.02eq)を添加した。0 .5時間攪拌した後、水および塩酸(1M)を加え、そして混合物を振盪した。そ の有機相を分離し、そしてブラインおよび1Nの水性水酸化ナトリウムで洗浄し 、次いで、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。インバキュオで濾過および濃縮し 、表題の化合物を軽油として得た(0.05g)。工程B 式16.0の化合物(調製例8)(0.10g、0.17mmol)、無水ジメチルホルムアミ ド(4mL)、実施例2の工程Aからの表題化合物(0.051g、0.31mmol)および無 水炭酸ナトリウム(0.036g、0.34mmol)の混合物を室温で一晩攪拌した。その混 合物を水で希釈し、濾過し、そしてその固体を水で洗浄した。その固体をジクロ ロメタンで希釈し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そしてインバキュ オで濃縮して固体(0.077g)を得た。5%メタノール-ジクロロメタンおよび濃縮 水酸化アンモニウム用い、5%メタノール-ジクロロメタンおよび濃縮水酸化アン モニウム用いる分取プレートクロマトグラフィーによって精製し、式7.0の化合 物(0.063g、52%、mp 126.9-131.9℃)を得た。 実施例3 工程A 無水ジエチルエーテル(100mL)中のt-ブチル-1-ピペラジンカルボキシレート (2.12g、11.4mmol)およびトリエチルアミン(1.62mL、11.6mmol)の攪拌溶媒 に、ジエチルエーテル(10mL)に0℃で溶解したクロロアセチルクロリド(0.92 mL、1.02eq)を添加した。0.5時間攪拌した後、水および塩酸(1M)を加え、 そして混合物を振盪した。その有機相を分離し、そしてブラインおよび1Nの水 性水酸化ナトリウムで洗浄し、次いで、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過 し、そして真空下で濃縮し、表題の化合物を軽油として得た(2.37g)。工程B 式16.0の化合物(調製例8)(0.25g、0.41mmol)、無水シメチルホルムアミ ド(5mL)、実施例3の工程Aからの表題化合物(0.12g、0.46mmol)およ び無水炭酸ナトリウム(0.053g、0.50mmol)の混合物を室温で一晩攪拌した。そ の混合物を水で希釈し、濾過し、そしてその固体を水で洗浄した。その固体をジ クロロメタンで希釈し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして真空下 で濃縮して固体(0.296g)を得た。5%メタノール-ジクロロメタンおよび濃縮水 酸化アンモニウム用い、5%メタノール-ジクロロメタンおよび濃縮水酸化アンモ ニウム用いる分取プレートクロマトグラフィーによって精製し、式8.0の化合物 (0.17g、49%、mp 139.1-141.2℃)を生成した。 実施例4 無水ジクロロメタン(25mL)に溶解した式8.0(実施例3)(0.12g)の化合物 に、トリフルオロ酢酸(1mL)を添加し、得られた溶媒を室温で2時間攪拌した 。50%水性水酸化ナトリウムをゆっくり加え、次いで、ジクロロメタンおよびブ ラインを加えた。その混合物をよく振盪し、その有機相を水で洗浄し、分離し、 そして、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過および真空下で濃縮し、残渣を 得た。その残渣を5%メタノール-ジクロロメタンおよび濃縮水酸化アンモニウム 用い、5%メタノール-ジクロロメタンおよび濃縮水酸化アンモニウム用いる分取 プレートクロマトグラフィーによって精製し、式9.0の化合物(0.07g、71%、mp 130.3-135.2℃)を提供する。実施例5 式16.0の化合物(調製例8)(0.51g、0.85mmol)、無水シメチルホルムアミ ド(10mL)、tert-ブチルブロモアセテート(0.13mL、0.89mmol)および無水炭 酸ナトリウム(0.18g、1.7mmol)の混合物を室温で一晩攪拌した。その混合物を 水で希釈し、濾過し、そしてその固体を水で洗浄した。その固体をジクロロメタ ンで希釈し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮して 固体(0.47g、79%、mp 107-112℃)として、式11.0の化合物を得た。 