JP2000352507A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

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JP2000352507A
JP2000352507A JP11164448A JP16444899A JP2000352507A JP 2000352507 A JP2000352507 A JP 2000352507A JP 11164448 A JP11164448 A JP 11164448A JP 16444899 A JP16444899 A JP 16444899A JP 2000352507 A JP2000352507 A JP 2000352507A
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェハ等の検査装置として、より微細
なデバイスパターンの検査を行うことが可能な検査装置
を提供する。 【解決手段】 検査装置に、被検査物を支持するととも
に当該被検査物を所定の検査対象位置へと移動させる被
検査物支持手段と、被検査物支持手段によって支持され
た被検査物を紫外光により照明する紫外光照明手段と、
紫外光照明手段により照明された被検査物からの反射光
又は透過光を検出して被検査物の画像を撮像する紫外光
撮像手段と、紫外光撮像手段により撮像された画像を処
理する画像処理手段とを設ける。そして、紫外光撮像手
段により撮像された画像を、画像処理手段により処理し
解析することで、被検査物を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のデバイスパ
ターンが形成されてなる半導体ウェハ等の検査に用いら
れる検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスは、半導体ウェハ上に微
細なデバイスパターンを形成することにより作製され
る。このようなデバイスパターンを形成するときに、半
導体ウェハ上に塵埃等が付着したり、傷が付いたりし
て、欠陥が生じることがある。このような欠陥が生じた
半導体デバイスは、不良デバイスとなり、歩留まりを低
下させる。
【0003】したがって、製造ラインの歩留まりを高い
水準で安定させるためには、塵埃や傷等によって発生す
る欠陥を早期に発見し、その原因を突き止め、製造設備
や製造プロセスに対して有効な対策を講じることが好ま
しい。
【0004】そこで、欠陥が発見された場合には、検査
装置を用いて、その欠陥が何であるかを調べて分類分け
を行い、その欠陥の原因となった設備やプロセスを特定
するようにしている。ここで、欠陥が何であるかを調べ
る検査装置は、いわば光学顕微鏡のようなものであり、
欠陥を拡大して見ることで、その欠陥が何であるかを識
別するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】デバイスパターンは、
半導体デバイスの高集積化に伴って、ますます微細化し
ており、近年では線幅が0.18μm以下にまでなって
きている。そのため、欠陥のサイズも非常に微細なもの
となってきており、従来の検査装置では、欠陥が何であ
るかを調べて分類分けを行うことが困難になってきてい
る。
【0006】本発明は、以上のような従来の実情を鑑み
て考案されたものであり、より微細なデバイスパターン
の検査を行うことが可能な検査装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る検査装置
は、被検査物を支持するとともに当該被検査物を所定の
検査対象位置へと移動させる被検査物支持手段と、上記
被検査物支持手段によって支持された被検査物を紫外光
により照明する紫外光照明手段と、上記紫外光照明手段
により照明された被検査物からの反射光又は透過光を検
出して被検査物の画像を撮像する紫外光撮像手段と、上
記紫外光撮像手段により撮像された画像を処理する画像
処理手段とを備え、上記紫外光撮像手段により撮像され
た画像を、上記画像処理手段により処理し解析すること
で、被検査物を検査することを特徴とする。
【0008】以上のような本発明に係る検査装置では、
非常に短波長の光である紫外光により被検査物の画像を
撮像して検査するので、可視光を用いて検査を行うよう
な場合に比べて、より微細なデバイスパターンの検査を
行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】本発明を適用した検査装置の外観を図1に
示す。この検査装置1は、所定のデバイスパターンが形
成されてなる半導体ウェハの検査を行うためのものであ
り、所定のデバイスパターンが形成されてなる半導体ウ
ェハに欠陥が発見された場合に、その欠陥が何であるか
を調べて分類分けを行う。
【0011】図1に示すように、この検査装置1は、防
塵機能を有し内部環境をクリーンに保つクリーンユニッ
ト2を備える。クリーンユニット2は、塵埃等を除去し
たクリーンな空気を供給するクリーンエアーユニット3
を上部に備えており、当該クリーンエアーユニット3か
ら、塵埃等を除去したクリーンな空気を供給することに
より、内部環境のクリーン度をクラス1程度に保つ。
【0012】そして、この検査装置1では、クリーンユ
ニット2の中で、所定のデバイスパターンが形成された
半導体ウェハの検査を行う。ここで、被検査物となる半
導体ウェハは、所定の密閉式の容器4に入れて搬送さ
れ、当該容器4を介して、クリーンユニット2の中に移
送される。すなわち、半導体ウェハの検査を行う際は、
図1中に鎖線で示すように、半導体ウェハが入れられた
容器4をクリーンユニット2に取り付け、半導体ウェハ
を外気に晒すことなく、後述する搬送用ロボット等によ
り半導体ウェハを容器4から取り出して、クリーンユニ
ット2の内部に配された検査用ステージ上に設置する。
【0013】このように、クリーンユニット2の内部で
半導体ウェハの検査を行うようにすることで、検査時に
半導体ウェハに塵埃等が付着するのを防止することがで
きる。しかも、被検査物となる半導体ウェハを密閉式の
容器4に入れて搬送し、当該容器4を介して半導体ウェ
ハをクリーンユニット2の中に移送するようにした場合
には、クリーンユニット2と容器4の内部だけを十分な
クリーン度に保っておけば、検査装置1が設置される環
境全体のクリーン度を高めなくても、半導体ウェハへの
塵埃等の付着を防止することができる。
【0014】このように必要な場所のクリーン度だけを
局所的に高めるようにすることで、高いクリーン度を実
現しつつ、且つ、クリーン環境を実現するためのコスト
を大幅に抑えることができる。なお、密閉式の容器4と
クリーンユニット2との機械的なインターフェースとし
ては、いわゆるSMIF(standard mechanical interf
ace)が好適であり、その場合、密閉式の容器4には、
いわゆるSMIF−PODを使用する。
【0015】また、この検査装置1では、クリーンユニ
ット2の外部に、検査装置1を操作するためのコンピュ
ータ等が配される外部ユニット5を備える。この外部ユ
ニット5には、半導体ウェハを撮像した画像等を表示す
るための表示装置6や、検査時の各種条件等を表示する
ための表示装置7や、検査装置1への指示入力等を行う
ための入力装置8なども配されている。そして、半導体
ウェハの検査を行う検査者は、外部ユニット5に配され
た表示装置6,7を見ながら、外部ユニット5に配され
た入力装置8から必要な指示を入力して半導体ウェハの
検査を行う。
【0016】つぎに、上記検査装置1のクリーンユニッ
ト2の内部について、図2及び図3を参照して説明す
る。なお、図2はクリーンユニット2の内部を図1の矢
印A1方向から見た正面図であり、図3はクリーンユニ
ット2の内部を図1の矢印A2方向から見た平面図であ
る。
【0017】図2に示すように、クリーンユニット2の
内部には、支持台9と、支持台9の上に設置された除振
台10と、除振台10の上に設置された検査用ステージ
11と、除振台10の上に設置された光学ユニット12
とが配されている。
【0018】支持台9は、クリーンユニット12の内部
に配される各機器を支持するための台である。支持台9
並びに外部ユニット5の底部には、タイヤ13が取り付
けられており、検査装置1を容易に移動させることが可
能となっている。なお、検査装置1を固定する際は、図
2に示すように、固定用脚部を床に着けて、タイヤ13
は浮かせておく。
【0019】除振台10は、床からの振動や、検査用ス
テージ11を移動操作した場合に発生する振動などを抑
制するためのものである。この検査装置1では、微細な
デバイスパターンが形成された半導体ウェハの検査を行
うため、少しの振動でも検査の障害となる。そこで、こ
の検査装置1では、除振台10を用いて、振動を抑制す
るようにしている。
【0020】なお、この検査装置1に用いる除振台とし
ては、いわゆるアクティブ除振台が好適である。アクテ
ィブ除振台は、振動を検知して、その振動を打ち消す方
向に動作することで、振動を速やかに取り除くようにな
された除振台であり、除振効果に優れている。
【0021】この検査装置1では、紫外光を用いて高分
解能での検査を行うため、振動の影響が大きく現れやす
いが、除振効果に優れたアクティブ除振台を検査装置1
の除振台10として用いることで、振動の影響を抑え
て、紫外光を用いて高分解能での検査を行う際の検査能
力を向上することができる。
【0022】この除振台10の上には、検査用ステージ
11が配されている。この検査用ステージ11は、被検
査物となる半導体ウェハを支持するためのステージであ
る。この検査用ステージ11は、被検査物となる半導体
ウェハを支持するとともに、当該半導体ウェハを所定の
検査対象位置へと移動させる機能も備えている。
【0023】具体的には、検査用ステージ11は、除振
台10の上に設置されたXステージ14と、Xステージ
14の上に設置されたYステージ15と、Yステージ1
5の上に設置されたθステージ16と、θステージ16
の上に設置されたZステージ17と、Zステージ17の
上に設置された吸着プレート18とを備える。
【0024】Xステージ14及びYステージ15は、水
平方向に移動するステージであり、Xステージ14とY
ステージ15とで、互いに直交する方向に移動するよう
になされている。半導体ウェハの検査時には、Xステー
ジ14及びYステージ15により、半導体ウェハを検査
対象位置へと移動させる。
【0025】θステージ16は、いわゆる回転ステージ
であり、半導体ウェハを回転させるためのものである。
半導体ウェハの検査時には、θステージ16により、例
えば、半導体ウェハ上のデバイスパターンが画面に対し
て水平又は垂直となるように、半導体ウェハを回転させ
る。
【0026】Zステージ17は、鉛直方向に移動するス
テージであり、ステージの高さを調整するためのもので
ある。半導体ウェハの検査時には、Zステージ17によ
り、半導体ウェハの検査面が適切な高さとなるように、
ステージの高さを調整する。
【0027】吸着プレート18は、検査対象の半導体ウ
ェハを吸着して固定するためのものである。半導体ウェ
ハの検査時に、検査対象の半導体ウェハは、この吸着プ
レート18の上に設置される。そして、当該半導体ウェ
ハは動かないように吸着プレート18により吸着され
る。
【0028】また、除振台10の上には、検査用ステー
ジ11の上に位置するように支持部材19によって支持
された光学ユニット12が配されている。この光学ユニ
ット12は、半導体ウェハの検査時に、半導体ウェハの
画像を撮像するためのものである。そして、この光学ユ
ニット12は、検査対象の半導体ウェハの画像の撮像を
可視光を用いて低分解能にて行う機能と、検査対象の半
導体ウェハの画像の撮像を紫外光を用いて高分解能にて
行う機能とを兼ね備えている。
【0029】また、クリーンユニット2の内部には、図
2及び図3に示すように、支持台9の上に設置されたエ
レベータ20が配されているとともに、図3に示すよう
に、支持台9の上に設置された搬送用ロボット21と、
