JP2000512942A - ゴムライニングを備えたローラおよびゴムライニングを取り付けるための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 インキローラまたは湿しローラ（３）に固く配置されたゴムライニング（１３）は、ゴム・ブランケットを接着することによって後処理なしに取り付けられる。ゴムライニングを取り付けるための装置。

Description

【発明の詳細な説明】 ゴムライニングを備えたローラおよび ゴムライニングを取り付けるための装置 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の、ゴムライニングを備えたロー ラ、ならびにゴムライニングを取り付けるための装置に関する。 ローラにゴムをたとえば加硫によって被覆することが公知である。 この場合、ゴムライニングの表面をたとえば研磨によって後処理しなければな らないという欠点が存在する。これはまた表面上での起伏の形成を招いており、 したがって液状またはペースト状の物質が不均一に供給される原因になっている 。 本発明の課題は、ゴムライニングを備えたインキローラまたは湿しローラ、な らびにゴムライニングを取り付けるための装置を提供することである。 この課題は本発明による請求項１および９の特徴によって解決される。 本発明によって、ローラ本体に取り付けられたゴムライニングのほぼ均質な表 面が得られ、これによってペースト状または液状の材料を均一に供給することが 保障されるという利点が得られる。 本発明の１実施例を図示し、以下に詳しく説明する 。 第１図は、短路型インキ装置におけるゴムライニングを備えたインキ着けロー ラおよびゴムライニングを取り付けるための装置を概略的に示した横断面図であ る。 第２図は、第１図によるローラを拡大して示した平面図である。 第３図は、第１図の一部の拡大図である。 たとえば図示していない圧胴、もしくはゴム胴、および版胴２から成る輪転印 刷機のための短路型インキ装置１においては、版胴２にインキ着けローラ３によ ってペースト状の印刷インキがアニロックスローラ４から送られる。アニロック スローラ４にはチャンバ型ドクター装置６から印刷インキが供給される。チャン バ型ドクター装置６の下方にインキパン７が配置されている。これら前記部分は サイドフレームに固定されて支承されている。 インキ着けローラ３、以下単にローラ３と呼ぶ、は２本の軸ジャーナル９を備 えたローラ本体８から成っており、この軸ジャーナル９は回転軸線１１を中心と して回転する。ローラ本体８の表面１２（被覆面）全体に、たとえば２．３ｍｍ の厚さｂを備えた自己接着性のゴム・ブランケット１３が設けられている。この 場合約０．３ｍｍの厚さを備えた両面接着性の粘着フィルムや接着剤被膜を設け てもよい。これによってゴ ム・ブランケット１３を下面全体に渡って被覆面１２上に接着することができる 。 ゴム・ブランケット１３はジャケットとして形成されていて、始端部１４およ び終端部１６を有している。始端部１４と終端部１６とは、ローラ３に取り付け た後、分離または当接ライン１７で互いに隣接している（突き合わせ接続）。こ の当接ライン１７は、ゴム・ブランケットを展開した状態で、ローラ本体８の軸 線と平行に延びるライン１８に対して角度αを成して延びている。角度αは０度 よりも大きな角度と６度との間、有利には３度である。このような角度αで、ゴ ム・ブランケット胴のためのゴム・ブランケットも取り付けられてよい。 別の実施形態によれば、ゴム・ブランケット１３の始端部１４と終端部１６と は段継ぎ（相欠き継ぎ）もしくは継ぎ木継ぎの形で互いにオーバーラップしてい る。このために始端部１４と終端部１６とはそれぞれ舌片２１，２２を有してお り、これらの舌片２１，２２は厚さを減らして形成されており、たとえば５ｍｍ から１０ｍｍの当接領域で互いに上下に重なり合っている。ゴム・ブランケット １３は公知であり、オフセット輪転印刷機のゴム・ブランケット胴のために市販 されている。 ゴム・ブランケット１３は次のように取り付けられる。ゴム・ブランケット支 持体、たとえばテーブル２ ３は鉄製成形フレームから成っており、この鉄製成形フレームは互いに離れて位 置する２つの長手方向案内部２４（１つのみを図示する）を有していて、これら の長手方向案内部２４が３つの横方向成形部２６，２７，２８と結合されている 。 テーブル２３の上面にたとえば薄板２９が張設されている。横方向成形部２６ 、２７はローラ３の下で直接左右に配置されており、その結果横方向成形部２６ ，２７のストリップ状の領域において薄板２９によって特別なばね作用および半 径に対する良好な適合が得られる。 テーブル２３は長さｌの約半分の位置でピン３１によって図示していないサイ ドフレームに旋回可能に支承されている。