実施例6 実施例1の手順と同様の手順に従って、式16.0の化合物を2-クロロ-N-メチル アセトアミドに反応させ、式3.0の化合物(収量40%、mp 116-120℃)を得た。実施例7 実施例1の手順と同様の手順に従って式16.0の化合物を2-クロロ-N,N-ジメチ ルアセトアミドに反応させ、式4.0の化合物(収量62%、mp 110-114℃)を得た 。 実施例8 実施例1の手順と同様の手順に従って式16.0の化合物をN-クロロアセチル-ベ ンジルアミン(すなわち、 N-クロロアセチル-N-ベンジルアミン)に反応させ、式5.0の化合物(収量39%、m p112-116℃)を得た。 実施例9 実施例1の手順と同様の手順に従って式16.0の化合物を1-ブロモアセトアミド -1-デオキシ-β-D-ガラクトピラノースに反応させ、式6.0の化合物(収量23%、m p187-189.9℃)を得た。 実施例10 実施例2の手順と同様の手順に従って式16.0の化合物を1-(2-クロロアセチル )-インドリンに反応させ、式10.0の化合物を得た。実施例11 式11.0の化合物(実施例5)(0.40g)、ジクロロメタン(10mL)、およびト リフルオロ酢酸(1mL)の混合物を室温で10日間攪拌した。その混合物を1N N aOH(aq)で、pH7に中和し、メタノールで希釈し、そして真空下で濃縮した。そ の固体を無水エタノールで洗浄し、濾過し、その濾液を真空下で濃縮した。塩化 水素(気体)とともに飽和ジクロロメタンを、得られたクリーム色の泡状物に添加 し、室温での30分間の攪拌後、その混合物を濾過し、その固体を真空下で乾燥し 、式11.1の化合物(1.0g、MH+=652)を不純物としての塩化ナトリウムとともに 得た。 実施例12 調製例8、工程Dの(+)生成物(1.0等量)を、1.1等量のグリシドル(glycidol) を含むジクロロメタンに溶解し、48時間攪拌した。真空下で濃縮し、そしてその 残渣をシリカゲル上でクロマトグラフし、生成物を白色固体として得た。アッセイ FPT IC50(ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害、インビトロ酵 素アッセイ)およびCOS細胞IC50(細胞ベースアッセイ)を、1995年4月20日に発行 されたWO95/10516に記載の手順に従って決定した。GGPT IC50(ゲラニルゲラニル タンパク質トランスフェラーゼ、インビトロ酵素アッセイ)、細胞マットアッセ イ(Cell Mat Assay)、および抗腫瘍活性(インビボ抗腫瘍での研究)は、WO95/1 0516に記載のアッセイ手順によって決定され得る。WO95/10516の開示は本明細書 中に参考として援用される。 さらなるアッセイは、上記手順と本質的に同じ手順に従い、しかしT24-BAG細 胞の代わりに別のインジケーター腫瘍細胞系を用いて行うことができる。このア ッセイを、活性化K-ras遺伝子を発現するDLD-1-BAGヒト大腸癌細胞または活性化 K-ras遺伝子を発現するSW-620-BAG大腸癌細胞のいずれかを用いて行うことがで きる。当該分野で公知の他の腫瘍細胞系を用いて、他のタイプの癌細胞に対する 本発明の化合物の活性を示すことができる。軟寒天アッセイ: 足場非依存性増殖は、腫瘍化細胞株の特徴である。ヒト腫瘍細胞を、0.3%ア ガロースおよび示された濃度のファルネシルトランスフェラーゼインヒビターを 含む増殖培地中で懸濁する。溶液を、頂上層と同じ濃度のファルネシルトランス フェラーゼインヒビターを含む、0.6%アガロースで凝固させた増殖培地上に重 層させる。頂上層を凝固させた後、プレートを5%CO2下で37℃にて10〜16日間 インキュベートし、コロニーを成長させる。インキュベーション後、コロニーを 、MTT(3-[4,5-ジメチルチアゾール-2-イル]-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブ ロマイド、チアゾリルブルー)(PBS中に1mg/ml)の溶液を有する寒天を重層す ることによって染色する。コロニーを数え、そしてIC50を測定する。 化合物2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、8.0、9.0、10.0、11.0および20.0は、 1.8〜28nM(ナノモル濃度)の範囲内のFPT IC50(H-ras)を有する。 