JP2000348706A - 電池用セパレーター - Google Patents

電池用セパレーター

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JP2000348706A
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film
battery
stretching
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separator
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Kazuhiro Kato
和広 加藤
Yasushi Usami
康 宇佐見
Yasushi Watanabe
恭資 渡辺
Tatsuya Mochizuki
達也 望月
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強靱な面強度及び良好なイオン透過性を有す
る多孔性フィルムを用いてなる電池用セパレーターを提
供する。 【手段】 ポリオレフィン樹脂からなり、(a)厚さが
5〜50μm、(b)空孔率が40〜80%、(c)ピ
ーク孔径が0.05〜0.20μm、(d)電解液中の
電気抵抗が0.3〜2.5Ω・cm2 /25μm、
(e)ピン刺し強度が300gf/25μm以上、
(f)引張強度が300kg/cm2 以上、(g)11
0℃での熱収縮率が10%以下、である多孔性フィルム
より構成されることを特徴とする電池用セパレーター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は強靱な面強度及び良
好なイオン透過性を有する多孔性フィルムを用いてなる
電池用セパレーター、特にリチウム電池用のセパレータ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電池用セパレーターとして使用す
るための多孔性フィルムの製造方法について種々提案が
なされている。例えば、ポリエチレン及び可塑剤を含有
する樹脂組成物から、一旦、フィルムを溶融押出成形で
製造し、延伸後、フィルムに含まれる可塑剤を有機溶媒
で溶解除去する方法(特公平6−21177号公報)、
ポリエチレン溶液を作成、溶液中の溶媒含量を調整、延
伸後、残留する溶媒を除去する方法(特公平5−544
95号公報)、ポリエチレン、有機液状体、無機微粉体
からなる組成物からフィルムを成形後、該フィルムから
有機液状体および無機微粉体を抽出除去する方法(特公
昭60−23130号公報)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の提案方法で得ら
れた多孔性フイルムよりなる電池用セパレーターにおい
ては、イオン透過性ないしは電解液の浸液性の点では未
だ不十分である。特に、非水電解液電池用セパレーター
の用途においては、近年、電池の高性能化及び生産効率
の向上を目的として、イオン透過性の向上の向上した多
孔性フィルムの要求が高まっている。しかしながら、か
かる点を改善しようとして空孔率を高めると、フィルム
の機械的強度が低下したり、生産性の低下を招く等の問
題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の点
に注目して多孔性フイルムの性能改良に鋭意検討した結
果、特定のポリオレフィン系多孔フィルムであれば、セ
パレーターとして使用した際の電解液中での電気抵抗が
低い範囲に保たれ、かつ、電池用セパレーターとしての
諸物性がバランスよく向上することを見いだし、本発明
を完成するに至った。即ち、本発明は、ポリオレフィン
樹脂からなり、(a)厚さが5〜50μm、(b)空孔
率が40〜80%、(c)ピーク孔径が0.05〜0.
