JP2003344308A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

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JP2003344308A
JP2003344308A JP2002160156A JP2002160156A JP2003344308A JP 2003344308 A JP2003344308 A JP 2003344308A JP 2002160156 A JP2002160156 A JP 2002160156A JP 2002160156 A JP2002160156 A JP 2002160156A JP 2003344308 A JP2003344308 A JP 2003344308A
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JP
Japan
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objective lens
revolver
inspected
inspection
semiconductor wafer
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JP2002160156A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Suzuki
保之 鈴木
Taketo Miyashita
丈人 宮下
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Sony Manufacturing Systems Corp
Original Assignee
Sony Precision Technology Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査物の厚みの変化に対応して被検査物と
対物レンズとの間の距離を容易に調節可能とする。 【解決手段】 検査用ステージ14を鉛直方向に移動操
作し、この検査用ステージ14の載置面19a上に載置
された被検査物と対物レンズ33,41との間の距離を
調整するのとは別に、レンズ駆動機構70により対物レ
ンズ41を光軸方向に変位駆動する。また、レボルバ1
00に一対で保持された厚みが大となる被検査物に対応
した対物レンズ101と、厚みが小となる被検査物に対
応した対物レンズ102とのうち、厚みの変化に対応し
た対物レンズ33を選択する。これにより、厚みが異な
る被検査物を検査する際でも、その厚みの変化に対応し
て被検査物と対物レンズ33,41との間の距離を容易
に調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば微細なデバ
イスパターンが形成された半導体ウェハ等の検査に用い
られる検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスは、半導体ウェハ上に微
細なデバイスパターンを形成することにより作製され
る。ところで、このようなデバイスパターンを形成する
際に、半導体ウェハ上に塵埃等が付着したり、傷が付い
たりして、欠陥が生じることがある。このような欠陥が
生じた半導体デバイスは、不良デバイスとなり、歩留ま
りを低下させる。したがって、製造ラインの歩留まりを
高い水準で安定させるためには、塵埃や傷等によって発
生する欠陥を早期に発見し、その原因を突き止め、製造
設備や製造プロセスに対して有効な対策を講じることが
望ましい。そこで、欠陥が発見された場合には、検査装
置を用いて、その欠陥が何であるかを調べて分類分けを
行い、その欠陥の原因となった設備やプロセスを特定す
るようにしている。ここで、欠陥が何であるかを調べる
検査装置は、いわば光学顕微鏡のようなものであり、欠
陥を拡大して見ることで、その欠陥が何であるかを識別
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した半
導体ウェハのデバイスパターンは、半導体デバイスの高
集積化に伴って、ますます微細化しており、このような
微細なデバイスパターンが形成された半導体ウェハの検
査を行う上では、半導体ウェハをより高分解能で検査す
る必要がある。このため、上述した検査装置では、短波
長の光である紫外光を照明光として用い、この紫外光に
より照明された半導体ウェハの像を撮像して検査するこ
とが行われている。しかしながら、このような紫外光を
用いて非常に微細な欠陥を適切に調べるには、被検査物
である半導体ウェハを所定の位置に精度良く位置決めす
る必要がある。
【0004】そこで、検査装置では、被検査物である半
導体ウェハが載置されたステージを鉛直方向に移動させ
る手段として、電気機械変換素子が用いられている。こ
の電気機械変換素子は、ピエゾ素子(PZT)や圧電素
子と呼ばれるものであり、鉛直方向への移動量を駆動電
圧に応じて精密に制御することが可能である。しかしな
がら、このような電気機械変換素子を用いてステージを
鉛直方向に移動操作した場合には、ステージの鉛直方向
への移動量を高精度で制御できる一方で、その移動量の
幅、すなわち鉛直方向のストロークは逆に短くなり、例
えば被検査物が載置される載置面を鉛直方向に200〜
300μm程度しか移動させることができなくなってし
まう。
【0005】このため、従来の検査装置では、厚みの異
なる被検査物を検査する場合に、上述した電気機械変換
素子による鉛直方向へのストロークだけでは被検査物の
厚みの変化に対応することができず、その結果、被検査
物の検査面が適切な高さとなるように、ステージの高さ
を調整することができなくなるといった問題があった。
そして、従来の検査装置では、被検査物の厚みが変更さ
れる度に、ステージの載置面を研磨加工したり、ステー
ジをその厚みに対応したものに交換する等の煩わしい作
業を必要としていた。
【0006】そこで、本発明は、このような従来の事情
に鑑みて提案されたものであり、厚みの異なる被検査物
を検査する際に、その厚みの変化に対応して被検査物と
対物レンズとの間の距離を容易に調整することができ、
被検査物を所定の位置に正確に位置決することによっ
て、被検査物を高分解能で検査することができる検査装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る検査装置は、被検査物が載置される載
置面を有し当該載置面に対して水平方向及び鉛直方向に
移動操作される検査用ステージと、検査用ステージの上
方に位置して載置面上に載置された被検査物の像を拡大
する対物レンズと、対物レンズにより拡大された被検査
物の像を撮像する撮像手段と、対物レンズを光軸方向に
変位駆動するレンズ駆動手段とを備える。レンズ駆動手
段は、対物レンズを保持する保持部材と、保持部材に取
り付けられ対物レンズの光軸方向と略直交する方向に突
出されたカムピンを有する第1のスライド部材と、カム
ピンが摺接されるカム部を有する第2のスライド部材
と、第1のスライド部材を鉛直方向にスライド可能に支
持すると共に第2のスライド部材を水平方向にスライド
可能に支持する支持部材と、第2のスライド部材を水平
方向に変位駆動する駆動手段とを有する。カム部は、厚
みが大となる被検査物の高さ位置に対応した第1の水平
面部と、厚みが小となる被検査物の高さ位置に対応した
第2の水平面部と、第1の水平面部と第2の水平面部と
を連続させる傾斜面部とを有する。そして、駆動手段に
より第2のスライド部材が水平方向にスライドされるこ
とによって、カムピンがカム部と摺接しながら第1の水
平面部と第2の水平面部との間を相対移動し、第1のス
ライド部材が鉛直方向にスライドされることによって、
対物レンズが光軸方向に変位駆動されることを特徴とし
ている。
【0008】以上のように、本発明に係る検査装置で
は、検査用ステージを鉛直方向に移動操作することによ
って、この検査用ステージの載置面上に載置された被検
査物と対物レンズとの間の距離を調整し、更に対物レン
ズ駆動手段が対物レンズを光軸方向に変位駆動すること
によって、厚みが異なる被検査物を検査する際でも、そ
の厚みの変化に対応して被検査物と対物レンズとの間の
距離を容易に調整することができる。
【0009】また、本発明に係る検査装置は、被検査物
が載置される載置面を有し当該載置面に対して水平方向
及び鉛直方向に移動操作される検査用ステージと、検査
用ステージの上方に位置して載置面上に載置された被検
査物の像を拡大する対物レンズと、対物レンズにより拡
大された被検査物の像を撮像する撮像手段と、倍率の異
なる上記対物レンズを複数保持し保持された対物レンズ
を選択的に被検査物の像を拡大する位置へと移動させる
レボルバとを備える。そして、レボルバは、同倍率の対
物レンズとして、厚みが大となる被検査物に対応した対
物レンズと、厚みが小となる被検査物に対応した対物レ
ンズとを一対で保持していることを特徴としている。
【0010】以上のように、本発明に係る検査装置で
は、検査用ステージを鉛直方向に移動操作することによ
って、この検査用ステージの載置面上に載置された被検
査物と対物レンズとの間の距離を調整し、更にレボルバ
が同倍率の対物レンズとして、厚みが大となる被検査物
に対応した対物レンズと、厚みが小となる被検査物に対
応した対物レンズとを一対で保持していることから、厚
みが異なる被検査物を検査する際に、その厚みの変化に
対応した対物レンズを選択することによって、被検査物
と対物レンズとの間の距離を容易に調整することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した検査装置
について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】図1に示すように、本発明を適用した検査
装置1は、所定のデバイスパターンが形成された半導体
ウェハの検査を行うためのものであり、半導体ウェハに
形成されたデバイスパターンに欠陥が発見された場合
に、その欠陥が何であるかを調べて分類分けを行うもの
である。
【0013】この検査装置1は、半導体ウェハの検査を
行う環境をクリーンに保つためのクリーンユニット2を
備えている。
【0014】クリーンユニット2は、ステンレス鋼板等
が折り曲げ加工され、中空の箱状に形成されたクリーン
ボックス3と、このクリーンボックス3の上部に一体に
設けられたクリーンエアユニット4とを有し、クリーン
ボックス3には、所定の箇所に窓部3aが設けられてお
り、この窓部3aからクリーンボックス3の内部を検査
者が視認できるようになっている。
【0015】クリーンエアユニット4は、クリーンボッ
クス3内に清浄な空気を供給するためのものであり、ク
リーンボックス3の上部の異なる位置に2つの送風機5
a,5bと、これら2つの送風機5a,5bとクリーン
ボックス3との間に図示しないエアフィルタとを備えて
いる。エアフィルタは、例えば、HEPAフィルタ(Hi
gh Efficiency Particulate Air Filter)やULPAフ
ィルタ(Ultra Low Penetration Air Filter)等の高性
