JPH11281484A - 耳式体温計 - Google Patents

耳式体温計

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JPH11281484A
JPH11281484A JP10086759A JP8675998A JPH11281484A JP H11281484 A JPH11281484 A JP H11281484A JP 10086759 A JP10086759 A JP 10086759A JP 8675998 A JP8675998 A JP 8675998A JP H11281484 A JPH11281484 A JP H11281484A
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JP
Japan
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waveguide
temperature sensor
contact type
infrared
type temperature
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JP10086759A
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Yasuyuki Takahashi
靖之 高橋
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KEIOSU KK
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KEIOSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、耳式体温計において、温度
増幅回路の簡素化による低コスト化を図ることができ、
また、測定誤差の少ない耳式体温計を提供することであ
る。 【解決手段】 非接触型センサ2と導波管4とを間隔L
bを有して配置する。この構成とすることで、導波管4
の入り口面10に対する入射角θが大であるノズル3先
端周辺の外耳道5から放射される赤外線は導波管4内に
て反射を繰り返した後、導波管4の出口より角度θで非
接触型温度センサと導波管4との間隔Lbによって生じ
る空間を介して非接触型温度センサ2入射領域外に発散
されるため、外耳道5から放射される赤外線のうち非接
触型温度センサ2に検出される赤外線を減少させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耳式体温計に関する
ものである。さらに詳しくは鼓膜から放射される赤外線
を感知する非接触型温度センサと、前記赤外線を伝搬さ
せる導波管とを有する耳式体温計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、体温計は従来から使用されている
電子体温計や硝子体温計にとってかわり、鼓膜や周辺組
織から放射される赤外線を耳孔に挿入した温度センサで
測定する耳式体温計が主流になりつつある。特に予防接
種や深夜の急な発熱など体温計を使う機会が多い乳幼児
を持つ家庭においては、腋窩若しくは舌下にて計測時間
1〜3分を要する電子体温計や硝子体温計では計測時間
中乳幼児をじっとさせておかなければならないため、計
測時間が1〜3秒の耳式体温計の需要が増加する傾向に
ある。
【0003】以下、従来の耳式体温計について図5を用
いて説明する。図5は耳孔に挿入された従来の耳式体温
計の赤外線検出部を示す断面図である。この赤外線検出
部は図5に示すように、鼓膜1から放射される赤外線を
検出する非接触型温度センサ2と、ノズル3内部に設置
され鼓膜1からの微弱な赤外線を効率よく伝搬させるた
めの導波管4を有している。非接触型温度センサ2と導
波管4は接続されており、導波管4に入射した赤外線は
導波管4で反射を繰り返しながら非接触型温度センサ2
に到達する。
【0004】ここで、鼓膜1から放射される赤外線は耳
孔に挿入するノズル3の角度を変えることにより非接触
型温度センサ2に直接受光されることが理想的である
が、一般に人間の外耳道5は軟骨の影響で湾曲している
ため、鼓膜1から放射される赤外線が非接触型温度セン
サ2に直接受光される角度を確保することは困難であ
る。従って、耳孔に挿入されたノズル3が外耳道軟骨に
より鼓膜1との直接的角度を得られなくても鼓膜1から
放射される赤外線を受光することができるよう、赤外線
を反射させて伝搬する役割を果たす導波管4をノズル3
内部に設けている。
【0005】またノズル3の形状は、使用者が安全に使
用することができるよう、耳孔に深く挿入されない形状
になっている。このため鼓膜1とノズル3の先端とは一
定距離が保たれる。一方、鼓膜1から放射される赤外線
エネルギーは距離の二乗に比例して減少するので、鼓膜