支持台9の上に設置されたアライナ22とが配されてい
る。
【0030】エレベータ20、搬送用ロボット21及び
アライナ22は、SMIF−PODのような密閉式の容
器4に入れられて搬送されてきた半導体ウェハを、当該
容器4の中から取り出して、検査用ステージ11の上に
設置するためのものである。
【0031】すなわち、半導体ウェハの検査を行う際
は、先ず、半導体ウェハを密閉式の容器4に入れて搬送
し、当該容器4を図1中に鎖線で示したようにクリーン
ユニット2に取り付ける。そして、クリーンユニット2
の内部に外気が侵入しないように、容器4の底部からエ
レベータ20により半導体ウェハを取り出す。ここで、
半導体ウェハは、マガジンに収納しておき、密閉式の容
器4にマガジンごと入れておく。そして、エレベータ2
0は、容器4の中から半導体ウェハをマガジンごと取り
出して下に降ろす。
【0032】次に、エレベータ20によりマガジンごと
下に降ろされて容器4から取り出された半導体ウェハの
中から、検査対象の半導体ウェハを選択して、当該半導
体ウェハを搬送用ロボット21により取り出す。ここ
で、搬送用ロボット21の先端部分には吸着機構が設け
られており、半導体ウェハを吸着することにより、半導
体ウェハを持ち運びできるようになされている。
【0033】そして、搬送用ロボット21によりマガジ
ンから取り出された半導体ウェハは、アライナ22へと
運ばれる。アライナ22は、半導体ウェハに予め形成さ
れているオリエンテーションフラット及びノッチを基準
として、半導体ウェハの位相出し及びセンター出しを行
う。そして、位相出し及びセンター出しが行われた半導
体ウェハは、再び搬送用ロボット21により吸着され
て、検査用ステージ11へと運ばれ、検査用ステージ1
1の吸着プレート18の上に設置される。
【0034】なお、密閉式の容器4に入れられて搬送さ
れてきた半導体ウェハを容器4から取り出して検査用ス
テージ11に設置する機構の例として、ここでは、エレ
ベータ20、搬送用ロボット21及びアライナ22から
なる例を挙げたが、当然のことながら、半導体ウェハを
容器4から取り出して検査用ステージ11に設置する機
構は、上記の例に限定されるものではない。すなわち、
密閉式の容器4に入れられて搬送されてき半導体ウェハ
を外気に晒すことなく容器4から取り出して検査用ステ
ージ11に設置するものであれば、上記の例に限ること
なく、任意の機構が使用可能である。
【0035】つぎに、上記検査装置1について、図4の
ブロック図を参照して更に詳細に説明する。
【0036】図4に示すように、検査装置1の外部ユニ
ット5には、表示装置6及び入力装置8aが接続された
画像処理用コンピュータ30と、表示装置7及び入力装
置8bが接続された制御用コンピュータ31とが配され
ている。なお、前掲した図1及び図2では、画像処理用
コンピュータ30に接続された入力装置8bと、制御用
コンピュータ31に接続された入力装置8bとをまとめ
て、入力装置8として図示している。
【0037】画像処理用コンピュータ30は、半導体ウ
ェハを検査するときに、光学ユニット12の内部に設置
されたCCD(charge-coupled device)カメラ32,
33により半導体ウェハを撮像した画像を取り込んで処
理するコンピュータである。すなわち、この検査装置1
は、画像処理用コンピュータ30により、光学ユニット
12の内部に設置されたCCDカメラ32,33により
撮像した半導体ウェハの画像を、画像処理用コンピュー
タ30により処理して解析することにより、半導体ウェ
ハの検査を行う。
【0038】なお、画像処理用コンピュータ30に接続
された入力装置8aは、CCDカメラ32,33から取
り込んだ画像の解析等に必要な指示を、画像処理用コン
ピュータ30に対して入力するためのものであり、例え
ば、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等
からなる。また、画像処理用コンピュータ30に接続さ
れた表示装置6は、CCDカメラ32,33から取り込
んだ画像の解析結果等を表示するためのものであり、例
えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等からな
る。
【0039】制御用コンピュータ31は、半導体ウェハ
を検査するときに、検査用ステージ11、エレベータ2
0、搬送用ロボット21及びアライナ22、並びに光学
ユニット12の内部の各機器等を制御するためのコンピ
ュータである。すなわち、この検査装置1は、半導体ウ
ェハの検査を行う際に、検査対象の半導体ウェハの画像
が、光学ユニット12の内部に設置されたCCDカメラ
32,33により撮像されるように、制御用コンピュー
タ31により、検査用ステージ11、エレベータ20、
搬送用ロボット21及びアライナ22、並びに光学ユニ
ット12の内部の各機器等を制御する。
【0040】なお、制御用コンピュータ31に接続され
た入力装置8bは、検査用ステージ11、エレベータ2
0、搬送用ロボット21及びアライナ22、並びに光学
ユニット12の内部の各機器等を制御するのに必要な指
示を、制御用コンピュータ31に対して入力するための
ものであり、例えば、マウス等のポインティングデバイ
スやキーボード等からなる。また、制御用コンピュータ
31に接続された表示装置7は、半導体ウェハの検査時
の各種条件等を表示するためのものであり、例えば、C
RTディスプレイや液晶ディスプレイ等からなる。
【0041】また、画像処理用コンピュータ30と制御
用コンピュータ31とは、メモリリンク機構により、互
いにデータのやり取りが可能とされている。すなわち、
画像処理用コンピュータ30と制御用コンピュータ31
は、それぞれに設けられたメモリリンクインターフェー
ス30a,31aを介して互いに接続されており、画像
処理用コンピュータ30と制御用コンピュータ31との
間で、互いにデータのやり取りが可能となっている。
【0042】一方、検査装置1のクリーンユニット2の
内部には、密閉式の容器4に入れられて搬送されてきた
半導体ウェハを容器4から取り出して検査用ステージ1
1に設置する機構として、上述したように、エレベータ
20、搬送用ロボット21及びアライナ22が配されて
いる。これらは、外部ユニット5に配された制御用コン
ピュータ31に、ロボット制御インターフェース31b
を介して接続されている。そして、エレベータ20、搬
送用ロボット21及びアライナ22には、制御用コンピ
ュータ31からロボット制御インターフェース31bを
介して、制御信号が送られる。
【0043】すなわち、密閉式の容器4に入れられて搬
送されてきた半導体ウェハを容器4から取り出して検査
用ステージ11に設置する際は、制御用コンピュータ3
1からロボット制御インターフェース31bを介して、
エレベータ20、搬送用ロボット21及びアライナ22
に制御信号を送出する。そして、当該制御信号に基づい
て、エレベータ20、搬送用ロボット21及びアライナ
22は、上述したように、密閉式の容器4に入れられて
搬送されてきた半導体ウェハを容器4から取り出して検
査用ステージ11に設置する動作を行う。
【0044】また、検査装置1のクリーンユニット2の
内部には除振台10が配されており、当該除振台10の
上に、上述したように、Xステージ14、Yステージ1
5、θステージ16、Zステージ17及び吸着プレート
18を備えた検査用ステージ11が設置されている。
【0045】ここで、Xステージ14、Yステージ1
5、θステージ16、Zステージ17及び吸着プレート
18は、外部ユニット5に配された制御用コンピュータ
31に、ステージ制御インターフェース31cを介して
接続されている。そして、Xステージ14、Yステージ
15、θステージ16、Zステージ17及び吸着プレー
ト18には、制御用コンピュータ31からステージ制御
インターフェース31cを介して、制御信号が送られ
る。
【0046】すなわち、半導体ウェハの検査を行う際
は、制御用コンピュータ31からステージ制御インター
フェース31cを介して、Xステージ14、Yステージ
15、θステージ16、Zステージ17及び吸着プレー
ト18に制御信号を送出する。そして、当該制御信号に
基づいて、Xステージ14、Yステージ15、θステー
ジ16、Zステージ17及び吸着プレート18を動作さ
せ、検査対象の半導体ウェハを吸着プレート18により
吸着して固定するとともに、半導体ウェハが所定の位
置、角度及び高さとなるように、Xステージ14、Yス
テージ15、θステージ16及びZステージ17を動作
させる。
【0047】また、除振台10の上には光学ユニット1
2も設置されている。この光学ユニット12は、半導体
ウェハの検査時に半導体ウェハの画像を撮像するための
ものであり、上述したように、検査対象の半導体ウェハ
の画像の撮像を可視光を用いて低分解能にて行う機能
と、検査対象の半導体ウェハの画像の撮像を紫外光を用
いて高分解能にて行う機能とを兼ね備えている。
【0048】この光学ユニット12の内部には、可視光
にて半導体ウェハの画像を撮像するための機構として、
可視光用CCDカメラ32と、ハロゲンランプ34と、
可視光用光学系35と、可視光用対物レンズ36と、可
視光用オートフォーカス制御部37とが配されている。
【0049】そして、可視光にて半導体ウェハの画像を
撮像する際は、ハロゲンランプ34を点灯させる。ここ
で、ハロゲンランプ34の駆動源は、外部ユニット5に
配された制御用コンピュータ31に、光源制御インター
フェース31dを介して接続されている。そして、ハロ
ゲンランプ34の駆動源には、制御用コンピュータ31
から光源制御インターフェース31dを介して制御信号
が送られる。ハロゲンランプ34の点灯/消灯は、この
制御信号に基づいて行われる。
【0050】そして、可視光にて半導体ウェハの画像を
撮像する際は、ハロゲンランプ34を点灯させ、当該ハ
ロゲンランプ34からの可視光を、可視光用光学系35
及び可視光用対物レンズ36を介して半導体ウェハにあ
てて、半導体ウェハを照明する。そして、可視光により
照明された半導体ウェハの像を可視光用対物レンズ36
により拡大し、その拡大像を可視光用CCDカメラ32
により撮像する。
【0051】ここで、可視光用CCDカメラ32は、外
部ユニット5に配された画像処理用コンピュータ30
に、画像取込インターフェース30bを介して接続され
ている。そして、可視光用CCDカメラ32により撮像
された半導体ウェハの画像は、画像取込インターフェー
ス30bを介して画像処理用コンピュータ30に取り込
まれる。
【0052】また、上述のように可視光にて半導体ウェ
ハの画像を撮像する際は、可視光用オートフォーカス制
御部37により、自動焦点位置合わせを行う。すなわ
ち、可視光用オートフォーカス制御部37により、可視
光用対物レンズ36と半導体ウェハの間隔が可視光用対
物レンズ36の焦点距離に一致しているか否かを検出
し、一致していない場合には、可視光用対物レンズ36
又はZステージ17を動かして、半導体ウェハの検査対
象面が可視光用対物レンズ36の焦点面に一致するよう
にする。
【0053】ここで、可視光用オートフォーカス制御部
37は、外部ユニット5に配された制御用コンピュータ
31に、オートフォーカス制御インターフェース31e
を介して接続されている。そして、可視光用オートフォ
ーカス制御部37には、制御用コンピュータ31からオ
ートフォーカス制御インターフェース31eを介して制
御信号が送られる。可視光用オートフォーカス制御部3
7による可視光用対物レンズ36の自動焦点位置合わせ
は、この制御信号に基づいて行われる。
【0054】また、光学ユニット12の内部には、紫外
光にて半導体ウェハの画像を撮像するための機構とし
て、紫外光用CCDカメラ33と、紫外光レーザ光源3
8と、紫外光用光学系39と、紫外光用対物レンズ40
と、紫外光用オートフォーカス制御部41とが配されて
いる。
【0055】そして、紫外光にて半導体ウェハの画像を
撮像する際は、紫外光レーザ光源38を点灯させる。こ
こで、紫外光レーザ光源38の駆動源は、外部ユニット
5に配された制御用コンピュータ31に、光源制御イン
