JP2000345665A - バルコニーの排水構造 - Google Patents

バルコニーの排水構造

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JP2000345665A
JP2000345665A JP11160342A JP16034299A JP2000345665A JP 2000345665 A JP2000345665 A JP 2000345665A JP 11160342 A JP11160342 A JP 11160342A JP 16034299 A JP16034299 A JP 16034299A JP 2000345665 A JP2000345665 A JP 2000345665A
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JP
Japan
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balcony
drainage channel
drainage
drain
protruding
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JP11160342A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tsuchiya
淳 槌矢
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National House Industrial Co Ltd
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National House Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水路の長さを短くできる。人が移動する際
排水路の両側縁部に足が引っ掛かからない。 【解決手段】 バルコニー本体1と突出バルコニー2と
の境界線付近に沿って排水路3を形成する。排水路3が
前記一辺に沿った方向においては排水口4側に向けて下
り傾斜している。排水路3の少なくとも突出バルコニー
2と対向する部分においては、排水路3の底部の中央を
境にした両側底面部が、中央部が低く且つ両側端縁側に
行くほど次第に高くなるように傾斜した傾斜面5となっ
ている。バルコニー本体1の床面1a及び突出バルコニ
ー2の床面2aの排水路3側の端部が排水路3の傾斜面
5となった両側底面部の側端縁と同じレベルとなってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルコニーの排水
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バルコニー本体1と、その一辺から突出
した突出バルコニー2とから成るバルコニーにおいて、
排水をするにあたっては、例えば、図5に示すように排
水路3を形成するのが一般的である。しかしながら、こ
のものにあっては、排水路3の総延長が長くなって排水
構造が複雑となるとともに、排水路3の総延長が長くな
るので工事も面倒となり、また、図5の矢印ホに示すよ
うに、バルコニー本体1から突出バルコニー2側に向け
て連続して下り傾斜した床面を形成する必要があり、こ
のため、バルコニー本体1の建物A側の端部のレベルが
高くなりすぎて、バルコニー本体の建物A側の端部から
建物Aに形成するバルコニーへの出入り口の下端までの
高さを十分に確保できなくなるおそれがあって、防水上
の問題も発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、排水路の長さを短くできて、
構造が簡略化すると共に工事も簡単に行え、また、バル
コニー本体からの排水と突出バルコニーからの排水を長
さが短い簡単な構成の共通の排水路を用いて流すことが
できながら、バルコニー本体と突出バルコニーとの間で
人が移動する際排水路の両側縁部に足が引っ掛かったり
せず、スムーズに歩行でき、また、外観もよいバルコニ
ーの排水構造を提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るバルコニーの排水構造は、バルコニー本
体1と、その一辺から突出した突出バルコニー2とから
成るバルコニーの排水構造において、前記一辺に接する
バルコニー本体1の端部に排水口4を設け、バルコニー
本体1と突出バルコニー2との境界線付近に沿って排水
路3を形成し、この排水路3が前記一辺に沿った方向に