20μm (d)電解液中の電気抵抗が0.25〜2.5Ω・cm
2 /25μm、(e)ピン刺し強度が300gf/25
μm以上、(f)引張強度が300kg/cm2 以上、
(g)110℃での熱収縮率が10%以下、である多孔
性フィルムより構成されることを特徴とする電池用セパ
レーターに存する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明を更に詳細に説明す
る。本発明の電池用セパレーターを構成する多孔性フィ
ルムについて説明する。この多孔性フィルムの厚さは5
〜50μm、好ましくは10〜40μmである。5μm
より小さければ電池内部でセパレーターとして正極と負
極を隔離し、短絡を防ぐのが困難となる。また、50μ
mより大きければ電池内部でのフィルムの体積占有率が
高くなりすぎ、単位体積当たりのエネルギー密度が小さ
くなるので好ましくない。そして、一般に体積の小さな
ポリマーバッテリーのセパレーターとして使用する場合
は、特に10〜20μmとするのが好ましい。また、多
孔性フィルムの空孔率は40〜80%、好ましくは50
〜75%であり、ピーク孔径は0.05〜0.20μ
m、好ましくは0.06〜0.15μmの範囲で設定さ
れる。かかる範囲より大きい場合は、電池用セパレータ
ーとして用いられた場合、短絡が高い確率で起きてしま
い、電池の生産性に悪影響を与えるという欠点があり、
また、逆に小さい場合は、電池用セパレーターとして用
いられた場合、電解液の浸透性が悪く、電池の生産性が
悪くなる。また、イオン透過性が低く、十分な電池性能
が得られないという問題点が生じる。
【0006】更に、多孔性フィルムは、電解液(LiP
6 1mol/1濃度のプロピレンカーネート−エチルメチ
ルカーボネート混液〔容量比50:50〕)中での電気
抵抗ERで、の電気抵抗が0.3〜2.5Ω・cm2
25μm、好ましくは0.4〜2.0Ω・cm2 /25
μmであるという特徴を有する。2.5Ω・cm2 /2
5μmを越えると電池用セパレーターとしてのイオン透
過性が十分でない。一方、電気抵抗が低いほどイオン透
過性の面では好ましいが、大量生産が可能であり、且つ
ある程度の強度を有する必要があるという点を考慮する
と0.4Ω・cm2 /25μm未満にまですることは現
実的ではない。
【0007】一方、本発明の電池用セパレーターは、長
期間、安定使用できるうとう点で、多孔性フィルムでの
ピン刺し強度(日本農林規格告示1019号準用)は3
00gf/25μm以上、好ましくは350〜1000
gf/25μm、特に好ましくは400〜800gf/
25μmである。また、引張強度が300kg/cm 2
以上、好ましくは350kg/cm2 以上である。更
に、105℃での熱収縮率が10%以下、好ましくは1
0%以下である。
【0008】以上の本発明の電池用セパレーターを構成
する多孔性フィルムを得る方法は特に限定されるべきも
のではないが、好ましくは、高分子量ポリオレフィン樹
脂及び可塑剤を含有する樹脂組成物をフィルム上に溶融
押出成形し、冷却後、該フィルムを延伸し、該延伸フィ
ルムに含まれる可塑剤を除去した後、再度延伸する又は
熱処理する方法である。なお、場合によっては可塑剤を
除去する前の延伸処理を省略することもできる。そし
て、該方法において、本発明で規定する特定物性の多孔
性フィルムを得るためには、原料ポリオレフィンと可塑
剤の種類や添加量、フィルム厚さなどに応じて、最適な
延伸条件を設定する必要がある。
【0009】多孔性フィルムを構成するポリオレフィン
としては、粘度平均分子量が通常30万〜250万程度
のポリオレフィン樹脂で、特にポリエチレン樹脂が用い
ることが好ましい。分子量30万未満では強度が必要な
用途の場合、十分な強度を得ることが困難である。な
お、かかる粘度平均分子量はASTM D4020に準
拠して測定される。ポリオレフィン樹脂は単独種類でも
よいが、ポリオレフィン樹脂同志のブレンド後の分子量
が上記の範囲に調整したものであってもよい。なお、必
要に応じて、分子量1000〜5000程度の低分子量
のポリエチレンワックス等をポリエチレンに対して最大
50重量%まで添加してもよい。 一方、可塑剤として