1から非接触型温度センサ2までの赤外線到達距離が大
きくなるほど赤外線エネルギーの検出結果である温度表
示は低くなる。従って、図示しない体温計内部の回路に
おいて非接触型温度センサ2の出力を増幅し適正に鼓膜
温度を表示するよう調整している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上の従来の
耳式体温計においては次のような問題点があった。従来
の耳式体温計では図5に示すように、耳孔に挿入された
ノズル3先端の周辺部、すなわち鼓膜1から離れた外耳
道5から放射される赤外線も鼓膜1から放射される赤外
線同様ノズル内の導波管4に入射するため、非接触型温
度センサ2は鼓膜1のみならず外耳道5から放射される
赤外線も検知する。このため、以下に示すような不都合
が生じていた。
【0007】ノズル3周辺の外耳道温度は鼓膜温度と体
表面の温度の中間的温度である。すなわち、外耳道温度
は鼓膜温度より低温である。従って、外耳道5から放射
される赤外線エネルギーは鼓膜1から放射される赤外線
エネルギーより小さい。ところが外耳道5は鼓膜1より
非接触型温度センサ2までの距離が近いため、外耳道5
から放射される赤外線は鼓膜1から放射される赤外線よ
りエネルギー減衰が少なくなる場合があり、かかる場合
には非接触型温度センサ2で検知される外耳道5からの
赤外線エネルギーが鼓膜1からの赤外線エネルギーより
大きくなる。従って、以上の場合には鼓膜温度を測定せ
ず、外耳道温度を測定していることになり、適正に鼓膜
温度を表示するためには外耳道温度の影響を考慮に入れ
て非接触型温度センサ2の増幅回路を決定する必要があ
るため、非接触型温度センサ2の増幅回路の複雑化は避
けられず、かかる回路の複雑化が耳式体温計におけるコ
スト高の原因の一つとなっていた。
【0008】また、ノズル3の先端を耳孔に挿入した場
合、通常ノズル3の先端の温度は室温に限りなく近いた
め、外耳道5がノズル3の先端に熱を奪われて外耳道温
度が低下する。従来の耳式体温計においては前述のよう
に、非接触型温度センサ2が鼓膜1のみならず外耳道5
から放射される赤外線も検知するためこの外耳道温度の
変化により測定誤差が生じる場合があった。本発明は、
以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであ
って、増幅回路の簡素化による低コスト化を図ることが
でき、また、測定誤差の少ない耳式体温計を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め提供する本発明は、鼓膜から放射される赤外線を感知
する非接触型温度センサと、前記赤外線を伝搬させる導
波管とを有する耳式体温計において、前記非接触型温度
センサと前記導波管とを間隔Lbを有して配置したこと
を特徴とする耳式体温計である。非接触型温度センサと
導波管とを間隔Lbを有して配置することにより、導波
管の入り口面に対する入射角θが大であるノズル先端周
辺の外耳道から放射される赤外線は導波管内にて反射を
繰り返した後、導波管の出口より角度θで非接触型温度
センサと導波管との間隔Lbによって生じる空間を介し
て非接触型温度センサ入射領域外に発散されるため、外
耳道から放射される赤外線のうち非接触型温度センサに
検出される赤外線を減少させることができる。従って、
ノズル先端の外耳道から放射される赤外線の影響を考慮
に入れることなく非接触型温度センサの増幅回路を決定
することができるため、耳式体温計の低コスト化を図る
ことができる。加えて、ノズル先端の外耳道温度の変化
による測定誤差を減少させることができる。
【0010】また、以上の課題を解決するため提供する
本発明は、導波管の径dと、導波管と非接触型温度セン
サとの距離LbとがLb≧A×d+B(A,Bは定数)
で設定されてなることを特徴とする請求項1に記載の耳
式体温計である。導波管の径dと、導波管と非接触型温
度センサとの距離LbとをLb≧A×d+B(A,Bは
定数)で設定することにより、大部分のノズル先端周辺
の外耳道から放射される赤外線が、非接触型温度センサ
と導波管との間隔Lbによって生じる空間を介して非接
触型温度センサ入射領域外に発散されるため、外耳道か
ら放射される赤外線のうち非接触型温度センサに検出さ
れる赤外線を大幅に減少させることができる。従って、
ほぼ鼓膜から放射される赤外線のみで非接触型温度セン
サの増幅回路を決定することができるため、耳式体温計
の低コスト化を図ることができる。加えて、外耳道温度
の変化による測定誤差を回避することができる。さら
に、外耳道から放射される赤外線のうち非接触型温度セ
ンサに検出される赤外線を大幅に減少させることができ
るという利点を保ちつつLb≧A×d+B(A,Bは定
数)を満たす範囲でLbとdを変化させることができ
る。従って、例えば乳幼児用に導波管の径dを細くして
ノズルを細くするなど使用者の耳孔の大きさに応じ、か
つ、低コストで測定誤差の少ない耳式体温計を提供する