化合物2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、8.0および9.0は、8.6〜51.9nMの範囲 内のFPT IC50(K-ras)を有する。 化合物2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、8.0、9.0、10.0および20.0は、6〜84 0nMの範囲内のCos細胞IC50を有する。 化合物2.0、3.0、4.0、6.0、7.0、8.0、9.0および20.0は、60から500nM未満の 範囲内の軟寒天FPT IC50を有する。 本発明によって記載される化合物から薬学的組成物を調製するために、不活性 で薬学的に受容可能なキャリアは、固体または液体のいずれかであり得る。固体 形態調製物は、粉末、錠剤、分散顆粒、カプセル、オブラート、および座薬を含 む。粉末および錠剤を、約5〜約70%の活性な成分から構成し得る。適切な固体 キャリア(例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖 、ラクトース)は、当該分野で公知である。錠剤、粉末、オブラート、およびカ プセルを、経口投与のために適切な固体投薬形態として使用し得る。 座薬を調製するために、低融点ワックス(例えば、脂肪酸グリセリドの混合物 またはココアバター)を、まず溶融し、そして活性成分を、撹拌することによっ てその中に均一に分散させる。次いで、溶融した均一な混合物を、都合の良い大 きさの鋳型に注ぎ、冷却させ、そしてそれによって凝固させる。 液体形態調製物は、溶液、懸濁液、およびエマルジョンを含む。例として、非 経口的注入のためには、水または水−プロピレングリコール溶液が、言及され得 る。 液体形態調製物はまた、鼻内投与のための溶液を含み得る。 吸入剤に適切なエアロゾル調製物は、溶液および粉末形態の固体を含み得、そ れは薬学的に受容可能なキャリア(例えば、不活性な圧縮ガス)との組合せであ り得る。 使用する少し前に、経口または非経口投与のいずれかのために液体形態調製物 に変換されることを意図される固体形態調製物もまた含まれる。このような液体 形態は、溶液、懸濁液、およびエマルジョンを含む。 本発明の化合物はまた、経皮的に送達され得る。経皮組成物は、クリーム、ロ ーション、エアロゾル、および/またはエマルジョンの形態をとり得、そしてこ の目的のために当該分野では従来通りのマトリックスまたはリザーバータイプの 経皮パッチ中に含まれ得る。 好ましくは、化合物を、経口的に投与する。 好ましくは、薬学的調製物は、単位投薬形態である。このような形態では、調 製物は、適切な量(例えば、所望の目的を達成するために有効な量)の活性成分 を含有する単位用量に再分割される。 調製物の単位用量中の活性化合物の量を、特定の適用に従って約0.1mg〜1000m g、より好ましくは約1mg〜300mgに変動され得るかまたは調節され得る。 実際に用いる投薬量は、患者の条件および処置する症状の重度に依存して変動 され得る。特定の状況のための適切な投薬量の決定は、当業者の範囲内である。 一般に、処置は、化合物の最適な用量未満である、より少量の投薬で開始される 。その後、投薬量は、その状況下の最適な効果が達せられるまで、少量づつ増加 させる。便宜上、所望ならば、全一日投薬は分割し得、そして一日の間分配して 投与し得る。 本発明の化合物およびその薬学的に受容可能な塩の投与の量および頻度は、患 者の年齢、状態、および大きさならびに処置する症状の重度のような要因を考慮 する担当臨床医の判断に従って調節される。代表的な推薦投薬処方は、腫瘍増殖 をブロックする2〜4分割投薬で、10mg/日〜2000mg/日、好ましくは、10mg/日 〜1000mg/日の経口投与である。この投薬量範囲内で投与された場合、化合物は 無毒である。 以下は、本発明の化合物を含む薬学的投薬形態の例である。薬学的組成物局面 における本発明の範囲は、提供された例によって限定されるものではない。薬学的投薬形態 実施例A 錠剤 製造方法 適切なミキサーで品目番号1および2を、10〜15分間混合する。品目番号3を 用いて混合物を顆粒化する。必要に応じて、湿顆粒を粗いふるい(例えば、1/4" ,0.63cm)を通して製粉する。