第１図に応じて、ゴム・ブランケット １３（一点鎖線で示す）が、接着剤が設けられた面を上に向けてテーブル２３の 上に置かれる。横方向成形部２６，２７に対して平行に、しかしながら薄板２９ の他方の面にゴム・ブランケット１３の始端部１４のためのストッパ条片を設け てもよい。 ローラ３が見当合わせに対応した位置をとると、テーブル２３のローラから離 れた側の端部３２が下方向Ｄに押される。ローラ３がゆっくりと時計回り方向Ｅ に回転して、ゴム・ブランケット１３がローラ３の回転で完全にローラ本体８に 取り付けられる。 次いでテーブル２３が方向Ｃで上方に旋回され、も しくはピン３１の箇所で持ち上げられ外される。ストリップ状の舌片２１と２２ との間に軸と平行な方向にたとえば急速接着性の接着剤が塗布され、舌片２１， ２２の互いに向かい合う面が上下に重ね合わされ、約１０秒から２０秒間の圧着 によって貼り合わせられる。圧着は、たとえばテーブル２３が１８０度回転され てピン３１の箇所で掛けられて、端部３２がローラ３の下に位置することによっ て行われる。この場合発泡性ゴムストリップ３３が突き合わせ領域１９を圧着す ることができる。 当接ラインがライン１８に対して角度αを成して延びていると、突き合わせ領 域１９はより広い突き合わせ領域３４に拡げられる。 別の図示していない実施形態によれば、テーブル２３はフレームによって移動 可能である、つまりサイドフレームに固定して配置されていなくてもよい。 ローラ３に接着剤層、たとえば両面接着性のフィルムを設けて、ゴム・ブラン ケット１３を既に述べた形式で取り付けることもできる。 さらにゴム・ブランケット１３の始端部１４をローラ３上に見当合わせに対応 して取り付けて、次いでゴム・ブランケット１３を回転するローラ３にローラに よって、たとえばアニロックスローラ４によっても圧着することもできる。 見当合わせに対応して取り付けるまたは位置決めす るということは、胴３の突き合わせ領域１９もしくは３４ができるだけ版胴２の 印刷像のない帯状区域、たとえば胴溝３６と合致していることを意味している。 胴溝３６の周方向の長さが領域３４より長いと有利である。 ローラ３はゴムライニングされたインキローラや湿し装置におけるゴムライニ ングされた湿しローラとして用いられてもよい。この場合ローラ３は有利には版 胴(Formzylinder)２、たとえば版板張設型胴(Plattenzylinder)に直接当接可能 である。 ゴム・ブランケットの硬度は６５から７０ショア硬さである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年６月９日（１９９９．６．９） 【補正内容】 明細書 ゴムライニングを備えたローラおよび ゴムライニングを取り付けるための装置 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の、ゴムライニングを備えたロー ラ、ならびに請求項９の上位概念に記載の形式の、ゴムライニングを取り付ける ための装置に関する。 ローラにゴムをたとえば加硫によって被覆することが公知である。 この場合、ゴムライニングの表面をたとえば研磨によって後処理しなければな らないという欠点が存在する。これはまた表面上での起伏の形成を招いており、 したがって液状またはペースト状の物質が不均一に供給される原因になっている 。 欧州特許第０２７９２９５号明細書では印刷機のインキ装置について述べられ ており、このインキ装置においてはインキローラにゴム・ブランケットが設けら れている。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第１９５１７６５３号明細書によって印刷機の ためのローラが公知であり、このローラの本体はエラストマー材料から成るチュ ーブによって取り囲まれている。 ゴム・ブランケット１３はジャケットとして形成されていて、始端部１４およ び終端部１６を有している。始端部１４と終端部１６とは、ローラ３に取り付け た後、分離または当接ライン１７で互いに隣接している（突き合わせ接続）。こ の当接ライン１７は、ゴム・ブランケットを展開した状態で、ローラ本体８の軸 線と平行に延びるライン１８に対して角度αを成して延びている。角度αは０度 よりも大きな角度と６度との間、有利には３度である。 ローラ３に接着剤層、たとえば両面接着性のフィルムを設けて、ゴム・ブラン ケット１３を既に述べた形式で取り付けることもできる。 請求の範囲 1. とくに輪転印刷機のためのインキローラまたは湿しローラであって、ゴム ライニング（１３）を備えたローラ本体（８）を有している形式のものにおいて 、 ゴムライニング（１３）が有端のゴム・ブランケット（１３）から成っていて 、該ゴム・ブランケット（１３）は下面全体に渡って接着結合によってローラ本 体（８）と結合されており、ゴム・ブランケット（１３）の始端部（１４）と終 端部（１６）との間に形成されている当接ライン（１７）が、軸線と平行のライ ン（１８）に対して０度よりも大きく６度以下である角度（α）を成してローラ 本体（８）の表面（１２）上を延びていることを特徴とする、インキローラまた は湿しローラ。 