ターフェース31dを介して接続されている。そして、
紫外光レーザ光源38の駆動源には、制御用コンピュー
タ31から光源制御インターフェース31dを介して制
御信号が送られる。紫外光レーザ光源38の点灯/消灯
は、この制御信号に基づいて行われる。
【0056】なお、現在工業用として実用可能な紫外線
固体レーザの上限波長は355nmである。そこで、紫
外光レーザ光源38には、波長が355nm以下の紫外
光レーザを出射するものを用いることが好ましい。な
お、波長が355nmの紫外光レーザは、YAGレーザ
の3倍波として得られる。また、後で詳細に説明するよ
うに、YAGレーザの4倍波として波長が266nmの
紫外光レーザを得ることも可能である。また、レーザ光
源としては、発振波長が166nmのものも開発されて
おり、そのようなレーザ光源を上記紫外光レーザ光源3
8として用いてもよい。なお、解像度を高めるという観
点からは、紫外光レーザ光源38から出射される紫外光
レーザの波長は短い方が好ましいが、あまりに波長が短
いと、その波長に対応した光学系を構成することが困難
となる。したがって、上記紫外線レーザ光源38から出
射される紫外光レーザの波長λは、355nm〜166
nm程度が好ましい。
【0057】そして、紫外光にて半導体ウェハの画像を
撮像する際は、紫外光レーザ光源38を点灯させ、当該
紫外光レーザ光源38からの紫外光を、紫外光用光学系
39及び紫外光用対物レンズ40を介して半導体ウェハ
にあてて、半導体ウェハを照明する。そして、紫外光に
より照明された半導体ウェハの像を紫外光用対物レンズ
40により拡大し、その拡大像を紫外光用CCDカメラ
33により撮像する。
【0058】ここで、紫外光用CCDカメラ33は、外
部ユニット5に配された画像処理用コンピュータ30
に、画像取込インターフェース30cを介して接続され
ている。そして、紫外光用CCDカメラ33により撮像
された半導体ウェハの画像は、画像取込インターフェー
ス30cを介して画像処理用コンピュータ30に取り込
まれる。
【0059】また、上述のように紫外光にて半導体ウェ
ハの画像を撮像する際は、紫外光用オートフォーカス制
御部41により、自動焦点位置合わせを行う。すなわ
ち、紫外光用オートフォーカス制御部41により、紫外
光用対物レンズ40と半導体ウェハの間隔が紫外光用対
物レンズ40の焦点距離に一致しているか否かを検出
し、一致していない場合には、紫外光用対物レンズ40
又はZステージ17を動かして、半導体ウェハの検査対
象面が紫外光用対物レンズ40の焦点面に一致するよう
にする。
【0060】ここで、紫外光用オートフォーカス制御部
41は、外部ユニット5に配された制御用コンピュータ
31に、オートフォーカス制御インターフェース31e
を介して接続されている。そして、紫外光用オートフォ
ーカス制御部41には、制御用コンピュータ31からオ
ートフォーカス制御インターフェース31eを介して制
御信号が送られる。紫外光用オートフォーカス制御部4
1による紫外光用対物レンズ40の自動焦点位置合わせ
は、この制御信号に基づいて行われる。
【0061】つぎに、上記検査装置1の光学ユニット1
2の光学系について、図5を参照して更に詳細に説明す
る。なお、ここでは、オートフォーカス制御部37,4
1についての説明は省略し、検査対象の半導体ウェハを
照明する光学系と、検査対象の半導体ウェハを撮像する
光学系とについて説明する。
【0062】図5に示すように、光学ユニット12は、
可視光にて半導体ウェハの画像を撮像するための光学系
として、ハロゲンランプ34と、可視光用光学系35
と、可視光用対物レンズ36とを備えている。
【0063】ハロゲンランプ34からの可視光は、光フ
ァイバ50によって可視光用光学系35へ導かれる。こ
こで、可視光用光学系35は、2つのレンズ51,52
により構成された照明用光学系53を備えており、光フ
ァイバ50によって可視光用光学系35へ導かれた可視
光は、先ず、照明用光学系53に入射する。そして、光
ファイバによって可視光用光学系35へ導かれた可視光
は、照明用光学系53を介してハーフミラー54に入射
し、ハーフミラー54によって可視光用対物レンズ36
へ向けて反射され、可視光用対物レンズ36を介して半
導体ウェハに入射する。これにより、半導体ウェハが可
視光により照明される。
【0064】そして、可視光により照明された半導体ウ
ェハの像は、可視光用対物レンズ36により拡大され、
可視光用CCDカメラ32により撮像される。すなわ
ち、可視光により照明された半導体ウェハからの反射光
が、可視光用対物レンズ36、ハーフミラー54及び撮
像用レンズ55を介して可視光用CCDカメラ32に入
射し、これにより、半導体ウェハの拡大像が可視光用C
CDカメラ32によって撮像される。そして、可視光用
CCDカメラ32によって撮像された半導体ウェハの画
像(以下、可視画像と称する。)は、画像処理用コンピ
ュータ30へと送られる。
【0065】また、光学ユニット12は、紫外光にて半
導体ウェハの画像を撮像するための光学系として、紫外
光レーザ光源38と、紫外光用光学系39と、紫外光用
対物レンズ40とを備えている。
【0066】紫外光レーザ光源38からの紫外光は、光
ファイバ60によって紫外光用光学系39へ導かれる。
ここで、紫外光用光学系39は、2つのレンズ61,6
2により構成された照明用光学系63を備えており、光
ファイバ60によって紫外光用光学系39へ導かれた紫
外光は、先ず、照明用光学系63に入射する。そして、
光ファイバ60によって紫外光用光学系39へ導かれた
紫外光は、照明用光学系63を介してハーフミラー64
に入射し、ハーフミラー64によって紫外光用対物レン
ズ40へ向けて反射され、紫外光用対物レンズ40を介
して半導体ウェハに入射する。これにより、半導体ウェ
ハが紫外光により照明される。
【0067】そして、紫外光により照明された半導体ウ
ェハの像は、紫外光用対物レンズ40により拡大され、
紫外光用CCDカメラ33により撮像される。すなわ
ち、紫外光により照明された半導体ウェハからの反射光
が、紫外光用対物レンズ40、ハーフミラー64及び撮
像用レンズ65を介して紫外光用CCDカメラ33に入
射し、これにより、半導体ウェハの拡大像が紫外光用C
CDカメラ33によって撮像される。そして、紫外光用
CCDカメラ33によって撮像された半導体ウェハの画
像(以下、紫外画像と称する。)は、画像処理用コンピ
ュータ30へと送られる。
【0068】なお、紫外光用光学系39は、図6に示す
ように、ハーフミラー64に代えて偏光ビームスプリッ
タ70を配置し、偏光ビームスプリッタ70と紫外光用
対物レンズ40の間に1/4波長板71を配置するよう
にしてもよい。このような構成とすることにより、紫外
光レーザをより効率良く使用することができる。
【0069】以上のような検査装置1では、可視光より
も短波長の光である紫外光により、半導体ウェハの画像
を撮像して検査することができるので、可視光を用いて
欠陥の検出や分類分けを行う場合に比べて、より微細な
欠陥の検出や分類分けを行うことができる。
【0070】しかも、上記検査装置1では、可視光用の
光学系と紫外光用の光学系とを兼ね備えており、可視光
を用いた低分解能での半導体ウェハの検査と、紫外光を
用いた高分解能での半導体ウェハの検査との両方を行う
ことができる。したがって、上記検査装置1では、可視
光を用いた低分解能での半導体ウェハの検査により、大
きい欠陥の検出や分類分けを行い、且つ、紫外光を用い
た高分解能での半導体ウェハの検査により、小さい欠陥
の検出や分類分けを行うといったことも可能である。
【0071】なお、上記検査装置1において、紫外光用
対物レンズ40の開口数NAは、大きい方が好ましく、
例えば0.9以上とする。このように、紫外光用対物レ
ンズ40として、開口数NAの大きなレンズを用いるこ
とで、より微細な欠陥の検出が可能となる。
【0072】ところで、半導体ウェハの欠陥が、引っ掻
き傷のように色情報が無く凹凸だけからなる場合、可干
渉性を持たない光では、その欠陥を見ることは殆どでき
ない。これに対して、レーザ光のように可干渉性に優れ
た光を用いた場合には、引っ掻き傷のように色情報が無
く凹凸だけからなる欠陥であっても、凹凸の段差近辺で
光が干渉することにより、当該欠陥をはっきりと見るこ
とができる。そして、上記検査装置1では、紫外光の光
源として紫外域のレーザ光を出射する紫外光レーザ光源
38を用いている。したがって、上記検査装置1では、
引っ掻き傷のように色情報が無く凹凸だけからなる欠陥
であっても、当該欠陥をはっきりと検出することができ
る。すなわち、上記検査装置1では、ハロゲンランプ3
4からの可視光(インコヒーレント光)では検出が困難
な位相情報を、紫外光レーザ光源38からの紫外光レー
ザ(コヒーレント光)を用いて、容易に検出することが
できる。
【0073】つぎに、上記検査装置1で使用される紫外
光レーザ光源38の構成例について、図7を参照して更
に詳細に説明する。
【0074】図7に示す紫外光レーザ光源38は、固体
レーザ光源からのレーザ光に対して波長変換を行うこと
により、紫外線レーザ光を発生させ出射する。そして、
この紫外光レーザ光源38は、グリーンレーザ光を発生
させるグリーンレーザ光発生部111と、グリーンレー
ザ光発生部111からのグリーンレーザ光に波長変換を
施して紫外線レーザ光を発生させる紫外線レーザ光発生
部112とを備える。
【0075】グリーンレーザ光発生部111では、先
ず、半導体レーザ113から波長λ=808nmの高出
力レーザ光が出射される。この高出力レーザ光は、集光
レンズ114によって集光された上で、ノンプレーナ・
モノリシックリング型のNd:YAGレーザ115に、
当該Nd:YAGレーザ115を励起させる励起光とし
て入射する。これにより、Nd:YAGレーザ115は
励起され、波長λ=1064nmの赤外線レーザ光を発
振する。このとき、Nd:YAGレーザ115には、外
部磁場を印加しておく。これにより、Nd:YAGレー
ザ115は一方向のみに縦単一モードで発振する。この
ような発振の原理は、例えば米国特許USP4749842に開示
されている。
【0076】なお、ここでは、Nd:YAGレーザ11
5として、モノリシックリング型のものを採用してい
る。モノリシックリング型の光共振器は、発振安定性が
高く、T.Kane et.al.Opt Lett Vol. 10 (1985) pp65 に
示されているように、優れた時間コヒーレンス特性を示
す。また、このNd:YAGレーザ115において、共
振器内の光路は、非同一面となるようになされているこ
とが好ましい。共振器内の光路を非同一面とすることに
より、赤外線レーザ光の発振をより安定なものとするこ
とができる。
【0077】Nd:YAGレーザ115から出射された
赤外線レーザ光は、モードマッチングレンズ116を介
して、モノリシックリング型のMgO:LN結晶117
に入射する。そして、波長λ=1064nmの赤外線レ
ーザ光が入射されたMgO:LN結晶117は、波長λ
=532nmの第二高調波を発生させる。ここで、Mg
O:LN結晶117は、波長λ=1064nmの赤外線
レーザ光に対して光共振器を構成するようにしておく。
光共振器内部での高いパワー密度を利用すれば、高効率
な波長変換を連続波で実現できる。具体的には、赤外線
レーザ光の波長と、MgO:LN結晶117の内部にお
ける共振波長とを一致させて光共振器を構成することに
より、65%程度の高効率にて第二高調波を発生させる
ことができる。
【0078】そして、MgO:LN結晶117での第二
高調波発生により、波長λ=1064nmの赤外線レー
ザ光に対して波長変換が施されてなる波長λ=532n
mのグリーンレーザ光は、光反射ミラー118によって
反射され、レンズ119によって所定のビーム径に整形
された上で、グリーンレーザ光発生部111から出射さ
れる。
【0079】以上のような構成を有するグリーンレーザ
光発生部111では、時間コヒーレンス特性に優れたグ
リーンレーザ光を、非常に高効率にて発生させることが
