JP2000502250A - 環状ドデカペプチドおよびその製造方法 - Google Patents

環状ドデカペプチドおよびその製造方法

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JP2000502250A JP9520937A JP52093797A JP2000502250A JP 2000502250 A JP2000502250 A JP 2000502250A JP 9520937 A JP9520937 A JP 9520937A JP 52093797 A JP52093797 A JP 52093797A JP 2000502250 A JP2000502250 A JP 2000502250A
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Abstract

(57)【要約】 本発明はオムファロチンと呼称される新規な環状ペプチドに関する。本発明はまた、実質的に微生物学的手段によるそれらの製造方法、並びに好適には動物有害生物、有害な菌類および細菌を防除するための殺微生物剤および有害生物防除剤としてのそれらの使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 環状ドデカペプチドおよびその製造方法 本発明は、新規な有機化合物(以下オムファロチン(omphalotin)と呼称する) 、実質的に微生物学的経路によるその製造方法、並びに好適には動物有害生物、 有害な菌・カビ類およびバクテリアを防除するための殺微生物剤および有害生物 防除剤としてのその使用に関する。 新規なオムファロチンは、現在の本分光分析データおよび他の分析データに基 づいて見出されたものであって、以下の式(I)が提案される。 式中、 さらに、新規なオムファロチンは植物および温血動物中の有害生物および寄生 体を防除するために使用できることが見出された。特に、それは、線虫類および 節足動物(昆虫類およびクモ類のような)に対し、並びに微生物有害生物、特に 菌・カビ類およびバクテリアに対し高い活性を有する。これらの特質のために、 新規な化合物およびこの化合物を含んでなる組成物は、作物保護において、貯蔵 製品の保護において、衛生部門において並びに動物育種および動物飼育において 特に有利に使用することができる。 式(I)で示される新規な化合物は、担子菌綱(Basidiomycete s)、好適にはオムファロツス属(Omphalotus)およびツキヨタケ属 (Lampteromyces)、特に好適にはオムファロツス属からの適切な 微生物を、同化性炭素および窒素源および無機塩を含有する培地中、好気条件下 にて常法で培養し、そして所望の化合物を常法によって単離することによって得 られる。 本発明による新規な化合物の特性を知ると、日常的方法によって本発明による オムファロチンを製造する適切な微生物を、通常のクロマトグラフィー的、分光 分析的、微生物学的(例えば、阻止域試験)および/または生物学的方法(例え ば、線虫類または昆虫類に対する活性を決定することによる)によって、選択す ることが容易かつ迅速な方式で可能 になる。 本発明に従う化合物の微生物学的製造では、好ましいものとしては、オムファ ロツス菌株、特にオムファロツス・オレアリウス菌株(異名:クリトシベ・イル デンス(Clitocybe illudens)菌株)の使用が挙げられる。 極めて特定の好ましいものとしては、オムファロツス・オレアリウス菌株No. 83 039、90 173、91050、92 095、93 162および 90 170、並びに本発明を実施するために必須である特徴を有するか、或い は同一の機能を有するそれらの変異株および突然変異株が挙げられる。 新規な菌株は以下の如く記載することができる。 1. 固体培地(M1)上の各種のオムファロツス・オレアリウス菌株 の菌糸体の形態の比較 菌類株 菌糸体のコンシステンシーおよび色 オムファロツス・オレアリウス 増殖の初期に白色である菌糸体は淡 83 039(DSM9737) 黄色、まれには少し茶色に変わる。 他の菌株で観察されるような分泌物 は観察されなった。 オムファロツス・オレアリウス 幼菌糸体は白色−軟羽状であり、老 90 170(DSM9742) 菌糸体はオレンジ−黒色に変わる。 茶色の液滴を分泌する場合もある。 オムファロツス・オレアリウス 白色の幼菌糸体の増殖は90 17 90 173(DSM9738) 0より密集性および軟羽状が少ない。 老菌糸体は初めは淡黄色であり、 後にオレンジ−黒色に変わる。茶色 の分泌物が観察される場合もある。 オムファロツス・オレアリウス 増殖および菌糸体の色は90 17 91 050(DSM9739) 0と同様であるが、茶色の液滴の分 泌物はもっと多数である。 オムファロツス・オレアリウス 白色の幼菌糸体は強いオレンジ色に 92 095(DSM9740) 変わり、後に少し茶色になる。茶色 の液滴の分泌は非常に著しい。菌糸 体は黒色に変わらない。 オムファロツス・オレアリウス 92 095と同様に、黄色の幼菌 93 162(DSM9741) 糸体は強いオレンジ色に変わり、同 様に多数の茶色の液滴を分泌する。 2. 2lのエレンマイヤーフラスコ中の振盪培MI培地の1l中の 種々の温度での各種オムファロツス・オレアリウス株の増殖3. 液体培地(M1)中で増殖中の各種のオムファロツス・オレアリ ウス株のペレットの形態および大きさ 菌類株 ペレットの形態および大きさ オムファロツス・オレアリウス 本菌類は0.5〜1.5cmの直径 83 039(DSM9737) の堅いペレットを形成する。 オムファロツス・オレアリウス 本菌類は約0.5cmの直径を有す 90 170(DSM9742) る極めて小さい堅いペレットで増殖 する。 オムファロツス・オレアリウス 本菌類は90 170と同様のペレ 90 173(DSM9738) ット形態および大きさで増殖する。 オムファロツス・オレアリウス ペレットの大きさは変わる場合が多 91 050(DSM9739) いが、一般的に90 170の場合 (0.5〜1.5cm)よりも少し 大きい。ペレットは「ぼろぼろ」で ある。 オムファロツス・オレアリウス 本菌類は1〜2cmの直径を持ちそ 92 095(DSM9740) して「ちくちくする」表面を有する 最大のペレットを形成する。 オムファロツス・オレアリウス 本菌類は1.5cmまでの直径およ 93 162(DSM9741) び堅さが少なく、もっと「ぼろぼろ」 の構造を有するペレットを形成する。 上記のオムファロツス・オレアリウス株は新規である。それらは、 Deutschen Sammlung von Mikroorganism en und Zellkullturen GmbH(DSM),Masch eroder Weg 1b,D 38124 Braunschweig,F ederal Republic of Germanyに、特許手続上の微生 物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の規定に従って寄託され、そして 以下の寄託番号または識別番号を有する。 菌株 寄託の番号および日付 オムファロツス・オレアリウス DSM9737 13.2.1995 No. 83 039 オムファロツス・オレアリウス DSM9738 13.2.1995 No. 90 173 オムファロツス・オレアリウス DSM9739 13.2.1995 No. 91 050 オムファロツス・オレアリウス DSM9740 13.2.1995 No. 92 095 オムファロツス・オレアリウス DSM9741 13.2.1995 No.93 162 オムファロツス・オレアリウス DSM9742 13.2.1995 No. 90 179 オムファロツス・オレアリウスから単離されたオムファロチンの構造は、1H 、13C、COSY、NOESY、HMQCおよびHMBCNMRスペクトル、並 びにESI MSスペクトルによって解明された。分子質量は1318Daであ ると決定された。NMRスペルトルはd6−DMSO中の約3mgの物質の溶液 を使用して記録された。1Hおよび13C NMRスペクトルはBruker A MX−400機で記録され、2−DスペクトルはBruker DMX−600 を使用して記録された。個々のアミノ酸はCOSYおよびHMQCスペクトルに よって指定された。COSYスペクトルによって、個々のアミノ酸のプロトンシ グナルが、NHから出発して割り当てられるか、或いはαプロトンが、H−Hカ ップリングによって割り当てられる。次いで、HMQCスペクトルを使用するこ とによって、炭素シグナルを同様な割り当てることが可能になる。アミノ酸の配 列はNOESYおよびHMBCスペクトルによって決定された。NOESYスペ クトルでは、アミノ酸のNHの次のアミノ酸のαプロトンまでの空間距離が検出 される。HMBCスペクトルでは、相互に結合している二つのアミノ酸のαプロ トンは同一のカルボニル炭素に相関している。αプロトンはまたカルボニル炭素 に二つの相関ピークを示す:一つのピークはそれ自体のアミノ酸のカルボニル炭 素に対する2−結合カップリングによるものでありそして一つのピーク はN−結合アミノ酸のカルボニル炭素に対する3−結合カップリングによるもの である。 以下の構造が決定された: 1Hおよび13Cシグナルは下記の表に示されるように割り当てられた。 本発明による新規な化合物の構造は、広範な分析的、特に分光分析的研究によ って決定された。しかし、複雑な構造の物質の分析データの解釈における誤りは 必ずしも全面的に排除することができないから、オムファロチンは追加的に、幾 つかの特徴的な物理−化学的データおよびスペクトルによって説明される: a)外観: 白色の粉末 b)溶解性 メタノール、アセトンおよび2−プロパノールに易 溶、酢酸エチルにやや易溶そしてシクロヘキサンお よびt−ブチルメチルエーテルに難溶 c)分子量 1317 d)実験式 (元素分析):C691151312 e)スペクトル 1H NMRスペクトルのデータは明細書の表1お よび表2に示される。 本発明によれば、新規なオムファロチンは、担子菌綱、特にオムファロツス属 およびツキヨタケ属、好適にはオムファロツス・オレアリウス(異名:クリトジ ベ・イルデンス)からの微生物の適切な菌株並びに極めて特に好適にはオムファ ロツス・オレアリウス株83 039(DSM9737)、90 173(DS M9738)、91 050(DSM9739)、92 095(DSM974 0)、93 162(DSM9741)または90 179(DSM9742) 或いはそれらの突然変異体もしくは変異体の発酵によって製造される。 本発明による発酵方法は常法で行われる。それは、固体、半固体または液体培 地の助成で行うことができる。好ましくは、水性液体培地を使 用することが挙げられる。 培地は常法、例えば、傾斜管またはフラスコ培養を使用することによって接種 される。 培養は好気条件下で行われ、そして常法に従って、例えば、振盪培養例えば振 盪フラスコを使用することによって、通気撹拌培養または深部培養を使用するこ とによって行うことができる。好ましくは、通気発酵槽中、例えば、通常の深部 発酵タンク中で通気撹拌法を使用して培養を行うことが挙げられる。培養は連続 法またはバッチ法で行うことができる。好ましくは、バッチ運転が挙げられる。 培養は、担子菌綱の微生物の培養に使用されると知られているすべての培地中 で行うことができる。培地は一つまたはそれ以上の同化炭素源および窒素源並び に無機塩を含有しなければならず、特に多様な起源の生物学的生成物によって示 されるように、これらの生成物は記載の個々の成分の形態でか、または複合混合 物の形態で存在することが可能である。適切な炭素源はすべての通常の炭素源で ある。例として、炭水化物、特に澱粉またはデキストリンのような多糖類、マル トースまたは甘藷糖のような二糖類、グルコースまたはキシロースのような単糖 類、マンニトールまたはグルセロールのような糖アルコール並びに麦芽エキス、 糖蜜または粉末ホエーのような天然産の混合物が挙げられる。適切な窒素源はす べての通常の有機および無機窒素源である。例として、タンパク質、タンパク質 加水分解物;グルタミン酸、アスパラギン酸、アルギニン、リジン、オルニチン またはセリンのようなアミノ酸;シトシンまたはウラシルのようなヌクレオシド 塩基;および大豆粕、綿実粕、ヒラマメ粕、エンドウマメ粕、可溶性および不溶 性植物タンパク質、コーンス ティープリカー、酵母エキス、ペプトンおよび肉エキス並びにアンモニウム塩お よび硝酸塩、例えば、NH4Cl、(NH42SO4、NaNO3およびKNO3も 挙げられる。培地中に存在しなければならない無機塩は、例えば、以下のイオン を生成する: Mg+、Na+、K+、Ca++、NH4+、Cl-、SO4 --、PO4 ---およびNO3 - 並びにCu、Fe、Mn、Mo、Zn、Co、Niのような通常の微量元素のイ オン。炭素または窒素源或いは使用される水がこれらの塩または微量元素を十分 に含有しない場合、培地に適切に補足することが有用である。培地の組成は広い 範囲内で変わることができる。培地の種類および組成は一般的に、どのような成 分が各場合特に低コストで利用できるかに依存する。