能エアフィルタである。そして、このクリーンエアユニ
ット4は、送風機5a,5bにより送風される空気中の
塵埃等を高性能エアフィルタによって除去することによ
って、清浄な空気をクリーンボックス3の内部に供給す
ることが可能となっている。
【0016】また、このクリーンエアユニット4は、ク
リーンボックス3内に供給される清浄な空気の風量を、
2つの送風機5a,5b毎に個別に制御することによっ
て、クリーンボックス3内の気流を適切にコントロール
することが可能となっている。なお、ここでは、クリー
ンエアユニット4が2つの送風機5a,5bを備える場
合について例示したが、送風機の個数については、クリ
ーンボックス3の大きさや形状に合わせて決定すればよ
い。したがって、クリーンエアユニット4は、3つ以上
の送風機を備える場合でも、クリーンボックス3内に供
給される清浄な空気の風量を各送風機毎に個別に制御す
ることによって、クリーンボックス3内の気流を適切に
コントロールすることが可能である。
【0017】また、上述したクリーンボックス3は、支
持脚6によって床板上に支持されており、その下端部が
開放された構造となっている。このため、クリーンエア
ユニット4からクリーンボックス3内に供給された空気
は、主にクリーンボックス3の下端部からクリーンボッ
クス3の外部に排出されることになる。また、クリーン
ボックス3の側面部には、所定の箇所に開口領域3bが
設けられており、クリーンエアユニット4からクリーン
ボックス3内に供給された空気が、このクリーンボック
ス3の側面部に設けられた開口領域3bからも外部に排
出されることになる。
【0018】したがって、このクリーンユニット2で
は、クリーンエアユニット4からクリーンボックス3内
に清浄な空気を常時供給し、気流となってクリーンボッ
クス3内を循環した空気をクリーンボックス3の外部へ
と排出させることができる。また、クリーンユニット2
では、クリーンボックス3内で発生した塵埃等を気流に
乗せてクリーンボックス3の外部へと排出することがで
き、クリーンボックス3の内部環境を、例えばクラス1
程度の非常に高いクリーン度に保つことができる。ま
た、クリーンボックス3は、外部から塵埃等を含んだ空
気が内部に進入することを防止するために、内部の気圧
が常に陽圧に保たれている。
【0019】以上のように、この検査装置1では、高い
クリーン度に保たれたクリーンボックス3の内部で半導
体ウェハの検査を行うことが可能であり、検査時に半導
体ウェハに塵埃等が付着して適切な検査が阻害されると
いった不都合を有効に回避することが可能となってい
る。
【0020】ところで、被検査物である半導体ウェハ
は、図2に示すように、所定の密閉式の容器7に収納さ
れて搬送され、この容器7を介してクリーンボックス3
の内部へと移送される。この密閉式の容器7とクリーン
ボックス3との機械的なインターフェースとしては、い
わゆるSMIF(standard mechanical interface)が
好適であり、その場合、密閉式の容器7としては、いわ
ゆるSMIF−PODが用いられる。
【0021】具体的に、容器7は、底部7aと、底部7
aに固定されたカセット7bと、底部7aに着脱可能に
係合されてカセット7bを覆うカバー7cとを有してお
り、複数枚の半導体ウェハが所定間隔で重ね合わされる
ようにカセット7bに収納され、これを底部7aとカバ
ー7cとが密閉する構造となっている。
【0022】一方、クリーンボックス3には、図1に示
すように、この半導体ウェハが収納された容器7が設置
される容器設置スペース8が設けられている。この容器
設置スペース8には、後述するエレベータ11の昇降台
11aがクリーンボックス3の外部に臨むように配置さ
れており、容器7は、その底部7aがエレベータ11の
昇降台11a上に位置するように、容器設置スペース8
に設置される。
【0023】以上のように、この検査装置1では、被検
査物となる半導体ウェハを密閉式の容器7に入れて搬送
し、この容器7を介して半導体ウェハをクリーンボック
ス3の内部に移送するようにしているので、クリーンボ
ックス3の内部と容器7の内部だけを十分なクリーン度
に保っておけば、検査装置1が設置される環境全体のク
リーン度を高めなくても、半導体ウェハへの塵埃等の付
着を有効に防止することが可能である。すなわち、この
検査装置1では、必要な場所のクリーン度だけを局所的
に高めることで、高いクリーン度を実現しつつ、且つ、
クリーン環境を実現するためのコストを大幅に抑えるこ
とが可能となっている。
【0024】検査装置1は、図2及び図3に示すよう
に、このようにクリーン度が高められたクリーンボック
ス3の内部に、半導体ウェハの検査を行うための装置本
体10を備えている。
【0025】この装置本体10は、半導体ウェハが収納
されたカセット7bを容器7から取り出してクリーンボ
ックス3内に移動させるエレベータ11と、半導体ウェ
ハを各部へ搬送するための搬送用ロボット12と、半導
体ウェハのセンター出しと位相出しとを行うプリアライ
ナ13と、半導体ウェハが載置される検査用ステージ1
4と、検査用ステージ14に載置された半導体ウェハの
拡大された像を撮像するための光学ユニット15とを有
し、これらが支持台16上に支持された構造となってい
る。なお、支持台16は、その底部に取り付けられた支
持脚17によってクリーンボックス3とは独立に床板上
に支持されている。
【0026】エレベータ11は、上昇及び下降動作され
る昇降台11aを有しており、容器7がクリーンボック
ス3の容器設置スペース8に設置されて容器7の底部7
aとカバー7cとの係合が解除されたときに、昇降台1
1aが下降操作されることによって、容器7の底部7a
及びこれに固定されたカセット7bをクリーンボックス
3の内部に移動させる。
【0027】搬送用ロボット12は、先端部に吸着機構
12aが設けられた操作アーム12bを有しており、こ
の操作アーム12bを移動操作して、その先端部に設け
られた吸着機構12aにより半導体ウェハを吸着し、ク
リーンボックス3内における半導体ウェハの搬送を行
う。
【0028】プリアライナ13は、半導体ウェハに予め
形成されているオリエンテーションフラット及びノッチ
を基準として、半導体ウェハの位相出し及びセンター出
しを行う。
【0029】検査用ステージ14は、被検査物である半
導体ウェハが載置されると共に、この半導体ウェハを所
定の検査対象位置へと移動させるものであり、支持台1
6上に除振台18を介して支持されている。
【0030】除振台18は、床からの振動や、検査用ス
テージ14を移動操作した際に生じる振動等を抑制する
ためのものであり、検査用ステージ14が設置される石
定盤18aと、この石定盤18aを支える複数の可動脚
部18bとを備えている。そして、この除振台18は、
振動が生じたときにその振動を検知して可動脚部18b
を駆動し、石定盤18a及びこの石定盤18a上に設置
された検査用ステージ14の振動を速やかに打ち消すよ
うにしている。
【0031】このように、検査装置1では、支持台16
上に除振台18を介して検査用ステージ14が支持され
ることによって、検査用ステージ14に僅かな振動が生
じた場合であっても、この振動を速やかに打ち消し、振
動の影響を受けることなく、紫外光を用いて高分解能で
の検査を行うことが可能となっている。
【0032】なお、除振台18上に検査用ステージ14
を安定的に設置させるには、除振台18の重心がある程
度低い位置にあることが望ましい。そこで、この検査装
置1では、石定盤18aの下端部に切り欠き部18cを
設け、可動脚部18bがこの切り欠き部18cにて石定
盤18aを支えるようにして、除振台18の重心を下げ
るようにしている。
【0033】また、検査用ステージ14を移動操作した
際に生じる振動等は、事前にある程度予測することが可
能である。したがって、この検査装置1では、検査用ス
テージ14を移動操作した際に生じる振動等を事前に予
測して除振台18を動作させることで、検査用ステージ
14に生じる振動を未然に防止することが可能となって
いる。
【0034】検査用ステージ14は、半導体ウェハが載
置される載置部19と、この載置部19を移動させる移
動手段として、石定盤18a上に設置されたXステージ
20と、このXステージ20上に設置されたYステージ
21と、このYステージ21上に設置されたθステージ
22と、このθステージ22上に設置されたZステージ
23とを有しており、このZステージ23上に載置部1
9が設置された構造を有している。
【0035】載置部19は、半導体ウェハが載置される
載置面19aに、半導体ウェハを吸着して固定する吸着
プレートを有している。半導体ウェハは、検査時に、こ
の吸着プレートに吸着されて不要な動きが抑制されるよ
うになっている。
【0036】Xステージ20及びYステージ21は、載
置部19を載置面19aに対して水平方向に移動させる
ものであり、載置面19aと平行な面内において、載置
部19を互い直交するX軸方向及びY軸方向に移動させ
ることによって、半導体ウェハを所定の検査位置へと導
く。
【0037】θステージ22は、載置部19を載置面1
9aと平行な面内において回転させるものであり、半導
体ウェハの検査時に、例えば半導体ウェハ上のデバイス
パターンが画面に対して水平又は垂直となるように、半
導体ウェハを回転させる。
【0038】Zステージ23は、載置部19を載置面1
9aに対して鉛直なZ軸方向に移動させるものであり、
半導体ウェハの検査時に、半導体ウェハの検査面が適切
な高さとなるように、この検査用ステージ14の高さを
調整する。
【0039】したがって、この検査用ステージ14は、
載置面19a上に載置された半導体ウェハを所定の位
置、角度及び高さとなるように、移動操作することが可
能となっている。なお、検査用ステージ14では、上述
したθステージ22を除いた構成としてもよく、その場
合、石定盤18a上に、Xステージ20、Yステージ2
1、Zステージ23、載置部19の順で設置されること
になる。
【0040】光学ユニット15は、検査用ステージ14
の上方に位置して、除振台18に支持部材24を介して
支持されている。この光学ユニット15は、図4に示す
ように、検査用ステージ14により所定の検査対象位置
へと導かれた半導体ウェハを、可視光を用いて低分解能
で撮像するための第1の撮像光学系15aと、紫外光を
用いて高分解能で撮像するための第2の撮像光学系15
bとを有している。
【0041】第1の撮像光学系15aは、光源となるハ
ロゲンランプ31と、このハロゲンランプ31から出射
された可視光を検査用ステージ14に載置された半導体
ウェハに照射するための可視光用光学系32と、この可
視光用光学系32により照射された半導体ウェハの像を
拡大する可視光用対物レンズ33と、この可視光用対物
レンズ33により拡大された半導体ウェハの像を撮像す
る撮像手段である可視光用CCD(charge-coupled dev
ice)カメラ34とを有している。
【0042】そして、この第1の撮像光学系15aで
は、ハロゲンランプ31からの可視光は、光ファイバ3
5によって可視光用光学系32へと導かれる。可視光用
光学系32へと導かれた可視光は、2つのレンズ36