できる。なお、上記グリーンレーザ光発生部111にお
いて、半導体レーザ113から1Wのレーザ光を出射す
るようにした場合には、Nd:YAGレーザ115によ
り500mW程度の赤外線レーザ光が発生し、MgO:
LN結晶117により200mW程度のグリーンレーザ
光が発生する。このように、上記グリーンレーザ光発生
部111は非常に効率が良い。しかも、半導体レーザ1
13の電気効率は、ガスレーザ等に比べて遥かに高く、
およそ30%程度である。したがって、制御回路等での
消費電力を含めたとしても、グリーンレーザ光発生部1
11での消費電力は非常に少なくて済む。
【0080】以上のようにグリーンレーザ光発生部11
1によって生成されたグリーンレーザ光は、紫外線レー
ザ光発生部112に入射する。紫外線レーザ光発生部1
12では、非線形光学素子であるβ−BaB24(以
下、BBOと称する。)121を用いて、グリーンレー
ザ光の第二高調波を発生させることで、波長λ=266
nmの紫外線レーザ光を発生させる。すなわち、紫外線
レーザ光発生部112では、グリーンレーザ光を基本波
とし、BBO121によって第二高調波として紫外線レ
ーザ光を発生させる。
【0081】BBO121は、波長λ=190nmの遠
紫外域まで光を透過し、レーザダメージにも強く、複屈
折が大きいため、広い波長範囲で第二高調波発生が可能
であり、遠紫外域における第二高調波発生用素子として
非常に好適である。しかし、BBO121で波長λ=2
66nmの第二高調波を発生させるときには角度位相整
合が必要であり、MgO:LN結晶117のように温度
位相整合ができないため、グリーンレーザ光発生部11
1のようにモノリシックリング型の結晶を用いて第二高
調波を発生させるようなことは困難である。そこで、紫
外線レーザ光発生部112では、4つの独立したミラー
122,123,124,125を備えたリング型の光
共振器126を用い、外部共振型にて第二高調波発生を
行う。
【0082】紫外線レーザ光発生部112に入射した基
本波(すなわちグリーンレーザ光)は、位相変調器12
7及びモードマッチングレンズ118を介して、光共振
器126に入射する。ここで、光共振器126は、第1
乃至第4のミラー122,123,124,125によ
って構成されており、第1のミラー122と第2のミラ
ー123との間にBBO121が配される。
【0083】そして、基本波は、第1のミラー122を
介して光共振器126の中に導入される。このとき、基
本波の一部は、第1のミラー122によって反射され、
更にミラー129によって光検出器130に向けて反射
され、当該光検出器130によって検出される。一方、
第1のミラー122を透過して光共振器126の内部に
導入された光は、先ず、BBO121を介して第2のミ
ラー123に向かい、次に、第2のミラー123によっ
て第3のミラー124へ向けて反射され、次に、第3の
ミラー124によって第4のミラー125へ向けて反射
され、次に、第4のミラー125によって第1のミラー
122へ向けて反射され、その後、第1のミラー122
によって反射されて、再びBBO121を介して第2の
ミラー123に向かう。
【0084】上記光共振器126の第1のミラー122
によって反射された基本波は、上述したように、光検出
器130によって検出される。そして、光共振器126
の第1のミラー122によって反射された基本波を光検
出器130で検出することにより得られた検出信号は、
制御回路131に送られる。また、上記紫外線レーザ光
発生部112において、位相変調器127は、位相変調
器駆動回路128からの変調信号により、光共振器12
6に入射する基本波を位相変調する。そして、制御回路
131は、上記検出信号を上記変調信号で同期検波する
ことにより、光共振器126の光路位相差の誤差信号を
検出し、当該誤差信号に基づいて、光共振器126の共
振器長が常に共振条件を満たすように、電磁アクチュエ
ータ132を駆動して、第3のミラー124の位置を連
続的に精密に制御する。
【0085】以上のようにして第3のミラー124の位
置を連続的に精密に制御することで、光共振器126が
独立した複数のミラー122,123,124,125
から構成されていても、当該光共振器126の共振器長
を、光の波長の数100分の1という非常に高い精度で
制御することができる。そして、このように光共振器1
26の共振器長を精密に制御して、共振条件を常に満た
すようにすることで、BBO121による第二高調波発
生をより効率良く行うことが可能となる。
【0086】また、上記光共振器126では、共振器ロ
スを低減するため、BBO121に反射防止膜を施して
おく。また、共振器ロスを低減するため、光共振器12
6を構成する第2乃至第4のミラー123,124,1
25として、反射率99.9%程度の高反射率ミラーを
用いる。BBO121に反射防止膜を施し、且つ、第2
乃至第4のミラー123,124,125として反射率
99.9%程度の高反射率ミラーを用いることで、光共
振器126の共振器ロスを0.5%程度以下に抑えるこ
とができる。
【0087】以上のような構成を有する紫外線レーザ光
発生部112では、時間コヒーレンス特性に優れた紫外
線レーザ光を、非常に高効率にて発生させることができ
る。実際に、グリーンレーザ光発生部111から紫外線
レーザ光発生部112に入射されるグリーンレーザ光の
出力を200mWとして、紫外線レーザ光発生部112
により紫外線レーザ光を発生させたところ、50mW程
度の紫外線レーザ光が得られることが確認された。
【0088】なお、紫外光はフォトンエネルギーが高い
ため、光共振器内に配したBBOでの第二高調波発生に
より紫外線レーザ光を発生させるようにすると、光共振
器を構成するミラーやBBOなどを劣化させてしまう恐
れがある。そのため、従来、光共振器内に配したBBO
での第二高調波発生により紫外線レーザ光を発生させる
ようにした光源は、寿命が短く信頼性が低いという問題
があり、計測装置用の光源として実用化することは難し
かった。
【0089】しかしながら、本発明者は、BBO結晶育
成の改善、BBOに施す反射防止膜の改善、BBOに入
射する光のスポットサイズの最適化、光共振器内の洗浄
及び雰囲気の最適化などを図ることにより、図7に示し
たように光共振器126の内部に配したBBO121で
第二高調波発生を行うようにしても、十分な信頼性及び
寿命が得られることを確認した。具体的には、上述のよ
うな改善及び最適化を図ることにより、100mWの紫
外線レーザ光を発生させた場合に、1000時間以上安
定に動作することが確認され、また、30mWの紫外線
レーザ光を発生させた場合に、5000時間以上安定に
動作することが確認された。これらの結果から、例え
ば、20mWの紫外線レーザ光を発生させたときの寿命
は、10000時間程度にも達すると推定される。これ
だけの寿命があれば、実質的にメンテナンスフリーの光
源として取り扱うことができ、検査装置用の光源として
も十分に実用化が可能である。
【0090】以上のように紫外線レーザ光発生部112
によって生成された紫外線レーザ光は、コリメータレン
ズ133により平行光とされ、アナモルフィックプリズ
ムペアー134によりビーム整形された上で、紫外光レ
ーザ光源138から出射される。なお、アナモルフィッ
クプリズムペアー134は、紫外光レーザ光源138か
ら出射される紫外線レーザ光のスポット形状が、ほぼ円
形のビームとなるようにビーム整形を行う。光共振器1
26から出射された紫外線レーザ光は、BBO121の
複屈折によるウォークオフ効果により楕円ビームとなっ
ている。そこで、この紫外光レーザ光源38では、アナ
モルフィックプリズムペアー134によって、スポット
形状がほぼ円形のビームとなるようにビーム整形した上
で、紫外線レーザ光を出射するようにしている。
【0091】以上のような紫外光レーザ光源38は、固
体レーザ光源(Nd:YAGレーザ115)からのレー
ザ光に対して、非線形光学素子(MgO:LN結晶11
7,BBO121)を用いた第二高調波発生による波長
変換を2段階にわたって行うことにより、紫外線レーザ
光を発生させるようにしている。すなわち、この紫外光
レーザ光源138は、固体素子だけで紫外線レーザ光を
発生させる全固体紫外光レーザ光源138となってい
る。
【0092】このように固体素子だけで紫外光レーザ光
源138を構成することで、小型、高効率、低消費電
力、高安定、高ビーム品質の光源を実現することができ
る。しかも、上記紫外光レーザ光源138では、時間コ
ヒーレンス特性に優れた紫外線レーザ光が得られる。
【0093】なお、紫外線レーザ光を発振するレーザ光
源としては、例えば、エキシマレーザやアルゴンレーザ
等のガスレーザもあるが、これらのガスレーザは、装置
が大型であり、しかも効率が悪く消費電力が高いという
問題がある。例えば、波長351nmで発振するアルゴ
ンレーザの場合、通常、その効率は0.001%以下で
ある。これに比べると、全て固体素子から構成されてい
る上記紫外光レーザ光源38は、遥かに高い効率が得ら
れ、しかも、装置を非常に小型にすることができる。
【0094】更に、アルゴンレーザの場合には、大量の
冷却水が必要という問題もある。冷却水を循環させると
振動が生じてしまうため、大量の冷却水が必要なアルゴ
ンレーザは、微細構造の検査には不適当である。しか
も、アルゴンレーザは発振波長安定性が悪いという問題
もある。また、エキシマレーザの場合には、危険物であ
る弗化物ガスの供給が必要となるという問題もある。更
に、エキシマレーザはピークパワーの高いパルス発振を
するので、半導体ウェハの画像を撮像して検査を行う検
査装置1の光源としては不適当である。
【0095】これに対して、上記紫外光レーザ光源38
では、固体レーザ光源からのレーザ光に対して波長変換
を行うことにより紫外線レーザ光を発生させるようにす
ることで、エキシマレーザやアルゴンレーザ等のガスレ
ーザを用いたときの問題点を全て解決している。
【0096】つぎに、上記検査装置1で半導体ウェハを
検査するときの手順について、図8乃至図11のフロー
チャートを参照して説明する。なお、図8乃至図11の
フローチャートでは、検査対象の半導体ウェハが検査用
ステージ11に設置された状態以降の処理の手順を示し
ている。また、ここでは、半導体ウェハ上に同様なデバ
イスパターンが多数形成されているものとし、欠陥の検
出や分類分けは、欠陥がある領域の画像(欠陥画像)
と、その他の領域の画像(参照画像)とを撮像し、それ
らを比較することで行うものとする。
【0097】まず、図8のフローチャートに従って半導
体ウェハの検査を行うときの手順について説明する。な
お、図8に示すフローチャートは、半導体ウェハ上の欠
陥の位置が予め分かっている場合に、その欠陥を上記検
査装置1により検査して分類分けを行うときの手順の一
例を示している。
【0098】この場合は、先ず、ステップS1−1に示
すように、制御用コンピュータ31に欠陥位置座標ファ
イルを読み込む。ここで、欠陥位置座標ファイルは、半
導体ウェハ上の欠陥の位置に関する情報が記述されたフ
ァイルであり、欠陥検出装置等により、半導体ウェハ上
の欠陥の位置を予め計測して作成しておく。そして、こ
こでは、その欠陥位置座標ファイルを制御用コンピュー
タ31に読み込む。
【0099】次に、ステップS1−2において、制御用
コンピュータ31によりXステージ14及びYステージ
15を駆動させ、欠陥位置座標ファイルが示す欠陥位置
座標へ半導体ウェハを移動させ、半導体ウェハの検査対
象領域が可視光用対物レンズ36の視野内に入るように
する。
【0100】次に、ステップS1−3において、制御用
コンピュータ31により可視光用オートフォーカス制御
部37を駆動させ、可視光用対物レンズ36の自動焦点
位置合わせを行う。
【0101】次に、ステップS1−4において、可視光
用CCDカメラ32により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわ
ち、欠陥があるとされる領域の画像(以下、欠陥画像と
称する。)である。
【0102】次に、ステップS1−5において、制御用
