JP2000500371A - 赤外線温度計および赤外線温度計の赤外線センサにより供給される信号を評価する方法 - Google Patents

赤外線温度計および赤外線温度計の赤外線センサにより供給される信号を評価する方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、人の体温を測定するための赤外線温度計の信号を評価する方法に関し、この赤外線温度計は、赤外線を十分に通過させるプローブカバーまたは保護フィルムを受けるようになされたプローブを含み、プローブカバーまたは保護フィルムが「取り付けられた」状態で測定操作がなされるときに信号が評価され、その結果として、プローブカバーまたは保護フィルムが取り付けられていないときにも測定操作がなされ、異なった信号評価によってその結果としてのより強い赤外線が適切に考慮される。

Description

【発明の詳細な説明】 赤外線温度計の信号を評価する方法および赤外線温度計 本発明は、請求項1に記載の従来技術部分による赤外線温度計の信号を評価す る方法に関し、また、請求項10に記載の従来技術部分による赤外線温度計に関 する。 赤外線温度計は、測定される対象物から温度計の方向に放射される赤外線を測 定するものである。従来の全放射高温計または帯域放射高温計によれば、対象物 の温度はこの放射線の強度から測定される。これらの装置においては、赤外線は 光学ユニット(光導波管、レンズ、鏡、など)によって収集されて検出器に送ら れる。したがって、光学ユニットの正しい動作が保証される場合にのみ、温度計 によって指示される温度は正確に決定される。 赤外線によって動作する体温計のプローブが赤外線を十分に通過させる取り替 え可能なプローブカバーを備えることは当分野では良く知られていることである 。この体温計は耳で温度を測定しようとするものである。このことは後で温度を 測定するために温度計のプローブが耳に差し込まれることを意味する。 プローブカバーが果たす目的の一つは、温度計を汚染から保護することである 。このような汚染は、例えば、光導波管とプローブの外壁との間の空隙に起因す るものである。プローブの外壁は皮膚に接触するので比較的急速に暖まる。セン サが暖まり、それに伴って、受け取られる信号が悪影響を受けるのを防止するた めに、センサおよび光導波管はいずれも外壁から熱的に絶縁される。このような 理由から、プローブ内部の光導波管とプローブの外壁との間の間隙がプローブの 先端に存在する。しかしながら、この箇所で起こるどのような汚染もそれは測定 信号に悪影響を及しうる。 もう1つの目的として、プローブカバーは、例えば、ある患者の体温を計った あとその温度計を別の患者に使用する前に温度計に新しいプローブカバーを取り 付けることによって、病気が感染するのを防止する。 欧州特許公開第0 565 123号明細書によれば、赤外線温度計の信号を評価する 方 法と、最初に引用した形態の赤外線温度計は公知であり、この赤外線温度計にお いても同様に衛生上の理由から、プローブカバーがプローブに配置されて体温が 読み取られるようになっている。取り替え用のカバーがない場合には、この既知 の赤外線温度計によるさらなる体温測定はもはや行うことができない。このこと は、医療的な緊急事態が発生したのにプローブカバーが手元にないために体温測 定ができないような場合には、特に不都合である。この既知の赤外線温度計にお いては、プローブカバーがないことを指示する情報が表示装置に表示されるが、 この情報は、ユーザがある程度の距離からそれを読むことができそのプローブカ バーがないことに素早く気が付くほど簡単に識別できるものではない。さらに、 装置を誤操作した場合、この装置は、そのような誤り状態および採られるべき改 善処置をユーザに指示する手段を提供するものではない。 したがって、本発明の目的は、赤外線温度計の信号を評価する方法を改善し、 また、最初で述べた形態の赤外線温度計を改善して赤外線温度計の操作性を向上 させることにある。 この目的は請求項1に記載の方法および請求項10に記載の赤外線温度計によ って達成される。 請求項1に記載の方法においては、プローブカバーまたは保護フィルムがプロ ーブにかぶせてあろうとなかろうとそれに関係なく信号評価すなわち温度測定が 可能であることが示されている。これとは対照的に、当分野において知られてい る温度計においては、プローブカバーがない場合には信号評価を停止することが これまでに知られていただけである。請求項1に開示される方法により、プロー ブカバーが取り付けてあってもあるいは取り付けてなくても、必要に応じて温度 計を操作することができる。このことは、家庭用として、すなわち、温度計を使 用する者の数が制限されている場合に温度計をプローブカバーを取り付けずに操 作することを可能にする。これに反して、温度計が病院で使用される場合には、 病気が感染するのを防止するためにそれはプローブカバーを取り付けて操作され るようにすることも可能である。家庭用の温度計と病院用の温度計とを区別する 必要がないので、このことによって、温度計の製造を簡素化することができる。 プローブカバーを取り付けていない温度計を用いることによって、経費および むだを削減することができる。さらに、プローブカバーが手に入らない場合にも 測定することができるのでそれの実用性を向上させることができる。 請求項2に記載の方法は、測定するときにプローブがプローブカバーとともに 用いられているかどうかを考慮に入れることを比較的簡単に実現できることを示 している。プローブカバーまたは保護フィルムを使用する場合には、検出される べき赤外線信号が減衰する。減少した赤外線透過率を補償するために、センサ信 号(典型的には測定された赤外線強度である)にプローブカバーまたは保護フィ ルムの透過率に応じて決定される係数が乗算され、この係数は、よく使用される 薄いポリエチレンまたはポリプロピレンフィルム材料では約1.08〜1.2で ある。 一方、請求項3に記載の方法は、より高い精度でもってセンサ信号を補正する ことを可能にし、それは、窓の透過率、そして可能な場合にはプローブカバーま たは保護フィルムの透過率が、周囲温度および測定される対象物の温度に依存し て決定されることによって達成される。 請求項4に記載の方法においては、ユーザが、典型的には1秒かまたは2秒の 程度である第1の期間において温度計をいまだに正しく配置していないかもしれ ないことが考慮される。測定されるべき温度の正確な値をそこから得るために、 もしその第1の期間において測定信号の評価がなされないならば、そのような状 態により発生する誤測定は回避することができる。 この第1の期間はあらかじめ定められた値であってもよい。あるいは、例えば 、それは、センサ信号の特性によって決定されてもよい。 第1の期間は、温度計のボタンまたはスイッチを作動させることによって開始 することが有効である。温度が上昇したことがセンサ信号から推測されたときに 、この第1の期間を開始することも考えられる。温度計が耳に配置されたとき、 検出される温度がまず上昇し、その後に、実際の温度が測定される水準にまで測 定プロセスが展開する。したがって、この第1の期間は、検出された温度がその ような上昇を示したときに開始してもよい。 