JP2001104528A - ゴルフクラブシャフト - Google Patents

ゴルフクラブシャフト

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JP2001104528A
JP2001104528A JP2000220583A JP2000220583A JP2001104528A JP 2001104528 A JP2001104528 A JP 2001104528A JP 2000220583 A JP2000220583 A JP 2000220583A JP 2000220583 A JP2000220583 A JP 2000220583A JP 2001104528 A JP2001104528 A JP 2001104528A
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Japan
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small
diameter portion
torsional rigidity
range
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Application number
JP2000220583A
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English (en)
Inventor
Norihiko Nakahara
紀彦 中原
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイング時に違和感を生じることなくヘッド
操作性を向上するゴルフクラブシャフトを提供する。 【解決手段】 チップ端T側からバット端B側に向けて
捩じり剛性の変化割合の差に基づいて識別される細径部
1 〜S3 、中間部M1 〜M3 、太径部L1 〜L 2 を有
し、中間部M1 における細径部S3 から中間部M2 まで
の捩じり剛性増加量を8〜100N・m2 の範囲にし、
中間部M2 における捩じり剛性を30〜200N・m2
の範囲にし、中間部M3 における中間部M2 から太径部
1 までの捩じり剛性減少量を10〜100N・m2
範囲にし、太径部L1 における捩じり剛性を40〜70
N・m2 の範囲にし、太径部L2 における捩じり剛性を
50〜200N・m2 の範囲にし、かつ細径部S3 にお
ける捩じり剛性を中間部M1からバット端側の部位にお
ける捩じり剛性よりも低くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺ゴルフクラブ
に好適なゴルフクラブシャフトに関し、更に詳しくは、
シャフト全長にわたって最適な捩じり剛性分布を形成す
ることにより、スイング時に違和感を生じることなくヘ
ッド操作性を向上するようにしたゴルフクラブシャフト
に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフクラブにおいては、シャフトに適
度な捩じり剛性を与えることにより、ヘッドの動きを制
御して操作性を向上することが可能である。しかしなが
ら、シャフト全体での捩じり剛性が高過ぎると、スイン
グ時に違和感を生じるためプレーヤーの調子を乱し、確
実なミートを阻害するという問題があった。例えば、従
来のゴルフクラブシャフトでは、シャフト全体(特にグ
リップ部)の捩じり剛性を高く設定すると、ゴルファー
が硬いシャフトであると感じ、打球時のフィーリングが
悪くなってしまう。一方、捩じり剛性が低過ぎると、上
述したヘッド操作性の改善効果が得られなかった。
【0003】従来、捩じり剛性分布の適正化に着目した
ゴルフクラブシャフトとして、例えば、特開平10−4
3333号公報に開示されるものがある。このシャフト
では先端部と握り部との間に捩じり剛性の変化率が他の
部分よりも大きい剛性急変化部を設けることにより、安
定性を確保しながら優れた操作性を得るようにしてい
る。
【0004】しかしながら、上述のような捩じり剛性を
備えたゴルフクラブシャフトでは、シャフト全体として
の捩じり剛性分布が依然として最適な状態になっていな