コンピュータ31によりXステージ14及びYステージ
15を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動さ
せ、半導体ウェハの参照領域が可視光用対物レンズ36
の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、半導
体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体ウ
ェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様な
デバイスパターンが形成されている領域である。
【0103】次に、ステップS1−6において、制御用
コンピュータ31により可視光用オートフォーカス制御
部37を駆動させ、可視光用対物レンズ36の自動焦点
位置合わせを行う。
【0104】次に、ステップS1−7において、可視光
用CCDカメラ32により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像(以下、参
照画像と称する。)である。
【0105】次に、ステップS1−8において、画像処
理用コンピュータ30により、ステップS1−4で取り
込んだ欠陥画像と、ステップS1−7で取り込んだ参照
画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。そし
て、欠陥が検出できた場合には、ステップS1−9へ進
み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップS1−
11へ進む。
【0106】ステップS1−9では、画像処理用コンピ
ュータ30により、検出された欠陥が何であるかを調べ
て分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた場
合には、ステップS1−10へ進み、欠陥の分類分けが
できなかった場合には、ステップS1−11へ進む。
【0107】ステップS1−10では、欠陥の分類結果
を保存する。ここで、欠陥の分類結果は、例えば、画像
処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ31に接
続された記憶装置に保存する。なお、欠陥の分類結果
は、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ
31にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0108】ステップS1−10での処理が完了した
ら、半導体ウェハの欠陥の分類分けが完了したこととな
るので、これで処理を終了する。ただし、半導体ウェハ
上に複数の欠陥がある場合には、ステップS1−2へ戻
って、他の欠陥の検出及び分類分けを行うようにしても
よい。
【0109】一方、ステップS1−8で欠陥検出ができ
なかった場合や、ステップS1−9で欠陥の分類分けが
できなかった場合には、ステップS1−11以降へ進
み、紫外光を用いて高分解能での撮像を行って欠陥の検
出や分類分けを行う。
【0110】その場合は、先ず、ステップS1−11に
おいて、制御用コンピュータ31によりXステージ14
及びYステージ15を駆動させ、欠陥位置座標ファイル
が示す欠陥位置座標へ半導体ウェハを移動させ、半導体
ウェハの検査対象領域が紫外光用対物レンズ40の視野
内に入るようにする。
【0111】次に、ステップS1−12において、制御
用コンピュータ31により紫外光用オートフォーカス制
御部41を駆動させ、紫外光用対物レンズ40の自動焦
点位置合わせを行う。
【0112】次に、ステップS1−13において、紫外
光用CCDカメラ33により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわち
欠陥画像である。また、ここでの欠陥画像の撮像は、可
視光よりも短波長の光である紫外光を用いて、可視光を
用いた場合の撮像よりも高分解能にて行う。
【0113】次に、ステップS1−14において、制御
用コンピュータ31によりXステージ14及びYステー
ジ15を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動
させ、半導体ウェハの参照領域が紫外光用対物レンズ4
0の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、半
導体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体
ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様
なデバイスパターンが形成されている領域である。
【0114】次に、ステップS1−15において、制御
用コンピュータ31により紫外光用オートフォーカス制
御部41を駆動させ、紫外光用対物レンズ40の自動焦
点位置合わせを行う。
【0115】次に、ステップS1−16において、紫外
光用CCDカメラ33により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像、すなわち
参照画像である。また、ここでの参照画像の撮像は、可
視光よりも短波長の光である紫外光を用いて、可視光を
用いた場合よりも高分解能にて行う。
【0116】次に、ステップS1−17において、画像
処理用コンピュータ30により、ステップS1−13で
取り込んだ欠陥画像と、ステップS1−16で取り込ん
だ参照画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。
そして、欠陥が検出できた場合には、ステップS1−1
8へ進み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップ
S1−19へ進む。
【0117】ステップS1−18では、画像処理用コン
ピュータ30により、検出された欠陥が何であるかを調
べて分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた
場合には、ステップS1−10へ進み、上述したよう
に、欠陥の分類結果を保存する。一方、欠陥の分類分け
ができなかった場合には、ステップS1−19へ進む。
【0118】ステップS1−19では、欠陥の分類分け
ができなかったことを示す情報を保存する。ここで、欠
陥の分類分けができなかったことを示す情報は、例え
ば、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ
31に接続された記憶装置に保存する。なお、この情報
は、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ
31にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0119】以上のような手順により、先ず、可視光用
CCDカメラ32により撮像された画像を処理して解析
することで低分解能にて半導体ウェハの検査を行い、可
視光での欠陥の検出や分類分けができなかった場合に、
次に、紫外光用CCDカメラ33により撮像された画像
を処理して解析することで高分解能にて半導体ウェハの
検査を行う。このようにすることで、可視光だけを用い
て欠陥の検出や分類分けを行う場合に比べて、より微細
な欠陥の検出や分類分けを行うことができる。
【0120】ただし、可視光を用いて低分解能にて撮像
した方が、一度に撮像できる領域が広いので、欠陥が十
分に大きい場合には、可視光を用いて低分解能にて半導
体ウェハの検査を行った方が効率が良い。したがって、
最初から紫外光を用いて欠陥の検査や分類分けを行うの
ではなく、上述のように、最初に可視光を用いて欠陥の
検査や分類分けを行うようにすることで、より効率良く
半導体ウェハの検査を行うことができる。
【0121】つぎに、図9のフローチャートに従って半
導体ウェハの検査を行うときの手順について説明する。
なお、図9に示すフローチャートは、半導体ウェハ上の
欠陥の位置及び大きさが予め分かっている場合に、その
欠陥を上記検査装置1により検査して分類分けを行うと
きの手順の一例を示している。
【0122】この場合は、先ず、ステップS2−1に示
すように、制御用コンピュータ31に欠陥位置座標及び
欠陥サイズのファイルを読み込む。ここで、欠陥位置座
標及び欠陥サイズのファイルは、半導体ウェハ上の欠陥
の位置に関する情報と、当該欠陥の大きさに関する情報
とが記述されたファイルであり、欠陥検出装置等によ
り、半導体ウェハ上の欠陥の位置や大きさを予め計測し
て作成しておく。そして、ここでは、そのファイルを制
御用コンピュータ31に読み込む。
【0123】次に、ステップS2−2において、ステッ
プS2−1で読み込んだファイルに基づいて、検査対象
の欠陥の大きさを判別し、所定の大きさよりも大きい場
合には、ステップS2−3へ進み、所定の大きさよりも
小さい場合には、ステップS2−12へ進む。
【0124】なお、欠陥の大きさの判別は、例えば、紫
外光を用いて撮像するときの分解能を基準として行う。
具体的には例えば、検査対象の欠陥の直径をAとし、紫
外光レーザ光源38から出射される紫外光の波長をλと
し、紫外光用対物レンズ40の開口数をNAとしたとき
に、A≧2×λ/NAの場合には、ステップS2−3へ
進み、A<2×λ/NAの場合には、ステップS2−1
2へ進むようにする。
【0125】ここで、例えば、λ=0.266μm、N
A=0.9のときは、A=0.6μmとなる。この大き
さは、可視光のスポットサイズに相当する。したがっ
て、この大きさは、可視光を用いて欠陥検査を行うとき
の限界に相当する。換言すれば、この大きさ以下の欠陥
については、可視光での欠陥検出では欠陥検出率が大幅
に低下する。一方、このような欠陥の大きさは、紫外光
を用いて欠陥検査を行うときには十分な大きさである。
したがって、欠陥サイズを2×λ/NA近傍で場合分け
することは非常に好ましい。このように欠陥サイズを2
×λ/NA近傍で場合分けすることは、本発明者が多く
の実験に基づいて見いだした結果であり、このように場
合分けを行うことで、大きいサイズの欠陥から小さいサ
イズの欠陥にわたって、効率良くほぼ漏れなく欠陥の検
査を行うことができる。
【0126】ステップS2−3では、制御用コンピュー
タ31によりXステージ14及びYステージ15を駆動
させ、欠陥位置座標ファイルが示す欠陥位置座標へ半導
体ウェハを移動させ、半導体ウェハの検査対象領域が可
視光用対物レンズ36の視野内に入るようにする。
【0127】次に、ステップS2−4において、制御用
コンピュータ31により可視光用オートフォーカス制御
部37を駆動させ、可視光用対物レンズ36の自動焦点
位置合わせを行う。
【0128】次に、ステップS2−5において、可視光
用CCDカメラ32により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわち
欠陥画像である。
【0129】次に、ステップS2−6において、制御用
コンピュータ31によりXステージ14及びYステージ
15を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動さ
せ、半導体ウェハの参照領域が可視光用対物レンズ36
の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、半導
体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体ウ
ェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様な
デバイスパターンが形成されている領域である。
【0130】次に、ステップS2−7において、制御用
コンピュータ31により可視光用オートフォーカス制御
部37を駆動させ、可視光用対物レンズ36の自動焦点
位置合わせを行う。
【0131】次に、ステップS2−8において、可視光
