JPH1163347A - 配管用継手 - Google Patents
配管用継手Info
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- JPH1163347A JPH1163347A JP9225596A JP22559697A JPH1163347A JP H1163347 A JPH1163347 A JP H1163347A JP 9225596 A JP9225596 A JP 9225596A JP 22559697 A JP22559697 A JP 22559697A JP H1163347 A JPH1163347 A JP H1163347A
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- female
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 片手で接続作業を行なうことができ、もって
手順ないし作業が容易であり、しかも継手部材の係合に
ボールを用いず、もって部品点数が少なく、構造が簡単
な配管用継手を提供する。 【解決手段】 雌側継手部材１と、雌側継手部材１の内
部に設けられるとともにバネ性を備えた係合部材３と、
雌側継手部材１に軸方向一方から差し込まれ、外周面に
係合部材３が抜け方向に係合する溝状の係合部２ａを設
けた雄側継手部材２と、雌側継手部材１の内部に設けら
れ、雄側継手部材２が差し込まれたときに軸方向に押圧
されて、その反力により係合部２ａを係合状態で係合部
材３に押し付ける弾性手段９と、雌側継手部材１の開口
周縁に軸方向にスライド自在に設けられ、雄側継手部材
２と共に差込み方向にスライドしたときに係合部材３を
押圧し弾性変形させて係合部２ａとの係合を解除させる
スライド部材１０とを備えている。
手順ないし作業が容易であり、しかも継手部材の係合に
ボールを用いず、もって部品点数が少なく、構造が簡単
な配管用継手を提供する。 【解決手段】 雌側継手部材１と、雌側継手部材１の内
部に設けられるとともにバネ性を備えた係合部材３と、
雌側継手部材１に軸方向一方から差し込まれ、外周面に
係合部材３が抜け方向に係合する溝状の係合部２ａを設
けた雄側継手部材２と、雌側継手部材１の内部に設けら
れ、雄側継手部材２が差し込まれたときに軸方向に押圧
されて、その反力により係合部２ａを係合状態で係合部
材３に押し付ける弾性手段９と、雌側継手部材１の開口
周縁に軸方向にスライド自在に設けられ、雄側継手部材
２と共に差込み方向にスライドしたときに係合部材３を
押圧し弾性変形させて係合部２ａとの係合を解除させる
スライド部材１０とを備えている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧（液体）配管
または空圧（気体）配管等に用いられ、接続に際して迅
速作動する機能を備えた配管用継手に関する。
または空圧（気体）配管等に用いられ、接続に際して迅
速作動する機能を備えた配管用継手に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から図６に示すように、バネ５１で
スライド部材５２を軸方向一方（図上右方向）に押圧し
てボール５３を雄側の継手部材５４の外周面に設けた溝
状の係合部５４ａに係合し、これにより雄側の継手部材
５４を雌側の継手部材５５に対して抜け止めする構造を
備えた配管用継手が知られている。
スライド部材５２を軸方向一方（図上右方向）に押圧し
てボール５３を雄側の継手部材５４の外周面に設けた溝
状の係合部５４ａに係合し、これにより雄側の継手部材
５４を雌側の継手部材５５に対して抜け止めする構造を
備えた配管用継手が知られている。
【０００３】しかしながら、この配管継手においては、
接続に際して、片手でスライド部材５２をスライドさ
せ、更にもう一方の手で雄側の継手部材５４を雌側の継
手部材５５に差し込む必要があり、作業が両手での作業
となる。したがってその手順が複雑で、作業が面倒であ
る不都合がある。
接続に際して、片手でスライド部材５２をスライドさ
せ、更にもう一方の手で雄側の継手部材５４を雌側の継
