JP2000346265A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2000346265A
JP2000346265A JP11268368A JP26836899A JP2000346265A JP 2000346265 A JP2000346265 A JP 2000346265A JP 11268368 A JP11268368 A JP 11268368A JP 26836899 A JP26836899 A JP 26836899A JP 2000346265 A JP2000346265 A JP 2000346265A
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sleeve
pipe joint
collar
tube
stopper
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JP11268368A
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English (en)
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Kenji Mitsune
研二 三根
Moriyasu Kamata
守泰 鎌田
Bungetsu Tanaka
文月 田中
Hideho Takada
秀穂 高田
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Bridgestone Flowtech Corp
Original Assignee
Bridgestone Flowtech Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、結合後の管体の不用意な離脱を防止
することのできる管継手を提供するものである。また、
管体の結合が完全になされたことを確認できるようにし
て、管体の不完全な結合をなくすものである。 【解決手段】 弾性を有する円筒状スリーブの内面に部
分的に係止片を設けるとともに、スリーブの内側に位置
するストッパーにスリーブの係止片と当接する段部を設
けた管継手。また、雌体とバネ材と内カラーとを順に直
列に配置し、外カラーにバネ材の収縮時における押圧部
材の移動空間を設けるとともに段部を設けてストッパー
とし、一端にフランジを有するスリーブを外カラーに摺
動可能に取り付けるとともに、フランジ内面を内カラー
と当接可能とした管継手。A‥係止片、C‥段部、1‥
雌体、7‥バネ材、8‥内カラー、11‥押圧部材12
‥ストッパー(外カラー)、14‥移動空間、17‥ス
リーブ、18‥フランジ

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の配管、水栓
金具等に供される管継手に関するものであり、特に、不
用意な離脱を防止することのできる管継手に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から不用意な離脱を防止する手段を
講じた管継手が実用化されており、例えば特開平6−2
49381号に開示された管継手がある。この管継手
は、図9に示すように、ソケット31の外周にスプリン
グ37を介してロックボール作動用第1スリーブ32
が、第1スリーブ32の先部外周には第2スリーブ34
が各々摺動自在に嵌装されたものであり、さらに、ロッ
ク片36を突設した略環状のロック部材35が回動自在
に嵌装されたものである。
【0003】このように構成された管継手にあっては、
ソケット31とプラグ38とを連結した後、ロック片3
6を第1スリーブ32のストッパー33に当接すべくロ
ック部材35を所定方向に回動させてロックする。この
際、ロック片36は第1スリーブ32の逃げ部と不一致
状態にあるため、第1スリーブ32をソケット31の基
端方向へ摺動させようとした際には、ロック片36がス
トッパー33に当接してその摺動が阻止される。
【0004】逆に、ソケット31とプラグ38との連結
を解く際には、ロック部材35を回動させることによっ
てロック片36を第1スリーブ32の逃げ部と一致さ
せ、ロックを解く。その後、第2スリーブ34をソケッ
ト31の基端方向に押圧し、スプリング37の付勢に抗
して第1スリーブ32とともに摺動させる。この際、ロ
ック片36が第1スリーブ32の逃げ部に嵌合するた
め、第1スリーブ32および第2スリーブ34を摺動さ
せることができ、プラグ38を抜くことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既提案