湿顆粒を乾燥させる。必要に応じて、乾燥した顆 粒をふるいにかけ、そして品目番号4と混合し、そして10〜15分間混合する。品 目番号5を添加し、そして1〜3分間混合する。混合物を適切な大きさに圧縮し 、そして適切な錠剤機械で計量する。 実施例B カプセル 製造方法 適切なブレンダー中で品目番号1、2、および3を10〜15分間混合する。品目 番号4を添加し、そして1〜3分間混合する。混合物を、適切なカプセル化機械 で適切な2片硬ゼラチンカプセル中に充填する。 本発明は上記の特定の実施態様に結びつけて記載されているが、その多くの代 替、改変、および変更は、当業者に明らかである。全てのこのような代替、改変 、および変更は、本発明の精神および範囲内にあると意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 405/14 C07D 405/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CN, CZ,EE,GE,HU,ID,IL,IS,JP,K G,KR,KZ,LC,LK,LR,LT,LV,MD ,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO, RU,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,T T,UA,UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: の化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物であって、ここで : a、b、cおよびdのうちの1つがNまたはNR9(ここでR9はO-、-CH3または-(CH2)nCO2 H(ここでnは1から3である)を表し、そして残りのa、b、cおよびd基がCR1または CR2を表し;あるいは a、b、cおよびdの各々が独立してCR1またはCR2から選択され; 各R1および各R2が独立して、H、ハロ、-CF3、-OR10、-COR10、-SR10、-S(0)tR11 (ここでtは0、1または2)、-SCN、-N(R10)2、-NR10R11、-NO2、-OC(O)R10、-CO2 R10、-OCO2R11、-CN、-NHC(O)R10、-NHSO2R10、-CONHR10、-CONHCH2CH2OH、-NR10 COOR11-SR11C(O)OR11、-SR11N(R75)2(ここで各R75は独立してHおよび-C(O)OR11から選 択される)、ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ、テトラゾール-5-イルチオ、ま たは置換テトラゾール-5-イルチオ、アルキニル、アルケニルまたはアルキル(該 アルキルまたはアルケニル基は任意にハロ、-OR10または-CO2R10で置換される) から選択され; R3およびR4が同一または相異なり、そして各々独立して、H、R1およびR2の置 換基のいずれかであるか、あるいはR3およびR4が一緒になって、ベンゼン環(環I II)に縮合した飽和または不飽和のC5-C7縮合環であり; R5、R6、R7およびR8が各々独立して、H、-CF3、-COR10、アルキルまたはアリ ールであり(該アルキルまたはアリールは任意に-OR10、-SR10、-S(O)tR11、-NR1 0 COOR11、-N(R10)2、-NO2、-COR10、-OCOR10、-OCO2R11、-CO2R10、OPO3R10で置 換される)、あるいはR5がR6と組み合わされて=Oまたは=Sを表し、および/また はR7がR8と組み合わされて=Oまたは=Sを表し; R10がH、アルキル、アリール、またはアラルキルを表し; R11がアルキルまたはアリールを表し; XがN、CHまたはCを表し、このCは炭素原子11に対する任意の二重結合(点線で 表される)を含み得; 炭素原子5と6との間の点線が任意の二重結合を表し、二重結合が存在する場合 、AおよびBは独立して、-R10、ハロ、-OR11、-OCO2R11または-OC(O)R10を表し、 そして炭素原子5と6との間に二重結合が存在しない場合は、AおよびBは各々独立 してH2、-(OR11)2;Hおよびハロ、ジハロ、アルキルおよびH、(アルキル)2、-H