JP4337999B2 - 焦点位置制御機構及び方法、並びに、半導体ウェハの検査装置及び方法 - Google Patents

焦点位置制御機構及び方法、並びに、半導体ウェハの検査装置及び方法 Download PDF

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    • G02B21/02Objectives
    • G02B21/04Objectives involving mirrors

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対物レンズの自動焦点合わせを行う焦点位置制御機構及び方法、並びに、半導体ウェハの外観検査を行う半導体ウェハの検査装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスは、半導体ウェハ上に微細なデバイスパターンを形成することにより作製される。この半導体デバイスの製造工程において、例えば、異物が付着したり、パターン欠陥が生じていたり、寸法異常が生じていたりすると、デバイスパターンに欠陥が生じる。このような欠陥が生じた半導体デバイスは、不良デバイスとなり、製造工程における歩留まりを低下させる。
【0003】
従って、製造工程における歩留まりを高い水準で安定させるためには、このような異物、パターン欠陥、異常寸法等によって発生する欠陥を早期に発見し、その原因を突き止め、製造工程に対して有効な対策を施す必要がある。このように早期に欠陥の原因を突き止めて製造工程に対策を施し、歩留まりを向上させることによって、例えば新たなプロセスを早く立ち上げることができ、そのプロセスで高い収益を得ることができる。
【0004】
そこで、半導体デバイスに欠陥が生じた場合には、半導体の検査用顕微鏡装置を用いて、その欠陥を検出し、その欠陥の原因を追求し、その結果から欠陥を生じさせる設備や工程を特定するようにしている。この半導体の検査用顕微鏡装置は、半導体ウェハ上の欠陥を拡大して観察することができ、或いは、拡大した欠陥を撮像してその画像をモニタ上に映し出すことができる、いわゆる光学顕微鏡のような装置である。この半導体の検査用顕微鏡装置を用いることにより、不良デバイスの欠陥がどのようなものであるかを識別することができる。
【0005】
近年、半導体プロセスのデザインルールは、現在、線幅0.18μmが主流になり、さらに微細化が進み、0.15μmや0.13μmといったプロセスの導入も進んできている。このような半導体プロセスのデザインルールの微細化の進展に伴い、これまでに無視できた微小欠陥も問題となり、検出すべき欠陥の寸法が小さくなってきている。
【0006】
そのため、半導体の検査用顕微鏡装置では、このような微小欠陥を観察するために、高い倍率の対物レンズが必要とされる。
【0007】
ところが、高い倍率を得ることができる対物レンズは、焦点深度がきわめて短くなる。例えば、開口数(NA)0.9、倍率100倍であるとすると、焦点深度は、±0.5μm以下となる。このように、短い焦点深度の焦点位置を、例えば、検査の度に手作業等で調整することは、非常に困難である。そのため、半導体の検査用顕微鏡装置では、手作業によらず、正確且つ高速に自動焦点合わせを行う機構が必要となる。
【0008】
従来の半導体の検査用顕微鏡装置は、レーザ光やLED光を測定用光プローブにより対物レンズに入射し、その反射光を検出することにより、半導体ウェハと対物レンズとの距離を検出する距離検出機構が設けられていた。従来の半導体の検査用顕微鏡装置は、一般に、この距離検出機構により検出された距離情報に基づき対物レンズと半導体ウェハとの距離を制御し、対物レンズの焦点位置を半導体ウェハの観察面に一致させて、自動焦点合わせを行っていた。
【0009】
このような従来の半導体の検査用顕微鏡装置に用いられる自動焦点合わせ機構を図15に示す。
【0010】
従来の自動焦点合わせ機構100は、この図15に示すように、検査対象となる半導体ウェハ101を支持するステージ102と、レーザ光を出射するレーザダイオード103と、レーザダイオード103から出射されたレーザ光を集光して半導体ウェハ101に照射する対物レンズ104と、半導体ウェハ101により反射されたレーザ光を受光するフォトディテクタ105とを有している。
【0011】
また、この従来の自動焦点合わせ機構100は、レーザダイオード103からの出射光と半導体ウェハ101からの反射光との光路を分離するハーフミラー106と、レーザダイオード103とハーフミラー106との間に設けられたナイフエッヂ107と、ハーフミラー106と対物レンズ104との間に設けられたコリメータレンズ108とを有している。
【0012】
また、この従来の自動焦点合わせ機構100は、フォトディテクタ105の検出電流から位置検出信号を生成するプリアンプ111と、プリアンプ111からの位置検出信号に基づきステージ102を駆動するサーボ回路112とを有している。
【0013】
ステージ102には、検査対象となる円板状の半導体ウェハ101が載置されている。このステージ102は、載置された半導体ウェハ101を高さ方向(対物レンズ104に対して接したり離れたりする方向)に移動させる。このステージ102は、サーボ回路112から供給される駆動信号に応じて、その移動が制御される。
【0014】
レーザダイオード103は、所定の波長のレーザ光を出射する。レーザダイオード103から出射されたレーザ光は、ナイフエッジ107によりスポット形状が半円状とされ、ハーフミラー106に入射する。ハーフミラー106は、レーザダイオード103から照射されたレーザ光を反射する。ハーフミラー106により反射されたレーザ光は、コリメータレンズ108で平行光とされた後、対物レンズ104に入射する。対物レンズ104は、平行光とされたレーザ光を集光して半導体ウェハ101に照射する。
【0015】
半導体ウェハ101上に形成されるレーザスポットは、ナイフエッジ107が設けられているため、その形状が半円状となる。
【0016】
対物レンズ104により集光されたレーザ光は、半導体ウェハ101により反射され、再度、対物レンズ104、コリメータレンズ108を通過し、ハーフミラー106に入射される。ハーフミラー106は、半導体ウェハ101からの反射光をこんどは透過する。ハーフミラー106を透過した反射光は、フォトディテクタ105に照射される。
【0017】
フォトディテクタ105は、その配置位置がレーザダイオード103と共役の関係にある。フォトディテクタ105は、半導体ウェハ101からの反射光を受光し、電気信号に変換し、その電気信号をプリアンプ111に供給する。
【0018】
プリアンプ111は、フォトディテクタ105から供給された電気信号から、フォトディテクタ105上に形成されるレーザスポットの重心位置を示す差分信号を求め、この信号から半導体ウェハ101と対物レンズ104との間の距離を示す距離検出信号を生成する。
【0019】
サーボ回路112は、供給された距離検出信号が目標値となるようにステージ102を高さ方向に駆動して、サーボ制御を行う。ここで、この目標値を、対物レンズ104の焦点距離に設定することにより、半導体ウェハ101の高さ位置が、対物レンズ104の焦点位置に一致することとなる。
【0020】
つぎに、この従来の自動焦点合わせ機構100による距離検出原理について説明する。
【0021】
半導体ウェハ101上に形成されたレーザスポットの形状は、ナイフエッヂ107の影響から半円状となる。この半導体ウェハ101上に形成されたレーザスポットは、図16に示すように、焦点位置と反射面とが一致しているときには、スポットサイズが最も小さくる。そして、焦点位置から反射面が離れていくほど、そのスポットサイズが大きくなり、また、焦点位置の前後で、合焦時のスポット位置を中心にその半円形状が対象になっている。
【0022】
このように半導体ウェハ101上に形成されるレーザスポットは、焦点位置のずれ量に応じて、その重心位置が線形的に移動していく。この重心位置ずれは、フォトディテクタ105にも反映する。
【0023】
そして、例えば、光検出領域が複数の領域に分割されたフォトディテクタ105を用いて各領域の光量の差等を検出することにより、レーザスポットの受信位置のずれを検出する。この重心位置のずれから半導体ウェハ101上に形成されたレーザスポットの焦点位置のずれ量を求め、半導体ウェハ101と対物レンズ104との距離を検出することができる。
【0024】
従来の半導体の検査用顕微鏡装置では、以上のような自動焦点合わせ機構100を用いて、半導体ウェハ101と対物レンズ104との焦点距離を合わせ、その後、この対物レンズ104を用いて半導体ウェハ101上のデバイスパターンを拡大し、拡大した部分の観察を行う。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、半導体ウェハには、転写された回路間を接続するアルミニウムや銅等を用いた金属配線が形成されている。この金属配線は、複数層に亘って立体配線されているのが一般的である。各配線層の間は、例えば、SiO2等からなる層間絶縁膜が形成され、電気的な絶縁を保っている。製造プロセスにおいては、層間絶縁膜を約1μm程度形成した後、その上に金属配線を形成する。そして、その上にさらに層間絶縁膜及び次の金属配線を形成し、このような工程を複数回に亘って繰り返す。半導体の検査用顕微鏡装置は、こうした各工程において、金属配線の断線や短絡等を検査するために用いることができる。
【0026】
ところが、半導体ウェハの層間絶縁膜は、通常、2酸化シリコンで形成されており、光を透過してしまう。そのため、上述した自動焦点合わせ機構100を用いて、半導体ウェハ上にレーザスポットを形成すると、図17(A)及び(B)のXに示すように、そのスポットが金属配線上にあればその金属配線までの距離を検出することができるが、図17(A)及び(B)のYに示すように、そのスポットが層間絶縁膜上にあると反射面が金属配線より下層に位置してしまうので、検査対象となる金属配線までの距離を検出することができない。
【0027】
そのため、このような自動焦点合わせ機構を備えた従来の半導体の検査用顕微鏡装置では、層間絶縁膜上に形成された金属配線に対して、対物レンズの自動焦点あわせをすることが困難であった。
【0028】
