JP2001118898A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

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JP2001118898A
JP2001118898A JP29451799A JP29451799A JP2001118898A JP 2001118898 A JP2001118898 A JP 2001118898A JP 29451799 A JP29451799 A JP 29451799A JP 29451799 A JP29451799 A JP 29451799A JP 2001118898 A JP2001118898 A JP 2001118898A
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semiconductor wafer
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JP29451799A
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Yasuyuki Suzuki
保之 鈴木
Taketo Miyashita
丈人 宮下
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査物を所定の検査位置に精度良く位置決
めし、非常に微細な欠陥も適切に検査することを可能に
する。 【解決手段】 エレベータ22と、プリアライナ24
と、搬送用ロボット23とが略直線上に並び、エレベー
タ22と搬送用ロボット23との間の距離L1と、プリ
アライナ24と搬送用ロボット23との間の距離L2と
が略等しくなるようにする。また、搬送用ロボット23
から見て、エレベータ22とプリアライナ24とが並ぶ
方向と略直交する方向に、検査用ステージ14が位置す
るようにする。これにより、搬送用ロボット23による
半導体ウェハの搬送を極めて正確に行うことができ、半
導体ウェハを検査用ステージ14上の所定の検査位置に
正確に位置決めして、非常に微細な欠陥の検査も適切に
行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のデバイスパ
ターンが形成された半導体ウェハ等の検査に用いられる
検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスは、半導体ウェハ上に微
細なデバイスパターンを形成することにより作製され
る。このようなデバイスパターンを形成するときに、半
導体ウェハ上に塵埃等が付着したり、傷が付いたりし
て、欠陥が生じることがある。このような欠陥が生じた
半導体デバイスは、不良デバイスとなり、歩留まりを低
下させる。
【0003】したがって、製造ラインの歩留まりを高い
水準で安定させるためには、塵埃や傷等によって発生す
る欠陥を早期に発見し、その原因を突き止め、製造設備
や製造プロセスに対して有効な対策を講じることが好ま
しい。
【0004】そこで、欠陥が発見された場合には、検査
装置を用いて、その欠陥が何であるかを調べて分類分け
を行い、その欠陥の原因となった設備やプロセスを特定
するようにしている。ここで、欠陥が何であるかを調べ
る検査装置は、いわば光学顕微鏡のようなものであり、
欠陥を拡大して見ることで、その欠陥が何であるかを識
別するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、検査対象で
ある半導体ウェハのデバイスパターンは、半導体デバイ
スの高集積化に伴って、ますます微細化しており、近年
では線幅が0.18μm以下にまでなってきている。そ
のため、欠陥のサイズも非常に微細なものとなってきて
おり、従来の検査装置では、欠陥が何であるかを調べて
分類分けを行うことが困難になってきている。
【0006】半導体ウェハに生じた欠陥を微細なものま
で適切に調べるには、検査装置は、短波長の光である紫
外光を照明光として用い、この紫外光により照明された
半導体ウェハの像を撮像して検査することが有効であ
る。但し、このように紫外光を用いて非常に微細な欠陥
を適切に調べるには、被検査物である半導体ウェハを所
定の検査位置に精度良く位置決めする必要がある。
【0007】本発明は、以上のような実情に鑑みて創案
されたものであり、被検査物を所定の検査位置に精度良
く位置決めし、非常に微細な欠陥も適切に検査すること
ができる検査装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る検査装置
は、上記目的を達成すべく創案されたものであって、内
部環境がクリーンに保たれるクリーンボックスと、この
クリーンボックス内に配設された検査用ステージと、被
検査物をクリーンボックスの内部に移送する移送手段
と、この移送手段によりクリーンボックスの内部に移送
された被検査物を検査用ステージ上に設置する前にその
位相出し及びセンター出しを行う調整手段と、移送手段
によりクリーンボックスの内部に移送された被検査物を
調整手段へと搬送すると共に、調整手段により位相出し
及びセンター出しが行われた被検査物を検査用ステージ
へと搬送する搬送手段とを備えている。
【0009】そして、この検査装置は、移送手段と調整
手段と搬送手段とが、クリーンボックス内において略直
線上に並ぶように配設され、移送手段と搬送手段との間
の距離と、調整手段と搬送手段との間の距離が略等しく
されていると共に、搬送手段から見て、移送手段と調整
手段とが並ぶ方向と略直交する方向に、検査用ステージ
が配設されていることを特徴としている。
【0010】この検査装置では、移送手段や調整手段、
搬送手段、検査用ステージの各部の配置が以上のように
設定されていることにより、搬送手段が被検査物を調整
手段や検査用ステージへと搬送する動作を極めて正確に
行うことができる。したがって、この検査装置では、被
検査物を検査用ステージ上の所定の検査位置に正確に位
置決めし、非常に微細な欠陥も適切に検査することがで
きる。
【0011】また、本発明に係る検査装置は、上記目的
を達成すべく創案されたものであって、被検査物を支持
すると共にこの被検査物を所定の検査対象位置へと移動
させる検査用ステージと、この検査用ステージに支持さ
れた被検査物に対して照明光を照射する照明手段と、こ
の照明手段からの照明光により照明された被検査物の像
を拡大する対物レンズと、この対物レンズにより拡大さ
れた被検査物の像を撮像する撮像手段と、対物レンズを
保持する保持手段と、対物レンズと保持手段との間に設
けられたスペーサ部材とを備えることを特徴としてい
る。
【0012】この検査装置によれば、対物レンズと保持
手段との間に設けられたスペーサ部材によって、検査用
ステージに支持された被検査物と対物レンズとの間の距
離を大まかに調整し、検査用ステージの移動によりこれ
らの間の距離を更に精密に調整するといったことが可能
である。したがって、この検査装置では、検査用ステー
ジの移動手段として、例えばピエゾ素子のように、移動
量が小さいが移動量の精密な制御が可能なものを用いる
ことができ、検査用ステージに支持された被検査物の高
さ位置を精度良く位置決めして、非常に微細な欠陥も適
切に検査することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】本発明を適用した検査装置の外観を図1に
示す。この検査装置1は、所定のデバイスパターンが形
成された半導体ウェハの検査を行うためのものであり、
半導体ウェハに形成されたデバイスパターンに欠陥が発
見された場合に、その欠陥が何であるかを調べて分類分
けを行うものである。
【0015】図1に示すように、この検査装置1は、半
導体ウェハの検査を行う環境をクリーンに保つためのク
リーンユニット2を備えている。このクリーンユニット
2は、ステンレス鋼板等が折り曲げ加工され、中空の箱
状に形成されてなるクリーンボックス3と、このクリー
ンボックス3の上部に一体に設けられたクリーンエアユ
ニット4とを備えている。
【0016】クリーンボックス3には、所定の箇所に窓
部3aが設けられており、検査者がこの窓部3aからク
リーンボックス3の内部を視認できるようになされてい
る。
【0017】クリーンエアユニット4は、クリーンボッ
クス3内に清浄な空気を供給するためのものであり、ク
リーンボックス3の上部の異なる位置にそれぞれ配設さ
れた2つの送風機5a,5bと、これら送風機5a,5