a,36bを透過してハーフミラー37に入射する。そ
して、ハーフミラー37に入射した可視光は、ハーフミ
ラー37によって可視光用対物レンズ33へ向けて反射
され、可視光用対物レンズ33を介して半導体ウェハに
照射される。これにより、半導体ウェハが可視光により
照明される。そして、可視光により照明された半導体ウ
ェハの像は、可視光用対物レンズ33により拡大され、
ハーフミラー37及び撮像用レンズ38を透過して、可
視光用CCDカメラ34により撮像される。すなわち、
可視光により照明された半導体ウェハからの反射光が、
可視光用対物レンズ33、ハーフミラー37及び撮像用
レンズ38を介して可視光用CCDカメラ34に入射
し、この可視光用CCDカメラ34によって半導体ウェ
ハの拡大像が撮像される。そして、可視光用CCDカメ
ラ34によって撮像された半導体ウェハの画像(以下、
可視画像と称する。)は、後述する画像処理用コンピュ
ータ60へと送られる。
【0043】第2の撮像光学系15bは、上述したハロ
ゲンランプ31よりも短波長の光源となる紫外光レーザ
光源39と、この紫外光レーザ光源39から出射された
紫外光を検査用ステージ14に載置された半導体ウェハ
に照射するための紫外光用光学系40と、この紫外光用
光学系40により照射された半導体ウェハの像を拡大す
る紫外光用対物レンズ41と、この紫外光用対物レンズ
41により拡大された半導体ウェハの像を撮像する撮像
手段である紫外光用CCD(charge-coupled device)
カメラ42とを有している。
【0044】そして、この第2の撮像光学系15bで
は、紫外光レーザ光源39からの紫外光は、光ファイバ
43によって紫外光用光学系40へ導かれる。紫外光用
光学系40へと導かれた紫外光は、先ず、2つのレンズ
44a,44bを透過してハーフミラー45に入射す
る。そして、ハーフミラー45に入射した可視光は、ハ
ーフミラー45によって紫外光用対物レンズ41へ向け
て反射され、紫外光用対物レンズ41を介して半導体ウ
ェハに照射される。これにより、半導体ウェハが紫外光
により照明される。そして、紫外光により照明された半
導体ウェハの像は、紫外光用対物レンズ41により拡大
され、ハーフミラー45及び撮像用レンズ46を透過し
て、紫外光用CCDカメラ42により撮像される。すな
わち、紫外光により照明された半導体ウェハからの反射
光が、紫外光用対物レンズ41、ハーフミラー45及び
撮像用レンズ46を介して紫外光用CCDカメラ42に
入射し、この紫外光用CCDカメラ42によって半導体
ウェハの拡大像が撮像される。そして、紫外光用CCD
カメラ42によって撮像された半導体ウェハの画像(以
下、紫外画像と称する。)は、後述する画像処理用コン
ピュータ60へと送られる。
【0045】また、検査装置1は、図1に示すように、
装置本体10を操作するためのコンピュータ等が配置さ
れる外部ユニット50を備えている。
【0046】この外部ユニット50は、クリーンボック
ス3の外部に設置されており、半導体ウェハを撮像した
画像等を表示するための表示装置51や、検査時の各種
条件等を表示するための表示装置52、装置本体10へ
の指示入力等を行うための入力装置53等を備えてい
る。そして、半導体ウェハの検査を行う検査者は、外部
ユニット50の表示装置51,52を見ながら、入力装
置53から必要な指示を入力して半導体ウェハの検査を
行う。
【0047】ここで、検査装置1の回路構成について、
図5に示すブロック図を参照しながら説明する。
【0048】外部ユニット50は、表示装置51及び入
力装置53aが接続された画像処理用コンピュータ60
と、表示装置52及び入力装置53bが接続された制御
用コンピュータ61とを有している。また、画像処理用
コンピュータ60と制御用コンピュータ61とは、それ
ぞれに設けられたメモリリンクインターフェース60
a,61aを介して互いに接続されており、これらメモ
リリンクインターフェース60a,61aを介してデー
タのやり取りが可能となっている。
【0049】なお、画像処理用コンピュータ60に接続
された入力装置53aと、制御用コンピュータ61に接
続された入力装置53bとは、同じ入力装置53であ
り、画像処理用コンピュータ60及び制御用コンピュー
タ61に対して入力が可能となっている。
【0050】画像処理用コンピュータ60は、半導体ウ
ェハを検査するときに、画像処理手段として、上述した
光学ユニット15のCCDカメラ34,42により撮像
した半導体ウェハの画像を取り込んで処理するコンピュ
ータである。このため、画像処理用コンピュータ60
は、画像取込インターフェース60b,60cを介して
CCDカメラ34,42と接続されている。また、この
画像処理用コンピュータ60に接続された入力装置53
aは、CCDカメラ34,42から取り込んだ画像の解
析等に必要な指示を画像処理用コンピュータ60に対し
て入力するためのものであり、例えばマウス等のポイン
ティングデバイスやキーボード等からなる。また、この
画像処理用コンピュータ60に接続された表示装置51
は、CCDカメラ34,42から取り込んだ画像の解析
結果等を表示するためのものであり、例えばCRTディ
スプレイや液晶ディスプレイ等からなる。
【0051】制御用コンピュータ61は、半導体ウェハ
を検査するときに、制御手段として、上述したエレベー
タ11、搬送用ロボット12及びプリアライナ13、検
査用ステージ14、光学ユニット15、並びにクリーン
エアユニット4の送風機5a,5b等を制御するための
コンピュータである。このため、制御用コンピュータ6
1は、ロボット制御インターフェース61bを介してエ
レベータ11、搬送用ロボット12及びプリアライナ1
3とそれぞれ接続されている。また、制御用コンピュー
タ61は、ステージ制御インターフェース61cを介し
て検査用ステージ14の載置部19の吸着プレート、X
ステージ20、Yステージ21、θステージ22及びZ
ステージ23とそれぞれ接続されている。また、制御用
コンピュータ61は、光源制御インターフェース61d
を介してハロゲンランプ31及び紫外光レーザ光源39
とそれぞれ接続されている。また、制御用コンピュータ
61は、オートフォーカス制御インターフェース61e
を介して後述するオートフォーカス制御部47,48と
それぞれ接続されている。また、制御用コンピュータ6
1は、風量制御インターフェース61fを介してクリー
ンエアユニット4の送風機5a,5bと接続されてい
る。
【0052】また、この制御用コンピュータ61に接続
された入力装置53bは、エレベータ11、搬送用ロボ
ット12、プリアライナ13、検査用ステージ14、光
学ユニット15、並びにクリーンエアユニット4の送風
機5a,5b等を制御するのに必要な指示を制御用コン
ピュータ61に対して入力するためのものであり、例え
ばマウス等のポインティングデバイスやキーボード等か
らなる。また、この制御用コンピュータ61に接続され
た表示装置52は、半導体ウェハの検査時の各種条件等
を表示するためのものであり、例えばCRTディスプレ
イや液晶ディスプレイ等からなる。
【0053】この検査装置1では、制御用コンピュータ
61からロボット制御インターフェース61bを介して
エレベータ11、搬送用ロボット12及びプリアライナ
13に制御信号が送られると、この制御信号に基づいて
エレベータ11、搬送用ロボット12及びプリアライナ
13が動作し、上述した密閉式の容器7に入れられて搬
送されてきた半導体ウェハを、この容器7のカセット7
bから取り出して、プリアライナ13による位相出し及
びセンター出しを行った後に、検査用ステージ14の載
置部19に載置する。
【0054】また、この検査装置1では、制御用コンピ
ュータ61からステージ制御インターフェース61cを
介して検査用ステージ14に制御信号が送られると、こ
の制御信号に基づいてXステージ20、Yステージ2
1、θステージ22、Zステージ23及び載置部19の
吸着プレートが動作し、吸着プレートが載置部19の載
置面19a上に載置された半導体ウェハを吸着して固定
すると共に、Xステージ20、Yステージ21、θステ
ージ22及びZステージ23が、半導体ウェハを所定の
位置、角度及び高さとなるように、載置部19を駆動制
御する。
【0055】また、この検査装置1では、制御用コンピ
ュータ61から光源制御インターフェース61dを介し
てハロゲンランプ31又は紫外光レーザ光源39に制御
信号が送られると、この制御信号に基づいてハロゲンラ
ンプ31又は紫外光レーザ光源39の点灯/消灯の駆動
制御が行われる。
【0056】また、この検査装置1には、半導体ウェハ
に対する可視光用対物レンズ33の自動焦点位置合わせ
を行うための可視光用オートフォーカス制御部47が設
けられている。この可視光用オートフォーカス制御部4
7は、制御用コンピュータ61からオートフォーカス制
御インターフェース61eを介して送られる制御信号に
基づいて、可視光用対物レンズ33又はZステージ23
を駆動制御する。具体的には、可視光用対物レンズ33
と半導体ウェハの間隔が可視光用対物レンズ33の焦点
距離に一致しているか否かを検出し、一致していない場
合には、半導体ウェハの検査対象面が可視光用対物レン
ズ33の焦点面に一致するように、可視光用対物レンズ
33又はZステージ23を駆動制御する。
【0057】また、この検査装置1には、半導体ウェハ
に対する紫外光用対物レンズ41の自動焦点位置合わせ
を行うための紫外光用オートフォーカス制御部48が設
けられている。この紫外光用オートフォーカス制御部4
8は、制御用コンピュータ61からオートフォーカス制
御インターフェース61eを介して送られる制御信号に
基づいて、紫外光用対物レンズ41又はZステージ23
を駆動制御する。具体的には、紫外光用対物レンズ41
と半導体ウェハの間隔が紫外光用対物レンズ41の焦点
距離に一致しているか否かを検出し、一致していない場
合には、半導体ウェハの検査対象面が紫外光用対物レン
ズ41の焦点面に一致するように、紫外光用対物レンズ
41又はZステージ23を駆動制御する。
【0058】また、この検査装置1では、制御用コンピ
ュータ61から風量制御インターフェース61fを介し
て、クリーンエアユニット4の送風機5a,5bに制御
信号が送られると、この制御信号に基づいて送風機5
a,5bの回転数の制御やオン/オフの切り替え等が行
われる。
【0059】以上のように構成される検査装置1では、
半導体ウェハが収納された容器7がクリーンボックス3
の所定の位置に設けられた容器設置スペース8に設置さ
れると、この容器7の底部7aとカバー7cとの係合が
解除される。そして、エレベータ11の昇降台11aが
下降操作されることによって、容器7の底部7a及びカ
セット7bが、カバー7cから分離してクリーンボック
ス3の内部に移動する。これにより、被検査物である半
導体ウェハが、外気に晒されることなくクリーンボック
ス3の内部に移送される。
【0060】そして、半導体ウェハを検査用ステージ1
4上に載置する際には、エレベータ11により容器7の
底部7a及びカセット7bがクリーンボックス3の内部
に移動される。そして、カセット7bに装着された複数
枚の半導体ウェハの中から検査対象の半導体ウェハが選
択され、選択された半導体ウェハが搬送用ロボット12