本発明は、このような実情を鑑みてなされたものであり、対物レンズの自動焦点合わせを行うことができる焦点位置制御機構及び方法、並びに、対物レンズの自動焦点合わせを行い、半導体ウェハの外観検査を行う半導体ウェハの検査装置及び方法を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明に焦点位置制御機構は、光を透過する材料上に光反射パターンが形成された照射対象物を支持する支持手段と、上記支持手段により支持された上記照射対象物に対して、対物レンズで集光した光を照射する照射手段と、上記対物レンズを用いて上記照射対象物上に光スポットを形成し、形成した光スポットからの反射光を検出することにより、上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離を検出する距離検出手段と、上記距離検出手段が検出した上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離に基づき上記支持手段及び/又は上記対物レンズを移動させ、上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離を上記対物レンズの焦点距離に一致させる制御を行う制御手段とを備え、上記距離検出手段は、上記光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子を該光軸に対して直交する方向に振動させることにより、上記照射対象物上に形成した光スポットを、この照射対象物に対して水平方向に振動させ、各形成された光スポットからの反射光を検出し、該光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から上記光反射パターン以外の光を透過する材料を介しての反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離を検出する。
【0030】
この焦点位置制御機構では、光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子を光軸に対して直交する方向に振動させることにより、照射対象物上に形成した光スポットをこの照射対象物に対して水平方向に振動させ、各形成された光スポットからの反射光を検出し、この光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から光反射パターン以外の光を透過する材料を介しての反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から照射対象物に形成されている光反射パターンと上記対物レンズとの距離を検出し、上記対物レンズの焦点位置を、上記光反射パターンが形成された位置に一致させる。
【0031】
本発明に係る焦点位置制御方法は、光を透過する材料上に光反射パターンが形成された照射対象物に対して集光した光を照射する対物レンズの焦点位置を、上記光反射パターンが形成された位置に一致させる焦点位置制御方法であって、上記対物レンズを用いて上記照射対象物上に光スポットを形成し、上記光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子を該光軸に対して直交する方向に振動させることにより、上記照射対象物上に形成した光スポットをこの照射対象物に対して水平方向に振動させ、上記各形成された光スポットからの反射光を検出し、該光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から上記光反射パターン以外の光を透過する材料を介しての反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離を検出し、検出した上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離に基づき、上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離を上記対物レンズの焦点距離に一致させる。
【0032】
この焦点位置制御方法では、光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子を該光軸に対して直交する方向に振動させることにより、照射対象物上に形成した光スポットをこの照射対象物に対して水平方向に振動させ、各形成された光スポットからの反射光を検出し、この光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から上記光反射パターン以外の光を透過する材料を介しての反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から照射対象物に形成されている光反射パターンと上記対物レンズとの距離を検出し、上記対物レンズの焦点位置を、上記光反射パターンが形成された位置に一致させる。
【0033】
本発明に係る半導体ウェハの検査装置は、金属配線が形成された半導体ウェハを支持する支持手段と、上記支持手段により支持された半導体ウェハに対して、対物レンズで集光した光を照射する照射手段と、上記対物レンズを用いて上記半導体ウェハ上に光スポットを形成し、形成した光スポットからの反射光を検出することにより、上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離を検出する距離検出手段と、上記距離検出手段が検出した上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離に基づき上記支持手段及び/又は上記対物レンズを移動させ、上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離を上記対物レンズの焦点距離に一致させる制御を行う制御手段と、上記照射手段により上記半導体ウェハに対して集光された光の反射光を検出して、上記半導体ウェハの画像を撮像する撮像手段と、上記撮像手段により撮像された画像を処理して、上記半導体ウェハを検査する検査手段とを備え、上記距離検出手段は、上記光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子を該光軸に対して直交する方向に振動させることにより、上記半導体ウェハ上に形成した光スポットを、この半導体ウェハに対して水平方向に振動させ、各形成された光スポットからの反射光を検出し、該光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から上記金属配線以外からの反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離を検出する。
【0034】
この半導体ウェハの検査装置では、光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子をこの光軸に対して直交する方向に振動させることにより、半導体ウェハ上に形成した光スポットをこの半導体ウェハに対して水平方向に振動させ、各形成された光スポットからの反射光を検出し、この光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から上記金属配線以外からの反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から半導体ウェハに形成されている金属配線と上記対物レンズとの距離を検出し、上記対物レンズの焦点位置を上記金属配線が形成された位置に一致させる。そして、この半導体ウェハの検査装置では、上記対物レンズの焦点位置を上記金属配線が形成された位置に一致させた状態で、上記半導体ウェハの画像を撮像し、上記半導体ウェハを検査する。
【0035】
本発明に係る半導体ウェハの検査方法は、金属配線が形成された半導体ウェハに対して対物レンズにより集光した光を照射し、その反射光を検出することにより上記半導体ウェハの検査をする半導体ウェハの検査方法であって、上記対物レンズを用いて上記半導体ウェハ上に光スポットを形成し、上記光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子を該光軸に対して直交する方向に振動させることにより、上記半導体ウェハ上に形成した光スポットをこの半導体ウェハに対して水平方向に振動させ、上記各形成された光スポットからの反射光を検出し、該光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から上記金属配線以外からの反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離を検出し、検出した上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離に基づき、上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離を上記対物レンズの焦点距離に一致させ、上記対物レンズにより上記半導体ウェハに対して光を集光し、上記半導体ウェハに対して集光された光の反射光を検出して、上記半導体ウェハの画像を撮像し、撮像された上記画像を処理して、上記半導体ウェハを検査する。
【0036】
この半導体ウェハの検査方法では、光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子をこの光軸に対して直交する方向に振動させることにより、半導体ウェハ上に形成した光スポットをこの半導体ウェハに対して水平方向に振動させ、各形成された光スポットからの反射光を検出し、この光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から上記金属配線以外からの反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から半導体ウェハに形成されている金属配線と上記対物レンズとの距離を検出し、上記対物レンズの焦点位置を上記金属配線が形成された位置に一致させる。そして、この半導体ウェハの検査方法では、上記対物レンズの焦点位置を上記金属配線が形成された位置に一致させた状態で、上記半導体ウェハの画像を撮像し、上記半導体ウェハを検査する。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0038】
