JP2000356343A - セラミックヒータ型グロープラグ - Google Patents

セラミックヒータ型グロープラグ

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JP2000356343A
JP2000356343A JP11170014A JP17001499A JP2000356343A JP 2000356343 A JP2000356343 A JP 2000356343A JP 11170014 A JP11170014 A JP 11170014A JP 17001499 A JP17001499 A JP 17001499A JP 2000356343 A JP2000356343 A JP 2000356343A
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艱 趙
Takashi Aota
隆 青田
Toshitsugu Miura
俊嗣 三浦
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Bosch Braking Systems Corp
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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q7/00Incandescent ignition; Igniters using electrically-produced heat, e.g. lighters for cigarettes; Electrically-heated glowing plugs
    • F23Q7/001Glowing plugs for internal-combustion engines
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/10Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor
    • H05B3/12Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material
    • H05B3/14Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material the material being non-metallic
    • H05B3/141Conductive ceramics, e.g. metal oxides, metal carbides, barium titanate, ferrites, zirconia, vitrous compounds
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックヒータ型グロープラグにおける先
端側の発熱部を軸線方向に長尺に形成するとともに、こ
のグロープラグ先端側を細径化を図る。 【解決手段】 発熱体を絶縁性セラミックス中に埋設し
たセラミックス発熱体11の取付け金具22側の最後端
を金属製外筒21内に位置付ける。電極取出し金具18
による電気的な接続を、セラミックス発熱体内で行うと
ともに、電極取出し金具の一端をセラミックス発熱体の
後端面11aから取出すことにより行う。金属製外筒の
セラミックス発熱体が内側に位置していない後端側部分
の外周部を取付け金具の取付け孔22bに圧入代を7.
5〜30mm程度として圧入することにより、金属製外
筒を取付け金具に気密を保って固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの始動補助用として使用される高温用のセラミックヒ
ータ型グロープラグに関し、特に排ガス規制に対応する
ためにディーゼルエンジンの直噴多弁化に移行するなか
で、セラミックス発熱体(セラミックヒータ)と、これ
を保持する金属製外筒と取付け金具との接合構造および
接合方法を改良し、グロープラグの細径化を図るととも
に、軸線方向への突き出し長さを長くすることにより全
体の細径化、長尺化を図ったセラミックヒータ型グロー
プラグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジンの始動補助用
に使用されるセラミックヒータ型グロープラグは、セラ
ミックス発熱体と、これを先端部に保持しエンジンのシ
リンダヘッドに取付けられる管状ハウジングによる取付
け金具と、この取付け金具の先端で前記セラミックス発
熱体を保持する金属製外筒とを備えている。このグロー
プラグでは、一般にセラミックス発熱体と金属製外筒と
を銀ろう等でろう付けすることにより接合し、さらにセ
ラミックス発熱体を保持した金属製外筒を取付け金具の
先端部に銀ろう等でろう付けすることにより接合してい
る。
【0003】また、この種のグロープラグはそれ自体が
エンジンのシリンダと外気とを遮断する圧力隔壁の一部
を構成することから、上述したセラミックヒータ型グロ
ープラグも気密を保持する機能が必要であり、従来は上
述したように銀ろう等を全周にわたって付着させてセラ
ミックス発熱体と金属製外筒との間に充満させることに
より、気密性を確保できるようにしている。
【0004】すなわち、従来この種のセラミックヒータ
型グロープラグでは、エンジン燃焼室と外部との気密保
持のために、セラミックス発熱体と金属製外筒との間
と、金属製外筒と取付け金具との間とをろう付けにより
一体に結合していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、地球温暖化など
への対策として、エンジンの熱効率を向上させることが
重要課題となっており、これに伴ってディーゼルエンジ
ンにおいても直噴化、4バルブ化による低燃費化が急速
に進展してきている。
【0006】しかし、上述したような直噴化、4バルブ
化の影響で、エンジンのシリンダヘッド周りの空間の制
約が大きくなり、グロープラグの直径を小さくするとと
もにその長さをより一層長くして、グロープラグの細径
化と長尺化を図ることによって、特に取付け金具のエン
ジンのシリンダヘッドへのシート部(グロープラグのエ
ンジンのシリンダヘッドとの気密保持部)から、発熱体
の先端発熱部までの長さ(いわゆる突き出し長さ)を長
くすることによって、エンジンのシリンダヘッド周りで
の設計の自由度を向上させることが求められている。
【0007】しかし、セラミックヒータ型グロープラグ
において、前述したようなろう付けによる接合ではセラ
ミックス発熱体、金属製外筒、取付け金具のそれぞれの
接合面二箇所にろう付け箇所が存在することから、セラ
ミックス発熱体と取付け金具との同芯性を確保すること
が困難であった。そして、同芯性が悪いと、発熱部の突
き出し長さを長くしたグロープラグをエンジンのシリン
ダヘッドに取付けるときに、セラミックス発熱体がシリ
ンダヘッドのグロープラグ挿入孔の内面にあたってしま
うおそれがある。
【0008】しかも、従来のセラミックヒータ型グロー
プラグでは、金属製外筒でセラミックス発熱体を貫通保
持しているので、同芯がずれても修正することができな
かった。そのため、セラミックヒータ型グロープラグで
は、セラミックス発熱体の突き出し長さを長くすること
