JP2000509288A - ズボンをプレスしそして荷降ろしするための自動プラント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 蒸気及び／又は熱風により衣類をプレスするための機械の複数（２２、２３、２４、２５）を用いる、衣類、好ましくはズボン（２６、２７）をプレスし荷降ろしするための自動プラント（２０）であって、該機械のそれぞれが衣類の上端をブロックしそしてアンブロックするための第１の手段（１０、１１）、および同じ衣類の下方の端をブロックしそしてアンブロックするための第２の手段（１２、１３）、並びに該衣類が該第１の手段および第２の手段によりブロックされたときに該衣類の内側に蒸気及び／又は熱風を向け放出する第３の手段（１５）を具備するものである自動プラント。該機械（２２、２３、２４、２５）は、該衣類（２６、２７）が該衣類の荷積みステーションと荷降ろしステーションの間で１台の機械のそれぞれが動く間の予め定められた長さの時間だけ蒸気及び／又は熱風によりプレス工程に曝されるように、予め定められたルートに沿って連続的又は断続的に運動する移動可能なカルーセルの上に搭載されている。

Description

【発明の詳細な説明】 衣類をプレスしそして荷降ろしするための自動プラント 技術分野 本発明は衣類をプレスしそして荷降ろしするための自動プラントに関する。よ り正確には、本発明は機械それ自体の上に連続的に載せられたズボン、スカート 、胸当て付き作業ズボン、バミューダショーツ又は同様なものなどの複数の物品 に、空気及び／又は蒸気を適用することにより、自動的にプレス／アイロンを掛 けることを可能にし、次いでこれらの物品を次の工程へまわすことができるよう にこれらを荷降ろしすることを可能にする自動プラントに関する。 本発明はアイロン掛け−プレス用産業機械の分野で主に適用可能である。 背景技術 先行技術から基本的には二つのタイプのズボンプレス用機械が教示される。 第１のタイプの機械は一対の熱いプレートを含んでおり、その間にプレスすべ きズボンを挿入する。 プレス工程は圧力と熱の適用を組み合わせることにより行われる。 第２のタイプのアイロン機械はブロウンアイロン掛け(blown ironing)又は通 気アイロン掛け（ventilated ironing）、又は「トッパー(Topper)」として一般 に知られているタイプのものであり、これは電気式空圧式コマンドに従って移動 し、そして操作者によりそのエレメントによって位置決めされたズボンをブロッ クし、ブロック状態を保ち、その後にベルトの領域内でアンブロックする一対の 移動可能なシェイプドエレメント（shaped elements）を含む。 この機械は同時に垂直に動き得る２対のプレートを更に含んでおり、そのプレ ート対のそれぞれは電気式空圧式コマンドによりズボンの下方の端をブロックす る。 操作の間に、操作者はまず該シェイプドエレメントを用いてズボンの上の部分 を固定し、その後にプレート対を用いてズボンの底の末端を固定する。 その後にこのプレートの対を垂直に動かしてズボンを引き延ばした状態に保つ 。次いで、蒸気及び／又は熱風の噴射をシェイプドエレメントによって開けられ た状態にあるベルトの部分を通してズボンの中へ向ける。熱風及び／又は蒸気の 入口はズボンをプレスするのに十分な時間である定められた時間の間保持され、 操作者により方向付けされる。 最後に、操作者は電気式空圧式コマンドをアンブロックし、手動でズボンの荷 降ろしをし、特別に用意された作業台の上にそれを置き、そして次の一対のズボ ンを荷積みする。 一般に、プレスの時間は１５ないし１８秒の間であり、従って、機械１台当た り平均して１日に約８００枚のズボンを処理することになる。 上記の機械は、プレス時間を合理化しそしてより高い生産性を得 る目的で、対にして使用されるのが通常である。 この場合に、一人の操作者は両方の機械に指令を出し、機械は互い違いのリズ ムで稼働する。例えば、一方の機械がプレスしている間に、操作者は他方の機械 に荷積みし及び／又は荷降ろしをする。 同様な作業サイクルにより、ズボン当たり１５秒の平均プレス時間に基づいて 計算すると、一人の操作者は１日当たり約１５００〜１７００枚のプレス済みズ ボンを生産することが可能となる。 