本発明を適用した検査装置の外観を図1に示す。この検査装置1は、所定のデバイスパターンが形成されてなる半導体ウェハの検査を行うためのものであり、所定のデバイスパターンが形成されてなる半導体ウェハに欠陥が発見された場合に、その欠陥が何であるかを調べて分類分けを行う。
【0039】
図1に示すように、この検査装置1は、防塵機能を有し内部環境をクリーンに保つクリーンユニット2を備える。クリーンユニット2は、塵埃等を除去したクリーンな空気を供給するクリーンエアーユニット3を上部に備えており、当該クリーンエアーユニット3から、塵埃等を除去したクリーンな空気を供給することにより、内部環境のクリーン度をクラス1程度に保つ。
【0040】
そして、この検査装置1では、クリーンユニット2の中で、所定のデバイスパターンが形成された半導体ウェハの検査を行う。ここで、被検査物となる半導体ウェハは、所定の密閉式の容器4に入れて搬送され、当該容器4を介して、クリーンユニット2の中に移送される。すなわち、半導体ウェハの検査を行う際は、図1中に鎖線で示すように、半導体ウェハが入れられた容器4をクリーンユニット2に取り付け、半導体ウェハを外気に晒すことなく、後述する搬送用ロボット等により半導体ウェハを容器4から取り出して、クリーンユニット2の内部に配された検査用ステージ上に設置する。
【0041】
このように、クリーンユニット2の内部で半導体ウェハの検査を行うようにすることで、検査時に半導体ウェハに塵埃等が付着するのを防止することができる。しかも、被検査物となる半導体ウェハを密閉式の容器4に入れて搬送し、当該容器4を介して半導体ウェハをクリーンユニット2の中に移送するようにした場合には、クリーンユニット2と容器4の内部だけを十分なクリーン度に保っておけば、検査装置1が設置される環境全体のクリーン度を高めなくても、半導体ウェハへの塵埃等の付着を防止することができる。
【0042】
このように必要な場所のクリーン度だけを局所的に高めるようにすることで、高いクリーン度を実現しつつ、且つ、クリーン環境を実現するためのコストを大幅に抑えることができる。なお、密閉式の容器4とクリーンユニット2との機械的なインターフェースとしては、いわゆるSMIF(standard mechanical interface)が好適であり、その場合、密閉式の容器4には、いわゆるSMIF−PODを使用する。
【0043】
また、この検査装置1では、クリーンユニット2の外部に、検査装置1を操作するためのコンピュータ等が配される外部ユニット5を備える。この外部ユニット5には、半導体ウェハを撮像した画像等を表示するための表示装置6や、検査時の各種条件等を表示するための表示装置7や、検査装置1への指示入力等を行うための入力装置8なども配されている。そして、半導体ウェハの検査を行う検査者は、外部ユニット5に配された表示装置6,7を見ながら、外部ユニット5に配された入力装置8から必要な指示を入力して半導体ウェハの検査を行う。
【0044】
つぎに、上記検査装置1のクリーンユニット2の内部について、図2及び図3を参照して説明する。なお、図2はクリーンユニット2の内部を図1の矢印A1方向から見た正面図であり、図3はクリーンユニット2の内部を図1の矢印A2方向から見た平面図である。
【0045】
図2に示すように、クリーンユニット2の内部には、支持台9と、支持台9の上に設置された除振台10と、除振台10の上に設置された検査用ステージ11と、除振台10の上に設置された光学ユニット12とが配されている。
【0046】
支持台9は、クリーンユニット12の内部に配される各機器を支持するための台である。支持台9並びに外部ユニット5の底部には、タイヤ13が取り付けられており、検査装置1を容易に移動させることが可能となっている。なお、検査装置1を固定する際は、図2に示すように、固定用脚部を床に着けて、タイヤ13は浮かせておく。
【0047】
除振台10は、床からの振動や、検査用ステージ11を移動操作した場合に発生する振動などを抑制するためのものである。この検査装置1では、微細なデバイスパターンが形成された半導体ウェハの検査を行うため、少しの振動でも検査の障害となる。そこで、この検査装置1では、除振台10を用いて、振動を抑制するようにしている。
【0048】
なお、この検査装置1に用いる除振台としては、いわゆるアクティブ除振台が好適である。アクティブ除振台は、振動を検知して、その振動を打ち消す方向に動作することで、振動を速やかに取り除くようになされた除振台であり、除振効果に優れている。
【0049】
この検査装置1では、紫外光を用いて高分解能での検査を行うため、振動の影響が大きく現れやすいが、除振効果に優れたアクティブ除振台を検査装置1の除振台10として用いることで、振動の影響を抑えて、紫外光を用いて高分解能での検査を行う際の検査能力を向上することができる。
【0050】
この除振台10の上には、検査用ステージ11が配されている。この検査用ステージ11は、被検査物となる半導体ウェハを支持するためのステージである。この検査用ステージ11は、被検査物となる半導体ウェハを支持するとともに、当該半導体ウェハを所定の検査対象位置へと移動させる機能も備えている。
【0051】
具体的には、検査用ステージ11は、除振台10の上に設置されたXステージ14と、Xステージ14の上に設置されたYステージ15と、Yステージ15の上に設置されたθステージ16と、θステージ16の上に設置されたZステージ17と、Zステージ17の上に設置された吸着プレート18とを備える。
【0052】
Xステージ14及びYステージ15は、水平方向に移動するステージであり、Xステージ14とYステージ15とで、互いに直交する方向に移動するようになされている。半導体ウェハの検査時には、Xステージ14及びYステージ15により、半導体ウェハを検査対象位置へと移動させる。
【0053】
θステージ16は、いわゆる回転ステージであり、半導体ウェハを回転させるためのものである。半導体ウェハの検査時には、θステージ16により、例えば、半導体ウェハ上のデバイスパターンが画面に対して水平又は垂直となるように、半導体ウェハを回転させる。
【0054】
Zステージ17は、鉛直方向に移動するステージであり、ステージの高さを調整するためのものである。半導体ウェハの検査時には、Zステージ17により、半導体ウェハの検査面が適切な高さとなるように、ステージの高さを調整する。
【0055】
吸着プレート18は、検査対象の半導体ウェハを吸着して固定するためのものである。半導体ウェハの検査時に、検査対象の半導体ウェハは、この吸着プレート18の上に設置される。そして、当該半導体ウェハは動かないように吸着プレート18により吸着される。
【0056】
また、除振台10の上には、検査用ステージ11の上に位置するように支持部材19によって支持された光学ユニット12が配されている。この光学ユニット12は、半導体ウェハの検査時に、半導体ウェハの画像を撮像するためのものである。そして、この光学ユニット12は、検査対象の半導体ウェハの画像の撮像を可視光を用いて低分解能にて行う機能と、検査対象の半導体ウェハの画像の撮像を紫外光を用いて高分解能にて行う機能とを兼ね備えている。
【0057】
また、クリーンユニット2の内部には、図2及び図3に示すように、支持台9の上に設置されたエレベータ20が配されているとともに、図3に示すように、支持台9の上に設置された搬送用ロボット21と、支持台9の上に設置されたアライナ22とが配されている。
【0058】
エレベータ20、搬送用ロボット21及びアライナ22は、SMIF−PODのような密閉式の容器4に入れられて搬送されてきた半導体ウェハを、当該容器4の中から取り出して、検査用ステージ11の上に設置するためのものである。
【0059】
すなわち、半導体ウェハの検査を行う際は、先ず、半導体ウェハを密閉式の容器4に入れて搬送し、当該容器4を図1中に鎖線で示したようにクリーンユニット2に取り付ける。そして、クリーンユニット2の内部に外気が侵入しないように、容器4の底部からエレベータ20により半導体ウェハを取り出す。ここで、半導体ウェハは、マガジンに収納しておき、密閉式の容器4にマガジンごと入れておく。そして、エレベータ20は、容器4の中から半導体ウェハをマガジンごと取り出して下に降ろす。
【0060】
次に、エレベータ20によりマガジンごと下に降ろされて容器4から取り出された半導体ウェハの中から、検査対象の半導体ウェハを選択して、当該半導体ウェハを搬送用ロボット21により取り出す。ここで、搬送用ロボット21の先端部分には吸着機構が設けられており、半導体ウェハを吸着することにより、半導体ウェハを持ち運びできるようになされている。
【0061】
そして、搬送用ロボット21によりマガジンから取り出された半導体ウェハは、アライナ22へと運ばれる。アライナ22は、半導体ウェハに予め形成されているオリエンテーションフラット及びノッチを基準として、半導体ウェハの位相出し及びセンター出しを行う。そして、位相出し及びセンター出しが行われた半導体ウェハは、再び搬送用ロボット21により吸着されて、検査用ステージ11へと運ばれ、検査用ステージ11の吸着プレート18の上に設置される。
【0062】
なお、密閉式の容器4に入れられて搬送されてきた半導体ウェハを容器4から取り出して検査用ステージ11に設置する機構の例として、ここでは、エレベータ20、搬送用ロボット21及びアライナ22からなる例を挙げたが、当然のことながら、半導体ウェハを容器4から取り出して検査用ステージ11に設置する機構は、上記の例に限定されるものではない。すなわち、密閉式の容器4に入れられて搬送されてき半導体ウェハを外気に晒すことなく容器4から取り出して検査用ステージ11に設置するものであれば、上記の例に限ることなく、任意の機構が使用可能である。
【0063】
つぎに、上記検査装置1について、図4のブロック図を参照して更に詳細に説明する。
【0064】
図4に示すように、検査装置1の外部ユニット5には、表示装置6及び入力装置8aが接続された画像処理用コンピュータ30と、表示装置7及び入力装置8bが接続された制御用コンピュータ31とが配されている。なお、前掲した図1及び図2では、画像処理用コンピュータ30に接続された入力装置8bと、制御用コンピュータ31に接続された入力装置8bとをまとめて、入力装置8として図示している。
【0065】
