JP2000352080A - ユニット部材 - Google Patents

ユニット部材

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JP2000352080A
JP2000352080A JP11165430A JP16543099A JP2000352080A JP 2000352080 A JP2000352080 A JP 2000352080A JP 11165430 A JP11165430 A JP 11165430A JP 16543099 A JP16543099 A JP 16543099A JP 2000352080 A JP2000352080 A JP 2000352080A
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Shinichiro Hayashi
慎一郎 林
Kazushiro Hayashi
和志郎 林
Kozaburo Hayashi
宏三郎 林
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Landscapes

  • Artificial Fish Reefs (AREA)
  • Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨水地下浸透用貯留設備に用いる収装用ブロ
ックとして、海岸等で用いる消波型護岸ブロックとし
て、または、水中に沈設して用いる消波ブロック若しく
は魚礁として、その他各種の用途に使用することが出来
るようにした新規のユニット部材を提供するものであ
る。 【解決手段】 筒体部3の頂部に、ユニット部材Aを互
いの筒体部2を突き合わせた状態で上下に位置させた際
に、当該突き合わせ状態にある両筒体部2の互いの係止
を図るための係合用部3を形成して成るユニット部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雨水地下浸透用貯留設
備に用いる収装用ブロックとして、海岸等で用いる消波
型護岸ブロックとして、または、水中に沈設して用いる
消波ブロック若しくは魚礁として、その他各種の用途に
使用することが出来るようにしたユニット部材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】下水道に対し、大量の雨水が集中的に流
入した場合、下水道としての機能を失い溢水を招いてし
まう。このような事態発生を回避するための手段として
調整池がある、これは、雨水を一時的に貯めておくこと
により、上記した下水道の溢水を防止すると共に、地中
に対する雨水の自然浸透を図るためのものである。然し
乍、調整池は敷地の確保と言う問題と、子供等の落下事
故に対する危険回避のための管理上の問題とを伴い、そ
のため、構築上及び管理上、著しい経済的負担が伴っ
た。
【0003】上記のような問題を解決するための手段と
して、「雨水等の貯留浸透施設」(特開平4−2664
8号)がある。これは、地面を掘り下げてタンク部を構
成し、その内部に透水性を具えた多数の容器状部材を、
前後、左右及び上下方向に配設して充填すると共に、最
上位には被覆手段を設けるように構成したものである。
【0004】当該貯留浸透施設はタンク部内に、実質的
には縦横及び上下に配設した容器状部材内に、雨水を貯
留することによって一時的貯留目的の達成と、地中に対
する雨水浸透を図るようにしたものである。これにより
タンク上面は、その被覆手段の存在に基づく危険性回避
と有効利用が図られ、前記調整池において生じた問題が
解消される。
【0005】然し乍、上記した「雨水等の貯留浸透施
設」における配設充填部材である容器状部材は、これが
箱状であるために強度的問題があると共に、その用途が
当該貯留浸透施設の専用部材とする、と言うような利用
上の制限性が生じた。
【0006】このような問題の解消化を企図し、強度的
強化を図ることに依って多目的利用が図られるようにし
たものとして、特開平10−252108号公報に掲載
された「ユニット部材」がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したユニット部材
は、図7に示すように、基盤部Mの表面に筒部Nを形成
して成るものであり、これを互いの筒部を突き合わせた
状態での連結は、別体部品である連結板Sを介して行う
ように構成したものであった。
【0008】従って、上記ユニット部材の場合、別体部
品である連結板Sが別体部品であるためその作業時の携
行及び保管において顕著な煩雑性が生じることを余儀な
くされるばかりでなく、製造上のコスト高性が伴なっ
た。 更に、当該連結板Sの存在は、連結作業の迅速化
を阻害すると言う問題も生じた。 本発明はこのような
従来の問題を解決したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基盤部1の盤
面に等しい高さの筒体部2を一体的に突設して成るユニ
ット部材Aに対して、当該筒体部3の頂部に、ユニット
部材Aを互いの筒体部2を突き合わせた状態で上下に位
置させた際に、当該突き合わせ状態にある両筒体部2の
互いの係止を図るための係合用部3を形成する。
【0010】または、基盤部11の表面に複数の筒体部
12を突設すると共に、当該筒体部12の高さを異なら
せるように構成した新規なユニット部材Bを提供すると