生産と関連した明白な理由から、このタイプの機械は、定められた品質のプレ スを得ることと両立し得る限り、可能な最短時間でプレスを行うようにプログラ ムされている。高品質のプレスは約１５秒では得られず、それはズボン当たり２ ２秒を越える時間でしか得られないことが発見された。しかしながら、このよう な長い時間は現代産業のプレス／アイロン会社により要求される生産リズムとは 両立しない。 さらに、上述のプレス機械の各対は固定された操作者の存在を必要とする。こ れはかなりの生産コストとなる。 本発明の説明 本発明は、衣類、特にズボンのアイロン掛けおよびプレスをするための自動プ レス機械を提供することにより、上述の問題に対する一つの解答を提供すること を目的とする。この機械は高い生産レベルの達成を可能とすると同時にこの機械 に専念する操作者の数を減らし、こうして生産コストをも減少させるものである 。 この成果は主クレームに記載された諸特性を有する衣類プレス用 自動プラントを用いて達成される。 従属クレームは本発明のさらに有利な態様を記載する。 本発明の自動機械は、蒸気及び／又は熱風の適用により衣類、特にズボンをプ レスする機械の複数がその上に配置される回転式のカルーセルを含んで成り、該 機械は予め定められた位置、好ましくは等しい角距離でカルーセル上に配置され ているものである。 このプラントは第１の荷積みステーションを含む。ここで、操作者は該第１ス テーションに一時的に存在する機械の上にズボンを１枚荷積みする。 カルーセルの運動の過程の間に、第１の荷積みステーションから出てくるプレ ス機械は予め定められた時間間隔だけ通常の方法でプレス工程を行う。 次いで、この機械は荷降ろしのために第２のステーションに到着する。ここに は自動荷降ろし装置が存在することが好ましい。 この荷降ろし装置は、ズボンのアンブロッキングエレメントが開かれる瞬間に 荷降ろしすべきズボンの位置に自動的に配置される吸引ヘッドにより形成される 。 従って、ズボンは吸引ヘッドに荷積みされる、そしてこの吸引ヘッドはズボン を機械から離し、好ましくは特殊なコンベヤーで構成される平面の上にそれを降 ろす。 その間に、ズボンの荷降ろしの済んだ機械は第１の荷積みステーションに戻り 、新たなサイクルを開始する。 カルーセルの回転時間を注意深く選択すると、幾つかの利点を得ることができ る。このようにして、本発明の目的を達成するに至る。 幾つかの機械から構成される全プラントを一人の操作者が管理す ることが可能となり、この操作者の唯一の仕事は、荷降ろしが完全に自動化され るので、機械の上にズボンを載せることとなる。 さらに、高生産性と比較的長いプレス時間を得ることができ、高品質の最終産 物を得ることができる。 図面の説明 本発明のさらなる特徴と利点が、非−制限的な実施例並びに添付された図面の 形でここに提供された、下記の詳細な説明からより一層明らかとなるであろう。 図１は通常型のズボンプレス用の蒸気及び／又は熱風機械の作業プロセスを図式 的に示すものである。 図２は本発明のズボンプレスプラントを図式的に表したものである。ここでは、 図１に例示されたタイプのプレス機械が４台備えられている。 一つの形の態様の説明 図１では、蒸気及び／又は熱風による通常のズボンプレス機械が一対のシェイ プドエレメント（shaped elements）１０、１１を含み、これらは特殊な電気式 空圧式コマンドにより、エレメント１０、１１が近くにある第１の位置（破線で 示される）からエレメント１０、１１が相互に離れている第２の位置（実線で示 される）まで同時に移動することができる。 このエレメント１０、１１が行う運動は図１では矢印Ａで示してある。これは 事実上二つの終点（endrun）の位置である。最初の位 置ではズボン１４をエレメント１０、１１の外部の下方から挿入することができ 、一方第２の位置ではズボンはエレメント１０、１１それ自体の離れていこうと する力によりしっかりと掴まれる。 この機械は２対のプレート１２、１３を更に含む。これらは平行である（図１ にはプレートの第１のものだけが見えている）。 プレート対１２、１３のそれぞれは、ズボン１４の一端を挿入し、続いて電気 式空圧式コマンドによりそこにブロックすることができるように、前方のプレー トを裏側のプレートに近付けたり離したりすることができるようにアレンジされ ている。 