用CCDカメラ32により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像、すなわち
参照画像である。
【0132】次に、ステップS2−9において、画像処
理用コンピュータ30により、ステップS2−5で取り
込んだ欠陥画像と、ステップS2−8で取り込んだ参照
画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。そし
て、欠陥が検出できた場合には、ステップS2−10へ
進み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップS2
−12へ進む。
【0133】ステップS2−10では、画像処理用コン
ピュータ30により、検出された欠陥が何であるかを調
べて分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた
場合には、ステップS2−11へ進み、欠陥の分類分け
ができなかった場合には、ステップS2−12へ進む。
【0134】ステップS2−11では、欠陥の分類結果
を保存する。ここで、欠陥の分類結果は、例えば、画像
処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ31に接
続された記憶装置に保存する。なお、欠陥の分類結果
は、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ
31にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0135】ステップS2−11での処理が完了した
ら、半導体ウェハの欠陥の分類分けが完了したこととな
るので、これで処理を終了する。ただし、半導体ウェハ
上に複数の欠陥がある場合には、ステップS2−2へ戻
って、他の欠陥の検出及び分類分けを行うようにしても
よい。
【0136】一方、ステップS2−2で欠陥が所定の大
きさよりも小さいと判定された場合、ステップS2−9
で欠陥検出ができなかった場合、並びに、ステップS2
−10で欠陥の分類分けができなかった場合には、ステ
ップS2−12以降へ進み、紫外光を用いて高分解能で
の撮像を行って欠陥の検出や分類分けを行う。
【0137】その場合は、先ず、ステップS2−12に
おいて、制御用コンピュータ31によりXステージ14
及びYステージ15を駆動させ、欠陥位置座標ファイル
が示す欠陥位置座標へ半導体ウェハを移動させ、半導体
ウェハの検査対象領域が紫外光用対物レンズ40の視野
内に入るようにする。
【0138】次に、ステップS2−13において、制御
用コンピュータ31により紫外光用オートフォーカス制
御部41を駆動させ、紫外光用対物レンズ40の自動焦
点位置合わせを行う。
【0139】次に、ステップS2−14において、紫外
光用CCDカメラ33により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわち
欠陥画像である。また、ここでの欠陥画像の撮像は、可
視光よりも短波長の光である紫外光を用いて、可視光を
用いた場合の撮像よりも高分解能にて行う。
【0140】次に、ステップS2−15において、制御
用コンピュータ31によりXステージ14及びYステー
ジ15を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動
させ、半導体ウェハの参照領域が紫外光用対物レンズ4
0の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、半
導体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体
ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様
なデバイスパターンが形成されている領域である。
【0141】次に、ステップS2−16において、制御
用コンピュータ31により紫外光用オートフォーカス制
御部41を駆動させ、紫外光用対物レンズ40の自動焦
点位置合わせを行う。
【0142】次に、ステップS2−17において、紫外
光用CCDカメラ33により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像、すなわち
参照画像である。また、ここでの参照画像の撮像は、可
視光よりも短波長の光である紫外光を用いて、可視光を
用いた場合よりも高分解能にて行う。
【0143】次に、ステップS2−18において、画像
処理用コンピュータ30により、ステップS2−14で
取り込んだ欠陥画像と、ステップS2−17で取り込ん
だ参照画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。
そして、欠陥が検出できた場合には、ステップS2−1
9へ進み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップ
S2−20へ進む。
【0144】ステップS2−19では、画像処理用コン
ピュータ30により、検出された欠陥が何であるかを調
べて分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた
場合には、ステップS2−11へ進み、上述したよう
に、欠陥の分類結果を保存する。一方、欠陥の分類分け
ができなかった場合には、ステップS2−20へ進む。
【0145】ステップS2−20では、欠陥の分類分け
ができなかったことを示す情報を保存する。ここで、欠
陥の分類分けができなかったことを示す情報は、例え
ば、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ
31に接続された記憶装置に保存する。なお、この情報
は、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ
31にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0146】以上のように、欠陥の大きさが分かってい
る場合には、小さい欠陥については、可視光を用いての
低分解能での検査を行わずに、最初から紫外光を用いて
の高分解能での検査を行うようにすることで、より効率
良く検査を行うことができる。
【0147】つぎに、図10のフローチャートに従って
半導体ウェハの検査を行うときの手順について説明す
る。なお、図10に示すフローチャートは、半導体ウェ
ハ上の欠陥の位置が予め分かっている場合に、その欠陥
を上記検査装置1により検査して分類分けを行うときの
手順の一例を示している。
【0148】この場合は、先ず、ステップS3−1に示
すように、制御用コンピュータ31に欠陥位置座標ファ
イルを読み込む。ここで、欠陥位置座標ファイルは、半
導体ウェハ上の欠陥の位置情報が記述されたファイルで
あり、欠陥検出装置等により、半導体ウェハ上の欠陥の
位置を予め計測して作成しておく。そして、ここでは、
その欠陥位置座標ファイルを制御用コンピュータ31に
読み込む。
【0149】次に、ステップS3−2において、制御用
コンピュータ31によりXステージ14及びYステージ
15を駆動させ、欠陥位置座標ファイルが示す欠陥位置
座標へ半導体ウェハを移動させ、半導体ウェハの検査対
象領域が紫外光用対物レンズ40の視野内に入るように
する。
【0150】次に、ステップS3−3において、制御用
コンピュータ31により紫外光用オートフォーカス制御
部41を駆動させ、紫外光用対物レンズ40の自動焦点
位置合わせを行う。
【0151】次に、ステップS3−4において、紫外光
用CCDカメラ33により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわち
欠陥画像である。
【0152】次に、ステップS3−5において、制御用
コンピュータ31によりXステージ14及びYステージ
15を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動さ
せ、半導体ウェハの参照領域が紫外光用対物レンズ40
の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、半導
体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体ウ
ェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様な
デバイスパターンが形成されている領域である。
【0153】次に、ステップS3−6において、制御用
コンピュータ31により紫外光用オートフォーカス制御
部41を駆動させ、紫外光用対物レンズ40の自動焦点
位置合わせを行う。
【0154】次に、ステップS3−7において、紫外光
用CCDカメラ33により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像、すなわち
参照画像である。
【0155】次に、ステップS3−8において、画像処
理用コンピュータ30により、ステップS3−4で取り
込んだ欠陥画像と、ステップS3−7で取り込んだ参照
画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。そし
て、欠陥が検出できた場合には、ステップS3−9へ進
み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップS3−
11へ進む。
【0156】ステップS3−9では、画像処理用コンピ
ュータ30により、検出された欠陥が何であるかを調べ
て分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた場
合には、ステップS3−10へ進み、欠陥の分類分けが
できなかった場合には、ステップS3−11へ進む。
【0157】ステップS3−10では、欠陥の分類結果
を保存する。ここで、欠陥の分類結果は、例えば、画像
処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ31に接
続された記憶装置に保存する。なお、欠陥の分類結果
は、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ
31にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0158】ステップS3−10での処理が完了した
ら、半導体ウェハの欠陥の分類分けが完了したこととな
るので、これで処理を終了する。ただし、半導体ウェハ
上に複数の欠陥がある場合には、ステップS3−2へ戻
って、他の欠陥の検出及び分類分けを行うようにしても
よい。
【0159】一方、ステップS3−8で欠陥検出ができ
なかった場合や、ステップS3−9で欠陥の分類分けが
できなかった場合には、ステップS3−11以降へ進
み、可視光を用いて低分解能での撮像を行って欠陥の検
出や分類分けを行う。
【0160】その場合は、先ず、ステップS3−11に
おいて、制御用コンピュータ31によりXステージ14
及びYステージ15を駆動させ、欠陥位置座標ファイル
が示す欠陥位置座標へ半導体ウェハを移動させ、半導体
ウェハの検査対象領域が可視光用対物レンズ36の視野
内に入るようにする。
【0161】次に、ステップS3−12において、制御
用コンピュータ31により可視光用オートフォーカス制
御部37を駆動させ、可視光用対物レンズ36の自動焦
点位置合わせを行う。
【0162】次に、ステップS3−13において、可視
光用CCDカメラ32により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわち
欠陥画像である。また、ここでの欠陥画像の撮像は、紫
外光よりも長波長の光である可視光を用いて、紫外光を
用いた場合の撮像よりも低分解能にて行う。
【0163】次に、ステップS3−14において、制御
用コンピュータ31によりXステージ14及びYステー
ジ15を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動