ができず、設計、構造上で大きな制約があった。
【0009】セラミックヒータ型グロープラグにおい
て、発熱部の突き出し長さを長くするにはセラミックス
発熱体を長尺に形成すればよいが、コスト高となる。し
かも、従来のセラミックス発熱体では後端側の電極取出
し部が嵩張るために、細径化を図っている金属製外筒の
先端側部分にのみこのセラミックス発熱体を保持させる
こともできない。
【0010】このような制約を解消するものとしてたと
えば特開昭63−25416号公報には、金属製外筒と
取付け金具との間を圧入で接合した構造が提案されてい
る。しかし、取付け金具に金属製外筒を圧入する際に発
生するセラミックス発熱体の割れを防ぐ対策が必要であ
り、また圧入後に亀裂が発生したか否かの検査が必要
で、その検査コストも嵩むという問題があり、現実的に
実用化するには至っていない。
【0011】また、従来のグロープラグにおいて、金属
製外筒と取付け金具とのろう付けは、高周波加熱による
ろう付け(高周波ろう付け)が一般的である。しかし、
高周波ろう付けは、金属製外筒内に保持したセラミック
ス発熱体への局部的な熱影響を避けることができず、そ
の条件によっては、セラミックス発熱体の破損を生じる
可能性があった。しかも、このようなセラミックス発熱
体の破損を非破壊検査で検出することは非常に困難であ
り、検査コストが増大し、製造が難しいとともにコスト
高となっている。
【0012】また、グロープラグの細径化のために、グ
ロープラグをエンジンのシリンダヘッドに取付ける取付
け金具のねじ径をたとえば従来のM10サイズからM8
サイズにしようとすると次のような問題を生じる。すな
わち、取付け金具のねじ径サイズを小さくしようとする
と、取付け金具の断面積が減少するため、エンジンへの
取付け時における締付けトルクにより取付け金具の軸部
への引っ張り応力が非常に大きくなる。したがって、取
付け金具の軸部に熱処理等を施し、引っ張り応力に対す
る変形を防止する必要がある。
【0013】金属製シース型グロープラグには、たとえ
ば特開平10−220759号公報に示すような熱処理
を施す工法が開示されている。このような熱処理方法と
しては、浸炭焼入、軟窒化、高周波焼入などがあるが、
処理費用や変形を抑制する観点から、高周波焼入を軸部
全体に施すことが有効である。
【0014】しかし、この高周波焼入は、処理温度が9
00℃前後であることや処理の容易さから、取付け金具
単体でグロープラグの組立て前に実施するのが現実的で
ある。このようにして高周波焼入、または多くのその他
の熱処理で硬化させた取付け金具を、前述したように高
周波ろう付けで加熱すると、当然ながらその熱影響によ
って熱処理部全体に著しい軟化が生じる。したがって、
このように熱処理と高周波ろう付けは両立が著しく困難
である。
【0015】また、上述した細径化、長尺化の状況に対
応したセラミックス発熱体と金属製外筒の接合方法につ
いて、たとえば特開昭61−8526号公報に示す構造
が提案されている。この公報によれば、耐熱性が問題と
なる金属製外筒の先端部分には銅系のろう付けを、気密
性を確保するために温度が上がらない取付け金具側には
銀ろう付けを組み合わせて接合するとされている。しか
し、銅ろう付けは気密性がよくないばかりでなく、この
ように二種類のろう付けを複合させることは、融点が大
きく異なること、および低融点側に施す銀ろうの大量の
蒸散を招くこと、コスト高を招くこと等から、実用化に
至っていない。
【0016】以上のような理由から、従来のセラミック
ヒータ型グロープラグは、取付け金具のねじ径をたとえ
ばM8のねじ径サイズにするという細径化や長尺化に著
しく不適であったため、セラミックヒータを用いること
による優れた特性を最新のエンジンに生かすことができ
ないというジレンマがあった。このため、セラミックヒ
ータ型グロープラグでは、取付け金具、金属製外筒、セ
ラミックス発熱体の接合構造を簡単にし、しかもこのよ
うな接合部分の気密性を向上させることができる何らか
の対策を講じることが望まれている。
【0017】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、取付け金具の先端に金属製外筒を介してセ
ラミックス発熱体を保持するにあたって、取付け金具の
ねじ径の細径化に対応できるとともに、セラミックス発
熱体の取付け金具の先端からの突き出し長さを長くする
長尺化に対応することができるセラミックヒータ型グロ
ープラグを得ることを目的とする。
【0018】また、本発明は、取付け金具の先端に金属
製外筒を介してセラミックス発熱体を保持するにあたっ
て、これらの接合部分での気密性を低コストで実現でき
るとともに、これらの部品の同芯性を確保することが可
能で、しかも従来の銀ろう等によるろう付けのように手
間とコストが嵩む方法に代えて簡単に組立てが行え、コ
スト低減が図れるセラミックヒータ型グロープラグを得
ることを目的とする。
【0019】また、本発明は、取付け金具の先端に金属
製外筒を介してセラミックス発熱体を保持するにあたっ
て、セラミックス発熱体におけるセラミックス部分に亀
裂等が入らず、製品品質を確保できるセラミックヒータ
型グロープラグを得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るセラミックヒータ型グロープラグ
は、無機導電材または高融点金属材からなる発熱体をセ
ラミックス中に埋設したセラミックス発熱体と、このセ
ラミックス発熱体を保持する金属製外筒と、この金属製
外筒を保持する取付け金具を有するセラミックヒータ型
グロープラグであって、前記セラミックス発熱体の前記
取付け金具側の最後端を前記金属製外筒内に位置付けた
ことを特徴とする。
【0021】本発明(請求項1に記載の発明)によれ
ば、金属製外筒の後端側であってセラミックス発熱体を
保持していない部分を、取付け金具の取付け孔に圧入し
て接合させることができる。換言すれば、取付け金具に
対する金属製外筒の圧入工程において、セラミックス発
熱体には金属製外筒と取付け金具との圧入による接合時
の過剰な応力が生じない。
【0022】また、本発明によれば、セラミックス発熱
体の長さを長くすることなく、金属製外筒の長さを変え
ることで、セラミックス発熱体の取付け金具の先端から
の突き出し長さを長くすることができる。
【0023】また、本発明によれば、金属製外筒と取付
け金具との圧入による接合時において、金属製外筒の後
端部分が圧入時のガイドの役割を果たし、圧入荷重の管
理が容易である。また、圧入に際して、両部材間での同
芯をとることが容易になり、圧入後の同芯度が向上す
る。
【0024】また、本発明(請求項2に記載の発明)に
係るセラミックヒータ型グロープラグにおいて、請求項
1において、前記発熱体の一端のリード部に電気的に接
続される電極取出し金具を備え、前記セラミックス発熱
体内で電極取出し金具の一端と前記リード部とを接続
し、前記電極取出し金具の他端を前記セラミックス発熱
体の後端面から延出させたことを特徴とする。
【0025】本発明(請求項2に記載の発明)によれ
ば、セラミックス発熱体の後端面における電極取り出し
部をセラミックス発熱体の径寸法よりも大きくならない
ように構成することができるから、セラミックス発熱体
を金属製外筒の先端側部分にのみ配置させて保持するこ
とができる。
【0026】また、本発明(請求項3に記載の発明)に
係るセラミックヒータ型グロープラグは、請求項1また