共に、当該筒体部12の頂部に、ユニット部材Aを互い
の筒体部2を突き合わせた状態で上下に位置させた際
に、当該突き合わせ状態にある両筒体部2の互いの係止
を図るための係合用部3を形成する。
【0011】本発明は、上記のような構成の採用に基づ
き、前記した問題点を解決した新規なユニット部材の提
供を図ったものである。
【0012】
【作用】本発明に係るユニット部材は、組立てに際し、
その互いの筒体部2を対向させた状態で上下に連結した
ものを一単位とし、これを所要単位数、前後、左右及び
上下方向に連結することによって枠状構造体を形成す
る。 形成された構造体は、筒体部2をスペーサーとし
て所定の空間が形成された構造体として機能する。この
時、突き合わせ状態にある筒体部相互の連結は、係止用
部3の係合に基づき行われる。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係るユニット部材Aの一例を
表したものである。 同図において、当該ユニット部材
Aは矩形状を呈する基盤部1と、当該基盤部1の盤面に
一体的に突設した筒体部2とから成るものである。 な
お、図示の実施例にあっては、四つの筒体部2を、中心
に対して対称的に形成するように構成してあるが、当該
筒体部2の配置形態及び形成個数は、図示の実施例に限
定されるものではない。 すなわち、当該筒体部2は1
個または適宜の複数個とすることが出来る。
【0014】また、上記筒体部2の形態は、図1に示す
ような円錐台形状に限定されるものではなく、等径の筒
体、多角形や楕円等任意の断面形状を具えた筒体であっ
ても良い。
【0015】更に、基盤部1の平面形状も、図1に示す
ような正四角形状以外、円形、楕円形、多角形等任意な
形状とすることも出来る。 換言すると、当該基盤部1
の平面形状は、同一面状に連続して組み合わせ可能とす
る形状であれば良い。
【0016】3は筒体部2の頂部に形成した係合用部で
あって、ユニット部材Aを互いの筒体部2を突き合わせ
た状態での連結に際して、上下に位置する筒体部の突き
合わせ部分において係止目的が達成されるような形態を
具えたものである。
【0017】図1に示す実施例にあっては、筒体部2の
頂面部に、突起部3aと当該突起部をしっくりと嵌合さ
せる形態を具えた凹窪部3bとを、上記突き合わせ時
に、互いに対向可能とする位置に形成するように構成し
てある。 図2は当該突き合わせ状態で上下に連結した
場合を表したものである。ところで、図1に示すユニッ
ト部材を、互いに180度平面回転させた状態で突き合
わせることに依り、互いの突起部3aと凹窪部3bとが
対向する位置となり、この状態で上下に重ねれば、両者
の突起部3aと凹窪部3bが係止されることとなる。
すなわち、上下に位置するユニット部材は同一形態のも
のであり、これを互いに左右を逆にした状態で位置させ
ることによって、上記連結が図られることとなる。
【0018】図3は本発明の第2の実施例を表したもの
であって、上記した連結用係合用部3の形態を、筒体部
2の頂面部に高低段部3cを形成し、これの咬み合いに
基づき係止目的が達成されるように構成したものであ
る。
【0019】図4は本発明の第3の実施例を表したもの
であって、上記した連結用係合用部3の形態を、筒体部
2の頂縁部に凹凸縁を形成し、これの互いの咬み合いに
基づき係止目的が達成されるように構成したものであ
る。
【0020】図5はユニット部材の他の実施例を表した
ものである。 すなわち、図1乃至図4に示す実施例に
あっては筒体部の高さを全て同一とするように構成して
あるが、図5に示す実施例におけるユニット部材Bは、
基盤部11の表面に突設する各筒体部12の高さを、夫
々異ならせるように構成したものである。
【0021】この場合、図5に示すように各筒体部の高
さを、同一形態のユニット部材Bを、左右を逆にして位
置させることによって、両者の基盤部11を水平状態と
する連結が図られるようにするように構成する。 すな
わち、突き合わせ状態下に於いて、対向する上下の筒体
部の高さの和が、全て等しい高さとなるように構成する
ことが好ましい。 このような構成を採らなかった場合
は、上位及び下位に位置するユニット部材を、夫々専用
の形状とするように構成する必要が生じる。
【0022】図6は上記したユニット部材Aの頂面に係
合用部13を形成した場合の実施例を表したものであ
る。 すなわち、筒体部12の頂部に、ユニット部材B
を互いの筒体部12を突き合わせた状態での連結に際し
て、上下に位置する筒体部の突き合わせ部分において係
止目的が達成されるような形態を具えた係合用部13を
形成するように構成したものである。
【0023】そして、上記した係合用部13の形態は、
既述した図1及び図2に示すような形態、若しくは、図
3または図4に示すような適宜な形態、換言すれば、突
き合わせ部分において係止目的が達成されるような所要
の形態とするものである。
【0024】本発明に係るユニット部材相互の組立て
は、次のようにして行われる。 すなわち、二枚のユニ
ット部材をその互いの筒体部2を対向させた状態で上下
に連結したものを一単位とし、これを所要単位数、前
後、左右及び上下方向に連結することによって枠状構造
体を形成する。 形成された構造体は、筒体部2をスペ
ーサーとして所定の空間が形成された構造体として機能
する。 この時、突き合わせ状態にある筒体部相互の連
結は、係止用部3の係合に基づき行われる。
【0025】上記のように組み立てられた構造体は、既
