JP2002504146A - ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害に有用なベンゾ(5,6)シクロヘプタ(1,2−b)ピリジン誘導体 - Google Patents

ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害に有用なベンゾ(5,6)シクロヘプタ(1,2−b)ピリジン誘導体

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JP2002504146A JP50449299A JP50449299A JP2002504146A JP 2002504146 A JP2002504146 A JP 2002504146A JP 50449299 A JP50449299 A JP 50449299A JP 50449299 A JP50449299 A JP 50449299A JP 2002504146 A JP2002504146 A JP 2002504146A
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Abstract

(57)【要約】 式(1.0)の新規化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物:ここで、aは、NまたはNO-を表し;R1およびR3は、同じかまたは異なり、それぞれハロを表し;R2およびR4は、同じかまたは異なり、それぞれHおよびハロから選択されるが、但しR2およびR4の少なくとも1つはHであり;Tは、SO2Rまたは(A)から選択される置換基であり;Zは、OまたはSであり;nは0または1〜6の整数であり;Rは、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたはN(R5)2であり;R5は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはシクロアルキルである。ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害する方法および腫瘍細胞を処置する方法もまた開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害に有用な ベンゾ(5,6)シクロヘプタ(1,2-B)ピリジン誘導体背景 1995年4月20日に公開されたWO95/10516はファルネシルタンパク質トランス フェラーゼの阻害に有用な三環式化合物を開示する。 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼのインヒビターに対して現在寄せ られている関心から見て、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害に 有用な化合物は、当該分野に対する歓迎すべき寄与となるだろう。本発明によっ てこのような寄与が提供される。発明の要旨 本発明は、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ(FPT)の阻害に有用な 化合物を提供する。本発明の化合物は、次式: または薬学的に受容可能なその塩または溶媒和物で表される。ここで: aはNまたはNO-を表し; R1およびR3は、同じかまたは異なっており、それぞれハロを表し; R2およびR4は、同じかまたは異なっており、各々はHおよびハロから選択さ れるが、但しR2およびR4の少なくとも1つはHであり; Tは、SO2Rまたはから選択される置換基であり; Zは、OまたはSであり; nは、0または1〜6の整数であり; Rは、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリ ールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたはN(R5)2であり; R5は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであ る。 本発明の化合物は:(i)インビトロで、ファルネシルタンパク質トランスフェ ラーゼを強力に阻害するが、ゲラニルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼI を阻害しない;(ii)ファルネシルアクセプターであるトランスフォーミングRas の形態によって誘導される表現型の変化をブロックするが、操作されてゲラニル ゲラニルアクセプターとなったトランスフォーミングRasの形態によって誘導さ れる表現型の変化をブロックしない;(iii)ファルネシルアクセプターであるRas の細胞内プロセシングをブロックするが、操作されてゲラニルゲラニルアクセプ ターとなったRasの細胞内プロセシングをブロックしない;および(iv)トランス フォーミングRasによって誘導される培養中の異常細胞増殖をブロックする。 本発明の化合物は、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼおよびオンコ ジーンタンパク質Rasのファルネシル化を阻害する。それゆえ、本発明はさらに 、哺乳動物(特にヒト)中のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ(例えば 、rasファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ)を、式1.0の化合物の有効量 を投与することによって阻害する方法を提供する。ファルネシルタンパク質トラ ンスフェラーゼを阻害するために本発明の化合物を患者に投与することは、下記 の癌の処置に有用である。 本発明は、本発明の化合物の有効量を投与することによって、細胞(形質転換 細胞を包含する)の異常増殖を阻害または処置する方法を提供する。細胞の異常 増殖とは正常な調節機構とは独立した細胞の増殖をいう(例えば、接触阻害の欠 如)。これは以下の細胞の異常増殖を包含する:(1)活性化Rasオンコジーンを発 現する腫瘍細胞(肺瘍);(2)Rasタンパク質が他の遺伝子の発癌性変異の結果とし て活性化される腫瘍細胞;および(3)異常なRas活性化が生じる他の増殖性疾患の 良性および悪性の細胞。 本発明はまた、肺瘍の増殖を阻害または処置するための方法を提供する。この 方法は、そのような処置を必要とする哺乳動物(例えばヒト)に、有効量の本明細 書中に記載される三環式化合物を投与することによってなされる。特に本発明は 、式1.0の化合物の有効量を投与することによって活性化Rasオンコジーンを発現 する腫瘍の増殖を阻害または処置する方法を提供する。阻害または処置され得る 腫瘍の例としては、肺癌(例えば肺腺癌)、膵臓癌(例えば膵臓癌(例えば外分泌性 膵臓癌など))、結腸癌(例えば結腸直腸癌(例えば結腸腺癌および結腸腺腫など)) 、骨髄白血病(例えば、急性骨髄性白血病(AML))、甲状腺濾胞癌、脊髄形成異常 症候群(MDS)、膀胱癌、表皮癌、乳癌および前立腺癌が挙げられるが、これらに 限定されない。 