bとクリーンボックス3との間に配設された図示しない
エアフィルタとを備えている。エアフィルタは、例え
ば、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate
Air Filter)やULPAフィルタ(Ultra Low Penetrat
ion Air Filter)等の高性能エアフィルタである。そし
て、このクリーンエアユニット4は、送風機5a,5b
により送風される空気中の塵埃等を高性能エアフィルタ
によって除去し、清浄な空気として、クリーンボックス
3の内部に供給するようになされている。
【0018】本発明を適用した検査装置1では、このク
リーンエアユニット4からクリーンボックス3内に供給
される清浄な空気の風量を、2つの送風機5a,5b毎
に個別に制御することによって、クリーンボックス3内
の気流を適切にコントロールすることができるようにな
されている。なお、ここでは、クリーンエアユニット4
が2つの送風機5a,5bを備える例を説明するが、送
風機の数はクリーンボックス3の大きさや形状に合わせ
て決定すればよく、3つ以上の送風機を備える構成とさ
れていてもよい。この場合には、クリーンエアユニット
4からクリーンボックス3内に供給される清浄な空気の
風量が、各送風機毎に個別に制御されることになる。
【0019】クリーンボックス3は、支持脚6によって
床板上に支持されており、その下端部が開放された構造
となっている。そして、クリーンエアユニット4からク
リーンボックス3内に供給された空気は、主にこのクリ
ーンボックス3の下端部からクリーンボックス3の外部
に排出されるようになされている。また、クリーンボッ
クス3の側面部には、所定の箇所に開口領域が設けられ
ており、クリーンエアユニット4からクリーンボックス
3内に供給された空気が、このクリーンボックス3の側
面部に設けられた開口領域からも外部に排出されるよう
になされている。
【0020】クリーンユニット2は、以上のように、ク
リーンボックス3内にクリーンエアユニット4からの清
浄な空気を常時供給し、クリーンボックス3内を気流と
なって循環した空気をクリーンボックス3の外部に排出
させる。これによって、クリーンボックス3内にて発生
した塵埃等をこの空気と共にクリーンボックス3の外部
に排出させ、クリーンボックス3の内部環境を、例えば
クラス1程度の非常に高いクリーン度に保つようにして
いる。
【0021】また、クリーンボックス3は、外部から塵
埃等を含んだ空気が内部に進入する事を防止するため
に、内部の気圧が常に陽圧に保たれている。
【0022】そして、この検査装置1は、図2に示すよ
うに、クリーンボックス3の内部に装置本体10が収容
され、クリーンボックス3の中で、この装置本体10に
よって、所定のデバイスパターンが形成された半導体ウ
ェハの検査が行われるようになされている。 ここで、
被検査物となる半導体ウェハは、所定の密閉式の容器7
に入れて搬送され、この容器7を介して、クリーンボッ
クス3の内部に移送される。なお、図2は、クリーンボ
ックス3の内部を図1中矢印A1方向から見た様子を示
している。
【0023】容器7は、底部7aと、この底部7aに固
定されたカセット7bと、底部7aに着脱可能に係合さ
れてカセット7bを覆うカバー7cとを有している。被
検査物となる半導体ウェハは、複数枚が所定間隔を存し
て重ね合わされるようにカセット7bに装着され、底部
7aとカバー7cとで密閉される。
【0024】そして、半導体ウェハの検査を行う際は、
先ず、半導体ウェハが入れられた容器7がクリーンボッ
クス3の所定の位置に設けられた容器設置スペース8に
設置される。この容器設置スペース8には、後述するエ
レベータ22の昇降台22a上面がクリーンボックス3
の外部に臨むように配されており、容器7は、その底部
7aがこのエレベータ22の昇降台22a上に位置する
ように、容器設置スペース8に設置される。
【0025】容器7が容器設置スペース8に設置される
と、容器7の底部7aとカバー7cとの係合が解除され
る。そして、エレベータ20の昇降台20aが図2中矢
印B方向に下降操作されることによって、容器7の底部
7a及びカセット7bが、カバー7cから分離してクリ
ーンボックス3の内部に移動する。これにより、被検査
物である半導体ウェハが、外気に晒されることなくクリ
ーンボックス3の内部に移送されることになる。
【0026】半導体ウェハがクリーンボックス3内に移
送されると、後述する搬送用ロボット23により、検査
対象の半導体ウェハがカセット7bから取り出されて検
査が行われる。
【0027】検査装置1は、以上のように、高いクリー
ン度に保たれたクリーンボックス3の内部で半導体ウェ
ハの検査を行うようにしているので、検査時に半導体ウ
ェハに塵埃等が付着して適切な検査が阻害されるといっ
た不都合を有効に回避することができる。しかも、被検
査物となる半導体ウェハを密閉式の容器7に入れて搬送
し、この容器7を介して半導体ウェハをクリーンボック
ス3の内部に移送するようにしているので、クリーンボ
ックス3の内部と容器7の内部だけを十分なクリーン度
に保っておけば、検査装置1が設置される環境全体のク
リーン度を高めなくても、半導体ウェハへの塵埃等の付
着を有効に防止することができる。
【0028】このように必要な場所のクリーン度だけを
局所的に高めるようにすることで、高いクリーン度を実
現しつつ、且つ、クリーン環境を実現するためのコスト
を大幅に抑えることができる。なお、密閉式の容器7と
クリーンボックス3との機械的なインターフェースとし
ては、いわゆるSMIF(standard mechanical interf
ace)が好適であり、その場合、密閉式の容器7として
は、いわゆるSMIF−PODが用いられる。
【0029】また、この検査装置1は、図1に示すよう
に、装置本体10を操作するためのコンピュータ等が配
される外部ユニット50を備えている。この外部ユニッ
ト50は、クリーンボックス3の外部に設置されてい
る。この外部ユニット50には、半導体ウェハを撮像し
た画像等を表示するための表示装置51や、検査時の各
種条件等を表示するための表示装置52、装置本体10
への指示入力等を行うための入力装置53等も配されて
いる。そして、半導体ウェハの検査を行う検査者は、外
部ユニット50に配された表示装置51,52を見なが
ら、外部ユニット50に配された入力装置53から必要
な指示を入力して半導体ウェハの検査を行う。
【0030】次に、クリーンボックス3の内部に配設さ
れた装置本体10について、詳細に説明する。
【0031】装置本体10は、図2に示すように、支持
台11を備えている。この支持台11は、装置本体10
の各機構を支持するための台である。この支持台11の
底部には支持脚12が取り付けられており、支持台11
及び支持台11上に設けられた各機構は、この支持脚1
2によってクリーンボックス3とは独立に床板上に支持
される構造となっている。この検査装置1では、装置本
体10の各機構が、クリーンボックス3とは完全に独立
したかたちで床板上に支持されることにより、クリーン
ボックス3に生じた振動が装置本体10に伝わらないよ
うになされている。
【0032】支持台11上には、除振台13を介して、
被検査物となる半導体ウェハが載置される検査用ステー
ジ14が設けられている。
【0033】除振台13は、床からの振動や、検査用ス
テージ14を移動操作した際に生じる振動等を抑制する
ためのものであり、検査用ステージ14が設置される石
定盤13aと、この石定盤13aを支える複数の可動脚
部13bとを備えている。そして、この除振台13は、
振動が生じたときにその振動を検知して可動脚部13b
を駆動し、石定盤13a及びこの石定盤13a上に設置
された検査用ステージ14の振動を速やかに打ち消すよ
うにしている。
【0034】この検査装置1では、微細なデバイスパタ
ーンが形成された半導体ウェハの検査を行うため、僅か
な振動でも検査の障害となる場合がある。特に、この検
査装置1では、紫外光を用いて高分解能での検査を行う
ため、振動の影響が大きく現れやすい。そこで、この検
査装置1では、除振台13上に検査用ステージ14を設
置することによって、検査用ステージ14に僅かな振動
が生じた場合であっても、この振動を速やかに打ち消
し、振動の影響を抑えて、紫外光を用いて高分解能での
検査を行う際の検査能力を向上させるようにしている。
【0035】なお、除振台13上に検査用ステージ14
を安定的に設置するには、除振台13の重心がある程度
低い位置にあることが望ましい。そこで、この検査装置
1においては、石定盤13aの下端部に切り欠き部13