画像処理用コンピュータ30は、半導体ウェハを検査するときに、光学ユニット12の内部に設置されたCCD(charge-coupled device)カメラ32,33により半導体ウェハを撮像した画像を取り込んで処理するコンピュータである。すなわち、この検査装置1は、画像処理用コンピュータ30により、光学ユニット12の内部に設置されたCCDカメラ32,33により撮像した半導体ウェハの画像を、画像処理用コンピュータ30により処理して解析することにより、半導体ウェハの検査を行う。
【0066】
なお、画像処理用コンピュータ30に接続された入力装置8aは、CCDカメラ32,33から取り込んだ画像の解析等に必要な指示を、画像処理用コンピュータ30に対して入力するためのものであり、例えば、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等からなる。また、画像処理用コンピュータ30に接続された表示装置6は、CCDカメラ32,33から取り込んだ画像の解析結果等を表示するためのものであり、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等からなる。
【0067】
制御用コンピュータ31は、半導体ウェハを検査するときに、検査用ステージ11、エレベータ20、搬送用ロボット21及びアライナ22、並びに光学ユニット12の内部の各機器等を制御するためのコンピュータである。すなわち、この検査装置1は、半導体ウェハの検査を行う際に、検査対象の半導体ウェハの画像が、光学ユニット12の内部に設置されたCCDカメラ32,33により撮像されるように、制御用コンピュータ31により、検査用ステージ11、エレベータ20、搬送用ロボット21及びアライナ22、並びに光学ユニット12の内部の各機器等を制御する。
【0068】
なお、制御用コンピュータ31に接続された入力装置8bは、検査用ステージ11、エレベータ20、搬送用ロボット21及びアライナ22、並びに光学ユニット12の内部の各機器等を制御するのに必要な指示を、制御用コンピュータ31に対して入力するためのものであり、例えば、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等からなる。また、制御用コンピュータ31に接続された表示装置7は、半導体ウェハの検査時の各種条件等を表示するためのものであり、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等からなる。
【0069】
また、画像処理用コンピュータ30と制御用コンピュータ31とは、メモリリンク機構により、互いにデータのやり取りが可能とされている。すなわち、画像処理用コンピュータ30と制御用コンピュータ31は、それぞれに設けられたメモリリンクインターフェース30a,31aを介して互いに接続されており、画像処理用コンピュータ30と制御用コンピュータ31との間で、互いにデータのやり取りが可能となっている。
【0070】
一方、検査装置1のクリーンユニット2の内部には、密閉式の容器4に入れられて搬送されてきた半導体ウェハを容器4から取り出して検査用ステージ11に設置する機構として、上述したように、エレベータ20、搬送用ロボット21及びアライナ22が配されている。これらは、外部ユニット5に配された制御用コンピュータ31に、ロボット制御インターフェース31bを介して接続されている。そして、エレベータ20、搬送用ロボット21及びアライナ22には、制御用コンピュータ31からロボット制御インターフェース31bを介して、制御信号が送られる。
【0071】
すなわち、密閉式の容器4に入れられて搬送されてきた半導体ウェハを容器4から取り出して検査用ステージ11に設置する際は、制御用コンピュータ31からロボット制御インターフェース31bを介して、エレベータ20、搬送用ロボット21及びアライナ22に制御信号を送出する。そして、当該制御信号に基づいて、エレベータ20、搬送用ロボット21及びアライナ22は、上述したように、密閉式の容器4に入れられて搬送されてきた半導体ウェハを容器4から取り出して検査用ステージ11に設置する動作を行う。
【0072】
また、検査装置1のクリーンユニット2の内部には除振台10が配されており、当該除振台10の上に、上述したように、Xステージ14、Yステージ15、θステージ16、Zステージ17及び吸着プレート18を備えた検査用ステージ11が設置されている。
【0073】
ここで、Xステージ14、Yステージ15、θステージ16、Zステージ17及び吸着プレート18は、外部ユニット5に配された制御用コンピュータ31に、ステージ制御インターフェース31cを介して接続されている。そして、Xステージ14、Yステージ15、θステージ16、Zステージ17及び吸着プレート18には、制御用コンピュータ31からステージ制御インターフェース31cを介して、制御信号が送られる。
【0074】
すなわち、半導体ウェハの検査を行う際は、制御用コンピュータ31からステージ制御インターフェース31cを介して、Xステージ14、Yステージ15、θステージ16、Zステージ17及び吸着プレート18に制御信号を送出する。そして、当該制御信号に基づいて、Xステージ14、Yステージ15、θステージ16、Zステージ17及び吸着プレート18を動作させ、検査対象の半導体ウェハを吸着プレート18により吸着して固定するとともに、半導体ウェハが所定の位置、角度及び高さとなるように、Xステージ14、Yステージ15、θステージ16及びZステージ17を動作させる。
【0075】
また、除振台10の上には光学ユニット12も設置されている。この光学ユニット12は、半導体ウェハの検査時に半導体ウェハの画像を撮像するためのものであり、上述したように、検査対象の半導体ウェハの画像の撮像を可視光を用いて低分解能にて行う機能と、検査対象の半導体ウェハの画像の撮像を紫外光を用いて高分解能にて行う機能とを兼ね備えている。
【0076】
この光学ユニット12の内部には、可視光にて半導体ウェハの画像を撮像するための機構として、可視光用CCDカメラ32と、ハロゲンランプ34と、可視光用光学系35と、可視光用対物レンズ36と、可視光用オートフォーカス制御部37とが配されている。
【0077】
そして、可視光にて半導体ウェハの画像を撮像する際は、ハロゲンランプ34を点灯させる。ここで、ハロゲンランプ34の駆動源は、外部ユニット5に配された制御用コンピュータ31に、光源制御インターフェース31dを介して接続されている。そして、ハロゲンランプ34の駆動源には、制御用コンピュータ31から光源制御インターフェース31dを介して制御信号が送られる。ハロゲンランプ34の点灯/消灯は、この制御信号に基づいて行われる。
【0078】
そして、可視光にて半導体ウェハの画像を撮像する際は、ハロゲンランプ34を点灯させ、当該ハロゲンランプ34からの可視光を、可視光用光学系35及び可視光用対物レンズ36を介して半導体ウェハにあてて、半導体ウェハを照明する。そして、可視光により照明された半導体ウェハの像を可視光用対物レンズ36により拡大し、その拡大像を可視光用CCDカメラ32により撮像する。
【0079】
ここで、可視光用CCDカメラ32は、外部ユニット5に配された画像処理用コンピュータ30に、画像取込インターフェース30bを介して接続されている。そして、可視光用CCDカメラ32により撮像された半導体ウェハの画像は、画像取込インターフェース30bを介して画像処理用コンピュータ30に取り込まれる。
【0080】
また、上述のように可視光にて半導体ウェハの画像を撮像する際は、可視光用オートフォーカス制御部37により、自動焦点位置合わせを行う。すなわち、可視光用オートフォーカス制御部37により、可視光用対物レンズ36と半導体ウェハの間隔が可視光用対物レンズ36の焦点距離に一致しているか否かを検出し、一致していない場合には、可視光用対物レンズ36又はZステージ17を動かして、半導体ウェハの検査対象面が可視光用対物レンズ36の焦点面に一致するようにする。
【0081】
ここで、可視光用オートフォーカス制御部37は、外部ユニット5に配された制御用コンピュータ31に、オートフォーカス制御インターフェース31eを介して接続されている。そして、可視光用オートフォーカス制御部37には、制御用コンピュータ31からオートフォーカス制御インターフェース31eを介して制御信号が送られる。可視光用オートフォーカス制御部37による可視光用対物レンズ36の自動焦点位置合わせは、この制御信号に基づいて行われる。
【0082】
また、光学ユニット12の内部には、紫外光にて半導体ウェハの画像を撮像するための機構として、紫外光用CCDカメラ33と、紫外光レーザ光源38と、紫外光用光学系39と、紫外光用対物レンズ40と、距離センサ41とが配されている。
【0083】
そして、紫外光にて半導体ウェハの画像を撮像する際は、紫外光レーザ光源38を点灯させる。ここで、紫外光レーザ光源38の駆動源は、外部ユニット5に配された制御用コンピュータ31に、光源制御インターフェース31dを介して接続されている。そして、紫外光レーザ光源38の駆動源には、制御用コンピュータ31から光源制御インターフェース31dを介して制御信号が送られる。紫外光レーザ光源38の点灯/消灯は、この制御信号に基づいて行われる。
【0084】
なお、現在工業用として実用可能な紫外線固体レーザの上限波長は355nmである。そこで、紫外光レーザ光源38には、波長が355nm以下の紫外光レーザを出射するものを用いることが好ましい。なお、波長が355nmの紫外光レーザは、YAGレーザの3倍波として得られる。また、後で詳細に説明するように、YAGレーザの4倍波として波長が266nmの紫外光レーザを得ることも可能である。また、レーザ光源としては、発振波長が166nmのものも開発されており、そのようなレーザ光源を上記紫外光レーザ光源38として用いてもよい。なお、解像度を高めるという観点からは、紫外光レーザ光源38から出射される紫外光レーザの波長は短い方が好ましいが、あまりに波長が短いと、その波長に対応した光学系を構成することが困難となる。したがって、上記紫外線レーザ光源38から出射される紫外光レーザの波長λは、355nm〜166nm程度が好ましい。
【0085】
そして、紫外光にて半導体ウェハの画像を撮像する際は、紫外光レーザ光源38を点灯させ、当該紫外光レーザ光源38からの紫外光を、紫外光用光学系39及び紫外光用対物レンズ40を介して半導体ウェハにあてて、半導体ウェハを照明する。そして、紫外光により照明された半導体ウェハの像を紫外光用対物レンズ40により拡大し、その拡大像を紫外光用CCDカメラ33により撮像する。
【0086】
