JP2000342729A - ゴルフクラブシャフト - Google Patents

ゴルフクラブシャフト

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JP2000342729A
JP2000342729A JP11154819A JP15481999A JP2000342729A JP 2000342729 A JP2000342729 A JP 2000342729A JP 11154819 A JP11154819 A JP 11154819A JP 15481999 A JP15481999 A JP 15481999A JP 2000342729 A JP2000342729 A JP 2000342729A
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JP
Japan
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shaft
golf club
outer diameter
tip
bending stiffness
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Pending
Application number
JP11154819A
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English (en)
Inventor
Norihiko Nakahara
紀彦 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺ゴルフクラブにおいて打球方向性と飛距
離を同時に向上することを可能にしたゴルフクラブシャ
フトを提供する。 【解決手段】 バット端の位置Aでの外径を18.0〜
30.0mmに設定し、バット端からチップ端側へ20
0〜400mmの後部区間Bでの外径を12.0〜3
0.0mmに設定すると共に、チップ端側の先端部S1
に後部区間Bにおける最低曲げ剛性と同等以上の曲げ剛
性を持つ部分を50mm以上設け、かつシャフト全長に
わたって曲げ剛性を20×106kgf・mm2 以下に設定し
たゴルフクラブシャフトをクラブ長さ46インチ以上の
ゴルフクラブに用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラブ長さ46イ
ンチ以上のゴルフクラブに用いるシャフトに関し、更に
詳しくは、打球方向性と飛距離を同時に向上することを
可能にしたゴルフクラブシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴルフクラブシャフトとして、例
えば、特開平10−225541号公報に開示されるよ
うに、バット部の外径を従来よりも太くしたものが提案
されている。このようにバット部の外径を太くしたゴル
フクラブシャフトは握りがしっかりするため打球方向性
を向上し、また思い切り振ることができるため飛距離も
向上することが期待されている。
【0003】しかしながら、従来のシャフト設計手法に
沿ってバット部の外径を太くするとバット部の曲げ剛性
が高くなり過ぎると共に、中間部のテーパーが大きくな
ってキックポイント(シャフトが撓む点)が先端側に移
動し、所謂先調子になってしまう。このようにバット部
の曲げ剛性が高くなり過ぎると、シャフトの撓み量が少
なくなり、ヘッドスピードもさほど上がらないので、結
果的に飛距離が伸びなくなる。また、シャフトが先調子
であると、スイング時にクラブヘッドに近い部位で撓む
ため打球方向が安定しなくなる。そのため、バット部の
外径を単に太くしただけでは打球方向性と飛距離を向上
することはできなかった。特に、クラブ長さ46インチ
以上の長尺ゴルフクラブの場合はシャフトが長く、その
シャフト特性の影響が顕著になるため、最適な曲げ剛性
と撓み量を設定することが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長尺
ゴルフクラブにおいて打球方向性と飛距離を同時に向上
することを可能にしたゴルフクラブシャフトを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のゴルフクラブシャフトは、クラブ長さ46イ
ンチ以上のゴルフクラブに用いるシャフトにおいて、バ
ット端の位置での外径を18.0〜30.0mmに設定
し、前記バット端からチップ端側へ200〜400mm
の後部区間での外径を12.0〜30.0mmに設定す
ると共に、前記チップ端側の先端部に前記後部区間にお
ける最低曲げ剛性と同等以上の曲げ剛性を持つ部分を5
0mm以上設け、かつシャフト全長にわたって曲げ剛性
を20×106kgf・mm2 以下に設定したことを特徴とす
るものである。
【0006】このようにシャフト後端部の外径を太く設
定すると共に、シャフト全長の曲げ剛性を低く抑えつつ
シャフト先端部の曲げ剛性を相対的に高めるようにし、
適正な曲げ剛性及び撓み量を設定したことにより、シャ