さらに、二つのプレート対１２、１３は、これも電気式空圧式コマンドにより 制御可能な、垂直に上昇したり下降したりする運動が可能となっている。これは ズボンの端がプレート対１２、１３の間にそれぞれ挿入されそしてブロックされ た後に、ズボンを垂直に引き延ばした状態に保つためである。 プレート１２、１３の垂直の上昇・下降運動は図１では矢印Ｂで示してある。 最後に、この機械は、ズボン１４がエレメント１０、１１及びプレート１２、 １３によりブロックされたとき、予め定められた温度および圧力で、ズボン１４ を構成する生地をプレスするのに十分な予め定められた時間、蒸気及び／又は熱 風の噴射をズボン１４の中に導入するための装置１５を含んでいる。 このタイプの機械は先行技術で良く知られており、本発明の部分ではない。 図２では、蒸気及び／又は熱風によるズボン自動プレスのためのプラント２０ は、図１に例示し上述したタイプのプレス機械の複数２２、２３、２４、２５を サポートする円形の金属枠２１により構 成される回転式のカルーセルを含む。これらの機械は蒸気生産又は熱風又は圧空 の生産のため中心に集められたシステム（図示されていない）に一つずつ連結さ れている。 円形の金属枠２１は、その軸Ｏの回りで回転させるように枠２１自体を引っ張 る特殊な手段（図には示していない）に連結されている。 この目的で、例えば、枠２１は、おそらく歯車減速機を介在させたステッパー 電気モーターで構成される引っ張り装置に、例えばベルトにより、連結される特 殊なターンテーブルまたはベアリングの上に配列させることができる。電子コマ ンド装置は図中矢印Ｓで示される方向に正確に予め定めておいた角速度で枠２１ を回転させるように設定するであろう。 ズボン２６の荷積みステーションに位置する機械２１を考えよう。 該荷積みステーションで作業する操作者は、図１を参照して述べられたのと同 じ様にした後、軸Ｏの回りの枠２１の回転運動の間にズボン２６を機械２２に載 せる。 一旦荷積みが行われると、蒸気及び／又は熱風が直ちにズボン２６の内側に噴 射され、そしてズボン２６は図２で機械２５の位置により示される荷降ろし位置 にそれが到達するまで、予め定められた時間、例えば２４秒間その蒸気及び／又 は熱風に曝される。 この点で蒸気及び／又は熱風は停止され、ズボン２６は第２の操作者により、 あるいは好ましくは以下にもっと詳細に述べる自動装置３０により機械から離さ れる。 上述のプロセスは枠２１の上の機械それぞれについて連続的に繰り返される。 この論旨において、図２が４台の機械２２、２３、２ ４、２５を備えた一つのプラントを表していることは注目する価値がある。しか しながら、機械の数は本発明を制限するものではなく、如何なる数の機械に対し ても本発明は適用可能である。 本発明は円形の枠の上に組立てられたプラントに制限されるものではないとい う事実も注目に値する。好ましい態様には、予め定められたルート、必ずしも円 形ではないルートに従ってトラックに沿って運動する移動可能な支持体の上に搭 載された１台の機械を持つものが含まれる。 さらに、上記の態様によれば、このプラントは連続的な運動が可能である。し かしながら、プラントに断続的な運動が与えられるような態様も示唆される。そ こでは、一つの機械が荷積みおよび荷降ろし工程のため一次的に停止させられる 。 本発明の特に有利な態様では、プラント２０は機械２５が一次的に停止する位 置として図２で確認した荷降ろしステーションに配置された、プレス済みズボン のための荷降ろし装置３０を具備する。 この装置３０はそれぞれ実線及び破線で示される二つの終点（endrun）位置の 間を振動するアーム３１により本質的に構成される。この振動運動は軸Ｈのまわ りを垂直にそして矢印Ｆにより示される方向に特殊なモーター（図には示されて いない）により発生させられる。 アーム３１のフリーな末端は吸引ヘッド３２を備えており、このヘッドはプラ ントコマンド電子装置２０により制御され得る吸引発生手段、例えば真空ポンプ に連結されている。操作中、アーム３１は機械２５が荷降ろしステーションの中 を通過する瞬間にヘッド３２がプレス済みズボン２７の近くに来るように運動す る。 