JP2000139849A - 赤外線検出器およびこれを用いた放射体温計 - Google Patents

赤外線検出器およびこれを用いた放射体温計

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JP2000139849A
JP2000139849A JP10321796A JP32179698A JP2000139849A JP 2000139849 A JP2000139849 A JP 2000139849A JP 10321796 A JP10321796 A JP 10321796A JP 32179698 A JP32179698 A JP 32179698A JP 2000139849 A JP2000139849 A JP 2000139849A
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JP10321796A
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Inventor
Makoto Shibuya
誠 渋谷
Hirohisa Imai
博久 今井
Yasuyuki Kanazawa
靖之 金澤
Yoshinori Moriguchi
美紀 森口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、赤外線検出器において、光学系先
端の防塵板に結露が発生し正確な温度検出ができないこ
とを課題とするものである。 【解決手段】 被測定物3から放射される赤外線を集光
する集光素子14と、前記集光素子14で集光された赤
外線を受光する赤外線受光素子12と、被測定物から前
記集光素子14に向かう赤外線が通過する筒状のプロー
ブ17と、前記集光素子14外からの赤外線が前記赤外
線受光素子13に入射するのを遮る遮光体15とを有
し、前記遮光体15の前記プローブ17側先端部に防塵
板16を設け、前記赤外線受光素子13を前記集光素子
14の焦点位置から後方に離してある。従って、室温が
低いときに耳孔で体温測定しても防塵板16に結露が生
じないため、測定誤差を防ぎ、正確な温度検出ができる
効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体から放射され
る赤外線を検出する赤外線検出器と、この赤外線検出器
を用いた放射体温計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の赤外線検出器および赤外線
検出器を用いた放射体温計は、特開平8−254466
号公報に記載されているものが一般的であった。この赤
外線検出器1が赤外線を検知する原理について図7を用
いて以下に説明する。
【0003】すべての物体はその絶対温度に応じた赤外
線を放射しており、赤外線検出器1はこの赤外線を検知
するものである。赤外線検出器1は、赤外線を受けて信
号を出力する赤外線受光素子2と、被測定物3から放射
される赤外線を赤外線受光素子2に導くための導波管4
とを有している。また、導波管4は金属よりなり、その
内面は赤外線の反射を高めるように鏡面加工を施されて
いる。また、導波管4先端には赤外線透過部材よりなる
防塵板5が取り付けられている。
【0004】被測定物3から放射される赤外線は、破線
Aのように赤外線受光素子2に直接入射するか、また
は、一点鎖線Bのように導波管4の内面で反射を繰り返
しながら赤外線受光素子2に入射する。従って、受光領
域は広く、広範囲の赤外線が赤外線受光素子2に入射す
ることになる。
【0005】赤外線受光素子2の出力信号電圧Vは、赤
外線受光素子2として焦電素子やサーモパイル等の熱型
素子を使用したものを用いた場合、被測定物3の絶対温
度をTt,赤外線受光素子2の絶対温度をTsとしたと
き、(数3)で表される(Kは比例定数)。
【0006】
【数3】
【0007】これは、赤外線受光素子2が、被測定物3
の絶対温度の4乗と赤外線受光素子2自身の絶対温度の
4乗差に比例した出力信号を発生することを意味してい
る。従って、赤外線受光素子2の出力信号より、被測定
物3と赤外線受光素子2自身の温度差を検知することが
できる。
【0008】この赤外線検出器1を放射体温計6に応用
した場合の従来例について図8を用いて以下に説明す
る。図8に示す放射体温計6は、赤外線検出器1と、赤
外線検出器1の温度を検知するサーミスタのような測温
素子7と、赤外線を通す開口部7aを有するプローブ8
と、赤外線検出器1の出力信号と測温素子7の出力信号
から体温を計算するマイクロコンピュータを含む電気回
路(信号処理手段)8と、計算された体温を表示する液
晶表示装置9(表示手段)と、これらを収納する本体ケ
ース10とを有している。プローブ8、及び本体ケース
10は一般的には樹脂で形成される。このとき導波管4
は、プローブ8を貫通するようにプローブ8の先端まで
伸ばされている。
【0009】体温を測定する際は、プローブ1を外耳道
3aに挿入することで、赤外線検出器1が鼓膜3bおよ
びその近傍から放射される赤外線を受光し信号を出力す
る。信号処理手段8は、赤外線受光素子2から出力され
る鼓膜3bおよびその近傍と赤外線受光素子2の温度差
に関係する信号と、測温素子7から出力される赤外線受
光素子2の温度に関係する信号の双方から鼓膜およびそ
の近傍の温度を計算し、表示手段9に体温として表示す
る。
【0010】鼓膜3bにおいて体温を測定する理由は、
鼓膜3bの近くには、体温を調節する中枢である視床下
部に至る動脈血流があり、鼓膜3bの温度は人体の深部
の体温をよく反映しているといわれている。そのため、
放射体温計6は外耳道3aに挿入して鼓膜3b及びその
近傍の温度を測定するタイプとして実用化されている。
【0011】次に、プローブ8の先端まで導波管4を貫
通させる構成としている理由を説明する。体温を測定す
る際は、プローブ8を外耳道3aに挿入するため、外耳
道3aと接触するプローブ8は温度が上昇していく。図
7で説明したように赤外線検出器1の受光領域は広いの
で、温度上昇したプローブ8から放射される赤外線が赤
外線受光素子2に入射してしまい、それが測定誤差とな
り正確な測定ができなくなる。従って、温度上昇するプ
ローブ8からの不要な赤外線を入射させないように、導
波管4をプローブ先端8aまで貫通させている。また導
波管4の内面は赤外線放射を極力抑えるよう鏡面加工し
放射率を低くする構成としている。これにより、外耳道
3aの温度がプローブ8を介して導波管4に伝わり温度
が上昇しても導波管4からの赤外線放射は少なくなるは
ずである。
【0012】しかし、導波管4内面を完全反射体(反射
率=1)にすることは困難であるため、導波管4の内面
からの赤外線の放射を完全に無くすことはできない。従
って、体温の測定時には導波管4から放射する赤外線が
赤外線受光素子2に入射することになり正確な体温測定
ができなくなる。
【0013】上記従来例においてはこの課題解決のため
に、導波管4を熱伝導率の高い金属より構成し、導波管