の管継手によれば、ロック時に第1スリーブ32の摺動
を阻止するために、ロック部材35を回転させるという
手間のかかる操作を必要とする。このため、ロック部材
35の回転操作を忘れ、ロック片36がストッパー33
に当接しない状態で使用されることも考えられる。ま
た、ロック部材35の摺動がストッパー33によって阻
止される状態にあることを一々確認しなければならず、
しかも、ロック部材35が自然に回動してしまったり、
不用意な操作によって回動してしまう事態も考えられ
る。
【0006】本発明は以上の課題を解決するためになさ
れたものであって、積極的な操作をしなくても自動的に
結合状態がロックされ、かつ、不用意な離脱を防止する
ことができるものである。また、管体の結合が完全にな
されたことを確認できるようにしたものであって、この
ため、管体の不完全な結合をなくすことができるもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、既提案の管継
手における上記の問題に対処するため、開発されたもの
であり、その構成は次の通りである。すなわち、弾性を
有する円筒状スリーブの内面に部分的に係止片を設ける
とともに、スリーブの内側に位置するストッパーにスリ
ーブの係止片と当接する段部を設け、スリーブの内面と
ストッパーの段部上面との隙間をL1、スリーブの係止
片とストッパーの段部との当接幅をL2としたとき、L
1≧L2である管継手であって、好ましくは、スリーブ
の係止片およびストッパーの段部を逆テーパー状に形成
したものである。そして、内周にシール材嵌め込み用周
溝を形成した雌体と、管体外周の周溝に嵌まる押圧部材
を支持する内カラ−と、内カラーを付勢するバネ材と、
雌体に固着され内カラーとバネ材とを覆う外カラーとを
設け、雌体とバネ材と内カラーとを順に直列に配置し、
外カラーにバネ材の収縮時における押圧部材の移動空間
を設けるとともに段部を設けてストッパーとし、一端に
フランジを有するスリーブを外カラーに摺動可能に取り
付けるとともに、フランジ内面を内カラーと当接可能と
した管継手である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は上記のような構造を有す
るため、結合後の管体の不用意な離脱を防止することが
できる。すなわち、結合された状態にあっては、スリー
ブの内面に設けられた係止片がストッパーの段部と当接
し、スリーブの管継手側への移動が阻止されるため、離
脱不能となるのである。一方、管継手から管体を離脱さ
せる場合には、円筒状のスリーブをつまんで楕円形に変
形させればよい。すると、係止片がストッパーの段部よ
りも上側に位置することとなり、スリーブを管継手側に
押せば係止片が段部を乗り越えて移動可能となり、管体
の離脱が可能となるのである。なお、スリーブの内面の
係止片と略直角の位置に、他の部位よりも突出したテー
パー形状のつまみ部を設けて円筒状のスリーブを楕円形
に変形させ、管継手から管体を離脱させる構造とするの
が取扱上好ましい形態である。
【0009】ここで、管体を離脱させるべくスリーブを
つまんで楕円形に変形させた際、係止片が段部より上側
に位置するようにするには、スリーブの内面とストッパ
ーの段部上面との隙間をL1、スリーブの係止片とスト
ッパーの段部との当接幅をL2としたとき、L1≧L2
となるようにすればよい。すなわち、スリーブをつまむ
ことにより変形した楕円形の短軸は、両側でそれぞれL
1づつもとの直径より短くなる一方で、長軸は、それぞ
れL1づつ長くなる。したがって、L1がL2と同等以
上であれば、係止片が段部を乗り越え可能となるのであ
る。
【0010】また、スリーブの係止片とストッパーの段
部との当接状態の維持をより信頼性の高いものとするに
は、係止片および段部を逆テーパー状に形成すればよ
い。すなわち、不用意にスリーブを管継手側に押してし
まったとしても、逆テーパー状であれば係止片が段部を
乗り越え難くなるからである。なお、テーパー角θとし
ては、2°以上とすることが好ましい。2°未満である
と乗り越え難さの効果がほとんどないからである。
【0011】更に、内カラーとバネ材とを覆う外カラー
をストッパーとし、スリーブに内カラーと当接するフラ
ンジを設ければ、結合時に内カラーがフランジと当接し
て音を発し、管体の結合が完全になされたことを確認で
きるようになる。すなわち、管体が内カラーの開口端に
挿入されると、管体の大径部が押圧部材に接触し、バネ
材の付勢に反して押圧部材が内カラーとともに継手深部
側に押され、外カラーに設けられた移動空間の位置に達