一般的に、培養液は、好適 には約0.5〜8%、特に0.6〜6%の炭素源、好適には約0.5〜4%、特 に0.5〜2%の窒素源および好適には約0.001〜0.5%、特に0.00 3〜0.3%の無機塩を含有する。 本方法を実施する場合、培養の初期には比較的に低濃度の可溶性培養液成分の みを使用し、そしてこれらの成分を、無菌の比較的に濃厚な溶液の形態で、培養 の最初の3日間に比較的に頻繁な添加によって培地に供給することが有利であっ てもよい。 増殖培養液のpHは好適には約5〜約10、特に3.0〜8.0の範囲内に維 持されるべきである。酸性範囲内へのpHの許容できない大きな低下は、有機ま たは無機塩基、好適にはCaCO3の添加によって回避することができる。発酵 技術において通常であるように、無菌の有機酸または無機酸、例えば、H2SO4 或いは無菌塩基、例えば、NaO Hを培地中に時々注入する自動pH調節法を行うことも可能である。 微生物が酸素および栄養物と十分に接触していることを確認することは有用で ある。これは、振盪および撹拌のような常法によって確保することができる。 培養温度は約15〜約40℃、好適には20〜35℃の範囲内であってもよく 、特に好適には温度は約22〜27℃の範囲内である。培養期間は、例えば、培 地の組成物および培養温度に依存して、広い制限内で変わることができる。特に 最適な条件は微生物学の当業者によって容易に決定することができる。 培養液中に富化される本発明による化合物の量は一般的に、培養の開始後、約 1〜10日、好適には約4〜7日後にその最高値に達することが見出された。発 酵の所望の最終生成物は、薄層クロマトグラフィー試験によって、HPLCおよ びUV吸収スペクトルによって、試験菌株として適切な菌類を使用するプレート 拡散試験で、または殺線虫活性もしくは殺虫活性によって決定することができる 。 すべての微生物学的方法におけるように、培地の外来感染は回避されるべきで ある。この目的のために、培地、培養容器および通気に必要な空気の滅菌のよう な通常の用心が取られる。装置の滅菌のために、例えば、蒸気および乾燥滅菌を 使用することが可能であり、温度は好適には100〜140℃、特に120〜1 30℃である。 泡が培養中に望ましくない量で形成される場合、通常の化学的消泡剤、例えば 、液体脂肪および油、油−水エマルジョン、パラフィン、オクタデカノールのよ うな高級アルコール、シリコン油、ポリオキシエチレンまたはポリオキシプロピ レン化合物(例えば、約1%までの量で)が添 加されてもよい。泡はまた、通常の機械的装置(例えば、遠心力を使用するもの )によって減少および除去されてもよい。 本発明による化合物は、培地からおよびバイオマスから通常の物理−化学的方 法によって単離することができる。単離は、例えば、通常の抽出法、沈殿法およ び/またはクロマトグラフィー法によって行われてもよい。単離物質の最終精製 は上記の方法によって行われてもよい。しかし、多くの場合、存在してもよい少 数の不純物は化合物の活性に悪影響を及ぼさないので、最終精製は必要ではない 。 上記の単離および精製方法を行う場合、通常の物理−化学的方法、例えば、ス ペクトル中の特性バンドまたはRf値の測定、抗微生物または殺線虫および殺虫 活性の決定などが、本発明による化合物が最高の濃度または純度で存在するフラ クションを見出すために使用されてもよい。これらの方法はまた日常作業的方法 によって適切な微生物を見出すために使用することもできる。 本発明による化合物の単離および精製は、例えば、水性液体培地が使用される 各場合、以下のように行うことができる: それは培養液の上澄液中に富化された後、培養濾液および菌糸体は常法(例え ば、遠心分離方法)によって単離される。 本発明による化合物は培養濾液から単離され、そして好適にはバイオマスから 、通常の抽出法、沈殿法および/またはクロマトグラフィー法によって精製され ることができる。クロマトグラフィーはカラムクロマトグラフィーの形態で行う ことができる。 例えば、アルミナ、シリカゲル、ケイ酸マグネシウム、活性炭、セルロース、 セルロース誘導体;ポリアミドのような合成樹脂、例えば、ア セチル化ポリアミド、デキストランゲルもしくは修飾デキストランゲルのような 通常の無機または有機吸収剤が吸収剤としての使用に適する。 本発明による化合物が可溶であるすべての種々の溶媒または溶媒混合物は、溶離 液としての使用に適する。好ましくは、水、アンモニア溶液、クロロホルムおよ びメタノールまたはそれらの混合物の使用が挙げられる(例えば、クロロホルム 、メタノールおよび水性NH3の混合物またはメタノールおよび水の混合物)。 本発明による化合物の単離の場合、好ましくは、クロマトグラフィー法、例え ば、シリカゲルのような吸収剤上の非特異的吸着、イオン交換クロマトグラフィ ーまたはゲル拡散クロマトグラフィーが挙げられる。これらは、水溶性で電荷を もつ天然化合物の精製から知られている方法である。 さらに、向流分配(液−液分配)法が、有利的に使用されてもよい。 本発明による化合物は、その溶液から、常法によって、例えば、溶媒の蒸発、 凍結乾燥などによって得ることができる。 本発明の好適な態様では、バイオマス(菌糸体)は、約27℃での菌株の好気 性培養によって得られる発酵物質(培養液および菌糸体)の遠心分離によって得 られる。 新規な物質は好適にはバイオマスの抽出によって得られる。それはまた、培養 濾液から、活性炭または適切な樹脂上の吸収によっても単離される。最も経済的 な方法は、ポリスチレンを基材とする非特異性吸収樹脂(例えば、Amberl ite XADまたはLewatit OC 1031)への本発明による物質の結合であることが証明された。本発明によ る化合物の脱着は、水および有機溶媒の混合物、特に水/メタ ノールによって分画的に行われる。サツマイモネコブセンチュウ(Meloid ogyne incognita)に対する試験で活性を示すフラクションは、 有機溶媒が完全に除去されるまで、減圧下で濃縮され、適切には、凍結乾燥され る。 凍結乾燥した粗生成物は、水中に溶かされ、不溶性成分を分別された後、さら に通常のクロマトグラフィー法によって精製される。この場合、好ましくは、吸 着剤樹脂(例えば、Lewatit OC 1031)への再度の結合、活性フ ラクションのクロマトグラフィー(例えば、Sephadex LH20)によ るさらなる精製が挙げられる。新規な物質は最後には、通常のクロマトグラフィ ー法によって、好適にはシリカゲルクロマトグラフィーまたは調製用HPLCに よって、純粋な形態で製造される。 本発明による化合物は、農業、林業、貯蔵製品および材料の保護並びに衛生部 門において遭遇する動物有害生物、特に昆虫類、クモ類および線虫類を防除する のに適する。それは好適には作物保護剤として使用される。それは通常に感受性 の種および耐性種に対しておよび発生のすべてのまたは幾つかの段階に対して活 性である。上記の有害生物には次のものが含まれる。 等脚目(Isopoda)のもの、例えば、オニスカス・アセルス(Onisc us asellus)、オカダンゴムシ(Armadillidium vu lgare)、およびポルセリオ・スカバー(Porcellio scabe 。 倍脚目(Diplopoda)のもの、例えば、ブラニウルス・グットラタス( Blaniulus guttulatus)。 チロポダ目(Chilopoda)のもの、例えば、ゲオフィルス・カルポファ グス(Geophilus carpophagus)、およびスカチゲラ(S cutigera spec.)。 シムフィラ目(Symphyla)のもの、例えば、スカチゲレラ・イマキュラ タ(Scutigerella immaculata)。 シミ目(Thysanura)のもの、例えば、レプシマ・サカリナ(Lepi sma saccharina)。 トビムシ目(Collembola)のもの、例えば、オニチウルス・アルマツ ス(Onychiurus armatus)。 直翅目(Orthoptera)のもの、例えば、トウキョウゴキブリ(Bla tta orientalis)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、ロイコフアエ・マデラエ(Leucophaea ma derae)、チャバネ・ゴキブリ(Blattella germanica )、アチータ・ドメスチクス(Acheta domesticus)、ケラ( Gryllotalpaspp.)、トノサマバッタ(Locusta mig ratoria migratorioides)、メラノプルス・ジフェレン チアリス(Melanoplus differentialis)、およびシ ストセルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria)。 ハサミムシ目(Dermaptera)のもの、例えば、ホルフィキュラ・アウ リクラリア(Forficula auricularia)。 シロアリ目(Isoptera)のもの、例えば、レチキュリテルメス(Ret iculitermes spp.)。 シラミ目(Anoplura)のもの、例えば、ヒトジラミ(Pediculu s humanus corporis)、ケモノジラミ(Haematopi nus spp.)、およびケモノホソジラミ(Linognathus sp p.)。 ハジラミ目(Mallophaga)のもの、例えば、ケモノハジラミ(Tri chodectes spp.)、およびダマリネア(Damalinea s pp.)。 アザミウマ目(Thysanoptera)のもの、例えば、クリバネアザミウ マ(Hercinothrips femoralis)、およびネギアザミウ マ(Thrips tabaci)。 半翅目(Heteroptera)のもの、例えば、チャイロカメムシ(Eur ygaster spp.)、ジスデルクス・インテルメジウス(Dysder cus intermedius)、ピエスマ・クワドラタ(Piesma q uadrata)、ナンキンムシ(Cimex lectularius)、ロ ドニウス・プロリクス(Rhodnius prolixus)、およびトリア トマ(Triatomaspp.)。 同翅目(Homoptera)のもの、例えば、アレウロデス・ブラシカエ(A leurodes brassicae)、ワタコナジラミ(Bemisia tabaci)、トリアレウロデス・バポラリオルム(Trialeurode s vaporariorum)、ワタアブラムシ(Aphis gossyp ii)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae) 、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、アフィス ・ファバエ(A phis fabae)、アフィス・ポミ(Aphis pomi)、リンゴ・ ワタムシ(Eriosoma lanigerum)、モモコフキアブラムシ( Hyalopteus arundinis)、フィキセラ・バスタトトリック ス(Phylloxera vastatrix)、ペンフィグス(Pemph igus spp.)ムギヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum av enae)、コブアブラムシ(Myzus spp.)、ホップアブラムシ(P horodonhumuli)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosip hum padi)、ヒメヨコバイ(Empoasca spp.)、ユースセ リス・ビロバツス(Euscelis bilobatus)、ツマグロヨコバ イ(Nephotettix cincticeps)、ミズキカタカイガラム シ(Lecanium corni)、オリーブカタカイガラムシ(Saiss etia oleae)、ヒメトビウンカ(Laodelphax stria tellus)、トビロウンカ(Nilaparvata lugens)、ア カマルカイガラムシ(Aonidiella aurantti)、シマロルカ イガラムシ(Aspidiotus hederae)、プシュードコッカス( Pseudococcus spp.)、およびキジラミ(Psylla sp p.) 鱗翅目(Lepidoptera)のもの、例えば、ワタアカムシ(Pecti nophora gossypiella)、ブパルス.ピニアリウス(Bup alus piniarius)、ケトマトビア・ブルマタ(Cheimato bia brumata)、リソコレチス・ブランカルデラ(Lithocol letis blancardel la)、ヒポノミュウタ・パデラ(Hyponomeuta padella) 、コナガ(Plutella maculipennis)、ウメケムシ(Ma lacosoma neustria)、クワノキンムケシ(Euprocti s chrysorrhoea)、マイマイガ(Lymantria spp. )、ブッカラトリックス・スルベリエラ(Bucclatrix thurbe riella)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citre lla)、ヤガ(Agrotis spp.)