吸引ヘッド３２は機械２５上のプレートおよびシェイプドエレメントによりズ ボンがアンブロックされるのと協調して活性化され、そしてズボンは吸引ヘッド ３２それ自体に荷積みされる。振動するアームはこうして第２の終点位置に向か って振動させられ、そしてこの位置に到達すると吸引が遮断される。 その結果として、ズボン２７は平面４０の上に落ちる。この平面は他の作業場 、例えば貯蔵ステーション、にズボンを移送するコンベヤにより構成されている ことが好ましい。 次いで、振動するアームはもう一度振動し、枠２１の回転運動により生産され る次のプレス済みズボンを荷降ろしステーションで集めることになる。 主要な電子コマンド装置は枠２１及びアーム３１の振動のそれぞれの回転速度 と明らかに協調しそして同期化している。 上述のタイプのプラント２０は幾つかの利点を有する。 実際、出願人が行った実験では、例えば上述のような４台の機械により構成さ れるプラントについては、ズボンを荷積みするのに全プラントを一人の操作者で 管理することが可能であり、従って全体のコストを低減させることが可能である ことが明らかとなった。 さらに、このタイプのプラントでは、プレス時間を比較的高く保つことができ 、例えば荷積みと荷降ろしの間を２４秒間に保つことができ、こうして１日の生 産性を約３２００枚のズボンに維持しながら極めて高いプレス品質を得ることが できる。この数は従来の機械４台で得られ得るズボンの同数に実質的に相当する 。ただし従来の場合は二人の操作者を必要とし、そしてプレス時間は僅か１５秒 である。 もしプレスの品質を幾らか犠牲にし、プレス時間を１５秒まで下 げ、その結果カルーセルの速度を増加させるならば、本発明のプラントは従来の プロセスでは考えられない程の極めて高い生産速度を可能とする。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成９年１１月１４日（１９９７．１１．１４） 【補正内容】 明細書 ズボンをプレスしそして荷降ろしするための自動プラント 技術分野 本発明は衣類、特にズボンをプレスしそして荷降ろしするための自動プラント に関する。 より正確には、本発明は機械それ自体の上に連続的に荷積みされたズボンなど の複数の物品に、空気及び／又は蒸気を適用することにより、自動的なプレス／ アイロン掛けを可能にし、次いでこれらの物品を次の工程へまわすことができる ようにズボンの荷降ろしを可能にする自動プラントに関する。 本発明はアイロン掛け−プレス用産業機械の分野で主に適用可能である。 背景技術 先行技術から基本的には二つのタイプのズボンプレス用機械が教示される。 第１のタイプの機械は一対の熱いプレートを含んでおり、その間にプレスすべ きズボンを挿入する。 プレス工程は圧力と熱の適用を組み合わせることにより行われる 。 第２のタイプのアイロン機械（例えば、ＤＥ−Ａ−４，４１５，００２号を参 照）はブロウンアイロン掛け(blown ironing)又は通気アイロン掛け（ventilate d ironing）、又は「トッパー(Topper)」として一般に知られているタイプのも のであり、これは電気式空圧式コマンドに従って移動し、そして操作者によりそ のエレメントに対応して位置決めされたズボンをブロックし、ブロック状態を保 ち、その後にベルトの領域内でアンブロックする一対の移動可能なシェイプドエ レメント（shaped elements）を含む。 この機械は同時に垂直方向に移動可能な２対のプレートを更に含んでおり、そ のプレート対のそれぞれは電気式空圧式コマンドによりズボンの下方の端をしっ かり固定する。 操作の間に、操作者はまず該シェイプドエレメントを用いてズボンの上の部分 を固定し、その後にプレート対を用いてズボンの底の末端を固定する。 その後にこのプレートの対を垂直に動かしてズボンを引き延ばした状態に保つ 。次いで、シェイプドエレメントによって開けられた状態にあるベルトの部分を 通して蒸気及び／又は熱風の噴射をズボンの中へ向ける。熱風及び／又は蒸気の 入口はズボンをプレスするのに十分な時間である定められた時間保持され、操作 者により方向付けされる。 最後に、操作者は電気式空圧式コマンドのスイッチを切り、手動でズボンを荷 降ろし、特別に用意された作業用表面の上にそれを置き、そして次の一対のズボ ンを荷積みする。 