2. ゴム・ブランケット（１３）が自己接着性に形成されている、請求項１記 載のインキローラまたは湿しローラ。 3. ゴム・ブランケット（１３）が、接着剤が設けられているローラ本体（８ ）に取り付けられている、請求項１記載のインキローラまたは湿しローラ。 4. ゴム・ブランケット（１３）がジャケットとしてローラ本体（８）の表面 （１２）に配置されている、請求項１から３までのいずれか１項記載のインキロ ーラまたは湿しローラ。 5. ゴム・ブランケット（１３）の始端部（１４）と終端部（１６）とが突き 合わせ接続で互いに隣接している、請求項１から４までのいずれか１項記載のイ ンキローラまたは湿しローラ。 6. ゴム・ブランケット（１３）の始端部（１４）と終端部（１６）とが段継 ぎによって互いに結合している、請求項１から４までのいずれか１項記載のイン キローラまたは湿しローラ。 7. ゴム・ブランケット（１３）の始端部（１４）と終端部（１６）とが接ぎ 木継ぎによって互いに結合している、請求項１から４までのいずれか１項記載の インキローラまたは湿しローラ。 8. ゴム・ブランケット（１３）がアニロックスローラ（４）および版胴（２ ）と回転接触可能に配置されている、請求項１から７までのいずれか１項記載の インキローラまたは湿しローラ。 9. とくに輪転印刷機のためのゴムライニング（１３）をローラ（３）に取り 付けるための装置において、 ローラ本体（８）の表面（１２）に当接可能である、ゴム・ブランケット（１ ３）の受容のためのゴム・ブランケット支持体（２３）が設けられており、該ゴ ム・ブランケット支持体（２３）は旋回可能なテーブル（２３）として形成され ている、ゴムライニングを ローラに取り付けるための装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. とくに輪転印刷機のためのインキローラまたは湿しローラであって、ゴム ライニング（１３）を備えたローラ本体（８）を有している形式のものにおいて 、 ゴムライニング（１３）が有端のゴム・ブランケット（１３）から成っていて 、該ゴム・ブランケット（１３）は下面全体に渡って接着結合によってローラ本 体（８）と結合されており、ゴム・ブランケット（１３）の始端部（１４）と終 端部（１６）との間に形成されている当接ライン（１７）が、軸線と平行のライ ン（１８）に対して０度よりも大きく６度以下である角度（α）を成してローラ 本体（８）の表面（１２）上を延びていることを特徴とする、インキローラまた は湿しローラ。 2. ゴム・ブランケット（１３）が自己接着性に形成されている、請求項１記 載のゴムライニング。 3. ゴム・ブランケット（１３）が、接着剤が設けられているローラ本体（８ ）に取り付けられている、請求項１記載のゴムライニング。 4. ゴム・ブランケット（１３）がジャケットとしてローラ本体（８）の表面 （１２）に配置されている、請求項１から３までのいずれか１項記載のゴムライ ニング。 5. ゴム・ブランケット（１３）の始端部（１４）と終端部（１６）とが突き 合わせ接続で互いに隣接している、請求項１から４までのいずれか１項記載のゴ ムライニング。 6. ゴム・ブランケット（１３）の始端部（１４）と終端部（１６）とが段継 ぎによって互いに結合している、請求項１から４までのいずれか１項記載のゴム ライニング。 7. ゴム・ブランケット（１３）の始端部（１４）と終端部（１６）とが接ぎ 木継ぎによって互いに結合している、請求項１から４までのいずれか１項記載の ゴムライニング。 8. ゴム・ブランケット（１３）がアニロックスローラ（４）および版胴（２ ）と回転接触可能に配置されている、請求項１から７までのいずれか１項記載の ゴムライニング。 9. とくに輪転印刷機のためのゴムライニング（１３）をローラ（３）に取り 付けるための装置において、 ローラ本体（８）の表面（１２）に当接可能である、ゴム・ブランケット（１３ ）の受容のためのゴム・ブランケット支持体（２３）が設けられている、ゴムラ イニングをローラに取り付けるための装置。 10．ゴム・ブランケット支持体が旋回可能に形成されている、請求項９記載の ゴムライニングをローラに 取り付けるための装置。 11．ゴム・ブランケット支持体（２３）がテーブル（２３）として形成されて いる、請求項１０記載のゴムライニングをローラに取り付けるための装置。 12．ゴム・ブランケット支持体がローラとして形成されている、請求項９記載 のゴムライニングをローラに取り付けるための装置。