いため、ヘッド操作性の改善効果が不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シャ
フト全長にわたって最適な捩じり剛性分布を形成するこ
とにより、スイング時に違和感を生じることなくヘッド
操作性を向上することを可能にしたゴルフクラブシャフ
トを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のゴルフクラブシャフトは、チップ端側からバ
ット端側に向けて捩じり剛性の変化割合の差に基づいて
識別される長さ30〜250mmの第1細径部、長さ3
0〜200mmの第2細径部、長さ200〜600mm
の第3細径部、長さ30〜200mmの第1中間部、長
さ200〜600mmの第2中間部、長さ30〜200
mmの第3中間部、長さ30〜200mmの第1太径
部、長さ170〜250mmの第2太径部を有し、第1
中間部における第3細径部から第2中間部までの捩じり
剛性増加量を8〜100N・m2 の範囲にし、第2中間
部における捩じり剛性を30〜200N・m2 の範囲に
し、第3中間部における第2中間部から第1太径部まで
の捩じり剛性減少量を10〜100N・m2 の範囲に
し、第1太径部における捩じり剛性を40〜70N・m
2 の範囲にし、第2太径部における捩じり剛性を50〜
200N・m2 の範囲にし、かつ第3細径部における捩
じり剛性を第1中間部からバット端側の部位における捩
じり剛性よりも低くしたことを特徴とするものである。
【0007】この場合、シャフトの各部位はチップ端と
バット端との間で捩じり剛性の変化割合の差に基づいて
識別されるが、上述した捩じり剛性を満足する限りにお
いては隣り合う部位の捩じり剛性の変化割合が同一であ
っても良い。
【0008】また、本発明のゴルフクラブシャフトは、
チップ端側からバット端側に向けて区画される長さ11
0mmの第1細径部、長さ100mmの第2細径部、長
さ295mmの第3細径部、長さ100mmの第1中間
部、長さ235mmの第2中間部、長さ146mmの第
3中間部、長さ30mmの第1太径部、残りの部分の第
2太径部を有し、第1中間部における第3細径部から第
2中間部までの捩じり剛性増加量を5〜100N・m2
の範囲にし、第2中間部における捩じり剛性を20〜2
00N・m2 の範囲にし、第3中間部における第2中間
部から第1太径部までの捩じり剛性減少量を5〜100
N・m2 の範囲にし、第1太径部における捩じり剛性を
30〜70N・m2 の範囲にし、第2太径部における捩
じり剛性を35〜200N・m2 の範囲にし、かつ第3
細径部における捩じり剛性を第1中間部からバット端側
の部位における捩じり剛性よりも低くしたことを特徴と
するものである。
【0009】この場合、シャフトの各部位は捩じり剛性
に拘らずチップ端とバット端との間で所定の長さに基づ
いて区画されるものである。
【0010】上述のようにチップ端側の第3細径部にお
ける捩じり剛性を低くする一方で、捩じり剛性増加量が
大きい第1中間部と捩じり剛性減少量が大きい第3中間
部とで挟まれた第2中間部における捩じり剛性を相対的
に高くすることにより、シャフト全長にわたって最適な
捩じれ剛性を形成することが可能になるので、スイング
時に違和感を生じることなくヘッド操作性を向上するこ
とができる。
【0011】上記ゴルフクラブシャフトの捩じり剛性分
布において、第1細径部及び第2細径部における捩じり
剛性は要求特性に応じて任意に設定することができる。
即ち、第1細径部及び第2細径部における捩じり剛性は
第3細径部と同様に第1中間部からバット端側の部位に
おける捩じり剛性よりも低くすることができる。また、
第1細径部における捩じり剛性を30〜150N・m2
の範囲にし、第2細径部における捩じり剛性をチップ端
側からバット端側に向けて漸減させた場合、シャフト最
先端の捩じり剛性が高くなるため打球の方向性が良好に
なる。
【0012】本発明において、捩じり剛性GIpはシャ
フトの測定点にチャックを固定し、長さL(m)のスパ
ンに捩じりモーメントM(N・m)をかけた時の捩じれ
角θ(rad.)を測定することにより、下記(1)式
の関係から求めることができる。例えば、長さLを0.