は請求項2において、前記金属製外筒の前記セラミック
ス発熱体が内側に位置していない後端側部分の外周部を
前記取付け金具の取付け孔に圧入して固定したことを特
徴とする。
【0027】本発明(請求項3に記載の発明)によれ
ば、金属製外筒のセラミックス発熱体を保持していない
部分を圧入で取付け金具に固定することが可能で、しか
もこの圧入による接合部分の気密性を確保することがで
きる。また、本発明によれば、圧入で金属製外筒を取付
け金具に圧入で保持させて接合しているから、これらの
同芯性を確保することができる。
【0028】また、本発明(請求項4に記載の発明)に
係るセラミックヒータ型グロープラグは、請求項3にお
いて、前記金属製外筒の後端側外周部または前記取付け
金具の取付け孔の少なくともいずれか一方に前記圧入の
ためのガイドを形成したことを特徴とする。
【0029】本発明(請求項4に記載の発明)によれ
ば、金属製外筒または取付け金具に設けた圧入のための
ガイドによって、圧入が容易にしかも円滑に行え、しか
もこれらの同芯度を確保することができる。
【0030】また、本発明(請求項5に記載の発明)に
係るセラミックヒータ型グロープラグは、請求項3また
は請求項4において、前記金属製外筒と前記取付け金具
との圧入長さを、前記セラミックス発熱体の径寸法の少
なくとも2〜10倍の長さ(たとえば7.5mm以上で
あってかつ30mm以下の範囲内)に設定したことを特
徴とする。
【0031】本発明(請求項5に記載の発明)によれ
ば、金属製外筒と取付け金具とを所定の圧入長さで圧入
することにより、これらの部材の圧入による接合強度、
たとえば抜け出し荷重を充分に確保することができる。
そして、これらの接合部において気密性を確保すること
ができる。
【0032】また、本発明(請求項6に記載の発明)に
係るセラミックヒータ型グロープラグは、請求項1また
は請求項2において、前記金属製外筒の前記取付け金具
の取付孔への圧入による前記金属製外筒の変形により、
前記セラミックス発熱体の外側面と前記金属製外筒の内
側面との間の気密を保持させたことを特徴とする。
【0033】本発明(請求項6に記載の発明)によれ
ば、セラミックス発熱体と金属製外筒を接合する構造に
おいてこれらの気密保持の機能を、取付け金具と金属製
外筒とを圧入による接合により果たすことができる。
【0034】すなわち、本発明によれば、セラミックス
発熱体と金属製外筒との間のろう付けなどによる接合部
には、気密保持の機能を求めることが不要になるので、
従来採用が困難であった、銅ろう付け、Tiろう付けな
どによる接合が可能になり、より一層高温で機械的接合
を果たす接合方法を広範に採用することが可能となる。
さらに、場合によっては、焼きばめなどの接合方法を採
用することも可能である。
【0035】また、本発明(請求項7に記載の発明)に
係るセラミックヒータ型グロープラグは、請求項6にお
いて、前記金属製外筒内であってこの金属製外筒と前記
取付け金具の取付け孔との圧入位置に対応する部分に前
記セラミックス発熱体の後端部分を位置させ、前記圧入
位置に位置する金属製外筒の内側面と前記セラミックス
発熱体の外側面との当接によりこの部分での気密を保持
させたことを特徴とする。
【0036】本発明(請求項7に記載の発明)によれ
ば、金属製外筒の内側面とセラミックス発熱体の外側面
との間の気密性の保持は、金属製外筒の取付け金具への
圧入により保証されるが、この圧入部分で金属製外筒の
内側面とセラミックス発熱体の外側面とを直接押圧する
ので、気密性の保持がより確実に行われるようになる。
【0037】また、本発明(請求項8に記載の発明)に
係るセラミックヒータ型グロープラグは、請求項7にお
いて、前記取付け金具の取付け孔の開口部または前記セ
ラミックス発熱体の最後端側の外側面との少なくともい
ずれか一方にテーパ面を形成したことを特徴とする。
【0038】本発明(請求項8に記載の発明)によれ
ば、取付け金具の取付け孔の開口部またはセラミックス
発熱体の端部にテーパ状の形状を形成することにより、
金属製外筒の取付け金具への圧入の際にセラミックス発
熱体に加わる応力の変化を緩やかにすることができ、セ
ラミックス発熱体の割れ等の発生を抑制することができ
る。
【0039】また、本発明(請求項9に記載の発明)に
係るセラミックヒータ型グロープラグは、請求項1また
は請求項2において、前記金属製外筒内であって前記セ
ラミックス発熱体の最後端に接するように配置した円柱
状部材を備え、前記金属製外筒の前記取付け金具の取付
け孔に圧入、または前記取付け金具への塑性加工により
前記金属製外筒の前記取付け金具に固定するとともに、
前記金属製外筒の内側面と前記円柱状部材の外側面とを
当接させて気密を保持させたことを特徴とする。
【0040】本発明(請求項9に記載の発明)によれ
ば、金属製外筒の取付け金具への圧入や取付け金具のか
しめ等の塑性加工による塑性変形によって金属製外筒の
取付け金具への固定や、セラミックス発熱体の端部に隣
接した円柱状部材と金属製外筒との間の気密性の保持
を、セラミックス発熱体の端部に隣接した円柱状部材と
金属製外筒との間で行うから、金属製外筒の取付け金具
への固定の際に、セラミックス発熱体に圧入や塑性加工
による応力が全く作用しなくなるので、セラミックス発
熱体の割れ等を確実に防止することができる。また、気
密性の保持をより確実にすることができる。
【0041】また、本発明(請求項10に記載の発明)
に係るセラミックヒータ型グロープラグは、請求項1ま
たは請求項2において、前記金属製外筒の内側に圧入す
ることにより固定される圧入部材を設け、前記金属製外
筒内でこの圧入部材の端部に前記セラミックス発熱体の
後端部を当接させて固定することにより前記セラミック
ス発熱体の外側面と前記金属製外筒の内側面との間の気
密を保持していることを特徴とする。
【0042】本発明(請求項10に記載の発明)によれ
ば、セラミックス発熱体と金属製外筒との間の気密性の
保持を、圧入部材を金属製外筒内に圧入してセラミック
ス発熱体の端部に当接させることで行うから、セラミッ
クス発熱体に大きな応力が作用しないので、セラミック
ス発熱体の割れ等を確実に防止でき、気密性の保持をよ
り確実にすることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明に係るセ
ラミックヒータ型グロープラグの一つの実施の形態を示
す。これらの図において、図3および図4を用いて全体
を符号10で示すセラミックヒータ型グロープラグの概
要を以下に説明する。
【0044】図中符号11は後述するように発熱体を埋
設した絶縁性セラミックスからなるセラミックス発熱体
(セラミックヒータ)、21はこのセラミックス発熱体
11の外周部に嵌装されろう付け等で接合されているパ
イプ形状の金属製外筒、22はこの金属製外筒21を先
端部に保持するとともにこのグロープラグ10のエンジ
ンヘッドへの取付け金具(管状ハウジング)である。
【0045】ここで、前記金属製外筒21はたとえば快
削鋼、炭素鋼等を材質とした金属製パイプによって形成
されている。また、前記取付け金具22はステンレス鋼
などで全体が略管状を呈するように形成され、後端側外
周部にエンジンのシリンダヘッドの取付け穴(図示せ
ず)へのねじ込み手段であるねじ部22aが形成されて
いる。
【0046】24は取付け金具22の後端部に絶縁ブッ
