JP2000351901A - 液状付加硬化型シリコーンゴム組成物 - Google Patents

液状付加硬化型シリコーンゴム組成物

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JP2000351901A JP11163109A JP16310999A JP2000351901A JP 2000351901 A JP2000351901 A JP 2000351901A JP 11163109 A JP11163109 A JP 11163109A JP 16310999 A JP16310999 A JP 16310999A JP 2000351901 A JP2000351901 A JP 2000351901A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)付加硬化型のオルガノポリシロキ
サン成分、及び(B)BET法による比表面積が50m
2/g以上であり、有機ケイ素化合物により表面のカー
ボン量が3重量%以上となるように表面処理された補強
性シリカ微粉末を含有することを特徴とする液状付加硬
化型シリコーンゴム組成物。 【効果】 本発明の液状付加硬化型シリコーンゴム組成
物は、コスト削減又は量産化のために硬化時間を短くし
ても、アルケニル基含有オルガノポリシロキサン(ベー
スポリマー)にオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン、付加反応触媒、補強性シリカ微粉末を混合後におい
て増粘性を抑え、かつポットライフを延長でき、従って
長期間成型機の未加硫ゴムを通すライン又は加硫後の成
型物に悪影響を及ぼさない優れた液状付加硬化型シリコ
ーンゴム組成物を与えるものとして有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポットライフが長
く、また増粘性を抑えることが可能で、特に射出成形用
等として好適な液状付加硬化型シリコーンゴム組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、付加硬化型のシリコーンゴム組成物の成形方法とし
ては、プレス成形、トランスファー成形、射出成形など
が採用されているが、近年コスト削減や量産化するに当
たり、成形サイクルを短くするためゴムの硬化性を速め
ることが行われている。しかし、付加硬化の場合、硬化
性を速くするとポットライフが短くなるという不具合が
生じる。また、シリコーンゴム組成物を混合後、時間を
置かずに成形する場合は問題はないが、成型機を止めて
長期間使用しない場合、組成物の増粘やポットライフが
短いため、成形する金型へ到達する前に詰まりやゲルが
発生し、成型物に悪影響を及ぼす危険がある。
【0003】一方、ゴム強度、耐久性等の物理的特性を
与えようとすると補強性シリカの配合は必要不可欠であ
る。透明な製品を要求される場合は、用途によって高硬
度にするために補強性シリカを多量に配合する必要があ
る。その場合、配合されたシリカは、配合後経時により
凝集して増粘し始め、また付加硬化型シリコーンゴム組
成物の架橋成分(オルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン)、付加反応触媒、ベースオイルとの存在においてポ
ットライフが短くなる現象が起こるという問題があり、
この点の解決が望まれていた。
【0004】本発明は上記要望に応えるためになされた
もので、付加硬化型オルガノポリシロキサン成分と補強
性シリカ微粉末とを混合した後において、増粘性が抑え
られ、ポットライフが延長された液状付加硬化型シリコ
ーンゴム組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、付加硬化型のオルガノポリシロキサン成分に加水分
解性基を有するモノマー又はその部分加水分解反応物か
らなるケイ素化合物で表面処理された補強性シリカ微粉
末であり、その処理されたシリカ表面のカーボン量が3
重量%以上であるシリカ微粉末を含有することにより、
硬化性を速くしても、ゴム組成物混合後において増粘性
を抑え、かつポットライフを延長でき、長期間成型機の
未加硫ゴムを通すライン又は成型物に悪影響を及ぼさな
いシリコーンゴム組成物を得られることを知見し、本発
明をなすに至った。
【0006】従って、本発明は、(A)付加硬化型のオ
ルガノポリシロキサン成分、及び(B)BET法による
比表面積が50m2/g以上であり、有機ケイ素化合物
により表面のカーボン量が3重量%以上となるように表
面処理された補強性シリカ微粉末を含有することを特徴
とする液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を提供す
る。
【0007】この場合、(B)成分における有機ケイ素
化合物は、補強性シリカ微粉末表面を(CH3n−Si
−基(nは1〜3の整数)で覆うことができる加水分解
性基を有するモノマー又はその部分加水分解反応物、よ
り好ましくはオルガノシラザン類であることが好適であ
る。また、(B)成分を(A)成分又は(A)成分中に
含まれるアルケニル基含有オルガノポリシロキサンとの
混合時に更に表面処理剤にて処理することによって得ら
れたものを使用することができる。