一般に、プレスの時間は１５ないし１８秒の間であり、これは機械１台当たり １日に約８００枚のズボンの平均生産量となる。 上記の機械は、プレス時間を合理化しそしてより高い生産性を得る目的で、対 にして使用されるのが通常である。 この場合に、一人の操作者は互い違いのリズムで稼働する両方の機械の上で作 業する。例えば、一方の機械がプレスしている間に、操作者は他方の機械の荷積 み及び／又は荷降ろしをすることができる。 この種の作業サイクルにより、ズボン当たり１５秒の平均プレス時間に基づい て計算すると、一人の操作者は１日当たり約１５００〜１７００枚のプレス済み ズボンを生産することが可能となる。 生産と関連した明白な理由から、このタイプの機械は、定められた品質のプレ スを得ることと両立し得る限り、可能な最短時間でプレスを行うようにプログラ ムされている。高品質のプレスは約１５秒では得られず、それはズボン当たり２ ２秒を越える時間でしか得られないことが発見された。しかしながら、このよう な長い時間は現代産業のプレス／アイロン会社により要求される生産リズムとは 両立しない。 さらに、上述のプレス機械の各対は固定された操作者の存在を必要とする。こ れはかなりの生産コストとなる。 ＤＥ−Ａ−１，８０２，２２５号はスカート、ドレスその他の対応する成形さ れた衣類を持続させるのに適した複数の引延しダミーを搭載した回転式カルーセ ルで構成される自動プレス／アイロン機械を開示する。さらに、ダミーが予め定 められた作業ステーションに止まっている間に該ダミー中に蒸気及びそれに続く 熱風を導入するために適当な装置が具備される。 ＦＲ−Ａ−１，１５８，７３３号はそこで蒸気及び熱風が供給される予め定め られたステーションを通過して断続的に移動する複数のダミーから組立てられた 回転式カルーセルで構成される自動プラントを開示する。 ＧＢ−Ａ−１，４０９，２４４号は、衣類がその上に載せられる枠組であって 、異なる工程が行われる幾つかのステーションに連動しそしてステーションから 連動させられる枠組(bucks)を複数具備する自動プラントを開示する。 この自動プラントはピストンとシリンダーの配列により機能する適当なアーム で構成される自動荷降ろし装置をも提供する。 本発明の説明 本発明は、高い生産レベルの達成を可能とすると同時に機械に専念する操作者 の数を減らし、こうして生産コストをも減少させる、ズボンのアイロン掛けおよ びプレス用自動プレス機械を提供することにより、上述の問題に対する一つの解 答を提供することを目的とする。 この成果は主クレームに記載された諸特性を有するズボンプレス用自動プラン トを用いて達成される。 従属クレームは本発明のさらに有利な態様を記載する。 本発明の自動機械は、蒸気及び／又は熱風の適用によりズボンをプレスする機 械複数がその上に配置される回転式のカルーセルを含んで成り、該機械は予め定 められた、好ましくは等しい角距離でカルーセル上に配置されているものである 。 このプラントは第１の荷積みステーションを含む。ここで、操作者は該第１ス テーションに一時的に存在する機械の上にズボンを１枚荷積みする。 カルーセルの運動の過程の間に、第１の荷積みステーションから出てくるプレ ス機械は予め定められた時間間隔だけ通常の方法でプレス工程を行う。 次いで、この機械は荷降ろしのために第２のステーションに到着する。ここに は自動荷降ろし装置が存在することが好ましい。 この荷降ろし装置は、ズボンのアンブロッキングエレメントが開かれる瞬間に 荷降ろしすべきズボンの位置に自動的に配置される吸引ヘッドにより形成される 。 従って、ズボンは吸引ヘッドにより荷積みされ、そしてこの吸引ヘッドはズボ ンを機械から離し、好ましくは特殊なコンベヤーで構成される平面の上にそれを 降ろす。 その間に、ズボンの荷降ろしの済んだ機械は第１の荷積みステーションに戻り 、新たなサイクルを開始する。 カルーセルの回転時間を注意深く選択すると、幾つかの利点を得ることができ る。このようにして、本発明の目的を達成するに至る。 幾つかの機械から構成される全プラントを一人の操作者が管理することが可能 となり、この操作者の唯一の仕事は、荷降ろしが完全に自動化されるので、機械 の上にズボンを載せることとなる。 