信号の特性によるこの第1の期間の長さの決定は、経時的に上昇する測定温度 を評価することによって適宜に行われてもよい。測定プロセスが過渡的な状態に あるときに、温度は比較的急激に上昇する。そして、過渡的な状態の終了の判断 基準は、経時的な温度変化が0よりも小さいかまたは0に等しいことに基づく。 そして、第1の期間の終了の判断基準は、時間に関しての温度の一次導関数があ らかじめ定められたしきい値よりも小さいことに、例えば、0よりも小さいかま たは0に等しいことに基づいてもよい。 第1の期間の長さを決定するためのこの方法は、プローブカバーまたは保護フ ィルムを用いないで行われる測定に限定されることが有効である。プローブカバ ーまたは保護フィルムがかぶせられた温度計が耳に配置されたとき、測定の開始 時点で比較的高い熱がプローブカバーあるいは保護フィルムに現れる。その結果 として、赤外線エネルギーがまたプローブカバーあるいは保護フィルムから発散 される。ゆえに、時間とともに上昇する温度は、目立つようにではないにしても 、「飽和」点に到達せずに上昇しつづける。したがって、第1の期間の終了の判 断基準は、十分な精度で得ることができない。 もちろん、請求項4に記載の方法において、第1の期間をプローブカバーまた は保護フィルムの有無に依存したものにできることは理解されよう。 請求項5に記載の方法においては、ある特定の時点においてユーザが温度計を 正しい位置に保持しているかどうかは重要なことではないことを良く示している 。むしろ、請求項5において開示される方法においては、いくつかの測定値が抽 出され、さらなる評価のために最大温度に対応する測定値が使用される。 これは、たとえユーザが測定点から遠く離れすぎて温度計を保持していても、 測定誤差が発生するのを防止する。ちょうどその時に測定された信号が評価され たならば、実際の温度よりも低い温度が測定されるであろう。 第1の期間における正確な温度を測定するための信号評価を抑制することは省 略されてもよい。なぜなら、その結果として生じる測定誤差は、この評価方法で は発生することはないからである。 したがって、結局、請求項5に記載の評価方法は、プローブカバーまたは保護 フィルムを取り付けて行われる測定にはとくに適している。請求項5に記載の評 価方法によれば、プローブカバーまたは保護フィルムを取り付けて読み取りが行 われる場合に上述の理由から問題を起こすかもしれない第1の期間が正しく決定 されたかどうかは重要なことではない。 指定期間において測定値が抽出され、それに続く評価において、これらの測定 値の平均値が計算される請求項6に記載の方法においては、同じように上述の誤 差を回避することができることを良く示している。この指定期間は、数秒の程度 でよく、より詳細には、2〜4秒である。 請求項4に記載の方法によって第1の期間における測定値を考慮せず、それに よって、第1の期間における測定値が測定結果を劣化させるのを防止することは 、この請求項6に記載の方法においては特に有効である。したがって、この場合 には、指定期間が第1の期間の後に続く。 したがって、請求項6に記載の方法は、測定がプローブカバーまたは保護フィ ルムを用いないで行われる場合に特有の利点をもって使用されるのに適当である 。なぜなら、請求項4に関連する説明によれば、比較的信頼性をもって第1の期 間を決定することができるからである。 もちろん、プローブカバーまたは保護フィルムを用いて測定が行われる場合に は請求項5による評価を実行することも可能であり、また、同様に、プローブカ バーまたは保護フィルムを用いないで測定が行われる場合には請求項6による評 価を実行することも可能であることは理解されよう。 結局、耳温度計を使用する場合、約4〜5秒程度の指定期間が経過したのちに 測定を終了するのが都合が良いことがわかった。プローブを耳に挿入することは 耳を局所的に冷却する。この冷却はしばらくして発生する。したがって、そのよ うな冷却が誤った測定結果をもたらす前に測定プロセスは終了されるのが有効で ある。 したがって、好適なさらなる形態においては、例えば、測定プロセスは、指定 期間が経過したならば中断してもよい。 請求項7および請求項8に記載の方法によれば、プローブカバーが温度計に取 り付けられていない場合に、装置を掃除する必要があることを指示する警告信号 を発することができる。この方法においては、プローブカバーを用いていない赤 外線温度計あるいはプローブカバーを用いた赤外線温度計の以前の使用と、どの ような測定であってもさらなる測定が実行される前に掃除が必要であることとが 操作者に通知される。この信号は、潜在的に汚染された光システムかまたは以前 に使用されたプローブカバーのために測定誤差が発生する恐れがあることを警告 する。しかしながら、この信号が発生するためには、体温の温度範囲において測 定がなされたことを装置があらかじめわかっていることが必要であり、それは、 一般には、プローブが耳に差し込まれた場合に可能なだけである。誤った測定の 後にプローブの窓を掃除し、それに続いて、試験測定がまず最初に行われる。こ の試験サイクルは、プローブカバーを用いずになされる測定のたびに反復される 。 完璧な測定のためには、試験測定は、体温が上昇することのない健康な人かま たは較正装置(黒体)のいずれかを必要とする。そして、好ましくは、少なくと も36〜37.5℃の前もって知られている温度範囲においてこの測定がなされ ることが必要である。もし測定されるべき温度がこの範囲外であれば、2つの方 法が可能である。すなわち、装置の障害を除去することなくかつそれは試験モー ドのままであるか、あるいはこれに反して、温度に関係なく装置の障害を除去す るかのいずれかである。 この警告信号は、例えば、ディスプレイ、適切な文字を備えた赤い指示ランプ 、または、聴覚的な信号の形態によって提供されることができる。 請求項9に記載の方法によれば、同様に、以前に使用されたプローブカバーが 別の測定にまさに使用されようとするときに警告信号が発せられる。したがって 、ユーザは汚染されたプローブカバーであるかもしれないことを警告され、この ユーザは病気に感染する可能性を抑制する処置をとることができる。したがって 、プローブカバーによってセンサが作動させられた場合、ある測定がそれに続い て実行されその後にセンサが別のパルスを受信することなく別の測定が実行され たとき、プローブカバーが二度使用されたことをユーザに通知するために警告信 号が生成される。警告信号の発信に必要とされる条件は、温度測定中に温度が人 体の温度範囲にあることである。この温度範囲外にある他の測定は、どのような ものであっても、警告信号を発生させることはない。なぜなら、それは、これら の読み取りは人体の外側でなされ汚染されることはないと考えられるからである 。人体表面での温度測定は、例えば、36.5℃よりも低い。 好適な形態においては、請求項10による赤外線温度計は、例えば、容量性の 、 光学的な、磁気的な、あるいは、機械的な原理によって動作するセンサを含む。 それは、プローブカバーまたは保護フィルムを取り付けられていてもいなくても そのいずれでも赤外線温度計が操作されてもよいことを良く示している。 