JP2001104526A - ゴルフクラブシャフト - Google Patents

ゴルフクラブシャフト

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JP2001104526A
JP2001104526A JP2000220571A JP2000220571A JP2001104526A JP 2001104526 A JP2001104526 A JP 2001104526A JP 2000220571 A JP2000220571 A JP 2000220571A JP 2000220571 A JP2000220571 A JP 2000220571A JP 2001104526 A JP2001104526 A JP 2001104526A
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Japan
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length
bending rigidity
diameter portion
end side
bending
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JP2000220571A
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English (en)
Inventor
Norihiko Nakahara
紀彦 中原
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイング時に違和感を生じることなくヘッド
スピードを増加させると共に実効ロフト角を大きくした
ゴルフクラブシャフトを提供する。 【解決手段】 チップ端T側からバット端B側に向けて
曲げ剛性の変化割合の差に基づいて識別される細径部S
1 〜S3 、中間部M1 〜M3 、太径部L1 〜L2を有
し、中間部M1 における細径部S3 から中間部M2 まで
の曲げ剛性増加量を25〜200N・m2 の範囲にし、
中間部M2 における曲げ剛性を40〜300N・m2
範囲にし、中間部M3 における中間部M2 から太径部L
1 までの曲げ剛性減少量を30〜200N・m2 の範囲
にし、太径部L1 における曲げ剛性を20〜60N・m
2 の範囲にし、太径部L2 における曲げ剛性を30〜2
00N・m2 の範囲にし、かつ細径部S3 における曲げ
剛性を中間部M1 からバット端側の部位における曲げ剛
性よりも低くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺ゴルフクラブ
に好適なゴルフクラブシャフトに関し、更に詳しくは、
シャフト全長にわたって最適な曲げ剛性分布を形成する
ことにより、スイング時に違和感を生じることなくヘッ
ドスピードを増加させると共に実効ロフト角を大きくす
るようにしたゴルフクラブシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフクラブにおいては、シャフトの曲
げ剛性分布を適正化することにより、シャフトの撓み効
果に基づいてヘッドスピードを増加させると共に、実効
ロフト角を大きくすることが可能である。しかしなが
ら、シャフト軸に直交する方向への撓み量が大き過ぎる
と、スイング時に違和感を生じるためプレーヤーの調子
を乱し、確実なミートを阻害するという問題があった。
一方、撓み量が小さ過ぎると、上述したヘッドスピード
や実効ロフト角の改善効果が得られなかった。
【0003】従来、曲げ剛性分布の適正化に着目したゴ
ルフクラブシャフトとして、例えば、特許公報第270
8369号や特開平10−127838号公報に開示さ
れるものがある。前者はシャフトの中央部分に曲げ剛性
が低い区域を設定することにより、ボール初速とバック
スピンを制御するものである。一方、後者はシャフトの
握り部よりも先端部側に曲げ剛性が最大となる部分を設
けることにより、スイング時の握り感を改善するもので
ある。
【0004】しかしながら、上述のような曲げ剛性を備
えたゴルフクラブシャフトでは、シャフト全長の曲げ剛
性分布に対する考慮が不十分であるため、ヘッドスピー
ドや実効ロフト角の改善効果は期待できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シャ