【0008】本発明においては、表面カーボン量が3重
量%以上という疎水化率の高い補強性シリカ微粉末を使
用することにより、未加硫(未硬化)の液状付加硬化型
シリコーンゴム組成物の室温でのポットライフが顕著に
増大したものであり、特に本発明の組成物は、射出成形
用等として好適である。
【0009】以下、本発明につき詳細に説明すると、
(A)成分の付加硬化型のオルガノポリシロキサン成分
としては、(イ)下記平均組成式(1) R1 aSiO(4-a)/2 (1) (式中、R1は炭素数1〜12の置換又は非置換の一価
炭化水素基であるが、R1の0.01〜20モル%はア
ルケニル基である。aは1.5〜2.8の正数であ
る。)で示され、1分子中に少なくとも平均2個のアル
ケニル基を含有するオルガノポリシロキサン、(ロ)下
記平均組成式(2) R2 bcSiO(4-b-c)/2 (2) (式中、R2は炭素数1〜10の置換又は非置換の一価
炭化水素基である。bは0.7〜2.1、cは0.00
2〜1の正数であり、b+cは0.8〜3を満足す
る。)で示され、1分子中に少なくとも2個のケイ素原
子に結合した水素原子を含有するオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサン、(ハ)触媒量の付加反応触媒を主成
分とするオルガノポリシロキサン成分が好適に使用され
る。
【0010】上記式(1)のアルケニル基含有オルガノ
ポリシロキサンは、付加硬化型オルガノポリシロキサン
(A)成分の主剤(ベースポリマー)であり、ここで、
1は好ましくは炭素数1〜12、より好ましくは炭素
数1〜8の置換又は非置換の一価炭化水素基であり、具
体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、イソブチル基、ブチル基、tert−ブチル基、
ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキ
シル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル
基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニ
ル基、ブテニル基イソブテニル基、ヘキセニル基、シク
ロヘキセニル基、オクテニル基等のアルケニル基、フェ
ニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリー
ル基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピ
ル基等のアラルキル基、クロロメチル基、ブロモエチル
基、3,3,3−トリフロロプロピル基、3−クロロプ
ロピル基、シアノエチル基等のハロゲン置換、シアノ基
置換炭化水素などが挙げられる。なお、各置換基はそれ
ぞれ異なっていても同一でもよいが、アルケニル基の含
有量は全有機基(即ち、R1)中の0.01〜20モル
%(即ち、0.0001〜0.2)、好ましくは0.1
〜10モル%(即ち、0.001〜0.1)がアルケニ
ル基であることが好ましく、また分子中に少なくとも平
均2個のアルケニル基を有していることが必要である。
なおまた、R1は上記のいずれでもよいが、アルケニル
基としてはビニル基、他の置換基としてはメチル基、フ
ェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基の導入
が好ましい。また、aは1.5〜2.8、好ましくは
1.8〜2.5、より好ましくは1.95〜2.05の
範囲の正数である。
【0011】上記式(1)のオルガノポリシロキサン
は、その分子構造が直鎖状であっても、或いはR1Si
3/2単位やSiO4/2単位を含んだ分岐状であってもよ
いが、通常は主鎖部分が基本的にR1 2SiO2/2のジオ
ルガノシロキサン単位の繰り返しからなり、分子鎖両末
端がR1 3SiO1/2のトリオルガノシロキシ単位で封鎖
された直鎖状のジオルガノポリシロキサンであることが
一般的である。また、分子中のアルケニル基は分子鎖末
端或いは分子鎖途中のケイ素原子のいずれに結合したも
のであっても、また両方に結合したものであってもよい
が、硬化性、硬化物の物性等の点から少なくとも分子鎖
両末端のケイ素原子に結合したアルケニル基を有するも
のであることが好ましい。
【0012】上記アルケニル基含有オルガノポリシロキ
サンの粘度は、25℃において100〜1,000,0
00cps(センチポイズ、以下同様)、特に500〜
500,000cpsであることが望ましい。
【0013】上記アルケニル基含有オルガノポリシロキ
サンは、公知の方法によって製造することができ、具体
的には環状及び/又は直鎖状のオルガノポリシロキサン
とヘキサオルガノジシロキサンとをアルカリ又は酸触媒
の存在下に平衡反応を行うことにより得ることができ
る。
【0014】また、上記式(2)のオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンにおいて、R2はR1と同様である
が、脂肪族不飽和結合を有さないものであることが好ま
しく、特にメチル基、フェニル基、3,3,3−トリフ
ルオロプロピル基が好ましい。bは0.7〜2.1、好
ましくは1〜2、cは0.002〜1、好ましくは0.