フト後端部の外径を太くした長尺ゴルフクラブにおいて
打球方向性を向上し、しかもヘッドスピードを速くして
飛距離を向上することができる。
【0007】本発明において、バット端からチップ端側
へ400mmまでのシャフト後端部における曲げ剛性は
2×106 〜15×106kgf・mm2 に設定することが好
ましい。また、上記撓み量として、キックポイントはチ
ップ端からシャフト全長の43%以上の位置に設定する
ことが好ましい。
【0008】なお、キックポイントとはシャフトのバッ
ト端及びチップ端の両側に荷重を負荷して撓ませた時
に、シャフトが最も撓む位置のチップ端からの距離をシ
ャフト全長に対する比率を百分率で表示したものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の実施形態からなるクラブ長
さ46インチ以上のゴルフクラブを例示するものであ
り、図2はそのシャフトを示すものであり、図3はその
シャフトの曲げ剛性分布を従来シャフトと比較しながら
示すものである。
【0011】図1において、本実施形態のゴルフクラブ
は、繊維強化樹脂製のシャフト1のバット端側にグリッ
プ2を装着し、チップ端側にヘッド3を取り付けた構成
になっている。
【0012】繊維強化樹脂製のシャフト1は、補強繊維
の種類、マトリクス樹脂の種類、補強層の積層枚数、補
強層の形状などを変化させることにより、全長にわたる
曲げ剛性及び局部的な曲げ剛性を任意に設定することが
可能である。補強繊維としては、炭素繊維、ガラス繊
維、アラミド繊維、ボロン繊維、アルミナ繊維、炭化珪
素繊維などを使用することができる。より好ましくは、
比強度と比弾性率に優れた炭素繊維を用いるのが良い。
また、マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂、或い
はポリプロピレン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹
脂、ABS樹脂、ナイロン樹脂などの熱可塑性樹脂を使
用することができる。より好ましくは、エポキシ樹脂を
用いるのが良い。
【0013】図2に示すように、シャフト1はチップ端
の位置Cからバット端側へ200mmまでを先端部S1
とし、バット端の位置Aからチップ端側へ400mmま
でを後端部S3 とし、これら先端部S1 と後端部S3
の間を中間部S2 としたとき、バット端の位置Aでの外
径が18.0〜30.0mmとなり、後端部S3 のうち
バット端の位置Aからチップ端側へ200〜400mm
の後部区間Bでの外径が12.0〜30.0mmとなる
ように設定されている。このように後端部S3の外径を
太くしたシャフト1は握り感が良好になるため、しっか
り握って思い切り振ることができる。但し、後端部S3
の外径が上記範囲から外れると太径化による握り感の向
上効果が得られない。
【0014】図3に示すように、シャフト1は先端部S
1 に後部区間Bにおける最低曲げ剛性と同じ又はそれよ
り高い曲げ剛性を持つ部分が50mm以上存在し、かつ
シャフト全長にわたって曲げ剛性が20×106kgf・mm
2 以下、好ましくは0.5×106 〜20×106kgf・
mm2 となるように設定されている。より具体的には、後
端部S3 における曲げ剛性は2×106 〜15×106k
gf・mm2 と低く設定されている。即ち、従来シャフトで
は後端部S3 の外径を太くするにしたがって後端部S3
の曲げ剛性が20×106kgf・mm2 を超えているが、本
発明シャフトX,Yではシャフト全長の曲げ剛性を低く
抑えつつ先端部S1 及びそれに連続する中間部S2 の曲
げ剛性を相対的に高めるようにしている。また、上記曲
げ剛性のバランスに基づいて、シャフト1のキックポイ
ントはチップ端からシャフト全長の43%以上の位置に
設定されている。
【0015】上記ゴルフクラブによれば、後端部S3
外径を上記範囲で太くしたことによりシャフト1の握り
感が良好になるためボールがスイートスポットに当たる
確率が高くなり、しかも先端部S1 の曲げ剛性と後端部
3 の曲げ剛性との関係を適正化したことによりシャフ
ト1のバランスが元調子傾向になるので、シャフト後端
部S3 の外径を太くした長尺ゴルフクラブの打球方向性
を向上することができる。また、シャフト後端部S3
外径を太くした長尺ゴルフクラブにおいて、後端部S3
の曲げ剛性を小さくしたことにより撓み量が大きくなる
ので、ヘッドスピードを増加させて飛距離を向上するこ
とができる。
【0016】本発明において、シャフト全体の曲げ剛性
又は後端部S3 の曲げ剛性が低過ぎると打球方向性が低
下し、逆に高過ぎると撓み量が少なくなってヘッドスピ
ードが上がらなくなる。また、シャフト1の先端部S1
において後部区間Bの最低曲げ剛性と同等以上の曲げ剛
性を持つ部分が50mm未満であると打球方向性の向上
効果が得られない。更に、シャフト1のキックポイント
がチップ端からシャフト全長の43%未満の位置にある
場合には打球方向性の向上効果が不十分になる。
【0017】