によりカセット7bから取り出される。カセット7bか
ら取り出された半導体ウェハは、搬送用ロボット12に
よりプリアライナ13へと搬送される。プリアライナ1
3へ搬送された半導体ウェハは、このプリアライナ13
によって位相出しやセンター出しが行われる。そして、
位相出しやセンター出しが行われた半導体ウェハは、搬
送用ロボット12により検査用ステージ14へと搬送さ
れる。また、検査対象の半導体ウェハが検査用ステージ
14へと搬送されると、搬送用ロボット12によって次
に検査する半導体ウェハがカセット7bから取り出さ
れ、プリアライナ13へと搬送される。そして、先に検
査用ステージ14へと搬送された半導体ウェハの検査が
行われている間に、次に検査する半導体ウェハの位相出
しやセンター出しが行われる。そして、先に検査用ステ
ージ14へと搬送された半導体ウェハの検査が終了する
と、次に検査する半導体ウェハが検査用ステージ14へ
と速やかに搬送される。
【0061】以上のように、この検査装置では、検査対
象の半導体ウェハを検査用ステージ14へ搬送する前
に、予めプリアライナ13により位相出しやセンター出
しを行っておくことにより、検査用ステージ14による
半導体ウェハの位置決めに要する時間を短縮することが
可能である。また、この検査装置1では、先に検査用ス
テージ14へと搬送された半導体ウェハの検査が行われ
ている時間を利用して、次に検査する半導体ウェハをカ
セット7bから取り出し、プリアライナ13による位相
出しやセンター出しを行うことにより、全体での時間の
短縮を図ることが可能であり、効率よく検査を行うこと
が可能である。
【0062】ところで、この検査装置1において、エレ
ベータ11と、搬送用ロボット12と、プリアライナ1
3とは、図3に示すように、それぞれが直線上に並ぶよ
うに支持台16上に設置されている。そして、エレベー
タ11と搬送用ロボット12との間の距離L1と、搬送
用ロボット12とプリアライナ13との間の距離L2と
が略等しい距離となるように、それぞれの設置位置が決
定されている。さらに、搬送用ロボット12から見て、
エレベータ11やプリアライナ13が並ぶ方向と略直交
する方向に、検査用ステージ14が位置するような配置
とされている。
【0063】この検査装置1では、各機構を以上のよう
な配置とすることによって、半導体ウェハの搬送を迅速
且つ正確に行うことが可能である。すなわち、この検査
装置1では、エレベータ11と搬送用ロボット12との
間の距離L1と、搬送用ロボット12とプリアライナ1
3との間の距離L2とが略等しい距離となっているの
で、搬送用ロボット12の操作アーム12bの長さを変
えることなく、カセット7bから取り出した半導体ウェ
ハをプリアライナ13に搬送することが可能である。
【0064】したがって、この検査装置1では、搬送用
ロボット12の操作アーム12bの長さを変えたときに
生じる誤差等が問題とならないので、半導体ウェハをプ
リアライナ13へと搬送する動作を正確に行うことが可
能である。また、エレベータ11と搬送用ロボット12
とプリアライナ13とが直線上に並んでいるので、搬送
用ロボット12は直線的な動きのみにより、カセット7
bから取り出した半導体ウェハをプリアライナ13に搬
送することが可能である。また、この検査装置1では、
半導体ウェハをプリアライナ13へと搬送する動作を極
めて正確に且つ迅速に行うことが可能である。また、こ
の検査装置1では、搬送用ロボット12から見て、エレ
ベータ11やプリアライナ13が並ぶ方向と略直交する
方向に、検査用ステージ14が位置するような配置とさ
れているので、搬送用ロボット12が直線的な動きをす
ることで、半導体ウェハを検査用ステージ14へ搬送す
ることが可能である。
【0065】以上のように、この検査装置1では、半導
体ウェハを検査用ステージ14へと搬送する動作を極め
て正確に且つ迅速に行うことが可能である。特に、この
検査装置1では、微細なデバイスパターンが形成された
半導体ウェハの検査を行うため、被検査物である半導体
ウェハの搬送及び位置決めを極めて正確に行う必要があ
るので、以上のような配置が非常に有効である。
【0066】そして、可視光にて半導体ウェハの画像を
撮像する際には、ハロゲンランプ31を点灯させ、この
ハロゲンランプ31からの可視光を、可視光用光学系3
2及び可視光用対物レンズ33を介して半導体ウェハに
あてて、半導体ウェハを照明する。そして、この可視光
により照明された半導体ウェハの像を可視光用対物レン
ズ33により拡大し、その拡大像を可視光用CCDカメ
ラ34により撮像する。そして、可視光用CCDカメラ
34により撮像された半導体ウェハの画像は、画像取込
インターフェース60bを介して画像処理用コンピュー
タ60に取り込まれる。
【0067】一方、紫外光にて半導体ウェハの画像を撮
像する際には、紫外光レーザ光源39を点灯させ、この
紫外光レーザ光源39からの紫外光を、紫外光用光学系
40及び紫外光用対物レンズ41を介して半導体ウェハ
にあてて、半導体ウェハを照明する。そして、紫外光に
より照明された半導体ウェハの像を紫外光用対物レンズ
41により拡大し、その拡大像を紫外光用CCDカメラ
42により撮像する。そして、紫外光用CCDカメラ4
2により撮像された半導体ウェハの画像は、画像取込イ
ンターフェース60cを介して画像処理用コンピュータ
60に取り込まれる。
【0068】そして、この検査装置1では、上述したC
CDカメラ34,42により撮像された半導体ウェハの
画像を、画像処理用コンピュータ60で処理して解析す
ることにより、半導体ウェハの検査が行われる。
【0069】以上のように、この検査装置1では、可視
光よりも短波長の光である紫外光を用いて半導体ウェハ
の画像を撮像し、半導体ウェハの検査を行うことから、
可視光を用いて欠陥の検出や分類分けを行う場合に比べ
て、より微細な欠陥の検出や分類分けを行うことが可能
である。しかも、この検査装置1は、可視光を用いた低
分解能での半導体ウェハの検査と、紫外光を用いた高分
解能での半導体ウェハの検査との両方を行うことが可能
である。したがって、この検査装置1では、可視光を用
いた低分解能での半導体ウェハの検査により、大きい欠
陥の検出や分類分けを行い、且つ、紫外光を用いた高分
解能での半導体ウェハの検査により、小さい欠陥の検出
や分類分けを行うといったことも可能である。
【0070】ここで、半導体ウェハの欠陥が引っ掻き傷
のように色情報が無く凹凸だけからなる場合には、可干
渉性を持たない光では、その欠陥を見ることは殆どでき
ない。これに対して、レーザ光のように可干渉性に優れ
た光を用いた場合には、引っ掻き傷のように色情報が無
く凹凸だけからなる欠陥であっても、凹凸の段差近辺で
光が干渉することにより、当該欠陥をはっきりと見るこ
とができる。
【0071】したがって、この検査装置1では、紫外光
の光源として紫外域のレーザ光を出射する紫外光レーザ
光源39を用いることによって、引っ掻き傷のように色
情報が無く凹凸だけからなる欠陥であっても、欠陥をは
っきりと検出することが可能である。すなわち、この検
査装置1では、ハロゲンランプ31からの可視光(イン
コヒーレント光)では検出が困難な位相情報を、紫外光
レーザ光源39からの紫外光レーザ(コヒーレント光)
を用いて、容易に検出することが可能である。
【0072】なお、紫外光レーザ光源39には、波長が
266nm程度の紫外光レーザを出射するものを用いる
ことが好ましい。波長が266nm程度の紫外光レーザ
は、YAGレーザの4倍波として得られる。また、レー
ザ光源としては、発振波長が196nm程度のものも開
発されており、そのようなレーザ光源を上記紫外光レー
ザ光源39として用いてもよい。
【0073】また、紫外光用対物レンズ41の開口数N
Aは、大きい方が好ましく、例えば0.9以上とする。
このように、紫外光用対物レンズ41として、開口数N
Aの大きなレンズを用いることで、より微細な欠陥の検
出が可能となる。
【0074】次に、以上のような検査装置1を用いて半
導体ウェハを検査するときの手順の一例を、図6に示す
フローチャートを参照して説明する。
【0075】なお、図6のフローチャートでは、被検査
物である半導体ウェハが検査用ステージ14に載置され
た状態以降の処理の手順を示している。また、図6に示
すフローチャートは、半導体ウェハ上の欠陥の位置が予
め分かっている場合に、その欠陥を上記検査装置1によ
り検査して分類分けを行うときの手順の一例を示してい
る。また、ここでは、半導体ウェハ上に同様なデバイス
パターンが多数形成されているものとし、欠陥の検出や
分類分けは、欠陥がある領域の画像(欠陥画像)と、そ
の他の領域の画像(参照画像)とを撮像し、それらを比
較することで行うものとする。
【0076】先ず、ステップS1−1に示すように、制
御用コンピュータ61に欠陥位置座標ファイルを読み込
む。ここで、欠陥位置座標ファイルは、半導体ウェハ上
の欠陥の位置に関する情報が記述されたファイルであ
り、欠陥検出装置等により、半導体ウェハ上の欠陥の位
置を予め計測して作成しておく。そして、ここでは、そ
の欠陥位置座標ファイルを制御用コンピュータ61に読
み込む。
【0077】次に、ステップS1−2において、制御用
コンピュータ61によりXステージ20及びYステージ
21を駆動させ、欠陥位置座標ファイルが示す欠陥位置
座標へ半導体ウェハを移動させ、半導体ウェハの検査対
象領域が可視光用対物レンズ33の視野内に入るように
する。
【0078】次に、ステップS1−3において、制御用
コンピュータ61により可視光用オートフォーカス制御
部47を駆動させ、可視光用対物レンズ33の自動焦点
位置合わせを行う。
【0079】次に、ステップS1−4において、可視光
用CCDカメラ34により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ60に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわ
ち、欠陥があるとされる領域の画像(以下、欠陥画像と
称する。)である。
【0080】次に、ステップS1−5において、制御用
コンピュータ61によりXステージ20及びYステージ
21を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動さ
せて、半導体ウェハの参照領域が可視光用対物レンズ3
3の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、半
導体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導体
ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様
なデバイスパターンが形成されている領域である。
【0081】次に、ステップS1−6において、制御用
コンピュータ61により可視光用オートフォーカス制御
部47を駆動させ、可視光用対物レンズ33の自動焦点
位置合わせを行う。
【0082】次に、ステップS1−7において、可視光
用CCDカメラ34により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した可視画像を画像処理用コンピュータ60に