おいては排水口4側に向けて下り傾斜し、排水路3の少
なくとも突出バルコニー2と対向する部分においては、
排水路3の底部の中央を境にした両側底面部が、中央部
が低く且つ両側端縁側に行くほど次第に高くなるように
傾斜した傾斜面5となり、バルコニー本体1の床面1a
及び突出バルコニー2の床面2aの排水路3側の端部が
排水路3の傾斜面5となった両側底面部の側端縁と同じ
レベルとなっていることを特徴とするものである。この
ような構成とすることで、バルコニー本体1からの排水
と、突出バルコニー2からの排水とを、バルコニー本体
1と突出バルコニー2との境界線付近に沿って形成した
共通の排水路3に流して排水口4にスムーズに排水する
ことができるものである。しかも、このバルコニー本体
1と突出バルコニー2との境界線付近に沿って形成した
排水路3は、少なくとも突出バルコニー2と対向する部
分においては、排水路3の底部の中央を境にした両側底
面部が、中央部が低く且つ両側端縁側に行くほど次第に
高くなるように傾斜した傾斜面5となり、バルコニー本
体1の床面1a及び突出バルコニー2の床面2aの排水
路3側の端部が排水路3の傾斜面5となった両側底面部
の側端縁と同じレベルとなっているので、従来の断面U
字状をした排水口に比べて歩行する際に、排水路3の側
縁部に足が引っ掛かったりせず、スムーズに歩行できる
ことになる。
【0005】また、排水路3の少なくとも突出バルコニ
ー2と対向する部分においては、排水路3の底部の中央
を境にした傾斜面5となった両側底面部の両側端縁の高
さが前記一辺に沿って同じ高さで且つ排水路3の底部の
中央が排水口4側に向かう程次第に深くなるように傾斜
していることが好ましい。このように排水路3の両側底
面部の両側端縁の高さが同じ高さであるため、いっそう
歩行がしやすく、また、上記のように歩行がしやすいよ
うに排水路3の両側底面部の両側端縁の高さを同じ高さ
としたにもかかわらず、排水路3の底部の中央が排水口
4側に向かう程次第に深くなるように傾斜しているの
で、排水路3内においてスムーズに水を排水口4側に向
けて流すことができるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0007】図1乃至図4に示すように、建物Aからバ
ルコニーが突出形成してある。バルコニーは建物A側に
位置するバルコニー本体1と、このバルコニー本体1の
一辺(添付図面に示す実施形態においてはバルコニー本
体1の建物Aと反対側の辺)の一部から突出した突出バ
ルコニー2とで構成してあり、突出バルコニー2はバル
コニー本体1よりも幅(突出方向と直交する方向の幅)
が狭くなっている。
【0008】図1に示すように、バルコニー本体1と突
出バルコニー2との境界線付近に沿って排水路3が形成
してあり、バルコニー本体1の突出先端の一方のコーナ
部分の内部に排水口4が形成してあり、この排水口4に
上記排水路3の一端部が連通形成してある。排水路3は
バルコニー本体1の前記一辺に沿った方向においては排
水口4側に向けて下り傾斜しており、また、排水路3の
少なくとも突出バルコニー2と対向する部分において
は、排水路3の底部の中央を境にした両側底面部が、中
央部が低く且つ両側端縁側に行くほど次第に高くなるよ
うに傾斜した傾斜面5となり、断面形状が略V字状とな
っている。
【0009】そして、排水路3の少なくとも突出バルコ
ニー2と対向する部分においては、断面略V字状の排水
路3の傾斜面5となった両側底面部の側端縁が、バルコ
ニー本体1の床面1a及び突出バルコニー2の床面2a
の排水路3側の端部と同じレベルとなっている。また、
排水路3の少なくとも突出バルコニー2と対向する部分
においては、排水路3の底部の中央を境にした傾斜面5
となった両側底面部の両側端縁の高さが前記一辺に沿っ
て同じ高さとなっている。つまり、バルコニー本体1の
突出バルコニー2と対向する部分の床面1aの排水路3
側の端部と、突出バルコニー2の床面2aの排水路3側
の端部とは排水路3に沿って同じレベルとなっている。
また、排水路3の少なくとも突出バルコニー2と対向す
る部分においては、排水路3の底部の中央が排水口4側
に向かう程次第に深くなるように傾斜している。したが
って、排水路3の少なくとも突出バルコニー2と対向す
る部分においては図1の矢印イのように、つまりV字状
の排水路3の底部中央の長手方向に対して斜めに傾斜す
る方向に水が流れるように排水路3の底面部の水勾配が
設定してある。
【0010】バルコニー本体1の床面1aは基本的には
図1の矢印ロに示すように排水路3に向かって直角方向
に下り傾斜するように水勾配が形成してあり、バルコニ