01〜1で、かつb+cは0.8〜3、好ましくは1.
5〜2.8を満足する正数である。
【0015】このオルガノハイドジェンポリシロキサン
は、付加反応触媒の存在下に前記(イ)成分の主剤に対
する架橋剤として作用するものであり、1分子中に少な
くとも平均2個、好ましくは3個以上のケイ素原子に結
合した水素原子(即ち、SiH基)を有するものであ
り、このSiH基は分子鎖末端或いは分子鎖途中のいず
れに位置するものであっても、また両方に位置するもの
であってもよい。このようなオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンとしては、1,1,3,3−テトラメチル
ジシロキサン、メチルハイドロジェンシクロポリシロキ
サン、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロ
キサン環状共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖
メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチ
ルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロ
ジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジ
ェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジ
メチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサ
ン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端
トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキ
サン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重
合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジ
メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサ
ン・ジメチルシロキサン共重合体、(CH32HSiO
1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(C
32HSiO1/2単位とSiO4/2単位と(C65)S
iO3/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO
1/2単位と(CH33SiO1/2単位とSiO4/2単位と
からなる共重合体などを挙げることができる。
【0016】上記式(2)のオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンは、その分子構造が直鎖状であっても、環
状、分岐状或いは三次元網状構造を有するものであって
もよい。分子量に特に限定はないが、常温で液体である
ことが好ましく、その粘度は25℃において0.1〜1
0,000cps、特に0.5〜5,000cpsであ
ることが望ましく、また分子中のSiH基の数が平均で
2.01〜300個、好ましくは2.5〜100個程度
のものであればよい。
【0017】なお、上記オルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンは、公知の方法によって製造することができ
る。
【0018】上記オルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンの配合量は、通常(イ)成分のオルガノポリシロキサ
ン100部(重量部、以下同じ)に対して0.1〜30
0部、好ましくは0.3〜200部、特に0.5〜10
0部の範囲である。
【0019】また、このオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンは、分子中のケイ素原子に結合した水素原子
(SiH基)が(イ)成分のオルガノポリシロキサン中
のアルケニル基に対してモル比で0.3〜20モル/モ
ル、好ましくは0.8〜3モル/モルとなるように配合
することもできる。
【0020】また、付加反応触媒としては、白金黒、塩
化第二白金、塩化白金酸、塩化白金酸と一価アルコール
との反応物、塩化白金酸とオレフィン類やビニルシロキ
サンとの錯体、白金ビスアセトアセテート、パラジウム
系触媒、ロジウム系触媒等が挙げられる。この付加反応
触媒の添加量は触媒量であり、通常(イ)成分に対して
白金、パラジウム又はロジウム金属として0.1〜1,
000ppm、特に1〜300ppmである。
【0021】上記付加硬化型オルガノポリシロキサン成
分には基本的にシリカ微粉末、その他の無機充填剤は配