は、上記ポリオレフィンとの相溶性を考慮し、しかも該
ポリオレフィンの融点より低い融点及び該ポリオレフィ
ンの溶融温度より高い沸点を有し、かつ、ポリオレフィ
ン不溶性の有機溶媒に可溶な物質が好適に用いられる。
押出成形時の原料ハンドリングの簡便性を考慮すると、
可塑剤としては常温固体のものが、好適に用いられる。
例えば、ステアリルアルコール、セリルアルコールなど
の高級脂肪族アルコール、n−デカン、n−ドデカンな
どのn−アルカン類、パラフィンワックス、流動パラフ
ィン、灯油などが挙げられる。ポリオレフィンと可塑剤
との使用割合は、目的とする成形体の多孔構造の違いに
もによるが、通常、ポリオレフィンが5〜60重量%で
可塑剤が95〜40重量%であり、好ましくはポリオレ
フィンが10〜50重量%で可塑剤が90〜50重量%
の範囲から選ばれる。また、酸化防止剤などの安定剤を
最大5重量%程度までの範囲まで添加してもよい。
【0010】このような原料組成物は、通常、公知の一
軸又は二軸の押出機で均一に混練して溶融押出成形す
る。押出機としては、押出量、押出安定性、混練強度の
点から二軸の押出機が好適に使用される。押出成形は、
通常140〜300℃の温度で実施され、Tダイ、イン
フレーション成形等の公知の方法で、通常10μm〜1
mmの厚さの原反フィルムを成形する。なお、このフィ
ルム厚みは、後工程での厚み変化および最終的に得よう
とする厚みから勘案して任意に設定することができる。
得られた原反フィルムは一軸又は二軸延伸される。延伸
に際してはロール延伸機、テンター等の公知の任意の延
伸装置を用いることができる。一軸延伸に関しては縦延
伸、横延伸のいずれを選択することもできる。また、二
軸延伸に関しては逐次二軸延伸、同時二軸延伸のいずれ
も可能である。特に好ましい方法としては、例えば、二
軸延伸で面積延伸倍率を3〜10倍とし、且つ、延伸温
度をポリオレフィン樹脂の結晶分散温度〜融点+10℃
の範囲とすると、後工程の可塑剤除去により生成する孔
の均一性が高くなりやすいので望ましい。但し、かかる
延伸処理工程は、場合によっては、可塑剤を除去した後
の延伸処理の条件を工夫することで省略することも可能
である。
【0011】次に、延伸されたフィルムは、冷却後、可
塑剤を除去して多孔化する。可塑剤の除去方法として
は、例えば、フィルム中の可塑剤をイソプロパノール、
エタノール、ヘキサンなどの有機溶媒で溶解し、溶媒置
換により抽出除去する、所謂、公知の有機溶媒抽出法が
挙げられる。上記のようにして可塑剤を除去し多孔化し
たフィルムに対し、延伸処理を行うことが望ましい。こ
れにより、熱寸法安定性を付与される他、孔径や空孔率
を大きい範囲に調整することが可能であり、浸液性等を
より高めることができる。延伸処理は、加熱ロールによ
る接触加熱、オーブン中での空気中加熱等の公知の任意
の方法で実施することができる。また、前述の延伸装置
を転用することも可能である。延伸処理に際しては、最
終的な多孔性フィルムの物性を損なわない範囲で延伸を
行っても構わない。延伸の方法としては、前述の、縦方
向、横方向の積極的な延伸はもちろん、流れ方向、幅方
向を拘束しフィルムの加熱収縮を阻害することで延伸効
果を付与する、いわゆる消極的延伸も用いることができ
る。最終的な多孔性フィルムの物性を損なわないため及
びフィルムのハンドリング性を保つためには、熱処理時
の温度がポリオレフィン樹脂の融点−10℃以上で融点
以下、面積倍率が通常2倍以上、好ましくは5〜10倍
とするのが適当である。熱処理時の変形が10倍を超え
ると、所望の浸透性が得られない場合がある。また、2
倍未満であるとフィルムのハンドリング性を保つことが
難しい。
【0012】本発明の電池用セパレーターを構成する多
孔性フィルムを得るためには、その原料組成に応じ、延
伸の順序、延伸倍率、延伸温度等を最適化していく必要
があるが、一般に、延伸条件としては、面積延伸倍率が
ある程度高く、縦横の延伸倍率がある程度バランスがそ
ろっている方が好ましく、通常、総面積延伸倍率は2〜
30倍、縦横延伸倍率比が0.12〜8程度の範囲が望
ましい。かかる多孔性フィルムを電池用セパレーターと
して使用する場合は、公知のセパレーターと同様に使用