1mとし、捩じりモーメントMを1.358N・m(1
ft・lb)として捩じれ角θ(rad.)を測定すれ
ば良い。
【0013】
【数1】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】図1は本発明を適用するゴルフクラブを例
示するものである。図1に示すように、このゴルフクラ
ブは繊維強化樹脂製のシャフト1のバット端側にグリッ
プ2を装着し、チップ端側にヘッド3を取り付けた構成
になっている。
【0016】繊維強化樹脂製のシャフト1は、補強繊維
の種類、マトリクス樹脂の種類、補強層の積層枚数、補
強層の形状などを変化させることにより、捩じり剛性を
部位に応じて任意に設定することが可能である。補強繊
維としては、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボ
ロン繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維などを使用する
ことができる。より好ましくは、比強度と比弾性率に優
れた炭素繊維を用いるのが良い。また、マトリクス樹脂
としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタ
ン樹脂などの熱硬化性樹脂、或いはポリプロピレン樹
脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ABS樹脂、ナ
イロン樹脂などの熱可塑性樹脂を使用することができ
る。より好ましくは、エポキシ樹脂を用いるのが良い。
【0017】図2は本発明の第1実施形態からなるゴル
フクラブシャフトを捩じり剛性分布と共に示すものであ
る。図2に示すように、シャフト1はチップ端T側から
バット端B側に向けて捩じり剛性の変化割合の差に基づ
いて識別される第1細径部S 1 、第2細径部S2 、第3
細径部S3 、第1中間部M1 、第2中間部M2 、第3中
間部M3 、第1太径部L1 、第2太径部L2 を有してい
る。
【0018】細径部S1 は長さが30〜250mm(好
ましくはシャフト長の5〜10%)であり、チップ端側
からバット端側に向けて捩じり剛性が一定であるか、或
いは漸増している。細径部S2 は長さが30〜200m
m(好ましくはシャフト長の5〜10%)であり、チッ
プ端側からバット端側に向けて捩じり剛性が一定である
か、或いは漸増している。細径部S3 は長さが200〜
600mm(好ましくはシャフト長の28〜33%)で
あり、チップ端側からバット端側に向けて捩じり剛性が
一定であるか、或いは漸増している。これら細径部
1 ,S2 ,S3 の捩じり剛性はいずれも中間部M1
らバット端側の部位における捩じり剛性よりも低く設定
されている。
【0019】中間部M1 は長さが30〜200mm(好
ましくはシャフト長の5〜10%)であり、チップ端側
からバット端側に向けて捩じり剛性が急増し、細径部S
3 から中間部M2 までの捩じり剛性増加量が8〜100
N・m2 の範囲に設定されている。中間部M2 は長さが
200〜600mm(好ましくはシャフト長の20〜2
5%)であり、チップ端側からバット端側に向けて捩じ
り剛性が漸増し、その捩じり剛性が30〜200N・m
2 の範囲に設定されている。中間部M3 は長さが30〜
200mm(好ましくはシャフト長の5〜10%)であ
り、チップ端側からバット端側に向けて捩じり剛性が急
減し、中間部M2 から太径部L1 までの捩じり剛性減少
量が10〜100N・m2 の範囲に設定されている。
【0020】太径部L1 は長さが30〜200mm(好
ましくはシャフト長の2〜7%)であり、チップ端側か
らバット端側に向けて捩じり剛性が一定であるか、或い
は漸増又は漸減し、その捩じり剛性が40〜70N・m
2 の範囲に設定されている。太径部L2 は長さが170
〜250mm(好ましくはシャフト長の17〜22%)
であり、チップ端側からバット端側に向けて捩じり剛性
が漸増し、その捩じり剛性が50〜200N・m2 の範
囲に設定されている。
【0021】上述したシャフト1を用いたゴルフクラブ
は、チップ端側の細径部S1 ,S2,S3 における捩じ
り剛性が低く、しかも捩じり剛性増加量が大きい中間部
1と捩じり剛性減少量が大きい中間部M3 とで挟まれ