4と赤外線受光素子2及びサーミスタ7を熱結合よく設
置している。このようにすることで、外耳道3aからの
熱の影響を受けにくくするとともに、受けた熱は素早く
赤外線受光素子1に熱伝導させて影響をなくす工夫をし
ている。
【0014】また、特開平8−191800号公報に示
される放射体温計においては、導波管4の温度を検出す
る測温素子を配し、補正を加えることで熱の影響を除去
するよう工夫している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の赤外線検出器およびそれを用いた放射体温計では、
周囲の温度が低いときに体温を測定しようとすると、防
塵板の表面に結露が発生するという問題がある。この結
露により赤外線の透過量が減衰し、体温測定の正確さを
欠くという課題があった。
【0016】結露の発生、および結露が測定誤差につな
がる過程について詳細に説明する。結露とは、水蒸気を
含んだ空気が露点温度以下になったとき、水蒸気の一部
が固体表面に凝縮する現象である。高温高湿の雰囲気中
に露点より低い温度の物体があると、物体の周囲の空気
が、物体により冷却され露点以下になり物体表面に結露
を生じる。
【0017】この結露現象が、赤外線を透過させる防塵
板の表面に発生すると、結露により赤外線が、吸収、散
乱をうけ、受光素子に到達する赤外線が著しく減少し、
測定誤差となる。従って、受けた赤外線により計算され
る体温も精度の悪い値となる。
【0018】次に、体温計として実際の使用状況を考え
て結露の発生する状態を考える。例えば、体温計が暖房
を行っていない部屋に置かれている箪笥の引き出しの中
などに収納されている場合、体温計自体と導波管先端の
防塵板はその部屋同様に低い温度である。その体温計を
使用する際は、プローブを外耳道に挿入して測定する。
耳の中は体温に近い温度であり室温に比べて高い温度で
あり、皮膚呼吸により湿度も比較的高いはずである。
【0019】また、従来の構成において、導波管先端の
防塵板はほぼプローブの先端に位置するため、測定時に
おいて、防塵版はプローブと共に外耳道の奥まで入り、
外耳道の温度湿度環境に直接曝されることになる。
【0020】そのため、室温同様低い温度の防塵板は外
耳道に挿入した瞬間から結露し、それによる測定誤差が
発生し、さらに悪い場合には測定不能状態に陥る。
【0021】また、この防塵板5を設ける目的は、耳あ
か等の塵埃が導波管内部に付着して赤外線の反射を阻害
し、その結果、測定誤差が発生するのを防ぐためであ
る。そして、導波管4は細長い形状をしているため内部
に塵埃が入り込んだ場合それを取り除くのは極めて困難
であるので、防塵板を必要不可欠である。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の赤外線検出器は、少なくとも、被測定物か
ら放射される赤外線を集光する集光素子と、前記集光素
子で集光された赤外線を受光する赤外線受光素子と、被
測定物から前記集光素子に向かう赤外線が通過する筒状
のプローブと、前記集光素子外からの赤外線が前記赤外
線受光素子に入射するのを遮る遮光体とを有し、前記遮
光体の前記プローブ側先端部に防塵板を設け、前記赤外
線受光素子を前記集光素子の焦点位置から後方に離して
設置する構成とした。
【0023】上記発明によれば、赤外線受光素子を、集
光素子の焦点位置から離して設置することで、不要な領
域から集光素子に入射する赤外線を赤外線受光素子以外
の位置へ進行させることができ、被測定物から伝わる熱
により温度上昇するプローブからの赤外線は素子に入射
しない。そのためプローブからの赤外線を遮る導波管も
不要となる。
【0024】そして、遮光体のプローブ側先端部に防塵
板を着接した。この遮光体の先端部は導波管がないため
プローブの取付基部にある。そのため、体温測定時にプ
ローブを被測定部に挿入しても防塵板は被測定部内の高
温多湿の空気に直接曝されることが無く防塵板に結露が
発生しにくい。したがって、結露の影響による入射赤外
線量の減少もなく正確な温度検出が可能な構成とするこ
とができる。
【0025】さらに、上記赤外線検出器と、前記赤外線
検出器の温度を検知する測温素子と、前記赤外線検出器
の出力信号と前記測温素子の出力信号から体温を計算す
る信号処理手段と、計算された体温を表示する表示手段
と前記赤外線検出器を収納する本体とを有した放射体温
計とした。
【0026】上記発明によれば、放射体温計の周囲の温
度が低いときに高温多湿な外耳道にプローブを挿入して
体温を測定しても防塵板に結露しない。従って、正確な
体温測定のできる放射体温計を実現することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる赤外線
検出器は、少なくとも、被測定物から放射される赤外線
を集光する集光素子と、前記集光素子で集光された赤外
線を受光する赤外線受光素子と、被測定物から前記集光
素子に向かう赤外線が通過する筒状のプローブと、前記
集光素子外からの赤外線が前記赤外線受光素子に入射す
るのを遮る遮光体とを有し、前記遮光体の前記プローブ
側先端部に防塵板を設け、前記赤外線受光素子を前記集
光素子の焦点位置から後方に離して設置する構成とし
た。
【0028】そして、赤外線受光素子を、集光素子の焦
点位置から離して設置することで、不要な領域から集光
素子に入射する赤外線を赤外線受光素子以外の位置へ進
行させることができ、被測定物から伝わる熱により温度
上昇するプローブの影響を受けず、そのためプローブか
らの赤外線を遮る導波管も不要となる。そして、前記遮
光体の前記プローブ側先端部に防塵板を設けたので、防
塵板に結露が発生しにくい。したがって、低温時に被測
定物の温度を測定した場合でも結露の影響がない正確な
温度検出が可能な構成とすることができる。
【0029】本発明の請求項2にかかる赤外線検出器
は、前記赤外線受光素子を、前記集光素子の縁から光軸
に対して前記集光素子の縁と同じ側の前記プローブの内
壁に接するようにひいた直線が前記プローブの先端の面
と交叉する点から、前記集光素子の縁を通過して前記プ
ローブの先端の面と交叉する点の前記集光素子による像
点へ到達する光路と光軸との交点よりも前記集光素子か
ら遠く、且つ前記プローブの先端の面と交叉する点の前
記集光素子による像点よりも前記集光素子に近い領域に
設置する構成とした。
【0030】これにより、受光領域を制限し、プローブ
からの赤外線を受光素子以外の点へ集光させるので、そ
のためプローブからの赤外線を遮る導波管も不要とな
る。そして、前記遮光体の前記プローブ側先端部に防塵
板を設けたので、防塵板に結露が発生しにくい。したが
って、低温時に被測定物の温度を測定した場合でも結露
の影響がない正確な温度検出が可能な構成とすることが
できる。
【0031】本発明の請求項3にかかる赤外線検出器
は、前記赤外線受光素子を、前記集光素子の縁から光軸
に対して前記集光素子の縁と同じ側の前記プローブの内
壁に接するようにひいた直線が前記プローブの先端の面