ここで、紫外光用CCDカメラ33は、外部ユニット5に配された画像処理用コンピュータ30に、画像取込インターフェース30cを介して接続されている。そして、紫外光用CCDカメラ33により撮像された半導体ウェハの画像は、画像取込インターフェース30cを介して画像処理用コンピュータ30に取り込まれる。
【0087】
また、上述のように紫外光にて半導体ウェハの画像を撮像する際は、距離センサ41を用いて、紫外光用対物レンズ40の自動焦点位置合わせを行う。すなわち、距離センサ41により、紫外光用対物レンズ40と半導体ウェハの間隔を検出し、この検出結果に基づき紫外光用対物レンズ40又はZステージ17を動かして、半導体ウェハの検査対象面が紫外光用対物レンズ40の焦点面に一致するようにする。
【0088】
ここで、距離センサ41は、外部ユニット5に配された制御用コンピュータ31に、センサインターフェース31fを介して接続されている。そして、距離センサ41には、制御用コンピュータ31からセンサインターフェース31fを介して制御信号が送られる。距離センサ41は、この制御信号に応じて半導体ウェハまでの距離を検出し、その検出結果をセンサインターフェース31fを介して制御用コンピュータ31へ送る。制御用コンピュータ31は、距離センサ41により検出した距離に基づき、Xステージ14,Yステージ15,Zステージ17を動かして、紫外光用対物レンズ40の自動焦点位置合わせを行う。
【0089】
このような距離センサ41は、例えば、静電容量型センサが用いられる。静電容量型センサは、被測定物との間の静電容量を測定することにより、被測定物に接触することなく、当該センサと被測定物との間の距離を測定するものである。距離センサ41として静電容量型センサを用いた場合の仕様は、例えば、測定フルスケールが、±10V/±100μmである。
【0090】
また、この距離センサ41は、紫外光用対物レンズ40に対して相対的な位置関係が固定されて、光学ユニット12内に設けられている。例えば、図5に示すように、距離センサ41は、紫外光用対物レンズ40と、連結部材41aを介して固定され、その高さ位置(鉛直方向の位置)が、紫外光用対物レンズ40とほぼ同一の位置に設けられる。この距離センサ41は、紫外光用対物レンズ40を介して半導体ウェハに照射される紫外光の発光方向の距離を検出する。すなわち、距離センサ41と半導体ウェハとの、鉛直方向の距離を検出する。
【0091】
つぎに、上記検査装置1の光学ユニット12の光学系について、図6を参照して更に詳細に説明する。なお、ここでは、オートフォーカス制御部37,41についての説明は省略し、検査対象の半導体ウェハを照明する光学系と、検査対象の半導体ウェハを撮像する光学系とについて説明する。
【0092】
図6に示すように、光学ユニット12は、可視光にて半導体ウェハの画像を撮像するための光学系として、ハロゲンランプ34と、可視光用光学系35と、可視光用対物レンズ36とを備えている。
【0093】
ハロゲンランプ34からの可視光は、光ファイバ50によって可視光用光学系35へ導かれる。ここで、可視光用光学系35は、2つのレンズ51,52により構成された照明用光学系53を備えており、光ファイバ50によって可視光用光学系35へ導かれた可視光は、先ず、照明用光学系53に入射する。そして、光ファイバによって可視光用光学系35へ導かれた可視光は、照明用光学系53を介してハーフミラー54に入射し、ハーフミラー54によって可視光用対物レンズ36へ向けて反射され、可視光用対物レンズ36を介して半導体ウェハに入射する。これにより、半導体ウェハが可視光により照明される。
【0094】
そして、可視光により照明された半導体ウェハの像は、可視光用対物レンズ36により拡大され、可視光用CCDカメラ32により撮像される。すなわち、可視光により照明された半導体ウェハからの反射光が、可視光用対物レンズ36、ハーフミラー54及び撮像用レンズ55を介して可視光用CCDカメラ32に入射し、これにより、半導体ウェハの拡大像が可視光用CCDカメラ32によって撮像される。そして、可視光用CCDカメラ32によって撮像された半導体ウェハの画像(以下、可視画像と称する。)は、画像処理用コンピュータ30へと送られる。
【0095】
また、光学ユニット12は、紫外光にて半導体ウェハの画像を撮像するための光学系として、紫外光レーザ光源38と、紫外光用光学系39と、紫外光用対物レンズ40とを備えている。
【0096】
紫外光レーザ光源38からの紫外光は、光ファイバ60によって紫外光用光学系39へ導かれる。ここで、紫外光用光学系39は、2つのレンズ61,62により構成された照明用光学系63を備えており、光ファイバ60によって紫外光用光学系39へ導かれた紫外光は、先ず、照明用光学系63に入射する。そして、光ファイバ60によって紫外光用光学系39へ導かれた紫外光は、照明用光学系63を介してハーフミラー64に入射し、ハーフミラー64によって紫外光用対物レンズ40へ向けて反射され、紫外光用対物レンズ40を介して半導体ウェハに入射する。これにより、半導体ウェハが紫外光により照明される。
【0097】
そして、紫外光により照明された半導体ウェハの像は、紫外光用対物レンズ40により拡大され、紫外光用CCDカメラ33により撮像される。すなわち、紫外光により照明された半導体ウェハからの反射光が、紫外光用対物レンズ40、ハーフミラー64及び撮像用レンズ65を介して紫外光用CCDカメラ33に入射し、これにより、半導体ウェハの拡大像が紫外光用CCDカメラ33によって撮像される。そして、紫外光用CCDカメラ33によって撮像された半導体ウェハの画像(以下、紫外画像と称する。)は、画像処理用コンピュータ30へと送られる。
【0098】
なお、紫外光用光学系39は、図7に示すように、ハーフミラー64に代えて偏光ビームスプリッタ70を配置し、偏光ビームスプリッタ70と紫外光用対物レンズ40の間に1/4波長板71を配置するようにしてもよい。このような構成とすることにより、紫外光レーザをより効率良く使用することができる。
【0099】
以上のような検査装置1では、可視光よりも短波長の光である紫外光により、半導体ウェハの画像を撮像して検査することができるので、可視光を用いて欠陥の検出や分類分けを行う場合に比べて、より微細な欠陥の検出や分類分けを行うことができる。
【0100】
しかも、上記検査装置1では、可視光用の光学系と紫外光用の光学系とを兼ね備えており、可視光を用いた低分解能での半導体ウェハの検査と、紫外光を用いた高分解能での半導体ウェハの検査との両方を行うことができる。したがって、上記検査装置1では、可視光を用いた低分解能での半導体ウェハの検査により、大きい欠陥の検出や分類分けを行い、且つ、紫外光を用いた高分解能での半導体ウェハの検査により、小さい欠陥の検出や分類分けを行うといったことも可能である。
【0101】
なお、上記検査装置1において、紫外光用対物レンズ40の開口数NAは、大きい方が好ましく、例えば0.9以上とする。このように、紫外光用対物レンズ40として、開口数NAの大きなレンズを用いることで、より微細な欠陥の検出が可能となる。
【0102】
ところで、半導体ウェハの欠陥が、引っ掻き傷のように色情報が無く凹凸だけからなる場合、可干渉性を持たない光では、その欠陥を見ることは殆どできない。これに対して、レーザ光のように可干渉性に優れた光を用いた場合には、引っ掻き傷のように色情報が無く凹凸だけからなる欠陥であっても、凹凸の段差近辺で光が干渉することにより、当該欠陥をはっきりと見ることができる。そして、上記検査装置1では、紫外光の光源として紫外域のレーザ光を出射する紫外光レーザ光源38を用いている。したがって、上記検査装置1では、引っ掻き傷のように色情報が無く凹凸だけからなる欠陥であっても、当該欠陥をはっきりと検出することができる。すなわち、上記検査装置1では、ハロゲンランプ34からの可視光(インコヒーレント光)では検出が困難な位相情報を、紫外光レーザ光源38からの紫外光レーザ(コヒーレント光)を用いて、容易に検出することができる。
【0103】
つぎに、検査装置1の可視光用オートフォーカス制御部37及び光学ユニット12内の可視光のオートフォーカス用の光学系を図8に示し、可視光用対物レンズ36の自動焦点位置合わせ動作について説明を行う。なお、ここでは、検査対象の半導体ウェハを照明する光学系と、検査対象の半導体ウェハを撮像する光学系については説明を省略し、すなわち、図6に示した光学系の説明は省略し、図8には、光学ユニット12内の可視光用対物レンズ36の自動焦点位置合わせに必要となる光学系のみを示す。もっとも、この自動焦点位置合わせに必要となる光学系は、半導体ウェハの照明及び撮像する光学系と機械的干渉が生じないように、光学ユニット12内に設けられていることはもちろんである。
【0104】
光学ユニット12は、可視光用オートフォーカス制御用の光学系として、図8に示すように、可視光用対物レンズ36と、レーザ光を出射するレーザダイオード81と、半導体ウェハにより反射されたレーザ光を受光するフォトディテクタ82と、レーザダイオード81からの出射光と半導体ウェハからの反射光との光路を分離するハーフミラー83と、レーザダイオード81とハーフミラー83との間に設けられたナイフエッヂ84と、ハーフミラー83と可視光用対物レンズ36との間に設けられたコリメータレンズ85とを有している。
【0105】
また、この光学ユニット12は、コリメータレンズ85を円板状の半導体ウェハと平行な方向に振動させるボイスコイルモータ86を備えている。
【0106】
可視光用オートフォーカス制御部37は、プリアンプ87と、ピークホールド回路88とを備えている。
【0107】
検査用ステージ11には、検査対象となる円板状の半導体ウェハが載置されている。この検査用ステージ11は、制御用コンピュータ31からの制御に応じてZステージ17が移動され、載置した半導体ウェハを高さ方向に移動させる。
【0108】
レーザダイオード81は、可視光のレーザ光を出射する。レーザダイオード81から出射されたレーザ光は、ナイフエッジ84によりスポット形状が半円状とされ、ハーフミラー83に入射する。ハーフミラー83は、レーザダイオード81から照射されたレーザ光を反射する。ハーフミラー83により反射されたレーザ光は、コリメータレンズ85で平行光とされた後、可視光用対物レンズ36に入射する。可視光用対物レンズ36は、平行光とされたレーザ光を集光して半導体ウェハに照射する。
【0109】