た中間部M2 における捩じり剛性が相対的に高くなるよ
うにシャフト全体の捩じり剛性分布が設定されている。
このような捩じり剛性分布を有するシャフト1を用いた
ゴルフクラブは、従来のようにグリップ部を含むシャフ
ト全体の捩じり剛性を高くするのではなく、中間部M2
における捩じり剛性を部分的に高くしているので、プレ
ーヤーの調子を乱すことはなく、ボールを打つ前の特性
として、ヘッドの動きを良好に制御することができる。
また、プレーヤーが違和感なくスイングすることによ
り、ヘッドスピードが約1〜2m/s増加し、ボール初
速が増すので、飛距離を伸ばすことができる。
【0022】図3は本発明の第2実施形態からなるゴル
フクラブシャフトを捩じり剛性分布と共に示すものであ
る。図3に示すように、シャフト1はチップ端T側から
バット端B側に向けて捩じり剛性の変化割合の差に基づ
いて識別される第1細径部S 1 、第2細径部S2 、第3
細径部S3 、第1中間部M1 、第2中間部M2 、第3中
間部M3 、第1太径部L1 、第2太径部L2 を有してい
る。
【0023】細径部S1 は長さが30〜250mmであ
り、チップ端側からバット端側に向けて捩じり剛性が一
定であるか、或いは漸減し、その捩じり剛性が30〜1
50N・m2 の範囲に設定されている。細径部S2 は長
さが30〜200mmであり、チップ端側からバット端
側に向けて捩じり剛性が漸減している。細径部S3 は長
さが200〜600mmであり、チップ端側からバット
端側に向けて捩じり剛性が一定であるか、或いは漸増
し、その捩じり剛性が中間部M1 からバット端側の部位
における捩じり剛性よりも低く設定されている。
【0024】また、中間部M1 ,M2 ,M3 及び太径部
1 ,L2 の長さ及び捩じり剛性は前述した第1実施形
態と同様に設定されている。
【0025】上述したシャフト1を用いたゴルフクラブ
は、少なくともチップ端側の細径部S3 における捩じり
剛性が低く、しかも捩じり剛性増加量が大きい中間部M
1 と捩じり剛性減少量が大きい中間部M3 とで挟まれた
中間部M2 における捩じり剛性が相対的に高くなるよう
にシャフト全体の捩じり剛性分布が設定されている。こ
のような捩じり剛性分布を有するシャフト1を用いたゴ
ルフクラブは、中間部M2 における捩じり剛性を部分的
に高くしているので、プレーヤーの調子を乱すことはな
く、ボールを打つ前の特性として、ヘッドの動きを良好
に制御することができる。その結果として、ヘッドスピ
ードが約1〜2m/s増加し、ボール初速が増すので、
飛距離を伸ばすことができる。しかも、本実施形態では
シャフト最先端を構成する細径部S1 の捩じり剛性を高
く設定することにより、打球の方向性を向上することが
できる。
【0026】上述した実施形態ではシャフトの各部位が
チップ端とバット端との間で捩じり剛性の変化割合の差
に基づいて識別される場合について説明したが、本発明
ではシャフトの各部位を曲げ剛性に拘らずチップ端とバ
ット端との間で所定の長さに基づいて区画するようにし
ても良い。
【0027】この場合、シャフト1はチップ端T側から
バット端B側に向けて長さ110mmの第1細径部
1 、長さ100mmの第2細径部S2 、長さ295m
mの第3細径部S3 、長さ100mmの第1中間部
1 、長さ235mmの第2中間部M 2 、長さ146m
mの第3中間部M3 、長さ30mmの第1太径部L1
残りの部分からなる第2太径部L2 に区画される。
【0028】そして、第1中間部M1 における第3細径
部S3 から第2中間部M2 までの捩じり剛性増加量を5
〜100N・m2 の範囲にし、第2中間部M2 における
捩じり剛性を20〜200N・m2 の範囲にし、第3中
間部M3 における第2中間部M2 から第1太径部L1
での捩じり剛性減少量を5〜100N・m2 の範囲に
し、第1太径部L1 における捩じり剛性を30〜70N
・m2 の範囲にし、第2太径部L2 における捩じり剛性
を35〜200N・m2 の範囲にし、かつ第3細径部S
3 における捩じり剛性を第1中間部M1 からバット端B
側の部位における捩じり剛性よりも低く設定する。細径
部S1 ,S2 ,S3 の捩じり剛性については、前述した
実施形態と同様に設定すれば良い。