、ユークソア(Euxoa sp p.)、フェルチア(Feltia spp.)、エアリアス・インスラナ(E arias insulana)、ヘリオチス(Heliothisspp.) 、ヒロイチモジョトウ(Spodoptera exigua)、ヨトウムシ( Mamestra brassicae)、パノリス(Panolis fla mmea)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロナ ヨトウ(Spodopteraspp.)、トリコプルシア・ニ(Tricho plusia ni)、カルポカプサ・ポモネラ(Carpocapsa po monella)、アオムシ(Pieris spp.)、ニカメイチュウ(C hilo spp.)、アワノメイガ(Pyrausta nubilalis )、スジコナマダラメイガ(Ephestia kuehniella)、ハチ ミツガ(Galleria mellonella)、ティネオラ・ビセリエラ (Tineola bisselliella)、ティネア・ペリオネラ(Ti nea pellionella)、ホフマノフィラ・プッシュードスプレテラ (Hofmannophila pseUdospretella)、カコエシ ア・ポダナ(Cacoecia po dana)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、クリス トネウラ・フェミフェラナ(Choristoneura fumiferan a)、クリシア・アンビグエラ(Clysia ambiguella)、チア ハマキ(Homona magnanima)、およびトルトリクス・ビリダナ( Tortrix viridana)。 鞘翅目(Coleoptera)のもの、例えば、アノビウム・プンクタツム( Anobium punctatum)、コナナガシンクイムシ(Rhizop ertha dominica)、ブルキジウス・オブテクツス(Bruchi dius obtectus)、インゲンマメゾウムシ(Acanthosce lides obtectus)、ヒロトルペス・バジュルス(Hylotru pes bajulus)、アゲラスチカ・アルニ(Agelastica a lni)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa de cemlineata)、フェドン・コクレアリア(Phaedon coch leariae)、ジアブロチカ(Diabrotica spp.)、プシリ オデス・クリソセファラ(Psylliodes chrysocephala )、ニジュウヤホシテントウ(Epilachnavarivestis)、ア トマリア(Atomaria spp.)、ノコギリヒラムシ(Oryzaep hilus surinamensis)、ハナゾウムシ(Anthonomu s spp.)、コクゾウムシ(Sitophilus spp.)、オチオリ ンクス・スルカツス(Otiorrhynchus sulcatus)、バシ ョウゾウムシ(Cosmopolites sordidus)、シュートリン クス・アシミリス(Ceuthorrhynchus assimil is)、ヒペラ・ポスチカ(Hypera postica)、カツオブシムシ (Dermestes spp.)、トロゴデルマ(Trogoderma s pp.)、アントレヌス(Anthrenus spp.)、アタゲヌス(At tagenus spp.)、ヒラタキクイムシ(Lyctus spp.)、 メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)、ヒョウホン ムシ(Ptinus spp.)、ニップツス・ホロレウカス (Niptus hololeucus)、セマルヒヨウホンムシ(Gibbium psyl loides)、コクヌストモドキ(Tribolium spp.)、チヤイ ロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コメデルス( Agriotes spp.)、コノデルス(Conoderus spp.) 、メロロサ・メロロンサ(Melolontha melolontha)、ア ムフィマロン・ゾルスチチアリス(Amphimallon solstiti alis)、およびコステリトラ・ザアランジカ(Costelytra ze alandica)。 膜翅目(Hymenoptera)のもの、例えば、マツハバチ(Diprio n spp.)、ホプロカムパ(Hoplocampa spp.)、ラシウス (Lasius spp.)、イエヒメアリ(Monomorium phar aonis)、およびスズメバチ(Vespa spp.) 双翅目(Diptera)のもの、例えば、ヤブカ(Aedes spp.)、 ハマダラカ(Anopheles spp.)、イエカ(Culex spp. )、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaste r)、イエバエ(Musca spp.)、 ヒメイエバエ(Fannia spp.)、クロバエ・エリスロセファラ(Ca lliphora erythrocephala)、キンバエ(Lucili a spp.)、オビキンバエ(Chrysomyia spp.)、クテレブ ラ(Cuterebra spp.)、ウマバエ(Gastrophilus spp.)、ウマシラミバエ(Hyppobosca spp.)、サシバエ(S tomoxys spp.)、ヒツジバエ(Oestrus spp.)、ウシ バエ(Hypoderma spp.)、アブ(Tabanus spp.)、 タニア(Tannia spp.)、ケバエ(Bibio hortulanu s)、オスシネラ・フリト(Oscinella frit)、クロキンバエ( Phorbia spp.)、アカザモグリハナバエ(Pegomyis hy oscyami)、セラチチス・キヤピタータ(Ceratitis capi tata)、ミパエオレアエ(Dacus oleae)、およびガガンポ・パ ルドーサ (Tipula paludosa)。 ノミ目(Siphonaptera)のもの、例えば、ケオブスネズミノミ(X enopsylla cheopis)、およびナガノミ(Ceratophy llus spp.)。 クモ綱(Arachnida)のもの、例えば、コガネサソリ(Scorpio maurus)、およびゴケグモ(Latrodectus mactans )。 ダニ目(Acarina)のもの、例えば、アシブトコナダニ(Acarus siro)、ヒメダニ(Argas spp.)、アズキダニ(Ornitho doros spp.)、ワクモ(Dermanys sus gallinae)、エリオフィエス・リビス(Eriophyes ribis)、ミカンサビダニ(Phyllocoptruta oleivo ra)、オウシマダニ(Boophilus spp.)、コイタマダニ(Rh ipicephalus spp.)、キララマダニ(Amblyomma s pp.)、イボマダニ(Hyalommaspp.)、マダニ(Ixodes spp.)、キユセンヒゼンダニ(Psoroptes spp.)、シヨクヒ ヒゼンダニ(Chorioptes spp.)、ヒゼンダニ(Sarcoptes spp.)、ホコリダニ(Tarsonemus spp.)、クローバハダ ニ(Bryobia praetiosa)、ミカンリンゴハダニ(Panon ychus spp.)、およびナミハダニ(Tetranychus spp .)。 植物寄生性線虫類は、例えば、ネグサレセンチュウ(Pratylenchu s spp.)、ラドホルス・シミリス(Radopholus simili s)、クキセンチュウ(Ditylenchusdipsaci)、ハリセンチ ュウ(Tylenchulus semipenetrans)、ダイズシスト センチュウ(Heterodera spp.)、シストセンチュ(Globod era spp.)、ネコブセンチュウ(Meloidogyne spp.) 、ハガレセンチュウ(Aphelenchoides spp.)、クワガタハ リセンチュウ(Longidorus spp.)、オオガタハリセンチュウ( Xiphinema spp.)、およびユミハリセンチュウ(Trichod orus spp.)を含む。 新規な化合物によって防除することができる微生物の有害生物は特に、 植物病原性菌類: ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)、卵菌類(Oo mycetes)、ツボカビ類(Chytridiomycetes)、接合菌 類(Zygomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、担子菌 類(Basidiomycetes)および不完全菌類(Deuteromyc etes)を含む。 植物病原性細菌は特に、シュウドモナス科(Pseudomonadacea e)、リゾビウム科(Rhizobiaceae)、腸内細菌科(Enteto bacteriaceae)、コリネバクテリウム科(Corynebacte riaceae)およびストレプトミセス科(Streptomycetace ae)を含む。 上記の総称名の範疇に入る菌類病および細菌病を引き起こす幾つかの病原体を 例として挙げるが、決して限定されるものではない: 例えば、イネ白葉枯病菌キサントモナス・カンペストリス pv. オリゼ(X anthomonas campestris pv. oryzae)のよう なキサントモナス属(Xanthomonas)種; 例えば、キュウリ斑点細菌病菌シュウドモナス・シリンガエ pv.ラクリマン ス(Pseudomonas syringae pv.lachrymans )のようなシュウドモナス属(Pseudomonas)種; 例えば、枝枯細菌病菌エルビニア・アモロボラ(Erwinia amylov ora)のようなエルビニア属(Erwinia)種; 例えば、苗立枯病菌ピチウム・ウルチムム(Pythium ultimum) のようなピチウム属(Pythium)種; 例えば、疫病菌フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)のようなフィトフトラ属(Phytophthora)種 ; 例えば、べと病菌シュウドペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonos pora humuli)またはシュウドペロノスポラ・クベンス(Pseud operonospora cubense)のようなシュウドペロノスポラ属 (Pseudoperonospora)種; 例えば、べと病菌プラスモパラ・ビチュコラ(Plasmoparavitic ola)のようなプラスモパラ属(Plasmopara)種; 例えば、べと病菌ペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)ま たはペロノスポラ・ブラシカエ(Peronospora brassicae )のようなペロノスポラ属(Peronospora)種; 例えば、うどんこ病菌エリシフェ・グラミニス(Erysiphe grami nis)のようなエリシフェ属(Erysiphe)種; 例えば、うどんこ病菌スファエロセカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)のようなスファエロセカ属(Sphaerotheca )種; 例えば、うどんこ病菌ポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)のようなポドスファエラ属(Podosphaer a)種; 例えば、黒星病菌ベンチュリア・イナエクアリス(Venturiainaeq ualis)のようなベンチュリア属(Venturia) 種; 例えば、網斑病菌ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres) またはピレノホラ・グラミネア(Pyrenophora graminea) (分生子型:ドレクスレラ(Drechslera)、異名:ヘルミントスポリ ウム(Helminthosporium))のようなピレノホラ属(Pyre nophora)種; 例えば、斑点病菌コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sa tivus)(分生子型:ドレクスレラ(Drechslera)、異名:ヘル ミントスポリウム(Helminthosporium))のようなコクリオボ ルス属(Cochliobolus)種; 例えば、さび病菌ウロミセス・アペンジクラツス(Uromycesappen diculatus)のようなウロミセス属(Uromyces)種; 例えば、さび病菌プシニア・レコンジタ(Puccinia recondit a)のようなプシニア属(Puccinia)種; 例えば、網なまぐさ黒穂病菌チレチア・カリエス(Tilletiacarie s)のようなチレチア属(Tilletia)種; 例えば、裸黒穂病菌ウスチラゴ・ヌーダ(Ustilago nuda)または ウスチラゴ・アベナエ(Ustilago avenae)のようなウスチラゴ 属(Ustilago)種; 例えば、枯病菌ペリクラリア・ササキ(Pellicularia sasak ii)のようなペリクラリア属(Pellicularia)種; 例えば、いもち病菌ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)のようなピリクラリア属(Pyricularia)種; 例えば、赤かび病菌フサリウム・クルモルム(Fusarium culmor um)のようなフサリウム属(Fusarium)種; 例えば、灰色かび病菌ボトリチス・キネレア(Botrytis cinere a)のようなボトリチス属(Botrytis)種; 例えば、ふ枯病菌セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum) のようなセプトリア属(Septoria)種; 例えば、ふ枯病菌レプトスファエリア・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)のようなレプトスファエリア属(Leptosphaeri a)種; 例えば、褐斑病菌セルコスポラ・カネセンス(Cercosporacanes cens)のようなセルコスポラ属(Cercospora)種; 例えば、黒斑病菌アルテルナリア・ブラシカエ(Alternaria bra ssicae)のようなアルテルナリア属(Alternaria)種;および 例えば、眼斑病菌シュウドセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudo cercosporella herpotichoides)のようなシュウ ドセルコスポレラ属(Pseudocercosporella)種。 