と交叉する点から前記集光素子の縁を通過して前記プロ
ーブの先端の面と交叉する点の前記集光素子による2つ
の像点へ到達する光路が光軸と交叉する点と、前記プロ
ーブ先端の面と交叉する点の前記集光素子による2つの
像点とで形成される三角形の内側に設置する構成とし
た。
【0032】これにより、受光領域を制限し、プローブ
からの赤外線を受光素子以外の点へ集光させるので、そ
のためプローブからの赤外線を遮る導波管も不要とな
り、集光素子を含む光学系に高い熱伝導率を必要としな
い。そして、前記遮光体の前記プローブ側先端部に防塵
板を着接したので、防塵板に結露が発生しにくい。した
がって、低温時に被測定物の温度を測定した場合でも結
露の影響がない正確な温度検出が可能な構成とすること
ができる。
【0033】本発明の請求項4にかかる赤外線検出器
は、前記赤外線受光素子を、前記集光素子の焦点距離f
と、前記赤外線受光素子の半径rs と、前記集光素子の
縁から光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側の前記プ
ローブの内壁に接するようにひいた直線が前記プローブ
先端の面と交叉する点と光軸との距離rαと、前記集光
素子の縁から光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側の
前記プローブの内壁に接するようにひいた直線が前記プ
ローブの先端の面と交叉する点と前記集光素子との距離
Lαと、前記集光素子の半径r3 を用いて、
【0034】
【数4】
【0035】で与えられるL3 だけ前記集光素子の焦点
よりも集光素子から遠くに設置することが望ましい。
【0036】これにより、受光領域を制限し、プローブ
からの赤外線を受光素子以外の点へ集光させるので、そ
のためプローブからの赤外線を遮る導波管も不要とな
る。そして、前記遮光体の前記プローブ側先端部に防塵
板を設けたので、防塵板に結露が発生しにくい。したが
って、低温時に被測定物の温度を測定した場合でも結露
の影響がない正確な温度検出が可能な構成とすることが
できる。
【0037】本発明の請求項5にかかる赤外線検出器
は、前記赤外線受光素子を、前記集光素子の縁から光軸
に対して前記集光素子の縁と同じ側の前記プローブの内
壁に接するようにひいた直線が前記プローブの先端の面
と交叉する点の前記集光素子による像点よりも前記集光
素子から遠い位置に設置する構成とした。
【0038】これにより、受光領域を制限し、プローブ
からの赤外線を受光素子以外の点へ集光させるので、そ
のためプローブからの赤外線を遮る導波管も不要とな
る。そして、前記遮光体の前記プローブ側先端部に防塵
板を設けたので、防塵板に結露が発生しにくい。したが
って、低温時に被測定物の温度を測定した場合でも結露
の影響がない正確な温度検出が可能な構成とすることが
できる。
【0039】本発明の請求項6にかかる赤外線検出器
は、前記赤外線受光素子を、前記プローブの先端の面と
交叉する2点から光軸を挟んで前記プローブの先端の面
と交叉するそれぞれの点と反対側の前記集光素子の縁を
通過して前記プローブの先端の面と交叉する2点の前記
集光素子による像点へ到達する2つの光路で挟まれた領
域に設置する構成とした。
【0040】これにより、受光領域を制限し、プローブ
からの赤外線を受光素子以外の点へ集光させるので、そ
のためプローブからの赤外線を遮る導波管も不要とな
る。そして、前記遮光体の前記プローブ側先端部に防塵
板を設けたので、防塵板に結露が発生しにくい。したが
って、低温時に被測定物の温度を測定した場合でも結露
の影響がない正確な温度検出が可能な構成とすることが
できる。
【0041】本発明の請求項7にかかる赤外線検出器
は、前記赤外線受光素子を、前記集光素子の焦点距離f
と、前記赤外線受光素子の半径rs と、前記集光素子の
縁から光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側の前記プ
ローブの内壁に接するようにひいた直線が前記プローブ
の先端の面と交叉する点と光軸との距離rαと、前記集
光素子の縁から光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側
の前記プローブの内壁に接するようにひいた直線が前記
プローブ先端の面と交叉する点と前記集光素子との距離
Lαと、前記集光素子の半径r3 を用いて、
【0042】
【数5】
【0043】で表されるL3 だけ前記集光素子の焦点よ
りも集光素子から遠くに設置する構成とした。
【0044】これにより、受光領域を制限し、プローブ
からの赤外線を受光素子以外の点へ集光させるので、そ
のためプローブからの赤外線を遮る導波管も不要とな
る。そして、前記遮光体の前記プローブ側先端部に防塵
板を設けたので、防塵板に結露が発生しにくい。したが
って、低温時に被測定物の温度を測定した場合でも結露
の影響がない正確な温度検出が可能な構成とすることが
できる。
【0045】上記赤外線検出器の集光素子として、屈折
レンズ、透過型回折レンズ、集光ミラー又は反射型回折
レンズを用いることで正確な温度検出が可能な構成とす
ることができる。
【0046】本発明の請求項12にかかる放射体温計
は、上記赤外線検出器と、前記赤外線検出器の温度を検
知する測温素子と、前記赤外線検出器の出力信号と前記
測温素子の出力信号から体温を計算する信号処理手段
と、計算された体温を表示する表示手段と前記赤外線検
出器を収納する本体とを有した放射体温計とした。
【0047】これにより、防塵板に結露が発生しにくい
ため、低温時に耳孔で体温を測定した場合でも結露の影
響がない正確な温度検出ができる放射体温計を実現する
ことができる。
【0048】本発明の請求項13にかかる放射体温計
は、上記赤外線検出器に入射する赤外線を断続するチョ
ッパと、チョッパを駆動する駆動手段と有する放射体温
計とした。
【0049】
【実施例】以下、本発明の各実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0050】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
における赤外線検出器12を示すものである。図1にお
いて、13は赤外線受光素子、14は集光素子である屈
折レンズ、15は遮光体、16は赤外線透過部材よりな
る防塵板、17は穴の内部など凹部にある受光したい領
域に赤外線検出器12を固定して向けるためのプロー
ブ、α、α’は屈折レンズ14の縁からこの縁と光軸に
対して同じ側のプローブ17内面へ接する直線がプロー
ブ17先端面と交わる点、Fは屈折レンズ14の焦点、
Fα、Fα’はそれぞれ屈折レンズ14によるα、α’
の像点、K1 αはαから光軸に対して同じ側の屈折レン
ズ14の縁を通過してFαへ進行する光(マージナル光
線)の光路、K2 αはαから光軸と平行に進んで焦点F
を通過してFαに到達する光の光路、K3 αはαから屈
折レンズ14の中心を通過してFαに到達する光の光