請求項11に記載のプローブを構成すれば、プローブは容易に掃除ができるよ うに設計されているので、プローブカバーを用いないで温度計を使用しても光学 システムに悪影響を及ぼすことはない。例として、とくに耳垢は、外壁と光導波 管との間の間隙にたまることがない。なぜなら、これらの部品の結合部は外に面 した間隙を提供しないからである。したがって、プローブカバーまたは保護フィ ルムをまったく用いないで操作される赤外線温度計を提供することができる。 さらにまた、プローブカバーまたは保護フィルムを取り付けられていてもいな くてもそのいずれでも操作できるようになされた赤外線温度計は、そのようなプ ローブを適宜に備えることができる。請求項10を再び参照すると、それは、掃 除の問題を回避することのほかに信号評価に関する高い信頼性をも達成できるこ とをとくに良く示している。好ましくは、窓と外壁との接触面積、そして可能な 場合には、窓と光導波管との接触面積はあまり大きくはないので、これらの仲介 物を介しての熱の伝導は大きく減少させられる。 良好な透過率を有する帯域幅あるいはそれに関連する帯域幅における低い放射 率に関しては、請求項12において特定される材料が窓には有効であることがわ かっている。 請求項13に記載のプローブを構成することによって、比較的少ない量の熱が 外壁から空隙を通って光導波管に伝わるにすぎないことは有効であることは理解 されよう。 請求項14に記載の構成によれば、熱的質量部(thermal mass)を結合すること によって、温度勾配だけでなく経時的な温度変化の速度をも減少させることは有 効であることは理解されよう。 以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照して説明する。 図面において、図1は、赤外線温度計のプローブの図である。 図2は、プローブカバーまたは保護フィルムを用いても用いなくてもそのいず れでも操作することのできる赤外線温度計において信号を評価するためのプロセ スの手順を示す線図である。 図3は、図2に示されるプロセスの手順の変形を示す線図である。 図4は、図1に示されるプローブと図2および図3に示されるプロセスの手順 による評価ユニットとを有する赤外線体温計の概略図である。 図1を参照すると、体温を測定するために人の耳に配置される赤外線体温計に おけるプローブ1の実現可能な実施形態が示されている。このプローブ1は、プ ローブカバーまたは保護フィルム101を取り付けた使用あるいは取り付けない 使用のいずれにも適している。 これは、プローブカバーまたは保護フィルム101をプローブ1にかぶせて使 用することのない装置にプローブ1を使用することを可能にする。同様に、この プローブは、プローブカバーまたは保護フィルム101を取り付けられていても いなくてもそのいずれでも測定値をとることができる装置にも、有効に使用する ことができる。 プローブ1の外壁102はプラスチック材料から作られている。プローブ1の 先端には、赤外線を通過させる窓103がある。この窓103は境界がわからな いほどに外壁102と調和して、汚染を簡単に除去することを可能にしている。 窓103の材料は、センサ106が取り扱う波長領域において吸収または放射 がほとんど起こらないよう適宜選択される。もしそうでなければ、測定操作中に 窓103の加熱が赤外線放射をもたらし、この影響を補償するための対策がなさ れていなければ測定結果に悪影響を及ぼす。窓103に使用することのできる材 料には、例えば、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、セレン化亜鉛、カルコゲンガラ ス、無酸素シリコン、ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいは、ポリエチレン およびポリプロピレンのコポリマーがある。どの材料が選択されたとしても、評 価を受ける波長領域は、窓103の材料の透過帯域(transmission band)に限定 されなければならない。ヒ化ガリウムおよび様々なカルコゲンガラスの場合には 、例えば、4〜15μmの帯域フィルターを備えた熱電対列検出器がセンサ10 6として使用されてもよい。ゲルマニウムおよびセレン化亜鉛の場合には、波長 領域をそれぞれ4〜23μmおよび4〜20μmに増加させてもよい。さらなる 実施形態においては、センサ106は焦電センサとして構成される。 プローブ1は、さらに、赤外線が窓103を通過した後にその赤外線をセンサ 106に案内するための光導波管104を含む。 光導波管104とセンサ106との間の極端な温度差、そして、センサ106 内での極端な温度差が発生するのを防止するために、光導波管104およびセン サ106は、とりわけ空隙105によってプローブ1の外壁102から熱的に絶 縁される。さらに、外壁102、窓103、および、光導波管104の機械的に 接触する面積は、この箇所での熱の伝導を最大限に減少させるために可能な限り 狭くされている。 さらに、熱的質量部(thermal mass)107が、光導波管およびセンサのそれ ぞれの領域に配置されている。この熱的質量部は、例えば、金属塊とすることが できる。これは、温度勾配だけでなく経時的な温度変化をも減少させるように作 用する。 プローブカバーまたは保護フィルム101が取り付けられている場合、入射赤 外線の全部が伝送されるのではなく、その各部分が反射される吸収される。さら にまた、プローブカバーまたは保護フィルム101そのものが、温度に依存して 赤外線を放射する。したがって、プローブカバーまたは保護フィルム101の存 在が検出され、測定された温度信号がそれに応じて評価されるのが好適である。 プローブカバーの存在は、例えば、容量性の、光学的な、磁気的な、あるいは、 機械的な検出器108によって検出されてもよい。この検出器は、プローブ1の 外壁102に収容されているのが有効である。 図1からさらに理解されるように、プローブカバーまたは保護フィルム101 は、矢印109に沿ってプローブ1に取り付けられ、また、矢印109に沿って プローブ1から取り外される。 図2から明らかなように、センサ信号を評価するときには、プローブカバーま たは保護フィルム101がプローブ1にかぶせてあるかどうかを適切に考慮する ことができる。 測定の開始時点で、ステップ201において、プローブカバーまたは保護フィ ルム101がプローブ1にかぶせてあるかどうかを判断するための検査がまずな される。 もしプローブカバーまたは保護フィルム101が取り付けられていることが確 認されれば、ステップ202によって信号が評価される。プローブカバーが存在 することによる透過率の減少を補償するには、もっとも単純な場合、センサ信号 にそれに対応する補正係数を掛ければ十分である。薄いポリエチレンまたはポリ プロピレンのフィルム材料の場合には、この補正係数は、約1.08〜1.2程 度の大きさである。可能な場合には、この補正係数は、周囲温度および/または 測定される対象物の温度に依存して決定されてもよい。 もしプローブカバーまたは保護フィルムが取り付けられていなければ、ステッ プ203によって信号評価が行われる。 