さらに、高生産性と比較的長いプレス時間を得ることができ、高品質の最終産 物を得ることができる。 図面の説明 本発明のさらなる特徴と利点が、添付された図面と共に非−制限的な実施例と して提供された、下記の詳細な説明からより一層明らかとなるであろう。 図１は通常型のズボンプレス用の蒸気及び／又は熱風機械の作業プロセス を図式的に示すものである。 図２は本発明のズボンプレスプラントを図式的に表したものである。ここ では、このプラントは図１に例示されたタイプのプレス機械４台を具備している 。一つの形の態様の説明 図１では、蒸気及び／又は熱風による通常のズボンプレス機械は一対のシェイ プドエレメント（shaped elements）１０、１１を含み、これらは特殊な電気式 空圧式コマンドにより、エレメント１０、１１が近くにある第１の位置（破線で 示される）からエレメント１０、１１が引き離されている第２の位置（連続線で 示される）まで同時に移動することができる。 このエレメント１０、１１が行う運動は図１では矢印Ａで示してある。これは 事実上二つの終点(endrun)の位置である。最初の位置ではズボン１４をエレメン ト１０、１１の外部の下方から挿入することができ、一方第２の位置ではズボン はエレメント１０、１１それ自体の離れていこうとする力によりしっかりと掴ま れる。 この機械は２対のプレート１２、１３を更に含む。これらは平行である（図１ にはプレートの第１のものだけが見えている）。 プレート対１２、１３のそれぞれは、ズボン１４の一端を挿入し 、続いて電気式空圧式コマンドによりそこにブロックすることができるように、 前方のプレートを近くに引っ張り、裏側のプレートから引き離すことができるよ うにアレンジされている。 さらに、この２対のプレート１２、１３は、これも電気式空圧式コマンドによ り制御可能な、垂直に上昇したり下降したりする運動が可能となっている。これ はズボンの端がプレート対１２、１３の間にそれぞれ挿入されそしてブロックさ れた後に、ズボンを垂直に引き延ばした状態に保つためである。 プレート１２、１３の垂直の上昇・下降運動は図１では矢印Ｂで示してある。 最後に、この機械は、ズボン１４がエレメント１０、１１及びプレート１２、 １３によりブロックされたとき、予め定められた温度および圧力で、ズボン１４ を構成する生地をプレスするのに十分な予め定められた時間、蒸気及び／又は熱 風の噴射をズボン１４の中に導入するための装置１５を含んでいる。 このタイプの機械は先行技術で良く知られており、本発明の部分ではない。 図２では、蒸気及び／又は熱風によるズボン自動プレスのためのプラント２０ は、図１に例示しここに上述したタイプのプレス機械の複数２２、２３、２４、 ２５をサポートする円形の金属枠２１により構成される回転式のカルーセルを含 む。これらの機械は蒸気生産又は熱風又は圧空の生産のため中心に集められたシ ステム（図示されていない）に一つずつ連結されている。 円形の金属枠２１は、その軸Ｏの回りで枠２１自体を回転させるための特殊な 手段（図には示していない）に連結されている。 この目的で、例えば、枠２１は、電気ステップモーター及びおそ らく歯車減速機により構成される駆動装置に、例えばベルトにより、連結される 特殊なターンテーブルまたはベアリングの上に配列させることができる。電子制 御装置は図中矢印Ｓで示される方向に正確に予め定めておいた角速度で枠２１を 回転させるように駆動する。 ズボン２６の荷積みステーションに置かれた機械２１を今度は考えよう。 該荷積みステーションで作業する操作者は、図１を参照して述ベられたのと同 じ様にした後、軸Ｏの回りを枠２１が回転運動する間にズボン２６を機械２２の 上に荷積みする。 一旦荷積みが行われると、蒸気及び／又は熱風が直ちにズボン２６の内側に噴 射され、そしてズボン２６は図２で機械２５の位置により示される荷降ろし位置 にそれが到達するまで、予め定められた時間、例えば２４秒間その蒸気及び／又 は熱風に曝される。 この点で蒸気及び／又は熱風は停止され、ズボン２６は第２の操作者により、 あるいは好ましくは以下にもっと詳細に述べる自動装置３０により機械から離さ れる。 上述のプロセスは枠２１の上の機械それぞれについて連続的に繰り返される。 