合されないが、上記主成分以外に任意成分としてビニル
シクロテトラシロキサン等のビニル基含有オルガノポリ
シロキサン、トリアリルイソシアヌレート、アルキルマ
レエート、エチニルシクロヘキサノール等のアセチレン
アルコール類及びそれらのシラン、シロキサン変性物、
ハイドロパーオキサイド、テトラメチルエチレンジアミ
ン、ベンゾトリアゾール及びそれらの混合物などの付加
反応制御剤等を本発明の効果を妨げない範囲で添加する
ことができる。
【0022】次に、(B)成分の補強性シリカ微粉末
は、組成物混合後、経時によって凝集からくる増粘、ま
た硬化型オルガノポリシロキサン成分の架橋成分(オル
ガノハイドロジェンポリシロキサン、付加反応触媒)、
ベースオイルとの存在においてポットライフが短くなる
現象を抑制するもので、その補強性シリカ微粉末として
は、有機ケイ素化合物で表面処理されたシリカ微粉末で
あって、その処理されたシリカ表面のカーボン量が3重
量%以上であるシリカ微粉末を用いることが特徴であ
り、特には表面処理が加水分解性基を有するモノマー又
はその部分加水分解反応物からなる有機ケイ素化合物で
上記シリカ表面を(CH3n−Si−基(nは1〜3の
整数)で覆うことができる表面処理剤を使用してシリカ
表面を処理したシリカ微粉末を用いることが好ましい。
表面処理されるシリカの種類に特に限定はなく、従来の
シリコーンゴム組成物に使用されているものを使用でき
るが、処理される前のBET吸着法による比表面積が5
0m2/g以上である補強性シリカ微粉末を用いること
が必要である。この場合、通常50〜600m2/g、
特に100〜400m2/gの沈澱シリカ、ヒュームド
シリカ、焼成シリカなどが好適に使用され、ゴム強度を
向上するにはヒュームドシリカが好適である。
【0023】本発明において、シリカ微粉末は、ゴムの
補強剤として必要不可欠なものであるが、未処理のシリ
カは表面に多数のシラノール基(Si−OH基)が存在
するために補強剤として添加するとチキソトロピーなど
による増粘、ポットライフの短縮などの影響を受けるた
めシリカ表面は疎水化処理することが必要であり、その
処理量はシリカ表面のカーボン量として3重量%以上、
好ましくは3.5重量%以上が必要である。3重量%未
満ではゴム組成物の増粘、ポットライフの向上に効果が
少ない。なお、カーボン量の上限は特に制限されない
が、通常20重量%以下、好ましくは12重量%以下、
特に8重量%以下である。
【0024】これらのシリカ微粉末は、予め粉体の状態
で直接処理されたものがよく、通常、処理法としては一
般的周知の技術を採用することができ、例えば、常圧で
密閉された機械混練装置に、或いは流動層に上記未処理
のシリカ微粉末と処理剤を入れ、必要に応じて不活性ガ
ス存在下において室温或いは熱処理にて混合処理され、
場合により触媒を使用して処理を促進してもよく、混練
後乾燥することにより調製することができる。処理剤の
配合量は、その処理剤の被覆面積から計算される量以上
であればよい。
【0025】処理剤としては、シリカ微粉末表面を(C
3n−Si−基(nは1〜3の整数)で示されるモノ
メチルシリル基、ジメチルシリル基、トリメチルシリル
基で覆うことができるものが好ましく(なお、上記の各
シリル基において、メチル基以外のケイ素原子上の結合
手はSi−O−Siで示されるシロキサン構造を形成す
る酸素原子と結合するものである。)、具体的には、
1,3-ジビニルテトラメチルジシラザン、1,3-ジメ
チルテトラビニルジシラザン、ヘキサメチルジシラザン
等のヘキサオルガノジシラザン、オクタメチルトリシラ
ザン、1,5−ジビニルヘキサメチルトリシラザン等の
オクタオルガノトリシラザンなどのオルガノシラザン
類、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシ
ラン、プロピルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキ
シシラン等のアルキルトリアルコキシシラン、ジメチル
ジメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジメチ
ルジエトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン等のジ
アルキルジアルコキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリス(メトキ
シエトキシ)シラン等のアルケニルトリアルコキシシラ
ン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジエトキシシ
ラン等のジアルケニルジアルコキシシラン、トリメチル
メトキシシラン、トリエチルメトキシシラン等のトリア
ルキルアルコキシシラン、トリビニルメトキシシラン、
トリビニルエトキシシラン等のトリアルケニルアルコキ