さらに、円葉枯病菌ヘルミントスポリウム・カルボヌム(Helmintho sporium carbonum)が挙げられてもよい。 本発明による式(I)で示される化合物は特に、例えば、サツマイモ ネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)に対して顕 著な殺線虫性活性を有する。 それは全身的作用を有しそして葉を介しても適用することができる。 活性化合物は、溶液剤、乳剤、水和剤、懸濁剤、粉剤、散粉剤、糊状剤、水溶 剤、粒剤、懸濁−乳濁濃厚剤、活性化合物を含浸させた天然および合成物質並び に高分子物質中の極微細カプセル剤のような通常の製剤に転化することができる 。 これらの製剤は既知の方式、例えば、活性化合物を増量剤、即ち、液状溶媒お よび/または固形担体と、適切には界面活性剤、即ち乳化剤および/または分散 剤および/または泡生成剤を使用して、混合することによって製造される。 使用される増量剤が水である場合、例えば、有機溶媒を補助溶媒として使用す ることもできる。適切な液状溶媒は実質的には、キシレン、トルエンまたはアル キルナフタレンのような芳香族化合物;クロロベンゼン、クロロエチレンまたは 塩化メチレンのような塩素化芳香族化合物または塩素化脂肪族炭化水素;脂肪族 炭化水素、例えば、鉱油留分、鉱油および植物油;ブタノールまたはグリコール のようなアルコールおよびそれらのエーテルとエステル;アセトン、メチルエチ ルケトン、ケチルイソブチルケトンまたはシクロヘキサノンのようなケトン;ジ メチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドのような強極性溶媒;並びに水 である。 適切な固体担体は; 例えば、アンモニウム塩および、カオリン、粘土、タルク、チョーク、石英、ア タパルギャイト、モンモリロナイトまたは珪藻土のような粉砕 された天然鉱物、並びに微細に分割されたシリカ、アルミナおよびケイ酸塩のよ うな粉砕された合成鉱物であり;粒剤に適切な固体担体は、例えば、方解石、大 理石、軽石、海泡石および苦灰石のような粉砕および画分された天然岩石、並び に無機および有機荒粉の合成顆粒ならびにのこ屑、ヤシ殻、トウモロコシ穂軸お よびタバコ茎のような有機物質の顆粒であり;適切な乳化剤および/または気泡 生成剤は、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂 肪アルコールエーテル、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル、ア ルキルスルホネート、硫酸アルキル、アリールスルホネートのような非アニオン 性およびアニオン性乳化剤、およびその他タンパク質加水分解物であり;適切な 分散剤は、例えば、リグニン−亜硫酸パルプ廃液およびメチルセルロースである 。 カルボキシメチルセルロース並びにアラビアゴム、ポリビニルアルコールおよ びポリビニル酢酸並びに、散剤、粒剤またはラテックス剤の形態中の天然および 合成ポリマーのような接着剤、またはその他セファリンおよびレシチンのような 天然リン脂質並びに合成リン脂質は、製剤中に使用することができる。他の添加 物は鉱油および植物油であることができる。 無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタンおよびプルシアンブルーのような着色 剤、並びにアリザリン染料、アゾ染料および金属フタロシアン染料のような有機 染料、並びに鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩 のような微量栄養素を使用することが可能である。 製剤は一般的に、0.1〜95重量%、好適には0.5〜90重量% の活性化合物を含んでなる。 本発明による活性化合物は、その市販の製剤中およびこれらの製剤から製造さ れた使用形態中に、殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺バクテリア剤、殺ダニ剤、殺線 虫剤、殺菌・殺カビ剤、生長調節剤または除草剤のような他の活性化合物との混 合物として存在することができる。殺虫剤は、例えば、ホスフェート、カルバメ ート、カルボキシレート、塩素化炭化水素、フェニル尿素および特に微生物によ って製造された物質を含む。 特に有利な混合成分の例は以下の通りである: 殺菌・殺カビ剤: 2−アミノブタン;2−アニリノ−4−メチル−6−シクロプロピル−ピリミジ ン;2′,6′−ジブロモ−2−メチル−4′ートリフルオロメトキシ−4′− トリフルオロ−メチル−1,3−チアゾール−5−カルボキサニリン;2,6− ジクロロ−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−ベンズアミド;(E)− 2−メトキシイミノ−N−メチル−2−(2−フェノキシフェニル)−アセトア ミド;硫酸8−ヒドロキシキノリン;(E)−2−{2−[6−(2−シアノフ ェノキシ)−ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシアクリル 酸メチル;(E)−メトキシミノ[アルファ−(o−トリルオキシ)−o−トリ ル]酢酸メチル;2−フェニルフェノール(OPP);アルジモルフ、 アンプロピルフォス、アニラジン、アザコナゾール、 ベナラキシル、ベノダニル、ベノミル、ビナパクリル、ビフェニル、ビテルタノ ール、ブラストサイジン−S、ブロモコナゾール、ブピリマート、ブチオバート 、 カルシウムポリスルフィド、カプタフォール、カプタン、カルベンダジ ン、カルボキシン、キノメチオナート、クロロネブ、クロロピクリン、クロロサ ロニルクロゾリナート、クフラネブ、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロ フラン、 ジクロロフェン、ジクロブトラゾール、ジクロフルアミド、ジクロメジン、ジク ロラン、シエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジメチリモール、ジメトモ ルフ、ジニコナゾール、ジノカップ、ジフェニルアミン、ジピリチオン、ジタリ ンフォス、ジチアノン、ドジン、ドラゾキソロン、 エジフェンホス、エポキシコナゾール、エチリモール、エトリジアゾール、 フェナリモール、フェンブコナゾール、フェンフラン、フェニトロパン、フェン ピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、酢酸フェンチン、水酸化 フェンチン、フェルバン、フェリンゾン、フルアジナン、フルジオキソニル、フ ルオロミド、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルト ラニル、フルトリアフォール、フォルペット、ホセチル−アルミニウム、フタリ ド、フベリダゾール、フララキシル、フルメシクロックス、 グアザチン、 ヘキサクロロベンゼン、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、 イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イプロベンフォス(IBP )、イプロジオン、イソプロチオラン、 カスガマイシン、水酸化銅、ナフチル酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、酸化銅、オ キシン−銅、ボルド−合剤のような銅製剤、 マンカッパー、マンコゼブ、マネブ、メパニピリン、メプロニル、メタ ラキシル、メタコナゾール、 メタスルフォカルブ、メトフロキサン、メチラン、メトスルフォバックス、ミク ロブタニル、 ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、ニトロタル−イソプロピル、ヌアリモー ル、 オフラス、オキサジキシル、オキサモカルブ、オキシカルボキシン、ペフラゾア ート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ホスジフェン、フタリド、ピマリシン、 ピペラリン、ポリカルバメート、ポリオキシン、プロベナゾール、プロクロラズ 、プロシミドン、プロパモカルブ、プロピコナゾール、プロピネブ、ピラゾホス 、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、 キントゼン(PCNB)、 硫黄および硫黄製剤、 テベコナゾール、テクロフタラン、テクナゼン、テトラコナゾール、チアベンダ ゾール、チシオフェン、チオファナート−メチル、チラン、トルクロホス−メチ ル、トリフルアニド、トリアジメフォン、トリアジメノール、トリアゾキシド、 トリクラミド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフルミゾール、トリフォ リン、トリチコナゾール、 バリダマイシン A、ビンクロゾリン、 ジネブ、ジラン。 殺バクテリア剤: ブロノポール、ジクロロフェン、ニトラピリン、ジメチルジチオカルバミン酸ニ ッケル、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイ クリン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テク ロフタラン、硫酸銅および他の銅製剤。 殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤: アバメクチン、AC 303 630、アセファート、アクリナスリン、アラニ カルブ、アルジカルブ、アルファメスリン、アミトラズ、アベルメクチン、AZ 60541、アザジラクチン、アジンフォス A、アジンフォス M、アゾシク ロチン、 バチルス・チュリンギエンシス、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタ ップ、ベタシルスリン、ビフェンスリン、BPMC、ブロフェンプロックス、ブ ロモフォス A、ブフェンカルブ、ブプロフェジン、ブトカルボキシン、ブチル ピリダベン、 カズサフォス、カルバリル、カルボフラン、カルボフェノチオン、カルボスルフ ァン、カルタップ、CGA 157419、CGA 184699、クロエトカ ルブ、クロルエトキシフォス、クロルフェンジンホス、クロルフェンビンフォス 、クロルフルアズロン、クロルメフォス、クロルピリフォス、クロルピリフォス M、シス−レスメスリン、クロシスリン、クロフェンテジン、シアノフォス、 シクロプロスリン、シフルスリン、シハロスリン、シヘキサチン、シペルメスリ ン、シロマジン、デルタメスリン、デメトン M、デメトン S、デメトン−S −メチル、ジアフェンチウロン、ジアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロボス 、シクリフォス、ジクロトフォス、ジエチオン、ジフルベンズロン、ジメトアー ト、ジメチルビンフォス、ジオキサチオン、ジスルフォトン、エジフェンフォス 、エマメクチン、エスフェンバレレート、エチオフェンカルブ、エチオン、エト フェンプロックス、エトプロフォス、エトフェンプロックス、エトリンフォス、 フェナミフォス、フェナザキン、酸化フェンブタチン、フェニトロチオン、フェ ノブカルブ、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパスリン、フェ ンピラド、フェンピロキシメート、フェンチオン、フェンバレレート、フィプロ ニル、フルアジナン、フルシクロキスロン、フルシスリネート、フルフェノキス ロン、フルフェンプロックス、フルバリネート、フォノフォス、フォルモチオン 、フォスチアザート、フブフェンプロックス、フラチオカルブ、 HCI、ヘプテノフォス、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾックス、イミダクロ プリド、イプロベンフォス、イサゾフォス、イソフェンフォス、イソプロカルブ 、イソキサチオン、イベメクチン、 ランダ−シハロスリン、ルフェヌロン マラチオン、メカルバン、メルビンフォス、メスルフェンフォス、メタルデヒド 、メタクロフォス、 メタミドフォス、メチダチオン、メチオカルブ、メトミル、メトルカルブ、ミル ベメクチン、 モノクロトフォス、モキシデクチン、 ナレド、NC 184、NI 25、ニテンピラン、 オメトアート、オキサミル、オキシデメトン M、オキシデプロフォス、パラチ オン A、パラチオン M、ぺルメスリン、フェントアート、ホレート、ホサロ ン、ホスメット、ホスファンドン、ホキシン、ピリミカルブ、ピリミフォス M 、プロミフォス A、プロフェノフォス、プロメカルブ、プロパフォス、プロポ キスル、プロチオフォス、プロトアート、ピメトロジン、ピラクロフォス、ピラ ダフェンチオン、ピレスメスリン、ピレスルン、ピリダベン、ピリミジフェン、 ピリプロキシフェン、 キナルフォス、 RH 5992、 サリチオン、セブフォス、シラフルオフェン、スルフォテップ、スルプロフォス 、 テブフェノジド、テブフェンピラド、テブピリンフォス、テフルベンズロン、テ フルスリン、テメフォス、テルバン、テルブフォス、テトラクロルビンフォス、 チアフェノックス、チオジカルブ、チオファノックス、チオメトン、チオナジン 、チュリンギエンシン、トラロメスリン、トリアラセン、トリアゾフォス、トリ アズロン、トリクロルフォン、トリフルムロン、トリメタカルブ、 バミダチオン、XMC、キシリルカルブ、YI 5301/5302、ゼタメス リン。 除草剤のような他の既知の活性化合物との混合物、または肥料および生長調節 剤との混合物も可能である。 さらに、本発明による活性化合物は、それの市販の製剤中およびこれらの製剤 から製造された使用形態中に、相乗剤との混合物として存在することができる。 相乗剤は、添加される相乗剤自体が活性である必要がなく、活性化合物の作用を 増加させる化合物である。 市販の製剤から製造された使用形態の活性化合物の含有量は広い限界内で変る ことができる。使用形態の活性化合物の濃度は、0.0000001〜95重量 %、好適には0.0001〜1重量%の活性化合物であることができる。 化合物は、使用形態に適した通常の方式で使用される。活性化合物は、植物の 地上部分に、または土壌を経て適用することができる。種子の処 理も可能である。 活性化合物は、衛生および貯蔵製品の有害生物に対して使用される場合、木材 および粘土上に卓越した残留作用を有しそして石灰物質上のアルカリに対して良 好な安定性を有する。 活性化合物は温血種に対して好都合な毒性を有するので、活性化合物はヒト中 、並びに特に動物飼育および動物繁殖において、生産用動物、育種用動物、動物 園の動物、試験室の動物、実験のための動物およびペット中に存在する病原性内 部寄生体を防除するのに適している。それらは、有害生物の発生のすべてのまた は個々の段階に対して並びに耐性および通常に感受性の種に対して活性である。 病原性内部寄生体を防除することによって、意図するところは、疾患、弊死率お よび収量の減少(例えば、牛肉、牛乳、羊毛、皮革、鶏卵、蜂蜜などの生産にお いて)を低下させることにあるので、活性化合物の使用によってさらに経済的か つ簡単な動物飼育が可能になる。病原性内部寄生体には、条虫類、吸虫類、線虫 類および鉤頭動物門(Acanthocephala)、特に次のものが含まれ る: 擬葉条虫目(Pseudophyllidea)のもの、例えば、コウセツレッ トジョウチュウ(Diphyllobothrium spp.)、スピロメト ラ(Spirometra spp.)、シストセファルス(Schistoc ephalus spp.)、リグラ(Ligula spp.)、ボスリジウ ム(Bothridium spp.)、ジフロゴノポルス(Diphlogo noporus spp.); 円葉条虫目(Cyclophyllidea)のもの、例えば、メソセストイデ ス(Mesocestoides spp.)、アノプロセファ ラ(Anoplocephala spp.)、パラノプロセファラ(Para noplocephala spp.)、モニエジア(Moniezia sp p.)、シサノソマサ(Thysanosomasa spp.)、シサニエジ ア(Thysaniezia spp.)、アビテリナ(Avitellina spp.)、スチレシア(Stilesia spp.)、シトタエニア(C ittotaenia spp.)、アンジラ(Andyra spp.)、ベ ルチエラ(Bertiella spp.)、タエニア(Taenia spp .)、エチノコッカス(Echinococcus spp.)、ヒダチゲラ( Hydatigera spp.)、ダバイネア(Davainea spp. )、ライリエチナ(Raillietina spp.)、ヘメノレピス(Hy menolepis spp.)、エチノレピス(Echinolepis s pp.)、ジオルキス(Diorchis spp.)、ジピリジウム(Dip ylidium spp.)、ジョエウキシエラ(Joyeuxiella s pp.)、ジプロピリジウム(Diplopylidium spp.); 単生亜綱(Monogenea)のもの、例えば、ギロダクチルス(Gyrod actylus spp.)、ダクチロギルス(Dactylogyrus s pp.)、ポリストマ(Polystoma spp.); 二生亜綱(Digenea)のもの、例えば、ジプロストムム(Diplost omum spp.)、ポストジプロストムム(Posthodiplosto mum spp.)、ニホンジュウケツキュウチュウ(Schistomsom a spp.)、トリコビルハルジア(Trichobilharzia sp p.)、オルニトビルハルジア(O rnithobilharzia spp.)、アウストロビルハルジア(Au strobilharzia spp.)、ギガノトビルハルジア(Gigan tobilharzia spp.)、レウコクロリジウム(Leucochl oridium spp.)、ブラキライマ(Brachylaima spp .)、エチノストマ(Echinostoma spp.)、エチノパリフィウ ム(Echinoparyphium spp.)、エチノカスムス(Echi nochasmus spp.)、ヒポデラエウム(Hypoderaeum spp.)、ファスシオラ(Fasciola spp.)、ファスシオリデス (Fasciolides spp.)、ファスシオロプシス(Fasciol opsis spp.)、シクロコエルム(Cyclocoelum spp. )、チフロコエルム(Typhlocoelum spp.)、パラムフイスト ムム(Paramphistomum spp.)、カリコフォロン(Cali cophoron spP・)、コチロフォロン(Cotylophoron spp.)、ギガントコチレ(Gigantocotyle spp.)、フィ ショエデリウス(Fischoederius spp.)、ガストロシラクス (Gastrothylacus spp.)、ノトコチルス(Notocot ylusspp.)、カタトロピス(Catatropis spp.)、プラ ギオキス(Plagiochis spp.)、プロストゴニムス(Prost hogonimus spp.)、ジクロコエリウム(Dicrocoeliu m spp.)、エウリトレマ(Eurytrema spp.)、トログロト レマ(Troglotrema spp.)、パラゴミムス(Paragomi mus spp.)、コリリクルム (Collyriclum spp.)、ナノフィエツス(Nanophyet us spp.)、オピストルキス(Opisthorchis spp.)、 クロノルキス(Clonorchis spp.)、メトルキス(Metorc his spp.)、ヘテロフィエス(Heterophyes spp.)、 メタゴニスムス(Metagonismus spp.); エノプルス目(Enoplida)のもの、例えば、トリクリス(Trichu ris spp.)、カピラリア(Capi1laria spp.)、トリコ モソイデス(Trichomosoides spp.)、トリキネラ(Tri chinella spp.)、 杆線虫目(Rhabditia)のもの、例えば、ミクロネマ(Microne ma spp.)、フンセンチュウ(Strongyloides spp.) ; 円虫目(Strongylida)のもの、例えば、エンチュウ(Strony lus spp.)、トリオドントフォルス(Triodontophorus spp.)、オエソファゴドンツス(Oesophagodontus sp p.)、トリコネマ(Trichonema spp.)、ギアロセファルス( Gyalocephalus spp.)、シリンドロファリンクス(Cyli ndropharynxspp.)、ポテリオストムム(Poteriosto mum spp.)、シクロコセルクス(Cyclococercus spp .)、シリコステファヌス(Cylicostephanus spp.)、オ エソファゴストムム(Oesophagostomum spp.)、カベルチ ア(Chabertia spp.)、ステファヌルス(Step hanurus spp.)、アンシロストマ(Ancylostoma sp p.)、ウンキナリア(Uncinaria spp.)、ブノストムム(Bu nostomum spp.)、 グロボセファルス(Globocephalus spp.)、キカンカイチュ ウ(Syngamus spp.)、シアトストマ(Cyathostoma spp.)、メタストロンギルス(Metastrongylus spp.) 、ジクチオカウルス(Dictyocaulus spp.)、ムエレリウス( Muellerius spp.)、プロトストロンギルス(Protostr ongylus spp.)、ネオストロンギルス(Neostrongylu s spp.)、シストカウルス(Cystocaulus spp.)、ニュ ーモストロンギルス(Pneumostrongylus spp.)、スピコ カウルス(Spicocaulus spp.)、エラフォストロンギルス(E laphostrongylus spp.)、パレラフォストロンギルス(P arelaphostrongylus spp.)、クレノソマ(Creno soma spp.)、パラクレノソマ(Paracrenosoma spp .)、アンギオストロンギルス(Angiostrongylus spp.) 、アエルロストロンギルス(Aelurostrongylus spp.)、 フィラロイデス(Filaroides spp.)、パラフィラロイデス(P arafilaroides spp.)、ウサギモウヨウセンチュウ(Tri chostrongylus spp.)、ハエモンクス(Haemonchu s spp.)、オステルタギア(Ostertagia spp.)、マルシ ャラギア(Marshallagia spp.)、コオペリア (Cooperia spp.)、ネマトジルス(Nematodirus s pp.)、ヒオストロンギルス(Hyostrongylus spp.)、オ ベリスコイデス(Obeliscoides spp.)、アミドストムム(A midostomum spp.)、オルラヌス(Ollulanus spp .); 繞虫目(Oxyurida)のもの、例えば、ウマギョウチュウ(Oxyuri s spp.)、エンテロビウス(Enterobius spp.)、パサル ルス(Passalurus spp.)、シファキア(Syphacia s pp.)、アスピクルリス(Aspiculuris spp.)、ジンチュウ (Heterakis spp.); 回虫目(Ascaridia)のもの、例えば、カイチュウ(Ascaris spp.)、イヌカイチュウ(Toxascaris spp.)、イヌカイチ ュウ(Toxocara spp.)、ウマカイチュウ(Parascaris spp.)、ギョウチュウ(Anisakisspp.)、カイチュウ(As caridia spp.); 旋尾線虫目(Spirurida)のもの、例えば、ガクコウチュウ(Gnat hostoma spp.)、フィサロプテラ(Physaloptera s pp.)、セラジア(Thelazia spp.)、ゴンギロネマ(Gong ylonema spp.)、ハブロネマ(Habronema spp.)