本発明はまた、増殖性疾患(良性および悪性の両方)を阻害または処置するため の方法を提供すると考えられる。ここでRasタンパク質は他の遺伝子中の発癌性 変異の結果として異常に活性化されている(すなわちRas遺伝子自体が変異によっ て発癌性形態に活性化されているのではない)。この阻害または処置は、式1.0の 化合物の有効量をそのような処置を必要とする哺乳動物(例えばヒト)に投与する ことによって達成される。例えば、良性の増殖性障害である神経線維腫症、ある いはチロシンキナーゼオンコジーン(例えば、neu、src、abl、lckおよびfyn)の 変異または過剰発現によってRasが活性化される腫瘍が、本明細書に記載の三環 式化合物によって阻害または処置され得る。 本発明の方法で有用な式1.0の化合物は細胞の異常増殖を阻害または処置する 。理論に拘束されることを望むものではないが、これらの化合物は、ras p21の ようなGタンパク質の機能をGタンパク質のイソプレニル化をブロックすることに よって阻害することを介して機能し得、その結果これらの化合物は腫瘍の増殖ま たは癌のような増殖性疾患の処置に有用なものなるものと考えられる。理論に拘 束 されることを望むものではないが、これらの化合物はrasファルネシルタンパク 質トランスフェラーゼを阻害し、それゆえras形質転換細胞に対する抗増殖活性 を示すと考えられる。発明の詳細な説明 本明細書において使用される場合、以下の用語は他に断りのない限り下記に定 義されるように使用される: MH+は質量スペクトルにおける分子の分子イオン+水素を表す; Et(またはET)はエチル(C25)を表す; アルキルは直線および分枝炭素鎖を表し、1個〜20個の炭素原子を含み、好 ましくは1個〜6個の炭素原子を含む; ハロはフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを表す; シクロアルキルは、3個〜20個の炭素原子、好ましくは3個〜7個の炭素原 子の分枝または非分枝の飽和炭素環式環を表す; ヘテロシクロアルキルは、3個〜15個の炭素原子、好ましくは4個〜6個の 炭素原子を含む飽和、分枝または非分枝の炭素環式環を表し、この炭素環式環は 、-O-、-S−または-NR9-から選択される1個〜3個のヘテロ基によって中断され る(ここで、R9は、例えば-C(O)N(R10)2、-CH2C(O)N(R10)2、-SO2R10、-SO2N(R1 0 )2、-C(O)R11、-C(O)-O-R11、アルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキ ル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールであり得;各R10は、独立して 、H、アルキル、アリールまたはアラルキル(例えば、ベンジル)を表し;そして R11は、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクロ アルキルである)−(適切なヘテロシクロアルキル基は、2-または3-テトラヒド ロフラニル、2-または3-テトラヒドロチエニル、2-、3-または4-ピペリジ ニル、2-または3-ピロリジニル、2-または3-ピペリジニル(piperizinyl)、 2-または4-ジオキサニルなどを含み、好ましいヘテロシクロアルキル基は、ピ ペリジニル窒素上でR10で置換された2−、3−または4−ピペリジニルである ); アリール(アリールオキシおよびアラルキルのアリール部分を含む)は、6個〜 15個の炭素原子を含み、そして少なくとも1個の芳香環(例えば、アリールは フェニル環である)を有する炭素環式環を表し、炭素環式基の全ての利用可能で 置換可能な炭素原子は付加の可能な位置として意図され、上記の炭素環式基は、 必要に応じて、1個以上のハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキ シ、CF3、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、-COOR11または-NO2(こ こでR11は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはシクロアルキルで ある)で置換され(例えば、1置換〜3置換);そして ヘテロアリールは、環式基を表し、必要に応じてR3およびR4で置換され、O 、SまたはNから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を有し、上記ヘテロ原 子は、炭素環式環構造を中断し、そして十分な数の非局在化したπ電子を有して 、芳香族的性質を生じ、芳香族複素環式基は好ましくは、2個〜14個の炭素原 子、例えばトリアゾリル、2-、3-または4-ピリジルあるいはピリジルN-オキシド (必要に応じて上記に定義したようにR11で置換される)を含み、ここでピリジルN -オキシドは、以下のように、表され得る: 以下の溶媒および試薬は本明細書において下記に示す略号で表される:エタノ ール(EtOH);メタノール(MeOH);酢酸(HOAcまたはAcOH);酢酸エチル(EtOAc);N ,N-ジメチルホルムアミド(DMF);トリフルオロ酢酸(TFA);無水トリフルオロ酢 酸(TFAA);1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT);1-(3-ジメチルアミノプロ ピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(DEC);水素化ジイソブチルアルミニウム( DIBAL);および4-メチルモルホリン(NMM)。 三環式環系における位置は以下のとおりである: 当業者はまた、三環式環のC-11位ついてのSおよびRの立体化学が以下の通り であることを理解する: 式1.0中のR1、R2、R3およびR4についての好ましいハロ原子は、Br、Cl またはIから選択され、BrおよびClであるのが好ましい。 式1.0の化合物は、以下の式の化合物を含む: ここで、R1およびR3は同じかまたは異なるハロであり、そしてaおよびTは上 記で定義した通りである。好ましくは、これらのジハロ化合物について、R1お よびR3は、独立して、BrまたはClから選択され、より好ましくはR1はBrであり 、そしてR3はClである。 式1.0の化合物は、式1.1および1.2の化合物を含む:ここで、式1.1のR1、R3およびR4はハロであり、そして式1.2のR1、R2 およびR3はハロである。式1.1の化合物は好ましい。 好ましくは、式1.1において、R1は、Brであり、R3はClであり、そしてR4 はハロである。さらに好ましくは、式1.1において、R1はBrであり、R3はC lであり、そしてR4はBrである。 好ましくは、式1.2において、R1はBrであり、R2はハロであり、そしてR3 はClである。さらに好ましくは、式1.1において、R1はBrであり、R2はBr であり、そしてR3はClである。 