cを設け、可動脚部13bがこの切り欠き部13cにて
石定盤13aを支えるようにして、除振台13の重心を
下げるようにしている。
【0036】なお、検査用ステージ14を移動操作した
際に生じる振動等は、事前にある程度予測することがで
きる。このような振動を事前に予測して除振台13を動
作させるようにすれば、検査用ステージ14に生じる振
動を未然に防止することが可能である。したがって、検
査装置1は、検査用ステージ14を移動操作した際に生
じる振動等を事前に予測して除振台13を動作させるよ
うになされていることが望ましい。
【0037】検査用ステージ14は、被検査物となる半
導体ウェハを支持するためのステージである。この検査
用ステージ14は、被検査物となる半導体ウェハを支持
するとともに、この半導体ウェハを所定の検査対象位置
へと移動させる機能も備えている。
【0038】具体的には、検査用ステージ14は、除振
台13上に設置されたXステージ15と、Xステージ1
5上に設置されたYステージ16と、Yステージ16上
に設置されたθステージ17と、θステージ17上に設
置されたZステージ18と、Zステージ18上に設置さ
れた吸着プレート19とを備えている。
【0039】Xステージ15及びYステージ16は、水
平方向に移動するステージであり、Xステージ15とY
ステージ16とで、被検査物となる半導体ウェハを互い
に直交する方向に移動させ、検査対象のデバイスパター
ンを所定の検査位置へと導くようにしている。
【0040】θステージ17は、いわゆる回転ステージ
であり、半導体ウェハを回転させるためのものである。
半導体ウェハの検査時には、θステージ17により、例
えば、半導体ウェハ上のデバイスパターンが画面に対し
て水平又は垂直となるように、半導体ウェハを回転させ
る。
【0041】Zステージ18は、鉛直方向に移動するス
テージであり、ステージの高さを調整するためのもので
ある。半導体ウェハの検査時には、Zステージ18によ
り、半導体ウェハの検査面が適切な高さとなるように、
ステージの高さを調整する。
【0042】吸着プレート19は、検査対象の半導体ウ
ェハを吸着して固定するためのものである。半導体ウェ
ハの検査時に、検査対象の半導体ウェハは、この吸着プ
レート19上に載置され、この吸着プレート18により
吸着されて、不要な動きが抑制される。
【0043】また、除振台12上には、検査用ステージ
14上に位置するように支持部材20によって支持され
た光学ユニット21が配されている。この光学ユニット
21は、半導体ウェハの検査時に、半導体ウェハの画像
を撮像するためのものである。そして、この光学ユニッ
ト21は、検査対象の半導体ウェハの画像の撮像を可視
光を用いて低分解能にて行う機能と、検査対象の半導体
ウェハの画像の撮像を紫外光を用いて高分解能にて行う
機能とを兼ね備えている。
【0044】ここで、検査装置1の光学ユニット21に
ついて、図3を参照して説明する。
【0045】この光学ユニット21は、可視光にて半導
体ウェハの画像を撮像するための機構として、可視光用
CCD(charge-coupled device)カメラ30と、ハロ
ゲンランプ32と、可視光用光学系33と、可視光用対
物レンズ34と、可視光用オートフォーカス制御部35
とを備えている。また、この光学ユニット21は、紫外
光にて半導体ウェハの画像を撮像するための機構とし
て、紫外光用CCDカメラ31と、紫外光レーザ光源3
6と、紫外光用光学系37と、紫外光用対物レンズ38
と、紫外光用オートフォーカス制御部39とを備えてい
る。なお、ここでは、オートフォーカス制御部35,3
9についての説明は省略し、検査対象の半導体ウェハを
照明する光学系と、検査対象の半導体ウェハを撮像する
光学系とについて説明する。
【0046】ハロゲンランプ32からの可視光は、光フ
ァイバ40によって可視光用光学系33へと導かれる。
可視光用光学系33へと導かれた可視光は、先ず、2つ
のレンズ41,42を透過してハーフミラー43に入射
する。そして、ハーフミラー43に入射した可視光は、
ハーフミラー43によって可視光用対物レンズ34へ向
けて反射され、可視光用対物レンズ34を介して半導体
ウェハに入射する。これにより、半導体ウェハが可視光
により照明される。
【0047】そして、可視光により照明された半導体ウ
ェハの像は、可視光用対物レンズ34により拡大され、
ハーフミラー43及び撮像用レンズ44を透過して、可
視光用CCDカメラ30により撮像される。すなわち、
可視光により照明された半導体ウェハからの反射光が、
可視光用対物レンズ34、ハーフミラー43及び撮像用
レンズ44を介して可視光用CCDカメラ30に入射
し、これにより、半導体ウェハの拡大像が可視光用CC
Dカメラ30によって撮像される。そして、可視光用C
CDカメラ30によって撮像された半導体ウェハの画像
(以下、可視画像と称する。)は、画像処理用コンピュ
ータ60へと送られる。
【0048】なお、この検査装置1の光学ユニット21
では、可視光により照明された半導体ウェハの像をデバ
イスパターンの形状や大きさに応じた最適な倍率で拡大
して撮像できるように、図4に示すように、可視光用対
物レンズ34として、互いに倍率の異なる複数の対物レ
ンズ34a,34b,34cが備えられている。これら
複数の対物レンズ34a,34b,34cは、光学ユニ
ット21のカバー21aに回転可能に取り付けられたホ
ルダ70に一体に保持されており、ホルダ70が回転操
作されることによって、そのうちの一つがハーフミラー
43により反射された可視光の光軸上に選択的に配置さ
れるようになされている。
【0049】一方、紫外光レーザ光源36からの紫外光
は、光ファイバ45によって紫外光用光学系37へ導か
れる。紫外光用光学系37へと導かれた紫外光は、先
ず、2つのレンズ46,47を透過してハーフミラー4
8に入射する。そして、ハーフミラー48に入射した可
視光は、ハーフミラー48によって紫外光用対物レンズ
38へ向けて反射され、紫外光用対物レンズ38を介し
て半導体ウェハに入射する。これにより、半導体ウェハ
が紫外光により照明される。
【0050】そして、紫外光により照明された半導体ウ
ェハの像は、紫外光用対物レンズ38により拡大され、
ハーフミラー48及び撮像用レンズ49を透過して、紫
外光用CCDカメラ31により撮像される。すなわち、
紫外光により照明された半導体ウェハからの反射光が、
紫外光用対物レンズ38、ハーフミラー48及び撮像用
レンズ49を介して紫外光用CCDカメラ31に入射
し、これにより、半導体ウェハの拡大像が紫外光用CC
Dカメラ31によって撮像される。そして、紫外光用C
CDカメラ31によって撮像された半導体ウェハの画像
(以下、紫外画像と称する。)は、画像処理用コンピュ
ータ60へと送られる。
【0051】以上のような検査装置1では、可視光より
も短波長の光である紫外光により、半導体ウェハの画像
を撮像して検査することができるので、可視光を用いて
欠陥の検出や分類分けを行う場合に比べて、より微細な
欠陥の検出や分類分けを行うことができる。
【0052】しかも、この検査装置1では、可視光用の
光学系と紫外光用の光学系とを兼ね備えており、可視光
を用いた低分解能での半導体ウェハの検査と、紫外光を
用いた高分解能での半導体ウェハの検査との両方を行う
ことができる。したがって、この検査装置1では、可視
光を用いた低分解能での半導体ウェハの検査により、大
きい欠陥の検出や分類分けを行い、且つ、紫外光を用い
た高分解能での半導体ウェハの検査により、小さい欠陥
の検出や分類分けを行うといったことも可能である。
【0053】なお、この検査装置1において、紫外光用
対物レンズ40の開口数NAは、大きい方が好ましく、
例えば0.9以上とする。このように、紫外光用対物レ
ンズ40として、開口数NAの大きなレンズを用いるこ
とで、より微細な欠陥の検出が可能となる。
【0054】ところで、半導体ウェハの欠陥が、引っ掻
き傷のように色情報が無く凹凸だけからなる場合、可干
渉性を持たない光では、その欠陥を見ることは殆どでき
ない。これに対して、レーザ光のように可干渉性に優れ
た光を用いた場合には、引っ掻き傷のように色情報が無
く凹凸だけからなる欠陥であっても、凹凸の段差近辺で
光が干渉することにより、当該欠陥をはっきりと見るこ
とができる。そして、上記検査装置1では、紫外光の光
源として紫外域のレーザ光を出射する紫外光レーザ光源
36を用いている。したがって、上記検査装置1では、
引っ掻き傷のように色情報が無く凹凸だけからなる欠陥
であっても、当該欠陥をはっきりと検出することができ