ことができる。
【0011】また、以上の課題を解決するため提供する
本発明は、非接触型温度センサと導波管との間隔Lbが
鼓膜から導波管の入り口面までの距離Laとほぼ等しい
間隔であることを特徴とする請求項1に記載の耳式体温
計である。非接触型温度センサと導波管との間隔Lb
が、Lb≧Laを満たす場合には外耳道から放射される
赤外線の大部分をカットすることができるが、その中で
もLb=Laの場合には導波管の入り口面に入射した鼓
膜から放射される赤外線のエネルギー減衰を最小にする
ことができる。従って、非接触型温度センサと導波管と
の間隔Lbが鼓膜から導波管の入り口面までの距離La
とほぼ等しい間隔とすることにより、最も効率よく外耳
道から放射される赤外線をカットすることができ、か
つ、最も効率よく導波管の入り口面に入射した鼓膜から
放射される赤外線を非接触型温度センサに検知させるこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる耳式体温計の部分切り欠き斜視図である。図2は、
本発明の一実施形態にかかる耳式体温計の赤外線検出部
を示す断面図である。図3は、本発明の一実施形態にか
かる耳式体温計の赤外線検出部を示す模式図である。図
4は、本発明の一実施形態にかかる耳式体温計の赤外線
検出部を示す断面図である。
【0013】本発明の一実施の形態にかかる耳式体温計
は図1に示すように、本体ケース6と、本体ケース6に
収納された赤外線検出部7を含むセンサフレーム9及び
温度測定回路部8とから構成されている。耳孔に挿入さ
れる本体ケース6の先端のノズル3は、耳孔に深く挿入
されないように先端に行くほど細くなるように形成され
ているため、使用者は安全に使用することができる。ま
た、赤外線検出部7は本体ケース6内の先端に配置さ
れ、ノズル3の先端に設けられた孔より入射する赤外線
を検出する。
【0014】赤外線検出部は図1及び図2に示すよう
に、鼓膜1から放射される赤外線を検出する非接触型温
度センサ2と、本体ケース6先端のノズル3内に設置さ
れ、鼓膜1から放射される微弱な赤外線を効率よく伝搬
させるための導波管4を有している。導波管4及び非接
触型温度センサ2はノズル3内のセンサフレーム9によ
って固定されている。センサフレーム9内にて非接触型
温度センサ2と導波管4は距離Lbを有して配置されて
いる。導波管4は円筒形状であり、その内面は高反射処
理が施されている。従って、導波管4に入射角θで入射
した赤外線は導波管4内で反射を繰り返しながら導波管
4の出口より角度θで出射する。導波管4の出口より出
射した赤外線は、非接触型温度センサ2に到達するか、
または非接触型温度センサ2と導波管4との間隔Lbに
よって生じる空間から出射する。
【0015】以下、本実施の形態にかかる耳式体温計の
非接触型温度センサ2と導波管4との距離Lbがどのよ
うに決定されるかを図3を参照して説明する。図3は耳
孔に挿入された本実施の形態にかかる耳式体温計の赤外
線検出部7の断面を模式的に表した図であり、点Pは外
耳道5表面上の任意の点、θは導波管4の入り口面10
に対する赤外線の入射角である。また、dは導波管4の
径の大きさを、cは非接触型温度センサ2の径の大きさ
を、Lbは導波管4の出口面11から非接触型温度セン
サ2までの距離を表している。点Pから放射された赤外
線は図3(1)に示すように、導波管4の入り口面10
に入射角θで入射した後、導波管4内で反射を繰り返し
て導波管4の出口面11から角度θで出射する。
【0016】ここで、点Pから入射角θで入射する赤外
線を非接触型温度センサ2に入射させないようにするL
bにおいて、Lbの値が最小になる場合について考察す
る。図3(2)において、点e及び点fはそれぞれ導波
管4の出口面11と導波管4の内面との交線上の点であ
り、直線mは点fを通り導波管4の出口面11の法線と
のなす角がθである直線であり、直線nは点eを通り導
波管4の出口面11の法線とのなす角がθである直線で
ある。今、非接触型温度センサ2を図3(2)に示すよ
うに直線m、nに接する位置まで近づけると、この位置
が点Pから入射角θで入射する赤外線を非接触型温度セ
ンサ2に入射させないようにするLbにおいて、Lbの
値が最小になる場合の非接触型温度センサ2の位置であ
る。この位置より非接触型温度センサ2が導波管4に対
して遠くに位置すれば、導波管4の入り口面10に入射
角θより大きな入射角で入射する赤外線は、非接触型温
度センサ2に入射することができない。
【0017】また、点Pから入射角θで入射する赤外線
を非接触型温度センサ2に入射させないようにするLb
において、最小になる場合のLbは図3(2)より以下
の式(ア)で表される。 Lb=d/(2tanθ)+c/(2tanθ) (ア) ここで、1/(2tanθ)を定数Aとし、c/(2ta
nθ)を定数Bとして、dをLbの関数として記述する