、 パラブロネマ(Parabronema spp.)、ドラシア(Drasch ia spp.)、ドラクンクルス(Dracunculus spp.); 糸状虫目(Filariida)のもの、例えば、ステファノフィラリア(St ephanofilaria spp.)、パラフィラリア (Parafilaria spp.)、ウマシジョウチュウ(Setaria spp.)、ロア(Loa spp.)、イヌシジョウチュウ(Dirofi laria spp.)、リトモソイデス(Litomosoides spp .)、ブルギア(Brugia spp.)、ウケレリア(Wuchereri a spp.)、オンコセルカ(Onchocerca spp.); ギガントリンクス目(Gigantorhynchida)のもの、例えば、フ ィリコリス(Filicollis spp.)、サンジョウコウトウチュウ( Moniliformis spp.)、ダイコウトウチュウ(Macraca nthorhynchus spp.)、プロステノルキス(Prosthen orchis spp.)。 生産用および育種用動物は、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ラクダ、スイ ギュウ、ロバ、ウサギ、ダマジカおよびトナカイのような哺乳類;ミンク、チン チラおよびアライグマのような毛皮動物類;ニワトリ、ガチョウ、ヒチメンチョ ウおよびアヒルのような鳥類;マス、コイおよびウナギのような淡水および塩水 魚類;爬虫類;ミツバチおよびカイコのような昆虫類を含む。 試験および実験動物はマウス、ラット、モルモット、ゴールデンハムスター、 イヌおよびネコを含む。 ペットはイヌおよびネコを含む。 投与は予防的および治療的の両方で行うことができる。 活性化合物の投与は、直接にかまたは適切な製剤の形態で、腸溶的に、非経口 的に、経皮的に、点鼻的に、例えば、ストライプ、プレート、バンド、カラー、 耳タグ、肢用革帯、マーキング装置のような活性化合物 含有の造型物によって生息場所を処理することによって行われる。 活性化合物の腸溶投与は、経口的に、例えば、散剤、錠剤、カプセル剤、糊状 剤、ドリンク剤、粒剤、経口投与できる溶液剤、懸濁剤および乳剤、巨丸剤、投 薬飼料または飲用水の形態で行われる。経皮投与は、例えば、浸漬、噴霧もしく は注ぎ込みおよびスポッティングの形態で行われる。非経口投与は、例えば、注 射剤(筋肉内、皮下的、静脈内、腹腔内)の形態かまたは埋込型製剤によって行 われる。 適切な製剤は次の通りである: 注射用溶液剤、経口用溶液剤、希釈後に経口投与するための濃厚剤、皮膚上また は体腔内に使用するための溶液剤、注ぎ製剤、ゲル剤のような溶液剤; 経口的または経皮的投与のためのおよび注射のためのエマルジョン剤および懸濁 剤;半固体製剤; 活性化合物が軟膏基剤中または水中油型もしくは油中水型エマルジョン基剤中に 加工される製剤; 散剤、プレミックスもしくは濃厚剤、粒剤、ペレット剤、錠剤、巨丸剤、カプ セル剤;エアゾール剤および吸入剤;活性化合物含有の造型物のような固体製剤 。 注射用溶液剤は静脈内的、筋肉内的、および皮下的に投与される。 注射用溶液剤は、活性化合物を適切な溶媒中に溶解し、適切には溶解補助剤、 酸、塩基、緩衝塩、抗酸化剤、保存剤のような添加剤を添加することによって製 造される。溶液剤は濾過されそして無菌条件下で充填される。 挙げられてもよい溶媒は、水のような生理学的に許容される溶媒、エ タノール、ブタノール、ベンジルアルコール、グリセロール、プロピレングリコ ール、ポリエチレングリコール、N−メチル−ピロリドンのようなアルコール、 並びにそれらの混合物である。 活性化合物は場合により、注射に適する生理学的に許容される植物油または合 成油中に溶解させることもできる。 挙げられてもよい溶解補助剤は、主要な溶媒中への活性化合物の溶解を促進し そしてその沈殿を防止する溶媒である。例はポリビニルピロリドン、ポリオキシ エチル化ヒマシ油、ポリオキシエチル化ソルビタンエステルである。 保存剤は、ベンジルアルコール、トリクロロブタノール、p−ヒドロキシ安息 香酸エステル、n−ブタノールである。 経口用溶液剤は直接に投与される。濃厚剤は、使用濃度に希釈した直後に経口 的に投与される。経口用溶液剤および濃厚剤は、注射用の溶液剤について上記さ れたように製造されるが、滅菌操作は必要ではない。 皮膚への使用のための溶液剤は、滴らせ、広げ、すり込み、振りかけまたは噴 霧される。これらの溶液剤は注射用の溶液について上記されたように製造される 。 製造中に増粘剤を添加するは有利であってのよい。増粘剤は、ベントナイト、 コロイド状ケイ酸、モノステアリン酸アルミニウムのような無機増粘剤、セルロ ース誘導体、ポリビニルアルコールおよびそれらのコポリマー、アクリレート並 びにメタクリレートのような有機増粘剤である。 ゲル剤は皮膚に塗布または広げられるか或いは体腔内に導入される。ゲル剤は 、注射用溶液剤の場合に記載したように製造された溶液剤を、 軟膏様コンシステンシーを有する清澄な物質が生成する十分な増粘剤で処理する ことによって製造される。使用される増粘剤は上記の増粘剤である。 注ぎ込み製剤は皮膚の限定された区域上に注ぐかまたは噴霧される。 活性化合物は皮膚を貫通し全身的に作用する。 注ぎ込み製剤は、活性化合物を、適切な皮膚和合性の溶媒または溶媒混合物中 に溶解、懸濁化または乳化することによって製造される。適切には、着色剤、生 体吸収−促進物質、抗酸化剤、対光安定化剤、接着剤のような他の補助剤が添加 される。 挙げられてもよい溶媒は、水、アルカノール、グリコール、ポリエチレングル コール、ポリプロピレングルコール、グリセロール;ベンジルアルコール、フェ ニルエタノール、フェノキシエタノールのような芳香族アルコール;酢酸エステ ル、酢酸ブチル、安息香酸ベンジルのようなエステル;ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルのようなアルキ レングリコールアルキルエーテルのようなエーテル;アセトン、メチルエチルケ トンのようなケトン;芳香族および/または脂肪族炭化水素、植物油もしくは合 成油、DMF、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン並びに2,2−ジ メチル−4−オキシーメチレン−1,3−ジオキソランである。 着色剤は、動物への使用が許容されそして溶解または懸濁され得るすべての着 色剤である。 吸収促進物質は、例えば、DMSO;ミリスチン酸イソプロピルのような拡張 油、ペラルゴン酸ジプロピリレングリコール、シリコン油、脂肪酸エステル、ト リグリセリド、脂肪族アルコールである。 抗酸化剤は亜硫酸塩またはメタ重亜硫酸カリウムのようなメタ重亜硫酸塩、ア スコルビン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールである 。 対光安定化剤は、例えば、ノバンチソル酸(novantisolic ac id)である。 接着剤は、例えば、セルロース誘導体、澱粉誘導体、ポリアクリレート;アル ギネート、ゼラチンのような天然ポリマーである。 エマルジョン剤は経口的に、経皮的にまたは注射剤として投与することができ る。 エマルジョン剤は油中水型または水中油型のものである。 それらは、活性化合物を、疎水性または親水性相中に溶解させ、そしてこれを 他の相の溶媒と、適切な乳化剤および適切には着色剤、生体吸収促進物質、保存 剤、抗酸化剤、対光安定化剤、粘度増強物質のような他の補助剤の助力で、ホモ ジナイズすることによって製造される。 挙げられてもよい疎水性相(油)は、液体パラフィン、シリコン油;ゴマ油、 扁桃油、ヒマシ油のような天然植物油;カプリル/カプリン酸ビグリセリドのよ うな合成トリグリセリド、鎖長C8-12の植物脂肪酸または他の特別に選ばれた天 然脂肪酸とのトリグリセリド混合物、多分ヒドロキシル基も含有する飽和または 不飽和脂肪酸の部分的グリセリド混合物、C8/C10脂肪酸のモノ−およびジグ リセリドである。 ステアリン酸エチル、アジピン酸ジ−n−ブチリル、ラウリン酸ヘキシル、ペ ラルゴン酸ジプロピレングルコールのような脂肪酸エステル、、中程度の鎖長を もつ分岐鎖状脂肪酸の鎖長C16−C18をもつ飽和脂肪族アルコールとのエステル 、ミリスチン酸イソプロピル、パリミチン酸イ ソプロピル、鎖長C12−C18をもつ飽和脂肪族アルコールのカプリル/カプリン 酸エステル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシ ル、オレイン酸エチル、乳酸エチル、合成カモ尾骨腺脂肪のようなワックス状脂 肪酸エステル、フタル酸ジブチル、アジピン酸ジイソプロピル、特に後者に関連 するエステル混合物。 イソトリデシルアルコール、2−オクチルドデカノール、セチルステアリルア ルコール、オレイルアルコールのような脂肪族アルコール。 オレイン酸およびその混合物のような脂肪酸。 挙げられてもよい親水性相は、水、プロピレングリコール、グリセロール、ソ ルビトールおよびその混合物のようなアルコールである。 挙げられてもよい乳化剤は、非イオン性界面活性剤、例えば、ポリエトキシル 化ヒマシ油、モノオレイン酸ポリエトキシル化ソルビンタン、モノステアリン酸 ソルビタン、モノステアリン酸グリセロール、ステアリン酸ポリオキシエチル、 アルキルフェノールポリグリコールエーテル; N−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸ジ−Naまたはレシチンのような両性 界面活性剤; ラウリル硫酸Na、脂肪族アルコールエーテル硫酸、モノ/ジアルキルポリグリ コールエーテルオルトリン酸エステルモノエタノールアミン塩のようなアニオン 性界面活性剤である。 挙げられてもよいさらなる補助剤は、カルボキシメチルセルロース、メチルセル ロース並びに他のセルロースおよび澱粉誘導体、ポリアクリレート、アルギネー ト、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、 メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸の コポリマー、ポリエチレングリコール、ワックス、コロイド状ケイ酸または記載 の物質の混合物ような、粘度を増強しそしてエマルジョンを安定化する物質であ る。 懸濁剤は経口的に、経皮的にまたは注射剤として投与することができる。それ らは、活性化合物を、懸濁化剤中で、適切には、加湿剤、着色剤、生体吸収−促 進物質、保存剤、抗酸化剤、対光安定化剤のような他の補助剤を添加して、懸濁 化することによって製造される。 挙げられてもよい液体賦形剤はすべての均質な溶媒および溶媒混合物である。 挙げられてもよい加湿剤(分散剤)は上記の界面活性剤である。 挙げられてもよい他の補助剤は上記のそれらである。 半固体製剤は経口的または経皮的に投与することができる。それらは、それら の高い粘度によってのみ上記の懸濁剤およびエマルジョン剤とは異なる。 固体製剤の製造の場合、活性化合物は適切な賦形剤と、適切には、補助剤を添 加して混合され、そして所望の形態にされる。 挙げられてもよい賦形剤は、すべての許容される固体の不活性物質である。使 用されるそれらは無機および有機物質である。無機物質は、例えば、塩化ナトリ ウム、炭酸カルシウムのような炭酸塩、重炭酸塩、酸化アルミニウム、ケイ酸、 粘土質土、沈降性またはコロイド状シリカ、リン酸塩である。 有機物質は、例えば、砂糖、セルロース;牛乳粉末、動物粒粉、穀物粒粉およ び破片、澱粉のような食物および飼料である。 捕助剤は、すでに上記に記載した保存剤、抗酸化剤、着色剤である。 他の適切な補助剤は、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ベ ントナイトのような滑沢剤および滑走剤;澱粉または架橋ポリビニルピロリドン のような崩壊促進物質;澱粉、ゼラチンまたは線状ポリビニルピロリドンのよう な結合剤;並びに微細結晶性セルロースのような乾燥結合剤である。 活性化合物はまた、相乗剤または病原性内部寄生体に対して作用する他の活性 化合物との混合物として製剤中に存在することができる。かかる活性化合物は、 例えば、L−2,3,5,6−テトラヒドロ−6−フェニルイミダゾチアゾール 、ベンゾイミダゾールカルバメート、プラジカンテル、ピランテル、イプシプラ ンテルである。 直ぐ使用できる製剤は、活性化合物を、10ppm〜20重量%、好適には0 .1〜10重量%の濃度で含有する。 使用前に希釈される製剤は、活性化合物を、0.5〜90重量%、好適には5 〜50重量%の濃度で含有する。 一般的に、有効な結果を得るためには、体重kg当たり約1〜約100mgの 活性化合物の量を投与することが有利であることが分かった。 新規なオムファロチンの製造およびその生物学的特性は以下の実施例によって 説明される。 実施例では(明細書の残余中のように)、パーセントは重量%を指しそして溶 媒混合物の規格は、別記しない限り、容積部を指す。 実施例に記載の試験方法はまた、オムファロチンの製造中においてオムファロ チン含有フラクションを決定するのに特に適する。それらはまた、特定のオムフ ァロチン含量を定量するのに使用することができる。