シシラン、トリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロ
シラン、メチルトリクロロシラン、ビニルトリクロロシ
ラン、ジビニルジクロロシラン、トリビニルクロロシラ
ン等のオルガノクロロシラン及びクロロプロピルトリメ
トキシシラン等のシランカップリング剤、ジメチルポリ
シロキサン、オルガノハイドロジェンポリシロキサン等
の有機ケイ素化合物が挙げられ、これらの部分加水分解
反応物であってもよい。なお、これらの中では、加水分
解性基以外のケイ素原子に結合する置換がメチル基であ
るシラン系カップリング剤及びオルガノシラザン類が好
ましく、特にはオルガノシラザン類が好ましい。
【0026】(B)成分の配合量は、(A)成分100
部に対して、特には(A)成分中のアルケニル基含有オ
ルガノポリシロキサン100部に対して1〜100部が
好ましく、より好ましくは2〜80部がよい。(B)成
分の配合量が少なすぎると機械的強度が弱くなり、多す
ぎる場合には(B)成分の充填が困難となり、作業性、
加工性が悪くなる。
【0027】また、配合時に上記疎水化処理したシリカ
微粉末を更に疎水化処理すれば更によい。その場合配合
時に使用する疎水性を与える表面処理剤として、有機ケ
イ素化合物であるシラン系カップリング剤及びその部分
加水分解物、オルガノシラザン類、チタネート系カップ
リング剤、オルガノポリシロキサンオイル(ジメチルポ
リシロキサンオイル)或いはオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンオイル等が挙げられる。
【0028】使用される表面処理剤において、シラン系
カップリング剤としては、メチルトリメトキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラ
ン、ブチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシ
ラン、ジエチルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルトリメトキシシラン、トリメチルメトキ
シシラン、トリエチルメトキシシラン、ビニルトリス
(メトキシエトキシ)シラン、トリメチルクロロシラ
ン、トリメチルアミノシラン、グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、グリシドキシプロピルメチルジエト
キシシラン、(エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ジ
メチルジメトキシシラン、ジビニルジメトキシシラン及
びクロロプロピルトリメトキシシランなどが例示される
が、シラン系であれば特に限定はなく使用でき、また上
記シランの部分加水分解物も使用できる。
【0029】使用されるオルガノシラザン類としては、
ヘキサメチルジシラザン、ジビニルテトラメチルジシラ
ザン、ジフェニルテトラメチルジシラザンなどが例示さ
れる。
【0030】使用されるチタネート系カップリング剤と
しては、テトラi−プロピルチタネート、テトラn−ブ
チルチタネート、ブチルチタネートダイマー、テトラス
テアリルチタネート、トリエタノールアミンチタネー
ト、チタニウムアセチルアセトネート、チタニウムエチ
ルアセトアセテート、チタニウムラクテート及びオクチ
レングリコールチタネート、イソプロピルトリステアロ
イルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンス
ルホニルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチル
ピロホスフェート)チタネート、ビス(ジオクチルピロ
ホスフェート)オキシアセテートチタネート、ビス(ジ
オクチルピロホスフェート)エチレンチタネート等が例
示される。
【0031】使用されるオルガノポリシロキサンオイル
としては、無官能性のオルガノポリシロキサンオイル、
特にはジメチルポリシロキサンオイルが好ましく、また
その分子構造は環状、鎖状、分岐状、網目構造のいずれ
でもよく、粘度0.65〜100,000センチストー
クス(25℃)のものが好適に使用される。
【0032】使用されるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンオイルとしては、分子構造が環状、鎖状、分岐
状、網目状のいずれでもよいが、下記平均式(3)で示
されるメチルハイドロジェンポリシロキサンが望ましく
使用される。
【0033】
【化1】
【0034】なお、式中rは0〜50の整数、sは1〜
50の整数の範囲である。rが50を超えると、粘度が
高く、処理しにくくなる。sが50を超えても同様に粘
度が高く、表面が濡れ難く、好ましくない。
【0035】処理剤の配合量は、その処理剤の被覆面積
から計算される量以上であればよいが、特に上記シリカ
微粉末100部に対して0.1部未満では処理剤として