シュ25を介して保持した外部接続端子である。なお、
この外部接続端子24の内方端部分には、前記セラミッ
クス発熱体11と電気的接続を行う電極取出し金具18
の接続端18bを接続する接続端24aが形成されてい
る。
【0047】ここで、このようなセラミックヒータ型グ
ロープラグ10において、シリンダヘッドに設けた取付
孔にねじ込み固定するためのねじ部22aを有する取付
け金具22の外周部で少なくともねじ部22aを除いて
シート面部となる先端部に至る部分に、熱処理として高
周波焼入れを施すとよい。なお、このようなグロープラ
グ10の構造や機能は従来から広く知られている通りで
あり、ここでは詳しい説明を省略する。
【0048】前記セラミックス発熱体11の外殻を構成
するセラミックス絶縁体12中には、図1、図3、図4
に示すように無機導電材または高融点金属材からなる発
熱体13とこの発熱体13の両端部13a,13bに一
端14a,15aが接続されヒータ外部への電極取出し
を行うリード部14,15とを絶縁性セラミックス中に
埋設している。なお、この実施の形態では、発熱体13
とリード部14,15を別部材で構成しているが、一体
に構成してもよい。
【0049】そして、一方のリード部14の接続端14
bは、セラミックス絶縁体12の後端部寄りの外周部に
露出され、金属製外筒21とろう付けなどにより電気的
に接合されている。この電気的接合部は一般には負極と
なる。なお、このリード部接続端14bの露出部と金属
製外筒21との電気的接合が確実に行えるようにセラミ
ックス絶縁体12の周囲(前記接続部14bに対応する
部分)に導電層(図示せず)を形成するとよい。
【0050】また、他方のリード部15の接続端15b
は、セラミックス絶縁体12の後端部において最後端部
には露出しない位置で筒状セラミックス成形体または焼
結体17(以下、成形体17として略す)内で電極取出
し金具18と電気的に接合されている。この電気的接合
部は一般には正極となる。この電極取出し金具18がセ
ラミックス絶縁体12の後端部から取出され、後方に延
設されている。
【0051】なお、筒状セラミックス成形体17は、円
筒形状または角筒形状を呈するものであって、その内孔
17a内に前記リード部15の接続端15bを差込んだ
状態でホットプレスを行い、その後筒状セラミックス成
形体17の一方に開いた穴から電極取出し金具18の接
続端18aを差込み、ろう付けを行うことにより、接合
され全体が一体化された状態となる。
【0052】この実施の形態では、セラミックス発熱体
11の後端部における電極取出し部分を、図1、図3、
図4に示すように構成している。すなわち、セラミック
ス発熱体11において、リード部15の接続端を、セラ
ミックス絶縁体12の後端部において最後端部に露出し
ない位置で電極取出し金具18と電気的に接合するが、
この電気的な接合をセラミックス絶縁体12の最先端部
からこのセラミックス絶縁体12の径寸法(たとえば
3.5mmφ)の少なくとも5倍以上(たとえば5〜1
2倍程度;20〜40mm以上)後端側にある位置で行
い、発熱部13の熱の影響を受けないように構成してい
る。
【0053】このような電極取出し部を含めたセラミッ
クス発熱体11の製造方法を以下に説明する。すなわ
ち、発熱体13およびリード部14,15をセラミック
ス絶縁体12を形成するためのセラミックス成形体中に
埋設する。この埋設方法としては、従来から一般的な方
法である、射出成形法、一軸プレス法、鋳込み成型法、
ゲルキャスティング法等を採ることができる。その中
で、一軸プレス法が歩留まり、成形性、自動化等の面か
らは最も好ましい。
【0054】これを詳述すると、セラミックス絶縁体1
2とする量の半分の顆粒粉体を成形型内に入れ、その上
に発熱体13、リード部14,15となる、たとえばタ
ングステン(W)からなるフィラメントを置き、さらに
その後端部まで延設されているリード部15の接続端1
5bが筒状に成形したセラミックス成形体(または焼結
体)17の中に一部通し、その上に残り半分の顆粒粉末
を被せて成形する。
【0055】このとき、リード部15が酸化しないよう
に、筒状セラミックス成形体17の穴17aの他端はセ
ラミックス絶縁体12の最後端部分に露呈していなくて
もよい。後述するホットプレス後にこのセラミックス絶
縁体12の最後端を切断し、穴17aの開口端を露呈さ
せることができればよい。
【0056】上述したように成形したセラミックス絶縁
体12となる成形体を脱脂した後、ホットプレス焼成を
行う。
【0057】その後、発熱体13を埋設したセラミック
ス絶縁体12を円柱状に、その最先端を半球状に研削加
工する。その最後端部には筒状セラミックス成形体17
が埋め込んであるため、穴17aが開いている。なお、
前述したようにリード部15が酸化しないように筒状セ
ラミックス成形体17の穴17aの開口部分が最後端に
露呈させていない場合には、セラミックス絶縁体12の
最後端を切断し、穴17aを露呈させる。
【0058】そして、このセラミックス絶縁体12の最
後端に露呈している筒状セラミックス成形体17の穴1
7a内に、たとえば耐酸化性に優れたNi線、Niめっ
きを施したFe線、ステンレス線等からなる電極取出し
金具18を通し、その穴の中に延設されている、たとえ
ばタングステン(W)からなるリード部15と接触させ
え、銀ろう付け等により電気的に接続させることができ
る。
【0059】ここで、セラミックス発熱体11となるセ
ラミックス絶縁体12を形成するセラミックスとは無機
材料全般のことをいう。たとえばアルミナ、ジルコニ
ア、コーディエライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素、ある
いはそれらの複合体を含む。特に、この中では液層を介
して焼結が行われ、高温強度が大きく、耐熱衝撃性に優
れている窒化ケイ素、炭化ケイ素が望ましい。
【0060】一方、前記筒状セラミックス成形体(ある
いは焼結体)17は、セラミックス絶縁体12と同じ材
料で形成してもよいし、導電性のある無機導電材あるい
は高融点金属が含まれる無機材料で形成してもよい。無
機導電材とは、たとえば周期律表における4a、5a、
6a族の窒化物、ケイ化物、炭化物、ホウ化物のうちの
一種以上が含まれる導電性の無機物である。高融点金属
材が含まれる無機材料としては、たとえば融点が200
0℃以上となる、W(タングステン)、Mo(モリブデ
ン)、Hf(ハフニウム)、Re(レニウム)等の高融
点金属が無機物の中に分散していて導電性があるであ
る。
【0061】上述したように筒状セラミックス成形体1
7を導電性のある無機導電材あるいは高融点金属が含ま
れる無機材料にすれば、リード部15と電極取出し金具
18との電気的接続がより確実に得られるようになる。
【0062】前記発熱体13やリード部15,15は、
無機導電材あるい高融点金属材で形成されるが、この無
機導電材は上述した無機導電材と同じ材質であり、高融
点金属材は上述した高融点金属やその合金である。
【0063】本発明によれば、以上のような構造をもつ
セラミックヒータ型グロープラグ10において、図1お
よび図3に示すように、セラミックス発熱体11を金属
製外筒21に対して前記グロープラグ10の先端側すな
わち図示しないエンジン燃焼室に臨む先端側に延設させ
た状態で保持させ、その最後端11aすなわち先端発熱
部11bと反対側であって前記取付け金具22側の端部