および-OC(O)R10、Hおよび-OR10、=O、アリールおよびH、=NOR10または-O-(CH2)p -O-(ここでpは2、3または4である)を表し;および Wは: から選択される基を意味し、 ここで: R12が、(1)水素原子;(2)アルキル;(3)アリール;(4)アリール アルキル;からなる群より選択され; R13が、(1)水素原子;(2)アルキル;(3)アルコキシ;(4)ヘテ ロシクロアルキル(5)アリール;および(6)アラルキル;からなる群より選 択され; R14が、(1)水素原子;(2)アルキル;(3)アリール;および(4)ヘテ ロアリール;からなる群より選択され; 環 が、ヘテロシクロアルキル環を意味し、ここで、Yは環の残余を意味し、該残余 は、炭素原子、ならびに必要に応じて、NH、NR15、OおよびSからなる群より選 択されるヘテロ原子を含み、そして該残余は必要に応じて、そこに縮合されるア リール環を有し; R15が、-C(O)OR16を意味し;および R16がアルキルを意味する。 2.R2がHであり;R1がBrおよびClからなる群より選択され;R3がBrおよびC lからなる群より選択され;R4がH、BrおよびClからなる群より選択され;R5、 R6、R7およびR8がHであり;AおよびBがそれぞれH2であり;そしてC5とC6と の間の必要に応じた結合が存在しない、請求項1に記載の化合物。 3.Wが以下からなる群より選択される、請求項1から2のいずれかに記載の化 合物であって: (A) ここで: (1)R12がH、アルキル、およびアラルキル、からなる群より選択され;およ び (2)R13がH、アルキル、アルコキシ、アラルキル、およびヘテロシクロアル キル、からなる群より選択され; (B) ここで、ヘテロシクロアルキル環 が、 からなる群より選択され;および (C) ここで、R14がHまたはアルキルである。 4.R4がHである、請求項1から3のいずれかに記載の化合物。 5.R4がClまたはBrからなる群より選択される、請求項1から3のいずれかに 記載の化合物。 6.XがCHである、請求項1から5のいずれかに記載の化合物。 7.R12およびR13がH、メチル、エチル、メトキシ、ベンジル、 から独立に選択され;そして R14がHまたは-C(CH3)である、請求項1から6のいずれかに記載の化合物。 8.以下から選択される、請求項1から7のいずれかに記載の化合物であって: ここで、R1、R3およびR4がそれぞれ独立してハロから選択され;ならびにA 、 B.XおよびWが請求項1に記載されるものと同様である。 9.R1がBrであり;およびR3がClであり;およびR4がBrである、請求項1か ら8のいずれかに記載の化合物。 10.前記化合物が以下の式の化合物である、請求項1から9のいずれかに記載 の化合物: 11.以下から選択される請求項1に記載の化合物: 12.請求項1から11のいずれかに記載の化合物の有効量を投与することを含 む、腫瘍細胞を処置する方法。 13.前記処置される細胞が膵臓腫瘍細胞、肺癌細胞、骨髄白血病腫瘍細胞、甲 状腺濾胞腫瘍、脊髄形成異常腫瘍細胞、表皮癌腫瘍細胞、膀胱癌腫瘍細胞、大腸 腫瘍細胞、乳房腫瘍細胞または前立腺腫瘍細胞である、請求項12に記載の方法 。 14.請求項1から11のいずれかに記載の化合物の有効量の投与を含む、ファ ルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害する方法。 15.請求項1から11のいずれかに記載の化合物の有効量と、薬学的に受容可 能なキャリアーとを組み合わせることを含む、細胞の異常増殖を阻害するための 薬学的組成物。 16.腫瘍細胞の処置のための請求項1から11のいずれかに記載の化合物の使 用。 17.腫瘍細胞の処置のための医薬の製造のための請求項1から11のいずれか に記載の化合物の使用。 18.ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害のための請求項1から 11に記載の化合物の使用。 19.ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害のための医薬の製造の ための請求項1から11のいずれかに記載の化合物の使用。
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