また、好ましくは、本発明の化合物について、環Iにおける置換基aはNを表 す。 Tは、好ましくは、-SO2メチルまたは以下の基である: ここで、Rは3-ピリジニル(pydinyl)N-オキシド、4-ピリジニルN-オキシド、4- ピペリジニル(piperdinyl)、3-ピペリジニル(piperdinyl)または3-ピロリジニル 基であり、ここで4-ピペリジニル、3-ピペリジニルまたは3-ピロリジニル基は、 ピペリジニル(piperindinyl)またはピロリジニル窒素において基R9と置換され 得る。R9は、例えば-C(O)N(R10)2、-CH2C(O)N(R10)2、-SO2R10、-SO2N(R10)2、 -C(O)R11、-C(O)OR11、アルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘ テロシクロアルキルまたはヘテロアリールであり得;各R10は、独立して、H、 アル キル、アリール、またはアラルキル(例えば、ベンジル)を表し;そしてR11は、 アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル である。 当業者は以下の式1.0の化合物が式1.3および1.4の化合物を含むこと を理解する: ここで、1.3の化合物は式1.1の化合物について好ましく、そして式1.4 の化合物は式1.2の化合物について好ましい。 従って、本発明の化合物は以下の式の化合物を含む: 本発明の特定の化合物は異なる異性体(例えば、エナンチオマーおよびジアス テレオ異性体)形態で存在し得る。本発明は、純粋形態および混合物(ラセミ混合 物を包含する)の両方で、このようなすべての異性体を意図する。エノール形態 もまた包含される。 式1.0の特定の化合物は自然の状態では酸性であり、例えば、カルボキシルま たはフェノール性水酸基を有する化合物である。これらの化合物は、薬学的に受 容可能な塩を形成し得る。このような塩の例は、ナトリウム、カリウム、カルシ ウム、アルミニウム、金、および銀の塩を包含し得る。また、薬学的に受容可能 なアミン、例えば、アンモニア、アルキルアミン、ヒドロキシアルキルアミン、 N-メチルグルカミンなどと形成される塩も意図される。 式1.0の特定の塩基性化合物もまた薬学的に受容可能な塩、例えば酸付加塩を 形成する。例えば、ピリド窒素原子は強酸との塩を形成し得るが、他方、アミノ 基のような塩基性置換基を有する化合物も弱酸との塩を形成し得る。塩の形成に 適した酸の例は、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、マロン酸、 サリチル酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、マレイン酸、メ タンスルホン酸ならびに当業者に周知の他の鉱酸およびカルボン酸である。塩は 遊離塩基形態を十分な量の所望の酸と接触させて、従来の様式で塩を生成するこ とによって調製される。遊離塩基形態は、塩を適切な希薄塩基水溶液、例えばNa OH、炭酸カリウム、アンモニア、および炭酸水素ナトリウムの希薄水溶液で処理 することによって再生され得る。遊離塩基形態はある種の物理特性、例えば極性 溶媒への溶解度において、その対応の塩形態といくぶん異なるが、酸および塩基 の塩はそれ以外はその対応する遊離塩基形態と本発明の目的上同等である。 このような酸および塩基の塩はすべて、本発明の範囲内の薬学的に受容可能な 塩であることが意図され、そして酸および塩基の塩はすべて、本発明の目的上、 対応の化合物の遊離形態と等価であると見なされる。 本発明の化合物の調製における有用な中間体は、1995年4月20日公開のWO95/10 516、1996年10月3日公開のWO96/30363、米国特許第5,151,423号に記載の手順に 従って;ならびに以下に記載の方法により調製され得る。 本発明の化合物は以下の反応に従って調製され得る: この反応において、カルボン酸(14.0)を、当業者に周知のアミド結合を 形成する条件を使用して、三環式アミン(13.0)に結合する。置換基は式1 .0について定義されたとおりである。例えば、カルボジイミドカップリング法 (例えば、DEC)が使用され得る。例えば、カルボン酸(14.0)を、約25℃ で十分な時間(例えば、約18時間)、DMF中でDEC/HOBT/NMMを 使用して、三環式アミン(13.0)と反応させて、式1.0の化合物を生成し 得る。 TがSO2Rの場合、Xはハロ、好ましくはクロロである。 三環式ピペラジン化合物は、適切な溶媒(例えば、DMFまたは(of)THF)に溶解され る。塩基(例えば、トリエチルアミン)を添加し、そして当該分野で公知の方法に より調製された適切なアルキルスルホニルクロリドを反応混合物に0℃〜周囲温 度で撹拌しながら添加する。1〜24時間後、反応混合物を水に添加し、そして生 成物を酢酸エチルのような適切な溶媒で抽出する。次いで、粗反応生成物をシリ カゲルカラムでクロマトグラフし得る。 アルキルアミノスルホンアミド誘導体を同様に調製し得る: ここで、R5基は同じかまたは異なり得、各々は上で定義した通りである。この 反応において、三環式ピペラジン化合物は、DMFまたは(of)THFのような適切な溶 媒に溶解される。塩基(例えば、トリエチルアミン)を添加し、そして当該分野で 公知の方法により調製された適切なアルキルアミノスルホニルクロリドを0℃〜 周囲温度で撹拌しながら反応混合物に添加する。1〜24時間後、反応混合物を水 に添加し、そして生成物を酢酸エチルのような適切な溶媒で抽出する。次いで、 粗反応生成物をシリカゲルカラムでクロマトグラフし得る。 カルボン酸(14.0)およびスルホネート(14.2)は、一般的に、当該分野で公知で あるか、または文献において周知の方法により調製され得る。 式13.0の化合物を式13.0aの化合物から調製し得る: ここでR6は、H、アルキル、カルボアルコキシまたは基Tへ変換され得る他の 任意の基である。式13.0aの化合物は、当該分野で公知の方法(例えばWO95/1051 6、1996年10月3日に公開されたWO96/30363、米国特許第5,151,423号で開示され た方法および以下に記載の方法)により、調製される。 式13.0aの化合物中の二重結合は酸化(例えば、以下の調製実施例3の方法によ る)により切断され得、以下の式15.0のケトンを得る: 式13.0aの化合物(ここで三環式構造のピリジン環のC-3位はブロモによって置 換される(すなわち、R1はBrである))はまた、以下の工程を包含する手順により 調製され得る: (a)式 のアミド(ここで、R5aは水素であり、かつR6aはC1-C6アルキル、アリールまたは ヘテロアリールである;R5aはC1-C6アルキル、アリールまたはヘテロアリールで あり、かつR6aは水素である;R5aおよびR6aは独立してC1-C6アルキルおよびアリ ールからなる群から選択される;あるいはR5aおよびR6aはそれらが結合する窒素 と一緒になって、4個から6個の炭素原子、または3個から5個の炭素原子を含み、 そして-O-および-NR9a-(ここでR9aはH、C1-C6アルキルまたはフェニルである)か らなる群から選択される1個のヘテロ部分を含む環を形成する)を、式 の化合物(ここでR2、R3、およびR4は上記で定義された通りであり、そしてR7aは ClまたはBrである)と、強塩基の存在下で反応させて、式 の化合物を得る工程; (b)工程(a)の化合物をPOCl3と反応させて、式 のシアノ化合物を得る工程;あるいは (c)上記シアノ化合物を式 のピペリジン誘導体(ここでLはClおよびBrからなる群から選択されるハロである )と反応させて、下式 のケトンを得る工程; (d)(i)酸性条件(例えば、塩化アルミニウム、triflic acid、または硫酸)下で ケトンを環化して、式13.0aの化合物を得る工程(ここで、R6はメチルであり、 これは切断され得、式15.0の化合物を得る)。 