が前記金属製外筒21の内部であって前記取付け金具2
2とは反対側の先端寄りの部分に位置するように構成し
たところを特徴とする。
【0064】ここで、この実施の形態では、上述したセ
ラミックス発熱体11を金属製外筒21の先端側に一部
を挿入し、この挿入部分をたとえば銀ろう付け等で気密
を保持しながら固定する。このとき、セラミックス発熱
体11の後端部は、前記金属製外筒21の内部でこの金
属製外筒21の取付け金具22への接合部分にセラミッ
クス発熱体11が存在しないように位置付けて固定す
る。
【0065】前記金属製外筒21は、前記取付け金具2
2の先端部において取付け孔22b内に圧入することに
より、気密を保持しながら固定している。このような構
造では、金属製外筒21のセラミックス発熱体11を保
持していない後端側部分を取付け金具22の取付け孔2
2bに圧入することから、セラミックス発熱体11には
この圧入時の過剰な応力は作用しない。
【0066】したがって、このような構造では、従来問
題であったセラミックス発熱体11に亀裂を生じるおそ
れがなく、しかもセラミックス発熱体11の取付け金具
22の先端からの突き出し長さを長くすることができ
る。また、このようにセラミックス発熱体11を保持す
る金属製外筒21を取付け金具22に圧入で接合してい
るから、従来のようなろう付けによる熱影響がセラミッ
クス発熱体11と金属製外筒21との間のろう付けなど
の接合部分に及ぶことを防止できる。
【0067】また、このような構造では、セラミックス
発熱体11の長さを短くすることができるから、グロー
プラグ10の長尺化に際しては、金属製外筒21の長さ
を長くすることで対応できるようになる。そこで、たと
えばセラミックス発熱体11の長さを一定として共通部
品とし、金属製外筒21や取付け金具22を変えること
により種々の構造、タイプの異なるグロープラグに対応
することができるようになる。また、セラミックス発熱
体11からの電極取出し金具18の取出しを最後端11
aよりも行っているから、取出し金具22や金属製外筒
21の細径化に対応することができ、グロープラグの細
径化に対応することが可能となる。
【0068】また、上述した構造では、セラミックス発
熱体11を保持した金属製外筒21を取付け金具22の
取付け孔22bに圧入する際に、この金属製外筒21自
体がガイドの役割を果たし、圧入荷重の管理が容易であ
る。しかも、この圧入に際して、これらの部材の同芯性
を確保することが容易になり、圧入後の同芯度が向上す
る。さらに、圧入時に何らかの理由で同芯度がずれたと
しても、そのずれの修正を比較的簡単に行うことができ
る。
【0069】また、上述した構造では、金属製外筒21
を取付け金具22に圧入して金属製外筒21と取付け金
具22とを固定する固定強度としての抜け出し荷重と取
付け金具22に対するセラミックス発熱体11の同芯度
とを両立させるとともに、取付け金具22の内周面と金
属製外筒21の外周面との間の気密性の保持を確保する
必要がある。
【0070】そこで、圧入長さと圧入代とを種々変更し
て抜け出し荷重と同芯度の測定および気密試験を行っ
た。試験試料は、取付け金具22の内径を4.5mmφ
として、金属製外筒21の外径を種々変えて圧入代を
0.02〜0.1mmの範囲で5種類設定するととも
に、圧入長さを5〜40mmの範囲で8種類設定して、
それらの組合せで作成し、実験を行った結果を表1に示
す。
【0071】
【表1】
【0072】また、この表1によれば、圧入代を0.0
2〜0.1mmに変化させても、抜け出し荷重には影響
を与えず、圧入長さだけにほぼ一元的に支配されている
ことが理解できる。
【0073】圧入長さが7.5〜30mmの範囲で、圧
入代を0.02〜0.1mmの範囲で変化させた試験試
料は、全て抜け出し荷重、同芯度、気密試験ともに合格
と判定されたが、圧入長さが5mmの試験試料では、抜
け出し荷重と同芯度は全て不合格と判定され、気密試験
も一部不合格になっている。また、圧入長さが40mm
の試験試料では、抜け出し荷重と気密試験は全て合格と
判断されたが、同芯度が不合格と判定された。また、圧
入長さ40mmの試験試料では、全ての試料に金属製外
筒の座屈変形が生じている。
【0074】この結果より、セラミックヒータ型グロー
プラグ10のセラミックス発熱体11の外径はおよそ
3.5mmφであり、金属製外筒21の外径は4.5m
mφにほぼ制約されることから、抜け出し荷重、同芯度
と気密試験を満足するとともに、座屈変形を生じること
がなく、また適正な圧入荷重を維持するには、圧入長さ
を7.5〜30mmとすることが望ましい。
【0075】ここで、上述した表1で説明した圧入時の
各部の寸法関係、芯ずれ(同芯度)の測定方法を図5、
図6に示す。すなわち、金属製外筒21の先端側(図5
中下端側)にセラミックス発熱体11を保持させ、たと
えばろう付けで固着する。この状態で圧入用治具30に
設けた保持孔に金属製外筒21を立設し、この状態で取
付け金具22の取付け孔22bを嵌装させる。そして、
上方から取付け金具22に加圧力を与えて圧入すること
により、所要の圧入長さで両部材が一体的に結合され
る。
【0076】また、図6は上述した図5によって圧入に
より一体化したセラミックヒータ型グロープラグ10
を、測定治具31上に設置し、取付け金具22の先端か
ら長さl(たとえば50mm)の位置でのセラミックス
発熱体11の位置を測定器32で測定する。このような
測定を前記グロープラグ10を回転させながら行うこと
により、同芯度のずれを測定することができる。
【0077】上述した図1では、取付け金具22の取付
け孔22bに対してストレート形状のパイプからなる金
属製外筒21を、所定の圧入代をもって単純に圧入させ
て結合した場合を例示したが、本発明はこれに限定され
ない。たとえば図2(a),(b)に示すように、取付
け金具22の取付け孔22bの圧入側の端部寄りの部分
に大径なガイド孔41を形成したり、金属製外筒21の
圧入側の端部寄りの部分に小径なガイド部42を形成す
るとよい。このように構成すれば、金属製外筒21を取
付け金具22の取付け孔22bに圧入するときに、金属
製外筒21が圧入のためのガイド孔41やガイド部42
に案内されながら圧入されるので、取付け金具22に対
しての圧入が容易に行えるとともに、両部材の同芯度が
出しやすくなる。
【0078】また、この実施の形態では、前述したよう
にセラミックス発熱体11における後端側の電極取出し
部において、図1、図3、図4に示すように、セラミッ
クス発熱体11内の一方のリード部15と電極取出し金
具18との電気的な接続を、このセラミックス発熱体1
1内で行うとともに、前記電極取出し金具18の一端を
セラミックス発熱体11の後端面から取出す構造を採用
している。このような構造を採用することにより、上述
したようにセラミックス発熱体11の最後端を、金属製
外筒21の内部に位置付けることができる。
【0079】すなわち、セラミックス発熱体11の後端
側の電極取出し構造を、たとえば本出願人が先に提案し
た特願平10−226936号に示した構造とすること
により、セラミックス発熱体11を、金属製外筒21の
先端側部分に嵌挿して保持させることができる。したが
って、従来のようにセラミックス発熱体11を金属製外
筒21に貫通させて保持していた場合とは異なり、セラ
ミックス発熱体11を金属製外筒21の先端側にのみ取