路、K4 αはαから光軸を挟んで反対側の屈折レンズ1
4の縁を通過してFαに到達する光(マージナル光線)
の光路、K1 α' はα’から光軸に対して同じ側の屈折
レンズ14の縁を通過してFα' へ進行する光(マージ
ナル光線)の光路、K2 α' はα’から光軸と平行に進
んで焦点Fを通過してFα' に到達する光の光路、K3
α' はα’から屈折レンズ14の中心を通過してFα'
に到達する光の光路、K4 α' はα’から光軸を挟んで
反対側の屈折レンズ14の縁を通過してFα' に到達す
る光(マージナル光線)の光路、FX は光路K1 αと光
軸との交点である。
【0051】ここで、穴の内壁など凹部から放射される
赤外線のみを受光するような光学系を設計する。
【0052】赤外線受光素子13を遮光体15に取り付
け、屈折レンズ14を通過する赤外線のみを赤外線受光
素子13で受光するようにする。屈折レンズ14を通っ
た赤外線のみ受光する構成にした上で以下の設計を行
う。
【0053】被測定物からの赤外線のみを受光するため
には、プローブ17から放射される赤外線を受光しない
ようにすればよい。そのため、受光したい領域と受光し
たくない領域の境界に位置する点を仮想し、この点か
ら、光軸に対してこの仮想した境界に位置する点と同じ
側の屈折レンズ14の縁を通過する光(マージナル光
線)の光路よりも、光軸から遠くに位置するようにプロ
ーブ17を設置すればよい。そこで、上記仮想の境界に
位置する点を、屈折レンズ14の縁からこの縁と光軸に
対して同じ側のプローブ17内面へ接する直線がプロー
ブ17先端面と交わる点α、α’として、FαとFα’
とFX で形成される三角形の内側に赤外線受光素子13
を設置する。これにより、プローブ17をαと屈折レン
ズ14の間で光路K1 α、K1 α' よりも光軸から遠く
に位置させることになるため、プローブ17からの光を
受光しない光学系が得られる。
【0054】上記について詳細を以下に述べる。αから
放射される光は光路K1 α、K2 α、K3 α、K4 αな
どを通ってαの像点Fαに到達する。幾何光学で周知の
通り、αの像点Fαは光軸を挟んでαと反対側に形成さ
れる。図1中に示すように、光路K2 αを通る光は、屈
折レンズ14を通過してFで光軸と交叉したのち光軸か
ら離れながらFαに到達する。同じように、光路K1 α
を通る光は、屈折レンズ14を通過して光軸と交叉した
のち光軸から離れながらFαに到達する。光路K3 αを
通る光は、屈折レンズ14で光軸と交叉したのち光軸か
ら離れながらFαに到達する。光路K4 αを通る光は、
光軸と交叉して屈折レンズ14を通過し、屈折レンズ1
4を通過してからは光軸と交叉せずにFαに到達する。
このように、光路K1 αと光軸が交叉する点FX よりも
屈折レンズ14から離れた位置かつFαよりも屈折レン
ズ14に近い位置で、αから放射される光が通過しない
領域が存在する。同じように、α’についても、光路K
1 α' と光軸が交叉する点よりも屈折レンズ14から離
れた位置かつFα' よりも屈折レンズ14に近い位置
で、α’から放射される光が通過しない領域が存在す
る。この、Fα、Fα'、FX で形成される三角形の内
側よりに赤外線受光素子13を設置することで、α、
α' から放射される光を受光しない赤外線検出器12が
得られる。αと屈折レンズ14の間の光路K1 αより光
軸から遠い部分からの光は、αと同じ面内で光軸からの
距離がαより大きい点からの光と置き換えられる。この
点の屈折レンズ14による交点はFαよりも光軸から遠
くなることは幾何光学で周知の通りである。そのため、
αからの光を受光しないようにすれば、αよりも光軸か
ら遠い点からの光を受光せず、従ってプローブ17から
の光を受光しない。同様に、α’と屈折レンズ14の間
の光路K1 α' より光軸から遠い部分からの光は、α'
と同じ面内で光軸からの距離がα’より大きい点からの
光と置き換えられる。この点の屈折レンズ14による交
点はFα’よりも光軸から遠くなることは幾何光学で周
知の通りである。そのため、α’からの光を受光しない
ようにすれば、α’よりも光軸から遠い点からの光を受
光せず、従ってプローブ17からの光を受光しない。こ
のように、FαとFα' とFX で形成される三角形の内
側に赤外線受光素子13を設置することでα、α’から
放射される赤外線を受光しないようにすれば、自動的に
プローブ17から放射される赤外線も受光しない構成と
なる。
【0055】以下、αからの光を受光しないような赤外
線受光素子13の位置を求める。赤外線受光素子13は
FA よりも屈折レンズ14に近い。この時、(式1)、
(式2)が成り立つ。 Lα≧f+L3 (1) ∴L3≦Lα−f (2) 図1に示すように、受光面は光路K1 αと光軸が交わる
点とFαとの間であるので、αからFαまでの各光路の
うち受光面で赤外線受光素子13に最も近づくものはK
1 αである。したがって、αからの光を赤外線受光素子
13で受光しないためには、(式3)を満たす必要があ
る。 rαs1>rs (3) rαSここで、幾何光学で周知の通りr3 、rαF 、r
αS1、L3 、fは幾何関係として(数6)、(数7)を
満たす。
【0056】
【数6】
【0057】
【数7】
【0058】(数7)を(式3)へ代入することで(数
8)が得られる。
【0059】
【数8】
【0060】(式2)と(数8)から、αから放射され
る光を赤外線受光素子13で受光しないための条件は
(数9)となる。
【0061】
【数9】
【0062】さらに、幾何光学で周知の通り、rα、L
α、L2 、rαF 、LαF は幾何関係として(数1
0)、(数11)を満たす。
【0063】
【数10】
【0064】
【数11】
【0065】(数11)を(数9)式へ代入することに
より、αから放射される光を赤外線受光素子13で受し
ないための条件は(数12)となる。
【0066】
【数12】
【0067】また、ガウスの公式から(数13)、(数
14)式が成り立つ。
【0068】
【数13】
【0069】
【数14】
【0070】(数14)を(数12)に代入することに
より、αから放射される光を赤外線受光素子13で受光
しないための条件は(数15)となる。
【0071】
【数15】
【0072】以上のように、プローブ1先端のαから放
射される光を赤外線受光素子13で受光しないために
は、(数9)、或いは(数12)、或いは(数15)を
満たすよう光学系を設計する必要がある。(数9)、
(数12)、(数15)で与えられるL3 だけ、赤外線
受光素子13を屈折レンズ14の焦点からずらして設置
することで、プローブ17から放射される赤外線を赤外
線受光素子13で受光せずに被測定物体3から放射光の
みを赤外線受光素子13で受光させることができる。し
たがって、従来例の様な、プローブ17からの赤外線を
遮る導波管は不要となる。
【0073】しかしながら、防塵板16は無くすことは
できない。その理由は、耳あか等の塵埃が屈折レンズ1
4の表面に付着すると集光性能が下がり好ましくない。
そして、屈折レンズ14は導波管と異なり容易に拭くこ