する。この状態に至ると、押圧部材は管体の大径部のテ
ーパー面に乗り上げて移動空間内に逃げ、大径部を乗り
越えることとなる。また、同時にバネ材の付勢によって
押圧部材が内カラーとともに開口端側に押し戻され、外
カラーの移動空間が閉鎖されてしまうので、押圧部材は
管体外周面に形成された周溝内に落ち込み、管体の結合
が完了する。そして、この内カラーの押し戻し時に内カ
ラーがスリーブのフランジ内面と当接して止まり、カチ
ッという音がするので管体の結合が完全であることが確
認できるのである。
【0012】しかるに、管体の挿入が十分でない場合に
は、管体の周溝内に押圧部材が落ち込むことがなく、内
カラーとスリーブのフランジ内面との当接音がしないた
め、管体の結合の不完全さが容易に分かることとなる。
また、仮に当接音を聞き逃した場合であっても、この状
態では管体の拘束力がなく管体を簡単に引き抜くことが
できるため、結合の不完全さを容易に確認することがで
きるのである。
【0013】一方、管継手から管体を離脱する手順は次
の通りである。すなわち、結合された管継手と管体にあ
って、スリーブをつまんで楕円形に変形させる。する
と、係止片が外カラーの段部よりも上側に位置すること
となり、スリーブを管継手側に押せば係止片が段部を乗
り越えて移動する。同時に、スリーブのフランジ内面に
当接した内カラーが押圧部材もろともバネ材の付勢に反
して継手深部側に押されて押圧部材が外カラーに設けら
れた移動空間の位置に達する。この状態を保ちつつ管体
を引き抜けば、押圧部材は移動空間内に逃げ、管体の大
径部が障害とならずに両者の離脱が簡単に行えることと
なるのである。次いで、管体を離脱した後にスリーブを
押す力を緩めれば、再びバネ材の付勢によってスリー
ブ、内カラーおよび押圧部材が押し戻されて元の状態に
戻ることになる。したがって、管体の結合、離脱を繰り
返すことができるのである。
【0014】なお、本発明の管継手にあって、雌体の外
周にバネ材を収納する段部を形成しておけば、バネ材を
挿入することによって生じる軸方向長さの増大を抑える
ことができ、管継手の小型化が可能となる。また、本発
明の管継手にあっては、係止片が段部と当接してスリー
ブの管継手側への移動が阻止された状態であっても、管
体の結合が可能である。なぜなら、管体の挿入時に継手
深部側に押されるのは内カラーと押圧部材のみであっ
て、外カラーとスリーブとの位置関係には何の変化も生
じないからである。
【0015】なお、雌体に嵌め込まれるシール材にはO
−リング等が使用され、管体外周の周溝に嵌まる押圧部
材には硬質ボール等が使用される。また、内カラーを付
勢するバネ材としては、コイルバネ、皿バネ、筒状のゴ
ム弾性体等が用いられる。更に、雌体と外カラーとの固
着にはシール性が要求されることはないので、例えば嵌
め合わせ、止め輪、加締等によって固着すればよい。そ
して、内カラーにあっては、外カラーの端部より内カラ
ーの開口端が突出しているのがよく、これがスリーブの
フランジ内面と当接して押されることにより、管体の離
脱機能が与えられることになる。また、内カラーおよび
外カラーは合成樹脂や金属で構成され、内カラーにあっ
ては、外周面側の径が大きいテーパー孔を穿孔し、ここ
に硬質ボール等の押圧部材を挿入して支持する。更に、
スリーブは弾性を有していれば、合成樹脂でも金属でも
よい。
【0016】
【実施例】以下、本発明の管継手について実施例をもっ
て更に詳細に説明する。図1および図2は本発明の管継
手の第一実施例を示す図であり、図1は管体の結合前の
状態を示すスリーブの正面図(図1(A))および管継
手全体の断面図(図1(B))である。また、図2は管
体の離脱後の状態を示すスリーブの正面図(図2
(A))および管継手全体の断面図(図2(B))であ
る。
【0017】図1および図2において、スリーブ17の
内面には上下2箇所に係止片Aが、外面には左右2箇所
につまみ部Bが設けられている。一方、ストッパー12
を兼ねる外カラー(以下、ストッパーを外カラーと称
す)には係止片Aと当接する段部Cが設けられ、図3に
示すように、それぞれの逆テーパー角θは8°となって
いる。また、スリーブ17の内面と外カラー12の段部
C上面との隙間L1=1mm、スリーブ17の係止片A
と外カラー12の段部Cとの当接幅L2=0.5mmで
ある。
【0018】本発明において、図1に示す状態では、ス
リーブ17を雌体1側に押すことはできない。なぜな
ら、スリーブ17の係止片Aが外カラー12の段部Cと
当接するからである。したがって、図1は管体を図示し
ていないものの、管体の不用意な離脱を防止し得る状態
である。一方、管体を管継手より離脱させる場合には、
