JP2000356224A - 転がり軸受の密封装置 - Google Patents
転がり軸受の密封装置Info
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- JP2000356224A JP2000356224A JP11206615A JP20661599A JP2000356224A JP 2000356224 A JP2000356224 A JP 2000356224A JP 11206615 A JP11206615 A JP 11206615A JP 20661599 A JP20661599 A JP 20661599A JP 2000356224 A JP2000356224 A JP 2000356224A
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- seal
- sealing device
- rolling bearing
- seal groove
- groove
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軌道輪のシール溝への潤滑剤塗布工程を省
き、シールリップの鳴き音を防止すること。 【解決手段】 一方の軌道輪に設けられたシール溝と、
このシール溝の側壁にアキシアル方向で摺接するシール
リップを備えるシール板を他方の軌道輪に固定した転が
り軸受の密封装置において、上記シールリップ７ａのシ
ール溝８側壁８ａに対する摺接部に潤滑剤溜り９を設け
たことを特徴とする。
き、シールリップの鳴き音を防止すること。 【解決手段】 一方の軌道輪に設けられたシール溝と、
このシール溝の側壁にアキシアル方向で摺接するシール
リップを備えるシール板を他方の軌道輪に固定した転が
り軸受の密封装置において、上記シールリップ７ａのシ
ール溝８側壁８ａに対する摺接部に潤滑剤溜り９を設け
たことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、転がり軸受の内
部を密封する密封装置に関する。
部を密封する密封装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の転がり軸受の密封装置として、図
２に示されるような転がり軸受の密封装置が知られてい
る。このものは、内輪２０と、外輪２１と、内外輪２
０，２１間に介装され保持器２３にて保持される複数の
玉２２と、外輪２１に固定されるシール本体２４ａおよ
びシール本体２４ａの内周部に設けられて内輪２０のシ
ール溝２５に位置するシールリップ２４ｂを有するシー
ル板２４とを備えている。また、上記シール板２４のシ
ールリップ２４ｂは、内輪２０のシール溝２５の側壁に
アキシアル方向で摺接して接触形密封部を構成してい
る。この密封構成により、軸受内部の潤滑剤の外部への
漏れや、外部からの軸受内部への塵埃等の侵入を防止し
ている。
２に示されるような転がり軸受の密封装置が知られてい
る。このものは、内輪２０と、外輪２１と、内外輪２
０，２１間に介装され保持器２３にて保持される複数の
玉２２と、外輪２１に固定されるシール本体２４ａおよ
びシール本体２４ａの内周部に設けられて内輪２０のシ
ール溝２５に位置するシールリップ２４ｂを有するシー
ル板２４とを備えている。また、上記シール板２４のシ
ールリップ２４ｂは、内輪２０のシール溝２５の側壁に
アキシアル方向で摺接して接触形密封部を構成してい
る。この密封構成により、軸受内部の潤滑剤の外部への
漏れや、外部からの軸受内部への塵埃等の侵入を防止し
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の転がり軸
受の密封装置においては、軸受回転時に、内輪２０のシ
ール溝２５側壁に対するシールリップ２４ｂの摺接部に
スティックスリップが生じることがあり、このスティッ
クスリップが生じるとシールリップ２４ｂが自励振動し
ていわゆる鳴き音と称される異音が発生することが一般
に知られている。そこで、このスティックスリップに起
因する鳴き音を防止するため、図３（Ａ）および図３
（Ｂ）に示すように、あらかじめ内輪２０のシール溝２
５のシールリップ２４ｂが摺接する側壁の円周複数箇所
に潤滑剤としてのグリース２６を塗布しておき、軸受回
転時のシールリップ２４ｂ摺接部の潤滑性を維持し、ス
ティックスリップを防止して鳴き音を防止している。し
かし、軸受組み立て作業時の、このグリース２６塗布工
程が面倒であった。
受の密封装置においては、軸受回転時に、内輪２０のシ
ール溝２５側壁に対するシールリップ２４ｂの摺接部に
スティックスリップが生じることがあり、このスティッ
クスリップが生じるとシールリップ２４ｂが自励振動し
ていわゆる鳴き音と称される異音が発生することが一般
に知られている。そこで、このスティックスリップに起
因する鳴き音を防止するため、図３（Ａ）および図３
（Ｂ）に示すように、あらかじめ内輪２０のシール溝２
５のシールリップ２４ｂが摺接する側壁の円周複数箇所
に潤滑剤としてのグリース２６を塗布しておき、軸受回
転時のシールリップ２４ｂ摺接部の潤滑性を維持し、ス
ティックスリップを防止して鳴き音を防止している。し
かし、軸受組み立て作業時の、このグリース２６塗布工
程が面倒であった。
【０００４】そこで、この発明は、軌道輪のシール溝へ
の潤滑剤塗布工程を省き、シールリップの鳴き音を防止