ステップ301によれば、例えば、信号評価は、測定されるべき温度の正確な 値をそこから得るために、典型的には1秒かまたは2秒程度である第1の期間に おいては測定信号の評価が実行されないように行われてもよい。この方法によれ ば、ユーザがこの第1の期間において温度計を正しく配置していない場合に測定 誤差を回避することができる。 この第1の期間は、あらかじめ設定された一定の値であってもよく、あるいは 、例えば、センサ信号の特性によって決定されてもよい。 この第1の期間は、好ましくは、温度計のボタンまたはスイッチを作動させる ことによって開始する。温度が上昇したことがセンサ信号から推測されたときに 、この第1の期間を開始することも考えられる。温度計が耳に配置されたとき、 検出される温度がまず上昇し、その後に、実際の温度が測定される水準へと測定 プロセスが展開する。したがって、この第1の期間は、検出された温度がそのよ うな上昇を示したときに開始してもよい。 信号の特性によるこの第1の期間の長さの決定は、経時的に上昇する測定温度 を評価することによって適宜に行われてもよい。測定プロセスが過渡的な状態に あるときには温度は比較的急激に上昇する。そして、過渡的な状態の終了の判断 基準は、経時的な温度変化が0よりも小さいかまたは等しくなることに基づく。 そして、第1の期間の終了の判断基準は、時間に関しての温度の一次導関数があ らかじめ定められたしきい値よりも小さい、例えば、0よりも小さいかまたは等 しくなることに基づいてもよい。 第1の期間の長さを決定するためのこの手段は、プローブカバーまたは保護フ ィルムを用いないで行われる測定に限定されても有効である。プローブカバーま たは保護フィルムがかぶせられた温度計が耳に配置されたとき、測定の開始時点 で比較的強い熱がプローブカバーまたは保護フィルムに現れる。その結果として 、赤外線エネルギーもプローブカバーあるいは保護フィルムから発散される。ゆ えに、時間とともに上昇する温度は、目立つようにではないにしても、「飽和」 点に達しないで上昇しつづける。したがって、第1の期間の終了の判断基準は、 十分な精度で得ることができない。 プローブカバーまたは保護フィルムの有無に依存して第1の期間を形成するこ とも可能である。 ステップ302による評価は、例えば、いくつかの測定値を抽出することによ って、また、最大温度に対応する測定値をさらに評価することによってなされて もよい。ある特定の時点においてユーザが温度計を正しい位置に保持しなくても よいことはこの方法において都合が良いことがわかる。 これは、たとえユーザが測定点から遠く離れすぎて温度計を保持していても、 測定誤差が発生するのを防止する。ちょうどその時に測定された信号が評価され たならば、実際の温度よりも低い温度が測定されるであろう。 したがって、好都合には、ステップ301による第1の期間における正確な温 度を測定するための信号評価を停止することは省略されてもよい。なぜなら、そ の結果として生じる測定誤差は、この評価方法では発生することはないからであ る。 あるいは、ステップ302における信号評価は、指定期間において測定値が抽 出され、それに続いて、この評価において、これらの測定値の平均値が計算され ることによって実行されてもよい。同じように上述の誤差を回避できることを良 く示している。この指定期間は、数秒の程度でよく、より詳細には、2〜4秒で ある。ステップ301による第1の期間において測定値を考慮せず、それによっ て、第1の期間における測定値が測定結果を劣化させるのを防止することは、こ の方法においては特に有効である。したがって、この場合には、指定期間が第1 の期間に続く。 結局、耳温度計を使用する場合には、約4〜5秒程度の指定期間が経過したの ちに測定を終了するのが都合が良いことがわかった。プローブを耳に挿入するこ とは耳を局所的に冷却する。この冷却はしばらくしてから発生する。したがって 、好都合には、そのような冷却が誤った測定結果をもたらす前に測定プロセスは 終了する。 したがって、好適なさらなる形態においては、例えば、測定プロセスは、指定 期間が経過したならば中断してもよい。 図4は、図1に示されるプローブと評価ユニット402とを有する赤外線体温 計を示す。例えばコントローラであるこの評価ユニット402においては、信号 評価は、図2または図3のプロセス手順によって行われるが有効である。評価ユ ニット402は、検出器108からの信号を受け取る。この検出器108は、図 1に関連してすでに説明したものである。信号評価に続いて、それに対応して、 ディスプレイ403が評価ユニット402によって駆動される。 温度計のスイッチを入れたあとにプローブカバー101を取り付けるための十 分な時間をユーザに与えるために、あるいは、体温計を使用するのに先立って使 用したプローブカバーを新しいプローブカバー101に取り替えるための十分な 時間をユーザに与えるために、あらかじめ設定された期間が経過しなければ動作 準備ができないようなさらなる機能が装置に備わっている。プローブカバーがな い場合、または、同じプローブカバーが使用されている場合には、可能な場合に は調整可能な指定された遅延時間が経過しなければ警告信号は発せられない。こ のためには、たとえば、3〜5秒の遅延時間があれば十分である。もしプローブ カバー101のない状態がこのような遅延時間が満了になるまでかわらずに継続 すれば、第1の警告信号が、プローブカバー101を窓またはプローブ1の放射 線入射口にかぶせるべきであることをユーザに通知する。 もしプローブカバー101が取り付けられなければ、検出器108が「プロー ブカバーが取り付けられていない」状態を表示し、この信号を評価ユニット40 2に送出し、その結果として、ランプまたは発光ダイオードが点灯または点滅し て障害除去警告信号(clear warning signal)を発する。これは、温度値がほぼ人 の体温の範囲にあるものと測定されても、プローブカバーがハウジング部分にか ぶせられていないか、あるいは、プローブカバーが円筒状の前部ハウジング部分 に正しく収容されていないかのいずれかであることを、潜在的な汚染のために温 度測定を劣化させる可能性があることを含めて、操作者に指示する。特定のさら なる形態においては、第1の発光ダイオードが、プローブカバーを用いないで体 温の範囲で測定がなされたことを操作者に通知するのに対し、さらにもう1つの 発光ダイオードが設けられて、一般的には、プローブカバーが取り付けられてい ないことを操作者に指示し、その結果として、測定値が劣化するかもしれないと いう情報のほかに、例えば取り替えられたプローブカバーによってその後の劣化 した温度測定を回避するために放射線入射口を掃除する必要があることを通知す る。 また一方では、警告信号は、例えば36.5℃よりも高い意味のある温度値が 測定され、しかも、新しいプローブカバー101が使用されていない場合にも発 せられる。