WO95/10516、WO96/30363(1996年10月3日に公開)、米国特許第5,151,423号に 開示され、そして後に説明する式13.0aの化合物の調製方法は、三環式ケトン中 間体を用いる。式 のこのような中間体(ここでR1、R2、R3、およびR4は上記で定義された通りであ る)は以下のプロセスによって調製され得る。このプロセスは下記の工程を包含 する: (a)式 の化合物を (i)式NHR5aR6aのアミン(ここでR5aおよびR6aは上記プロセス中で定義した通 り)と、パラジウム触媒および一酸化炭素の存在下で反応させて、式: のアミドを得る工程;または (ii)式R10aOHのアルコール(ここでR10aはC1-C6低級アルキルまたはC3-C6シ クロアルキルである)と、パラジウム触媒および一酸化炭素の存在下で反応させ て、式:のエステルを得、続いてこのエステルを式NHR5aR6aのアミンと反応させて、アミ ドを得る工程; (b)上記アミドを式 のヨード置換ベンジル化合物(ここでR2、R3、R4、およびR7aは上記の通りである )と、強塩基の存在下で反応させて、式 の化合物を得る工程;および (c)工程(b)の化合物を、式R8aMgL(ここでR8aはC1-C8アルキル、アリールまた はヘテロアリールであり、そしてLはBrまたはClである)の試薬で環化する工程( ただし環化に先だって、R5aまたはR6aが水素である化合物を適切なN-保護基と反 応させる)。 式1.0の化合物(ここで、置換基aはNO(環I)である)は、当業者に周知の手 順を用いて、式13.0aの化合物から生成され得る。例えば、式13.0aの化合物は、 m-クロロ過安息香酸と、適切な有機溶媒(例えば、ジクロロメタン(通常、無水) または塩化メチレン))中で、適切な温度で反応されて、以下の式13.0bの化合物 を生成し得、次いでこれは切断され得て、上記式15.0の化合物を提供する。 一般的には、式13.0aの有機溶媒溶液は、m−クロロ過安息香酸を添加する前 に、約0℃まで冷却される。次いで、反応系は反応期間中、室温まで加温される 。所望の生成物は、標準分離手段で回収され得る。例えば、反応混合物は適切な 塩基(例えば、飽和炭酸水素ナトリウムまたはNaOH(例えば、1N NaOH))の水溶液 で洗浄され、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥され得る。生成物を含む溶液を 、減圧濃縮し得る。生成物を標準的な手段(例えば、シリカゲルを使用するクロ マトグラフィー(例えば、フラッシュカラムクロマトグラフィー))により精製し 得る。 あるいは、式1.0の化合物(ここで、置換基aはNOである)を、上記のm-クロロ 過安息香酸酸化手順によって、式1.0の化合物(ここで、置換基aはNである)から 生成し得る。 当業者は酸化反応が式13.0aの化合物上で行われる場合、過剰のm-クロロ過安 息香酸を避けることが好ましいことを理解する。これらの反応において、過剰の m-クロロ過安息香酸はC-11の二重結合の酸化を生じ得る。 式1.0の化合物(ここで、ZはSである)は、式1.0の化合物(ここで、ZはOで ある)からLawsson試薬のような適切な硫黄転化試薬で処理することによって調製 され得る。 不斉炭素を有する本発明の化合物(例えば、本発明の化合物(ここで、XはCH またはNである)は、三環式環のC-11位に不斉炭素を有する)は、当該分野で公知 の技術(例えば、キラル塩分割またはキラルHPLCによって)によってエナンチオマ ーに分離され得る。 本発明に有用な化合物は以下の実施例により例示され、これは本開示の範囲を 限定すると解釈されるべきではない。 調整実施例1 3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-11-オン-5H-ベンゾ[5,6]-シクロヘプ チル-[1,2-b]ピリジン(2g、4.98mmol)を20mlの乾燥テトラヒドロフランに乾燥 窒素雰囲気化で溶解した。5mlのN-メチル-ピペリジン-4-マグネシウムクロリド の1.5M溶液を添加し、そして反応系を18時間撹拌した。反応混合物を飽和得塩化 アンモニウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、褐色オイルまでエ バポレートし、これを、溶出液として2.5%メタノール/塩化メチレンを使用して シリカゲルでクロマトグラフにかけて、2.11g、85%の3,10-ジブロモ-8-クロロ -6,11-ジヒドロ-11-(1-メチル-4-ピペリジニル)-5H-ベンゾ[5,6]-シクロヘプチ ル-[1,2-b]ピリジン-11-オールを得た。FABMS(M+H)=501。調製実施例2 工程A: 4-(8-クロロ-3-ブロモ-5,6-ジヒドロ-11H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b ]ピリジン-11-イリデン)-1-ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステル(25.86g 、55.9mmol)と濃H2SO4(250mL)とを-5℃で合わせ、次いでNaNO3(4.8g、5 6.4mmol)を添加し、そして2時間撹拌する。この混合物を氷(600g)に注ぎ、そ して濃NH4OH(水溶液)で塩基性化する。この混合物を濾過し、水(300mL)で 洗浄し、次いでCH2Cl2(500mL)で抽出する。抽出物を水(200mL)で洗浄し、MgS O4で乾燥し、次いで濾過し、そして減圧下で残渣となるまで濃縮する。この残 渣をクロマトグラフ(シリカゲル、10%EtOAc/CH2Cl2)して、24.4g(収率86% )の生成物を得る。m.p.=165〜167℃、質量スペクトル:MH+=506(CI)。 元素分析: 計算値−C,52.13;H,4.17;N,8.29。 測定値−C,52.18;H,4.51;N,8.16。工程B: 工程Aの生成物(20g、40.5mmol)と濃H2SO4(200mL)とを20℃で合わせ、次 いでこの混合物を0℃に冷却する。1,3-ジブロモ-5,5-ジメチル-ヒダントイン(7 .12g、24.89mmol)をこの混合物に添加し、そして3時間20℃で撹拌する。