述した「雨水等の貯留浸透施設」(特開平4−2664
8号)におけるタンク部内に収装する事により、雨水貯
留用充填部材としての役割を果たす。 また、海岸線に
設置することにより消波型護岸ブロックとして、また、
海中に沈設することによって消波ブロックとして、更に
は魚養殖用人工岩礁としての利用等、各種用途に供され
る。
【0026】
【発明の効果】本発明は請求項1に記載のような構成、
すなわち、基盤部1の盤面に等しい高さの筒体部2を一
体的に突設して成るユニット部材に対し、当該筒体部3
の頂部に、ユニット部材Aを互いの筒体部2を突き合わ
せた状態で上下に位置させた際に、当該突き合わせ状態
にある両筒体部2の互いの係止を図るための係合用部3
を形成したから、図7に示す従来例のように別体部品
(連結板S)を用いることなく、筒体部相互の連結が図
られることとなる。
【0027】従って、当該別体部品の準備及び保管上も
たらされる煩雑性、並びに、当該別体部品の存在からも
たらされる連結作業の迅速性阻害と言う問題は、本発明
にあっては全く解消される。
【0028】本発明は請求項2に記載のような構成、す
なわち、基盤部11の表面に複数の筒体部12を突設す
ると共に、当該筒体部12の高さを異ならせるように構
成したから、突き合わせ状態にある筒体部の各頂面部高
さが同一平面化する事がない。 従って、ユニット部材
の横方向の摺動性に抵抗力を生じさせ、突き合わせ状態
での安定化が図られる。
【0029】本発明は請求項3に記載のような構成、す
なわち、対向する上下の筒体部の高さの和が、全て等し
い高さとなるように構成することに依り、上下に位置さ
せるユニット部材を同一形態のものの使用が許容化され
る。
【0030】本発明は請求項4に記載のような構成、す
なわち、正係合用部3、13を筒体部2,12の頂面部
に形成することに依り、突き合わせ状態での接触面が筒
体部の頂面全体となり、その接触摩擦が高められること
となる。
【0031】本発明は請求項5に記載のような構成、す
なわち、係合用部3,13を筒体部2,12の頂縁部に
形成することに依り、当該筒体部の頂面は天面板部を設
ける必要がない。 従って、ユニット部材の製造上の簡
易化が図られる。
【0032】本発明は請求項6に記載のような構成、す
なわち、ユニット部材A,Bを互いに180度平面回転
させた状態で突き合わせることに依り、上下に位置する
筒体部2,12相互の係止が図られるような形態の係止
用部3,13を形成することに依り、上下に位置させる
ユニット部材として、同一形態のものの使用が許容化さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を表した斜視図である。
【図2】第1の実施例の連結状態を表した正面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例の連結状態を表した正面
図である。
【図4】本発明の第3の実施例の連結状態を表した正面
図である。
【図5】本発明の第4の実施例の連結状態を表した正面
図である。
【図6】本発明の第5の実施例の連結状態を表した正面
図である。
【図7】従来のユニット部材の連結状態を表した正面図
である。
【符号の説明】
A ユニット部材 1 基盤部 2 筒体部 3 係合用部 B ユニット部材 11 基盤部 12 筒体部 13 係合用部 S 連結板 M 基盤部 N 筒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 宏三郎 茨城県日立市金沢町1丁目10番15号 Fターム(参考) 2B003 AA01 AA04 BB02 BB03 BB05 BB06 BB08 2D063 AA01 AA11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基盤部(1)の盤面に等しい高さの筒体
    部(2)を一体的に突設して成るユニット部材であっ
    て、当該筒体部(3)の頂部に、ユニット部材(A)を
    互いの筒体部(2)を突き合わせた状態で上下に位置さ
    せた際に、当該突き合わせ状態にある両筒体部(2)の
    互いの係止を図るための係合用部(3)を形成して成る
    ユニット部材。
  2. 【請求項2】 基盤部(11)の表面に複数の筒体部
    (12)を突設すると共に、当該筒体部(12)の高さ
    を異ならせるように構成したユニット部材。
  3. 【請求項3】 対向する上下の筒体部の高さの和が、全
    て等しい高さとなるように構成した請求項2に記載のユ
    ニット部材。
  4. 【請求項4】 係合用部(3、13)を筒体部(2,1
    2)の頂面部に形成して成る請求項1乃至請求項3の何
    れかに記載のユニット部材。
  5. 【請求項5】 係合用部(3,13)を筒体部(2,1
    2)の頂縁部に形成して成る請求項1乃至請求項3の何
    れかに記載のユニット部材。
  6. 【請求項6】 ユニット部材(A,B)を互いに180
    度平面回転させた状態で突き合わせることに依り、上下
    に位置する筒体部(2,12)相互の係止が図られるよ
    うな形態の係止用部(3,13)を形成するように構成
    した請求項1乃至請求項3の何れかに記載したユニット
    部材。
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