この場合には、警告信号は、プローブカバーが取り替えられたことを 検出器108がいまだに示しておらず、その結果として、衛生状態には責任がも てないこと、あるいは、汚染されたプローブカバーによって測定結果は潜在的に 劣化することを示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年11月19日(1997.11.19) 【補正内容】 明細書 赤外線温度計および 赤外線温度計の赤外線センサにより供給される信号を評価する方法 本発明は、赤外線温度計に関し、また、赤外線温度計の赤外線センサによって 供給される信号を評価する方法に関する。 赤外線温度計は、測定される対象物から温度計の方向に放射される赤外線を測 定するものである。従来の全放射高温計または帯域放射高温計によれば、対象物 の温度はこの放射線の強度から測定される。これらの装置においては、赤外線は 、光導波管、そして、可能な場合には、レンズ、鏡、または、それらに類似する ものを含む光学ユニットによって収集されて赤外線センサに送られる。したがっ て、光学ユニットの正しい動作が保証される場合にのみ温度計によって指示され る温度は正確に決定される。 赤外線体温計のプローブが赤外線を十分に通過させる取り替え可能なプローブ カバーを備えることは当分野では良く知られていることである。この体温計は例 えば耳で温度を測定しようとするものである。このことは、この部位で温度を測 定するために温度計のプローブが耳に差し込まれることを意味する。 プローブカバーは、温度計を汚染から保護するという目的に寄与することがで きる。このような汚染は耳垢に起因するものであり、例えば、光導波管とプロー ブの外壁との間に一般的に存在する空隙を詰まらせることによってこの箇所に熱 的なブリッジを形成する。この空隙は、センサおよび光導波管のいずれをも外壁 から熱的に絶縁する。測定がなされているとき、この外壁は皮膚に接触するので 比較的急速に暖まる。赤外線センサが暖まり、それにともなって、受け取られる 信号が悪影響を受けるのを防止するために、プローブ先端においてプローブ内部 の光導波管とプローブの外壁との間にこの空隙が提供される。したがって、この 部位に発生するどんな汚染でもそれは測定信号に悪影響を及しうる。 さらに、プローブカバーは、例えば、ある患者の体温を計った後にその温度計 を別の患者に使用する前に温度計に新しいプローブカバーを取り付けることによ って、病気が感染するのを防止することに寄与する。 欧州特許公開第0 565 123号、国際公開第95/00067号、および、欧州特許公開 第0 445 784号によれば、それらに記述される理由から、温度を測定するために はプローブにプローブカバーをかぶせなければならず、さもなければ温度を測定 することができないような赤外線温度計が知られている。これは、医療的な緊急 事態が発生したのにプローブカバーが手元にないというだけで体温測定ができな いような場合にはとくに不都合である。欧州特許公開第0 445 784号から知るこ とのできる赤外線温度計においては、光導波管は窓によってきつく密閉され、光 導波管の前端には光導波管とプローブの外壁との間の空隙は存在しない。 本発明の目的は、赤外線温度計と、赤外線温度計の赤外線センサによって供給 される信号を評価する方法とを提供することであり、この方法は赤外線温度計の 操作性を向上させるものである。 この目的は、請求項1に記載の赤外線温度計および請求項5に記載の方法によ って達成される。 好ましい形態においては、請求項1に記載の赤外線温度計は、それのプローブ の前端において窓によってきつく密閉された光導波管と、さらに、例えば、容量 性の、光学的な、磁気的な、あるいは、機械的な原理によって動作してプローブ にプローブカバーが存在することを検出する検出器とを含む。この赤外線温度計 は、プローブカバーまたは保護フィルムを取り付けてもあるいは取り付けなくて もそのいずれでも操作することができる。なぜなら、それの評価ユニットは、検 出器によって供給される信号に基づいて第1または第2の方法のいずれかで赤外 線センサから送られる信号の評価を行うからである。 本発明によるプローブを構成することによって、プローブカバーを取り付けず に温度計を使用しても測定精度に悪影響を及ぼすことはない。なぜなら、プロー ブは簡単に掃除できるように設計されているからである。例えば、とくに耳垢は 外壁と光導波管との間の空隙にたまることはない。なぜなら、これらの部品の結 合には外に面した間隙がないからである。したがって、プローブカバーまたは保 護フィルムを取り付けなくても操作することのできる赤外線温度計を得ることが できる。 しかしながら、また一方では、プローブカバーまたは保護フィルムが取り付け られていてもいなくてもそのいずれでも操作できるようになされた赤外線温度計 もまたそのようなプローブを適宜に備えることができる。好ましくは、窓と外壁 との接触面積、そして可能な場合には、窓と光導波管との接触面積はあまり大き くはないので、これらの熱的ブリッジを介しての熱の伝導は大きく減少させられ る。 良好な透過率を有する帯域幅あるいはそれに関連する波長領域における低い放 射率に関しては、請求項2において特定される材料が窓として有効であることが わかっている。 請求項3に記載のプローブを構成することによって、比較的少ない量の熱が外 壁から空隙を通って光導波管に伝わるにすぎないことは好適であることがわかる 。 請求項4に記載の構成によれば、熱的質量部(thermal mass)を組み合わせるこ とによって、温度勾配だけでなく経時的な温度変化の速度も減少させることは有 効であることがわかる。 請求項5に記載の方法においては、プローブカバーまたは保護フィルムがプロ ーブに取り付けてあるかどうかに関係なく信号評価すなわち温度測定が可能であ ることを示している。これとは対照的に、当分野において知られている温度計に おいては、プローブカバーがない場合には信号評価を停止することがこれまでに 知られていただけである。請求項5に開示される方法は、プローブカバーが取り 付けてあってもあるいは取り付けてなくても好きなように温度計を操作すること ができる。このことは、家庭用として、すなわち、温度計を使用する者の数が制 限されている場合に温度計をプローブカバーを取り付けずに操作することを可能 にする。これに反して、温度計が病院で使用される場合には、病気が感染するの を防止するためにそれはプローブカバーを取り付けて操作されてもよい。家庭用 の温度計と病院用の温度計とを区別する必要がないので、このことによって、温 度計の製造を簡素化することができる。 また、プローブカバーを取り付けていない温度計を用いることによって、経費 およびむだを削減することができる。さらに、プローブカバーが手に入らない場 合にも測定することができるのでそれの実用性を向上させる。 請求項6に記載の方法は、測定するときにプローブがプローブカバーを取り付 けて使用されているかどうかを考慮に入れることを比較的に簡単に実現できるこ とを示している。プローブカバーまたは保護フィルムを使用する場合には、検出 されるべき赤外線信号は減衰される。減少した赤外線透過率を補償するために、 センサ信号(一般的には測定された赤外線強度である)にプローブカバーまたは 保護フィルムの透過率に応じて決定される係数が乗算され、この係数は、よく使 用される薄いポリエチレンまたはポリプロピレンフィルム材料では約1.08〜 1.2である。 