フト全長にわたって最適な曲げ剛性分布を形成すること
により、スイング時に違和感を生じることなくヘッドス
ピードを増加させると共に実効ロフト角を大きくするこ
とを可能にしたゴルフクラブシャフトを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のゴルフクラブシャフトは、チップ端側からバ
ット端側に向けて曲げ剛性の変化割合の差に基づいて識
別される長さ30〜250mmの第1細径部、長さ30
〜200mmの第2細径部、長さ200〜600mmの
第3細径部、長さ30〜200mmの第1中間部、長さ
200〜400mmの第2中間部、長さ30〜200m
mの第3中間部、長さ30〜100mmの第1太径部、
長さ170〜250mmの第2太径部を有し、第1中間
部における第3細径部から第2中間部までの曲げ剛性増
加量を25〜200N・m2 の範囲にし、第2中間部に
おける曲げ剛性を40〜300N・m2 の範囲にし、第
3中間部における第2中間部から第1太径部までの曲げ
剛性減少量を30〜200N・m2 の範囲にし、第1太
径部における曲げ剛性を20〜60N・m2 の範囲に
し、第2太径部における曲げ剛性を30〜200N・m
2 の範囲にし、かつ第3細径部における曲げ剛性を第1
中間部からバット端側の部位における曲げ剛性よりも低
くしたことを特徴とするものである。
【0007】この場合、シャフトの各部位はチップ端と
バット端との間で曲げ剛性の変化割合の差に基づいて識
別されるが、上述した曲げ剛性を満足する限りにおいて
は隣り合う部位の曲げ剛性の変化割合が同一であっても
良い。
【0008】また、本発明のゴルフクラブシャフトは、
チップ端側からバット端側に向けて区画される長さ11
0mmの第1細径部、長さ100mmの第2細径部、長
さ295mmの第3細径部、長さ100の第1中間部、
長さ205mmの第2中間部、長さ147mmの第3中
間部、長さ30mmの第1太径部、残りの部分の第2太
径部を有し、第1中間部における第3細径部から第2中
間部までの曲げ剛性増加量を5〜200N・m2 の範囲
にし、第2中間部における曲げ剛性を20〜300N・
2 の範囲にし、第3中間部における第2中間部から第
1太径部までの曲げ剛性減少量を5〜200N・m2
範囲にし、第1太径部における曲げ剛性を50〜80N
・m2 の範囲にし、第2太径部における曲げ剛性を60
〜120N・m2 の範囲にし、かつ第3細径部における
曲げ剛性を第1中間部からバット端側の部位における曲
げ剛性よりも低くしたことを特徴とするものである。
【0009】この場合、シャフトの各部位は曲げ剛性に
拘らずチップ端とバット端との間で所定の長さに基づい
て区画されるものである。
【0010】上述のようにチップ端側の第3細径部にお
ける曲げ剛性を低くする一方で、曲げ剛性増加量が大き
い第1中間部と曲げ剛性減少量が大きい第3中間部とで
挟まれた第2中間部における曲げ剛性を相対的に高くす
ることにより、スイング時の安定性を確保しながらシャ
フトの撓み効果を最大限に生かすことが可能になるの
で、スイング時に違和感を生じることなくヘッドスピー
ドを増加させると共に実効ロフト角を大きくすることが
できる。
【0011】上記ゴルフクラブシャフトの曲げ剛性分布
において、第1細径部及び第2細径部における曲げ剛性
は要求特性に応じて任意に設定することができる。即
ち、第1細径部及び第2細径部における曲げ剛性は第3
細径部と同様に第1中間部からバット端側の部位におけ
る曲げ剛性よりも低くすることができる。また、第1細
径部における曲げ剛性を30〜200N・m2 の範囲に
し、第2細径部における曲げ剛性をチップ端側からバッ
ト端側に向けて漸減させた場合、シャフト最先端の曲げ
剛性が高くなるため打球時の初速効率が上がり、飛距離
を更に伸ばすことが可能になる。
【0012】本発明において、曲げ剛性EIzは長さL
(m)のスパンを有する一対の支点の上にシャフトを配
置し、その中間位置の測定点においてシャフト軸に直交
する方向に任意の撓み量δ(m)を生じさせる時の荷重
W(N)を測定することにより、下記(1)式から求め
ることができる。例えば、長さLを0.3mとし、撓み
量δを0.002mとして荷重W(N)を測定すれば良
い。
【0013】 EIz=(1/48)×WL3 /δ ・・・(1)
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】図1は本発明を適用するゴルフクラブを例