の効果がなく、20部を超えると工程上無駄となり、コ
スト的にも不利となる場合があるので、0.1〜20部
となるような量であり、好ましくは0.5〜10部とな
る量である。
【0036】処理法は、単独で処理しても他の成分と混
練しながら処理してもどちらでもよいが、一般的周知の
技術により処理でき、例えば、常圧で機械混練装置に他
の配合物と処理剤を入れ、必要に応じて不活性ガス存在
下において室温或いは熱処理にて混合処理する方法が採
用でき、場合により触媒を使用して処理を促進してもよ
く、混練することにより調製することができる。
【0037】本発明のシリコーンゴム組成物には、上記
した成分以外に、目的に応じて各種の添加剤、例えば酸
化チタン、酸化鉄、酸化セリウム、酸化バナジウム、酸
化コバルト、酸化クロム、酸化マンガン等の金属酸化物
及びその複合物、石英粉末、珪藻土、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、アルミナ、カーボン等の無機充填剤
を添加することができ、また目的とする特性を損なわな
い限り顔料、耐熱剤、難燃剤、可塑剤、反応制御剤等を
添加してもよい。なお、これら任意成分の添加量は、本
発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができ
る。
【0038】本発明のシリコーンゴム組成物は、上記し
た(A),(B)成分、任意成分を常温で均一に混合す
るだけでも得ることが可能であるが、好ましくは(B)
成分は、(A)成分のうち(ロ),(ハ)成分及び場合
によっては(イ)成分の一部とを除いた成分とプラネタ
リーミキサーやニーダー等で100〜200℃の範囲で
1〜4時間熱処理し、その時点で上記処理剤を添加して
もよい。その後、室温で先に除いた(ロ),(ハ)成分
及び場合によっては(イ)成分の一部とを混合して組成
物を得ることができる。成型方法は、混合物の粘度によ
り自由に選択することができ、注入成型、圧縮成型、射
出成型、押出成型、トランスファー成型等いずれの方法
を採用してもよいが、本発明組成物は特に射出成形用と
して好適である。その硬化条件は、通常60〜200℃
で10秒〜24時間の範囲内で加熱成形することができ
る。
【0039】なお、本発明の液状シリコーンゴム組成物
は、25℃の粘度が100,000ポイズ以下、特に5
0,000ポイズ以下であることが好ましい。
【0040】
【発明の効果】本発明の液状付加硬化型シリコーンゴム
組成物は、コスト削減又は量産化のために硬化時間を短
くしても、アルケニル基含有オルガノポリシロキサン
(ベースポリマー)にオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン、付加反応触媒、補強性シリカ微粉末を混合後に
おいて増粘性を抑え、かつポットライフを延長でき、従
って長期間成型機の未加硫ゴムを通すライン又は加硫後
の成型物に悪影響を及ぼさない優れた液状付加硬化型シ
リコーンゴム組成物を与えるものとして有用である。
【0041】
【実施例】以下、実施例と比較例を示すが、本発明は下
記の実施例に制限されるものではない。なお、各例中の
部はいずれも重量部である。
【0042】また、使用するシリカ微粉末は処理される
前の比表面積(Si−OH密度)が下記であるヒューム
ドシリカ(a),(b),(c)をヘキサメチルジシラ
ザンにて、(d)をジメチルジクロロシランにて流動層
中で処理した下記のものを使用した。処理後のカーボン
量は(a),(b)が3.0重量%以上、(c),
(d)が3.0重量%未満である。 シリカNo. (a) (b) (c) (d) 処理前 比表面積(m2/g) 300 200 300 300 処理後 抽出水pH 6.5 6.5 5.0 5.0 比表面積(m2/g) 190 130 170 180 カーボン量(重量%) 4.3 3.7 1.0 2.6
【0043】[実施例1]表1に示すように、(A)成
分中の(イ)成分として両末端がそれぞれジメチルビニ
ルシロキシ基で封鎖された25℃の粘度が10,000
cpsのジメチルポリシロキサン、(B)成分のシリカ
微粉末として上記(a)をニーダーミキサーに配合し均
一に混合した後、更に150℃で1時間加熱混合してシ
リコーンゴムベースを得た。このシリコーンゴムベース
に残りの(A)成分中の(ロ)成分として下記平均式
(4)で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサ
ン、(ハ)成分として塩化白金酸の1% 2−エチルヘ
キサノール溶液、更に反応制御剤としてエチニルシクロ
ヘキサノールの50%エタノール溶液を加え、均一に混
合し、シリコーンゴム組成物を得た。この組成物を12
0℃で10分間加熱硬化してそれぞれ80mm×80m
m×2mm(厚み)のシリコーンゴムシートを得た。こ
のシリコーンゴムシートについて、JIS K−630