る。すなわち、上記検査装置1では、ハロゲンランプ3
2からの可視光(インコヒーレント光)では検出が困難
な位相情報を、紫外光レーザ光源36からの紫外光レー
ザ(コヒーレント光)を用いて、容易に検出することが
できる。
【0055】ところで、この検査装置1においては、上
述したように、紫外光を用いて非常に微細な欠陥を検査
するようにしているので、被検査物である半導体ウェハ
の検査面の高さ位置を精度良く位置決めする必要があ
る。そこで、この検査装置1では、半導体ウェハが設置
される検査用ステージ14の鉛直方向に移動するステー
ジであるZステージ18に、移動量を精密に制御するこ
とが可能なピエゾ素子を用いている。
【0056】しかしながら、ピエゾ素子を用いてZステ
ージ18を構成した場合、鉛直方向の移動量を精密に制
御できる一方で、その移動量の幅、すなわち、ストロー
クが短くなり、例えば、半導体ウェハが設置される面を
鉛直方向に0.2mm程度しか移動させることができな
くなるという問題がある。そして、このようにZステー
ジ18のストロークが短いと、例えば、検査装置10の
組立誤差や半導体ウェハの厚みの誤差等により、検査用
ステージ14上に設置された半導体ウェハと可視光用対
物レンズ34或いは紫外光用対物レンズ38との間の距
離が所望の値から大きくずれたときには、Zステージ1
8の移動のみでこれらの間の距離の調整を行うことがで
きない場合がある。
【0057】そこで、この検査装置1では、図4に示す
ように、可視光用対物レンズ34(34a,34b,3
4c)とこれらを保持するホルダ70との間にスペーサ
71を設けることによって、検査用ステージ14上に設
置された半導体ウェハと可視光用対物レンズ34との間
の距離の大まかな調整を機械的に行えるようにしてい
る。また、この検査装置1では、図4に示すように、紫
外光用対物レンズ38とこれを保持するホルダ72との
間にスペーサ73を設けることによって、検査用ステー
ジ14上に設置された半導体ウェハと紫外光用対物レン
ズ38との間の距離の大まかな調整を機械的に行えるよ
うにしている。
【0058】検査装置1は、以上のように、スペーサ7
1,73によって、検査用ステージ14上に設置された
半導体ウェハと可視光用対物レンズ34或いは紫外光用
対物レンズ38との間の距離を、所望の値からZステー
ジ18のストロークの範囲内にまで調整し、更に精密な
調整をZステージ18の移動により行うことによって、
検査用ステージ14上に設置された半導体ウェハの高さ
位置を精度良く位置決めして、半導体ウェハの検査を適
切に行うことができる。
【0059】検査用ステージ14や光学ユニット21を
支持する支持台11上には、更に、図2及び図5に示す
ように、被検査物となる半導体ウェハが装着されたカセ
ット7bを容器7から取り出してクリーンボックス3内
に移動させるエレベータ22が設けられている。さら
に、支持台11上には、図5に示すように、半導体ウェ
ハを搬送するための搬送用ロボット23と、半導体ウェ
ハを検査用ステージ14上に載置する前にそのセンター
出しと位相出しとを行うプリアライナ24とが設けられ
ている。なお、図5は装置本体10を上側から見た様子
を模式的に示す平面図である。
【0060】エレベータ22は、上昇及び下降動作され
る昇降台22aを有しており、容器7がクリーンボック
ス3の容器設置スペース8に設置されて容器7の底部7
aとカバー7cとの係合が解除されたときに、昇降台2
2aが下降操作されることによって、容器7の底部7a
及びこれに固定されたカセット7bをクリーンボックス
3の内部に移動させる。
【0061】搬送用ロボット23は、先端部に吸着機構
23aが設けられた操作アーム23bを有しており、こ
の操作アーム23bを移動操作して、その先端部に設け
られた吸着機構23aにより半導体ウェハを吸着し、ク
リーンボックス3内における半導体ウェハの搬送を行う
ようになされている。
【0062】プリアライナ24は、半導体ウェハに予め
形成されているオリエンテーションフラット及びノッチ
を基準として、半導体ウェハの位相出し及びセンター出
しを行うものである。検査装置1は、半導体ウェハを検
査用ステージ14上に載置する前に、プリアライナ24
によってその位相出し等を行うことにより、検査の効率
を向上させるようになされている。
【0063】半導体ウェハを検査用ステージ14上に設
置する際は、先ず、エレベータ22により容器7の底部
7a及びカセット7bがクリーンボックス3の内部に移
動される。そして、カセット7bに装着された複数枚の
半導体ウェハの中から検査対象の半導体ウェハが選択さ
れ、選択された半導体ウェハが搬送用ロボット23によ
りカセット7bから取り出される。
【0064】カセット7bから取り出された半導体ウェ
ハは、搬送用ロボット23によりプリアライナ24へと
搬送される。プリアライナ24へ搬送された半導体ウェ
ハは、このプリアライナ24によって位相出しやセンタ
ー出しが行われる。そして、位相出しやセンター出しが
行われた半導体ウェハが、搬送用ロボット23により検
査用ステージ14へと搬送され、吸着プレート19上に
載置されて検査が行われる。
【0065】検査対象の半導体ウェハが検査用ステージ
14へと搬送されると、搬送用ロボット23によって次
に検査する半導体ウェハがカセット7bから取り出さ
れ、プリアライナ24へと搬送される。そして、先に検
査用ステージ14へと搬送された半導体ウェハの検査が
行われている間に、次に検査する半導体ウェハの位相出
しやセンター出しが行われる。そして、先に検査用ステ
ージ14へと搬送された半導体ウェハの検査が終了する
と、次に検査する半導体ウェハが検査用ステージ14へ
と速やかに搬送される。
【0066】検査装置1は、以上のように、検査対象の
半導体ウェハを検査用ステージ14へ搬送する前に、予
めプリアライナ24により位相出しやセンター出しを行
っておくことにより、検査用ステージ14による半導体
ウェハの位置決めに要する時間を短縮することができ
る。また、検査装置1は、先に検査用ステージ14へと
搬送された半導体ウェハの検査が行われている時間を利
用して、次に検査する半導体ウェハをカセット7bから
取り出し、プリアライナ24による位相出しやセンター
出しを行うことにより、全体での時間の短縮を図ること
ができ、効率よく検査を行うことができる。
【0067】ところで、この検査装置1において、エレ
ベータ22と、搬送用ロボット23と、プリアライナ2
4とは、図5に示すように、それぞれが直線上に並ぶよ
うに支持台11上に設置されている。そして、エレベー
タ22と搬送用ロボット23との間の距離L1と、搬送
用ロボット23とプリアライナ24との間の距離L2と
が略等しい距離となるように、それぞれの設置位置が決
定されている。さらに、搬送用ロボット23から見て、
エレベータ22やプリアライナ24が並ぶ方向と略直交
する方向に、検査用ステージ14が位置するような配置
とされている。
【0068】検査装置1は、各機構が以上のような配置
とされていることにより、被検査物である半導体ウェハ
の搬送を迅速且つ正確に行うことができる。
【0069】すなわち、この検査装置1では、エレベー
タ22と搬送用ロボット23との間の距離L1と、搬送
用ロボット23とプリアライナ24との間の距離L2と
が略等しい距離となっているので、搬送用ロボット23
のアーム23bの長さを変えることなく、カセット7b
から取り出した半導体ウェハをプリアライナ24に搬送
することがでる。したがって、この検査装置1では、搬
送用ロボット23のアーム23bの長さを変えたときに
生じる誤差等が問題とならないので、半導体ウェハをプ
リアライナ24へと搬送する動作を正確に行うことがで
きる。また、エレベータ22と搬送用ロボット23とプ
リアライナ24とが直線上に並んでいるので、搬送用ロ
ボット23は直線的な動きのみにより、カセット7bか
ら取り出した半導体ウェハをプリアライナ24に搬送す
ることがでる。したがって、この検査装置1では、半導
体ウェハをプリアライナ24へと搬送する動作を極めて
正確に且つ迅速に行うことができる。
【0070】さらに、この検査装置1では、搬送用ロボ
ット23から見て、エレベータ22やプリアライナ24
が並ぶ方向と略直交する方向に、検査用ステージ14が
位置するような配置とされているので、搬送用ロボット
23が直線的な動きをすることで、半導体ウェハを検査
用ステージ14へ搬送することができる。したがって、
この検査装置1では、半導体ウェハを検査用ステージ1
4へと搬送する動作を極めて正確に且つ迅速に行うこと
ができる。特に、この検査装置1では、上述したよう