実施例1 (オムファロツス・オレアリウスNo.90 170=DSM 9742の発酵によるオムファロチンの製造) 1.1 オムファロツス・オレアリウスの培養のための固体培地寒天プ レートの調製 1.2 固体培地寒天プレート上でのオムファロツス・オレアリウスの 培養 1.3 オムファロツス・オレアリウスの前培養のための培地の調製 1.4 前培地中のオムファロツス・オレアリウスの接種および培養 1.5 前発酵槽中のオムファロツス・オレアリウスの発酵のための培 地の調製 1.6 前発酵槽中のオムファロツス・オレアリウスの接種および培養 1.7 主発酵槽中のオムファロツス・オレアリウスの発酵のための培 地の調製 1.8 主発酵槽中のオムファロツス・オレアリウスの接種および培養 1.9 発酵後のバイオマスの収穫 1.1 オムファロツス・オレアリウスの培養のための固体培地寒天プ レートの調製 固体培地寒天プレートの調製の場合、 4g/lのグルコース 4g/l酵母エキス(Merck No.3753,64271 D armstadt,Germany) 10g/lのLofund大麦麦芽エキス(Dr.Frankle & Max Eck,70736 Fellbach,Germany) 20g/lの寒天(Merck No.1615.64271 Dar mstadt,Germany) を秤量し、脱塩水中に溶解し、酸(c(HCI)=2モル/lを添加してpH5 .5に調和する。2lのエレンマイヤーフラスコに上記の溶液の1lを入れ、綿 柱で封止し、オートクレーブ(MMM.LSS666−1型)中で121℃の温 度で30分間滅菌する。 連続的に撹拌しながら、溶液を約50〜60℃の温度まで冷却する。 20mlの溶液を無菌条件下で90mmのペトリ皿に移す。溶液が冷却した後、 充填されたペトリ皿は接種前最高8週間室温で貯蔵することができる。 1.2 固体培地寒天プレート上でのオムファロツス・オレアリウスの 培養 オムファロツス・オレアリウス(本実施例ではNo.90 170)によって 密集して集落形成されている固体培地寒天プレートの寒天を、無菌条件下で小刀 によって1×1cmの大きさのピースに分割する。各場合、一つの寒天菌糸ピー スを、ピンセットで1.1に記載した固体培地寒天プレート上に移し(菌糸を上 方に向けて)、培養室(Heraeus,BK5060E型)中で27℃の暗所 で最高3週間培養する。3週間が終了した後、集落形成したプレートは発酵のた めの接種プレートとして使用することができるか、或いはそれらは固体培地寒天 プレートの接種のためにもう一度使用することができる。 1.3 オムファロツス・オレアリウスの前培養のための培地の調製 4g/lのグルコース 4g/l酵母エキス(Merck No.3753.64271 D armstadt,Germany) 10g/lのLofund大麦麦芽エキス(Dr.Frankle & Max Eck,70736 Fellbach,Germany) を秤量し、脱塩水中に溶解し、酸(c(HCI)=2モル/lを添加してpH5 .5に調節する。1lのエレンマイヤーフラスコに上記の溶液の300mlを入 れ、綿栓で封止し、オートクレーブ中で121℃で30分間滅菌する。冷却後、 充填されたエレンマイヤーフラスコは接種前最高8週間室温で貯蔵される。 1.4 前培地中のオムファロツス・オレアリウスの接種および培養 各場合、1.3に記載した培地の300mlに、密集して集団化した2〜3週 令の固体培地プレートの半分を接種する。この目的のために、2〜3週令の固体 培地プレートを無菌条件下で小刀を使用して分割し、ピンセットによってWar ing混合機付属品(Waring Blender,32BL79型)中に移 す。固体培地プレートを固体培地プレート当たり50mlの滅菌蒸留水と混合し 、30秒間ホモジナイズする(低い設定で15秒、高い設定で15秒)。ホモジ ナイズした液体の全量を、10mlのピペット(Becton Dickins on and Company,Falcon型)を使用して、接種のために調 製したエレンマイヤーフラスコ上に一様に分布させる。前培養フラスコの培養は 、振盪室(Braun Melsungen BS4型)中で27℃の温度で、 120rpmの振盪速度で5日間行う。 1.5 前発酵槽中のオムファロツス・オレアリウスの発酵のための培 地の調製 42lの前発酵槽(Braun Melsungen,Biostat P型) に30lの脱塩水を仕込み、そして4g/のグルコース 4g/lの酵母エキス(Merck No. 3753,64271 D armstadt,Germany) 10g/lのLoflund大麦麦芽エキス(Dr.Frankle & Max Eck,70736 Fellbach,Germany) 0.25g/の消泡剤(Bayer,Baysilone E,51371 L everkusen,Germany) を添加する。仕込み後、発酵槽を閉鎖し、内容物を121℃の温度で30分間滅 菌する。27℃の運転温度まで冷却した後、0.3バールの過圧を掛け、通気速 度を0.25vvmに設定する。酸素飽和度が最大に達した後、pO2メーター を99%の初期値に校正する。 培地のpHを酸(c(HCI)=2モル/lによって5.5に調節する。 1.6 前発酵槽中のオムファロツス・オレアリウスの接種および培養 前発酵槽に、1.4で調製した前培養物の600mlを接種する。この目的の ために、2個の1lフラスコ、各々300mlの前培養を含有する、を無菌条件 下で2lグラスボトル(Schott)中に移す(ボトルはシリコン管を介して Braun Melsungen接種装置に連結している)。 この接種装置によって、前発酵槽に、無菌条件下で蓋中の膜を通して前培養物 を接種する。 発酵条件: 温度 27℃ 撹拌速度 200rpm 通気速度 0.25vvm 圧力 0.3バール pH 調節しない 消泡 必要に応じて 培養時間 約120時間、またはせいぜいグルコース濃 度がc(グルコース)≦1g/lに低下した 時点まで。 1.7 主発酵槽中のオムファロツス・オレアリウスの発酵のための培 地の調製 450lの発酵槽(Braun Melsungen Biostat 450 D型)に、320lの脱塩水を仕込み、そして 4g/lのグルコース 4g/lのFermtech酵母エキス(Merck No.11926,64 271 Darmstadt,Germany) 10g/lのLoflund大麦麦芽エキス(Dr.Frankle & Ma x Eck,70736 Fellbach,Germany) 0.25g/lの消泡剤(Bayer,Baysilone E,51371 Leverkusen,Germany) を、350lの運転容積に基づいて添加する。仕込み後、発酵槽閉鎖し、内容物 を121℃の温度で30分間滅菌する。27℃の運転温度まで冷却した後、0. 3バールの過圧を掛け、通気速度を0.25vvmに設定する。酸素飽和度が最 大に達した後、pO2 メーターを99%の初期値に校正する。 培地のpHを酸(c(HCI)=2モル/l)によって5.5に調節する。 1.8 主発酵槽中のオムファロツス・オレアリウスの接種および培養 前発酵槽(1.6参照)の培養濾液中のグルコース濃度c(グルコース)が≦ 1g/lに低下した後、主発酵槽に、無菌移送を介して前発酵槽の内容物を接種 する。グルコース濃度はBeckmannグルコース分析器を使用して決定する 。 発酵条件: 温度 27℃ 撹拌速度 150rpm 通気速度 0.25vvm 圧力 0.3バール pH 調節しない 消泡 必要に応じて 培養時間 72時間〜96時間 1.9 発酵後のバイオマスの収穫 c(グルコース)≦1g/lのグルコース濃度で、450lの発酵槽中の発酵を 停止し、バイオマスを収穫する。主発酵槽の内容物を培地からガーゼ(Holt haus Medical,Verbandmull,Remscheid 1 1,Germany)を通して分離する。バイオマス濾過ケーキを脱塩水で反復 して洗浄し、次いでタンブル乾燥機(Miele,MZ5942型,Germa ny)中で4000rpmで3分間遠心分離する。3〜6kgの湿ったバイオマ スを収穫する。得られたオムファロツス・オレアリウスのバイオマスを−34℃ の温度に凍結し、さらなる後処理まで貯蔵する。 他のオムファロツス属菌株の発酵は上記の実施例と同様に行うことが できる。実施例2 (オムファロチンの単離および精製) 2.1 オムファロツス・オレアリウスからの活性化合物の粗抽出物の 製造および液−液分配(向流分配)による濃縮 実施例1によって得た菌糸体からの約7kgの菌糸ペレット(バイオマス)を 一度に少しホモシナイズし、毎回20lのアセトンで2回消化した。次いで、混 合物を減圧下でロータリ一蒸発器を使用して濃縮した。 3lの水および3lの酢酸エチルを残渣に添加し、次いで撹袢した。上相を分離 し、溶媒を減圧下でロータリー蒸発器を使用して留去し、そして下相は廃棄した 。蒸留残渣を毎回2lのアセトニトリルおよび0.5lのn−ヘプタン中に2回 溶かした。混合物を振蘯しそして静置させ、そして生成した下相を約40℃で蒸 発させた。残留した残渣を向流分配に使用し、向流分配は下記のように行った。 向流分配のためのパラメーター: 装置: 25ml装置(Labortec,Bubendor f,Switzerland) 分配要素の数: 200 分配系: 酢酸エチル/n−ヘプタン/DMF(ジメチルホルム アミド)/水(2.5/7.5/5.5v/v) 相比率: 1:1 分離段階: n=198 仕込み量: 2つの要素中の945mg 後処理: 分配サイクル(n=198)の終了後、10番目毎の 要素の内容物を取り出し、溶媒をロータリー蒸発器を 使用して減圧下で留去し、残渣を秤量し、次いで10 mlのメタノール中に溶かし、分析用HPLCによっ て検査した(実施例2.4を参照)。オムファロチン は要素E48−87中に見出された。これらの要素の 内容物を取り出し、合併した。2lの水を添加し、混 合物を振盪し、上相を分別した。下相を毎回1lの酢 酸エチルp.a.で3回抽出した。次いで合併した上 相を毎回0.5lの水で4回抽出し、溶媒をロータリ ー蒸発器を使用して減圧下で留去した。残留した濃縮 粗抽出物の収量は135mgであった。さらに精製を 実施例2.3の通りに行った。 2.2 オムファロツス・オレアリウスからの活性化合物の粗抽出物の 製造およびゲル濾過の原理による活性化合物の濃縮 400gの凍結乾燥した菌糸体を10lのメタノールで撹拌しながら2時間抽出 した。溶媒をロータリー蒸発器を使用して除去して、35gの粗抽出物を得た。 この粗抽出物を10gの部分に分割した。 10gの粗抽出物を5mlのメタノール中に溶解し、そしてSephadex LH−20(Pharmacia,Upsalla,Sweden)を充填し た分離カラム(高さ:62cm、直径:5cm)上で、移動相としてメタノール を使用してクロマトグラフィー処理した。毎分5.5mlの溶出液が得られるよ うに、溶出速度を調節した。溶出液は100mlのフラクションで収集した。オ ムファロチンを含有するフラクションを合併し、ロータリー蒸発器を使用して蒸 発させた。元の10gから2gの濃縮抽出物を得た。2gの濃縮抽出物を200 mgの部分 に分割した。 上記の濃縮抽出物の200mgを1mlのメタノール中に溶解し、第二の分離 カラム(高さ:71.5cm)直径:2.5cm、Sephadex LH−2 0)に適用した。次いでクロマトグラフィーを3ml/分の流速を使用して行っ た。溶出液を10mlのフラクションで収集した。これらのフラクションを同様 にオムファロチンについて分析用HPLC(2.4を参照)を使用して検査した 。別法として、オムファロチンはまたバイオアッセイ、例えば、実施例Bのよう なものを使用して検出することができた。オムファロチン含有フラクションを合 併し、ロータリー蒸発器を使用して蒸発させた。元の200mgから60mgの さらなる濃縮抽出物を得た。さらなる精製を2.3のように行った。 2.3 液−液分配およびクロマトグラフィー分離から得た濃縮活性化 合物フラクションの調製用HPLCによる最終分離 装置: 高圧ポンプLG−980−02勾配混合器および多波長検出 器MD−910を備えたJasco PU−980(Gro ss−Umstadt,Germany) カラム: Hibar RT Lichrospher RP 18 WP 300(商標) (粒径12μm) 寸法: 250mmのカラム長×25mmの内径 溶離液: A=水、B=アセトニトリル 流速: 5ml/分 検出: UV、λ=210nm 注入量: 1mlのアセトニトリル中に溶解した100mg 勾配(すべての数値は容積%): 勾配1: 0分 100%A 0%B 70分 70%A 30%B 100分 40%A 60%B 160分 0%A 100%B 200分 0%A 100%B 220分 100%A 0%B 勾配2: 0分 100%A 0%B 40分 70%A 30%B 100分 40%A 60%B 160分 0%A 100%B 200分 0%A 100%B 220分 100%A 0%B 後処理2.2または2.3からの試料を最初に勾配1を使用してクロマトグラ フィー処理した。この目的のために、10mgの試験物質を1mlのアセトニト リル中のカラムに適用し、クロマトグラフィー処理した。