【0029】上述したシャフト1を用いたゴルフクラブ
は、少なくともチップ端側の細径部S3 における捩じり
剛性が低く、しかも捩じり剛性増加量が大きい中間部M
1 と捩じり剛性減少量が大きい中間部M3 とで挟まれた
中間部M2 における捩じり剛性が相対的に高くなるよう
にシャフト全体の捩じり剛性分布が設定されている。こ
のような捩じり剛性分布を有するシャフト1を用いたゴ
ルフクラブは、中間部M2 における捩じり剛性を部分的
に高くしているので、プレーヤーの調子を乱すことはな
く、ボールを打つ前の特性として、ヘッドの動きを良好
に制御することができる。その結果として、ヘッドスピ
ードが約1〜2m/s増加し、ボール初速が増すので、
飛距離を伸ばすことができる。
【0030】本発明において、シャフト各部位の長さ及
び捩じり剛性は上述した範囲に設定することが必要であ
る。これら各部位の長さ及び捩じり剛性が上述した範囲
から外れると、シャフト全体としての捩じり剛性のバラ
ンスが崩れるためヘッド操作性の改善効果が得られなく
なる。
【0031】また、本発明のゴルフクラブシャフトはク
ラブ長さ46インチ以上の長尺ゴルフクラブに適用する
ことが好ましい。
【0032】
【実施例】繊維強化樹脂製のシャフトを用いたクラブ長
さ46インチのゴルフクラブにおいて、シャフトのチッ
プ端側からバット端側に向けて捩じり剛性の変化割合の
差に基づいて識別される細径部S1 、細径部S2 、細径
部S3 、中間部M1 、中間部M2 、中間部M3 、太径部
1 、太径部L2 を設定し、各部位の長さ(mm)及び
捩じり剛性値(N・m2 )を表1のように種々異ならせ
た比較例1〜9及び実施例1〜3のゴルフクラブをそれ
ぞれ製作した。
【0033】これら試験ゴルフクラブについて、下記測
定条件によりヘッドスピード、ヘッド操作性、飛距離を
測定し、その結果を表1に併せて示した。
【0034】ヘッドスピード:5人の上級ゴルファーに
よりフルスイングでボールを打ち、そのときのヘッドス
ピードを計測した。評価結果は、各人5回の測定値から
求めた平均値を用い、比較例1(従来シャフト)を10
0とする指数にて示した。この指数値が大きいほどヘッ
ドスピードが速いことを意味する。
【0035】ヘッド操作性:上記打球時におけるヘッド
の操作性をフィーリングにより評価した。評価結果は、
比較例1(従来シャフト)を100とする指数にて示し
た。この指数値が大きいほどヘッド操作性が優れてい
る。
【0036】飛距離:上記打球時における飛距離を計測
した。評価結果は、各人5回の測定値から求めた平均値
を用い、比較例1(従来シャフト)を100とする指数
にて示した。この指数値が大きいほど飛距離が大きいこ
とを意味する。
【0037】
【表1】
【0038】この表1から判るように、実施例1〜3の
ゴルフクラブはいずれも比較例1に比べてヘッド操作性
が優れていると共にヘッドスピードが増加しており、そ
の結果として飛距離が大幅に増加していた。
【0039】一方、比較例2〜9は表1の下線を付した
部分の長さ又は捩じり剛性値が所定の範囲から外れてお
り、シャフト全体としてのバランスが悪いため、ヘッド
スピード、ヘッド操作性、飛距離の測定結果が実施例1
〜3に比べて劣っていた。
【0040】次に、繊維強化樹脂製のシャフトを用いた
クラブ長さ46インチのゴルフクラブにおいて、シャフ
トのチップ端側からバット端側に向けて捩じり剛性の変
化割合の差に基づいて識別される細径部S1 、細径部S
2 、細径部S3 、中間部M1、中間部M2 、中間部
3 、太径部L1 、太径部L2 を設定し、各部位の長さ
(mm)及び捩じり剛性値(N・m2 )を表2のように
種々異ならせた比較例10〜18及び実施例4〜6のゴ
ルフクラブをそれぞれ製作した。
【0041】これら試験ゴルフクラブについて、上記と
同様にヘッドスピード、ヘッド操作性、飛距離を測定
し、その結果を表2に併せて示した。但し、評価結果は
それぞれ比較例10(従来シャフト)を100とする指
数値にて示した。
【0042】
【表2】
【0043】この表2から判るように、実施例4〜6の
ゴルフクラブはいずれも比較例10に比べてヘッド操作
性が優れていると共にヘッドスピードが増加しており、
その結果として飛距離が大幅に増加していた。