付ける長さで形成することができる。その結果、取付け
金具22の先端からの発熱部の突き出し長さを長くする
ことができる一方、セラミックス発熱体11としては一
般的な長さで形成すればよく、汎用性に優れている。
【0080】このような構造によれば、セラミックス発
熱体11を金属製外筒21の先端側部分にのみ配置させ
て保持することにより、セラミックス発熱体11の長さ
が短くてもよく、取付け金具22からの発熱部の突き出
し長さが異なるものに対して共通に使用することができ
る。また、金属製外筒21のセラミックス発熱体11を
保持していない部分を圧入で取付け金具21に固定する
ことが可能で、しかもセラミックス発熱体11に亀裂が
生じたりすることがない。また、圧入によって金属製外
筒21を取付け金具22に保持させて接合できるから、
これらの同芯性を確保することができる。したがって、
セラミックヒータ型グロープラグ10において、実用に
耐え得る圧入で接合することができる。
【0081】上述した本発明において特徴となる同芯性
についてを図7(a),(b)を用いて説明する。図7
(a)は本発明による実施の形態を示し、図7(b)は
従来例を示す。ここで、符号51はセラミックス発熱体
11を金属製外筒21に接合しているろう付け部、52
は金属製外筒21を取付け金具22に接合している従来
例のろう付け部である。
【0082】図7(b)の従来例では、金属製外筒21
の外径と取付け金具22の内径には、ろう付け部52の
厚さの分だけ隙間があり、その隙間により金属製外筒2
1は取付け金具22の軸線方向に対して傾く可能性があ
り、同芯性が確保できない。
【0083】これに対して図7(a)の実施の形態で
は、金属製外筒21の外径と取付け金具22の内径は、
圧入する構造であるから上述した従来例のような隙間は
存在しない。したがって、金属製外筒21は取付け金具
22の軸線方向に対して傾くことがなく、その分従来例
よりは同芯性が向上することになる。
【0084】また、上述した図7(a)と図8とによっ
て明らかなように、本発明によれば、セラミックス発熱
体11の取付け金具22の先端からの突き出し長さを、
セラミックス発熱体11の金属製外筒21への接合位置
や金属製外筒21の取付け金具22への圧入長さ、圧入
位置によって任意に調整することができる。そして、こ
のような構造によれば、セラミックス発熱体11の長さ
は同じであっても、突き出し長さを任意に選択できるこ
とになる。したがって、セラミックス発熱体11の長さ
は短くてよく、種々の構造、タイプの異なるグロープラ
グ10において共通部品として用いることが可能とな
る。
【0085】図9は本発明のさらに別の実施の形態を示
す。すなわち、この実施の形態では、金属製外筒21に
セラミックス発熱体11を挿入し、これらをたとえば銀
ろう付けや銅ろう付け等のろう付けにより接合固定して
いる。そして、金属製外筒21を取付け金具22に圧入
して、気密を保持しながら固定しているが、この実施の
形態では、金属製外筒21内のセラミックス発熱体11
が圧入部分に位置する部位まで圧入している。
【0086】このように圧入すると、金属製外筒21が
変形して金属製外筒21の内周面とセラミックス発熱体
11の外周面とが密着するので、金属製外筒21の内周
面とセラミックス発熱体11の外周面との気密を保持す
ることができる。また、金属製外筒21の外周面と取付
け金具22の内周面との間の気密を圧入により保持する
ことができる。
【0087】なお、ここでは、取付け金具22の取付け
孔22bの先端側開口部内周縁、金属製外筒21の圧入
部(後端部)の先端側外周縁、セラミックス発熱体11
の後端側の外周端にテーパ面61,62,63を形成し
ておく。このようにすると、内側にセラミックス発熱体
11が位置する金属製外筒21が取付け金具22の取付
け孔22bに圧入されたとき、なだらかに外筒21が変
形するので、セラミックス発熱体11に無理な力がかか
らない。
【0088】したがって、圧入によりセラミックス発熱
体11が破損することがない。また、上述したように圧
入により各部の気密を保持できるから、金属製外筒21
とセラミックス発熱体11とのろう付けは気密を保持す
る必要がなくなるのでろう付けが容易になる。
【0089】図10は本発明の他の実施の形態を示す。
この実施の形態では、金属製外筒21にセラミックス発
熱体11を挿入し、たとえば銀ろう付けや銅ろう付け等
のろう付けによってセラミックス発熱体11と金属製外
筒21とを固定するとともに、耐熱性を有し変形し易い
材質による円柱状部材70をセラミックス発熱体11の
後端面に接するように配置している。
【0090】そして、金属製外筒21をこの円柱状部材
70の圧入位置になるまで取付け金具22に圧入する。
なお、取付け金具22の取付け孔22bの開口部、円柱
状部材70の外周端部にテーパ面61,71を成形して
おくと、円滑な圧入が可能となる。
【0091】このような構成を採用しても、上述した実
施の形態と同様にセラミックス発熱体11に無理な力が
かからないばかりでなく、各部の気密性を得ることがで
き、しかも圧入によってセラミックス発熱体11が破損
することがないグロープラグ10を得ることができる。
【0092】この実施の形態では、金属製外筒21が取
付け金具22に圧入されることにより変形し、金属製外
筒21の内周面と円柱状部材70の外周面とが密着する
ので、金属製外筒21の内周面と円柱状部材70の外周
面との間の気密が保持されるとともに、圧入により金属
製外筒21の外周面と取付け金具22の内周面との気密
を保持することができる。
【0093】なお、上述した実施の形態では、金属製外
筒21を取付け金具22に圧入することにより接合した
場合を説明したが、上述した圧入に代えて金属製外筒2
1を取付け金具22の取付け孔22bに挿入した後、取
付け金具22の外筒21の挿入部位にかしめ等の塑性加
工を施すことにより、金属製外筒211を取付け金具2
2に固定するとともに、金属製外筒21と取付け金具2
2との気密を保持するようにしてもよい。また、圧入と
かしめ等の塑性加工を併用して金属製外筒21と取付け
金具22との固定や各部の気密を保持するようにしても
よい。
【0094】図11は本発明のさらに別の実施の形態を
示す。この実施の形態では、金属製外筒21の内側の所
定の位置に圧入部材72を圧入し、セラミックス発熱体
11を金属製外筒21内に挿入して所定の荷重でセラミ
ックス発熱体11の後端部に形成したテーパ面72bを
同じ角度の圧入部材72のテーパ面72aに当接させな
がら外筒21とセラミックス発熱体11との間のろう付
けを行っている。
【0095】その後、金属製外筒21を取付け金具22
に圧入する。これによって、金属製外筒21と取付け金
具22との固定を行うとともに、金属製外筒21と取付
け金具22との間の気密保持を行う。また、圧入部材7
2と外筒21との圧入面および圧入部材72とセラミッ
クス発熱体11のテーパ面72bとで気密性を保って保
持することができる。
【0096】この実施の形態でも、上述したと同様に圧
入に代えてかしめ等の塑性加工を施すことにより金属製
外筒21と取付け金具22との固定や気密保持を行うよ
うにしてもよいし、圧入とかしめ等の塑性加工を併用し
てもよい。
【0097】このような構造によれば、セラミックス発
熱体11と金属製外筒21との間のろう付け等による接
合部には、気密を保持する機能を持たせることが不要に