に、紫外光を用いて非常に微細な欠陥の検査を行うた
め、被検査物である半導体ウェハの搬送及び位置決めを
極めて正確に行う必要があるので、以上のような配置が
非常に有効である。
【0071】次に、上記検査装置1について、図6のブ
ロック図を参照して更に詳細に説明する。
【0072】図6に示すように、検査装置1の外部ユニ
ット50には、表示装置51及び入力装置53aが接続
された画像処理用コンピュータ60と、表示装置52及
び入力装置53bが接続された制御用コンピュータ61
とが配されている。なお、前掲した図1では、画像処理
用コンピュータ60に接続された入力装置53aと、制
御用コンピュータ61に接続された入力装置53bとを
まとめて、入力装53として図示している。
【0073】画像処理用コンピュータ60は、半導体ウ
ェハを検査するときに、光学ユニット21のCCDカメ
ラ30,31により半導体ウェハを撮像した画像を取り
込んで処理するコンピュータである。すなわち、この検
査装置1は、光学ユニット21のCCDカメラ30,3
1により撮像した半導体ウェハの画像を、画像処理用コ
ンピュータ60により処理して解析することにより、半
導体ウェハの検査を行う。
【0074】なお、画像処理用コンピュータ60に接続
された入力装置53aは、CCDカメラ30,31から
取り込んだ画像の解析等に必要な指示を、画像処理用コ
ンピュータ30に対して入力するためのものであり、例
えば、マウス等のポインティングデバイスやキーボード
等からなる。また、画像処理用コンピュータ60に接続
された表示装置51は、CCDカメラ30,31から取
り込んだ画像の解析結果等を表示するためのものであ
り、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等
からなる。
【0075】制御用コンピュータ61は、半導体ウェハ
を検査するときに、検査用ステージ14、エレベータ2
2、搬送用ロボット23及びプリアライナ24、並びに
光学ユニット12内の各機器等を制御するためのコンピ
ュータである。すなわち、この検査装置1は、半導体ウ
ェハの検査を行う際に、検査対象の半導体ウェハの画像
が、光学ユニット21のCCDカメラ30,31により
撮像されるように、制御用コンピュータ61により、検
査用ステージ14、エレベータ22、搬送用ロボット2
3及びプリアライナ24、並びに光学ユニット21内の
各機器等を制御する。
【0076】また、制御用コンピュータ61は、クリー
ンエアユニット4の送風機5a,5bを制御する機能を
有する。すなわち、この検査装置1は、クリーンエアユ
ニット4の送風機5a,5bを制御用コンピュータ61
が制御することによって、半導体ウェハの検査を行う際
に、クリーンボックス3内に清浄な空気を常時供給し、
また、クリーンボックス3内の気流をコントロールでき
るようにしている。
【0077】なお、制御用コンピュータ61に接続され
た入力装置53bは、検査用ステージ14、エレベータ
22、搬送用ロボット23及びプリアライナ24、光学
ユニット21内の各機器、並びにクリーンエアユニット
4の送風機5a,5b等を制御するのに必要な指示を、
制御用コンピュータ61に対して入力するためのもので
あり、例えば、マウス等のポインティングデバイスやキ
ーボード等からなる。また、制御用コンピュータ61に
接続された表示装置52は、半導体ウェハの検査時の各
種条件等を表示するためのものであり、例えば、CRT
ディスプレイや液晶ディスプレイ等からなる。
【0078】また、画像処理用コンピュータ60と制御
用コンピュータ61とは、メモリリンク機構により、互
いにデータのやり取りが可能とされている。すなわち、
画像処理用コンピュータ60と制御用コンピュータ61
は、それぞれに設けられたメモリリンクインターフェー
ス60a,61aを介して互いに接続されており、画像
処理用コンピュータ60と制御用コンピュータ51との
間で、互いにデータのやり取りが可能となっている。
【0079】一方、検査装置1のクリーンボックス3の
内部には、密閉式の容器7に入れられて搬送されてきた
半導体ウェハを検査用ステージ14に設置する機構とし
て、上述したように、エレベータ22、搬送用ロボット
23及びプリアライナ24が配されている。これらは、
外部ユニット50に配された制御用コンピュータ61
に、ロボット制御インターフェース61bを介して接続
されている。そして、エレベータ22、搬送用ロボット
23及びプリアライナ24には、制御用コンピュータ6
1からロボット制御インターフェース61bを介して、
制御信号が送られる。
【0080】すなわち、密閉式の容器7に入れられて搬
送されてきた半導体ウェハを、この容器7のカセット7
bから取り出して、位相出し及びセンター出しを行っ
て、検査用ステージ14に設置する際は、制御用コンピ
ュータ61からロボット制御インターフェース61bを
介して、エレベータ22、搬送用ロボット23及びプリ
アライナ24に制御信号が送出される。そして、エレベ
ータ22、搬送用ロボット23及びプリアライナ24が
この制御信号に基づいて動作し、上述したように、密閉
式の容器7に入れられて搬送されてきた半導体ウェハ
を、この容器7のカセット7bから取り出して、プリア
ライナ25による位相出し及びセンター出しを行い、検
査用ステージ14に設置する。
【0081】また、検査装置1のクリーンボックス3の
内部には除振台13が配されており、この除振台13上
に、上述したように、Xステージ15、Yステージ1
6、θステージ17、Zステージ18及び吸着プレート
19を備えた検査用ステージ14が設置されている。
【0082】ここで、Xステージ15、Yステージ1
6、θステージ17、Zステージ18及び吸着プレート
19は、外部ユニット50に配された制御用コンピュー
タ61に、ステージ制御インターフェース61cを介し
て接続されている。そして、Xステージ15、Yステー
ジ16、θステージ17、Zステージ18及び吸着プレ
ート19には、制御用コンピュータ61からステージ制
御インターフェース61cを介して、制御信号が送られ
る。
【0083】すなわち、半導体ウェハの検査を行う際
は、制御用コンピュータ61からステージ制御インター
フェース61cを介して、Xステージ15、Yステージ
16、θステージ17、Zステージ18及び吸着プレー
ト19に制御信号が送出される。そして、Xステージ1
5、Yステージ16、θステージ17、Zステージ18
及び吸着プレート19が、この制御信号に基づいて動作
し、吸着プレート19により検査対象の半導体ウェハを
吸着して固定するとともに、Xステージ15、Yステー
ジ16、θステージ17及びZステージ18により、半
導体ウェハを所定の位置、角度及び高さとなるように移
動する。
【0084】また、除振台12上には、上述したよう
に、光学ユニット21も設置されている。この光学ユニ
ット21は、半導体ウェハの検査時に半導体ウェハの画
像を撮像するためのものであり、上述したように、検査
対象の半導体ウェハの画像の撮像を可視光を用いて低分
解能にて行う機能として、可視光用CCDカメラ30
と、ハロゲンランプ32と、可視光用光学系33と、可
視光用対物レンズ34と、可視光用オートフォーカス制
御部35とを備えている。また、光学ユニット21は、
検査対象の半導体ウェハの画像の撮像を紫外光を用いて
高分解能にて行う機能として、紫外光用CCDカメラ3
1と、紫外光レーザ光源36と、紫外光用光学系37
と、紫外光用対物レンズ38と、紫外光用オートフォー
カス制御部39とを備えている。
【0085】そして、可視光にて半導体ウェハの画像を
撮像する際は、ハロゲンランプ32を点灯させる。ここ
で、ハロゲンランプ32の駆動源は、外部ユニット50
に配された制御用コンピュータ61に、光源制御インタ
ーフェース61dを介して接続されている。そして、ハ
ロゲンランプ32の駆動源には、制御用コンピュータ6
1から光源制御インターフェース61dを介して制御信
号が送られる。ハロゲンランプ32の点灯/消灯は、こ
の制御信号に基づいて行われる。
【0086】そして、可視光にて半導体ウェハの画像を
撮像する際は、ハロゲンランプ32を点灯させ、このハ
ロゲンランプ32からの可視光を、可視光用光学系33
及び可視光用対物レンズ34を介して半導体ウェハにあ
てて、半導体ウェハを照明する。そして、可視光により
照明された半導体ウェハの像を可視光用対物レンズ34
により拡大し、その拡大像を可視光用CCDカメラ30
により撮像する。
【0087】ここで、可視光用CCDカメラ30は、外
部ユニット50に配された画像処理用コンピュータ60