ー本体1の突出先端の他方のコーナ部分(つまりバルコ
ニー本体1の突出先端の排水口3を設けた部分と反対側
のコーナ部分)の内部の床においては矢印ハに示すよう
に排水路3の長手方向と平行な方向で且つ排水口3側に
下り傾斜するように水勾配が形成してあり、これにより
バルコニー本体1の突出先端の排水口3を設けた部分と
反対側のコーナ部分に水が滞留しないようになってい
る。また、突出バルコニー2の床面2aは矢印ニに示す
ように排水路3に向かって直角方向に下り傾斜するよう
に水勾配が形成してある。
【0011】図1にはバルコニー本体1の床面1aの各
部、突出バルコニー2の床面2aの各部、排水路3の各
部における後述の床本体19の上面からのレベルの一例
を数字で示している。
【0012】次に、図3、図4に基づいて、バルコニー
の具体的構造につき一例を説明する。建物Aの外壁6の
梁7に梁材等を枠組みして構成したバルコニー床下地構
造体8を連結し、このバルコニー床下地構造体8にバル
コニー本体1側において床本体19を構成する床パネル
9を載設し、また、バルコニー床下地構造体8に突出バ
ルコニー2側において根太10を載設して取付けてあ
る。バルコニー本体1側において床本体19を構成する
床パネル9上には上面がバルコニー本体1の床面1aの
勾配と同じ勾配となるように傾斜した発泡合成樹脂等に
より形成した勾配付き板材11を複数枚敷設してあり、
また、突出バルコニー2側においては根太10の上に突
出バルコニー2の床面2aの勾配と同じ勾配となるよう
に傾斜した勾配付き板材12を複数枚載設してある。ま
た、バルコニー床下地構造体8の排水路3に対応する部
分においては、排水路3の水勾配と同じ水勾配となるよ
うに傾斜した発泡合成樹脂等により形成した勾配付き排
水路下地板材13が複数枚敷設してある。勾配付き板材
11、勾配付き板材12、勾配付き排水路下地板材13
の上には防水性を有するシート防水材や鉄板等の床仕上
げ材14が敷設してあってバルコニー本体1の床面1
a、突出バルコニー2の床面2a、断面V字状をした排
水路3の両側底面部が形成してあり、勾配付き板材1
1、勾配付き板材12、勾配付き排水路下地板材13を
敷設することで、簡単な構成で、所定の水勾配に床面1
a、2a、排水路3を形成できるものである。なお、図
3、図4に示すように床パネル9と床仕上げ材14との
間に珪酸カルシウム等の不燃ボード15を介在させても
よい。このようにすることで、バルコニー本体1の下方
の空間を建物Aの下階の部屋を形成しても防火上問題が
ないものとすることができる。また、バルコニー本体1
の床面1a、突出バルコニー2の床面2a上にはデッキ
材20を載置してもよいものである。
【0013】なお、図中16はバルコニーの腰壁であ
り、17はバルコニーの下面に形成される軒天井であ
り、18は建物Aの外壁6に形成したバルコニーへの出
入り口である。
【0014】しかして、上記のような構成のバルコニー
において、雨が降った場合、バルコニー本体1の床面1
aの水は図1の矢印ロ、ハのように流れて排水路3に流
れ込み、また、突出バルコニー2の床面2aの水は図1
の矢印ニのように流れて排水路3に流れ込む。このよう
にして排水路3に流れ込んだ水は図1の矢印イのように
排水路3を流れて、排水路3の端部の排水口4から排水
されるのである。
【0015】そして、本発明においては、上記のように
バルコニー本体1と突出バルコニー2との境界線付近に
沿って排水路3を形成して、共通の排水路3を用いてバ
ルコニー本体1の床面1a及び突出バルコニー2の床面
2aからの水を排水するので、排水路3の長さを短くで
きるものであり、構造が簡略化されると共に排水路3を
形成するための工事が短時間で簡単にできることにな
る。また、バルコニー本体1と突出バルコニー2との境
界線付近に沿って形成した排水路3は、前述のように、
少なくとも突出バルコニー2と対向する部分において
は、排水路3の底部の中央を境にした両側底面部が、中
央部が低く且つ両側端縁側に行くほど次第に高くなるよ
うに傾斜した傾斜面5となり、バルコニー本体1の床面
1a及び突出バルコニー2の床面2aの排水路3側の端
部が排水路3の傾斜面5となった両側底面部の側端縁と
同じレベルとなっているので、従来の断面U字状をした
排水口のように歩行する際に排水路3の側縁部に足が引
っ掛かったりすることがなく、スムーズに歩行できるも
のである。また、バルコニー本体1と突出バルコニー2
の排水路3の両側底面部の両側端縁の高さが同じ高さで
あるため、いっそう歩行がしやすくなるものである。そ
して、このように歩行がしやすいように排水路3の両側
底面部の両側端縁の高さを同じ高さとしたにもかかわら