図1(A)の状態にあるスリーブ17のつまみ部Bを持
って図2(A)のようにスリーブ17を楕円形に変形さ
せ、スリーブ17の係止片Aが外カラー12の段部Cよ
り上になるようにする。すると、図1(B)の状態にあ
ったスリーブ17が変形し、雌体1側に押された際に係
止片Aが段部Cを乗り越えることとなり、図2(B)の
ようにスリーブ17を深く押し込むことが可能となって
離脱状態となる。なお、つまみ部Bから手を離せば、ス
リーブ17はコイルバネからなるバネ材7の付勢によっ
て、図1(B)の状態に戻る。
【0019】また、図4は第二実施例を示す図であり、
図4(A)は管体の結合前の状態を示すスリーブの正面
図、図4(B)は管継手全体の断面図である。第二実施
例において、スリーブ17の係止片Aは外カラー12の
段部Cとの当接範囲が広くなるように、円弧状となされ
ている。また、スリーブ17のつまみ部Bはスリーブ1
7が楕円形に変形し易く、かつ、雌体1側に押し易い形
状となされている。この例ではスリーブ17内面の係止
片Aに対して略直角の位置に他の部位よりも突出したテ
ーパー形状のつまみ部Bを設けたものである。即ち、つ
まみ部Bは他の部位より突出させたことにより操作位置
が明確となり、これをテーパー形状としたことにより軸
方向に押す力でスリーブが楕円形に変形し易く、これら
のことにより狭い個所や見えない個所での片手による取
り外しが可能となったものである。
【0020】更に、図5は雌体に管体を挿入する前の状
態の断面図、図6は管体を挿入しつつある状態の断面
図、図7は管体を完全に挿入し終わった状態の断面図で
ある。図5に示すように、管継手の基体をなす雌体1の
外面には外カラー12を固着する突起2およびコイルバ
ネ7を収納する段部3が形成され、端面4は内カラー8
と当接するようになっている。一方、雌体1の内面には
2条の周溝5、5が形成され、ここにO−リング6、6
が嵌め込まれている。また、合成樹脂製の内カラー8は
管体20の周溝25に嵌まる押圧部材(硬質ボール)1
1を支持するものであって、雌体1の周溝5が形成され
た部位よりも大きい内径を有している。そして、内カラ
ー8はそのフランジ9がコイルバネ7に当接して雌体1
から離間するように付勢されている。また、雌体1とコ
イルバネ7と内カラー8は順に直列に配置されており、
内カラー8の開口端10は外カラー12から突出してい
る。なお、内カラー8のフランジ9の内側はテーパー面
に形成されている。
【0021】また、合成樹脂製の外カラー12は雌体1
に外挿して固着されたものであり、内カラー8とコイル
バネ7とを覆っている。外カラー12の端部は縮径され
てテーパー部13が形成されており、テーパー部13の
手前で硬質ボール11の移動空間14が設けられること
となる。ここで、雌体1の外面と外カラー12との固着
手段は種々あり特に限定されるものではないが、図例に
あっては雌体1の突起2に対応して外カラー12の内面
に周溝15を形成し、両者を嵌め合わせて固着させてい
る。
【0022】更に、合成樹脂製のスリーブ17が外カラ
ー12に摺動可能に取り付けられている。スリーブ17
の一端にはフランジ18が設けられ、フランジ18の内
面は内カラー8の開口端10と当接するようになってい
る。ここで、スリーブ17の取り付け手段は種々あり特
に限定されるものではないが、図例にあっては外カラー
12の外面に形成された周溝16に対応してスリーブ1
7の内面に突起19を形成し、両者を嵌め合わせること
で一定範囲内、すなわち、少なくとも硬質ボール11を
外カラー12のテーパー部13と移動空間14との間を
行き来させることのできる範囲内で摺動可能なように取
り付けている。
【0023】雌体1に挿入される金属製の管体20にあ
っては、管体20の先端21より所定の位置に前テーパ
ー部22、大径部23、後テーパー部24、周溝25を
形成したもので、管体20が内カラー8内に完全に挿入
された際にはこの周溝25内に硬質ボール11が落ち込
むことになる。ここで、管体20の先端21と前テーパ
ー部22との距離は、少なくとも雌体1の周溝5、5に
嵌め込まれたO−リング6、6が接触状態を維持するこ
とのできる距離とされている。また、前テーパー部22
は硬質ボール11と接触した際、内カラー8を継手深部
側に押すことができ、かつ、硬質ボール11が外カラー
12の移動空間14に達した際には硬質ボール11が大
径部23に乗り上げることのできる角度とされている。
さらに、後テーパー部24は管体20を離脱のために引
き抜いた際、硬質ボール11が大径部23に乗り上げる
ことのできる角度とされている。
【0024】次に、図5ないし図7を例として管継手と
管体との結合及び離脱を更に詳細に説明する。この実施