とができる形状ではあるが、高い集光能力を得るため、
高い精度で加工されており、拭くことで傷や歪みが入る
ことは高い測定精度を保つ上で避けなければならないか
らである。
【0074】本実施例において、防塵板16の設置され
る位置は、プローブ17と遮光体15の間になる。この
時、低温の室内に放置されていた赤外線検出器12で高
温の被測定物を測定すると高温環境に直接曝されるプロ
ーブ17の先端部は周囲の空気を冷却し露点以下になる
状態が過渡的に発生する。しかし、プローブ17の根元
にある防塵板16は、高温の空気に直接曝されにくいの
で防塵板16の表面は結露が発生しにくい。なお、防塵
板16の材質は、赤外線を透過するシリコン、ポリエチ
レン等がよく使用されるが、これに限らない。
【0075】したがって、赤外線検出器12の周囲の温
度が低いときに高温多湿な被測定物3にプローブ17を
挿入して温度を測定しても防塵板16に結露せず正確な
温度検出が可能な構成である。
【0076】また尚、本実施例においてプローブ17先
端が外側に向かって湾曲し、プローブ17先端が広がっ
た形状となる例を用いて説明してきたが、図2に示すよ
うに、プローブ17の先端の内径が最も狭い場合も同様
である。その場合、点α、α’は、プローブ17先端の
内側の点に一致するが、動作、作用そして効果は、図1
を用いて説明した場合と同じである。
【0077】(実施例2)図3は本発明の第2の実施例
における赤外線検出器12を示すものである。実施例1
と異なる点は、仮想の境界に位置する点を、屈折レンズ
14の縁からこの縁と光軸に対して同じ側のプローブ1
7内面へ接する直線がプローブ17先端面と交わる点
α、α’として、Fαよりも屈折レンズ14から遠い部
分の光路K4αと、Fα' よりも屈折レンズ14から遠
い部分の光路K4 α' で挟まれた領域に赤外線受光素子
13を設置するようにした点である。これにより、プロ
ーブ17をαと屈折レンズ14の間で光路K1 α、K1
α' よりも光軸から遠くに位置させることになるため、
プローブ17からの光を受光しない光学系が得られる。
【0078】上記について詳細を以下に述べる。αから
放射される光は光路K1 α、K2 α、K3 α、K4 αな
どを通ってαの像点Fαに到達する。幾何光学で周知の
通り、αの像点Fαは光軸を挟んでαと反対側に形成さ
れる。図3中に示すように、光路K2 αを通る光は、屈
折レンズ14を通過してFで光軸と交叉してFαに到達
し光軸から離れていく。同じように、光路K1 αを通る
光は、屈折レンズ14を通過して光軸と交叉してFαに
到達し光軸から離れていく。光路K3 αを通る光は、屈
折レンズ14で光軸と交叉してFαに到達し光軸から離
れていく。光路K4 αを通る光は、光軸と交叉して屈折
レンズ14を通過し、屈折レンズ14を通過してからは
光軸と交叉せずにFαに到達し、その後光軸に近づくか
あるいは遠ざかっていく。このように、αの像点Fαよ
りも屈折レンズ14から離れた位置でαから放射される
光が通過しない領域が存在する。同じようにα’につい
ても、αの像点Fαよりも屈折レンズ14から離れた位
置でαから放射される光が通過しない領域が存在する。
この、Fαよりも屈折レンズ14から遠い部分の光路K
4 αと、Fα' よりも屈折レンズ14から遠い部分の光
路K4 α' で挟まれた領域内に赤外線受光素子13を設
置することによってα、α’から放射される赤外線を受
光しない赤外線検出器12が得られる。αと屈折レンズ
14の間の光路K1 αより光軸から遠い部分からの光
は、αと同じ面内で光軸からの距離がαより大きい点か
らの光と置き換えられる。この点の屈折レンズ14によ
る交点はFαよりも光軸から遠くなることは幾何光学で
周知の通りである。そのため、αからの光を受光しない
ようにすれば、αよりも光軸から遠い点からの光を受光
せず、従ってプローブ17からの光を受光しない。同様
に、α’と屈折レンズ14の間の光路K1 α' より光軸
から遠い部分からの光は、α' と同じ面内で光軸からの
距離がα’より大きい点からの光と置き換えられる。こ
の点の屈折レンズ14による交点はFα’よりも光軸か
ら遠くなることは幾何光学で周知の通りである。そのた
め、α’からの光を受光しないようにすれば、α’より
も光軸から遠い点からの光を受光せず、従ってプローブ
17からの光を受光しない。このように、Fαよりも屈
折レンズ14から遠い部分の光路K4 αと、Fα' より
も屈折レンズ14から遠い部分の光路K4 α' で挟まれ
た領域に赤外線受光素子13を設置することでα、α’
から放射される赤外線を受光しないようにすれば、自動
的にプローブ17から放射される赤外線も受光しない構
成となる。
【0079】以下、αからの光を受光しないような赤外
線受光素子13の位置を求める。赤外線受光素子13は
Fαよりも屈折レンズ14から遠い。この時、(式
4)、(式5)が成り立つ。 LαF≦f+L3 (4) ∴L3≧LαF−f (5) 図3に示すように、受光面はFαよりも屈折レンズ14
から遠いので、αからFαまでの各光路のうち受光面で
赤外線受光素子13に最も近づくものはK4 αである。
したがって、αからの光を赤外線受光素子13で受光し
ないためには、(式6)を満たす必要がある。 rαs4>rs (6) ここで、幾何光学で周知の通りr3 、rαF 、LαF 、
rαS4、L3 、fは幾何関係として(数16)、(数1
7)を満たす。
【0080】
【数16】
【0081】
【数17】
【0082】(数17)を(式6)へ代入することで
(数18)が得られる。
【0083】
【数18】
【0084】(式5)(数18)から、αから放射され
る光を赤外線受光素子13で受光しないための条件は
(数19)となる。
【0085】
【数19】
【0086】さらに、幾何光学で周知の通り、rα、L
α、L2 、rαF 、LαF は幾何関係として(数2
0)、(数21)を満たす。
【0087】
【数20】
【0088】
【数21】
【0089】(数21)を(数19)へ代入することに
より、αから放射される光を赤外線受光素子13で受光
しないための条件は(数22)となる。
【0090】
【数22】
【0091】また、ガウスの公式から(数23)、(数
24)が成り立つ。
【0092】
【数23】
【0093】
【数24】
【0094】(数24)を(数22)に代入することに
より、αから放射される光を赤外線受光素子13で受光
しないための条件は(数25)となる。
【0095】
【数25】
【0096】以上のように、αから放射される光を赤外
線受光素子13で受光しないためには、(数19)、或
いは(数22)、或いは(数25)の条件を満たすよう
光学系を設計する必要がある。(数19)、(数2
2)、(数25)で与えられるL3 だけ、赤外線受光素
子13を屈折レンズ14の焦点からずらして設置するこ
とで、プローブ17から放射される赤外線を赤外線受光
素子13で受光せずに被測定物体3からの放射光のみを
赤外線受光素子13で受光させることができるので、従