なるので、従来採用が困難であった銅ろう付け、Tiろ
う付けなどによる接合が可能になり、より高温で機械的
接合を果たす接合方法を広範に採用することが可能とな
る。さらに、場合によっては、焼きばめなどの接合方法
を採用することも可能である。
【0098】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば上述し
た実施の形態では、セラミックス発熱体11、金属製外
筒21、取付け金具22の取付け孔22bを断面が円形
状を呈するように形成した場合を説明したが、本発明は
これに限定されず、断面が楕円形状や角形形状であって
もよい。
【0099】また、上述した実施の形態では、セラミッ
クス発熱体11を保持している金属製外筒21と取付け
金具22とを圧入によって接合した例を主に述べたが、
かしめ等の塑性加工で接合してもよいし、圧入と塑性加
工を併用してもよい。また、上述した実施の形態では、
セラミックス発熱体11、金属製外筒21、取付け金具
22の適宜の位置にテーパ面を形成した例を説明した
が、各部材の多縁部分にRまたはC字状の面取り加工を
適宜施すようにしてもよい。
【0100】
【実施例】本発明の構造による効果を確認するため、上
述した実験結果を表1に記載した圧入確認実験とは別に
圧入に関する実験を行ったので、以下に説明する。 (確認実験1)Si3N4 90重量%、Al2O3 5重量
%、Y2O3 5重量%をエタノール中で、固体分濃度4
0重量%となるように混合し、バインダを添加した状態
で、窒化ケイ素製ボール、および窒化ケイ素製ポット中
で24時間混合、粉砕した後、スプレードライヤで乾燥
させ、約100μの顆粒体を得る。この顆粒体の内部に
発熱体13をインサートした状態でプレス成形を実施
し、脱脂後にホットプレスで1800℃を1時間保持し
て焼結した後、円筒研削加工を行い、径寸法が3.5m
mφ、長さが40mmのセラミックス発熱体11を得
る。
【0101】このセラミックス発熱体11に、Niメッ
キを一部施して、金属製外筒21(外径4.5mmφ)
との間でろう付けを行い、セラミックス発熱体11と金
属製外筒21を一体化することにより、セラミックヒー
タ組立体を得る。このセラミックヒータ組立体と、内径
4.47mmφを有する取付け金具22とを、圧入長さ
が15mmの条件で圧入することによりこれらを一体的
に結合する。
【0102】このようにして得られたセラミックヒータ
型グロープラグ10は、気密試験において6Kgf/c
2 の圧力で、水中で気泡観察を行っても、一切漏れが
発生しなかった。また、このときの圧入荷重は130K
gfで、抜け出し荷重(圧入方向と逆の方向にセラミッ
クス発熱体11を引っ張り出すのに要する荷重)は、1
34Kgfであった。また、このときの同芯度は0.0
2であった。
【0103】比較例として、従来の工法であるろう付け
による接合を行った。この場合、抜け出し強度は140
Kgfであったが、同芯度は0.15と、圧入工法によ
るものと比較して大きなものとなることが確認されてい
る。
【0104】(確認実験2)取付け金具22側の取付け
孔22bの内径加工を二段形状とし、圧入の際のガイド
の機能をもたせる構造を試みた。この構造により、圧入
時の同芯度はさらに向上し、上述した実施例1と同じ1
5mmの圧入長さで、同芯度は0.02から0.01へ
と向上することが確認されている。また、このような構
造を採用することにより、取付け金具22の電気亜鉛メ
ッキ時に、取付け金具22側の取付け孔22bの内径圧
入部分へのメッキ付着が減少し、圧入品質に対する工程
能力が向上する。
【0105】(確認実験3)本発明による構造の効果を
確認するために、同一圧入諸元において、本発明の構造
と従来一般的に検討されてきた構造とで圧入実験を行っ
て結果を比較した。ここで、金属製外筒21の外径は
4.5mmφ、取付け金具22の内径は4.47mm
φ、圧入長さは15mmとした。
【0106】すると、圧入荷重は、本発明の構造による
ものは135Kgf、従来の構造によるものは150K
gfと大差なく、抜け出し強度はそれぞれ141Kg
f、153Kgfであった。また、気密試験、X線透過
観察などでは、両者とも問題は認められなかったが、切
断検査を行った結果、従来工法のものでは圧入部分のセ
ラミックス発熱体11に、亀裂が生じているのが観察さ
れた。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るセラミ
ックヒータ型グロープラグによれば、セラミックス発熱
体を金属製外筒の一部にのみ挿入しているから、グロー
プラグ先端の長尺化を図るにあたっても、短いセラミッ
クス発熱体を用いることが可能で、グロープラグのコス
ト低減を図れる。また、本発明によれば、このように短
いセラミックス発熱体を用い、グロープラグの種々の長
さに対応するにあたっても、セラミックス発熱体の長さ
を一定にし、金属製外筒の長さのみを変更することによ
って対応することができるできるから、経済的である。
【0108】また、本発明によれば、金属製外筒を取付
け金具に圧入することにより気密を保持した状態で固定
しているから、取付け金具の熱処理時の熱影響やセラミ
ックス発熱体と金属製外筒とのろう付けに対しての配慮
が必要がなくなり、生産性が向上する。このような本発
明によれば、金属製外筒と取付け金具とのろう付けが不
要になることから、この点でも生産性が向上し、コスト
低減が図れるという利点がある。
【0109】また、本発明によれば、セラミックス発熱
体と取付け金具との同芯度が向上するので、グロープラ
グにおけるヒータ部分の細径化、長尺化への対応が容易
になる。
【0110】また、本発明によれば、セラミックス発熱
体と金属製外筒との気密を圧入によって確保することに
より、従来のようなセラミックス発熱体と金属製外筒と
のろう付けが不要となり、単に圧入して固定すればよく
なるので、生産性が向上する。したがって、エンジンの
シリンダの気密保持のために、セラミックス発熱体と銀
ろう付けを行っている従来例に比べて、銀ろう付けを省
略できるからコスト低減を図ることができる。
【0111】また、本発明によれば、セラミックヒータ
型グロープラグにおいても、圧入工法を安全に実施出来
るとともに、取付け金具への組み付けにおいて、同芯度
を格段に向上させることができ、取付け金具からの突き
出し長さを長くした構造を採用しても、エンジンのシリ
ンダヘッドとの干渉の結果として生じるセラミックス発
熱体部分の破損という事態を避けることができる。した
がって、直接噴射式マルチバルブタイプのディーゼルエ
ンジンにおいても、セラミックヒータ型グロープラグの
採用が可能になり、排ガス対策を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るセラミックヒータ型グロープラ
グの一つの実施の形態を示し、要部構造を説明するため
の断面図である。
【図2】 (a),(b)は本発明に係るセラミックヒ
ータ型グロープラグの変形例を示す図である。
【図3】 本発明に係るセラミックヒータ型グロープラ
グおよびその製造方法の一つの実施の形態を示す全体の
断面図である。
【図4】 本発明に係るセラミックヒータ型グロープラ
グにおいて、セラミックヒータの一例を示す断面図であ
る。
【図5】 セラミックヒータ型グロープラグにおいて、
金属製外筒と取付け金具との圧入時の各部の寸法関係を
説明するための図である。