0℃ まで冷却し、追加のジブロモヒダントイン(1.0g、3.5mmol)を添加し、そして20 ℃で2時間撹拌する。この混合物を氷(400g)に注ぎ、濃NH4OH(水溶液)を 用いて0℃で塩基性化し、そして得られた固体を濾過によって収集する。この固 体を水(300mL)で洗浄し、アセトン(200mL)中でスラリー化し、そして濾過し、19 .79g(収率85.6%)の生成物を得る。m.p.=236〜237℃、質量スペクトル: MH+=584(CI)。 元素分析: 計算値−C,45.11;H,3.44;N,7.17。 測定値−C,44.95;H,3.57;N,7.16。工程C: Feやすりくず(filing)(25g、447mmol)、CaCl2(10g、90mmol)、およ び90:10EtOH/水(700mL)中での工程Bの生成物(20g、34.19mmol)の懸 過し、そして濾過ケーキを熱EtOH(2×200mL)で洗浄する。濾液と洗浄液と を合わせ、そして減圧下で残渣となるまで濃縮する。残渣をCH2Cl2(600mL)で抽 出し、水(300mL)で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥する。濾過し、そして減圧下 で残渣となるまで濃縮し、次いでクロマトグラフ(シリカゲル、30%EtOAc/CH2 Cl2)して、11.4g(収率60%)の生成物を得る。m.p.=211〜212℃、質量ス ペクトル:MH+=554(CI)。 元素分析: 計算値−C,47.55;H,3.99;N,7.56。 測定値−C,47.45;H,4.31;N,7.49。工程D: 工程Cの生成物(20g、35.9mmol)を、−10℃で、NaNO2(8g、116mmol)の 濃HCl(水溶液)(120mL)にゆっくりと(分割して)添加する。得られた混合物を0 ℃で2時間撹拌し、次いで50%H3PO2(150mL、1.44mole)に0℃で1時間かけ てゆっくりと添加(滴下)する。0℃で3時間撹拌し、次いで氷(600g)に注ぎ、 そして濃NH4OH(水溶液)で塩基性化する。CH2Cl2(2×300mL)で抽出し、こ の抽出物をMgSO4で乾燥し、次いで濾過し、そして減圧下で残渣となるまで 濃縮する。この残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、25%EtOAc/ヘキサン)し て、13.67g(収率70%)の生成物を得る。m.p.=163〜165℃、質量スペクト ル:MH+=539(CI)。 元素分析: 計算値−C,48.97;H,4.05;N,5.22。 測定値−C,48.86;H,3.91;N,5.18。工程E: 工程Dの生成物(6.8g、12.59mmol)と濃HCl(水溶液)(100mL)とを合わせ 、そして85℃で一晩撹拌する。この混合物を冷却し、氷(300g)に注ぎ、そして 濃NH4OH(水溶液)で塩基性化する。CH2Cl2(2×300mL)で抽出し、次いでこ の抽出物をMgSO4で乾燥する。濾過し、減圧下で残渣となるまで濃縮し、次 いでクロマトグラフ(シリカゲル、10%MeOH/EtOAc+2%NH4OH(水溶 液))して、5.4g(収率92%)の表題化合物を得る。m.p.=172〜174℃、質 量スペクトル:MH+=467(FAB)。 元素分析: 計算値−C,48.69;H,3.65;N,5.97。 測定値−C,48.83;H,3.80;N,5.97。 調製実施例3 調製実施例3の工程Dの生成物の16.6g(0.03mol)を、CH3CNおよび水の3:1 溶液(212.65mL CH3CNおよび70.8mLの水)と合わせ、そして得られるスラリーを 室温にて一晩撹拌する。32.833g(0.153mol)のNaIO4、次いで0.31g(2.30mmol )のRuO2を添加し、そして室温にて撹拌して1.39g(69%収率)の生成物を得る 。(RuOの添加は、発熱反応を伴い、そして温度は、20℃〜30℃に上昇する。) 混合物を1.3時間撹拌し(温度は約30分後25℃まで戻った)、次いで濾過して固 体を除去し、そしてCH2Cl2で固体を洗浄する。濾液を真空下で残渣まで濃縮し、 そして残渣をCH2Cl2に溶解する。不溶性固体を濾過して除去し、そしてCH2Cl2で 固体を洗浄する。濾液を水で洗浄し、約200mLの容量まで濃縮し、そして漂白剤 で、次いで水で洗浄する。6N HCl(水性)で抽出する。水性抽出物を0℃まで冷 却し、そして50%Na0H(水性)をゆっくり添加して温度を<30℃に保ちながらpH =4に調節する。CH2Cl2で2回抽出し、MgSO4で乾燥し、そして真空下で残渣まで 濃縮する。20mLのEtOH中で残渣をスラリーにし、そして0℃まで冷却する。濾過 によって得られる固体を集め、そして真空下で固体を乾燥して7.95gの生成物を 得る。 調製実施例4 工程A: 15g(38.5mmol)の4-(8-クロロ-3-ブロモ-5,6-ジヒドロ-11H-ベンゾ[5,6]シク ロヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イリデン)-1-ピペリジン-1-カルボン酸エチルエス テルおよび150mLの濃H2SO4を−5℃にて合わせ、次いで3.89g(38.5mmol)のKNO3 を添加し、そして4時間撹拌する。混合物を3Lの氷に注ぎ、そして50%NaOH (水性)で塩基性にする。CH2Cl2で抽出し、MgSO4で乾燥させ、次いで濾過しそ して真空下で残渣まで濃縮する。残渣をアセトンから再結晶して、6.69gの生成 物を得る。 工程B: 工程Aの生成物の6.69g(13.1mmol)および100mLの85%EtOH/水を合わせ、次 いで0.66g(5.9mmol)のCaCl2および6.56g(117.9mmol)のFeを添加し、そして 濾過ケーキを熱EtOHでリンスする。真空下で濾液を濃縮して、7.72gの生成物を 得る。質量スペクトル:MH+=478.0工程C: 工程Bの生成物の7.70gおよび35mLのHOAcを合わせ、次いでH0Ac中のBr2の溶 液(45mL)を添加し、そして混合物を室温にて一晩撹拌する。300mLの1N NaOH(水 性)、次いで75mLの50%NaOH(水性)を添加し、そしてEtOAcで抽出する。抽出 物をMgSO4で乾燥させ、そして真空下で残渣まで濃縮する。残渣をクロマトグラ フにかけ(シリカゲル、20%〜30%EtOAc/ヘキサン)、3.47gの生成物を(他の1 .28gの部分精製した生成物とともに)得る。質量スペクトル:MH+=555.9。 工程D: 0.557g(5.4mmol)の亜硝酸t-ブチルおよび3mLのDMFを合わせ、そして混合物 を60℃〜70℃で加熱する。工程Cの生成物の2.00g(3.6mmol)および4mLのDMFの 混合物をゆっくり添加し(一滴ずつ)、次いで混合物を室温まで冷却する。40℃ でさらに0.64mLの亜硝酸t-ブチルを添加し、そして混合物を60℃〜70℃まで0.5 時間再加熱する。室温まで冷却し、そして混合物を150mLの水に注ぐ。CH2Cl2で 抽出し、抽出物をMgSO4で乾燥させ、そして真空下で残渣まで濃縮する。