に、画像取込インターフェース60bを介して接続され
ている。そして、可視光用CCDカメラ30により撮像
された半導体ウェハの画像は、画像取込インターフェー
ス60bを介して画像処理用コンピュータ60に取り込
まれる。
【0088】また、可視光にて半導体ウェハの画像を撮
像する際は、可視光用オートフォーカス制御部35によ
り、自動焦点位置合わせを行う。すなわち、可視光用オ
ートフォーカス制御部35により、可視光用対物レンズ
34と半導体ウェハの間隔が可視光用対物レンズ34の
焦点距離に一致しているか否かを検出し、一致していな
い場合には、可視光用対物レンズ34又はZステージ1
8を動かして、半導体ウェハの検査対象面が可視光用対
物レンズ34の焦点面に一致するようにする。
【0089】ここで、可視光用オートフォーカス制御部
35は、外部ユニット50に配された制御用コンピュー
タ61に、オートフォーカス制御インターフェース61
eを介して接続されている。そして、可視光用オートフ
ォーカス制御部35には、制御用コンピュータ61から
オートフォーカス制御インターフェース61eを介して
制御信号が送られる。可視光用オートフォーカス制御部
35による可視光用対物レンズ34の自動焦点位置合わ
せは、この制御信号に基づいて行われる。
【0090】一方、紫外光にて半導体ウェハの画像を撮
像する際は、紫外光レーザ光源36を点灯させる。ここ
で、紫外光レーザ光源36の駆動源は、外部ユニット5
0に配された制御用コンピュータ61に、光源制御イン
ターフェース61dを介して接続されている。そして、
紫外光レーザ光源36の駆動源には、制御用コンピュー
タ61から光源制御インターフェース61dを介して制
御信号が送られる。紫外光レーザ光源36の点灯/消灯
は、この制御信号に基づいて行われる。
【0091】なお、紫外光レーザ光源36には、波長が
266nm程度の紫外光レーザを出射するものを用いる
ことが好ましい。波長が266nm程度の紫外光レーザ
は、YAGレーザの4倍波として得られる。また、レー
ザ光源としては、発振波長が166nm程度のものも開
発されており、そのようなレーザ光源を上記紫外光レー
ザ光源36として用いてもよい。
【0092】紫外光にて半導体ウェハの画像を撮像する
際は、紫外光レーザ光源36を点灯させ、この紫外光レ
ーザ光源36からの紫外光を、紫外光用光学系37及び
紫外光用対物レンズ38を介して半導体ウェハにあて
て、半導体ウェハを照明する。そして、紫外光により照
明された半導体ウェハの像を紫外光用対物レンズ38に
より拡大し、その拡大像を紫外光用CCDカメラ31に
より撮像する。
【0093】ここで、紫外光用CCDカメラ31は、外
部ユニット50に配された画像処理用コンピュータ60
に、画像取込インターフェース60cを介して接続され
ている。そして、紫外光用CCDカメラ31により撮像
された半導体ウェハの画像は、画像取込インターフェー
ス60cを介して画像処理用コンピュータ60に取り込
まれる。
【0094】また、上述のように紫外光にて半導体ウェ
ハの画像を撮像する際は、紫外光用オートフォーカス制
御部39により、自動焦点位置合わせを行う。すなわ
ち、紫外光用オートフォーカス制御部39により、紫外
光用対物レンズ38と半導体ウェハの間隔が紫外光用対
物レンズ38の焦点距離に一致しているか否かを検出
し、一致していない場合には、紫外光用対物レンズ38
又はZステージ18を動かして、半導体ウェハの検査対
象面が紫外光用対物レンズ38の焦点面に一致するよう
にする。
【0095】ここで、紫外光用オートフォーカス制御部
39は、外部ユニット50に配された制御用コンピュー
タ61に、オートフォーカス制御インターフェース61
eを介して接続されている。そして、紫外光用オートフ
ォーカス制御部39には、制御用コンピュータ61から
オートフォーカス制御インターフェース61eを介して
制御信号が送られる。紫外光用オートフォーカス制御部
39による紫外光用対物レンズ38の自動焦点位置合わ
せは、この制御信号に基づいて行われる。
【0096】また、クリーンエアユニット4には、上述
したように、2つの送風機5a,5bが設けられてい
る。これらの送風機5a,5bは、外部ユニット50に
配された制御用コンピュータ61に、風量制御インター
フェース61fを介して接続されている。そして、クリ
ーンエアユニット4の送風機5a,5bには、制御用コ
ンピュータ61から風量制御インターフェース61fを
介して、制御信号が送られる。送風機5a,5bの回転
数の制御やオン/オフの切り替え等は、この制御信号に
基づいて行われる。
【0097】次に、上記検査装置1で半導体ウェハを検
査するときの手順の一例を、図7のフローチャートを参
照して説明する。なお、図7のフローチャートでは、検
査対象の半導体ウェハが検査用ステージ14に設置され
た状態以降の処理の手順を示している。また、図7に示
すフローチャートは、半導体ウェハ上の欠陥の位置が予
め分かっている場合に、その欠陥を上記検査装置1によ
り検査して分類分けを行うときの手順の一例を示してい
る。また、ここでは、半導体ウェハ上に同様なデバイス
パターンが多数形成されているものとし、欠陥の検出や
分類分けは、欠陥がある領域の画像(欠陥画像)と、そ
の他の領域の画像(参照画像)とを撮像し、それらを比
較することで行うものとする。
【0098】先ず、ステップS1−1に示すように、制
御用コンピュータ61に欠陥位置座標ファイルを読み込
む。ここで、欠陥位置座標ファイルは、半導体ウェハ上
の欠陥の位置に関する情報が記述されたファイルであ
り、欠陥検出装置等により、半導体ウェハ上の欠陥の位
置を予め計測して作成しておく。そして、ここでは、そ
の欠陥位置座標ファイルを制御用コンピュータ61に読
み込む。
【0099】次に、ステップS1−2において、制御用
コンピュータ61によりXステージ15及びYステージ
16を駆動させ、欠陥位置座標ファイルが示す欠陥位置
座標へ半導体ウェハを移動させ、半導体ウェハの検査対
象領域が可視光用対物レンズ34の視野内に入るように
する。
【0100】次に、ステップS1−3において、制御用
コンピュータ61により可視光用オートフォーカス制御
部35を駆動させ、可視光用対物レンズ34の自動焦点
位置合わせを行う。
【0101】次に、ステップS1−4において、可視光
用CCDカメラ30により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ60に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわ
ち、欠陥があるとされる領域の画像(以下、欠陥画像と
称する。)である。
【0102】次に、ステップS1−5において、制御用
コンピュータ61によりXステージ15及びYステージ
16を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動さ
せて、半導体ウェハの参照領域が可視光用対物レンズ3
4の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、半
導体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体
ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様
なデバイスパターンが形成されている領域である。
【0103】次に、ステップS1−6において、制御用
コンピュータ61により可視光用オートフォーカス制御
部35を駆動させ、可視光用対物レンズ34の自動焦点
位置合わせを行う。
【0104】次に、ステップS1−7において、可視光
用CCDカメラ30により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ60に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像(以下、参
照画像と称する。)である。
【0105】次に、ステップS1−8において、画像処
理用コンピュータ60により、ステップS1−4で取り
込んだ欠陥画像と、ステップS1−7で取り込んだ参照
画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。そし
て、欠陥が検出できた場合には、ステップS1−9へ進
み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップS1−
11へ進む。
【0106】ステップS1−9では、画像処理用コンピ
ュータ60により、検出された欠陥が何であるかを調べ