これとは対照的に、請求項7に記載の方法は、センサ信号を補正するときのよ り高い精度を可能にし、それは、プローブカバーまたは保護フィルムの透過率が 、周囲温度および測定される対象物の温度に依存して決定されることによって達 成される。 請求項8に記載の方法においては、ユーザが、典型的には1秒かまたは2秒の 程度である第1の期間において温度計をいまだに正しく配置していないかもしれ ないことが考慮される。この第1の期間において測定信号の評価を行わなければ 、そのような状態で発生する測定誤りは回避することができる。この第1の期間 はあらかじめ定められた値であってもよい。あるいは、例えば、それは、センサ 信号の特性によって決定されてもよい。 好ましくは、第1の期間は、温度計のボタンまたはスイッチを作動させること によって開始する。温度が上昇したことがセンサ信号から推測されたときに、こ の第1の期間を開始することも考えられる。温度計が耳に配置されたとき、検出 される温度がまず上昇し、その後に、実際の温度が測定される水準にまで測定プ ロセスが展開する。したがって、この第1の期間は、検出された温度がそのよう な上昇を示したときに開始してもよい。 信号の特性によるこの第1の期間の長さの決定は、経時的に上昇する測定温度 を評価することによって適宜に実行されてもよい。測定プロセスが過渡的な状態 にあるときに、温度は比較的急激に上昇する。そして、過渡的な状態の終了の判 断基準は、経時的な温度変化が0よりも小さいかまたは0に等しいことに基づく 。そして、第1の期間の終了の判断基準は、時間に関しての温度の一次導関数が あらかじめ定められたしきい値よりも小さいことに、例えば、0よりも小さいか または0に等しいことに基づいてもよい。 第1の期間の長さを決定するためのこの方法は、プローブカバーまたは保護フ ィルムを取り付けずに行われる測定に限定されてもよい。プローブカバーまたは 保護フィルムがかぶせられた温度計が耳に配置されたとき、測定の開始時点で比 較的高い熱がプローブカバーあるいは保護フィルムに現れる。その結果として、 赤外線エネルギーが再びプローブカバーあるいは保護フィルムから発散される。 ゆえに、時間とともに上昇する温度は、目立つようにではないにしても、「飽和 」点に到達せずに上昇しつづける。したがって、第1の期間の終了の判断基準は 、十分な精度で得ることができない。 もちろん、請求項8に記載の方法において、第1の期間をプローブカバーまた は保護フィルムの有無に依存させる可能性があることが示されている。 請求項9に記載の方法においては、ある特定の時点においてユーザが温度計を 正しい位置に保持しているかどうかは重要なことではないことを良く示している 。むしろ、請求項9において開示される方法においては、いくつかの測定値が抽 出され、さらなる評価のために最大温度に対応する測定値が使用される。 これは、たとえユーザが測定点から遠く離れすぎて温度計を保持していても、 測定誤差が発生するのを防止する。ちょうどその時に測定された信号が評価され たならば、実際の温度よりも低い温度が測定されるであろう。 好ましくは、第1の期間における正確な温度を測定するための信号評価を抑制 することは省略されてもよい。なぜなら、その結果として生じる測定誤差は、こ の評価方法では発生することはないからである。 したがって、結局、請求項9に記載の評価方法は、プローブカバーまたは保護 フィルムを取り付けて行われる測定にはとくに適している。請求項9に記載の評 価方法によれば、プローブカバーまたは保護フィルムを取り付けて読み取りが行 われる場合に上述の理由から問題を起こすかもしれない第1の期間が正しく決定 されたかどうかは重要なことではない。 ある指定期間において測定値が抽出され、それに続く評価において、これらの 測定値の平均値が計算される請求項10に記載の方法においては、上述の誤差を 同じように回避することができることを良く示している。この指定期間は、数秒 の程度でよく、より詳細には、2〜4秒である。 請求項8に記載の方法によって第1の期間における測定値を考慮せず、それに よって、第1の期間における測定値が測定結果を劣化させるのを防止することは 、この方法においては特に有効である。したがって、この場合には、指定期間が 第1の期間の後に続く。 したがって、請求項10に記載の方法は、測定がプローブカバーまたは保護フ ィルムを取り付けずに行われる場合に特有の利点をもって使用されるのに適して いる。なぜなら、請求項8に関連する説明によれば、比較的信頼性をもって第1 の期間を決定することができるからである。 もちろん、プローブカバーまたは保護フィルムを取り付けて測定が行われる場 合には請求項9による評価を実行することも可能であり、また、同様に、プロー ブカバーまたは保護フィルムを取り付けずに測定が行われる場合には請求項10 による評価を実行することも可能であることがわかる。 耳温度計を使用する場合、約4〜5秒程度の指定期間が経過した後に測定を終 了するのが有効であることがわかった。プローブを耳に挿入することは耳を局所 的に冷却する。この冷却はしばらくして発生する。したがって、そのような冷却 が誤った測定結果をもたらす前に測定プロセスが終了させられることが有効であ る。 したがって、有効なさらなる別の形態においては、例えば、測定プロセスは、 指定期間が経過したら中断してもよい。 請求項11および12に記載の方法によれば、プローブカバーが温度計に取り 付けられていない場合に、装置を掃除する必要があることを指示する警告信号を 発することができる。この方法においては、以前にプローブカバーを取り付けな いであるいはプローブカバーを取り付けて赤外線温度計を使用したこと、および 、どのような測定であってもさらなる測定が実行される前に掃除が必要であるこ とが操作者に通知される。この信号は、潜在的に汚染された光システムかまたは 以前に使用されたプローブカバーのために測定誤差が発生する恐れがあることを 警告する。しかしながら、この信号が発生するためには、体温の温度範囲におい て測定がなされることを装置があらかじめわかっていることが必要であり、これ は、一般的には、プローブが耳に差し込まれてはじめて可能である。誤った測定 の後にプローブの窓を掃除し、それに続いて、試験測定がまず最初に行われる。 この試験サイクルは、プローブカバーを取り付けずになされる測定のたびに反復 される。 完璧な測定のためには、試験測定は、体温が上昇することのない健康な人かま たは較正装置(黒体)のいずれかを必要とする。そして、好ましくは、少なくと も36〜37.5°Cの前もって知られている温度範囲においてこの測定がなさ れることが必要である。もし測定されるべき温度がこの範囲外であれば、2つの 方法が考えられる。すなわち、装置の障害を除去せずかつそれは試験モードのま まであるか、あるいはこれに反して、温度に関係なく装置の障害を除去するかの いずれかである。 この警告信号は、例えば、ディスプレイ、適切な文字を備えた赤い指示ランプ 、または、聴覚的な信号の形態によって提供されてもよい。 請求項13に記載の方法によれば、同様に、以前に使用されたプローブカバー がさらなる測定にまさに使用されようとするときに警告信号が発せられる。