と上式は以下の式(イ)で表される。 Lb=A×d+B(A,Bは定数) (イ) 以上より、Lb≧A×d+B(A,Bは定数)を満たす
Lbであれば、導波管4の入り口面10に入射角θより
大きな入射角で入射する赤外線は、非接触型温度センサ
2に入射することができない。
【0018】ところで、鼓膜1は外耳道5より導波管4
の入り口面10までの距離が遠いので、導波管4の入り
口面10に入射する赤外線については、鼓膜1から放射
される赤外線の大部分が外耳道5から放射される赤外線
に比べ入射角が小である。従って、例えば式(ア)にお
いてtanθを鼓膜1から放射される赤外線の入射角の
最大値に対応するtanθと設定し、cを決定すれば、
式(イ)のA及びBが定まる。以上のように決定された
A及びBをもとに、導波管4の径dと、導波管4と非接
触型温度センサ2との距離LbとをLb≧A×d+Bで
設定することにより、外耳道5から放射される赤外線の
大部分が、非接触型温度センサ2と導波管4との間隔L
bによって生じる空間を介して非接触型温度センサ入射
領域外に発散されるため、外耳道5から放射される赤外
線のうち非接触型温度センサ2に検出される赤外線を大
幅に減少させることができる。従って、ほぼ鼓膜1から
放射される赤外線のみで非接触型温度センサ2の増幅回
路を決定することができるため、耳式体温計の低コスト
化を図ることができる。加えて、外耳道温度の変化によ
る測定誤差を回避することができる。
【0019】また、以上のように決定されたA及びBを
もとに、外耳道5から放射される赤外線のうち非接触型
温度センサ2に検出される赤外線を大幅に減少させるこ
とができるという利点を保ちつつLb≧A×d+Bを満
たす範囲でLbとdを変化させることができる。従っ
て、例えば図3(3)に示すように、乳幼児用に導波管
4の径dを細くしてノズルを細くするなど使用者の耳孔
の大きさに応じ、かつ、低コストで測定誤差の少ない耳
式体温計を製作することも可能である。
【0020】また、例えば式(ア)においてtanθを
鼓膜1から放射される赤外線の入射角の最大値に対応す
るtanθと設定し、cがdと等しくなるようcを設定
すると、式(ア)は Lb=d/tanθ (ウ) となる。さらに、鼓膜1と導波管4の入り口面10との
距離をLaとし、dを鼓膜1の径の大きさと等しくなる
ように設定すると、La=d/tanθであるから、式
(ウ)より、 Lb=La となる。すなわち、以上のようにθ、c、dを設定した
場合はLb≧Laを満たす場合に外耳道5から放射され
る赤外線の大部分をカットすることができるが、その中
でも図4に示すようにLb=Laの場合は導波管4の入
り口面10に入射した鼓膜1から放射される赤外線のエ
ネルギー減衰を最小にすることができる。従って、非接
触型温度センサ2と導波管4との間隔Lbが鼓膜1から
導波管4の入り口面10までの距離Laとほぼ等しい間
隔とすることにより、最も効率よく外耳道5から放射さ
れる赤外線をカットすることができ、かつ、最も効率よ
く導波管4の入り口面10に入射した鼓膜1から放射さ
れる赤外線を非接触型温度センサ2に検知させることが
できる。以上述べたように非接触型温度センサ2と導波
管4との距離Lbは決定される。
【0021】温度測定回路部8は図1に示すように、温
度測定回路が組み込まれている基板12と、基板12に
直接取り付けられたスイッチ13及びコネクターを介し
て取り付けられた液晶表示部14とを有している。基板
12は非接触型温度センサ2と接続されている。また、
スイッチ13及び液晶表示部14は本体ケース6に設け
られた孔よりそれぞれ本体ケース6の外部に露呈してい
る。スイッチ13を押すと体温測定が開始され、液晶表
示部14は測定された体温をデジタル表示する。
【0022】本実施の形態にかかる耳式体温計にて体温
を計測する際には、本体先端のノズル3を耳孔に挿入し
た後スイッチ13を押す。スイッチ13を押すと、非接
触型温度センサ2にて検出された赤外線が基板に組み込
まれた温度測定回路にて処理され、液晶表示部14に測
定された体温が表示される。
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる耳式体温
計は、非接触型温度センサと導波管とを間隔Lbを有し
て配置することにより、導波管の入り口面に対する入射
角θが大であるノズル先端周辺の外耳道から放射される
赤外線は導波管内にて反射を繰り返した後、導波管の出
口より角度θで非接触型温度センサと導波管との間隔L
bによって生じる空間を介して非接触型温度センサ入射
領域外に発散されるため、外耳道から放射される赤外線
のうち非接触型温度センサに検出される赤外線を減少さ
せることができる。従って、ノズル先端の外耳道から放
射される赤外線の影響を考慮に入れることなく非接触型
温度センサの増幅回路を決定することができるため、耳
式体温計の低コスト化を図ることができる。加えて、ノ
ズル先端の外耳道温度の変化による測定誤差を減少させ
ることができる。また、本発明にかかる耳式体温計は、