送る。なお、ここで撮像される可視画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像(以下、参
照画像と称する。)である。
【0083】次に、ステップS1−8において、画像処
理用コンピュータ60により、ステップS1−4で取り
込んだ欠陥画像と、ステップS1−7で取り込んだ参照
画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。そし
て、欠陥が検出できた場合には、ステップS1−9へ進
み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップS1−
11へ進む。
【0084】ステップS1−9では、画像処理用コンピ
ュータ60により、検出された欠陥が何であるかを調べ
て分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた場
合には、ステップS1−10へ進み、欠陥の分類分けが
できなかった場合には、ステップS1−11へ進む。
【0085】ステップS1−10では、欠陥の分類結果
を保存する。ここで、欠陥の分類結果は、例えば、画像
処理用コンピュータ60や制御用コンピュータ61に接
続された記憶装置に保存する。なお、欠陥の分類結果
は、画像処理用コンピュータ60や制御用コンピュータ
61にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0086】ステップS1−10での処理が完了した
ら、半導体ウェハの欠陥の分類分けが完了したこととな
るので、これで処理を終了する。ただし、半導体ウェハ
上に複数の欠陥がある場合には、ステップS1−2へ戻
って、他の欠陥の検出及び分類分けを行うようにしても
よい。
【0087】一方、ステップS1−8で欠陥検出ができ
なかった場合や、ステップS1−9で欠陥の分類分けが
できなかった場合には、ステップS1−11以降へ進
み、紫外光を用いて高分解能での撮像を行って欠陥の検
出や分類分けを行う。
【0088】その場合は、先ず、ステップS1−11に
おいて、制御用コンピュータ61によりXステージ20
及びYステージ21を駆動させ、欠陥位置座標ファイル
が示す欠陥位置座標へ半導体ウェハを移動させて、半導
体ウェハの検査対象領域が紫外光用対物レンズ41の視
野内に入るようにする。
【0089】次に、ステップS1−12において、制御
用コンピュータ61により紫外光用オートフォーカス制
御部48を駆動させ、紫外光用対物レンズ41の自動焦
点位置合わせを行う。
【0090】次に、ステップS1−13において、紫外
光用CCDカメラ42により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ60に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、欠陥位置座
標ファイルが示す欠陥位置座標における画像、すなわち
欠陥画像である。また、ここでの欠陥画像の撮像は、可
視光よりも短波長の光である紫外光を用いて、可視光を
用いた場合の撮像よりも高分解能にて行う。
【0091】次に、ステップS1−14において、制御
用コンピュータ61によりXステージ20及びYステー
ジ21を駆動させ、参照位置座標へ半導体ウェハを移動
させて、半導体ウェハの参照領域が紫外光用対物レンズ
41の視野内に入るようにする。ここで、参照領域は、
半導体ウェハの検査対象領域以外の領域であって、半導
体ウェハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同
様なデバイスパターンが形成されている領域である。
【0092】次に、ステップS1−15において、制御
用コンピュータ61により紫外光用オートフォーカス制
御部48を駆動させ、紫外光用対物レンズ41の自動焦
点位置合わせを行う。
【0093】次に、ステップS1−16において、紫外
光用CCDカメラ42により半導体ウェハの画像を撮像
し、撮像した紫外画像を画像処理用コンピュータ60に
送る。なお、ここで撮像される紫外画像は、半導体ウェ
ハの検査対象領域におけるデバイスパターンと同様なデ
バイスパターンが形成されている領域の画像、すなわち
参照画像である。また、ここでの参照画像の撮像は、可
視光よりも短波長の光である紫外光を用いて、可視光を
用いた場合よりも高分解能にて行う。
【0094】次に、ステップS1−17において、画像
処理用コンピュータ60により、ステップS1−13で
取り込んだ欠陥画像と、ステップS1−16で取り込ん
だ参照画像とを比較し、欠陥画像から欠陥を検出する。
そして、欠陥が検出できた場合には、ステップS1−1
8へ進み、欠陥が検出できなかった場合には、ステップ
S1−19へ進む。
【0095】ステップS1−18では、画像処理用コン
ピュータ60により、検出された欠陥が何であるかを調
べて分類分けを行う。そして、欠陥の分類分けができた
場合には、ステップS1−10へ進み、上述したよう
に、欠陥の分類結果を保存する。一方、欠陥の分類分け
ができなかった場合には、ステップS1−19へ進む。
【0096】ステップS1−19では、欠陥の分類分け
ができなかったことを示す情報を保存する。ここで、欠
陥の分類分けができなかったことを示す情報は、例え
ば、画像処理用コンピュータ60や制御用コンピュータ
61に接続された記憶装置に保存する。なお、この情報
は、画像処理用コンピュータ60や制御用コンピュータ
61にネットワークを介して接続された他のコンピュー
タに転送して保存するようにしてもよい。
【0097】以上のような手順により、先ず、可視光用
CCDカメラ34により撮像された画像を処理して解析
することで低分解能にて半導体ウェハの検査を行い、可
視光での欠陥の検出や分類分けができなかった場合に、
次に、紫外光用CCDカメラ42により撮像された画像
を処理して解析することで高分解能にて半導体ウェハの
検査を行う。
【0098】ここで、CCDカメラ34,42によって
撮像された参照画像及び欠陥画像から欠陥を検出する手
法について、図7に示す模式図を参照しながら説明す
る。
【0099】なお、図7(a)は、検査対象領域におけ
るデバイスパターンと同様なデバイスパターンが形成さ
れている参照領域の画像、すなわち参照画像の一例を示
している。また、図7(b)は、欠陥があるとされる検
査対象領域の画像、すなわち欠陥画像の一例を示してい
る。
【0100】このような参照画像及び欠陥画像から欠陥
を検出する際は、参照画像から色情報や濃淡情報などに
基づいて、図7(c)に示すようにデバイスパターンを
抽出する。また、参照画像と欠陥画像から差の画像を求
め、差の大きな部分を図7(d)に示すように欠陥とし
て抽出する。
【0101】そして、図7(e)に示すように、図7
(c)に示したデバイスパターン抽出結果の画像と、図
7(d)に示した欠陥抽出結果の画像とを重ね合わせた
画像を得て、欠陥がデバイスパターンに存在する割合な
どを、欠陥に関する特徴量として抽出する。
【0102】以上のような手法により、CCDカメラ3
4,42によって撮像された参照画像及び欠陥画像を画
像処理用コンピュータ60で処理し解析することで欠陥
を検出し、半導体ウェハの検査を行うことができる。
【0103】検査装置1は、上述したように、先ず、可
視光用CCDカメラ34により撮像された画像を処理し
て解析することで低分解能にて半導体ウェハの検査を行
い、可視光での欠陥の検出や分類分けができなかった場
合に、次に、紫外光用CCDカメラ42により撮像され
た画像を処理して解析することで高分解能にて半導体ウ
ェハの検査を行うようにしているので、可視光だけを用
いて欠陥の検出や分類分けを行う場合に比べて、より微
細な欠陥の検出や分類分けを行うことができる。
【0104】ただし、可視光を用いて低分解能にて撮像
した方が、一度に撮像できる領域が広いので、欠陥が十
分に大きい場合には、可視光を用いて低分解能にて半導
体ウェハの検査を行った方が効率が良い。したがって、
最初から紫外光を用いて欠陥の検査や分類分けを行うの
ではなく、上述のように、最初に可視光を用いて欠陥の
検査や分類分けを行うようにすることで、より効率良く
半導体ウェハの検査を行うことができる。
【0105】ところで、上述した検査装置1では、紫外
光を用いて非常に微細な欠陥を検査するようにしている
ので、被検査物である半導体ウェハの検査面の高さ位置
を精度良く位置決めする必要がある。
【0106】そこで、この検査装置1では、検査用ステ
ージ14において、半導体ウェハが載置される載置部1
9をZ軸方向に移動させるZステージ23に、電気機械
変換素子を用いている。
【0107】この電気機械変換素子は、ピエゾ素子(P
ZT)や圧電素子と呼ばれるものであり、鉛直方向への
移動量を駆動電圧に応じて精密に制御することが可能で
ある。また、このような電気機械変換素子を利用するこ
とによって、Zステージ23の薄型化を図ることが可能
であり、検査用ステージ14の高さ方向の寸法を抑制
し、この検査用ステージ14の重心を下げることによっ
て、最上部に位置する載置部19の振動等の発生を抑制
している。
【0108】しかしながら、このような電気機械変換素
子を用いてステージを鉛直方向に移動操作した場合に
は、ステージの鉛直方向への移動量を高精度で制御でき
る一方で、その移動量の幅、すなわち鉛直方向のストロ
ークは逆に短くなり、例えば被検査物が載置される載置
面を鉛直方向に200〜300μm程度しか移動させる
ことができなくなってしまう。
【0109】このため、従来の検査装置では、厚みの異
なる半導体ウェハを検査する場合に、上述した電気機械
変換素子による鉛直方向へのストロークだけでは半導体
ウェハの厚みの変化に対応することができず、その結
果、半導体ウェハの検査面が適切な高さとなるように、
ステージの高さを調整することができなくなるといった
問題があった。そして、従来の検査装置では、半導体ウ
ェハの厚みが変更される度に、ステージの載置面を研磨
加工したり、ステージをその厚みに対応したものに交換
する等の煩わしい作業を必要としていた。
【0110】そこで、本発明を適用した検査装置1で
は、図8及び図9に示すレンズ駆動機構70を備え、こ
のレンズ駆動機構70により紫外光用対物レンズ41を
光軸方向に変位駆動させることで、被検査物である半導
体ウェハの厚みの変化に対応して半導体ウェハの検査面
と紫外光用対物レンズ41との間の距離を容易に調節す
ることを可能としている。
【0111】具体的に、このレンズ駆動機構70におい
て、紫外光用対物レンズ41は、上述した光学ユニット
15にレンズ保持部材71を介して取り付けられてい
る。この紫外光用対物レンズ41を保持するレンズ保持
部材71には、第1のスライド部材72がネジ止めによ
り取り付けられている。すなわち、このレンズ保持部材
71には、ネジ73を螺合するためのネジ孔74が所定
の位置に複数形成されている。一方、第1のスライド部
材72には、これらネジ孔74に対応した位置にネジ7
3を貫通させるための貫通孔75と、この貫通孔75を
貫通したネジ73の頭部が後述する支持部材80側に突
出することを防止するためのネジ用凹部76とが形成さ