残渣を クロマトグラフにかけ(シリカゲル、10%〜20%EtOAc/ヘキサン)、0.74gの生 成物を得る。質量スペクトル:MH+=541.0。 工程E: 工程Dの生成物の0.70g(1.4mmol)および8mLの濃HCl(水性)を合わせ、そし て混合物を還流で一晩加熱する。30mLの1N NaOH(水性)、次いで5mLの50%Na0H (水性)を添加し、そしてCH2Cl2で抽出する。抽出物をMgSO4で乾燥させ、そし て真空下で濃縮して0.59gの表題化合物を得る。質量スペクトル:M+=468.7。融 点=123.9℃〜124.2℃。 表題化合物は調製実施例3の方法論により切断され得、対応する3,10-ジブロ モ-8-クロロ置換基を有する11-ケトンを調製する。 調製実施例5 工程A: 40.0g(0.124mol)の出発ケトンおよび200mLのH2SO4を合わせ、そして0℃ま で冷却する。13.78g(0.136mol)のKNO3を1.5時間かけてゆっくり添加し、次い で室温まで温め、そして一晩撹拌する。調製実施例2の工程Aの記載と実質的に 同じ手順を使用して反応を行う。クロマトグラフ(シリカゲル、20%、30%、40 %、50%EtOAc/ヘキサン、次いで100%EtOAc)にかけて、28gの9-ニトロ生成物 を、より少量の7-ニトロ生成物ならびに19gの7-ニトロおよび9-ニトロ化合物の 混合物とともに得る。工程B: 調製実施例2の工程Cの記載と実質的に同じ手順を使用して、28g(76.2mmol )の工程Aの9-ニトロ生成物、400mLの85%EtOH/水、3.8g(34.3mmol)のCaCl2 、および38.28g(0.685mol)のFeを反応させて、24gの生成物を得る。工程C: 13g(38.5mmol)の工程Bの生成物、140mLのHOAcを合わせ、そしてHOAc(10mL) 中のBr2(2.95mL,57.8mmol)の溶液を20分かけてゆっくり添加する。反応混合物 を室温にて撹拌し、次いで真空下で残渣まで濃縮する。CH2Cl2および水を添加し 、次いで50%NaOH(水性)でpH=8〜9に調節する。有機相を水、次いでブライン で洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥させる。真空下で濃縮して、11.3gの生成物を得 る。工程D: 100mLの濃HCl(水性)を0℃まで冷却し、次いで5.61g(81.4mmol)のNaNO2を 添加し、そして10分間撹拌する。11.3g(27.1mmol)の工程Cの生成物をゆっく り添加し(一部ずつ)、そして混合物を0℃〜3℃にて2.25時間撹拌する。180mL の50%H3P02(水性)をゆっくり添加し(一滴ずつ)、そして混合物を0℃にて 一晩放置する。150mLの50%NaOHを30分かけてゆっくり添加して(一滴ずつ)、p H=9に調節し、次いでCH2Cl2で抽出する。抽出物を水、次いでブラインで洗浄し 、そしてNa2SO4で乾燥させる。真空下で残渣まで濃縮し、そしてクロマトグラフ (シリカゲル、2%EtOAc/CH2Cl2)にかけて8.6gの生成物を得る。 実施例1 工程A 調製実施例1からの化合物(0.95g、1.9mmol)を34mlのトルエンに溶解した。 トリエチルアミン(1ml)およびエチルクロロホルメート(1.82ml、10当量)を添加 し、反応混合物を2時間還流した。反応混合物を周囲温度まで冷却し、そしてオ イルまでエバポレートした。オイルを15〜20%酢酸エチル/ヘキサンを使用して シリカゲルでクロマトグラフして、0.77gのエチル4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ- 6,11-ジヒドロ-11-ヒドロキシ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b]ピリジン-11 -イル)-1-ピリジンカルボキシレートを得た。FABMS(M+H)=559。工程B 調製実施例2からの化合物(0.37g)を5mlの濃塩酸に溶解し、18時間還流した 。混合物を、化合物4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-11-ヒドロキシ- 5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-ピリジンの褐色固体 までエバポレートし、クロマトグラフィーなしで使用した。工程C 調製実施例3の化合物(100mg、0.206mmol)を2mlのN,N-ジメチルホルムアミド に溶解した。4-ピリジル酢酸-N-オキシド(126mg,0.82mmol)、1-(3-ジメチルア ミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(DEC)(0.079mg、0.5mmol)、1-ヒ ドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(0.056g、0.5mmol)およびN-メチルモルホリ ン(0.23ml、2.0mmol)を添加し、そして反応混合物を周囲温度で撹拌した。24時 間後、反応混合物をブラインに添加し、3×15mlの酢酸エチルで抽出した。合わ せた酢酸エチル洗浄物を合わせ、溶媒を真空下でエバボレートして、ガムを得た 。 ガムを、溶出液として10%メタノール/塩化メチレンを使用してシリカゲルでフ ラッシュクロマトグラフにかけ、0.076gの4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジ ヒドロ-11-ヒドロキシ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)- 1-(4-ピリジニルアセチル)ピリジンN1-オキシドを得た。FABMS(M+H)=622。 実施例2 工程A: 上記実施例1の手順を4-ピリジル酢酸-N-オキシドをN-Boc-4-ピペラジン酢酸 に置き換えて行い、4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-11-ヒドロキシ- 5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-(N-BOC-4-ピペリジニ ルアセチル)ピペリジンを85%の収率で得た。高分解能MS:測定値=712.0975。工程B: 上記工程Aの化合物(0.21g)を50%トリフルオロ酢酸/塩化メチレンに溶解し 、1時間撹拌した。反応混合物をエバポレートして、オイルを得た。これを2ml の塩化メチレンに溶解し、4-[2-[4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-11 -ヒドロキシ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b]ピペリジン-11-イル)-1-ピペ リ ジニル(piperdinyl)]-2-オキソエチル]-1-ピペリジンを得た。工程C: トリメチルシリルイソシアネート(234μl、1.47mmol)を添加し、そして反応混 合物を周囲温度で15時間撹拌した。