示するものである。図1に示すように、このゴルフクラ
ブは繊維強化樹脂製のシャフト1のバット端側にグリッ
プ2を装着し、チップ端側にヘッド3を取り付けた構成
になっている。
【0016】繊維強化樹脂製のシャフト1は、補強繊維
の種類、マトリクス樹脂の種類、補強層の積層枚数、補
強層の形状などを変化させることにより、曲げ剛性を部
位に応じて任意に設定することが可能である。補強繊維
としては、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロ
ン繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維などを使用するこ
とができる。より好ましくは、比強度と比弾性率に優れ
た炭素繊維を用いるのが良い。また、マトリクス樹脂と
しては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン
樹脂などの熱硬化性樹脂、或いはポリプロピレン樹脂、
ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ABS樹脂、ナイロ
ン樹脂などの熱可塑性樹脂を使用することができる。よ
り好ましくは、エポキシ樹脂を用いるのが良い。
【0017】図2は本発明の第1実施形態からなるゴル
フクラブシャフトを曲げ剛性分布と共に示すものであ
る。図2に示すように、シャフト1はチップ端T側から
バット端B側に向けて曲げ剛性の変化割合の差に基づい
て識別される第1細径部S1 、第2細径部S2 、第3細
径部S3 、第1中間部M1 、第2中間部M2 、第3中間
部M3 、第1太径部L1 、第2太径部L2 を有してい
る。
【0018】細径部S1 は長さが30〜250mm(好
ましくはシャフト長の5〜10%)であり、チップ端側
からバット端側に向けて曲げ剛性が一定であるか、或い
は漸増している。細径部S2 は長さが30〜200mm
(好ましくはシャフト長の5〜10%)であり、チップ
端側からバット端側に向けて曲げ剛性が一定であるか、
或いは漸増している。細径部S3 は長さが200〜60
0mm(好ましくはシャフト長の28〜33%)であ
り、チップ端側からバット端側に向けて曲げ剛性が一定
であるか、或いは漸増している。これら細径部S1 ,S
2 ,S3 の曲げ剛性はいずれも中間部M1 からバット端
側の部位における曲げ剛性よりも低く設定されている。
【0019】中間部M1 は長さが30〜200mm(好
ましくはシャフト長の5〜10%)であり、チップ端側
からバット端側に向けて曲げ剛性が急増し、細径部S3
から中間部M2 までの曲げ剛性増加量が25〜200N
・m2 の範囲に設定されている。中間部M2 は長さが2
00〜400mm(好ましくはシャフト長の20〜25
%)であり、チップ端側からバット端側に向けて曲げ剛
性が漸増し、その曲げ剛性が40〜300N・m2 の範
囲に設定されている。中間部M3 は長さが30〜200
mm(好ましくはシャフト長の5〜10%)であり、チ
ップ端側からバット端側に向けて曲げ剛性が急減し、中
間部M2 から太径部L1 までの曲げ剛性減少量が30〜
200N・m2 の範囲に設定されている。
【0020】太径部L1 は長さが30〜100mm(好
ましくはシャフト長の2〜7%)であり、チップ端側か
らバット端側に向けて曲げ剛性が一定であるか、或いは
漸増又は漸減し、その曲げ剛性が20〜60N・m2
範囲に設定されている。太径部L2 は長さが170〜2
50mm(好ましくはシャフト長の17〜22%)であ
り、チップ端側からバット端側に向けて曲げ剛性が漸増
し、その曲げ剛性が30〜200N・m2 の範囲に設定
されている。
【0021】上述したシャフト1を用いたゴルフクラブ
は、チップ端側の細径部S1 ,S2,S3 における曲げ
剛性が低いためシャフトの撓み効果を最大限に発揮する
ことができ、しかも曲げ剛性増加量が大きい中間部M1
と曲げ剛性減少量が大きい中間部M3 とで挟まれた中間
部M2 における曲げ剛性が相対的に高いためスイング時
の安定性を確保することができる。
【0022】従って、上記シャフト1を用いたゴルフク
ラブでは、撓み量が大きくてもプレーヤーの調子を乱す
ことはなく、ボールを打つ前の特性として、ヘッドスピ
ードを約1〜2m/s増加させることができ、実効ロフ
ト角を約1〜2度大きくすることができる。このように
ヘッドスピードの増加によりボール初速が増し、実効ロ