例において、図5の状態にある管継手の内カラー8内に
管体20が挿入されると、先端21は硬質ボール11と
接触することなく挿入され、O−リング6、6に接触し
つつ更に内部に挿入される。この挿入過程において、図
6に示すように、管体20の前テーパー部22が硬質ボ
ール11に接触し、コイルバネ7の付勢に反して硬質ボ
ール11および内カラー8を継手深部側に押し込むよう
に作用する。続いて、硬質ボール11が外カラー12の
移動空間14に達すると、硬質ボール11は管体20の
大径部23を乗り越えて周溝25内に落ち込む。する
と、コイルバネ7の付勢によって内カラー8が押し戻さ
れるとともに、開口端10がスリーブ17のフランジ1
8内面に当接し、当接音を発するのである。したがっ
て、図7に示すように、管体20が完全に挿入された場
合には硬質ボール11と周溝25とが嵌まり合い、内カ
ラー8の当接音を確認することによって管体20が確実
に挿入されたことが判明できることとなる。
【0025】しかるに、図6に示すような挿入途中の場
合には、硬質ボール11は周溝25内に嵌まり込むこと
はなく、したがって内カラー8とスリーブ17との当接
音が発生せず、管体20の拘束力もないため、小さな力
で管体20が抜けてしまうものであり、完全に結合した
か否かは容易に判断できることとなる。
【0026】こうして完全に結合された図7に示す状態
では、スリーブ17の係止片Aが外カラー12の段部C
と当接するため、スリーブ17を雌体1側に押すことが
できない状態となっている。したがって、不用意にスリ
ーブ17を押し込む力を加えたとしても実際に押し込む
ことはできず、管体20の離脱を防止することができる
のである。
【0027】さて、図7に示すように管体20が完全に
挿入された状態において、管体20を引き抜くために力
を入れた場合、あるいは管体20内に流体を流した場
合、すなわち、管体20を引き抜く方向に力が働いた場
合には、硬質ボール11は外カラー12のテーパー部1
3に押し付けられて拘束され、周溝25内から飛び出る
ことができず、管体20の管継手からの引き抜きが阻止
される。すなわち、硬質ボール11は外カラー12のテ
ーパー部13によって管体20側に押され、周溝25内
に食い込むことになる。更に過大な圧力または引き抜き
力がかかった場合には、内カラー8は硬質ボール11及
び管体20に追従して外カラー12のテーパー部13側
へ移動するため、内カラー8のフランジ9内側が外カラ
ー12のテーパー部13と当接し、強固に管体20を把
持することとなる。
【0028】一方、管体20を管継手より離脱させる場
合には、つまみ部Bを持ってスリーブ17を楕円形に変
形させてやればよい。すると、図8に示すように、スリ
ーブ17の係止片Aが外カラー12の段部Cより上にな
って、スリーブ17を雌体1側に押した際に係止片Aが
段部Cを乗り越えることとなり、離脱状態となるのであ
る。
【0029】すなわち、図8に示すように、スリーブ1
7を押すと内カラー8も雌体1側に移動することとな
り、硬質ボール11および管体20もこれとともに移動
し、硬質ボール11が外カラー12の移動空間14に至
る。そして、管体20を引き抜けば、後テーパー部24
に硬質ボール11が乗り上げ、周溝25から硬質ボール
11が抜け出て結合状態が解除されるので、管体20を
雌体1から容易に引き抜くことができるようになるので
ある。なお、内カラー8と外カラー12との関係にあっ
ては、必ずしも内カラー8の開口端10が突出している
必要はなく、外部からこの内カラー8を雌体1側に移動
させることができればよいのであって、例えば、スリー
ブ17のフランジ18内面が内カラー8側に折り返され
た形状とされていてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明は、弾性を有する円筒状スリーブ
の内面に部分的に係止片を設けるとともに、スリーブの
内側に位置するストッパーにスリーブの係止片と当接す
る段部を設けたので、管体の不用意な離脱を防止するこ
とができるものである。また、スリーブの係止片および
ストッパーの段部を逆テーパー状に形成すれば、離脱防
止の信頼性を向上させることができるものとなる。更
に、雌体とバネ材と内カラーとを順に直列に配置し、外
カラーにバネ材の収縮時における押圧部材の移動空間を
設けるとともに段部を設けてストッパーとし、一端にフ
ランジを有するスリーブを外カラーに摺動可能に取り付
けるとともに、フランジ内面を内カラーと当接可能とす
れば、管体の結合、離脱が簡単である上に、結合が完全