れている。そして、第1のスライド部材72は、このネ
ジ用凹部76側からネジ73が貫通孔75を通してレン
ズ保持部材71のネジ孔74に螺合されることによっ
て、レンズ保持部材71に取り付けられている。
【0112】また、第1のスライド部材72には、後述
する支持部材80と対向する主面から紫外光用対物レン
ズ41の光軸方向と直交する方向に向かってカムピン7
7が突出して設けられている。このカムピン77は、雄
ネジ部77aを有し、第1のスライド部材72に形成さ
れた雌ネジ部78に捻じ込まることにより取り付けられ
ている。また、このカムピン77の先端部には、ベアリ
ング79が取り付けられており、このベアリング79の
内周部にカムピン77の先端部が挿通されることによっ
て、ベアリング79の外周部が回転可能となっている。
【0113】第1のスライド部材72は、支持部材80
に一対のクロスローラガイド81を介して鉛直方向にス
ライド可能に支持されている。この支持部材80と第1
のスライド部材72との間に介在される一対のクロスロ
ーラガイド81は、スライド方向(この場合、鉛直方
向)にローラを交互に直交させて配列した構造を有する
スライド機構であり、このような構造により支持部材8
0と第1のスライド部材72との間に作用するX軸方
向、Y軸方向及びZ軸方向からの荷重を均等に負荷する
ことが可能となっている。そして、一対のクロスローラ
ガイド81は、複数のネジにより第1のスライド部材7
2及び支持部材80に取り付けられている。また、支持
部材80は、上述した光学ユニット15に固定支持され
ている。したがって、第1のスライド部材72は、一対
のクロスローラガイド81によって支持部材80に対し
て鉛直方向にスライド可能となっている。
【0114】また、支持部材80には、上述したカムピ
ン77の先端部に取り付けられたベアリング79と、後
述するカム部材85のカム部86とが進入し、互いに摺
接するのに十分な空間を有する開口部82が形成されて
いる。
【0115】また、支持部材80には、一対のクロスロ
ーラガイド83を介して第2のスライド部材84が水平
方向にスライド可能に支持されている。この支持部材8
0と第2のスライド部材84との間に介在される一対の
クロスローラガイド83は、上述したクロスローラガイ
ド81と同様に、スライド方向(この場合、水平方向)
にローラを交互に直交させて配列した構造を有するスラ
イド機構であり、このような構造により支持部材80と
第2のスライド部材84との間に作用するX軸方向、Y
軸方向及びZ軸方向からの荷重を均等に負荷することが
可能となっている。そして、一対のクロスローラガイド
83は、複数のネジにより支持部材80及び第2のスラ
イド部材84に取り付けられている。したがって、第2
のスライド部材84は、一対のクロスローラガイド83
によって支持部材80に対して水平方向にスライド可能
となっている。
【0116】また、第2のスライド部材84には、カム
部材85が取り付けられている。このカム部材85は、
上述した先端部にベアリング79が取り付けられたカム
ピン77と摺接されるカム部86が形成されており、こ
のカム部86は、厚みが大となる半導体ウェハの高さ位
置Hに対応した第1の水平面部86aと、厚みが小と
なる半導体ウェハの高さ位置Hに対応した第2の水平
面部86bと、これら第1の水平面部86aと第2の水
平面部86bとを連続させる傾斜面部86cとを有して
いる。一方、第2のスライド部材84には、このカム部
材85が収納されるカム収納凹部87と、このカム収納
凹部87の底面部に位置して、カム部材85のカム部8
6を挿通させる挿通孔88が形成されている。そして、
このカム部材85は、第2のスライド部材84の挿通孔
88にカム部86が挿通された状態で、カム収納凹部8
7の底面部に一対のネジ89によって取り付けられてい
る。
【0117】そして、このカム部材85が取り付けられ
た第2のスライド部材84は、一対のクロスローラガイ
ド83を介して支持部材80に取り付けられる際に、上
述した支持部材80の開口部82にカム部材85のカム
部86が進入し、この開口部82内において、上述した
先端部にベアリング79が取り付けられたカムピン77
と、カム部材85のカム部86とが当接された状態とな
っている。
【0118】また、第2のスライド部材84は、駆動手
段であるエアシリンダ90により水平方向に変位駆動さ
れる。このエアシリンダ90は、上述した光学のユニッ
ト15に支持部91を介して固定支持されると共に、ピ
ストン90aの先端部が第2のスライド部材84の一端
に取り付けられた構造を有している。したがって、エア
シリンダ90は、その内部に導入される空気量を制御す
ることで、ピストン90aに押圧される第2のスライド
部材84のスライド量を調節することが可能となってい
る。
【0119】ここで、支持部材80の第2のスライド部
材84と対向する主面には、ガイドピン92が突出して
設けられている。一方、第2のスライド部材84には、
このガイドピン92が係合されるガイド孔93が水平方
向に所定の長さで形成されている。したがって、第2の
スライド部材84は、ガイド孔93内をガイドピン92
が相対移動する範囲内で水平方向にスライド可能となっ
ている。
【0120】以上のように構成されるレンズ駆動機構7
0では、エアシリンダ90が第2のスライド部材84を
水平方向にスライドさせると、先端部にベアリング79
が取り付けられたカムピン77がカム部材85のカム部
86と摺接しながら、第1の水平面部86aと第2の水
平面部86bとの間を相対移動する。これに伴って、第
1のスライド部材72が鉛直方向にスライドされる。
【0121】これにより、レンズ保持部材71に保持さ
れた紫外光用対物レンズ41を、厚みが大となる半導体
ウェハの高さ位置Hと、厚みが小となる半導体ウェハ
の高さ位置Hとの間で、図8及び図9中矢印Aで示す
光軸方向に変位駆動することができる。なお、紫外光用
対物レンズ41は、検査前に初期位置Hに位置してお
り、検査時に検査用ステージ14の載置面19a上に載
置された半導体ウェハの厚みに対応した高さ位置H
へと下降する一方、検査後は上昇し、再び初期位置
に戻ることになる。
【0122】したがって、この検査装置1では、上述し
た検査用ステージ14を鉛直方向に移動操作することに
よって、この検査用ステージ14の載置面19a上に載
置された半導体ウェハと紫外光用対物レンズ41との間
の距離を調整し、更にレンズ駆動機構70が紫外光用対
物レンズ41を光軸方向に変位駆動することによって、
厚みが異なる半導体ウェハを検査する際でも、その厚み
の変化に対応して半導体ウェハと紫外光用対物レンズ4
1との間の距離を容易に調整することが可能となってい
る。
【0123】なお、上述したレンズ駆動機構70では、
カム部86の第1の水平面部86aと第2の水平面部8
6aとの高さ位置を変更したカム部材85と交換するだ
けで、被検査物の厚みの変化に容易に対応することが可
能である。
【0124】また、本発明を適用した検査装置1では、
図10及び図11に示すレボルバ100を備え、このレ
ボルバ100に同倍率の可視光用対物レンズ33とし
て、厚みが大となる半導体ウェハに対応した対物レンズ
101a,101b,101cと、厚みが小となる半導
体ウェハに対応した対物レンズ102a,102b,1
02cとを一対で保持させることによって、被検査物で
ある半導体ウェハの厚みの変化に対応して半導体ウェハ
の検査面と可視光用対物レンズ33との間の距離を容易
に調節することを可能としている。
【0125】なお、ここでは、可視光用対物レンズ33
のうち、対物レンズ101a,102aを低倍率レンズ
とし、対物レンズ101b、102bを中倍率レンズと
し、対物レンズ101c,102cを高倍率レンズと
し、各倍率のレンズ同士が同倍率となるように設定され
ている。
【0126】レボルバ100は、各レンズ101a,1
01b,101c,102a,102b,102cが保
持されるレンズ保持部103を有し、このレンズ保持部
103を回転可能に支持する回転支持部104を介し
て、上述した光学ユニット15に取り付けられている。
【0127】レンズ保持部103は、略円錐状又は略半
球面状に形成されており、その回転軸が鉛直方向に対し
て所定の角度で傾けられた状態で回転支持部104に軸
支されている。また、このレンズ保持部103には、そ
の回転軸に対して光軸が所定の角度で傾けられた状態
で、各レンズ101a,101b,101c,102
a,102b,102cが同心円状に並ぶように取り付
けられている。また、このレンズ保持部103は、図示
を省略する駆動モータにより図11中矢印B方向に回転
駆動される。
【0128】したがって、このレボルバ100は、レン
ズ保持部103を回転させることによって、このレンズ
保持部103に保持された対物レンズ101a,101
b,101c,102a,102b,102cを選択的
に被検査物の像を拡大する位置へと移動させ、このとき
選択された可視光用対物レンズ33の光軸方向を検査用
ステージ14の載置面19aと直交する方向、すなわち
鉛直方向と一致させる。これにより、選択された可視光
用対物レンズ33の倍率に応じて、検査用ステージ14
の載置面19a上に載置された半導体ウェハの像を拡大
することができ、この拡大された半導体ウェハの像を可
視光用CCDカメラ34により撮像することができる。
【0129】ここで、レンズ保持部103における各レ
ンズ101a,101b,101c,102a,102
b,102cの配置については、レンズ保持部103の
回転によって各レンズの倍率が順に切り替わる配置とす
ることが好ましく、更にレンズ保持部103の回転方向
によって厚みが大となる半導体ウェハに対応した対物レ
ンズ101a,101b,101cと、厚みが小となる
半導体ウェハに対応した対物レンズ102a,102
b,102cとが順に並ぶ配置とすることが好ましい。
これにより、レンズ保持部103の回転方向に合わせ
て、厚みが大となる半導体ウェハに対応した対物レンズ
101a,101b,101cの倍率と、厚みが小とな
る半導体ウェハに対応した対物レンズ102a,102
b,102cの倍率とを効率良く切り替えることが可能
である。
【0130】以上のように、この検査装置1では、上述
した検査用ステージ14を鉛直方向に移動操作すること
によって、この検査用ステージ14の載置面19a上に
載置された半導体ウェハと紫外光用対物レンズ41との
間の距離を調整し、更にレボルバ100が同倍率の可視
光用対物レンズ33として、厚みが大となる半導体ウェ
ハに対応した対物レンズ101a,101b,101c
と、厚みが小となる半導体ウェハに対応した対物レンズ
102a,102b,102cとを一対で保持している
ことから、厚みが異なる半導体ウェハを検査する際に、
その厚みの変化に対応した可視光用対物レンズ33を選
択することによって、半導体ウェハと紫外光用対物レン
ズ41との間の距離を容易に調整することが可能となっ
ている。
【0131】また、この検査装置1には、図12に示す
ように、上述したレンズ駆動機構70による紫外光用対
物レンズ41の光軸方向への変位駆動を制御するレンズ
制御部94が設けられている。