フト角の増加によりボール打出し角が高くなるので、飛
距離を伸ばすことができる。
【0023】図3は本発明の第2実施形態からなるゴル
フクラブシャフトを曲げ剛性分布と共に示すものであ
る。図3に示すように、シャフト1はチップ端T側から
バット端B側に向けて曲げ剛性の変化割合の差に基づい
て識別される第1細径部S1 、第2細径部S2 、第3細
径部S3 、第1中間部M1 、第2中間部M2 、第3中間
部M3 、第1太径部L1 、第2太径部L2 を有してい
る。
【0024】細径部S1 は長さが30〜250mmであ
り、チップ端側からバット端側に向けて曲げ剛性が一定
であるか、或いは漸減し、その曲げ剛性が30〜200
N・m2 の範囲に設定されている。細径部S2 は長さが
30〜200mmであり、チップ端側からバット端側に
向けて曲げ剛性が漸減している。細径部S3 は長さが2
00〜600mmであり、チップ端側からバット端側に
向けて曲げ剛性が一定であるか、或いは漸増し、その曲
げ剛性が中間部M1 からバット端側の部位における曲げ
剛性よりも低く設定されている。
【0025】また、中間部M1 ,M2 ,M3 及び太径部
1 ,L2 の長さ及び曲げ剛性は前述した第1実施形態
と同様に設定されている。
【0026】上述したシャフト1を用いたゴルフクラブ
は、少なくともチップ端側の細径部S3 における曲げ剛
性が低いためシャフトの撓み効果を最大限に発揮するこ
とができ、しかも曲げ剛性増加量が大きい中間部M1
曲げ剛性減少量が大きい中間部M3 とで挟まれた中間部
2 における曲げ剛性が相対的に高いためスイング時の
安定性を確保することができる。
【0027】従って、上記シャフト1を用いたゴルフク
ラブでは、撓み量が大きくてもプレーヤーの調子を乱す
ことはなく、ボールを打つ前の特性として、ヘッドスピ
ードを約1〜2m/s増加させることができ、実効ロフ
ト角を約1〜2度大きくすることができる。このように
ヘッドスピードの増加によりボール初速が増し、実効ロ
フト角の増加によりボール打出し角が高くなるので、飛
距離を伸ばすことができる。しかも、本実施形態ではシ
ャフト最先端を構成する細径部S1 の剛性を高く設定す
ることにより、打球時の初速効率が高くなるので、飛距
離を更に伸ばすことができる。
【0028】上述した実施形態ではシャフトの各部位が
チップ端とバット端との間で曲げ剛性の変化割合の差に
基づいて識別される場合について説明したが、本発明で
はシャフトの各部位を曲げ剛性に拘らずチップ端とバッ
ト端との間で所定の長さに基づいて区画するようにして
も良い。
【0029】この場合、シャフト1はチップ端T側から
バット端B側に向けて長さ110mmの第1細径部
1 、長さ100mmの第2細径部S2 、長さ295m
mの第3細径部S3 、長さ100の第1中間部M1 、長
さ205mmの第2中間部M2 、長さ147mmの第3
中間部M3 、長さ30mmの第1太径部L1 、残りの部
分からなる第2太径部L2 に区画される。
【0030】そして、第1中間部M1 における第3細径
部S3 から第2中間部M2 までの曲げ剛性増加量を5〜
200N・m2 の範囲にし、第2中間部M2 における曲
げ剛性を20〜300N・m2 の範囲にし、第3中間部
3 における第2中間部M2から第1太径部L1 までの
曲げ剛性減少量を5〜200N・m2 の範囲にし、第1
太径部L1 における曲げ剛性を50〜80N・m2 の範
囲にし、第2太径部L 2 における曲げ剛性を60〜12
0N・m2 の範囲にし、かつ第3細径部S3 における曲
げ剛性を第1中間部M1 からバット端B側の部位におけ
る曲げ剛性よりも低く設定する。細径部S1 ,S2 ,S
3 の曲げ剛性については、前述した実施形態と同様に設
定すれば良い。
【0031】上述したシャフト1を用いたゴルフクラブ
は、少なくともチップ端側の細径部S3 における曲げ剛
性が低いためシャフトの撓み効果を最大限に発揮するこ
とができ、しかも曲げ剛性増加量が大きい中間部M1
曲げ剛性減少量が大きい中間部M3 とで挟まれた中間部
2 における曲げ剛性が相対的に高いためスイング時の
安定性を確保することができる。
【0032】従って、上記シャフト1を用いたゴルフク
ラブでは、撓み量が大きくてもプレーヤーの調子を乱す
ことはなく、ボールを打つ前の特性として、ヘッドスピ
ードを約1〜2m/s増加させることができ、実効ロフ
ト角を約1〜2度大きくすることができる。このように
ヘッドスピードの増加によりボール初速が増し、実効ロ