ず、排水路3の底部の中央が排水口4側に向かう程次第
に深くなるように傾斜しているので、排水路3内におい
てスムーズに水を排水口4側に向けて流すことができる
ものである。
【0016】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、バルコニー本体と突出バルコニーとの境
界線付近に沿って排水路を形成してあるので、バルコニ
ー本体からの排水と突出バルコニーからの排水を境界線
に沿った排水路により排水することができて、排水路の
長さを短くでき、この結果、バルコニーにおける排水構
造を簡略化し、排水路の形成工事も簡単且つ短時間でで
きるものであり、しかも、従来のようにバルコニー本体
から突出バルコニーにかけて連続して下り傾斜する水勾
配の床面を形成する必要がないので、バルコニー本体の
建物側の端部のレベルが高くならず、バルコニー本体の
建物側の端部から建物に形成するバルコニーへの出入り
口の下端までの高さを十分に確保できて、防水処理上有
利となり、また、排水路が前記一辺に沿った方向におい
ては排水口側に向けて下り傾斜し、排水路の少なくとも
突出バルコニーと対向する部分においては、排水路の底
部の中央を境にした両側底面部が、中央部が低く且つ両
側端縁側に行くほど次第に高くなるように傾斜した傾斜
面となり、バルコニー本体の床面及び突出バルコニーの
床面の排水路側の端部が排水路の傾斜面となった両側底
面部の側端縁と同じレベルとなっているので、バルコニ
ー本体からの排水と突出バルコニーからの排水を長さが
短い簡単な構成の共通の排水路を用いて流すことができ
ながら、バルコニー本体と突出バルコニーとの間で人が
移動する際排水路の両側縁部に足が引っ掛かったりせ
ず、スムーズに歩行でき、また、外観もよいものであ
る。
【0017】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、排水路の少なく
とも突出バルコニーと対向する部分においては、排水路
の底部の中央を境にした傾斜面となった両側底面部の両
側端縁の高さが前記一辺に沿って同じ高さとなっている
ので、いっそう歩行がしやすくなり、しかも、歩行がし
やすいように排水路の両側底面部の両側端縁の高さを同
じ高さとしたにもかかわらず、排水路の底部の中央が排
水口側に向かう程次第に深くなるように傾斜しているの
で、排水路内においてスムーズに水を排水口側に向けて
流すことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平面図である。
【図2】同上の全体斜視図である。
【図3】同上の図1のX−X線断面図である。
【図4】同上の図1のY−Y線断面図である。
【図5】従来例のバルコニーにおける排水構造を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 バルコニー本体 1a 床面 2 突出バルコニー 2a 床面 3 排水路 4 排水口 5 傾斜面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルコニー本体と、その一辺から突出し
    た突出バルコニーとから成るバルコニーの排水構造にお
    いて、前記一辺に接するバルコニー本体の端部に排水口
    を設け、バルコニー本体と突出バルコニーとの境界線付
    近に沿って排水路を形成し、この排水路が前記一辺に沿
    った方向においては排水口側に向けて下り傾斜し、排水
    路の少なくとも突出バルコニーと対向する部分において
    は、排水路の底部の中央を境にした両側底面部が、中央
    部が低く且つ両側端縁側に行くほど次第に高くなるよう
    に傾斜した傾斜面となり、バルコニー本体の床面及び突
    出バルコニーの床面の排水路側の端部が排水路の傾斜面
    となった両側底面部の側端縁と同じレベルとなっている
    ことを特徴とするバルコニーの排水構造。
  2. 【請求項2】 排水路の少なくとも突出バルコニーと対
    向する部分においては、排水路の底部の中央を境にした
    傾斜面となった両側底面部の両側端縁の高さが前記一辺
    に沿って同じ高さで且つ排水路の底部の中央が排水口側
    に向かう程次第に深くなるように傾斜していることを特
    徴とする請求項1記載のバルコニーの排水構造。
JP11160342A 1999-06-08 1999-06-08 バルコニーの排水構造 Pending JP2000345665A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020129