溶媒をエバポレートし、粗生成物を7.5%メ タノール/塩化メチレンを使用してシリカゲルでクロマトグラフにかけて、100mg 、62%の4-[2-[4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-11-ヒドロキシ-5H- ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-ピペリジニル(piperdiny l)]-2-オキソエチル]-1-ピペリジンカルボキサミドを得た。高分解能MS:測定値 =655.0509。 実施例3 上記実施例2、工程Aの化合物(0.069g、0.113mmol)を2mlのN,N-ジメチルホ ルムアミドに溶解した。炭酸ナトリウム(0.036g、0.34mmol)およびブロモアセ トアミド(0.023g、0.17mmol)を添加し、そして反応混合物を24時間周囲温度で撹 拌した。混合物をブラインに添加し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を硫 酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、エバポレートして粗固体を得た。粗固体を 5%メタノール/塩化メチレンを使用してシリカゲルでクロマトグラフにかけて、 4-[2-[4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-11-ヒドロキシ-5H-ベンゾ[5, 6]シクロヘプタ-[1,2-B]ピリジン-11-イル)-1-ピペリジニル]-2-オキソエチル]- 1-ピペリジンアセトアミドを得た。高分解能MS:測定値=699.0666。 以下の化合物は上記実施例1の手順を利用し、4-ピリジル酢酸-N-オキシドを 以下のカルボン酸に置き換えて調製され得る。 アッセイ FPT IC50(ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害、インビトロ酵 素アッセイ)およびCOS細胞IC50(細胞ベースのアッセイ)を、WO95/10516(199 5年4月20日に公開)に記載のアッセイ手順に従って決定した。GGPT IC50(ゲラ ニルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼの阻害、インビトロ酵素アッセイ) 、Cell Mat Assay、および抗腫瘍活性(インビボ抗腫瘍研究)を、WO95/10516に 記載のアッセイ手順によって決定し得た。WO95/10516の開示は、これらに対する 参考として本明細書に援用される。 追加のアッセイを、T24-BAG細胞の代わりに代替のインジケーター腫瘍細胞株 に置換する以外は、上記と本質的に同じ手順に従って行い得る。アッセイを、活 性化K-ras遺伝子を発現するDLD-1-BAGヒト結腸癌腫細胞または活性化K-ras遺伝 子を発現するSW620-BAGヒト結腸癌腫細胞のいずれかを使用して行い得る。当該 分野で公知の他の腫瘍細胞株を使用して、癌細胞の他のタイプに対する本発明の 化合物の活性を証明し得た。軟寒天アッセイ: 足場非依存性増殖は、肺瘍形成細胞株の特徴である。ヒト腫瘍細胞を、0.3% アガロースおよび所定の濃度のファルネシルトランスフェラーゼインヒビターを 含む増殖培地に懸濁する。溶液を、上部層と同じ濃度のファルネシルトランスフ ェラーゼインヒビターを含む0.6%アガロースで凝固した増殖培地上に積層する 。上部層を凝固した後、プレートを、5%CO2下で37℃にて10〜16日間インキュ ベートしてコロニーを生長させ得る。インキュベーション後、コロニーを、MTT( 3-[4,5-ジメチルチアゾール-2-イル]-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド、 チアゾリルブルー)の溶液(PBS中1mg/mL)を寒天に積層することによって染色 する。コロニーを計数し得、そしてIC50を決定し得る。 実施例1の工程C、実施例2の工程A、実施例2の工程B、実施例2の工程C および実施例3の化合物は、<0.002μM〜0.042μMの範囲内のFPT IC50を有した 。 本発明によって記載される化合物から薬学的組成物を調製するために、不活性 で薬学的に受容可能なキャリアは、固体または液体のいずれかであり得る。固体 形態調製物は、粉末、錠剤、分散顆粒、カプセル、カシェ剤、および座薬を含む 。粉末および錠剤を、約5〜約70%の活性な成分から構成し得る。適切な固体キ ャリア(例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、 ラクトース)は、当該分野で公知である。錠剤、粉末、カシェ剤、およびカプセ ルを、経口投与のために適切な固体投薬形態として使用し得る。 座薬を調製するために、低融点ワックス(例えば、脂肪酸グリセリドの混合物 またはココアバター)を、まず溶融し、そして活性成分を、撹拌することによっ てその中に均一に分散させる。次いで、溶融した均一な混合物を、都合の良い大 きさの鋳型に注ぎ、冷却させ、そしてそれによって凝固させる。 液体形態調製物は、溶液、懸濁液、およびエマルジョンを含む。例として、非 経口的注入のためには、水または水−プロピレングリコール溶液が、挙げられ得 る。 液体形態調製物はまた、鼻内投与のための溶液を含み得る。 吸入に適切なエアロゾル調製物は、溶液および粉末形態の固体を含み得、それ は薬学的に受容可能なキャリア(例えば、不活性な圧縮ガス)との組合せであり 得る。 使用する少し前に、経口または非経口投与のいずれかのために液体形態調製物 に変換されることを意図される固体形態調製物もまた含まれる。このような液体 形態は、溶液、懸濁液、およびエマルジョンを含む。 本発明の化合物はまた、経皮的に送達され得る。経皮組成物は、クリーム、ロ ーション、エアロゾル、および/またはエマルジョンの形態をとり得、そしてこ の目的のために当該分野において従来通りのマトリックスまたはリザーバータイ プの経皮パッチ中に含まれ得る。 好ましくは、化合物を、経口的に投与する。 好ましくは、薬学的調製物は、単位投薬形態である。このような形態では、調 製物は、適切な量(例えば、所望の目的を達成するために有効な量)の活性成分 を含有する単位用量に再分割される。 調製物の単位用量中の活性化合物の量を、特定の適用に従って、約0.1mg〜100 0mg、より好ましくは約1mg〜300mgに変動し得るかまたは調節し得る。 実際に用いる投薬量は、患者の所要量および処置する症状の重度に依存して変 動され得る。特定の状況のための適切な投薬量の決定は、当業者の範囲内である 。一般に、処置は、化合物の最適な用量未満であるより少量の投薬で開始される 。その後、投薬量は、その状況下の最適な効果が達せられるまで、少量ずつ増加 される。便宜上、所望ならば、全一日投薬量は分割し得、そして一日の間に分け て投与し得る。 本発明の化合物およびその薬学的に受容可能な塩の投与の量および頻度は、患 者の年齢、状態、および大きさならびに処置する症状の重度のような要因を考慮 する担当臨床医の判断に従って調節される。