1に準じて硬度(A型)、伸び、引張り強度を測定し
た。また150℃でのレオメータ硬化データを測定し、
2分後のトルクを100%とした場合、トルクが10%
(T10)、90%(T90)になる時間を測定した。
更に組成物混合後の室温での経時での粘度変化とポット
ライフを測定した。結果を表1に示す。
【0044】
【化2】
【0045】[実施例2](A)成分中の(イ)成分と
して実施例1に記載のジメチルポリシロキサン、実施例
1に記載の(B)成分を同様にして配合し、更にヘキサ
メチルジシラザンを8部添加し、同様に均一混合、加熱
混合してシリコーンゴムベースを得た。このシリコーン
ゴムベースに実施例1に記載の残りの成分を加え、室温
にて均一になるまで混合し、シリコーンゴム組成物を得
た。この組成物を120℃で10分間加熱硬化してそれ
ぞれ80mm×80mm×2mm(厚み)のシリコーン
ゴムシートを作製し、実施例1と同様にシート物性を測
定した。また、150℃でのレオメータ硬化データを測
定した。更に組成物混合後の室温での経時での粘度変化
とポットライフを測定した。結果を表1に示す。
【0046】[実施例3](A)成分中の(イ)成分と
して実施例1に記載のジメチルポリシロキサン、(B)
成分のシリカ微粉末として上記(b)を同様にして配合
し、同様に均一混合、加熱混合してシリコーンゴムベー
スを得た。このシリコーンゴムベースに実施例1に記載
の残りの成分を加え、室温にて均一になるまで混合し、
シリコーンゴム組成物を得た。この組成物を120℃で
10分間加熱硬化してそれぞれ80mm×80mm×2
mm(厚み)のシリコーンゴムシートを作製し、実施例
1と同様にシート物性を測定した。また、150℃での
レオメータ硬化データを測定した。更に組成物混合後の
室温での経時での粘度変化とポットライフを測定した。
結果を表1に示す。
【0047】[比較例1](A)成分中の(イ)成分と
して実施例1に記載のジメチルポリシロキサン、(B)
成分のシリカ微粉末として上記(a)の未処理品を使用
し、同様にして配合し、更にヘキサメチルジシラザンを
8部添加し、同様に均一混合、加熱混合してシリコーン
ゴムベースを得た。このシリコーンゴムベースに実施例
1に記載の残りの成分を加え、室温にて均一になるまで
混合し、シリコーンゴム組成物を得た。この組成物を1
20℃で10分間加熱硬化してそれぞれ80mm×80
mm×2mm(厚み)のシリコーンゴムシートを作製
し、実施例1と同様にシート物性を測定した。また、1
50℃でのレオメータ硬化データを測定した。更に組成
物混合後の室温での経時での粘度変化とポットライフを
測定した。結果を表1に示す。
【0048】[比較例2](A)成分中の(イ)成分と
して実施例1に記載のジメチルポリシロキサン、(B)
成分のシリカ微粉末として上記(c)を同様にして配合
し、同様に均一混合、加熱混合してシリコーンゴムベー
スを得た。このシリコーンゴムベースに実施例1に記載
の残りの成分を加え、室温にて均一になるまで混合し、
シリコーンゴム組成物を得た。この組成物を120℃で
10分間加熱硬化してそれぞれ80mm×80mm×2
mm(厚み)のシリコーンゴムシートを作製し、実施例
1と同様にシート物性を測定した。また、150℃での
レオメータ硬化データを測定した。更に組成物混合後の
室温での経時での粘度変化とポットライフを測定した。
結果を表1に示す。
【0049】[比較例3](A)成分中の(イ)成分と
して実施例1に記載のジメチルポリシロキサン、(B)
成分のシリカ微粉末として上記(d)を同様にして配合
し、同様に均一混合、加熱混合してシリコーンゴムベー
スを得た。このシリコーンゴムベースに実施例1に記載
の残りの成分を加え、室温にて均一になるまで混合し、
シリコーンゴム組成物を得た。この組成物を120℃で
10分間加熱硬化してそれぞれ80mm×80mm×2
mm(厚み)のシリコーンゴムシートを作製し、実施例
1と同様にシート物性を測定した。また、150℃での
レオメータ硬化データを測定した。更に組成物混合後の
室温での経時での粘度変化とポットライフを測定した。
結果を表1に示す。
【0050】[比較例4](A)成分中の(イ)成分と
して実施例1に記載のジメチルポリシロキサン、(B)
成分のシリカ微粉末として上記(c)を同様にして配合
し、更にヘキサメチルジシラザンを8部添加し、同様に
均一混合、加熱混合してシリコーンゴムベースを得た。
このシリコーンゴムベースに実施例1に記載の残りの成
分を加え、室温にて均一になるまで混合し、シリコーン
ゴム組成物を得た。この組成物を120℃で10分間加
熱硬化してそれぞれ80mm×80mm×2mm(厚
み)のシリコーンゴムシートを作製し、実施例1と同様
にシート物性を測定した。また、150℃でのレオメー
タ硬化データを測定した。更に組成物混合後の室温での
経時での粘度変化とポットライフを測定した。結果を表
1に示す。
【0051】得られたゴムシートについてのゴム物性を