手部材５５に差し込む必要があり、作業が両手での作業
となる。したがってその手順が複雑で、作業が面倒であ
る不都合がある。
【０００４】また雄側の継手部材５４と雌側の継手部材
５５の係合に、等配状に配置された複数のボール５３を
使用しているために、部品点数が多く、構造が複雑であ
る不都合がある。
５５の係合に、等配状に配置された複数のボール５３を
使用しているために、部品点数が多く、構造が複雑であ
る不都合がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、片手で接続作業を行なうことができ、もって手順な
いし作業が比較的容易であり、しかも継手部材の係合に
ボールを用いず、もって部品点数が比較的少なく、構造
が比較的簡単な配管用継手を提供することを目的とす
る。
み、片手で接続作業を行なうことができ、もって手順な
いし作業が比較的容易であり、しかも継手部材の係合に
ボールを用いず、もって部品点数が比較的少なく、構造
が比較的簡単な配管用継手を提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の配管用継手は、雌側の継手部材と、前記雌
側の継手部材の内部に設けられるとともにバネ性を備え
た係合部材と、前記雌側の継手部材に軸方向一方から差
し込まれ、外周面に前記係合部材が抜け方向に係合する
溝状の係合部を設けた雄側の継手部材と、前記雌側の継
手部材の内部に設けられ、前記雄側の継手部材が差し込
まれたときに軸方向に押圧されて、その反力により前記
係合部を係合状態で前記係合部材に押し付ける弾性手段
と、前記雌側の継手部材の開口周縁に軸方向にスライド
自在に設けられ、前記雄側の継手部材と共に差込み方向
にスライドしたときに前記係合部材を押圧し弾性変形さ
せて前記係合部との係合を解除させるスライド部材とを
有することにした。
め、本発明の配管用継手は、雌側の継手部材と、前記雌
側の継手部材の内部に設けられるとともにバネ性を備え
た係合部材と、前記雌側の継手部材に軸方向一方から差
し込まれ、外周面に前記係合部材が抜け方向に係合する
溝状の係合部を設けた雄側の継手部材と、前記雌側の継
手部材の内部に設けられ、前記雄側の継手部材が差し込
まれたときに軸方向に押圧されて、その反力により前記
係合部を係合状態で前記係合部材に押し付ける弾性手段
と、前記雌側の継手部材の開口周縁に軸方向にスライド
自在に設けられ、前記雄側の継手部材と共に差込み方向
にスライドしたときに前記係合部材を押圧し弾性変形さ
せて前記係合部との係合を解除させるスライド部材とを
有することにした。
【０００７】上記構成を備えた本発明の配管用継手は、
以下のように作動する。
以下のように作動する。
【０００８】すなわち先ず、当該配管用継手を接続する
ときには、雌側の継手部材の内周に雄側の継手部材を差
し込み、雌側の継手部材の内部に設けた係合部材と、雄
側の継手部材の外周面に設けた溝状の係合部とを係合さ
せて、雄側の継手部材を抜け止めする。係合部材および
係合部の係合は、雄側の継手部材の差込み方向には係合
せず、反対向きの抜け方向のみについて係合する方向性
を備えたものである。
ときには、雌側の継手部材の内周に雄側の継手部材を差
し込み、雌側の継手部材の内部に設けた係合部材と、雄
側の継手部材の外周面に設けた溝状の係合部とを係合さ
せて、雄側の継手部材を抜け止めする。係合部材および
係合部の係合は、雄側の継手部材の差込み方向には係合
せず、反対向きの抜け方向のみについて係合する方向性
を備えたものである。
【０００９】差込みの途中、係合部材および係合部が係
合する以前の段階で、雄側の継手部材がその先端部で雌
側の継手部材の内部に設けられた弾性手段を押圧し始
め、以後は、この弾性手段の弾性に抗して差込みが続け
られ、上記したように係合部材および係合部が係合す
る。
合する以前の段階で、雄側の継手部材がその先端部で雌
側の継手部材の内部に設けられた弾性手段を押圧し始
め、以後は、この弾性手段の弾性に抗して差込みが続け
られ、上記したように係合部材および係合部が係合す
る。
【００１０】したがって係合部材および係合部が係合し
て差込みが完了すると、雄側の継手部材が弾性手段の弾
性復帰力により抜け方向に弾性付勢され、これにより係