来例の様な、プローブ17からの赤外線を遮る導波管は
不要となる。そして、防塵板16の設置される位置は、
プローブ17と遮光体15の間になる。
【0097】したがって、実施例1と同様に赤外線検出
器12の周囲の温度が低いときに高温多湿な被測定物3
にプローブ17を挿入して温度を測定しても防塵板16
に結露せず正確な温度検出が可能な構成である。
【0098】(実施例3)図4は本発明の第3の実施例
における赤外線検出器12を示すものである。実施例1
と異なる点は、集光素子として集光ミラー18を用いた
点である。この集光ミラーの反射面は、高い赤外線の反
射率を得るため例えば金のような金属を蒸着またはメッ
キしている。
【0099】この構成により、プローブ17から放射さ
れる赤外線を赤外線受光素子13で受光せずに被測定物
体3から放射光のみを赤外線受光素子13で受光させる
ことができるので、従来例の様な、プローブ17からの
赤外線を遮る導波管は不要となる。
【0100】そして、防塵板の設置される位置は、プロ
ーブと遮光体の間になるので、実施例1と同様に、赤外
線検出器12の周囲の温度が低いときに高温多湿な被測
定物にプローブを挿入して温度を測定しても防塵板に結
露せず正確な温度検出が可能な構成である。
【0101】(実施例4)図5は本発明の第4の実施例
における赤外線検出器12を示すものである。実施例2
と異なる点は、集光素子として集光ミラー18を用いた
点である。この集光ミラー18の反射面は、高い赤外線
の反射率を得るため例えば金のような金属を蒸着または
メッキしている。
【0102】この構成により、プローブ17から放射さ
れる赤外線を赤外線受光素子13で受光せずに被測定物
体3から放射光のみを赤外線受光素子13で受光させる
ことができるので、従来例の様な、プローブ17からの
赤外線を遮る導波管は不要となる。
【0103】そして、防塵板16の設置される位置は、
プローブ17と遮光体15の間になるので、実施例1と
同様に、赤外線検出器12の周囲の温度が低いときに高
温多湿な被測定物3にプローブ17を挿入して温度を測
定しても防塵板16に結露せず正確な温度検出が可能な
構成である。
【0104】(実施例5)以下に本発明の実施例1から
4に記載した赤外線検出器12を放射体温計19に応用
した実施例を説明する。図6は、本発明の赤外線検出器
12、特に集光素子として集光ミラー18を使用した赤
外線検出器12を放射体温計19に応用した例を示すも
のである。
【0105】この放射体温計19は、赤外線検出器12
と、赤外線検出器12の近傍の温度を検知する測温素子
18と、プローブ17と、信号処理手段19と、表示手
段20を有しており、樹脂製の本体ケース21に収めら
れている。赤外線受光素子13と測温素子18はサーマ
ルグリスを介して熱結合良く設置されている。また、赤
外線受光素子13に入射する赤外線を断続するためのチ
ョッパ22を赤外線検出器12の、赤外線受光素子13
と集光ミラー18の間に配置し、チョッパ22を駆動す
るモーター23を適当な位置に設置する。尚、実施例1
ないし4または従来例と同一符号のものは同一構造を有
し、同様の動作、作用の説明は省略する。本発明の赤外
線検出器12を放射体温計19に応用することで、外耳
道3aに接触することにより温度上昇したプローブ17
からの赤外線を赤外線受光素子13が受光しない構成と
することができるので、従来例の様な、プローブ17か
らの赤外線を遮る導波管は不要となる。そして、防塵板
16の設置される位置は、プローブ17と遮光体15の
間になるので、放射体温計19の周囲の温度が低いとき
に高温多湿な外耳道3にプローブ17を挿入して体温を
測定しても防塵板16に結露せず正確な体温測定が可能
である。
【0106】尚、本実施例において、赤外線受光素子1
3として焦電素子を用いた例であるため、チョッパ24
のような赤外線を断続する手段が必要となったが、赤外
線受光素子13としてサーモパイルを用いる場合はチョ
ッパ24及びチョッパ24を駆動するモーター25は必
要とせずに同様の作用効果を持つ赤外線検出器12およ
び放射体温計19を構成することができる。
【0107】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1にかか
る赤外線検出器は、少なくとも、被測定物から放射され
る赤外線を集光する集光素子と、前記集光素子で集光さ
れた赤外線を受光する赤外線受光素子と、被測定物から
前記集光素子に向かう赤外線が通過する筒状のプローブ
と、前記集光素子外からの赤外線が前記赤外線受光素子
に入射するのを遮る遮光体とを有し、前記遮光体の前記
プローブ側先端部に防塵板を着接し、前記赤外線受光素
子を前記集光素子の焦点位置から後方に離して設置する
構成としたので、プローブからの赤外線を受光素子以外
の点へ集光させ、赤外線受光素子に入射しない。そのた
め、導波管を必要としない。そして防塵板は遮光体先端
つまり、プローブと遮光体の間に設置されるので結露が
発生しにくい。
【0108】したがって、赤外線検出器の周囲の温度が
低いときに高温多湿な被測定物にプローブを挿入して温
度を測定しても、防塵板に結露せず正確な温度検出が可
能な赤外線検出器を実現することができる。
【0109】本発明の請求項2にかかる赤外線検出器
は、被測定物に向きを固定し、被測定物から前記集光素
子に向かう赤外線が通過する筒状のプローブを有し、赤
外線受光素子を、前記集光素子の縁から光軸に対して前
記集光素子の縁と同じ側の前記プローブの内壁に接する
ようにひいた直線が前記プローブの先端の面と交叉する
点から、前記集光素子の縁を通過して前記プローブの先
端の面と交叉する点の前記集光素子による像点へ到達す
る光路と光軸との交点よりも前記集光素子から遠く、且
つ前記プローブの先端の面と交叉する点の前記集光素子
による像点よりも前記集光素子に近い領域に設置する構
成としたので、プローブからの赤外線を受光素子以外の
点へ集光させ、赤外線受光素子に入射しない。そのた
め、導波管を必要としない。そして防塵板は遮光体先端
つまり、プローブと遮光体の間に設置されるので結露が
発生しにくい。
【0110】したがって、赤外線検出器の周囲の温度が
低いときに高温多湿な被測定物にプローブを挿入して温
度を測定しても、防塵板に結露せず正確な温度検出が可
能な赤外線検出器を実現することができる。
【0111】本発明の請求項3にかかる赤外線検出器
は、赤外線受光素子を、集光素子の縁から光軸に対して
前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁に接するよ
うにひいた直線が前記プローブの先端の面と交叉する点
から前記集光素子の縁を通過して前記プローブの先端の
面と交叉する点の前記集光素子による2つの像点へ到達
する光路が光軸と交叉する点と、前記プローブ先端の面
と交叉する点の前記集光素子による2つの像点とで形成
される、前記集光素子の子午面内の三角形の内側に設置
する構成としたので、プローブからの赤外線を受光素子
以外の点へ集光させ、赤外線受光素子に入射しない。そ