実質的に純粋な活性化 合物(オムファロチン)が100分から160分までの間に30%のAで溶出し た。次いで、このフラクション(=さらなる精製生成物)を勾配2を使用して再 クロマトグラフィー処理した。純粋な活性化合物は、100分から160分まで の間に30%のBで出現したフラクション中にあった。純粋な活性化合物を含有 するフラクションは、ロータリー蒸発器を使用して減圧下の蒸留によって溶媒を 除去した。400gの菌糸体から出発して、上記のステップを反復して 行った後、11.5mgの純粋な活性化合物を得た。 2.4 分析用高圧液体クロマトグラフィー(HPLC) 装置: ダイオードアレー検出器を有するHPLC 1090, H ewlett Pachard(Waldbronn,G ermany) カラム: Lichrocart,Lichrospher RP 18 WP 300(商標)(粒径5μm) カラム寸法:250×4mm 溶離液: A=水、B=アセトニトリル 流速: 1ml/分 温度: 40℃ 検出: UV、λ=210nm 注入量: アセトニトリル中の試料の0.1%濃度溶液(重量%)の 10μl 勾配: 勾配 0分 0%B 100%A 15分 60%B 30%A 30分 100%B 0%A 35分 100%B 0%A 40分 0%B 100%A これらの条件下でのオムファロチンの保持時間は20.8分であった。 分析するフラクションはロータリー蒸発器を使用して蒸発させ、次いでアセト ニトリル中に溶かし、0.1%溶液としてカラム中に注入した。 オムファロチンの保持時間は20.8分であった。検出は、溶出液について装置 によって自動的に決定されるUVスペクトルによった。実施例A ダイズシストセンチュウ(Heterodera schachtii)に対 するオムファロチンの効果 試験線虫:ダイズシストセンチュウ 試験方法:試験物質をメタノールに溶解し、組織培養プレート(24個ウエルの トレー)のウエル中にピペットする。次いでメタノールを完全に蒸発させる。各 ウエルを0.8mlの生理学的塩化ナトリウム溶液で充填する。次いで、0.2 mlの線虫懸濁液(500匹の線虫/ml)を各ウエル中にピペットする。 室温で24時間インキュベートしそしてプレートを静かに振盪した後、生きて いる線虫数および死んでいる線虫数を計数する。 試験物質の効能は、すべての試験線虫が殺虫された場合、100%であり、そ してまだ生きている線虫の数が対照と同一である場合、0%である。 以下の効能が見出された: 実施例B サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita) に対するオムファロチンの効果 試験線虫:サツマイモネコブセンチュウ 試験方法:試験物質をメタノールに溶解し、24個ウエルのマイクロタイタープ レート中にピペットし、溶媒を蒸発させる。次いで、400μ lの線虫賢濁液をマイクロタイタープレープレートの各ウエル中に添加する。サ ツマイモネコブセンチュウを使用する場合、線虫数は100 L2/ 400μlである。水性媒体中の試料の溶解度を増加させるために、プレートを 100rpmで15分間振盪し(IKA MTS 4プレート振盪機)、次いで 第1回顕微鏡コントロール(Leitz逆(inverse)顕微鏡)を行う。 評価を16時間後に行う。 この試験方法はまた、オムファロチンの製造においてオムファロチン含有フラ クションの活性化合物含量を試験するのに特に適している。実施例C 温室中でのサツマイモネコブセンチュウに対するオムファロチンの効果 (試験植物:レタス) 試験線虫:サツマイモネコブセンチュウ 試験方法:試験物質を、溶液(250mlの土壌当たり10ml)として、約7 00匹の線虫(卵および幼虫の混合物)と一緒に、土壌/腐葉土の混合物中に均 質に撹拌する。処理しそして接種した土壌基質を7×7×6cmの大きさのポッ トに充填し、レタス(品種 アトラクション (Attraktion))を播種する。種子を土壌中に圧入し、ケイ砂の薄層 で覆う。ポットを25℃で湿度を均一に保持された温室中でインキュベートする 。24時間後、根を洗浄し、植物当たり生成したこぶ数を決定することによって 、評価を行う。 試験物質の効能は、こぶが全く形成されなかった場合、100%であり、そし て対照と同数のこぶが形成された場合、0%である。 実施例D 温室中でのサツマイモネコブセンチュウに対するオムファロチンの効果 (試験植物:キュウリ) 試験線虫:サツマイモネコブセンチュウ 試験方法:二つのキュウリ植物(品種 ベラ(Bella))を各々7×7×6 cmの大きさのポット中の土壌/腐葉土の混合物中で生長させる。試験物質をメ タノールに溶解し、次いで水で希釈し、14日令のキュウリ植物中に入れる。ポ ット当たり、10mlの溶液を使用する。処理3時間後、約500匹の線虫を懸 濁液として各ポット中にピペットする。ポットを28℃の日中温度および20℃ の夜間温度の温室中でインキュベートする。20日後、根を洗浄し、植物当たり 生成したこぶ数を決定することによって、評価を行う。 試験物質の効能は、こぶが全く形成されなかった場合、100%であ り、そして対照と同数のこぶが形成された場合、0%である。 実施例E 線虫に対する本発明による物質の効果 試験線虫:ラドフルス・シミリス(Radophulus similis)試験方法 物質をメタノールに溶解する。次いで希釈液を調製し、多ウエル組織培養プレ ート(24個のウエル)のウエル中にピペットする。次いでメタノールを通風室 中で蒸発させ、0.8mlの生理学的塩化ナトリウム溶液をウエル中に充填する 。各場合に0.2mlの水中の100匹の線虫をピペットによって添加する。 約22℃で24時間インキュベートした後、顕微鏡下で、未処理対照との比較 で処理試料中の死線虫の比率を決定することによって、評価を行う。 試験物質の効能は、すべての試験線虫が殺虫された場合、100%である。対 照試料と同数の線虫が生きている場合、効能は0%である。 以下の効能が見出された: 実施例F 線虫に対する本発明による物質の効果 試験線虫:キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus penetr ans)試験方法 物質をメタノールに溶解する。次いで希釈液を調製し、多ウエル組織培養プレ ート(24個のウエル)のウエル中にピペットする。次いでメタノールを通風室 中で蒸発させ、0.8mlの生理学的塩化ナトリウム溶液をウエル中に充填する 。各場合に0.2mlの水中の100匹の線虫をピペットによって添加する。 約22℃で24時間インキュベートした後、顕微鏡下で、未処理対照との比較 で処理試料中の死線虫の比率を決定することによって、評価を行う。 試験物質の効能は、すべての試験線虫が殺虫された場合、100%である。対 照試料の場合と同数の線虫が生きている場合、効能は0%である。 以下の効能が見出された: 実施例G 昆虫に対するオムファロチンの効果 試験昆虫:コナガ(Plutella xylosella)試験方法: 試験物質をメタノールに溶解し、乳化剤含有水(0.4mlの乳化剤W/lの H2O)を使用して試験濃度まで希釈する。コルクボーラーを使用して、キャベ ツの葉から4.4cmの直径の円盤を打ち抜く。葉の円盤を試験物質の溶液中に ピンセットによって浸漬し、次いで濾紙で内張りしたペぺトリ皿(直径9cm) 中に入れる(1枚の葉円盤/ペトリ皿)。各葉円盤に6匹のL3幼虫を感染させ る。2日、6日および16日後に目視採点を行う。処理から3日目、適切には6 日目に、食物として未処理の葉円盤を補充する。 試験物質の効能は、すべての試験昆虫が殺虫された場合、100%であり、そ して対照と同数の昆虫がまだ生きている場合、それは0%である。以下の効能が見出された: 実施例H 各種の菌類および細菌に対するオムファロチンの効果 試験方法:10mlのポテトデキストロース寒天を使用してペトリ皿を調製する 。試験物質は溶液として寒天に塗布し、溶液が培地によって吸い込まれるまでス パチュラで広げる。試験する微生物の接種物を、胞子または菌糸体フラグメント として、適切には、フェルトで覆われているスタンプを、最初は密集して過増殖 したプレート上に押し、次いで試験プレート上に押すことによって、寒天プレー ト上に押印する。5〜6日後、微生物コロニーの激しい増殖を測定し、未処理対 照と比較する。 試験物質の効能は、増殖が全く検出されない場合、100%であり、増殖が対 照と同一である場合、それは0%である。 この試験方法はまた、オムファロチンの製造において、オムファロチン含有フ ラクションを決定するために、特に有利な方式で使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 38/00 C07K 7/64 C07K 7/64 C12N 1/14 A C12N 1/14 1/15 1/15 A61K 37/02 //(C12P 21/04 C12R 1:645) (C12N 1/14 C12R 1:645) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY, CA,CN,CZ,HU,IL,JP,KR,KZ,L K,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SK,TR ,UA,US (72)発明者 ガウ,ボルフガング ドイツ連邦共和国デー―42113ブツペルタ ール・アウグスト―ユング―ベーク37 (72)発明者 ハイン,リユデイガー ドイツ連邦共和国デー―40764ランゲンフ エルト・タルシユトラーセ53アー (72)発明者 キリアン,ミヒヤエル ドイツ連邦共和国デー―59739ケルン・シ ユトムラーシユトラーセ17 (72)発明者 マイアー,アンケ ドイツ連邦共和国デー―76829ランダウ・ クシランダーシユトラーセ4 (72)発明者 ステルナー,オロフ スウエーデン・エス―21242マルメ・ギガ タウ24

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I)で示される有機化合物(オムファロチン)。 式中、 2.オムファロツス・オレアリウス菌株の発酵中に生成しそして以下の物理化 学データおよびパラメーターを有する有機化合物(オムファロ チン)、 a)外観: 白色の粉末 b)溶解性 メタノール、アセトンおよび2−プロパノールに易 溶、酢酸エチルにやや易溶そしてシクロヘキサンお よびt−ブチルメチルエーテルに難溶 c)分子量 1317 d)実験式 (元素分析):C691151312 e)スペクトル 1H NMRスペクトルのデータは明細書の表1お よび表2に示される。 3.オムファロツス(Omphalotus)属およびツキヨタケ(Lamp teromyces)属、好適にはオムファロツス属、特にオムファロツス・オ レアリウス(Omphalotus olearius)菌株の適切な微生物が 、好気条件下で同化性炭素および窒素源並びに無機塩を含有する培地中で培養さ れ、そして所望の化合物が通常の方法によって単離されることを特徴とする請求 の範囲1または2に記載の有機化合物(オムファロチン)の製造方法。 4.オムファロツス・オレアリウス菌株No.83 039(DSM9737 による)90 173(DSM9738による)、91 050(DSM973 9による)、92 095(DSM9740による)、93 162(DSM9 741による)または90 170(DSM9742による)並びにそれらの突 然変異体および変異体が使用されることを特徴とする請求の範囲3に記載の方法 。 5.請求の範囲3および4に記載の方法によって得られる請求の範囲 1または2に記載の有機化合物。 6.請求の範囲1、2および5のいずれか一項に記載の有機化合物を含有する ことを特徴とする有害生物防除剤。 7.有害生物、特に昆虫、線虫および微生物を防除するための請求の範囲1、 2および5のいずれか一項に記載の有機化合物の使用。 8.請求の範囲1、2および5のいずれか一項に記載の有機化合物を有害生物 、好適には昆虫、線虫および微生物、またはそれらの生息場所に作用させること を特徴とする有害生物の防除方法。 9.請求の範囲1、2および5のいずれか一項に記載の有機化合物が増量剤お よび/または界面活性剤と混合されることを特徴とする有害生物防除剤の製造方 法。 10.炭素および窒素源および無機塩を含有する培地中での培養中に請求の範 囲1または2に記載の有機化合物を産生するオムファロツス属およびラムプテロ ミセス属、好適にはツキヨタケ属、特にオムファロツス・オレアリウス菌株の微 生物。 11.オムファロツス・オレアリウス菌株No.83 039(DSM973 7による)90 173(DSM9738による)、91 050(DSM97 39による)、92 095(DSM9740による)、93 162(DSM 9741による)または90 170(DSM9742による)並びにそれらの 突然変異体および変異体が使用される。 12.寄生体、好適には線虫、または微生物、好適には菌類および細菌によっ て引き起こされる疾患を防除するための請求の範囲1、2および5のいずれか一 項に記載の有機化合物。
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