合部材および係合部が互いにガタつくことなく係合す
る。
て差込みが完了すると、雄側の継手部材が弾性手段の弾
性復帰力により抜け方向に弾性付勢され、これにより係
合部材および係合部が互いにガタつくことなく係合す
る。
【００１１】したがって継手を接続する作業としては、
片手で、雄側の継手部材を持って雌側の継手部材に差し
込むだけである。
片手で、雄側の継手部材を持って雌側の継手部材に差し
込むだけである。
【００１２】また当該配管用継手を外すときには、雌側
の継手部材の開口周縁に軸方向にスライド自在に設けら
れたスライド部材を雄側の継手部材とともに弾性手段の
弾性に抗して雌側の継手部材に押し込み、このスライド
部材の先端部で係合部材を押圧し弾性変形させて係合部
との係合を解除させる。次いでこの状態で、雄側の継手
部材を単独で手放すと、この雄側の継手部材が弾性手段
の弾性復帰力に押されて自動的に抜け方向に移動する。
の継手部材の開口周縁に軸方向にスライド自在に設けら
れたスライド部材を雄側の継手部材とともに弾性手段の
弾性に抗して雌側の継手部材に押し込み、このスライド
部材の先端部で係合部材を押圧し弾性変形させて係合部
との係合を解除させる。次いでこの状態で、雄側の継手
部材を単独で手放すと、この雄側の継手部材が弾性手段
の弾性復帰力に押されて自動的に抜け方向に移動する。
【００１３】したがって継手を外す作業としては、片手
で、雄側の継手部材およびスライド部材を掴んで両部品
を雌側の継手部材に押し込み、次いで雄側の継手部材を
単独で手放すだけである。
で、雄側の継手部材およびスライド部材を掴んで両部品
を雌側の継手部材に押し込み、次いで雄側の継手部材を
単独で手放すだけである。
【００１４】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
したがって説明する。
【００１５】図１は、当該実施形態に係る配管用継手の
接続前の状態を示している。
接続前の状態を示している。
【００１６】図１に示すように、当該実施形態に係る配
管用継手は先ず、略円筒状を呈する雌側の継手部材１を
備えており、この雌側の継手部材１の内周に軸方向一方
（図上右方向）から、同じく略円筒状ないしパイプ状を
呈する雄側の継手部材２が差し込まれ、雌側の継手部材
１の内部に保持された係合部材３と、雄側の継手部材２
の外周面に設けられた溝状の係合部２ａとが弾性的に係
合することにより、雄側の継手部材２が抜け止めされる
ようになっている。
管用継手は先ず、略円筒状を呈する雌側の継手部材１を
備えており、この雌側の継手部材１の内周に軸方向一方
（図上右方向）から、同じく略円筒状ないしパイプ状を
呈する雄側の継手部材２が差し込まれ、雌側の継手部材
１の内部に保持された係合部材３と、雄側の継手部材２
の外周面に設けられた溝状の係合部２ａとが弾性的に係
合することにより、雄側の継手部材２が抜け止めされる
ようになっている。
【００１７】係合部材３は、雌側の継手部材１の開口周
縁に固定された環状を呈する一対の支持部材４，５に挟
持されて雌側の継手部材１の内部に保持されている。ま
たこの係合部材３は、板金等の剛材をプレス加工するこ
とによって環状に成形されており、支持部材４，５の間
に挟持される外周側の取付フランジ部３ａと、係合部２
ａに弾性的に係合する内周側の係合爪部３ｂとを一体に
備えている。
縁に固定された環状を呈する一対の支持部材４，５に挟
持されて雌側の継手部材１の内部に保持されている。ま
たこの係合部材３は、板金等の剛材をプレス加工するこ
とによって環状に成形されており、支持部材４，５の間
に挟持される外周側の取付フランジ部３ａと、係合部２
ａに弾性的に係合する内周側の係合爪部３ｂとを一体に
備えている。
【００１８】係合部材３および係合部２ａの係合は、雄
側の継手部材２の差込み方向（矢印ｘ）については両者
が係合せず、反対向きの抜け方向（矢印ｙ）のみについ
て両者が係合する方向性を備えたワンウェイタイプの係
合構造であって、これを可能にするために、係合爪部３
ｂがその内周端部を差込み方向に向けたテーパ状に成形
されるとともに、係合部２ａがアンダーカット状に形成
され、すなわち溝状の係合部２ａの差込み方向側に軸線