する転がり軸受の密封装置を提供することを目的として
いる。
の潤滑剤塗布工程を省き、シールリップの鳴き音を防止
する転がり軸受の密封装置を提供することを目的として
いる。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、一方の軌道輪に設けられたシール溝と、
このシール溝の側壁にアキシアル方向で摺接するシール
リップを備えるシール板を他方の軌道輪に固定した転が
り軸受の密封装置において、上記シールリップのシール
溝側壁に対する摺接部に潤滑剤溜りを設けたことを特徴
とする。
の手段として、一方の軌道輪に設けられたシール溝と、
このシール溝の側壁にアキシアル方向で摺接するシール
リップを備えるシール板を他方の軌道輪に固定した転が
り軸受の密封装置において、上記シールリップのシール
溝側壁に対する摺接部に潤滑剤溜りを設けたことを特徴
とする。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施の形
態について図面を参照して説明する。図１は、この発明
にかかる一実施形態の転がり軸受の密封装置であり、内
輪１と、外輪２と内外輪１，２間に介装され保持器４に
て保持される複数の玉３と、外輪２に固定されるシール
本体６およびシール本体６の内周部に設けられて内輪１
のシール溝８に位置するシールリップ７を有するシール
板５とを備えている。また、上記シール板５のシールリ
ップ７は、内輪１の外周面１ａとの間に僅かな隙間の非
接触形密封部を構成する断面略三角形の第一シールリッ
プ７ａと、この第一シールリップ７ａから径方向内径に
シール溝８に向かって延びる延長部７ｃの先端部に形成
され、かつシール溝８の側壁８ａにアキシアル方向に突
出して摺接する第二シールリップ７ｂから構成されてい
る。また、外輪２のシール溝１１の側壁１１ａにはシー
ル本体６の外周部の側面１２ａが当接されるとともに、
シール溝１１の底部１１ｂにはシール本体６の最外周部
１２ｂが弾接している。
態について図面を参照して説明する。図１は、この発明
にかかる一実施形態の転がり軸受の密封装置であり、内
輪１と、外輪２と内外輪１，２間に介装され保持器４に
て保持される複数の玉３と、外輪２に固定されるシール
本体６およびシール本体６の内周部に設けられて内輪１
のシール溝８に位置するシールリップ７を有するシール
板５とを備えている。また、上記シール板５のシールリ
ップ７は、内輪１の外周面１ａとの間に僅かな隙間の非
接触形密封部を構成する断面略三角形の第一シールリッ
プ７ａと、この第一シールリップ７ａから径方向内径に
シール溝８に向かって延びる延長部７ｃの先端部に形成
され、かつシール溝８の側壁８ａにアキシアル方向に突
出して摺接する第二シールリップ７ｂから構成されてい
る。また、外輪２のシール溝１１の側壁１１ａにはシー
ル本体６の外周部の側面１２ａが当接されるとともに、
シール溝１１の底部１１ｂにはシール本体６の最外周部
１２ｂが弾接している。
【０００７】さらに、上記第二シールリップ７ｂのシー
ル溝８の側壁８ａへの摺接部に、円周連続溝９が形成さ
れ、この円周溝９の内部に潤滑剤としてのグリース１０
があらかじめ溜められている。すなわち、円周溝９はグ
リース溜りとされ、摺接部の回転時の潤滑を確実に行わ
れるようにされ、これにより、回転時のスティックスリ
ップが解消され、第二シールリップ７ｂの鳴き音が防止
される。なお、この円周溝９にて上下に分割される第二
シールリップ７ｂの各摺接面は断面円弧状とされ、摺動
抵抗がより小さくされている。また、この摺接面の表面
を梨地状として表面を粗くし、潤滑剤が摺接面に保持さ
れやすくしてもよい。
ル溝８の側壁８ａへの摺接部に、円周連続溝９が形成さ
れ、この円周溝９の内部に潤滑剤としてのグリース１０
があらかじめ溜められている。すなわち、円周溝９はグ
リース溜りとされ、摺接部の回転時の潤滑を確実に行わ
れるようにされ、これにより、回転時のスティックスリ
ップが解消され、第二シールリップ７ｂの鳴き音が防止
される。なお、この円周溝９にて上下に分割される第二
シールリップ７ｂの各摺接面は断面円弧状とされ、摺動
抵抗がより小さくされている。また、この摺接面の表面
を梨地状として表面を粗くし、潤滑剤が摺接面に保持さ
れやすくしてもよい。
【０００８】なお、上記円周溝９は１本に限らず数本で
もよいし、また、円周連続溝ではなく不連続としてもよ
い。さらに、円周溝９内に溜められるグリース１０とし
ては軸受内部に充填されるグリースと同一のものであっ
ても、他の性状を有していてもよい。また、ポリマーに
グリースを含有させて焼成処理して固形状としたポリマ
ー潤滑剤を使用してもよい。
もよいし、また、円周連続溝ではなく不連続としてもよ
い。さらに、円周溝９内に溜められるグリース１０とし
ては軸受内部に充填されるグリースと同一のものであっ
ても、他の性状を有していてもよい。また、ポリマーに
グリースを含有させて焼成処理して固形状としたポリマ
ー潤滑剤を使用してもよい。
【０００９】
【発明の効果】このように、本発明では、一方の軌道輪
に設けられたシール溝と、このシール溝の側壁にアキシ
アル方向で摺接するシールリップを備えるシール板を他
方の軌道輪に固定した転がり軸受の密封装置において、
上記シールリップのシール溝側壁に対する摺接部に潤滑
剤溜りを設けた構成としたため、従来のような軌道輪の
シール溝への潤滑剤塗布工程が不要となるとともに、簡
単な構成でしかも保持されたグリースにより長期にわた