【0044】一方、比較例11〜18は表2の下線を付
した部分の長さ又は捩じり剛性値が所定の範囲から外れ
ており、シャフト全体としてのバランスが悪いため、ヘ
ッドスピード、ヘッド操作性、飛距離の測定結果が実施
例4〜6に比べて劣っていた。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ャフト全長にわたって最適な捩じり剛性分布を形成する
ことにより、スイング時に違和感を生じることなくヘッ
ド操作性を向上することができ、更にはヘッドスピード
を増加させて飛距離を伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するゴルフクラブを例示する側面
図である。
【図2】本発明の第1実施形態からなるゴルフクラブシ
ャフトを捩じり剛性分布と共に示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態からなるゴルフクラブシ
ャフトを捩じり剛性分布と共に示す説明図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 グリップ 3 ヘッド B バット端 T チップ端 S1 〜S3 細径部 M1 〜M3 中間部 L1 〜L2 太径部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ端側からバット端側に向けて捩じ
    り剛性の変化割合の差に基づいて識別される長さ30〜
    250mmの第1細径部、長さ30〜200mmの第2
    細径部、長さ200〜600mmの第3細径部、長さ3
    0〜200mmの第1中間部、長さ200〜600mm
    の第2中間部、長さ30〜200mmの第3中間部、長
    さ30〜200mmの第1太径部、長さ170〜250
    mmの第2太径部を有し、第1中間部における第3細径
    部から第2中間部までの捩じり剛性増加量を8〜100
    N・m2 の範囲にし、第2中間部における捩じり剛性を
    30〜200N・m2 の範囲にし、第3中間部における
    第2中間部から第1太径部までの捩じり剛性減少量を1
    0〜100N・m2 の範囲にし、第1太径部における捩
    じり剛性を40〜70N・m2 の範囲にし、第2太径部
    における捩じり剛性を50〜200N・m2 の範囲に
    し、かつ第3細径部における捩じり剛性を第1中間部か
    らバット端側の部位における捩じり剛性よりも低くした
    ゴルフクラブシャフト。
  2. 【請求項2】 チップ端側からバット端側に向けて区画
    される長さ110mmの第1細径部、長さ100mmの
    第2細径部、長さ295mmの第3細径部、長さ100
    mmの第1中間部、長さ235mmの第2中間部、長さ
    146mmの第3中間部、長さ30mmの第1太径部、
    残りの部分の第2太径部を有し、第1中間部における第
    3細径部から第2中間部までの捩じり剛性増加量を5〜
    100N・m2 の範囲にし、第2中間部における捩じり
    剛性を20〜200N・m2 の範囲にし、第3中間部に
    おける第2中間部から第1太径部までの捩じり剛性減少
    量を5〜100N・m2 の範囲にし、第1太径部におけ
    る捩じり剛性を30〜70N・m2 の範囲にし、第2太
    径部における捩じり剛性を35〜200N・m2の範囲
    にし、かつ第3細径部における捩じり剛性を第1中間部
    からバット端側の部位における捩じり剛性よりも低くし
    たゴルフクラブシャフト。
  3. 【請求項3】 第1細径部及び第2細径部における捩じ
    り剛性を第1中間部からバット端側の部位における捩じ
    り剛性よりも低くした請求項1又は請求項2に記載のゴ
    ルフクラブシャフト。
  4. 【請求項4】 第1細径部における捩じり剛性を30〜
    150N・m2 の範囲にし、第2細径部における捩じり
    剛性をチップ端側からバット端側に向けて漸減させた請
    求項1又は請求項2に記載のゴルフクラブシャフト。
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