に対して略直角な係合壁部（係合座部または座部とも称
する）２ｂが設けられ、同じく係合部２ａの抜け方向側
にテーパ状の案内壁部（案内テーパ部またはテーパ部と
も称する）２ｃが設けられている。
側の継手部材２の差込み方向（矢印ｘ）については両者
が係合せず、反対向きの抜け方向（矢印ｙ）のみについ
て両者が係合する方向性を備えたワンウェイタイプの係
合構造であって、これを可能にするために、係合爪部３
ｂがその内周端部を差込み方向に向けたテーパ状に成形
されるとともに、係合部２ａがアンダーカット状に形成
され、すなわち溝状の係合部２ａの差込み方向側に軸線
に対して略直角な係合壁部（係合座部または座部とも称
する）２ｂが設けられ、同じく係合部２ａの抜け方向側
にテーパ状の案内壁部（案内テーパ部またはテーパ部と
も称する）２ｃが設けられている。
【００１９】またテーパ状の係合爪部３ｂに、係合部２
ａに弾性的に係合するバネ性をもたせるために、図２に
示すように係合部材３の円周の一部がカットされて切欠
部３ｃが設けられ、係合部材３全体がＣリング状に成形
されているが、図３に示すように取付フランジ部３ａを
環状としたまま、係合爪部３ｂのみを周方向に複数に分
割するようにしても良い。この後者の場合には、係合爪
部３ｂに多数の切欠部３ｄが等配状に設けられ、これに
より係合爪部３ｂが全体として内向きの花びら状を呈す
ることになる。
ａに弾性的に係合するバネ性をもたせるために、図２に
示すように係合部材３の円周の一部がカットされて切欠
部３ｃが設けられ、係合部材３全体がＣリング状に成形
されているが、図３に示すように取付フランジ部３ａを
環状としたまま、係合爪部３ｂのみを周方向に複数に分
割するようにしても良い。この後者の場合には、係合爪
部３ｂに多数の切欠部３ｄが等配状に設けられ、これに
より係合爪部３ｂが全体として内向きの花びら状を呈す
ることになる。
【００２０】雌側の継手部材１の内部であって支持部材
４，５の奥（図上左側）に、環状を呈する第三の支持部
材６が固定されており、この第三の支持部材６と、雌側
の継手部材１の内周面に一体的に設けられた内向きフラ
ンジ部１ａとの間に、Ｏリング等のシール部材７が装着
されている。このシール部材７は、雌側の継手部材１の
内周面に密接するとともに差込み時に雄側の継手部材２
の外周面に密接し、これにより流体が洩れることがない
ように雌側の継手部材１と雄側の継手部材２の間をシー
ルする。
４，５の奥（図上左側）に、環状を呈する第三の支持部
材６が固定されており、この第三の支持部材６と、雌側
の継手部材１の内周面に一体的に設けられた内向きフラ
ンジ部１ａとの間に、Ｏリング等のシール部材７が装着
されている。このシール部材７は、雌側の継手部材１の
内周面に密接するとともに差込み時に雄側の継手部材２
の外周面に密接し、これにより流体が洩れることがない
ように雌側の継手部材１と雄側の継手部材２の間をシー
ルする。
【００２１】内向きフランシ部１ａの更に奥に、環状を
呈するプレート部材（第一スライド部材とも称する）８
が軸方向にスライド自在に配置されており、このプレー
ト部材８が弾性手段の一種であるコイル状のバネ部材
（スプリングまたはコイルスプリングとも称する）９に
弾性付勢されて、内向きフランジ部１ａの端面に押し付
けられている。バネ部材９の図示しない奥側の端部は、
雌側の継手部材１の内周面に設けられた第二の内向きフ
ランシ部（図示せず）等により固定的に支持されてい
る。したがって雌側の継手部材１の内周に雄側の継手部
材２を差し込むと、雄側の継手部材２がその先端部（図
上左端部）でプレート部材８に当接してこれを押圧し、
バネ部材９の弾性に抗してプレート部材８を差込み方向
に移動させる。
呈するプレート部材（第一スライド部材とも称する）８
が軸方向にスライド自在に配置されており、このプレー
ト部材８が弾性手段の一種であるコイル状のバネ部材
（スプリングまたはコイルスプリングとも称する）９に
弾性付勢されて、内向きフランジ部１ａの端面に押し付
けられている。バネ部材９の図示しない奥側の端部は、
雌側の継手部材１の内周面に設けられた第二の内向きフ
ランシ部（図示せず）等により固定的に支持されてい
る。したがって雌側の継手部材１の内周に雄側の継手部