半導体ウェハ上に形成されるレーザスポットは、ナイフエッジ84が設けられているためその形状が半円状となり、焦点位置のずれ量に応じてその重心位置が線形的に移動していく。
【0110】
また、コリメータレンズ85は、ボイスコイルモータ86により支持されている。このボイスコイルモータ86は、コリメータレンズ85を円板状の半導体ウェハと平行な方向に所定の周期及び振幅で振動させる
可視光用対物レンズ36により集光されたレーザ光は、半導体ウェハにより反射され、再度、可視光用対物レンズ36、コリメータレンズ85を通過し、ハーフミラー83に入射される。ハーフミラー83は、半導体ウェハからの反射光をこんどは透過する。ハーフミラー83を透過した反射光は、フォトディテクタ82に照射される。
【0111】
フォトディテクタ82は、その配置位置がレーザダイオード81と共役の関係にある。フォトディテクタ82は、半導体ウェハからの反射光を受光してその受光光量に応じた電気信号に変換し、その電気信号をプリアンプ87に供給する。このフォトディテクタ82上に形成されるレーザスポットは、半導体ウェハ上に形成されるレーザスポットと同様に、焦点位置のずれ量に応じて、その重心位置が線形的に移動していく。フォトディテクタ82は、例えば、光検出領域が複数の領域に分割され、受光したレーザスポットの重心位置が検出できるようになっている。
【0112】
可視光用オートフォーカス制御部37のプリアンプ87は、フォトディテクタ82から供給された電気信号から、フォトディテクタ82上に形成されるレーザスポットの重心位置を求め、半導体ウェハ上に形成されたレーザスポットの焦点位置からのずれ量を示す焦点ずれ量信号を生成する。
【0113】
可視光用オートフォーカス制御部37のピークホールド回路88は、プリアンプ87から出力される焦点ずれ量信号のピーク値をホールドすることにより、半導体ウェハと可視光用対物レンズ36との間の距離を示す距離検出信号を生成する。
【0114】
制御用コンピュータ31は、オートフォーカス制御インターフェース31eを介して可視光用オートフォーカス制御部37から距離検出信号を取得する。制御用コンピュータ31は、この距離検出信号から、可視光用対物レンズ36と半導体ウェハとの距離を求め、この距離が可視光用対物レンズ36の焦点距離と一致するように、Zステージ17を移動させ、半導体ウェハの高さ位置を制御する。
【0115】
ここで、この光学ユニット12では、ボイスコイルモータ86がコリメータレンズ85を水平方向に振動させている。そのため、半導体ウェハ上に照射されたレーザスポットが、この半導体ウェハ上を水平方向に振動する。例えば、コリメータレンズ85の焦点距離が100mm、可視光用対物レンズ36の焦点距離が2mmで、コリメータレンズ85を振幅1mmで振動させると、レーザスポットは、半導体ウェハ上で1mm×(2mm/100mm)=20μmの範囲で振動する。なお、コリメータレンズ85を振動させる周波数は、例えば75Hzとし、低い電流で振動させることができるようにする。
【0116】
このように水平方向に振動するレーザスポットを、層間絶縁膜上に金属配線が形成された半導体ウェハに照射した場合について、図9を用いて以下具体的に説明する。
【0117】
レーザスポットが金属配線91をまたいで水平方向に振動すると、そのレーザスポットの軌跡は、半導体ウェハ上で図9(A)に示すような直線を描く。このとき、金属配線92上に照射されたレーザ光(図9(A)の点B〜Cの間)は、図9(B)に示すように、半導体ウェハ表面で反射がされる。それに対し、層間絶縁膜91上に照射されたレーザ光(図9(A)の点A〜B,点C〜Dの間)は、図9(B)に示すように、半導体ウェハ表面では反射されず、層間絶縁膜91を透過し、下層の反射層で反射される。
【0118】
そのため、プリアンプ37から出力される焦点ずれ量信号は、図10に示すように、例えば、金属配線91上ではレベルが高くなり層間絶縁膜92上ではレベルが低くなるパルス波形であって、且つ、レーザスポットの振動周期で繰り返される周期信号となる。すなわち、金属配線91上に照射されたレーザスポットと、層間絶縁膜91上に照射されたレーザスポットとは、その反射される高さ位置が異なるため、焦点位置からのずれ量が異なる。そのため、焦点ずれ量信号は、金属配線91上と層間絶縁膜92上とでレベルが異なる信号となる。
【0119】
このような焦点ずれ量信号に対してピークホールド回路88が、ピークホールド処理を行い、図11に示すような、距離検出信号を生成する。ここで、このピークホールド回路88が焦点ずれ量信号のピーク値をホールドして出力しているため、距離検出信号に現れる距離成分は、金属配線91上のレーザスポットの焦点ずれ量成分だけとなる。すなわち、ピークホール回路88から出力される距離信号からは、層間絶縁膜92上のレーザスポットの焦点ずれ量成分が除去される。従って、この距離検出信号は、半導体ウェハの金属配線層から可視光用対物レンズ36までの距離を示す信号となる。
【0120】
そして、この距離検出信号に基づき制御用コンピュータ31が、検査用ステージ11のZステージ17を駆動し、図12に示すように、この距離検出信号が目標値Rに一致するように制御する。
【0121】
以上のように検査装置1では、レーザスポットを半導体ウェハ上で水平方向に振動させることにより、層間絶縁膜92上に形成された金属配線91に対して、すなわち、層間絶縁膜92の表面に対して、可視光用対物レンズ36の焦点を自動的に合わせることができるようになる。
【0122】
なお、半導体ウェハ上のレーザスポットを振動させる手段は、ボイスコイルモータ86に限らず、例えば、ガルバノミラー等を用いても良い。但し、レーザスポットを振動させることによる光軸のずれの影響を排除するために、フォトダイオード側での集光位置を正確に調整し、共焦点条件を確保するようにする。
【0123】
また、上述した例では、ピークホールド回路88を用いて焦点ずれ量のピーク値をホールドして距離検出信号を生成していたが、プリアンプ37等の回路構成の違いにより、金属配線91の影響が焦点ずれ量信号のボトム値に現れる場合がある。この場合には、ピークホールド回路88の代わりにボトムホールド回路を用いることにより、距離検出信号を生成することができる。
【0124】
つぎに、上記検査装置1で半導体ウェハを検査するときの手順について、図13のフローチャートを参照して説明する。なお、図13のフローチャートでは、検査対象の半導体ウェハが検査用ステージ11に設置された状態以降の処理の手順を示している。また、ここでは、半導体ウェハ上に同様なデバイスパターンが多数形成されているものとし、欠陥の検出や分類分けは、欠陥がある領域の画像(欠陥画像)と、その他の領域の画像(参照画像)とを撮像し、それらを比較することで行うものとする。
【0125】
まず、図13のフローチャートに従って半導体ウェハの検査を行うときの手順について説明する。なお、図13に示すフローチャートは、半導体ウェハ上の欠陥の位置が予め分かっている場合に、その欠陥を上記検査装置1により検査して分類分けを行うときの手順の一例を示している。
【0126】
この場合は、先ず、ステップS1−1に示すように、制御用コンピュータ31に欠陥位置座標ファイルを読み込む。ここで、欠陥位置座標ファイルは、半導体ウェハ上の欠陥の位置に関する情報が記述されたファイルであり、欠陥検出装置等により、半導体ウェハ上の欠陥の位置を予め計測して作成しておく。そして、ここでは、その欠陥位置座標ファイルを制御用コンピュータ31に読み込む。
【0127】
次に、ステップS1−2において、制御用コンピュータ31によりXステージ14及びYステージ15を駆動させ、欠陥位置座標ファイルが示す欠陥位置座標へ半導体ウェハを移動させ、半導体ウェハの検査対象領域が可視光用対物レンズ36の視野内に入るようにする。
【0128】
次に、ステップS1−3において、制御用コンピュータ31により可視光用オートフォーカス制御部37を駆動させ、可視光用対物レンズ36の自動焦点位置合わせを行う。
【0129】
次に、ステップS1−4において、可視光用CCDカメラ32により半導体ウェハの画像を撮像し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ30に送る。なお、ここで撮像される可視画像は、欠陥位置座標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわち、欠陥があるとされる領域の画像(以下、欠陥画像と称する。)である。
【0130】
次に、ステップS1−5において、制御用コンピュータ31によりXステージ14及びYステージ15を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動させ、半導体ウェハの参照領域が可視光用対物レンズ36の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、半導体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデバイスパターンが形成されている領域である。
【0131】
次に、ステップS1−6において、制御用コンピュータ31により可視光用オートフォーカス制御部37を駆動させ、可視光用対物レンズ36の自動焦点位置合わせを行う。
【0132】
次に、ステップS1−7において、可視光用CCDカメラ32により半導体ウェハの画像を撮像し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ30に送る。なお、ここで撮像される可視画像は、半導体ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデバイスパターンが形成されている領域の画像(以下、参照画像と称する。)である。
【0133】
次に、ステップS1−8において、画像処理用コンピュータ30により、ステップS1−4で取り込んだ欠陥画像と、ステップS1−7で取り込んだ参照画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。そして、欠陥が検出できた場合には、ステップS1−9へ進み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップS1−11へ進む。
【0134】