【図6】 取付け金具の中心線に対してのセラミックス
発熱体(セラミックヒータ)の芯ずれを測定する方法を
説明するための図である。
【図7】 (a)は本発明に係るセラミックヒータ型グ
ロープラグの要部構造を示す要部断面図、(b)は従来
のセラミックヒータ型グロープラグの芯ずれ状態を説明
するための要部断面図である。
【図8】 本発明に係るセラミックヒータ型グロープラ
グにおいて、突き出し長さを変更した一例を説明するた
めの要部断面図である。
【図9】 本発明に係るセラミックヒータ型グロープラ
グの別の実施の形態を示す要部断面図である。
【図10】 本発明に係るセラミックヒータ型グロープ
ラグの他の実施の形態を示す要部断面図である。
【図11】 本発明に係るセラミックヒータ型グロープ
ラグのさらに別の実施の形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10…セラミックヒータ型グロープラグ、11…セラミ
ックヒータ、11a…後端面、12…セラミックス絶縁
体、13…発熱体、13a,13b…端部、14,15
…リード部、14a,15a…一端、14b,15b…
接続端、17…筒状セラミックス成形体あるいは焼結
体、18…電極取出し金具、18a…接続端、18b…
接続端、21…金属製外筒、22…取付け金具、22a
…ねじ部、22b…取付け孔、24…外部接続端子、2
4a…接続端、25…絶縁ブッシュ、28…ろう材、3
0…圧入用治具、31…測定治具、41…ガイド孔、4
2…ガイド部、51…ろう付け部、61,62,63…
テーパ面、70…円柱状部材、71…テーパ面、72…
圧入部材、72a,72b…テーパ面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 趙 艱 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 自 動車機器株式会社松山工場内 (72)発明者 青田 隆 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 自 動車機器株式会社松山工場内 (72)発明者 三浦 俊嗣 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 自 動車機器株式会社松山工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機導電材または高融点金属材からなる
    発熱体をセラミックス中に埋設したセラミックス発熱体
    と、 このセラミックス発熱体を保持する金属製外筒と、 この金属製外筒を保持する取付け金具を有するセラミッ
    クヒータ型グロープラグにおいて、 前記セラミックス発熱体の前記取付け金具側の最後端を
    前記金属製外筒内に位置付けたことを特徴とするセラミ
    ックヒータ型グロープラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のセラミックヒータ型グ
    ロープラグにおいて、 前記発熱体の一端のリード部に電気的に接続される電極
    取出し金具を備え、 前記セラミックス発熱体内で前記電極取出し金具の一端
    と前記リード部とを接続し、 前記電極取出し金具の他端を前記セラミックス発熱体の
    後端面から延出させたことを特徴とするセラミックヒー
    タ型グロープラグ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のセラミ
    ックヒータ型グロープラグにおいて、 前記金属製外筒の前記セラミックス発熱体が内側に位置
    していない後端側部分の外周部を前記取付け金具の取付
    け孔に圧入して固定したことを特徴とするセラミックヒ
    ータ型グロープラグ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のセラミックヒータ型グ
    ロープラグにおいて、 前記金属製外筒の後端側外周部または前記取付け金具の
    取付け孔の少なくともいずれか一方に前記圧入のための
    ガイドを形成したことを特徴とするセラミックヒータ型
    グロープラグ。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載のセラミ
    ックヒータ型グロープラグにおいて、 前記金属製外筒の前記取付け金具の取付け孔内への圧入
    長さを、前記セラミックス発熱体の径寸法の少なくとも
    2〜10倍の長さに設定したことを特徴とするセラミッ
    クヒータ型グロープラグ。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載のセラミ
    ックヒータ型グロープラグにおいて、 前記金属製外筒の前記取付け金具の取付孔への圧入によ
    る前記金属製外筒の変形により、前記セラミックス発熱
    体の外側面と前記金属製外筒の内側面との間の気密を保
    持させたことを特徴とするセラミックヒータ型グロープ
    ラグ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のセラミックヒータ型グ
    ロープラグにおいて、 前記金属製外筒内であってこの金属製外筒と前記取付け
    金具の取付け孔との圧入位置に対応する部分に前記セラ
    ミックス発熱体の後端部分を位置させ、 前記圧入位置に位置する金属製外筒の内側面と前記セラ
    ミックス発熱体の外側面との当接によりこの部分での気
    密を保持させたことを特徴とするセラミックヒータ型グ
    ロープラグ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のセラミックヒータ型グ
    ロープラグにおいて、 前記取付け金具の取付け孔の開口部または前記セラミッ
    クス発熱体の最後端側の外側面との少なくともいずれか
    一方にテーパ面を形成したことを特徴とするセラミック
    ヒータ型グローブプラグ。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項2に記載のセラミ
    ックヒータ型グロープラグにおいて、 前記金属製外筒内であって前記セラミックス発熱体の最
    後端に接するように配置した円柱状部材を備え、 前記金属製外筒の前記取付け金具の取付け孔に圧入、ま
    たは前記取付け金具への塑性加工により前記金属製外筒
    の前記取付け金具に固定するとともに、前記金属製外筒
    の内側面と前記円柱状部材の外側面とを当接させて気密
    を保持させたことを特徴とするセラミックヒータ型グロ
    ープラグ。
  10. 【請求項10】 請求項1または請求項2に記載のセラ
    ミックヒータ型グロープラグにおいて、 前記金属製外筒の内側に圧入することにより固定される
    圧入部材を設け、 前記金属製外筒内でこの圧入部材の端部に前記セラミッ
    クス発熱体の後端部を当接させて固定することにより前
    記セラミックス発熱体の外側面と前記金属製外筒の内側
    面との間の気密を保持していることを特徴とするセラミ
    ックヒータ型グロープラグ。
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