材２を差し込むと、雄側の継手部材２がその先端部（図
上左端部）でプレート部材８に当接してこれを押圧し、
バネ部材９の弾性に抗してプレート部材８を差込み方向
に移動させる。
【００２２】雌側の継手部材１の開口周縁であって支持
部材４の内周側に、円筒状ないしスリーブ状を呈するス
ライド部材（第二のスライド部材またはスリーブとも称
する）１０が軸方向にスライド自在に配置されており、
その外周面に設けられた係合突部１０ａが、支持部材４
の内周面に設けられた係合突部４ａに対して軸方向に係
合することにより、このスライド部材１０が雌側の継手
部材１に対して抜け止めされている。
部材４の内周側に、円筒状ないしスリーブ状を呈するス
ライド部材（第二のスライド部材またはスリーブとも称
する）１０が軸方向にスライド自在に配置されており、
その外周面に設けられた係合突部１０ａが、支持部材４
の内周面に設けられた係合突部４ａに対して軸方向に係
合することにより、このスライド部材１０が雌側の継手
部材１に対して抜け止めされている。
【００２３】スライド部材の先端部１０ｂは係合爪部３
ｂの内面に対向しており、よってこのスライド部材１０
を図示した位置から差込み方向に押し込むと、その先端
部１０ｂが係合爪部３ｂを押圧して係合爪部３ｂをその
内径寸法が拡大するように弾性変形させる。スライド部
材１０の先端部１０ｂは、テーパ状の係合爪部３ｂを押
圧し易いように、係合爪部３ｂに対応してテーパ状に成
形されており、また支持部材５の内周面も、係合爪部３
ｂを受け止め易いように、やはりテーパ状に成形されて
いる。またスライド部材１０の後端部には、このスライ
ド部材１０を押し込み易いように、外向きフランジ部１
０ｃが一体成形されており、雄側の継手部材２の先端部
には、この雄側の継手部材２を差し込み易いように、テ
ーパ状の面取り部２ｄが設けられている。
ｂの内面に対向しており、よってこのスライド部材１０
を図示した位置から差込み方向に押し込むと、その先端
部１０ｂが係合爪部３ｂを押圧して係合爪部３ｂをその
内径寸法が拡大するように弾性変形させる。スライド部
材１０の先端部１０ｂは、テーパ状の係合爪部３ｂを押
圧し易いように、係合爪部３ｂに対応してテーパ状に成
形されており、また支持部材５の内周面も、係合爪部３
ｂを受け止め易いように、やはりテーパ状に成形されて
いる。またスライド部材１０の後端部には、このスライ
ド部材１０を押し込み易いように、外向きフランジ部１
０ｃが一体成形されており、雄側の継手部材２の先端部
には、この雄側の継手部材２を差し込み易いように、テ
ーパ状の面取り部２ｄが設けられている。
【００２４】つぎに上記構成を備えた配管用継手の作動
ないし取り扱い方法を説明する。
ないし取り扱い方法を説明する。
【００２５】すなわち先ず、当該配管用継手を接続する
ときには、図１の状態から雌側の継手部材１の内周であ
って支持部材４およびスライド部材１０の内周に雄側の
継手部材２を差し込み、図４に示すように雌側の継手部
材１の内部に設けた係合部材３と、雄側の継手部材２の
外周面に設けた溝状の係合部２ａとを弾性的に係合させ
て、雄側の継手部材２を抜け止めする。
ときには、図１の状態から雌側の継手部材１の内周であ
って支持部材４およびスライド部材１０の内周に雄側の
継手部材２を差し込み、図４に示すように雌側の継手部
材１の内部に設けた係合部材３と、雄側の継手部材２の
外周面に設けた溝状の係合部２ａとを弾性的に係合させ
て、雄側の継手部材２を抜け止めする。
【００２６】差込みの途中、係合部材３および係合部２
ａが係合する以前の段階で、雄側の継手部材２がその先
端部でプレート部材８およびバネ部材９を押圧し始め、
以後はバネ部材９の弾性に抗して差込みが続けられ、差
込みが所定量に達すると、上記したように係合部材３お
よび係合部２ａが弾性的に係合する。
ａが係合する以前の段階で、雄側の継手部材２がその先
端部でプレート部材８およびバネ部材９を押圧し始め、
以後はバネ部材９の弾性に抗して差込みが続けられ、差
込みが所定量に達すると、上記したように係合部材３お
よび係合部２ａが弾性的に係合する。
【００２７】したがって係合部材３および係合部２ａが
係合して差込みが完了すると、図４に示したように雄側