することができる。例えば、リチウム二次電池では、プ
ロピレンカーボネート、ジメチルスルホキシド、スルホ
ラン等の非プロトン性電解液、リチウム化合物からなる
正極、及び、金属カルコゲン化合物、金属酸化物、共役
系高分子化合物等の負極と本発明のセパレーターを組み
合わせることで構成される。
【0013】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
より具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り以下の実施例に限定をされるものではない。なお、
実施例における試験方法は次の通りである。 ・粘度平均分子量はASTM D4020に準拠。 ・厚さは、テクロック社製膜厚計にて測定(単位はμ
m) ・空孔率Pvは重量法により測定した(単位は%)。 ・ピーク孔径はコールター社製ポロメーターにて測定
(単位はμm)。 ・電気抵抗は、電解液(LiPF6 1mol/l 濃度のプロ
ピレンカーネート−エチルメチルカーボネート混液〔容
量比50:50〕)をフィルムに十分浸透させ、電極間
に交流電圧をかけて測定した。 ・ピン刺し強度は日本農林規格告示1019号に準じて
測定(ピン径1mmφ,先端部0.5R,ピン刺速度3
00mm/min)。 ・引張強度は幅15mm×長さ40mmの短冊状のフィ
ルムをクロスヘッドスピ
【0014】ード200mm/minで測定したMD方
向の破断強度(単位はkg/cm2 )である。 ・熱収縮率は、105℃に設定した熱風オーブン中に1
時間放置し、加熱前後のフィルムの幅方向の寸法変化か
ら算出した。 ・電解液浸透性は、プロピレンカーボネート5ccをフ
ィルムに滴下し、その浸透具合を目視にて5段階評価し
た 評価5:液を滴下した瞬間に、液が直ちに浸透し、且つ
面方向に広がる。 評価4:液を滴下した瞬間に、液が直ちに浸透しする
が、滴下近傍に留まる。 評価3:液を滴下後、浸透に2〜9秒を要する。 評価2:液を滴下後、浸透に10〜50秒を要する。 評価1:液を滴下後、浸透に60秒以上要をする。
【0015】実施例1 粘度平均分子量50万のポリエチレン8重量部、粘度平
均分子量100万のポリエチレン16重量部(前記両者
の混合組成物の粘度平均分子量はおよそ80万とな
る)、及びパラフィンワックス(平均分子量389)7
6重量部の混合物を、40mmφ二軸押出機を用い押出
温度170℃、押出量10kg/hで押出し、インフレ
ーション法で原反フィルムを成形した。得られたフィル
ムを60℃のイソプロパノール中に浸漬して、パラフィ
ンワックスを抽出除去し、次いで、ロール延伸機を用
い、90℃にて縦方向に2.0倍延伸後、テンター延伸
機にて125℃の温度にて横方向に2.5倍延伸した。
得られた多孔性フィルムの物性を表−1に示す。
【0016】次に、この多孔性フィルムをセパレーター
として使用し電池を以下のようにして組んだ。正極は、
次の物質を混合させ正極用の混合物を作成し、集電体で
ある200μmアルミ箔に100μm厚で塗布後、乾燥
させてから、電池のサイズにカットした。 正極混合物の原料 LiCoO2(比表面積0.4m2/g) 85重量部 カーボン(比表面積250m2/g) 10重量部 ポリフッ化ビニリデン 5重量部 N−メチル−2−ピロリドン 40重量部 負極は、次の物質を混合させ負極用の混合物を作成し、
集電体である10μm銅箔に100μm厚で塗布後、乾
燥させてから、電池サイズにカットした。 負極混合物の原料 カーボン(比表面積8m2/g) 85重量部 ポリフッ化ビニリデン 15重量部 N−メチル−2−ピロリドン 50重量部
【0017】非水系電解液は、次のように作成した。プ
ロピレンカーボネートとエチルメチルカーボネートを体
積比で1対1で混合した溶媒に、LiPF6を1mol
/L溶解する。得られた正極と負極の間に、セパレータ
ーを挟み、電池缶の中に入れ、電解液含浸後、蓋を溶接
し、電池を完成させた。この電池で充放電を10サイク
ル繰り返した後、1Cと4Cの条件で放電容量を測定し
た。得られた数値を2C/1Cと除した数値を4C/1
Cの放電容量比とした。得られた結果を表−1に示す。
【0018】実施例2 実施例1と同じ方法で成形した原反フィルムをフィルム