【0132】このレンズ制御部94は、レンズ制御イン
ターフェース61gを介して制御用コンピュータ61と
接続されており、この制御用コンピュータ61からレン
ズ制御インターフェース61gを介して送られる制御信
号に基づいて、レンズ駆動機構70を駆動制御する。具
体的には、上述した紫外光用オートフォーカス制御部4
8による自動焦点位置合わせを行いながら、紫外光用対
物レンズ41が半導体ウェハの厚みに対応した高さ位置
となるように、レンズ駆動機構70による紫外光用対物
レンズ41の光軸方向への変位駆動を制御する。これに
より、光軸方向に変位駆動される紫外光用対物レンズ4
1と、検査用ステージ14の載置面19a上に載置され
た半導体ウェハとの干渉や衝突等を防ぎつつ、紫外光用
対物レンズ41を半導体ウェハの厚みに対応した高さ位
置に設定することが可能である。
【0133】また、この検査装置1には、上述したレボ
ルバ100を回転駆動する駆動モータ105と、この駆
動モータ105によるレボルバ100の回転駆動を制御
するモータ制御部106とが設けられている。
【0134】このモータ制御部106は、モータ制御イ
ンターフェース61hを介して制御用コンピュータ61
と接続されており、この制御用コンピュータ61からモ
ータ制御インターフェース61hを介して送られる制御
信号に基づいて、駆動モータ105を駆動制御する。具
体的には、半導体ウェハの厚みに対応した可視光用対物
レンズ33を選択するように、駆動モータ105による
レボルバ100の回転駆動を制御する。この場合、レボ
ルバ100に保持された可視光用対物レンズ33を低倍
率レンズ101a,102a、中倍率レンズ101b,
102b、高倍率レンズ101c,102cの順に半導
体ウェハの像を拡大する位置へと移動させることが好ま
しい。これにより、選択された可視光用対物レンズ33
と、検査用ステージ14の載置面19a上に載置された
半導体ウェハの干渉や衝突等を防ぎつつ、半導体ウェハ
の厚みに対応した可視光用対物レンズ33を選択するこ
とが可能である。
【0135】ところで、この検査装置1では、上述した
可視光用オートフォーカス制御部47による自動焦点位
置合わせを利用したシーケンス制御を行うことで、検査
用ステージ14の載置面19a上に載置された半導体ウ
ェハの厚みの大小の確認を行うことが可能である。
【0136】具体的に、検査用ステージ14の載置面1
9a上に載置された半導体ウェハの厚みの大小の確認を
行う手順について、図13に示すフローチャートを参照
して説明する。
【0137】先ず、ステップS2−1において、検査用
ステージ14の載置面19a上に載置される半導体ウェ
ハの厚みの設定を行う。すなわち、検査者が入力装置5
3bを操作し、検査される半導体ウェハの厚みの大小を
示す厚みデータを制御用コンピュータ61に入力する。
【0138】次に、ステップS2−2において、制御用
コンピュータ61からモータ制御インターフェース61
hを介して送られる制御信号に基づいて、モータ制御部
106が駆動モータ105を駆動制御する。そして、半
導体ウェハの厚みに対応した可視光用対物レンズ33の
うち、一の対物レンズ(ここでは、最も低倍率である低
倍率レンズ101a又は低倍率レンズ102a)を選択
し、被検査物の像を拡大する位置へと移動させる。
【0139】次に、ステップS2−3において、制御用
コンピュータ61からオートフォーカス制御インターフ
ェース61eを介して送られる制御信号に基づいて、可
視光用オートフォーカス制御部47がZステージ23を
駆動制御し、この最も低倍率となる対物レンズの自動焦
点位置合わせを行う。
【0140】次に、ステップS2−4において、制御用
コンピュータ61が可視光用オートフォーカス制御部4
7によるオートフォーカスがかかるか否かを判別する。
そして、オートフォーカスがかからない場合には、ステ
ップS2−5に進み、オートフォーカスがかかる場合に
は、ステップS2−6に進む。
【0141】ステップS2−5では、半導体ウェハの厚
みの設定が違うことを検査者に警告するため、制御用コ
ンピュータ61が表示装置52にその旨を表示した後、
作業を中止する。
【0142】一方、ステップS2−6では、制御用コン
ピュータ61が可視光用オートフォーカス制御部47に
よるオートフォーカスが所定の範囲内でかかるか否かを
判別する。すなわち、検査用ステージ14の載置面19
a上に載置された被検査物と対物レンズとの間の距離が
適切であるかを判別する。そして、所定の範囲内でオー
トフォーカスがかからない場合には、上述したステップ
S2−5に進み、制御用コンピュータ61が表示装置5
2にその旨を表示した後、作業を中止する。
【0143】一方、所定の範囲内でオートフォーカスが
かかる場合には、ステップS2−7に進む。そして、ス
テップS2−7では、検査用ステージ14の載置面19
a上に載置された半導体ウェハの厚みの大小の確認が完
了したと判断して、検査のための半導体ウェハの位置決
め作業へと移る。
【0144】以上のように、この検査装置1では、例え
ば半導体ウェハの厚みデータを誤って入力したり、半導
体ウェハの厚みの大小が分からない場合でも、上述した
可視光用オートフォーカス制御部47による自動焦点位
置合わせを利用したシーケンス制御を行うことで、検査
用ステージ14の載置面19a上に載置された半導体ウ
ェハの厚みの大小の確認を容易に行うことが可能であ
る。
【0145】一方、この検査装置1において、紫外光用
対物レンズ41は、検査前に初期位置Hに位置してお
り、上述した半導体ウェハの厚みデータを利用して制御
用コンピュータ61からレンズ制御インターフェース6
1gを介して送られる制御信号に基づいて、レンズ制御
部94がレンズ駆動機構70を駆動制御する。そして、
レンズ駆動機構70は、紫外光対物レンズ41を下方へ
と移動させ、この紫外光対物レンズ41を半導体ウェハ
の厚みに対応した高さ位置H,Hに位置決めする。
その後、制御用コンピュータ61からオートフォーカス
制御インターフェース61eを介して送られる制御信号
に基づいて、紫外光用オートフォーカス制御部48がZ
ステージ23を駆動制御し、紫外光用対物レンズ41の
自動焦点位置合わせを行う。
【0146】以上のように、この検査装置14では、検
査用ステージ14の載置面19a上に載置された半導体
ウェハと、可視光用対物レンズ33及び紫外光用対物レ
ンズ41との干渉や衝突等を防ぎつつ、半導体ウェハの
厚み対応した可視光用対物レンズ33を選択し、且つ紫
外光用対物レンズ41を半導体ウェハの厚み対応した高
さ位置に設定することが可能である。
【0147】なお、検査装置1では、上述したステップ
S2−6において、制御用コンピュータ61が検査用ス
テージ14の載置面19a上に載置された被検査物と対
物レンズとの間の距離から半導体ウェハの厚みを算出
し、この算出結果に基づいて、上述したステップS2−
1へと戻り、制御用コンピュータ61に入力された半導
体ウェハの厚みデータを修正するフィードバック制御を
行うようにしてもよい。この場合、上述したステップS
2−5において、半導体ウェハの厚みの設定が違うこと
を検査者に警告した後、自動的に本来の半導体ウェハの
厚み対応した可視光用対物レンズ33を選択し、且つ紫
外光用対物レンズ41を本来の半導体ウェハの厚み対応
した高さ位置に設定することが可能である。
【0148】さらに、検査装置1では、上述したフィー
ドバック制御と共に、ステップS2−1において、半導
体ウェハの厚みデータを対物レンズ33,41との干渉
を防ぐ最大厚みデータに設定しておけば、検査者が半導
体ウェハの厚みデータを入力することなく、自動的に半
導体ウェハの厚み対応した可視光用対物レンズ33を選
択し、且つ紫外光用対物レンズ41を半導体ウェハの厚
み対応した高さ位置に設定することも可能である。
【0149】以上のように、この検査装置1では、上述
したレンズ駆動機構70により紫外光用対物レンズ41
を光軸方向に変位駆動する、また、上述したレボルバ1
00により被検査物に対応した可視光用対物レンズ33
を選択することによって、厚みの異なる被検査物を検査
する際に、その厚みの変化に対応して半導体ウェハと対
物レンズ33,41との間の距離を容易に調整すること
が可能である。そして、更に上述した電気機械変換素子
を用いたZステージ23により検査用ステージ23を鉛
直方向に精密に移動操作することが可能なことから、こ
の検査用ステージ14の載置面19a上に載置された半
導体ウェハと対物レンズ33,41との間の距離を高精
度に調整することが可能である。したがって、この検査
装置1では、厚みの異なる被検査物を検査する際でも、
半導体ウェハを所定の高さ位置に正確に位置決めするこ
とが可能であり、半導体ウェハを高分解能で検査するこ
とが可能である。
【0150】なお、上述した検査装置1は、半導体ウェ
ハの欠陥が何であるかを調べる場合に限らず、半導体ウ
ェハの欠陥識別以外の用途にも使用可能である。例え
ば、半導体ウェハ上に形成したデバイスパターンが、所
望のパターンどおりに適切な形状に形成されているか否
かを検査するのに用いることも可能である。
【0151】また、本発明を適用した検査装置は、上述
した半導体ウェハの検査を行うものに限定されず、微細
パターンの検査に対して広く適用可能であり、例えば、
微細なパターンが形成されたフラットパネルディスプレ
イの検査に用いることも可能である。
【0152】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る検査装置によれば、厚みの異なる被検査物を検査する
際でも、その厚みの変化に対応して被検査物と対物レン
ズとの間の距離を容易に調整することが可能なことか
ら、被検査物を所定の位置に正確に位置決し、被検査物
を高分解能で検査することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した検査装置の外観を示す斜視図
である。
【図2】上記検査装置を構成する装置本体を示す側面図
である。
【図3】上記検査装置を構成する装置本体を示す平面図
である。
【図4】上記検査装置を構成する光学ユニットを示す模
式図である。
【図5】上記検査装置の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図6】上記検査装置を用いて半導体ウェハの検査を行
うときの手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】参照画像と欠陥画像とから欠陥を検出する手法
を説明するための模式図である。
【図8】上記検査装置を構成するレンズ駆動機構を示す
側面図である。
【図9】上記検査装置を構成するレンズ駆動機構を示す
断面図である。
【図10】上記検査装置を構成するレボルバを示す側面
図である。
【図11】上記検査装置を構成するレボルバを示す平面
図である。
【図12】上記検査装置を構成するレンズ駆動機構及び
レボルバの駆動制御を説明するためのブロック図であ
る。
【図13】検査用ステージに載置された半導体ウェハの
厚みの大小の確認を行う手順の一例を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 検査装置、2 クリーンユニット、3 クリーンボ