ステップS1−9では、画像処理用コンピュータ30により、検出された欠陥が何であるかを調べて分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた場合には、ステップS1−10へ進み、欠陥の分類分けができなかった場合には、ステップS1−11へ進む。
【0135】
ステップS1−10では、欠陥の分類結果を保存する。ここで、欠陥の分類結果は、例えば、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ31に接続された記憶装置に保存する。なお、欠陥の分類結果は、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ31にネットワークを介して接続された他のコンピュータに転送して保存するようにしてもよい。
【0136】
ステップS1−10での処理が完了したら、半導体ウェハの欠陥の分類分けが完了したこととなるので、これで処理を終了する。ただし、半導体ウェハ上に複数の欠陥がある場合には、ステップS1−2へ戻って、他の欠陥の検出及び分類分けを行うようにしてもよい。
【0137】
一方、ステップS1−8で欠陥検出ができなかった場合や、ステップS1−9で欠陥の分類分けができなかった場合には、ステップS1−11以降へ進み、紫外光を用いて高分解能での撮像を行って欠陥の検出や分類分けを行う。
【0138】
その場合は、先ず、ステップS1−11において、Xステージ14及びYステージ15を駆動することにより欠陥位置座標ファイルが示す欠陥位置座標へ半導体ウェハを移動させて半導体ウェハの検査対象領域が紫外光用対物レンズ40の視野内に入るようにするとともに、この欠陥位置座標での自動焦点位置合わせを距離センサ41により検出した距離に基づきZステージ17を駆動することにより行う。
【0139】
次に、ステップS1−13において、紫外光用CCDカメラ33により半導体ウェハの画像を撮像し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ30に送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、欠陥位置座標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわち欠陥画像である。また、ここでの欠陥画像の撮像は、可視光よりも短波長の光である紫外光を用いて、可視光を用いた場合の撮像よりも高分解能にて行う。
【0140】
次に、ステップS1−14において、Xステージ14及びYステージ15を駆動することにより参照位置座標へ半導体ウェハを移動させて半導体ウェハの参照領域が紫外光用対物レンズ40の視野内に入るようにするとともに、この参照位置座標での自動焦点位置合わせを距離センサ41により検出した距離に基づきZステージ17を駆動することにより行う。
【0141】
ここで、参照領域は、半導体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデバイスパターンが形成されている領域である。
【0142】
次に、ステップS1−15において、制御用コンピュータ31により紫外光用オートフォーカス制御部41を駆動させ、紫外光用対物レンズ40の自動焦点位置合わせを行う。
【0143】
次に、ステップS1−16において、紫外光用CCDカメラ33により半導体ウェハの画像を撮像し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ30に送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、半導体ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデバイスパターンが形成されている領域の画像、すなわち参照画像である。また、ここでの参照画像の撮像は、可視光よりも短波長の光である紫外光を用いて、可視光を用いた場合よりも高分解能にて行う。
【0144】
次に、ステップS1−17において、画像処理用コンピュータ30により、ステップS1−13で取り込んだ欠陥画像と、ステップS1−16で取り込んだ参照画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。そして、欠陥が検出できた場合には、ステップS1−18へ進み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップS1−19へ進む。
【0145】
ステップS1−18では、画像処理用コンピュータ30により、検出された欠陥が何であるかを調べて分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた場合には、ステップS1−10へ進み、上述したように、欠陥の分類結果を保存する。一方、欠陥の分類分けができなかった場合には、ステップS1−19へ進む。
【0146】
ステップS1−19では、欠陥の分類分けができなかったことを示す情報を保存する。ここで、欠陥の分類分けができなかったことを示す情報は、例えば、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ31に接続された記憶装置に保存する。なお、この情報は、画像処理用コンピュータ30や制御用コンピュータ31にネットワークを介して接続された他のコンピュータに転送して保j存するようにしてもよい。
【0147】
以上のような手順により、先ず、可視光用CCDカメラ32により撮像された画像を処理して解析することで低分解能にて半導体ウェハの検査を行い、可視光での欠陥の検出や分類分けができなかった場合に、次に、紫外光用CCDカメラ33により撮像された画像を処理して解析することで高分解能にて半導体ウェハの検査を行う。このようにすることで、可視光だけを用いて欠陥の検出や分類分けを行う場合に比べて、より微細な欠陥の検出や分類分けを行うことができる。
【0148】
ただし、可視光を用いて低分解能にて撮像した方が、一度に撮像できる領域が広いので、欠陥が十分に大きい場合には、可視光を用いて低分解能にて半導体ウェハの検査を行った方が効率が良い。したがって、最初から紫外光を用いて欠陥の検査や分類分けを行うのではなく、上述のように、最初に可視光を用いて欠陥の検査や分類分けを行うようにすることで、より効率良く半導体ウェハの検査を行うことができる。
【0149】
ところで、上記検査装置1では、CCDカメラ32,33によって撮像された参照画像及び欠陥画像から欠陥を検出するようにしている。このように参照画像及び欠陥画像から欠陥を検出する手法について、図14を参照して説明する。
【0150】
図14(a)は、検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデバイスパターンが形成されている参照領域の画像、すなわち参照画像の一例を示している。また、図14(b)は、欠陥があるとされる検査対象領域の画像、すなわち欠陥画像の一例を示している。
【0151】
このような参照画像及び欠陥画像から欠陥を検出する際は、参照画像から色情報や濃淡情報などに基づいて、図14(c)に示すようにデバイスパターンを抽出する。また、参照画像と欠陥画像から差の画像を求め、差の大きな部分を図14(d)に示すように欠陥として抽出する。
【0152】
そして、図14(f)に示すように、図14(c)に示したデバイスパターン抽出結果の画像と、図14(d)に示した欠陥抽出結果の画像とを重ね合わせた画像を得て、欠陥がデバイスパターンに存在する割合などを、欠陥に関する特徴量として抽出する。
【0153】
上記検査装置1では、以上のような手法により、CCDカメラ32,33によって撮像された参照画像及び欠陥画像を画像処理用コンピュータ30で処理し解析することで欠陥を検出し、半導体ウェハの検査を行う。
【0154】
なお、以上の説明では、本発明を適用した検査装置1を、半導体ウェハの欠陥が何であるかを調べるために用いるものとしてきた。しかし、本発明に係る検査装置1の用途は、半導体ウェハの欠陥識別以外の用途にも使用可能である。すなわち、本発明に係る検査装置1は、例えば、半導体ウェハ上に形成したデバイスパターンが、所望するパターン通りに適切な形状に形成されているか否かを検査するのに用いることもできる。更に、本発明に係る検査装置1の用途は、半導体ウェハの検査に限定されるものでもなく、本発明に係る検査装置1は、微細パターンの検査に対して広く適用可能であり、例えば、微細なパターンが形成されたフラットパネルディスプレイの検査などにも有効である。
【0155】
【発明の効果】
本発明に係る焦点位置制御装置及び方法では、光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子をこの光軸に対して直交する方向に振動させることにより、照射対象物上に形成した光スポットをこの照射対象物に対して水平方向に振動させ、各形成された光スポットからの反射光を検出し、この光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から上記光反射パターン以外の光を透過する材料を介しての反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から振動させた光スポットの反射光から照射対象物に形成されている光反射パターンと上記対物レンズとの距離を検出し、上記対物レンズの焦点位置を、上記光反射パターンが形成された位置に一致させる。
【0156】
このことにより、本発明にかかる焦点位置制御装置及び方法では、対物レンズの自動焦点合わせを容易に行うことができる。例えば、光を透過する層間絶縁膜上に形成された金属配線に自動的に焦点を合わせることができる。
【0157】
本発明に係る半導体ウェハの検査装置及び方法では、光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子をこの光軸に対して直交する方向に振動させることにより、半導体ウェハ上に形成した光スポットをこの半導体ウェハに対して水平方向に振動させ、各形成された光スポットからの反射光を検出し、この光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から金属配線以外からの反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から振動させた光スポットの反射光から半導体ウェハに形成されている金属配線と上記対物レンズとの距離を検出し、上記対物レンズの焦点位置を上記金属配線が形成された位置に一致させる。そして、この半導体ウェハの検査方法では、上記対物レンズの焦点位置を上記金属配線が形成された位置に一致させた状態で、上記半導体ウェハの画像を撮像し、上記半導体ウェハを検査する。