させ、半導体ウェハの参照領域が可視光用対物レンズ3
6の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、半
導体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体
ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様
なデバイスパターンが形成されている領域である。
【0164】次に、ステップS3−15において、制御
用コンピュータ31により可視光用オートフォーカス制
御部37を駆動させ、可視光用対物レンズ36の自動焦
点位置合わせを行う。
【0165】次に、ステップS3−16において、可視
光用CCDカメラ32により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像、すなわち
参照画像である。また、ここでの参照画像の撮像は、紫
外光よりも長波長の光である可視光を用いて、紫外光を
用いた場合よりも低分解能にて行う。
【0166】次に、ステップS3−17において、画像
処理用コンピュータ30により、ステップS3−13で
取り込んだ欠陥画像と、ステップS3−16で取り込ん
だ参照画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。
そして、欠陥が検出できた場合には、ステップS3−1
8へ進み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップ
S3−19へ進む。
【0167】ステップS3−18では、画像処理用コン
ピュータ30により、検出された欠陥が何であるかを調
べて分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた
場合には、ステップS3−10へ進み、上述したよう
に、欠陥の分類結果を保存する。一方、欠陥の分類分け
ができなかった場合には、ステップS3−19へ進む。
【0168】ステップS3−19では、欠陥の分類分け
ができなかったことを示す情報を保存する。ここで、欠
陥の分類分けができなかったことを示す情報は、例え
ば、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ
31に接続された記憶装置に保存する。なお、この情報
は、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ
31にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0169】以上のような手順により、先ず、紫外光用
CCDカメラ33により撮像された画像を処理して解析
することで高分解能にて半導体ウェハの検査を行い、紫
外光での欠陥の検出や分類分けができなかった場合に、
次に、可視光用CCDカメラ32により撮像された画像
を処理して解析することで低分解能にて半導体ウェハの
検査を行う。このようにすることで、可視光だけを用い
て欠陥の検出や分類分けを行う場合に比べて、より微細
な欠陥の検出や分類分けを行うことができる。
【0170】つぎに、図11のフローチャートに従って
半導体ウェハの検査を行うときの手順について説明す
る。なお、図11に示すフローチャートは、半導体ウェ
ハ上の欠陥の位置及び大きさが予め分かっている場合
に、その欠陥を上記検査装置1により検査して分類分け
を行うときの手順の一例を示している。
【0171】この場合は、先ず、ステップS4−1に示
すように、制御用コンピュータ31に欠陥位置座標ファ
イルを読み込む。ここで、欠陥位置座標ファイルは、半
導体ウェハ上の欠陥の位置に関する情報が記述されたフ
ァイルであり、欠陥検出装置等により、半導体ウェハ上
の欠陥の位置を予め計測して作成しておく。そして、こ
こでは、その欠陥位置座標ファイルを制御用コンピュー
タ31に読み込む。
【0172】次に、ステップS4−2において、制御用
コンピュータ31によりXステージ14及びYステージ
15を駆動させ、欠陥位置座標ファイルが示す欠陥位置
座標へ半導体ウェハを移動させ、半導体ウェハの検査対
象領域が紫外光用対物レンズ40の視野内に入るように
する。
【0173】次に、ステップS4−3において、制御用
コンピュータ31により紫外光用オートフォーカス制御
部41を駆動させ、紫外光用対物レンズ40の自動焦点
位置合わせを行う。
【0174】次に、ステップS4−4において、紫外光
用CCDカメラ33により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわち
欠陥画像である。
【0175】次に、ステップS4−5において、制御用
コンピュータ31によりXステージ14及びYステージ
15を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動さ
せ、半導体ウェハの参照領域が紫外光用対物レンズ40
の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、半導
体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体ウ
ェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様な
デバイスパターンが形成されている領域である。
【0176】次に、ステップS4−6において、制御用
コンピュータ31により紫外光用オートフォーカス制御
部41を駆動させ、紫外光用対物レンズ40の自動焦点
位置合わせを行う。
【0177】次に、ステップS4−7において、紫外光
用CCDカメラ33により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像、すなわち
参照画像である。
【0178】次に、ステップS4−8において、画像処
理用コンピュータ30により、ステップS4−4で取り
込んだ欠陥画像と、ステップS4−7で取り込んだ参照
画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。そし
て、欠陥が検出できた場合には、ステップS4−9へ進
み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップS4−
12へ進む。
【0179】ステップS4−9では、ステップS4−8
で検出した欠陥の大きさを判別し、当該欠陥が所定の大
きさよりも大きい場合には、ステップS4−12へ進
み、所定の大きさよりも小さい場合には、ステップS4
−10へ進む。
【0180】なお、欠陥の大きさの判別は、例えば、紫
外光を用いて撮像するときの分解能を基準として行う。
具体的には例えば、検査対象の欠陥の直径をAとし、紫
外光レーザ光源38から出射される紫外光の波長をλと
し、紫外光用対物レンズ40の開口数をNAとしたとき
に、A≧2×λ/NAの場合には、ステップS4−12
へ進み、A<2×λ/NAの場合には、ステップS4−
10へ進むようにする。
【0181】ここで、例えば、λ=0.266μm、N
A=0.9のときは、A=0.6μmとなる。この大き
さは、可視光のスポットサイズに相当する。したがっ
て、この大きさは、可視光を用いて欠陥検査を行うとき
の限界に相当する。換言すれば、この大きさ以下の欠陥
については、可視光での欠陥検出では欠陥検出率が大幅
に低下する。一方、このような欠陥の大きさは、紫外光
を用いて欠陥検査を行うときには十分な大きさである。
したがって、欠陥サイズを2×λ/NA近傍で場合分け
することは非常に好ましい。このように欠陥サイズを2
×λ/NA近傍で場合分けすることは、本発明者が多く
の実験に基づいて見いだした結果であり、このように場
合分けを行うことで、大きいサイズの欠陥から小さいサ
イズの欠陥にわたって、効率良くほぼ漏れなく欠陥の検
査を行うことができる。
【0182】ステップS4−10では、画像処理用コン
ピュータ30により、検出された欠陥が何であるかを調
べて分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた
場合には、ステップS4−11へ進み、欠陥の分類分け
ができなかった場合には、ステップS4−12へ進む。
【0183】ステップS4−11では、欠陥の分類結果
を保存する。ここで、欠陥の分類結果は、例えば、画像
処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ31に接
続された記憶装置に保存する。なお、欠陥の分類結果
は、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ
31にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0184】ステップS4−11での処理が完了した
ら、半導体ウェハの欠陥の分類分けが完了したこととな
るので、これで処理を終了する。ただし、半導体ウェハ
上に複数の欠陥がある場合には、ステップS4−2へ戻
って、他の欠陥の検出及び分類分けを行うようにしても
よい。
【0185】一方、ステップS4−8で欠陥検出ができ
なかった場合、ステップS4−9で欠陥が所定の大きさ
よりも大きいと判定された場合、並びに、ステップS4
−10で欠陥の分類分けができなかった場合には、ステ
ップS4−12以降へ進み、可視光を用いて低分解能で
の撮像を行って欠陥の検出や分類分けを行う。
【0186】その場合は、先ず、ステップS4−12に
おいて、制御用コンピュータ31によりXステージ14
及びYステージ15を駆動させ、欠陥位置座標ファイル
が示す欠陥位置座標へ半導体ウェハを移動させ、半導体
ウェハの検査対象領域が可視光用対物レンズ36の視野
内に入るようにする。
【0187】次に、ステップS4−13において、制御
用コンピュータ31により可視光用オートフォーカス制
御部37を駆動させ、可視光用対物レンズ36の自動焦
点位置合わせを行う。
【0188】次に、ステップS4−14において、可視
光用CCDカメラ32により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわち
欠陥画像である。また、ここでの欠陥画像の撮像は、紫
外光よりも長波長の光である可視光を用いて、紫外光を
用いた場合の撮像よりも低分解能にて行う。
【0189】次に、ステップS4−15において、制御
用コンピュータ31によりXステージ14及びYステー
ジ15を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動
させ、半導体ウェハの参照領域が可視光用対物レンズ3
6の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、半
導体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体
ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様
なデバイスパターンが形成されている領域である。
【0190】次に、ステップS4−16において、制御
用コンピュータ31により可視光用オートフォーカス制
御部37を駆動させ、可視光用対物レンズ36の自動焦
点位置合わせを行う。
【0191】次に、ステップS4−17において、可視
光用CCDカメラ32により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ30に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像、すなわち
参照画像である。また、ここでの参照画像の撮像は、紫
外光よりも長波長の光である可視光を用いて、紫外光を
用いた場合よりも低分解能にて行う。
【0192】次に、ステップS4−18において、画像
処理用コンピュータ30により、ステップS4−14で
取り込んだ欠陥画像と、ステップS4−17で取り込ん