り潤滑が行われるのでシールリップの鳴き音を防止する
ことができる。
に設けられたシール溝と、このシール溝の側壁にアキシ
アル方向で摺接するシールリップを備えるシール板を他
方の軌道輪に固定した転がり軸受の密封装置において、
上記シールリップのシール溝側壁に対する摺接部に潤滑
剤溜りを設けた構成としたため、従来のような軌道輪の
シール溝への潤滑剤塗布工程が不要となるとともに、簡
単な構成でしかも保持されたグリースにより長期にわた
り潤滑が行われるのでシールリップの鳴き音を防止する
ことができる。
【図１】本発明の一実施形態の転がり軸受の密封装置の
断面図である。
断面図である。
【図２】従来の転がり軸受の密封装置の断面図である。
【図３】（Ａ）は従来の内輪へのグリース塗布状態の断
面図、（Ｂ）は（Ａ）の平面図である。
面図、（Ｂ）は（Ａ）の平面図である。
１ 内輪 ２ 外輪 ３ 玉 ４ 保持器 ５ シール板 ６ シール本体 ７ シールリップ ７ａ 第一シールリップ ７ｂ 第二シールリップ ８ シール溝 ９ 円周溝 １０ グリース １１ シール溝
フロントページの続き (72)発明者 坂東 重徳 大阪市中央区南船場三丁目５番８号 光洋 精工株式会社内 (72)発明者 滝井 裕一 大阪市中央区南船場三丁目５番８号 光洋 精工株式会社内 Ｆターム(参考） 3J016 AA02 BB03 CA02
Claims (1)
- 【請求項１】 一方の軌道輪に設けられたシール溝と、
このシール溝の側壁にアキシアル方向で摺接するシール
リップを備えるシール板を他方の軌道輪に固定した転が
り軸受の密封装置において、上記シールリップのシール
溝側壁に対する摺接部に潤滑剤溜りを設けたことを特徴
とする転がり軸受の密封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11206615A JP2000356224A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 転がり軸受の密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11206615A JP2000356224A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 転がり軸受の密封装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000356224A true JP2000356224A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=16526319
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11206615A Pending JP2000356224A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 転がり軸受の密封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000356224A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003004121A (ja) * | 2001-06-20 | 2003-01-08 | Koyo Seiko Co Ltd | プーリユニット |
| CN102734331A (zh) * | 2012-06-19 | 2012-10-17 | 宁波东煌轴承有限公司 | 低扭矩高效节能深沟球轴承 |
| JP2015014303A (ja) * | 2013-07-03 | 2015-01-22 | Nok株式会社 | 密封装置 |
| CN104712661A (zh) * | 2013-12-11 | 2015-06-17 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 滚动轴承 |
| WO2016125762A1 (ja) * | 2015-02-06 | 2016-08-11 | Ntn株式会社 | 転がり軸受 |
Citations (13)
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| JPH11153144A (ja) * | 1997-11-18 | 1999-06-08 | Nippon Seiko Kk | 潤滑剤含有ポリマーを充填したころ軸受とその製造方法 |
-
1999
- 1999-06-16 JP JP11206615A patent/JP2000356224A/ja active Pending
Patent Citations (13)
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060606 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060804 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061010 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061211 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070213 |