【0158】
このことにより、本発明に係る半導体ウェハの検査装置及び方法では、対物レンズの自動焦点合わせを容易に行うことができる。例えば、光を透過する層間絶縁膜上に形成された金属配線に自動的に焦点を合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した検査装置の外観を示す図である。
【図2】図1に示した検査装置のクリーンユニットの内部構造を示す図であり、クリーンユニットの内部を図1の矢印A1方向から見た正面図である。
【図3】図1に示した検査装置のクリーンユニットの内部構造を示す図であり、クリーンユニットの内部を図1の矢印A2方向から見た平面図である。
【図4】図1に示した検査装置の構成を示すブロック図である。
【図5】距離センサと、紫外光用対物レンズとの構成例を示す図である。
【図6】図1に示した検査装置の光学ユニットの光学系の一構成例を示す図である。
【図7】図1に示した検査装置の光学ユニットの光学系の他の構成例を示す図である。
【図8】図1に示した検査装置の可視光用オートフォーカス制御部及び光学ユニット内の可視光のオートフォーカス用の光学系の構成例を示す図である。
【図9】水平方向に振動するレーザスポットを、層間絶縁膜上に金属配線が形成された半導体ウェハに照射した場合について説明する図である。
【図10】図5に示した可視光オートフォーカス制御部のプリアンプから出力される焦点ずれ量信号を説明する図である。
【図11】図5に示した可視光オートフォーカス制御部のピークホールド回路から出力される距離検出信号を説明する図である。
【図12】図5に示した可視光オートフォーカス制御部のピークホールド回路から出力される距離検出信号が、目標値に一致した状態を説明する図である。
【図13】本発明を適用した検査装置で半導体ウェハの検査を行うときの手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】参照画像と欠陥画像とから欠陥を検出の手法を説明するための図である。
【図15】従来の半導体の検査用顕微鏡装置に用いられる自動焦点合わせ機構の構成例を示す図である。
【図16】ナイフエッヂの影響から半円状となる半導体ウェハ上に形成されたレーザスポットを説明する図である。
【図17】層間絶縁膜上に金属配線がされた半導体ウェハ上にレーザスポットを形成したときのスポットの照射位置を説明する図である。
【符号の説明】
1 検査装置、11 検査用ステージ、12 光学ユニット、14 Xステージ、15 Yステージ、16 θステージ、17 Zステージ、18 吸着プレート、30 画像処理用コンピュータ、31 制御用コンピュータ、32 可視光用CCDカメラ、33 紫外光用CCDカメラ、34 ハロゲンランプ、35可視光用光学系、36 可視光用対物レンズ、37 可視光用オートフォーカス制御部、38 紫外光レーザ光源、39 紫外光用光学系、40 紫外光用対物レンズ、41 距離センサ、81 レーザダイオード、82 フォトディテクタ、83 ハーフミラー、84 ナイフエッジ、85 コリメータレンズ、86ボイスコイルモータ、87 プリアンプ、88 ピークホールド回路

Claims (8)

  1. 光を透過する材料上に光反射パターンが形成された照射対象物を支持する支持手段と、
    上記支持手段により支持された上記照射対象物に対して、対物レンズで集光した光を照射する照射手段と、
    上記対物レンズを用いて上記照射対象物上に光スポットを形成し、形成した光スポットからの反射光を検出することにより、上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離を検出する距離検出手段と、
    上記距離検出手段が検出した上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離に基づき上記支持手段及び/又は上記対物レンズを移動させ、上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離を上記対物レンズの焦点距離に一致させる制御を行う制御手段とを備え、
    上記距離検出手段は、上記光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子を該光軸に対して直交する方向に振動させることにより、上記照射対象物上に形成した光スポットを、この照射対象物に対して水平方向に振動させ、各形成された光スポットからの反射光を検出し、該光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から上記光反射パターン以外の光を透過する材料を介しての反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離を検出する焦点位置制御機構。
  2. 上記距離検出手段は、ナイフエッジを用いて上記光スポットを半円状にし、半円状の上記光スポットの焦点ずれ量を検出する請求項1記載の焦点位置制御機構。
  3. 光を透過する材料上に光反射パターンが形成された照射対象物に対して集光した光を照射する対物レンズの焦点位置を、上記光反射パターンが形成された位置に一致させる焦点位置制御方法において、
    上記対物レンズを用いて上記照射対象物上に光スポットを形成し、
    上記光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子を該光軸に対して直交する方向に振動させることにより、上記照射対象物上に形成した光スポットをこの照射対象物に対して水平方向に振動させ、
    上記各形成された光スポットからの反射光を検出し、該光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から上記光反射パターン以外の光を透過する材料を介しての反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離を検出し、
    検出した上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離に基づき、上記光反射パターンと上記対物レンズとの間の距離を上記対物レンズの焦点距離に一致させる焦点位置制御方法。
  4. ナイフエッジを用いて上記光スポットを半円状にし、半円状の上記光スポットの焦点ずれ量を検出する請求項3記載の焦点位置制御方法。
  5. 金属配線が形成された半導体ウェハを支持する支持手段と、
    上記支持手段により支持された半導体ウェハに対して、対物レンズで集光した光を照射する照射手段と、
    上記対物レンズを用いて上記半導体ウェハ上に光スポットを形成し、形成した光スポットからの反射光を検出することにより、上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離を検出する距離検出手段と、
    上記距離検出手段が検出した上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離に基づき上記支持手段及び/又は上記対物レンズを移動させ、上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離を上記対物レンズの焦点距離に一致させる制御を行う制御手段と、
    上記照射手段により上記半導体ウェハに対して集光された光の反射光を検出して、上記半導体ウェハの画像を撮像する撮像手段と、
    上記撮像手段により撮像された画像を処理して、上記半導体ウェハを検査する検査手段とを備え、
    上記距離検出手段は、上記光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子を該光軸に対して直交する方向に振動させることにより、上記半導体ウェハ上に形成した光スポットを、この半導体ウェハに対して水平方向に振動させ、各形成された光スポットからの反射光を検出し、該光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から上記金属配線以外からの反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離を検出する半導体ウェハの検査装置。
  6. 上記距離検出手段は、ナイフエッジを用いて上記光スポットを半円状にし、半円状の上記光スポットの焦点ずれ量を検出する請求項5記載の半導体ウェハの検査装置。
  7. 金属配線が形成された半導体ウェハに対して対物レンズにより集光した光を照射し、その反射光を検出することにより上記半導体ウェハの検査をする半導体ウェハの検査方法において、
    上記対物レンズを用いて上記半導体ウェハ上に光スポットを形成し、
    上記光スポットを形成する光の光軸上に設けられた光学素子を該光軸に対して直交する方向に振動させることにより、上記半導体ウェハ上に形成した光スポットをこの半導体ウェハに対して水平方向に振動させ、
    上記各形成された光スポットからの反射光を検出し、該光スポットの反射光に基づきこの光スポットの焦点ずれ量を検出し、この焦点ずれ量から上記金属配線以外からの反射光に基づく焦点ずれ量成分を除去したピーク値或いはボトム値から上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離を検出し、
    検出した上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離に基づき、上記金属配線と上記対物レンズとの間の距離を上記対物レンズの焦点距離に一致させ、
    上記対物レンズにより上記半導体ウェハに対して光を集光し、
    上記半導体ウェハに対して集光された光の反射光を検出して、上記半導体ウェハの画像を撮像し、
    撮像された上記画像を処理して、上記半導体ウェハを検査する半導体ウェハの検査方法。
  8. ナイフエッジを用いて上記光スポットを半円状にし、半円状の上記光スポットの焦点ずれ量を検出する請求項7記載の半導体ウェハの検査方法。
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