代表的な推薦投薬レジメンは、腫瘍 増殖をブロックするためには2〜4分割用量で、10mg/日〜2000mg/日、好ましく は、10mg/日〜1000mg/日の経口投与である。この投薬量範囲内で投与された場合 、化合物は無毒である。 以下は、本発明の化合物を含む薬学的投薬形態の例である。薬学的組成物局面 における本発明の範囲は、提供された例によって限定されるべきではない。 薬学的投薬形態の例 実施例A 錠剤 製造方法 適切なミキサーで品目番号1および2を、10〜15分間混合する。品目番号3を 用いて混合物を顆粒化する。必要ならば、湿顆粒を粗いふるい(例えば、1/4", 0.63cm)を通して製粉する。湿顆粒を乾燥させる。必要ならば、乾燥した顆粒を ふるいにかけ、そして品目番号4と混合し、そして10〜15分間混合する。品目番 号5を添加し、そして1〜3分間混合する。混合物を適切な大きさに圧縮し、そ して適切な錠剤機械で計量する。実施例B カプセル 製造方法 適切なブレンダー中で品目番号1、2、および3を10〜15分間混合する。品目 番号4を添加し、そして1〜3分間混合する。混合物を、適切なカプセル化機械 で適切な2ピース硬ゼラチンカプセル中に充填する。 本発明は、上記の特定の実施態様と共に記載されているが、その多くの代替、 改変、および変更は、当業者に明らかである。全てのこのような代替、改変、お よび変更は、本発明の精神および範囲内にあると意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 409/14 C07D 409/14 413/14 413/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CN,CZ,EE,GE,GW,HU,ID,I L,IS,JP,KG,KR,KZ,LC,LK,LR ,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO, NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UZ,VN,YU (72)発明者 サクセナ,アニル ケイ. アメリカ合衆国 ニュージャージー 07043,アッパー モントクレア,ビバリ ー ロード 53 (72)発明者 ギリジャバラバン,ビヨール エム. アメリカ合衆国 ニュージャージー 07054,パーシッパニー,メイプルウッド ドライブ 10

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の式の化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物: ここで: aは、NまたはNO-であり; R1およびR3は、同じかまたは異なり、それぞれハロを表す; R2およびR4は、同じかまたは異なり、それぞれHおよびハロから選択される が、但しR2およびR4の少なくとも1つはHであり; Tは、SO2Rまたは から選択される置換基であり; Zは、OまたはSであり; nは0または1〜6の整数であり; Rは、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリ ールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたはN(R5)2であり; R5は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはシクロアルキルであ る。 2.以下から選択される請求項1に記載の化合物:ここで、a、T、R1およびR3は請求項1で定義した通りである; ここで、a、T、R1、R3およびR4は請求項1で定義した通りである; ここで、a、T、R1、R2およびR4は請求項1で定義した通りである;ここで、a、T、R1、R2、R3およびR4は請求項1で定義した通りである; または ここで、a、T、R1、R2、R3およびR4は請求項1で定義した通りである。 3.請求項2に記載の化合物であって、 ここで: (1)式1.0aの化合物について、R1がブロモであり、そしてR3がクロロである : (2)式1.1の化合物について、R1がブロモであり、R3がクロロであり、そして R4がブロモである;および (3)式1.2の化合物について、R1がブロモであり、R2がブロモであり、そして R3がクロロである、 である、化合物。 4.式1.0a、1.1、および1.2の化合物について、Tが-SO2メチルまたは基である、請求項3に記載の化合物: ここで、Rは3-ピリジニルN-オキシド、4-ピリジニルN-オキシド、4-ピペリジ ニル(piperdinyl)、3-ピペリジニルまたは3-ピロリジニル基であり、 ここで:4-ピペリジニル、3-ピペリジビルまたは3-ピロリジニル基は、ピペリジ ニル(piperindinyl)またはピロリジニル窒素上で基R9と置換され得;R9は、-C (O)N(R10)2、-CH2C(O)N(R10)2、-SO2R10、-SO2N(R10)2、-C(O)R11、-C(O)OR11、 アルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまた はヘテロアリールから選択され;各R10は、独立して、H、アルキル、アリール またはアラルキルを表し;そしてR11はアルキル、アリール、アラルキル、ヘテ ロアリールまたはヘテロシクロアルキルである。 5.式1.0a、1.1、および1.2の化合物について、C-11位の炭素がR-配置である、 請求項4に記載の化合物。 6.式1.0a、1.1、および1.2の化合物について、C-11位の炭素がS-配置である、 請求項4に記載の化合物。 7.以下の式を有する請求項1に記載の化合物: 8.有効量の請求項1に記載の化合物を投与する工程を包含する、活性化rasオ ンコジーンを発現する腫瘍細胞を処置する方法。 9.処置された前記腫瘍細胞が、膵臓腫瘍細胞、肺癌細胞、骨髄性白血病腫瘍細 胞、甲状腺濾胞腺腫瘍細胞、脊髄形成異常腫瘍細胞、表皮癌腫瘍細胞、膀胱癌腫 瘍細胞、結腸腫瘍細胞、乳癌細胞および前立腺腫瘍細胞である、請求項8に記載 の方法。 10.Rasタンパク質がRas遺伝子以外の遺伝子における発癌性変異の結果として 活性化されている腫瘍細胞を処置する方法であって、有効量の請求項1に記載の 化合物を投与する工程を包含する、方法。 11.有効量の請求項1に記載の化合物の投与を包含する、ファルネシルタンパ ク質トランスフェラーゼを阻害する方法。 12.有効量の請求項1に記載の化合物を、薬学的に受容可能なキャリアと組み 合わせて含む、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害するための薬 学的組成物。 13.腫瘍細胞の処置に使用するための医薬の製造のための請求項1に記載の化 合物の使用。 14.腫瘍細胞を処置するための請求項1に記載の化合物の使用。
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