のため、導波管を必要としない。そして防塵板は遮光体
先端つまり、プローブと遮光体の間に設置されるので結
露が発生しにくい。
【0112】したがって、赤外線検出器の周囲の温度が
低いときに高温多湿な被測定物にプローブを挿入して温
度を測定しても、防塵板に結露せず正確な温度検出が可
能な赤外線検出器を実現することができる。
【0113】本発明の請求項4にかかる赤外線検出器
は、赤外線受光素子を、集光素子の焦点距離fと、前記
赤外線受光素子の半径rs と、前記集光素子の縁から光
軸に対して前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁
に接するようにひいた直線が前記プローブ先端の面と交
叉する点と光軸との距離rαと、前記集光素子の縁から
光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側の前記プローブ
の内壁に接するようにひいた直線が前記プローブの先端
の面と交叉する点と前記集光素子との距離Lαと、前記
集光素子の半径r3 を用いて、
【0114】
【数26】
【0115】で与えられるL3 だけ前記集光素子の焦点
よりも集光素子から遠くに設置する構成としたので、プ
ローブからの赤外線を受光素子以外の点へ集光させ、赤
外線受光素子に入射しない。そのため、導波管を必要と
しない。そして防塵板は遮光体先端つまり、プローブと
遮光体の間に設置されるので結露が発生しにくい。
【0116】したがって、赤外線検出器の周囲の温度が
低いときに高温多湿な被測定物にプローブを挿入して温
度を測定しても、防塵板に結露せず正確な温度検出が可
能な赤外線検出器を実現することができる。
【0117】本発明の請求項5にかかる赤外線検出器
は、赤外線受光素子を、集光素子の縁から光軸に対して
前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁に接するよ
うにひいた直線が前記プローブの先端の面と交叉する点
の前記集光素子による像点よりも前記集光素子から遠い
位置に設置する構成としたので、プローブからの赤外線
を受光素子以外の点へ集光させ、赤外線受光素子に入射
しない。そのため、導波管を必要としない。そして防塵
板は遮光体先端つまり、プローブと遮光体の間に設置さ
れるので結露が発生しにくい。
【0118】したがって、赤外線検出器の周囲の温度が
低いときに高温多湿な被測定物にプローブを挿入して温
度を測定しても、防塵板に結露せず正確な温度検出が可
能な赤外線検出器を実現することができる。
【0119】本発明の請求項6にかかる赤外線検出器
は、赤外線受光素子を、プローブの先端の面と交叉する
2点から光軸を挟んで前記プローブの先端の面と交叉す
るそれぞれの点と反対側の集光素子の縁を通過して前記
プローブの先端の面と交叉する2点の前記集光素子によ
る像点へ到達する、前記集光素子の子午面内の2つの光
路で挟まれた領域に設置する構成としたので、プローブ
からの赤外線を受光素子以外の点へ集光させ、赤外線受
光素子に入射しない。そのため、導波管を必要としな
い。そして防塵板は遮光体先端つまり、プローブと遮光
体の間に設置されるので結露が発生しにくい。
【0120】したがって、赤外線検出器の周囲の温度が
低いときに高温多湿な被測定物にプローブを挿入して温
度を測定しても、防塵板に結露せず正確な温度検出が可
能な赤外線検出器を実現することができる。
【0121】本発明の請求項7にかかる赤外線検出器
は、赤外線受光素子を、集光素子の焦点距離fと、前記
赤外線受光素子の半径rs と、前記集光素子の縁から光
軸に対して前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁
に接するようにひいた直線が前記プローブの先端の面と
交叉する点と光軸との距離rαと、前記集光素子の縁か
ら光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側の前記プロー
ブの内壁に接するようにひいた直線が前記プローブ先端
の面と交叉する点と前記集光素子との距離Lαと、前記
集光素子の半径r3 を用いて、
【0122】
【数27】
【0123】で表されるL3 だけ前記集光素子の焦点よ
りも集光素子から遠くに設置する構成としたので、プロ
ーブからの赤外線を受光素子以外の点へ集光させ、赤外
線受光素子に入射しない。そのため、導波管を必要とし
ない。そして防塵板は遮光体先端つまり、プローブと遮
光体の間に設置されるので結露が発生しにくい。
【0124】したがって、赤外線検出器の周囲の温度が
低いときに高温多湿な被測定物にプローブを挿入して温
度を測定しても、防塵板に結露せず正確な温度検出が可
能な赤外線検出器を実現することができる。
【0125】上記赤外線検出器の集光素子としては、屈
折レンズ、透過型回折レンズ、集光ミラー又は反射型回
折レンズを用いることで容易に実現できる。
【0126】本発明の請求項12にかかる放射体温計
は、上記赤外線検出器と、前記赤外線検出器の温度を検
知する測温素子と、前記赤外線検出器の出力信号と前記
測温素子の出力信号から体温を計算する信号処理手段
と、計算された体温を表示する表示手段と前記赤外線検
出器を収納する本体とを有した放射体温計としたので、
周囲の温度が低いときに高温多湿な外耳道にプローブを
挿入して体温を測定しても、防塵板に結露せず正確な温
度検出が可能な放射体温計を実現することができる。
【0127】本発明の請求項13にかかる放射体温計
は、上記赤外線検出器に入射する赤外線を断続するチョ
ッパと、チョッパを駆動する駆動手段と有する放射体温
計とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における赤外線検出器の
構成図および光路図
【図2】同実施例における異なった構成の赤外線検出器
の構成図および光路図
【図3】本発明の第2の実施例における赤外線検出器の
構成図および光路図
【図4】本発明の第3の実施例における赤外線検出器の
構成図および光路図
【図5】本発明の第4の実施例における赤外線検出器の
構成図および光路図
【図6】本発明の第5の実施例における放射体温計の構
成図
【図7】従来例における赤外線検出器の構成図
【図8】従来例における放射体温計の構成図
【符号の説明】
3 被測定物 12 赤外線検出器 13 赤外線受光素子 14 屈折レンズ(集光素子) 15 遮光体 16 防塵板 17 プローブ 18 集光ミラー(集光素子) 19 放射体温計 20 測温素子 21 信号処理手段 22 表示手段 23 本体ケース 24 チョッパ 25 モーター(チョッパ駆動手段) F レンズの焦点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金澤 靖之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森口 美紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G066 AC13 BA01 BA08 BA09 BA22 BA25 BA35 BA57 BB05 BB09 BB11 BB15 BC15 CA15 CB01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、被測定物から放射される赤外