【実施例】繊維強化樹脂製のシャフトを用いたクラブ長
さ46インチのゴルフクラブにおいて、シャフトの外径
及び曲げ剛性を表1のように種々異なる設定にした比較
例1〜6及び実施例1〜2のゴルフクラブをそれぞれ製
作した。
【0018】これら試験ゴルフクラブについて、下記測
定条件によりヘッドスピード及び打球方向性を評価し、
その結果を表1に併せて示した。
【0019】ヘッドスピード:5人の上級ゴルファーに
よりフルスイングでボールを打ち、そのときのヘッドス
ピードを計測した。評価結果は、各人5回の測定値から
求めた平均値を用い、比較例1(従来シャフト)を10
0とする指数にて示した。この指数値が大きいほどヘッ
ドスピードが速いことを意味する。
【0020】打球方向性:5人の上級ゴルファーにより
150〜300ヤード離れた目標地点に向けてボールを
打ち、目標地点から左右に外れた距離を計測した。評価
結果は、各人5回の測定値から求めた平均値の逆数を用
い、比較例1(従来シャフト)を100とする指数にて
示した。この指数値が大きいほど打球方向性が優れてい
る。
【0021】
【表1】 表1から判るように、実施例1〜2のゴルフクラブはい
ずれも比較例1に比べてヘッドスピードが大幅に速くな
っており、しかも打球方向性が優れていた。
【0022】一方、比較例2はシャフト先端部の曲げ剛
性が低過ぎるため、打球方向性の向上効果が得られなか
った。比較例3はシャフト先端部の曲げ剛性が低過ぎ、
かつバット端の外径が小さ過ぎるため、比較例1に比べ
て打球方向性が低下していた。比較例4はシャフト後端
部の外径が小さ過ぎるため、打球方向性の向上効果が得
られなかった。比較例5はシャフト後端部における曲げ
剛性が高過ぎるため、ヘッドスピード及び打球方向性の
向上効果が得られなかった。比較例6はシャフト後端部
における曲げ剛性が高過ぎ、かつシャフト後端部(バッ
ト端から400mmの位置)の外径が小さ過ぎるため、
ヘッドスピードの向上効果が得られず、比較例1に比べ
て打球方向性が低下していた。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ット端の位置での外径を18.0〜30.0mmに設定
し、前記バット端からチップ端側へ200〜400mm
の後部区間での外径を12.0〜30.0mmに設定す
ると共に、前記チップ端側の先端部に前記後部区間にお
ける最低曲げ剛性と同等以上の曲げ剛性を持つ部分を5
0mm以上設け、かつシャフト全長にわたって曲げ剛性
を20×106kgf・mm2以下に設定したゴルフクラブシ
ャフトをクラブ長さ46インチ以上のゴルフクラブに用
いたことにより、これら長尺ゴルフクラブの打球方向性
と飛距離を同時に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなるゴルフクラブを示す
側面図である。
【図2】本発明の実施形態からなるゴルフクラブシャフ
トを示す側面図である。
【図3】本発明の実施形態からなるゴルフクラブシャフ
トの曲げ剛性分布を従来シャフトと比較しながら示す説
明図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 グリップ 3 ヘッド A バット端の位置 B 後部区間 C チップ端の位置 S1 先端部 S2 中間部 S3 後端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラブ長さ46インチ以上のゴルフクラ
    ブに用いるシャフトにおいて、バット端の位置での外径
    を18.0〜30.0mmに設定し、前記バット端から
    チップ端側へ200〜400mmの後部区間での外径を
    12.0〜30.0mmに設定すると共に、前記チップ
    端側の先端部に前記後部区間における最低曲げ剛性と同
    等以上の曲げ剛性を持つ部分を50mm以上設け、かつ
    シャフト全長にわたって曲げ剛性を20×106kgf・mm
    2 以下に設定したゴルフクラブシャフト。
  2. 【請求項2】 前記バット端から前記チップ端側へ40
    0mmまでの後端部における曲げ剛性を2×106 〜1
    5×106kgf・mm2 に設定した請求項1に記載のゴルフ
    クラブシャフト。
  3. 【請求項3】 キックポイントを前記チップ端からシャ
    フト全長の43%以上の位置に設定した請求項1又は請
    求項2に記載のゴルフクラブシャフト。
JP11154819A 1999-06-02 1999-06-02 ゴルフクラブシャフト Pending JP2000342729A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5824594B1 (ja) * 2015-06-05 2015-11-25 ダンロップスポーツ株式会社 ゴルフクラブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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