導波管の径dと、導波管と非接触型温度センサとの距離
LbとをLb≧A×d+B(A,Bは定数)で設定する
ことにより、大部分のノズル先端周辺の外耳道から放射
される赤外線が、非接触型温度センサと導波管との間隔
Lbによって生じる空間を介して非接触型温度センサ入
射領域外に発散されるため、外耳道から放射される赤外
線のうち非接触型温度センサに検出される赤外線を大幅
に減少させることができる。従って、ほぼ鼓膜から放射
される赤外線のみで非接触型温度センサの増幅回路を決
定することができるため、耳式体温計の低コスト化を図
ることができる。加えて、外耳道温度の変化による測定
誤差を回避することができる。さらに、外耳道から放射
される赤外線のうち非接触型温度センサに検出される赤
外線を大幅に減少させることができるという利点を保ち
つつLb≧A×d+B(A,Bは定数)を満たす範囲で
Lbとdを変化させることができる。従って、例えば乳
幼児用に導波管の径dを細くしてノズルを細くするなど
使用者の耳孔の大きさに応じ、かつ、低コストで測定誤
差の少ない耳式体温計を提供することができる。。ま
た、本発明にかかる耳式体温計は、非接触型温度センサ
と導波管との間隔Lbが鼓膜から導波管の入り口面まで
の距離Laとほぼ等しい間隔であることにより、外耳道
から放射される赤外線の大部分をカットすることがで
き、かつ、導波管の入り口面に入射した鼓膜から放射さ
れる赤外線のエネルギー減衰を最小にすることができ
る。従って、非接触型温度センサと導波管との間隔Lb
が鼓膜から導波管の入り口面までの距離Laとほぼ等し
い間隔とすることにより、最も効率よく外耳道から放射
される赤外線をカットすることができ、かつ、最も効率
よく導波管の入り口面に入射した鼓膜から放射される赤
外線を非接触型温度センサに検知させることができるた
め、外耳道から放射される赤外線の影響を考慮に入れる
ことなく非接触型温度センサの増幅回路を決定すること
ができることで耳式体温計の低コスト化を図ることがで
きる。加えて、ノズル先端の外耳道温度の変化による測
定誤差を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる耳式体温計の部
分切り欠き斜視図である。
【図2】 本発明の一実施形態にかかる耳式体温計の赤
外線検出部を示す断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態にかかる耳式体温計の赤
外線検出部を示す模式図である。
【図4】 本発明の一実施形態にかかる耳式体温計の赤
外線検出部を示す断面図である。
【図5】 従来の耳式体温計の赤外線検出部を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 鼓膜 2 非接触型温度センサ 3 ノズル 4 導波管 5 外耳道 6 本体ケース 7 赤外線検出部 8 温度測定回路部 9 センサフレーム 10 入り口面 11 出口面 12 基板 13 スイッチ 14 液晶表示部 - 1 -

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鼓膜から放射される赤外線を感知する非
    接触型温度センサと、前記赤外線を伝搬させる導波管と
    を有する耳式体温計において、前記非接触型温度センサ
    と前記導波管とを間隔Lbを有して配置したことを特徴
    とする耳式体温計。
  2. 【請求項2】 導波管の径dと、導波管と非接触型温度
    センサとの距離LbとがLb≧A×d+B(A,Bは定
    数)で設定されてなることを特徴とする請求項1に記載
    の耳式体温計。
  3. 【請求項3】 非接触型温度センサと導波管との間隔L
    bが鼓膜から導波管の入り口面までの距離Laとほぼ等
    しい間隔であることを特徴とする請求項1に記載の耳式
    体温計。
JP10086759A 1998-03-31 1998-03-31 耳式体温計 Pending JPH11281484A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017170838A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 興和株式会社 赤外線センサ用集光装置とその製造方法
JP2018031765A (ja) * 2016-08-23 2018-03-01 興和株式会社 赤外線センサ用集光装置とその製造方法

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WO2017170838A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 興和株式会社 赤外線センサ用集光装置とその製造方法
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