て分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた場
合には、ステップS1−10へ進み、欠陥の分類分けが
できなかった場合には、ステップS1−11へ進む。
【0107】ステップS1−10では、欠陥の分類結果
を保存する。ここで、欠陥の分類結果は、例えば、画像
処理用コンピュータ60や制御用コンピュータ61に接
続された記憶装置に保存する。なお、欠陥の分類結果
は、画像処理用コンピュータ60や制御用コンピュータ
61にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0108】ステップS1−10での処理が完了した
ら、半導体ウェハの欠陥の分類分けが完了したこととな
るので、これで処理を終了する。ただし、半導体ウェハ
上に複数の欠陥がある場合には、ステップS1−2へ戻
って、他の欠陥の検出及び分類分けを行うようにしても
よい。
【0109】一方、ステップS1−8で欠陥検出ができ
なかった場合や、ステップS1−9で欠陥の分類分けが
できなかった場合には、ステップS1−11以降へ進
み、紫外光を用いて高分解能での撮像を行って欠陥の検
出や分類分けを行う。
【0110】その場合は、先ず、ステップS1−11に
おいて、制御用コンピュータ61によりXステージ15
及びYステージ16を駆動させ、欠陥位置座標ファイル
が示す欠陥位置座標へ半導体ウェハを移動させて、半導
体ウェハの検査対象領域が紫外光用対物レンズ38の視
野内に入るようにする。
【0111】次に、ステップS1−12において、制御
用コンピュータ61により紫外光用オートフォーカス制
御部39を駆動させ、紫外光用対物レンズ38の自動焦
点位置合わせを行う。
【0112】次に、ステップS1−13において、紫外
光用CCDカメラ31により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ60に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわち
欠陥画像である。また、ここでの欠陥画像の撮像は、可
視光よりも短波長の光である紫外光を用いて、可視光を
用いた場合の撮像よりも高分解能にて行う。
【0113】次に、ステップS1−14において、制御
用コンピュータ61によりXステージ15及びYステー
ジ16を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動
させて、半導体ウェハの参照領域が紫外光用対物レンズ
38の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、
半導体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導
体ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同
様なデバイスパターンが形成されている領域である。
【0114】次に、ステップS1−15において、制御
用コンピュータ61により紫外光用オートフォーカス制
御部39を駆動させ、紫外光用対物レンズ38の自動焦
点位置合わせを行う。
【0115】次に、ステップS1−16において、紫外
光用CCDカメラ31により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ60に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像、すなわち
参照画像である。また、ここでの参照画像の撮像は、可
視光よりも短波長の光である紫外光を用いて、可視光を
用いた場合よりも高分解能にて行う。
【0116】次に、ステップS1−17において、画像
処理用コンピュータ60により、ステップS1−13で
取り込んだ欠陥画像と、ステップS1−16で取り込ん
だ参照画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。
そして、欠陥が検出できた場合には、ステップS1−1
8へ進み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップ
S1−19へ進む。
【0117】ステップS1−18では、画像処理用コン
ピュータ60により、検出された欠陥が何であるかを調
べて分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた
場合には、ステップS1−10へ進み、上述したよう
に、欠陥の分類結果を保存する。一方、欠陥の分類分け
ができなかった場合には、ステップS1−19へ進む。
【0118】ステップS1−19では、欠陥の分類分け
ができなかったことを示す情報を保存する。ここで、欠
陥の分類分けができなかったことを示す情報は、例え
ば、画像処理用コンピュータ60や制御用コンピュータ
61に接続された記憶装置に保存する。なお、この情報
は、画像処理用コンピュータ60や制御用コンピュータ
61にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0119】以上のような手順により、先ず、可視光用
CCDカメラ30により撮像された画像を処理して解析
することで低分解能にて半導体ウェハの検査を行い、可
視光での欠陥の検出や分類分けができなかった場合に、
次に、紫外光用CCDカメラ31により撮像された画像
を処理して解析することで高分解能にて半導体ウェハの
検査を行う。
【0120】ここで、CCDカメラ30,31によって
撮像された参照画像及び欠陥画像から欠陥を検出する手
法について、図8を参照して説明する。
【0121】図8(a)は、検査対象領域におけるデバ
イスパターンと同様なデバイスパターンが形成されてい
る参照領域の画像、すなわち参照画像の一例を示してい
る。また、図8(b)は、欠陥があるとされる検査対象
領域の画像、すなわち欠陥画像の一例を示している。
【0122】このような参照画像及び欠陥画像から欠陥
を検出する際は、参照画像から色情報や濃淡情報などに
基づいて、図8(c)に示すようにデバイスパターンを
抽出する。また、参照画像と欠陥画像から差の画像を求
め、差の大きな部分を図8(d)に示すように欠陥とし
て抽出する。
【0123】そして、図8(e)に示すように、図8
(c)に示したデバイスパターン抽出結果の画像と、図
8(d)に示した欠陥抽出結果の画像とを重ね合わせた
画像を得て、欠陥がデバイスパターンに存在する割合な
どを、欠陥に関する特徴量として抽出する。
【0124】以上のような手法により、CCDカメラ3
0,31によって撮像された参照画像及び欠陥画像を画
像処理用コンピュータ60で処理し解析することで欠陥
を検出し、半導体ウェハの検査を行うことができる。
【0125】検査装置1は、上述したように、先ず、可
視光用CCDカメラ30により撮像された画像を処理し
て解析することで低分解能にて半導体ウェハの検査を行
い、可視光での欠陥の検出や分類分けができなかった場
合に、次に、紫外光用CCDカメラ31により撮像され
た画像を処理して解析することで高分解能にて半導体ウ
ェハの検査を行うようにしているので、可視光だけを用
いて欠陥の検出や分類分けを行う場合に比べて、より微
細な欠陥の検出や分類分けを行うことができる。
【0126】ただし、可視光を用いて低分解能にて撮像
した方が、一度に撮像できる領域が広いので、欠陥が十
分に大きい場合には、可視光を用いて低分解能にて半導
体ウェハの検査を行った方が効率が良い。したがって、
最初から紫外光を用いて欠陥の検査や分類分けを行うの
ではなく、上述のように、最初に可視光を用いて欠陥の
検査や分類分けを行うようにすることで、より効率良く
半導体ウェハの検査を行うことができる。
【0127】また、この検査装置1では、上述したよう
に、可視光用対物レンズ34(34a,34b,34
c)とこれらを保持するホルダ70との間にスペーサ7
1を設け、また、紫外光用対物レンズ38とこれを保持
するホルダ72との間にスペーサ73を設けて、これら
スペーサ71,73により、検査用ステージ14上に設
置された半導体ウェハと可視光用対物レンズ34或いは
紫外光用対物レンズ38との間の距離を、所望の値から
Zステージ18のストロークの範囲内にまで機械的に調
整し、更に精密な調整をピエゾ素子を用いたZステージ
18の移動により行うようにしているので、検査用ステ
ージ14上に設置された半導体ウェハの高さ位置を精度
良く位置決めして、半導体ウェハの検査を適切に行うこ
とができる。