フト角の増加によりボール打出し角が高くなるので、飛
距離を伸ばすことができる。
【0033】本発明において、シャフト各部位の長さ及
び曲げ剛性は上述した範囲に設定することが必要であ
る。これら各部位の長さ及び曲げ剛性が上述した範囲か
ら外れると、シャフト全体としての曲げ剛性のバランス
が崩れるためヘッドスピードと実効ロフト角の改善効果
が得られなくなる。
【0034】また、本発明のゴルフクラブシャフトはク
ラブ長さ46インチ以上の長尺ゴルフクラブに適用する
ことが好ましい。
【0035】
【実施例】繊維強化樹脂製のシャフトを用いたクラブ長
さ46インチのゴルフクラブにおいて、シャフトのチッ
プ端側からバット端側に向けて曲げ剛性の変化割合の差
に基づいて識別される細径部S1 、細径部S2 、細径部
3 、中間部M1 、中間部M2 、中間部M3 、太径部L
1 、太径部L2 を設定し、各部位の長さ(mm)及び曲
げ剛性値(N・m2 )を表1のように種々異ならせた比
較例1〜7及び実施例1〜3のゴルフクラブをそれぞれ
製作した。
【0036】これら試験ゴルフクラブについて、下記測
定条件によりヘッドスピード、打出し角、初速効率、飛
距離を測定し、その結果を表1に併せて示した。
【0037】ヘッドスピード:5人の上級ゴルファーに
よりフルスイングでボールを打ち、そのときのヘッドス
ピードを計測した。評価結果は、各人5回の測定値から
求めた平均値を用い、比較例1(従来シャフト)を10
0とする指数にて示した。この指数値が大きいほどヘッ
ドスピードが速いことを意味する。
【0038】打出し角:上記打球時におけるボールの打
出し角を測定した。評価結果は、各人5回の測定値から
求めた平均値を用い、比較例1(従来シャフト)を10
0とする指数にて示した。この指数値が大きいほど打出
し角が大きいことを意味する。
【0039】初速効率:上記打球時におけるヘッドスピ
ードとボール初速を計測し、これらヘッドスピードとボ
ール初速から初速効率(ミート率)を求めた。評価結果
は、各人5回の測定値から求めた平均値を用い、比較例
1(従来シャフト)を100とする指数にて示した。こ
の指数値が大きいほど初速効率が高いことを意味する。
【0040】飛距離:上記打球時における飛距離を計測
した。評価結果は、各人5回の測定値から求めた平均値
を用い、比較例1(従来シャフト)を100とする指数
にて示した。この指数値が大きいほど飛距離が大きいこ
とを意味する。
【0041】
【表1】
【0042】この表1から判るように、実施例1〜3の
ゴルフクラブはいずれも比較例1に比べてヘッドスピー
ドと打出し角が大幅に増加しており、その結果として飛
距離が大幅に増加していた。
【0043】一方、比較例2〜7は表1の下線を付した
部分の長さ又は曲げ剛性値が所定の範囲から外れてお
り、シャフト全体としてのバランスが悪いため、ヘッド
スピード、打出し角、飛距離の測定結果が実施例1〜3
に比べて劣っていた。
【0044】次に、繊維強化樹脂製のシャフトを用いた
クラブ長さ46インチのゴルフクラブにおいて、シャフ
トのチップ端側からバット端側に向けて曲げ剛性の変化
割合の差に基づいて識別される細径部S1 、細径部
2 、細径部S3 、中間部M1 、中間部M2 、中間部M
3 、太径部L1 、太径部L2 を設定し、各部位の長さ
(mm)及び曲げ剛性値(N・m2 )を表2のように種
々異ならせた比較例8〜14及び実施例4〜6のゴルフ
クラブをそれぞれ製作した。
【0045】これら試験ゴルフクラブについて、上記と
同様にヘッドスピード、打出し角、初速効率、飛距離を
測定し、その結果を表2に併せて示した。但し、評価結
果はそれぞれ比較例8(従来シャフト)を100とする
指数値にて示した。
【0046】
【表2】
【0047】この表2から判るように、実施例4〜6の
ゴルフクラブはいずれも比較例8に比べてヘッドスピー
ドと打出し角が大幅に増加しており、その結果として飛
距離が大幅に増加していた。
【0048】一方、比較例9〜14は表2の下線を付し
た部分の長さ又は曲げ剛性値が所定の範囲から外れてお
り、シャフト全体としてのバランスが悪いため、ヘッド
スピード、打出し角、飛距離の測定結果が実施例4〜6
に比べて劣っていた。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ャフト全長にわたって最適な曲げ剛性分布を形成するこ
とにより、スイング時に違和感を生じることなくヘッド