した がって、ユーザは汚染されたプローブカバーであるかもしれないことを警告され 、このユーザは病気に感染する可能性を抑制する処置をとることができる。した がって、プローブカバーによってセンサが作動された場合、ある測定がそれに続 いて実行されその後にセンサが別のパルスを受信することなくさらなる測定が実 行されたとき、プローブカバーが二度使用されたことをユーザに通知するために 警告信号が生成される。警告信号の発信に必要とされる条件は、温度測定中に温 度が人体の温度範囲にあることである。この温度範囲外にある他の測定は警告信 号 を発生させることはない。なぜなら、それは、これらの読み取りは人体の外側で なされるので汚染されることはないと考えられるからである。人体表面での温度 測定は、例えば、36.5°Cよりも低いのである。 以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して説明する。 図1は、赤外線温度計のプローブを示す図である。 図2は、プローブカバーまたは保護フィルムを取り付けても取り付けなくても そのいずれでも操作することのできる赤外線温度計において信号を評価するため のプロセスの順番を示す線図である。 図3は、図2に示されるプロセスの順番の変形を示す線図である。 図4は、図1に示されるプローブと、図2および図3に示されるプロセスの順 番による評価ユニットとを有する赤外線体温計の概略図である。 図1を参照すると、体温を測定するために人の耳に配置される赤外線体温計に おけるプローブ1の実現可能な実施形態が示されている。このプローブ1は、プ ローブカバーまたは保護フィルム101を取り付けた使用にもあるいは取り付け ない使用のいずれにも適している。 これは、プローブカバーまたは保護フィルム101をプローブ1にかぶせて使 用することのない装置にプローブ1を使用することを可能にする。同様に、この プローブは、プローブカバーまたは保護フィルム101を取り付けられていても いなくてもそのいずれでも測定値をとることができる装置にも、有効に使用する ことができる。 プローブ1の外壁102はプラスチック材料から作られている。プローブ1の 先端には、赤外線を通過させる窓103がある。この窓103は境界がわからな いほどに外壁102と調和して汚染を簡単に除去することを可能にしている。 窓103の材料は、センサ106が処理する波長領域において吸収または放射 がほとんど起こらないように適宜選択される。もしそうでなければ、測定操作中 に窓103の加熱によって赤外線放射が発生し、この影響を補償するための対策 がなされていなければ測定結果を劣化させる。窓103に使用することのできる 材料には、例えば、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、セレン化亜鉛、カルコゲニド ガラス、無酸素シリコン、ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいは、ポリエチ レンおよびポリプロピレンのコポリマーがある。どの材料が選択されたとしても 、評価を受ける波長領域は、窓103の材料の透過帯域(transmission band)に 限定されなければならない。ヒ化ガリウムおよび様々なカルコゲニドガラスの場 合には、例えば、4〜15μmの帯域フィルターを備えた熱電対列検出器がセン サ106として使用されてもよい。ゲルマニウムおよびセレン化亜鉛の場合には 、波長領域をそれぞれ4〜23μmおよび4〜20μmに増加させてもよい。さ らなる実施形態においては、センサ106は焦電センサとして構成される。 プローブ1は、さらに、赤外線が窓103を通過した後にその赤外線をセンサ 106に案内するための光導波管104を含む。 光導波管104とセンサ106との間の極端な温度差、そして、センサ106 内での極端な温度差が発生するのを防止するために、光導波管104およびセン サ106は、とりわけ空隙105によってプローブ1の外壁102から熱的に絶 縁される。さらに、外壁102、窓103、および、光導波管104の機械的に 接触する面積は、この個所での熱の伝導を最大限に減少させるために可能な限り 狭くされている。 請求の範囲 1.赤外線センサ(106)および光導波管(104)が配置され、かつ、プ ローブカバーまたは保護フィルム(101)を取り付けることができるプローブ (1)と、前記プローブカバーまたは保護フィルム(101)が「取り付けられ ているか」または「取り付けられていないか」の状態を検出する検出器(108 )と、前記赤外線センサ(106)および前記検出器(108)によって供給さ れる信号を評価するための評価ユニット(402)とを備える特に体温計のよう な赤外線温度計であって、前記光導波管(104)が、その端部において、赤外 線を通過させる窓(103)によってきつく密閉されている前記赤外線温度計に おいて、温度を測定するときに、前記評価ユニット(402)が、前記検出器( 108)によって供給される信号に応じて第1および第2の手段(202、20 3)のいずれかで赤外線センサ(106)によって供給される信号を評価するよ うになっていることを特徴とする赤外線温度計。 2.外壁(102)がプラスチック材料で製造され、前記窓が、ゲルマニウム 、ヒ化ガリウム、セレン化亜鉛、カルコゲニドガラス、シリコン、ポリエチレン 、ポリプロピレン、ならびに、ポリエチレンおよびポリプロピレンのコポリマー からなるグループから選択される少なくとも1つの材料で製造されていることを 特徴とする請求項1に記載の赤外線温度計。 3.空隙(105)が前記プローブ(1)の内部において、前記光導波管(1 04)と前記外壁(102)との間に設けられていることを特徴とする請求項1 または2に記載の赤外線温度計。 4.少なくとも1つの熱的質量部が、前記光導波管(104)および/または 前記赤外線センサ(106)の領域に提供されており、前記熱的質量部(107 )は、前記光導波管(104)および前記赤外線センサ(106)に結合され、 該熱的質量部は金属塊から形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいず れ か1項に記載の赤外線温度計。 5.請求項1〜4のいずれか1項に記載の特徴を含む特に人の体温を測定する ための赤外線温度計の赤外線センサによって供給される信号を評価する方法にお いて、前記プローブカバーまたは保護フィルムが取り付けられていないときにも 測定操作が実行可能であり、それに対応する異なった信号評価によって、前記プ ローブカバーまたは保護フィルムを取り付けて測定がなされるときよりもより強 いその結果としての赤外線が適切に考慮されることを特徴とする方法。 6.前記異なった信号評価は、測定された信号が前記プローブカバーまたは保 護フィルムが取り付けられているかどうかに応じて指定される係数により乗算さ れることに基づくことを特徴とする請求項5に記載の方法。 7.前記異なった信号評価は、前記プローブカバーまたは保護フィルムが取り 付けられているかどうかに応じて可変の係数との乗算がなされることに基づいて おり、前記係数が周囲温度および測定される対象物の温度に応じて決定されるこ とを特徴とする請求項5に記載の方法。 8.