だ参照画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。
そして、欠陥が検出できた場合には、ステップS4−1
9へ進み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップ
S4−20へ進む。
【0193】ステップS4−19では、画像処理用コン
ピュータ30により、検出された欠陥が何であるかを調
べて分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた
場合には、ステップS4−11へ進み、上述したよう
に、欠陥の分類結果を保存する。一方、欠陥の分類分け
ができなかった場合には、ステップS4−20へ進む。
【0194】ステップS4−20では、欠陥の分類分け
ができなかったことを示す情報を保存する。ここで、欠
陥の分類分けができなかったことを示す情報は、例え
ば、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ
31に接続された記憶装置に保存する。なお、この情報
は、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ
31にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0195】以上のような手順により、先ず、紫外光用
CCDカメラ33により撮像された画像を処理して解析
することで高分解能にて半導体ウェハの検査を行い、紫
外光での欠陥の検出や分類分けができなかった場合や、
検出された欠陥が所定の大きさよりも大きい場合に、次
に、可視光用CCDカメラ32により撮像された画像を
処理して解析することで低分解能にて半導体ウェハの検
査を行う。このようにすることで、可視光だけを用いて
欠陥の検出や分類分けを行う場合に比べて、より微細な
欠陥の検出や分類分けを行うことができる。更に、紫外
線を用いて検出された欠陥が大きい場合には、改めて欠
陥の検出や分類分けを可視光を用いて行うようにしてい
るので、比較的に大きい欠陥についても、分類分けを精
度良く行うことができる。
【0196】ところで、上記検査装置1では、CCDカ
メラ32,33によって撮像された参照画像及び欠陥画
像から欠陥を検出するようにしている。このように参照
画像及び欠陥画像から欠陥を検出する手法について、図
12を参照して説明する。
【0197】図12(a)は、検査対象領域におけるデ
バイスパターンと同様なデバイスパターンが形成されて
いる参照領域の画像、すなわち参照画像の一例を示して
いる。また、図12(b)は、欠陥があるとされる検査
対象領域の画像、すなわち欠陥画像の一例を示してい
る。
【0198】このような参照画像及び欠陥画像から欠陥
を検出する際は、参照画像から色情報や濃淡情報などに
基づいて、図12(c)に示すようにデバイスパターン
を抽出する。また、参照画像と欠陥画像から差の画像を
求め、差の大きな部分を図12(d)に示すように欠陥
として抽出する。
【0199】そして、図12(f)に示すように、図1
2(c)に示したデバイスパターン抽出結果の画像と、
図12(d)に示した欠陥抽出結果の画像とを重ね合わ
せた画像を得て、欠陥がデバイスパターンに存在する割
合などを、欠陥に関する特徴量として抽出する。
【0200】上記検査装置1では、以上のような手法に
より、CCDカメラ32,33によって撮像された参照
画像及び欠陥画像を画像処理用コンピュータ30で処理
し解析することで欠陥を検出し、半導体ウェハの検査を
行う。
【0201】なお、以上の説明では、本発明を適用した
検査装置1を、半導体ウェハの欠陥が何であるかを調べ
るために用いるものとしてきた。しかし、本発明に係る
検査装置1の用途は、半導体ウェハの欠陥識別以外の用
途にも使用可能である。すなわち、本発明に係る検査装
置1は、例えば、半導体ウェハ上に形成したデバイスパ
ターンが、所望するパターン通りに適切な形状に形成さ
れているか否かを検査するのに用いることもできる。更
に、本発明に係る検査装置1の用途は、半導体ウェハの
検査に限定されるものでもなく、本発明に係る検査装置
1は、微細パターンの検査に対して広く適用可能であ
り、例えば、微細なパターンが形成されたフラットパネ
ルディスプレイの検査などにも有効である。
【0202】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る検査装置では、非常に短波長の光である紫外光により
被検査物の画像を撮像して検査するので、可視光を用い
て検査を行うような場合に比べて、より微細なデバイス
パターンの検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した検査装置の外観を示す図であ
る。
【図2】図1に示した検査装置のクリーンユニットの内
部構造を示す図であり、クリーンユニットの内部を図1
の矢印A1方向から見た正面図である。
【図3】図1に示した検査装置のクリーンユニットの内
部構造を示す図であり、クリーンユニットの内部を図1
の矢印A2方向から見た平面図である。
【図4】図1に示した検査装置の構成を示すブロック図
である。
【図5】図1に示した検査装置の光学ユニットの光学系
の一構成例を示す図である。
【図6】図1に示した検査装置の光学ユニットの光学系
の他の構成例を示す図である。
【図7】図1に示した検査装置で用いられる紫外光レー
ザ光源の一構成例を示す図である。
【図8】本発明を適用した検査装置で半導体ウェハの検
査を行うときの手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図9】本発明を適用した検査装置で半導体ウェハの検
査を行うときの手順の他の例を示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明を適用した検査装置で半導体ウェハの
検査を行うときの手順の他の例を示すフローチャートで
ある。
【図11】本発明を適用した検査装置で半導体ウェハの
検査を行うときの手順の他の例を示すフローチャートで
ある。
【図12】参照画像と欠陥画像とから欠陥を検出の手法
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 検査装置、 2 クリーンユニット、 3 クリー
ンエアーユニット、4 密閉式の容器、 5 外部ユニ
ット、 6,7 表示装置、 8 入力装置、 9 支
持台、 10 除振台、 11 検査用ステージ、 1
2 光学ユニット、 13 タイヤ、 14 Xステー
ジ、 15 Yステージ、 16 θステージ、 17
Zステージ、 18 吸着プレート、 19 支持部
材、20 エレベータ、 21 搬送用ロボット、 2
2 アライナ、 30 画像処理用コンピュータ、 3
1 制御用コンピュータ、 32 可視光用CCDカメ
ラ、 33 紫外光用CCDカメラ、 34 ハロゲン
ランプ、 35 可視光用光学系、 36 可視光用対
物レンズ、 37 可視光用オートフォーカス制御部、
38 紫外光レーザ光源、 39 紫外光用光学系、
40 紫外光用対物レンズ、 41 紫外光用オート
フォーカス制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA49 AA61 BB02 CC19 DD03 DD14 FF02 FF42 GG02 GG04 GG22 GG24 HH04 HH13 HH15 JJ03 JJ05 JJ09 JJ26 LL00 LL05 LL12 NN02 NN05 NN06 NN20 PP11 PP12 PP13 QQ23 QQ24 QQ25 QQ26 RR01 SS03 SS04 SS13 TT01 TT02 2G051 AA51 AB01 AB07 BA05 BA10 BA20 BB11 BB17 CA03 CA04 CB01 CB02 DA03 DA08 EA11 EA12 EB01 EC01 2G086 EE12 4M106 AA01 BA04 BA05 BA07 CA39 DB04 DB07 DB08 DB30 DJ02 DJ04 DJ05 DJ06 DJ07 DJ11 DJ18 DJ23 DJ24 DJ40

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物を支持するとともに当該被検査
    物を所定の検査対象位置へと移動させる被検査物支持手
    段と、 上記被検査物支持手段によって支持された被検査物を紫
    外光により照明する紫外光照明手段と、 上記紫外光照明手段により照明された被検査物からの反
    射光又は透過光を検出して被検査物の画像を撮像する紫
    外光撮像手段と、 上記紫外光撮像手段により撮像された画像を処理する画
    像処理手段とを備え、 上記紫外光撮像手段により撮像された画像を、上記画像
    処理手段により処理し解析することで、被検査物を検査
    することを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 上記被検査物支持手段によって支持され
    た被検査物を可視光により照明する可視光照明手段と、 上記可視光照明手段により照明された被検査物からの反
    射光又は透過光を検出して被検査物の画像を撮像する可
    視光撮像手段とを備え、 上記可視光撮像手段により撮像された画像を、上記画像
    処理手段により処理して解析することで、低分解能にて
    被検査物の検査を行うとともに、 上記紫外光撮像手段により撮像された画像を、上記画像
    処理手段により処理して解析することで、高分解能にて
    被検査物の検査を行うことを特徴とする請求項1記載の
    検査装置。
  3. 【請求項3】 上記可視光撮像手段により撮像された画
    像を上記画像処理手段により処理して解析することで、
    低周波成分の検査を行うとともに、上記紫外光撮像手段
    により撮像された画像を上記画像処理手段により処理し
    て解析することで、高周波成分の検査を行い、検査対象
    の空間周波数の帯域を分割して検査を行うことを特徴と
    する請求項2記載の検査装置。
  4. 【請求項4】 上記可視光照明手段は、光源としてラン
    プ光源を備え、ランプ光源からのインコヒーレント光に
    よって被検査物を照明し、 上記紫外光照明手段は、光源としてレーザ光源を備え、
    レーザ光源からのコヒーレント光によって被検査物を照
    明することを特徴とする請求項2記載の検査装置。
  5. 【請求項5】 上記紫外光撮像手段により被検査物の異
    なる領域の画像を撮像し、それらの画像を上記画像処理
    手段により比較することで被検査物を検査することを特
    徴とする請求項1記載の検査装置。
  6. 【請求項6】 所定の容器に入れられて搬送された被検
    査物を容器から取り出して上記被検査物支持手段上に設
    置する被検査物設置手段と、 防塵機能を有し内部環境をクリーンに保つクリーンユニ
    ットとを備え、 少なくとも上記被検査物支持手段及び上記被検査物設置
    手段が上記クリーンユニットの内部に配されていること
    を特徴とする請求項1記載の検査装置。
  7. 【請求項7】 上記紫外光照射手段は、光源として紫外
    光レーザ光源を備え、当該紫外光レーザ光源から出射さ
    れた紫外光レーザにより被検査物を照明することを特徴
    とする請求項1記載の検査装置。
  8. 【請求項8】 上記紫外光レーザ光源は、波長が355
    nm以下の紫外光レーザを出射することを特徴とする請
    求項7記載の検査装置。
  9. 【請求項9】 上記紫外光レーザ光源は、固体レーザか
    らなることを特徴とする請求項7記載の検査装置。
  10. 【請求項10】 上記被検査物は、所定のデバイスパタ
    ーンが形成されてなる半導体ウェハであることを特徴と
    する請求項1記載の検査装置。
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