ックス、4 クリーンエアユニット、5a,5b 送風
機、10 装置本体、11 エレベータ、12搬送用ロ
ボット、13 プリアライナ、14 検査用ステージ、
15 光学ユニット、19 載置部、19a 載置面、
20 Xステージ、21 Yステージ、22 θステー
ジ、23 Zステージ、23a 上部ステージ、23b
下部ステージ、23c 外周面部、31 ハロゲンラ
ンプ、32 可視光用光学系、33 可視光用対物レン
ズ、34 可視光用CCDカメラ、39 紫外光レーザ
光源、40 紫外光用光学系、41 紫外光用対物レン
ズ、42 紫外光用CCDカメラ、47 可視光用オー
トフォーカス制御部、48 紫外光用オートフォーカス
制御部、50 外部ユニット、51,52 表示装置、
53 入力装置、60 画像処理用コンピュータ、61
制御用コンピュータ、70 対物レンズ駆動機構、7
1 レンズ保持部材、72 第1のスライド部材、77
カムピン、79 ベアリング、80 支持部材、8
1,83 クロスローラガイド、84第2のスライド部
材、85 カム部材、86 カム部、86a 第1の水
平面部、86b 第2の水平面部、86c 傾斜面部、
90 エアシリンダ、92ガイドピン、93 ガイド
孔、94 レンズ制御部、100 レボルバ、101
a,101b,101c 厚み大に対応した対物レン
ズ、102a,102b,102c 厚み小に対応した
対物レンズ、103 レンズ保持部、104 回転支持
部、105 駆動モータ、106 モータ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮下 丈人 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2G051 AA51 AB01 AB02 AB07 AC19 BA01 BA08 BA10 BB17 CA04 CA07 DA03 EA11 EA12 EA14 EC01 ED21 4M106 AA01 AA02 BA07 CA38 CA70 DB04 DB12 DB30 DJ03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物が載置される載置面を有し、当
    該載置面に対して水平方向及び鉛直方向に移動操作され
    る検査用ステージと、 上記検査用ステージの上方に位置して、上記載置面上に
    載置された被検査物の像を拡大する対物レンズと、 上記対物レンズにより拡大された被検査物の像を撮像す
    る撮像手段と、 上記対物レンズを光軸方向に変位駆動するレンズ駆動手
    段とを備え、 上記レンズ駆動手段は、上記対物レンズを保持する保持
    部材と、上記保持部材に取り付けられ、上記対物レンズ
    の光軸方向と略直交する方向に突出されたカムピンを有
    する第1のスライド部材と、上記カムピンが摺接される
    カム部を有する第2のスライド部材と、上記第1のスラ
    イド部材を鉛直方向にスライド可能に支持すると共に、
    上記第2のスライド部材を水平方向にスライド可能に支
    持する支持部材と、上記第2のスライド部材を水平方向
    に変位駆動する駆動手段とを有し、 上記カム部は、厚みが大となる被検査物の高さ位置に対
    応した第1の水平面部と、厚みが小となる被検査物の高
    さ位置に対応した第2の水平面部と、上記第1の水平面
    部と上記第2の水平面部とを連続させる傾斜面部とを有
    し、 上記駆動手段により上記第2のスライド部材が水平方向
    にスライドされることによって、上記カムピンが上記カ
    ム部と摺接しながら上記第1の水平面部と上記第2の水
    平面部との間を相対移動し、上記第1のスライド部材が
    鉛直方向にスライドされることによって、上記対物レン
    ズが光軸方向に変位駆動されることを特徴とする検査装
    置。
  2. 【請求項2】 上記レンズ駆動手段による上記対物レン
    ズの光軸方向への変位駆動を制御するレンズ制御手段
    と、 上記検査用ステージの載置面上に載置された被検査物と
    上記対物レンズとの間の距離が上記対物レンズの焦点距
    離と一致するように、上記検査用ステージの鉛直方向へ
    の移動を制御し、上記対物レンズの自動焦点位置合わせ
    を行うオートフォーカス制御手段とを備え、 上記レンズ制御手段は、上記オートフォーカス制御手段
    による自動焦点位置合わせを行いながら、上記対物レン
    ズが上記被検査物の厚みに対応した高さ位置となるよう
    に、上記対物レンズ駆動手段による上記対物レンズの光
    軸方向への変位駆動を制御することを特徴とする請求項
    1記載の検査装置。
  3. 【請求項3】 上記レンズ駆動手段により変位駆動され
    る対物レンズとは別に、倍率の異なった複数の対物レン
    ズを保持し、保持された対物レンズを選択的に上記被検
    査物の像を拡大する位置へと移動させるレボルバを備
    え、 上記レボルバは、同倍率の対物レンズとして、厚みが大
    となる被検査物に対応した対物レンズと、厚みが小とな
    る被検査物に対応した対物レンズとを一対で保持してい
    ることを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  4. 【請求項4】 上記レボルバに保持された対物レンズを
    上記被検査物の像を拡大する位置へと移動させるレボル
    バ駆動手段と、 上記レボルバ駆動手段による上記レボルバの駆動を制御
    するレボルバ制御手段と、 上記検査用ステージの載置面上に載置された被検査物と
    上記レボルバに保持された対物レンズとの間の距離が上
    記対物レンズの焦点距離と一致するように、上記検査用
    ステージの鉛直方向への移動を制御し、上記レボルバに
    保持された対物レンズの自動焦点位置合わせを行うオー
    トフォーカス制御手段とを備え、 上記レボルバ制御手段は、上記オートフォーカス制御手
    段による自動焦点位置合わせを行いながら、上記被検査
    物の厚みに対応した対物レンズを選択するように、上記
    レボルバ駆動手段による上記対物レンズの光軸方向への
    変位駆動を制御することを特徴とする請求項3記載の検
    査装置。
  5. 【請求項5】 上記レボルバに保持された対物レンズを
    上記被検査物の像を拡大する位置へと移動させるレボル
    バ駆動手段と、 上記レボルバ駆動手段による上記レボルバの駆動を制御
    するレボルバ制御手段と、 上記検査用ステージの載置面上に載置された被検査物と
    上記レボルバに保持された対物レンズとの間の距離が上
    記対物レンズの焦点距離と一致するように、上記検査用
    ステージの鉛直方向への移動を制御し、上記レボルバに
    保持された対物レンズの自動焦点位置合わせを行うオー
    トフォーカス制御手段とを備え、 上記レボルバ制御手段が上記レボルバ駆動手段を駆動制
    御し、上記被検査物の厚みに対応した対物レンズのう
    ち、一の対物レンズを上記被検査物の像を拡大する位置
    へと移動させた後に、上記オートフォーカス制御手段が
    自動焦点位置合わせを行うことによって、上記被検査物
    の厚みの大小の確認を行うことを特徴とする請求項3記
    載の検査装置。
  6. 【請求項6】 被検査物が載置される載置面を有し、当
    該載置面に対して水平方向及び鉛直方向に移動操作され
    る検査用ステージと、 上記検査用ステージの上方に位置して、上記載置面上に
    載置された被検査物の像を拡大する対物レンズと、 上記対物レンズにより拡大された被検査物の像を撮像す
    る撮像手段と、 倍率の異なる複数の対物レンズを保持し、保持された対
    物レンズを選択的に上記被検査物の像を拡大する位置へ
    と移動させるレボルバとを備え、 上記レボルバは、同倍率の対物レンズとして、厚みが大
    となる被検査物に対応した対物レンズと、厚みが小とな
    る被検査物に対応した対物レンズとを一対で保持してい
    ることを特徴とする検査装置。
  7. 【請求項7】 上記レボルバに保持された対物レンズを
    上記被検査物の像を拡大する位置へと移動させるレボル
    バ駆動手段と、 上記レボルバ駆動手段による上記レボルバの駆動を制御
    するレボルバ制御手段と、 上記検査用ステージの載置面上に載置された被検査物と
    上記レボルバに保持された対物レンズとの間の距離が上
    記対物レンズの焦点距離と一致するように、上記検査用
    ステージの鉛直方向への移動を制御し、上記レボルバに
    保持された対物レンズの自動焦点位置合わせを行うオー
    トフォーカス制御手段とを備え、 上記レボルバ制御手段は、上記オートフォーカス制御手
    段による自動焦点位置合わせを行いながら、上記被検査
    物の厚みに対応した対物レンズを選択するように、上記
    レボルバ駆動手段による上記対物レンズの光軸方向への
    変位駆動を制御することを特徴とする請求項6記載の検
    査装置。
  8. 【請求項8】 上記レボルバに保持された対物レンズを
    上記被検査物の像を拡大する位置へと移動させるレボル
    バ駆動手段と、 上記レボルバ駆動手段による上記レボルバの駆動を制御
    するレボルバ制御手段と、 上記検査用ステージの載置面上に載置された被検査物と
    上記レボルバに保持された対物レンズとの間の距離が上
    記対物レンズの焦点距離と一致するように、上記検査用
    ステージの鉛直方向への移動を制御し、上記レボルバに
    保持された対物レンズの自動焦点位置合わせを行うオー
    トフォーカス制御手段とを備え、 上記レボルバ制御手段が上記レボルバ駆動手段を駆動制
    御し、上記被検査物の厚みに対応した対物レンズのう
    ち、一の対物レンズを上記被検査物の像を拡大する位置
    へと移動させた後に、上記オートフォーカス制御手段が
    自動焦点位置合わせを行うことによって、上記被検査物
    の厚みの大小の確認を行うことを特徴とする請求項6記
    載の検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009505061A (ja) * 2005-08-09 2009-02-05 カムフィル ファー,インコーポレーテッド 一体型封じ込めシステム
US8202337B2 (en) 2005-08-09 2012-06-19 Camfil Farr, Inc. Integrated containment system
US8328901B2 (en) 2005-08-09 2012-12-11 Camfil Farr, Inc. Integrated containment system
US8608825B2 (en) 2005-08-09 2013-12-17 Camfil Farr, Inc. Integrated containment system

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