を60℃のイソプロパノール中に浸漬して、パラフィン
ワックスを抽出除去し、次いで、ロール延伸機を用い、
90℃にて縦方向に7.5倍延伸後、テンター延伸機に
て125℃の温度にて横方向に3.8倍延伸した。得ら
れた多孔性フィルムの物性を表−1に示す。
【0019】実施例3 粘度平均分子量50万のポリエチレン18重量部、粘度
平均分子量100万のポリエチレン6重量部(前記両者
の混合組成物の粘度平均分子量はおよそ60万とな
る)、及びパラフィンワックス(平均分子量389)7
6重量部の混合物を、40mmφ二軸押出機を用い押出
温度170℃、押出量10kg/hで押出し、Tダイ法
で原反フィルムを成形した。得られた原反フィルムを6
0℃のイソプロパノール中に浸漬して、パラフィンワッ
クスを抽出除去し、次いで、をロール延伸機を用い、9
0℃の温度で縦方向に5.0倍延伸後、テンター延伸機
にて130℃の温度にて横方向に7.5倍延伸した。得
られた多孔性フィルムの物性を表−1に示す。
【0020】比較例1 粘度平均分子量200万のポリエチレン25重量部、お
よびステアリルアルコール75重量部の組成物を、40
mmφ二軸押出機を用い押出温度170℃、押出量10
kg/hで押出し、インフレーション法でフィルムを成
形した。得られたフィルムを60℃のイソプロパノール
中に浸漬、ステアリルアルコールを抽出除去した後、1
15℃の温度で熱固定を行った。熱固定に際しては、ロ
ール速比を調整し、縦方向の延伸倍率が1.0倍となる
ようにした。得られた多孔性フィルムの物性を表−1に
示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の電池用セパレー ターは、強靱
な面強度及び良好なイオン透過性をしている。また、こ
の電池用セパレーターを構成する多孔性フィルムは、電
池用セパレレーター以外にも、精密濾過膜、電解コンデ
ンサー隔膜、各種フィルター等の各種用途に応用可能で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 恭資 岡山県倉敷市潮通三丁目10番地 三菱化学 株式会社水島事業所内 (72)発明者 望月 達也 岡山県倉敷市潮通三丁目10番地 三菱化学 株式会社水島事業所内 Fターム(参考) 4F074 AA16 AA17 AB01 CA03 CA06 CB03 CB17 CC02X CC02Y DA02 DA03 DA08 DA22 DA49 5H021 BB02 BB05 BB12 BB13 CC08 EE04 HH00 HH02 HH03 HH06 5H029 AJ06 AJ11 AJ14 AK03 AL08 AM03 AM05 AM07 DJ04 DJ14 EJ12 HJ00 HJ04 HJ06 HJ09 HJ20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂からなり、(a)厚
    さが5〜50μm、(b)空孔率が40〜80%、
    (c)ピーク孔径が0.05〜0.20μm、(d)電
    解液中の電気抵抗が0.3〜2.5Ω・cm2 /25μ
    m、(e)ピン刺し強度が300gf/25μm以上、
    (f)引張強度が300kg/cm2 以上、(g)11
    0℃での熱収縮率が10%以下、である多孔性フィルム
    より構成されることを特徴とする電池用セパレーター。
  2. 【請求項2】 請求項1の電池用セパレーターを含んで
    なる電池。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン樹脂からなり、(a)厚
    さが5〜50μm、(b)空孔率が40〜80%、
    (c)ピーク孔径が0.05〜0.2μm (d)電解液中の電気抵抗が0.3〜2.5Ω・cm2
    /25μm、(e)ピン刺し強度が300gf/25μ
    m以上、(f)引張強度が300kgcm2 以上、
    (g)110℃での熱収縮率が10%以下、であること
    を特徴とする多孔性フィルム。
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