【0128】また、この検査装置1では、上述したよう
に、エレベータ22と、搬送用ロボット23と、プリア
ライナ24とが、それぞれが直線上に並ぶように支持台
11上に設置され、エレベータ22と搬送用ロボット2
3との間の距離L1と、搬送用ロボット23とプリアラ
イナ24との間の距離L2とが略等しい距離となるよう
に、それぞれの設置位置が決定されており、さらに、搬
送用ロボット23から見て、エレベータ22やプリアラ
イナ24が並ぶ方向と略直交する方向に、検査用ステー
ジ14が位置するような配置とされているので、被検査
物である半導体ウェハの搬送を迅速且つ正確に行うこと
ができる。
【0129】なお、以上の説明では、本発明を適用した
検査装置1を、半導体ウェハの欠陥が何であるかを調べ
るために用いるものとしてきた。しかし、本発明に係る
検査装置1の用途は、半導体ウェハの欠陥識別以外の用
途にも使用可能である。すなわち、本発明に係る検査装
置1は、例えば、半導体ウェハ上に形成したデバイスパ
ターンが、所望するパターン通りに適切な形状に形成さ
れているか否かを検査するのに用いることもできる。更
に、本発明に係る検査装置1の用途は、半導体ウェハの
検査に限定されるものでもなく、本発明に係る検査装置
1は、微細パターンの検査に対して広く適用可能であ
り、例えば、微細なパターンが形成されたフラットパネ
ルディスプレイの検査などにも有効である。
【0130】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る検査装置では、被検査物をクリーンボックスの内部に
移送する移送手段と、被検査物の位相出し及びセンター
出しを行う調整手段と、クリーンボックスの内部におけ
る被検査物の搬送を行う搬送手段とが、クリーンボック
ス内において略直線上に並ぶように配設され、移送手段
と搬送手段との間の距離と、調整手段と搬送手段との間
の距離が略等しくされていると共に、搬送手段から見
て、移送手段と調整手段とが並ぶ方向と略直交する方向
に、検査用ステージが配設されているので、搬送手段に
よる被検査物の搬送を極めて正確に行うことができ、被
検査物を検査用ステージ上の所定の検査位置に正確に位
置決めして、非常に微細な欠陥も適切に検査することが
できる。
【0131】また、本発明に係る検査装置では、対物レ
ンズとこれを保持する保持手段との間にスペーサ部材が
設けられることにより、このスペーサ部材によって、検
査用ステージに支持された被検査物と対物レンズとの間
の距離を大まかに調整し、検査用ステージの移動により
これらの間の距離を更に精密に調整するといったことが
可能となるので、検査用ステージの移動手段として、例
えばピエゾ素子のように、移動量が小さいが移動量の精
密な制御が可能なものを用いることができ、検査用ステ
ージに支持された被検査物の高さ位置を精度良く位置決
めして、非常に微細な欠陥も適切に検査することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した検査装置の外観を示す斜視図
である。
【図2】上記検査装置のクリーンボックスの内部に配設
された装置本体を図1中矢印A1方向から見た様子を示
す図である。
【図3】上記検査装置の光学ユニットの光学系の一構成
例を示す図である。
【図4】上記光学ユニットの可視光用対物レンズ及び紫
外光用対物レンズがホルダに保持された状態を拡大して
示す図である。
【図5】上記検査装置の装置本体を上側から見た様子を
模式的に示す平面図である。
【図6】上記検査装置の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】上記検査装置で半導体ウェハの検査を行うとき
の手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】参照画像と欠陥画像とから欠陥を検出する手法
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 検査装置、2 クリーンユニット、3 クリーンボ
ックス、4 クリーンエアユニット、5a,5b 送風
機、10 装置本体、14 検査用ステージ、21 光
学ユニット、22 エレベータ、23 搬送用ロボッ
ト、24 プリアライナ、30 可視光用CCDカメ
ラ、31 紫外光用CCDカメラ、32 ハロゲンラン
プ、33 可視光用光学系、34(34a,34b,3
4c) 可視光用対物レンズ、36 紫外光レーザ光
源、37 紫外光用光学系、38 紫外光用対物レン
ズ、50 外部ユニット、51,52 表示装置、53
入力装置、60 画像処理用コンピュータ、61 制
御用コンピュータ、70,72 ホルダ、71,73
スペーサ
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA49 AA61 BB02 CC19 DD06 DD14 FF02 FF42 GG02 GG04 GG13 GG22 GG23 GG24 HH13 HH15 JJ03 JJ05 JJ09 JJ26 LL00 LL02 LL05 LL10 NN02 NN20 PP11 PP12 PP13 QQ21 QQ23 QQ24 QQ25 QQ28 RR02 RR05 SS02 SS13 TT01 TT02 2G051 AA51 BA01 BA05 BA10 BA20 CA03 CA04 CA07 CB01 CB02 DA03 DA08 DA20 EA08 EA11 EB09 EC01 4M106 AA01 BA07 CA38 CA50 DB04 DB07 DB18 DB21 DJ03 DJ07 DJ17 DJ18 DJ19 DJ20 5B057 AA03 BA02 BA15 BA19 DA03 DA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部環境がクリーンに保たれるクリーン
    ボックスと、 上記クリーンボックス内に配設された検査用ステージ
    と、 被検査物を上記クリーンボックスの内部に移送する移送
    手段と、 上記移送手段により上記クリーンボックスの内部に移送
    された被検査物を上記検査用ステージ上に設置する前
    に、この被検査物の位相出し及びセンター出しを行う調
    整手段と、 上記移送手段により上記クリーンボックスの内部に移送
    された被検査物を上記調整手段へと搬送すると共に、上
    記調整手段により位相出し及びセンター出しが行われた
    被検査物を上記検査用ステージへと搬送する搬送手段と
    を備え、 上記移送手段と、上記調整手段と、上記搬送手段とが、
    上記クリーンボックス内において略直線上に並ぶように
    配設され、上記移送手段と上記搬送手段との間の距離
    と、上記調整手段と上記搬送手段との間の距離が略等し
    くされていると共に、 上記搬送手段から見て、上記移送手段と上記調整手段と
    が並ぶ方向と略直交する方向に、上記検査用ステージが
    配設されていることを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 上記検査用ステージ上に設置された被検
    査物に対して紫外光を照射し、その反射光又は透過光を
    検出することで、上記被検査物の検査を行う検査部を備
    えることを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  3. 【請求項3】 被検査物を支持すると共に、この被検査
    物を所定の検査対象位置へと移動させる検査用ステージ
    と、 上記検査用ステージに支持された被検査物に対して照明
    光を照射する照明手段と、 上記照明手段からの照明光により照明された被検査物の
    像を拡大する対物レンズと、 上記対物レンズにより拡大された上記被検査物の像を撮
    像する撮像手段と、 上記対物レンズを保持する保持手段と、 上記対物レンズと上記保持手段との間に設けられたスペ
    ーサ部材とを備えることを特徴とする検査装置。
  4. 【請求項4】 上記検査用ステージは、上記被検査物を
    鉛直方向へと移動させる移動手段を備え、この移動手段
    にピエゾ素子が用いられていることを特徴とする請求項
    3記載の検査装置。
  5. 【請求項5】 上記照明手段は、上記検査用ステージに
    支持された被検査物に対して、照明光として紫外光を照
    射することを特徴とする請求項3記載の検査装置。
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