の継手部材２およびプレート部材８がバネ部材９の弾性
復帰力により抜け方向に弾性付勢され、係合部２ａの係
合壁部２ｂが係合部材３に押し付けられ、これにより係
合部材３および係合部２ａが互いにガタつくことなく係
合する。
係合して差込みが完了すると、図４に示したように雄側
の継手部材２およびプレート部材８がバネ部材９の弾性
復帰力により抜け方向に弾性付勢され、係合部２ａの係
合壁部２ｂが係合部材３に押し付けられ、これにより係
合部材３および係合部２ａが互いにガタつくことなく係
合する。
【００２８】したがって当該配管用継手を接続する作業
は、片手で雄側の継手部材２を持って雌側の継手部材１
に差し込むだけのワンタッチの片手作業である。
は、片手で雄側の継手部材２を持って雌側の継手部材１
に差し込むだけのワンタッチの片手作業である。
【００２９】また当該配管用継手を外すときには、図４
の状態から雌側の継手部材２の開口周縁であって支持部
材４の内周に軸方向にスライド自在に設けられたスライ
ド部材１０を雄側の継手部材２とともにバネ部材９の弾
性に抗して差込み方向に押し込み、図５に示すようにス
ライド部材１０の先端部１０ｂで係合部材３を押圧し弾
性変形させて係合部２ａとの係合を解除させる。次いで
この状態で、雄側の継手部材２を単独で手放すと、この
雄側の継手部材２がバネ部材３の弾性復帰力に押されて
自動的に抜け方向に移動してくる。
の状態から雌側の継手部材２の開口周縁であって支持部
材４の内周に軸方向にスライド自在に設けられたスライ
ド部材１０を雄側の継手部材２とともにバネ部材９の弾
性に抗して差込み方向に押し込み、図５に示すようにス
ライド部材１０の先端部１０ｂで係合部材３を押圧し弾
性変形させて係合部２ａとの係合を解除させる。次いで
この状態で、雄側の継手部材２を単独で手放すと、この
雄側の継手部材２がバネ部材３の弾性復帰力に押されて
自動的に抜け方向に移動してくる。
【００３０】したがって当該配管用継手を外す作業は、
片手で雄側の継手部材２およびスライド部材１０を掴ん
で両部品２，１０を雌側の継手部材１に押し込み、次い
で雄側の継手部材２を単独で手放すだけの片手作業であ
る。
片手で雄側の継手部材２およびスライド部材１０を掴ん
で両部品２，１０を雌側の継手部材１に押し込み、次い
で雄側の継手部材２を単独で手放すだけの片手作業であ
る。
【００３１】スライド部材１０は、これを手放すと係合
部材３が弾性復帰するために、係合部材３に押されて自
動的に抜け方向に移動する。したがって図１の状態が復
元され、この状態から次回の差込み作業が開始される。
部材３が弾性復帰するために、係合部材３に押されて自
動的に抜け方向に移動する。したがって図１の状態が復
元され、この状態から次回の差込み作業が開始される。
【００３２】尚、当該実施形態では、弾性手段をコイル
状のバネ部材９としたが、これに代えてゴム状弾性材製
の弾性部材を用いることも可能である。
状のバネ部材９としたが、これに代えてゴム状弾性材製
の弾性部材を用いることも可能である。
【００３３】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【００３４】すなわち、上記構成を備えた本発明の配管
用継手においては、当該配管用継手を接続する作業が、
片手で雄側の継手部材を持って雌側の継手部材に差し込
むだけのワンタッチの片手作業であり、また当該配管用
継手を外す作業が、片手で雄側の継手部材およびスライ
ド部材を掴んで両部品を雌側の継手部材に押し込み、次
いで雄側の継手部材を単独で手放すだけの片手作業であ
る。したがって従来と比較して接続作業および接続の外
し作業とも手順ないし作業を容易化することができ、作
業時間を短縮することができる。
用継手においては、当該配管用継手を接続する作業が、
片手で雄側の継手部材を持って雌側の継手部材に差し込
むだけのワンタッチの片手作業であり、また当該配管用
継手を外す作業が、片手で雄側の継手部材およびスライ
ド部材を掴んで両部品を雌側の継手部材に押し込み、次
いで雄側の継手部材を単独で手放すだけの片手作業であ
る。したがって従来と比較して接続作業および接続の外
し作業とも手順ないし作業を容易化することができ、作