    線を集光する集光素子と、前記集光素子で集光された赤
    外線を受光する赤外線受光素子と、被測定物から前記集
    光素子に向かう赤外線が通過する筒状のプローブと、前
    記集光素子外からの赤外線が前記赤外線受光素子に入射
    するのを遮る遮光体とを有し、前記遮光体の前記プロー
    ブ側先端部に防塵板を設け、前記赤外線受光素子を前記
    集光素子の焦点位置から後方に離して設置することによ
    り、受光領域を制限した赤外線検出器。
  2. 【請求項2】被測定物に向きを固定し、被測定物から前
    記集光素子に向かう赤外線が通過する開口部を有する筒
    状のプローブを有し、赤外線受光素子を、前記集光素子
    の縁から光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側の前記
    プローブの内壁に接するようにひいた直線が前記プロー
    ブの先端の面と交叉する点から、前記集光素子の縁を通
    過して前記プローブの先端の面と交叉する点の前記集光
    素子による像点へ到達する光路と光軸との交点よりも前
    記集光素子から遠く、且つ前記プローブの先端の面と交
    叉する点の前記集光素子による像点よりも前記集光素子
    に近い領域に設置することを特徴とする請求項1記載の
    赤外線検出器。
  3. 【請求項3】赤外線受光素子を、集光素子の縁から光軸
    に対して前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁に
    接するようにひいた直線が前記プローブの先端の面と交
    叉する点から前記集光素子の縁を通過して前記プローブ
    の先端の面と交叉する点の前記集光素子による2つの像
    点へ到達する光路が光軸と交叉する点と、前記プローブ
    先端の面と交叉する点の前記集光素子による2つの像点
    とで形成される、前記集光素子の子午面内の三角形の内
    側に設置することを特徴とする請求項2記載の赤外線検
    出器。
  4. 【請求項4】赤外線受光素子を、集光素子の焦点距離f
    と、前記赤外線受光素子の半径rs と、前記集光素子の
    縁から光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側のプロー
    ブの内壁に接するようにひいた直線が前記プローブ先端
    の面と交叉する点と光軸との距離rαと、前記集光素子
    の縁から光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側の前記
    プローブの内壁に接するようにひいた直線が前記プロー
    ブの先端の面と交叉する点と前記集光素子との距離Lα
    と、前記集光素子の半径r3 を用いて、 【数1】 で与えられるL3 だけ前記集光素子の焦点よりも集光素
    子から遠くに設置したことを特徴とする請求項3記載の
    赤外線検出器。
  5. 【請求項5】赤外線受光素子を、集光素子の縁から光軸
    に対して前記集光素子の縁と同じ側のプローブの内壁に
    接するようにひいた直線が前記プローブの先端の面と交
    叉する点の前記集光素子による像点よりも前記集光素子
    から遠い位置に設置することを特徴とする請求項1記載
    の赤外線検出器。
  6. 【請求項6】赤外線受光素子を、プローブの先端の面と
    交叉する2点から光軸を挟んで前記プローブの先端の面
    と交叉するそれぞれの点と反対側の集光素子の縁を通過
    して前記プローブの先端の面と交叉する2点の前記集光
    素子による像点へ到達する、前記集光素子の子午面内の
    2つの光路で挟まれた領域に設置することを特徴とする
    請求項5記載の赤外線検出器。
  7. 【請求項7】赤外線受光素子を、集光素子の焦点距離f
    と、前記赤外線受光素子の半径rs と、前記集光素子の
    縁から光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側のプロー
    ブの内壁に接するようにひいた直線が前記プローブの先
    端の面と交叉する点と光軸との距離rαと、前記集光素
    子の縁から光軸に対して前記集光素子の縁と同じ側の前
    記プローブの内壁に接するようにひいた直線が前記プロ
    ーブ先端の面と交叉する点と前記集光素子との距離Lα
    と、前記集光素子の半径r3 を用いて、 【数2】 で表されるL3 だけ前記集光素子の焦点よりも集光素子
    から遠くに設置したことを特徴とする請求項6記載の赤
    外線検出器。
  8. 【請求項8】集光素子が屈折レンズであることを特徴と
    する請求項1から7のいずれかに記載の赤外線検出器。
  9. 【請求項9】集光素子が透過型回折レンズであることを
    特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の赤外線検
    出器。
  10. 【請求項10】集光素子が集光ミラーであることを特徴
    とする請求項1から7のいずれかに記載の赤外線検出
    器。
  11. 【請求項11】集光素子が反射型回折レンズであること
    を特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の赤外線
    検出器。
  12. 【請求項12】請求項1から11のいずれかに記載の赤
    外線検出器と、前記赤外線検出器の温度を検知する測温
    素子と、前記赤外線検出器の出力信号と前記測温素子の
    出力信号から体温を計算する信号処理手段と、計算され
    た体温を表示する表示手段と前記赤外線検出器を収納す
    る本体とを有した放射体温計。
  13. 【請求項13】赤外線検出器に入射する赤外線を断続す
    るチョッパと、チョッパを駆動する駆動手段と有した請
    求項12記載の放射体温計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003042763A1 (fr) * 2001-11-13 2003-05-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Dispositif de fixation de temperature et dispositif de formation d'image

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