表1に示した。更に上記組成物を混合し、10日間放置
後の成形性評価についてもアーブルグ社製射出成形機に
てそれぞれ180℃にて成形し、その成形性、成型物に
ついて目視で評価したものを表1に示した。
【0052】また、上記実施例1と比較例2,3におい
て、付加反応触媒である(ハ)成分を除いた場合の経時
での粘度変化について表2に示した。 <測定条件> 粘度変化:室温にてシリコーンゴム組成物を混合後、2
5℃にて保存したものを経時で回転粘度計にて測定し
た。 ポットライフ:室温にてシリコーンゴム組成物を混合
後、25℃にて保存したものが、ゲル化した時点での日
数を測定した。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】表1,2の結果より、付加反応触媒(ハ)
成分が存在しない場合(表2)は、比較例で用いた補強
性シリカ微粉末でも粘度変化が少なく、保存安定性は保
てる。しかし、付加反応触媒が存在した最終的な混合組
成物(表1)においては、本発明のシリコーンゴム組成
物は、成形サイクルを短くするために、硬化時間(成形
時間)を短くした場合でも経時での粘度変化が抑えら
れ、またポットライフを延長することが可能であり、組
成物を混合し、10日間放置後の成形性テストは良好に
成形できるものであった。よって、本発明は長期間成型
機を作動させず放置されたままでも作業性、成形性に悪
影響を及ぼすことなく良好な付加硬化型シリコーンゴム
組成物を得ることができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 武男 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 Fターム(参考) 4J002 CP041 CP131 CP141 CP211 DA067 DJ016 EZ007 FB096 FB166 FD016 FD147

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)付加硬化型のオルガノポリシロキ
    サン成分、及び(B)BET法による比表面積が50m
    2/g以上であり、有機ケイ素化合物により表面のカー
    ボン量が3重量%以上となるように表面処理された補強
    性シリカ微粉末を含有することを特徴とする液状付加硬
    化型シリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分の付加硬化型のオルガノポリ
    シロキサン成分が、(イ)下記平均組成式(1) R1 aSiO(4-a)/2 (1) (式中、R1は炭素数1〜12の置換又は非置換の一価
    炭化水素基であるが、R1の0.01〜20モル%はア
    ルケニル基である。aは1.5〜2.8の正数であ
    る。)で示され、1分子中に少なくとも平均2個のアル
    ケニル基を含有するオルガノポリシロキサン、(ロ)下
    記平均組成式(2) R2 bcSiO(4-b-c)/2 (2) (式中、R2は炭素数1〜10の置換又は非置換の一価
    炭化水素基である。bは0.7〜2.1、cは0.00
    2〜1の正数であり、b+cは0.8〜3を満足す
    る。)で示され、1分子中に少なくとも2個のケイ素原
    子に結合した水素原子を含有するオルガノハイドロジェ
    ンポリシロキサン、(ハ)触媒量の付加反応触媒を主成
    分とするものである請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分における有機ケイ素化合物
    が、補強性シリカ微粉末表面を(CH3n−Si−基
    (nは1〜3の整数)で覆うことができる加水分解性基
    を有するモノマー又はその部分加水分解反応物である請
    求項1又は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分における有機ケイ素化合物が
    オルガノシラザン類である請求項1乃至3のいずれか1
    項記載の組成物。
  5. 【請求項5】 (B)成分の配合量が、(A)成分中に
    含まれるアルケニル基含有オルガノポリシロキサン10
    0重量部に対して1〜100重量部である請求項1乃至
    4のいずれか1項記載の組成物。
  6. 【請求項6】 (B)成分を(A)成分又は(A)成分
    中に含まれるアルケニル基含有オルガノポリシロキサン
    との混合時に更に表面処理剤にて処理することによって
    得られた請求項1乃至5のいずれか1項記載の組成物。
  7. 【請求項7】 注入成形用、押出成形用、圧縮成形用、
    トランスファー成形用又は射出成形用のいずれかである
    請求項1乃至6のいずれか1項記載の組成物。
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