この論旨において、図２が４台の機械２２、２３、２４、２５を備えた一つのブ ラントを表していることは注目する価値がある。しかしながら、機械の数は本発 明を制限するものではなく、如何なる数の機械に対しても本発明は適用可能であ る。 本発明が円形の枠の上に組立てられたプラントに制限されるものではないとい う事実も注目に値する。好ましい態様には、予め定められたルート、必ずしも円 形ではないルートに従ってトラックに沿って運動する移動可能な支持体の上に搭 載された１台の機械を持つ ものが含まれる。 本発明によれば、プラント２０は機械２５が一次的に停止する位置として図２ で確認した荷降ろしステーションに配置された、プレス済みズボンのための荷降 ろし装置３０を具備する。 この装置３０はそれぞれ連続線及び破線で示される二つの終点位置の間を振動 するアーム３１により本質的に構成される。この振動運動は軸Ｈのまわりを垂直 にそして矢印Ｆにより示される方向に特殊なモーター（図には示されていない） により発生させられる。 アーム３１のフリーな末端は吸引ヘッド３２を備えており、このヘッドはプラ ントコマンド電子装置２０により制御され得る吸引発生手段、例えば真空ポンプ に連結されている。 操作中、アーム３１は機械２５が荷降ろしステーションの中を通過する瞬間に ヘッド３２がプレス済みズボン２７の近くに来るように運動する。 吸引ヘッド３２は機械２５上のプレートおよびシェイプドエレメントによりズ ボンがアンブロックされるのと協調して活性化され、そしてズボンは吸引ヘッド それ自体に荷積みされる。振動するアームはこうして第２の終点位置に向かって 振動させられ、そしてこの位置に到達すると吸引が遮断される。 その結果として、ズボン２７は表面４０の上に落ちる。この表面は他の作業場 、例えば貯蔵ステーションにズボンを移送するコンベヤにより構成されているの が有利である。 次いで、振動するアームはもう一度振動し、枠２１の回転運動により生産され る次のプレス済みズボンを荷降ろしステーションで集めることになる。 主要な電子コマンド装置は枠２１及びアーム３１の振動のそれぞ れの回転速度と明らかに協調しそして同期化している。 上述のタイプのプラント２０は幾つかの利点を有する。 実際、出願人が行ったテストでは、例えば上述のような４台の機械により構成 されるプラントについては、ズボンを荷積みするのに全プラントを一人の操作者 で管理することが可能であり、従って全体のコストを低減させることが可能であ ることが明らかとなった。 さらに、このタイプのプラントでは、プレス時間を比較的高く保つことができ 、例えば荷積みと荷降ろしの間を２４秒間に保つことができ、こうして１日の生 産性を約３２００枚のズボンに維持しながら極めて高いプレス品質を得ることが できる。この数は従来の機械４台で得られ得るズボンの同数に実質的に相当する 。ただし従来の場合は二人の操作者を必要とし、そしてプレス時間は僅か１５秒 しか得られない。 もしプレスの品質を幾らか犠牲にし、プレス時間を１５秒まで下げ、その結果 カルーセルの速度を増加させるならば、本発明のプラントは従来のプロセスでは 考えられない程の極めて高い生産速度を可能とする。請求の範囲 １． 蒸気及び／又は熱風によりズボンをプレスする機械の複数（２２、２３、 ２４、２５）を用いる、ズボン（２６、２７）をプレスしそして荷降ろしするた めの自動プラント（２０）であって、該機械のそれぞれが該ズボンの上端をブロ ックしたりアンブロックしたりする第１の手段（１０、１１）および同ズボンの 下端をブロックしたりアンブロックしたりする第２の手段（１２、１３）、並び に該ズボンが該第１および第２の手段によりブロックされたとき該ズボンの内側 に蒸気及び／又は熱風を向け放出する第３の手段（１５）を具備しており、該ズ ボン（２６、２７）が該ズボンの荷積み工程から荷降ろし工程までの全時間帯に わたり蒸気及び／又は熱風によるプレス工程を受けるように、該機械（２２、２ ３、２４、２５）が予め定められた経路に沿って連続的又は断続的に運動する移 動可能なカルーセルの上に搭載されていることを特徴とするものである自動プラ ント。 ２． 該移動可能なカルーセルが予め定められそして電子的に制御可能な角速度 でモーターにより駆動され、その軸（Ｏ）のまわりを回転することができる移動 可能な支持枠（２１）を具備することを特徴とする、請求項１記載のプラント。 ３． 該モーターが電気モーターにより構成されそして歯車減速機を含み得るこ とを特徴とする、請求項２記載のプラント。 ４． １枚のズボン（２６、２７）が該カルーセルの回転運動の間に該荷降ろし ステーションに到達すると該ズボンを自動的に荷降ろしする手段（３０）をさら に含むことを特徴とする、請求項１〜請求項３いずれか１項に記載のプラント。 ５． 該荷降ろし手段（３０）がズボンをしっかり掴む第１の位置とズボンを荷 降ろしする第２の位置の間で振動するアーム（３１）を含み、該アーム（３１） が電子的に制御されるモーターによって駆動されそして電子的に制御される吸引 手段に連結された吸引ヘッド（３２）を具備するものであることを特徴とする、 請求項４記載のプラント。 ６． カルーセル及びアーム（３１）のそれぞれの回転速度が電子的制御パネル により協調され、同期化されることを特徴とする、請求項４又は請求項５記載の プラント。 ７． 該自動荷降ろし装置（３０）から荷降ろしされたズボンを集め、移送する ためのコンベヤー（４０）をさらに含むことを特徴とする、請求項４、請求項５ 又は請求項６いずれか１項に記載のプラント。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＵ ，ＢＡ，ＢＧ，ＢＲ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＥＥ， ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｋ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＲ，ＵＡ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 蒸気及び／又は熱風により衣類をプレスする機械の複数（２２、２３、２ ４、２５）を用いる、衣類、好ましくはズボン（２６、２７）をプレスしそして 荷降ろしするための自動プラント（２０）であって、該機械のそれぞれが該衣類 の上端をブロックしたりアンブロックしたりする第１の手段（１０、１１）およ び同衣類の下端をブロックしたりアンブロックしたりする第２の手段（１２、１ ３）、並びに該衣類が該第１および第２の手段によりブロックされたとき該衣類 の内側に蒸気及び／又は熱風を向け放出する第３の手段（１５）を具備しており 、該プラントは該衣類（２６、２７）のそれぞれが該衣類の荷積みステーション と荷降ろしステーションの間を１台の機械のそれぞれが移動する間の予め定めら れた長さの時間だけ蒸気及び／又は熱風によりプレス工程を受けるように、該機 械（２２、２３、２４、２５）が予め定められたルートに沿って連続的又は断続 的に運動する移動可能なカルーセルの上に搭載されていることを特徴とする自動 プラント。 ２． 該移動可能なカルーセルが予め定められそして電子的に制御可能な角速度 でモーターにより駆動され、その軸Ｏのまわりを回転することができる移動可能 な支持枠（２１）を具備することを特徴とする、請求項１記載のプラント。 ３． 該モーターが電気モーターにより構成されそして歯車減速機を含み得るこ とを特徴とする、請求項２記載のプラント。 ４． １枚のズボン（２６、２７）が該カルーセルの回転運動の間に該荷降ろし ステーションに到達すると該ズボンを自動的に荷降ろしする手段（３０）をさら に含むことを特徴とする、請求項１〜請求項３いずれか１項に記載のプラント。 ５． 該荷降ろし手段（３０）がズボンをしっかり掴む第１の位置とズボンを荷 降ろしする第２の位置の間を振動するアーム（３１）を含み、該アーム（３１） が電子的に制御されるモーターによって駆動されそして電子的に制御される吸引 手段に連結された吸引ヘッド（３２）を具備するものであることを特徴とする、 請求項４記載のプラント。 ６． カルーセル及びアーム（３１）のそれぞれの回転速度が電子的制御パネル により協調され、同期化されることを特徴とする、請求項４又は請求項５記載の プラント。 ７． 該自動荷降ろし装置（３０）から荷降ろしされたズボンを集め、移送する ためのコンベヤー（４０）をさらに含むことを特徴とする、請求項４、請求項５ 又は請求項６のいずれか１項に記載のプラント。