になされたことを確認できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の管継手の第一実施例における管
体の結合前の状態を示す図である。
【図2】図2は本発明の管継手の第一実施例における管
体の離脱後の状態を示す図である。
【図3】図3はスリーブ内面の係止片とストッパーの段
部との位置関係を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の管継手の第二実施例における管
体の結合前の状態を示す図である。
【図5】図5は本発明の管継手において、雌体に管体を
挿入する前の状態を示す半裁断面図である。
【図6】図6は本発明の管継手において、雌体に管体を
挿入しつつある状態を示す半裁断面図である。
【図7】図7は本発明の管継手において、雌体に管体を
挿入し終わった状態を示す半裁断面図である。
【図8】図8は本発明の管継手において、雌体から管体
を離脱させる状態を示す半裁断面図である。
【図9】図9は従来の管継手を示す断面図である。
【符号の説明】
A‥係止片 B‥つまみ部 C‥段部 L1‥スリーブの内面とストッパーの段部上面との隙間 L2‥スリーブの係止片とストッパーの段部との当接幅 θ‥逆テーパー角 1‥雌体 2‥突起 3‥段部 4‥端面 5‥周溝 6‥シール材(O−リング) 7‥バネ材(コイルバネ) 8‥内カラー 9‥フランジ 10‥開口端 11‥押圧部材(硬質ボール) 12‥ストッパー(外カラー) 13‥テーパー部 14‥移動空間 15‥周溝 16‥周溝 17‥スリーブ 18‥フランジ 19‥突起 20‥管体 21‥先端 22‥前テーパー部 23‥大径部 24‥後テーパー部 25‥周溝 31‥ソケット 32‥第1スリーブ 33‥ストッパー 34‥第2スリーブ 35‥ロック部材 36‥ロック片 37‥スプリング 38‥プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 文月 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 高田 秀穂 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 3J106 AB01 BA01 BA02 BB01 BC04 BD01 BE22 BE25 EA03 EB07 EC02 EC07 ED32 EE13 EF08 EF15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブの管継手側への移動によって管
    体を着脱自在にした管継手において、弾性を有する円筒
    状スリーブの内面に部分的に係止片を設けるとともに、
    スリーブの内側に位置するストッパーにスリーブの係止
    片と当接する段部を設け、スリーブの内面とストッパー
    の段部上面との隙間をL1、スリーブの係止片とストッ
    パーの段部との当接幅をL2としたとき、L1≧L2で
    あることを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 スリーブの係止片およびストッパーの段
    部を逆テーパー状に形成したことを特徴とする請求項1
    に記載の管継手。
  3. 【請求項3】 スリーブの内面の係止片と略直角の位置
    に、他の部位よりも突出したテーパー形状のつまみ部を
    設けた請求項1記載の管継手。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003202096A (ja) * 2002-01-08 2003-07-18 Yokohama Hydex Co 管継手における継手部の接続構造
JP2004100911A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Nitto Kohki Co Ltd 管継手用ソケット
JP2005214319A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Toa Kokyu Tsugite Valve Seizo Kk 管継手
JP2009125182A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Shoichi Nakamura 聴診器
JP2011117581A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Tokyo Gas Co Ltd 継手部材

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