第1の所定の時間期間における測定操作の開始時点までは受け取られた信 号の評価がなされないことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の方 法。 9.測定操作中にいくつかの測定値が抽出され、受け取られた信号の評価にお いて、最大温度に対応する測定値が評価のために基準とされることを特徴とする 請求項5〜8のいずれか1項に記載の方法。 10.測定操作を開始するときに、指定された時間期間において測定値が抽出さ れ、温度を決定するためにこれらの測定値の平均値が計算されることを特徴とす る請求項5〜8のいずれか1項に記載の方法。 11.前記プローブカバーまたは保護フィルムを取り付けずに温度測定がなされ ているときに測定値が人の体温の範囲にあることが確認されたならば、警告信号 が生成されることを特徴とする請求項5〜10のいずれか1項に記載の方法。 12.警告信号が、プローブの入射口部分を掃除する必要があることを指示する ことを特徴とする請求項11に記載の方法。 13.前記プローブカバーまたは保護フィルムを取り付けて最初の温度測定がな されているときに温度値が人の体温の範囲にあることが確認されたならば、そし て、前記プローブカバーまたは保護フィルムが取り付けられたままでさらなる温 度測定がなされているときに温度値が同じ範囲にあることが確認されたならば、 警告信号が生成されることを特徴とする請求項5〜12のいずれか1項に記載の 方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),CN,JP,US (72)発明者 クラウス,ベルンハルト ドイツ国 ブラウンフェルス デー― 35619 カール―ブロール―ストラッサ 8 (72)発明者 ホンエフエラー,カチャ ドイツ国 フリートリッヒスドルフ デー ―61381 ケーニッヒスタイナー ストラ ッサ 13アー (72)発明者 リヒテル,ハインツ ドイツ国 バト ゾデン デー―65812 ダッハベルクストラッサ 11 (72)発明者 イェシタット,アルブレヒト ドイツ国 フリートリッヒスドルフ デー ―61381 タルストラッサ 56 (72)発明者 ビュルトゲス,ハインツ ドイツ国 エプスタイン デー―65817 イム ヒルテンガルテン 18

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.赤外線を十分に通過させるプローブカバーまたは保護フィルムを受けるよ うになされたプローブを含む赤外線温度計の信号を人の体温を測定するために評 価する方法であって、プローブカバーまたは保護フィルムが「取り付けられた」 状態で測定がなされるときに信号を評価する方法において、 プローブカバーまたは保護フィルムが取り付けられていないときにも測定操作 が実行され、その結果としてのより強い赤外線を異なった信号評価によって適切 に考慮することを特徴とする方法。 2.前記異なった信号評価は、測定された信号がプローブカバーまたは保護フ ィルムが取り付けられているかどうかに応じて指定される係数により乗算される ことに基づくことを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記異なった信号評価は、プローブカバーまたは保護フィルムが取り付け られているかどうかに応じて可変の係数との乗算がなされることに基づいており 、前記係数が周囲温度および測定される対象物の温度に応じて決定されることを 特徴とする請求項1に記載の方法。 4.第1の所定の時間期間における測定操作の開始時点までは受け取られた信 号の評価がなされないことを特徴とする請求項1に記載の方法。 5.測定操作中にいくつかの測定値が抽出され、受け取られた信号の評価にお いて、最大温度に対応する測定値が評価のために基準とされることを特徴とする 請求項1に記載の方法。 6.測定操作を開始するときに、指定された時間期間において測定値が抽出さ れ、温度を決定するためにこれらの測定値の平均値が計算されることを特徴とす る請求項1に記載の方法。 7.プローブカバーまたは保護フィルムを取り付けずに温度測定がなされてい るときに測定値が人の体温の範囲にあることが確認されたならば、警告信号が生 成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 8.警告信号が、プローブの入射口部分を掃除する必要があることを指示する ことを特徴とする請求項7に記載の方法。 9.プローブカバーまたは保護フィルムを取り付けて最初の温度測定がなされ ているときに温度値が人の体温の範囲にあることが確認されたならば、そして、 プローブカバーまたは保護フィルムが取り付けられたままでさらなる温度測定が なされているときに温度値が同じ範囲にあることが確認されたならば、警告信号 が生成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 10.評価ユニット(402)に関連された赤外線センサ(106)が配置され たプローブ(1)であり、プローブカバーまたは保護フィルム(101)を受け るよう構成されている前記プローブ(1)と、プローブカバーまたは保護フィル ム(101)が「取り付けられているか」または「取り付けられていないか」の 状態を対応する検出器信号によって検出する検出器(108)とを備える、人の 体温を測定しその測定された信号を評価する赤外線温度計において、前記検出器 (108)が前記評価ユニット(402)に接続されており、測定された温度の 信号評価が、プローブカバーまたは保護フィルム(101)を取り付けた状態で あるいは取り付けていない状態でなされる温度測定に対応する検出器信号に応じ て第1および第2の手段(202、203)によってなされることを特徴とする 赤外線温度計。 11.光導波管(104)が前記プローブ(1)に提供され、前記光導波管(1 04)は赤外線を通過させる窓を備えた端部で終端し、前記プローブ(1)が、 前記端部において、とくに窓(103)とプローブ(1)の外壁(102)との 間においてきつく密閉されることを特徴とする請求項10に記載の赤外線温度計 。 12.前記外壁はプラスチック材料で製造され、前記窓は、ゲルマニウム、ヒ化 ガリウム、セレン化亜鉛、カルコゲニドガラス、シリコン、ポリエチレン、ポリ プロピレン、ならびに、ポリエチレンおよびポリプロピレンのコポリマーからな るグループから選択される少なくとも1つの材料で製造されることを特徴とする 請求項11に記載の赤外線温度計。 13.空隙(105)が前記光導波管(104)と前記外壁(102)との間で 前記プローブ(1)の内部に設けられていることを特徴とする請求項11に記載 の赤外線温度計。 14.少なくとも1つの熱的質量部が、前記光導波管(104)および/または 前記赤外線センサ(106)の領域に提供され、該熱的質量部(107)は、前 記光導波管(104)および前記赤外線センサ(106)に結合され、該熱的質 量部は金属塊から形成されていることを特徴とする請求項11に記載の赤外線温 度計。
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