スピードを増加させると共に実効ロフト角を大きくし、
その結果として飛距離を従来に比べて大幅に伸ばすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するゴルフクラブを例示する側面
図である。
【図2】本発明の第1実施形態からなるゴルフクラブシ
ャフトを曲げ剛性分布と共に示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態からなるゴルフクラブシ
ャフトを曲げ剛性分布と共に示す説明図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 グリップ 3 ヘッド B バット端 T チップ端 S1 〜S3 細径部 M1 〜M3 中間部 L1 〜L2 太径部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ端側からバット端側に向けて曲げ
    剛性の変化割合の差に基づいて識別される長さ30〜2
    50mmの第1細径部、長さ30〜200mmの第2細
    径部、長さ200〜600mmの第3細径部、長さ30
    〜200mmの第1中間部、長さ200〜400mmの
    第2中間部、長さ30〜200mmの第3中間部、長さ
    30〜100mmの第1太径部、長さ170〜250m
    mの第2太径部を有し、第1中間部における第3細径部
    から第2中間部までの曲げ剛性増加量を25〜200N
    ・m2 の範囲にし、第2中間部における曲げ剛性を40
    〜300N・m2 の範囲にし、第3中間部における第2
    中間部から第1太径部までの曲げ剛性減少量を30〜2
    00N・m2 の範囲にし、第1太径部における曲げ剛性
    を20〜60N・m2 の範囲にし、第2太径部における
    曲げ剛性を30〜200N・m2 の範囲にし、かつ第3
    細径部における曲げ剛性を第1中間部からバット端側の
    部位における曲げ剛性よりも低くしたゴルフクラブシャ
    フト。
  2. 【請求項2】 チップ端側からバット端側に向けて区画
    される長さ110mmの第1細径部、長さ100mmの
    第2細径部、長さ295mmの第3細径部、長さ100
    の第1中間部、長さ205mmの第2中間部、長さ14
    7mmの第3中間部、長さ30mmの第1太径部、残り
    の部分の第2太径部を有し、第1中間部における第3細
    径部から第2中間部までの曲げ剛性増加量を5〜200
    N・m 2 の範囲にし、第2中間部における曲げ剛性を2
    0〜300N・m2 の範囲にし、第3中間部における第
    2中間部から第1太径部までの曲げ剛性減少量を5〜2
    00N・m2 の範囲にし、第1太径部における曲げ剛性
    を50〜80N・m2 の範囲にし、第2太径部における
    曲げ剛性を60〜120N・m2 の範囲にし、かつ第3
    細径部における曲げ剛性を第1中間部からバット端側の
    部位における曲げ剛性よりも低くしたゴルフクラブシャ
    フト。
  3. 【請求項3】 第1細径部及び第2細径部における曲げ
    剛性を第1中間部からバット端側の部位における曲げ剛
    性よりも低くした請求項1又は請求項2に記載のゴルフ
    クラブシャフト。
  4. 【請求項4】 第1細径部における曲げ剛性を30〜2
    00N・m2 の範囲にし、第2細径部における曲げ剛性
    をチップ端側からバット端側に向けて漸減させた請求項
    1又は請求項2に記載のゴルフクラブシャフト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1247651A2 (en) 2001-04-03 2002-10-09 Seiko Epson Corporation Ink cartridge
EP1247650A2 (en) 2001-04-03 2002-10-09 Seiko Epson Corporation Ink cartridge and ink-jet recording apparatus
JP2006102038A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Sri Sports Ltd ゴルフクラブ

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