業時間を短縮することができる。
【００３５】また従来のように雄側の継手部材と雌側の
継手部材の係合に複数のボールを用いず、このボールに
代えてバネ性を備えた係合部材を単品で用いるようにし
たために、従来と比較して部品点数を削減することがで
き、構造を簡素化することができる。
継手部材の係合に複数のボールを用いず、このボールに
代えてバネ性を備えた係合部材を単品で用いるようにし
たために、従来と比較して部品点数を削減することがで
き、構造を簡素化することができる。
【図１】本発明の実施形態に係る配管用継手の接続前の
状態を示す要部断面図
状態を示す要部断面図
【図２】（Ａ）は係合部材の正面図、（Ｂ）は（Ａ）に
おけるＣ−Ｃ線断面図
おけるＣ−Ｃ線断面図
【図３】（Ａ）は係合部材の他の例を示す正面図、
（Ｂ）は（Ａ）におけるＤ−Ｏ−Ｄ線断面図
（Ｂ）は（Ａ）におけるＤ−Ｏ−Ｄ線断面図
【図４】同配管用継手の接続完了状態を示す要部断面図
【図５】同配管用継手の外し作業中途の状態を示す要部
断面図
断面図
【図６】従来例に係る配管用継手の断面図
１ 雌側の継手部材 １ａ 内向きフランジ部 ２ 雄側の継手部材 ２ａ 係合部 ２ｂ 係合壁部 ２ｃ 案内壁部 ２ｄ 面取り部 ３ 係合部材 ３ａ 取付フランジ部 ３ｂ 係合爪部 ３ｃ，３ｄ 切欠部 ４，５，６ 支持部材 ４ａ，１０ａ 係合突部 ７ シール部材 ８ プレート部材 ９ バネ部材（弾性手段） １０ スライド部材 １０ｂ 先端部 １０ｃ 外向きフランジ部
Claims (1)
- 【請求項１】 雌側の継手部材（１）と、 前記雌側の継手部材（１）の内部に設けられるとともに
バネ性を備えた係合部材（３）と、 前記雌側の継手部材（１）に軸方向一方から差し込ま
れ、外周面に前記係合部材（３）が抜け方向に係合する
溝状の係合部（２ａ）を設けた雄側の継手部材（２）
と、 前記雌側の継手部材（１）の内部に設けられ、前記雄側
の継手部材（２）が差し込まれたときに軸方向に押圧さ
れて、その反力により前記係合部（２ａ）を係合状態で
前記係合部材（３）に押し付ける弾性手段（９）と、 前記雌側の継手部材（１）の開口周縁に軸方向にスライ
ド自在に設けられ、前記雄側の継手部材（２）と共に差
込み方向にスライドしたときに前記係合部材（３）を押
圧し弾性変形させて前記係合部（２ａ）との係合を解除
させるスライド部材（１０）とを有することを特徴とす
る配管用継手。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9225596A JPH1163347A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 配管用継手 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9225596A JPH1163347A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 配管用継手 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1163347A true JPH1163347A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16831812
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9225596A Withdrawn JPH1163347A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 配管用継手 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1163347A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-08-08 JP JP9225596A patent/JPH1163347A/ja not_active Withdrawn
Cited By (19)
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041102 |