JP2000341116A - 位相同期回路 - Google Patents

位相同期回路

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JP2000341116A
JP2000341116A JP11145298A JP14529899A JP2000341116A JP 2000341116 A JP2000341116 A JP 2000341116A JP 11145298 A JP11145298 A JP 11145298A JP 14529899 A JP14529899 A JP 14529899A JP 2000341116 A JP2000341116 A JP 2000341116A
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Akira Takahashi
章 高橋
Yasutaka Kurauchi
康敬 倉内
Kazuo Kenmoku
一男 見目
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相比較器にEXORを使用した場合や、位
相周波数比較器を使用してその入力信号に位相差がある
場合には、電圧制御発振器の発振周波数の変動により、
周波数品質の劣化を招き、また、電源電圧に変動があっ
た場合は、電圧制御発振器の制御電圧が変動するという
課題があった。 【解決手段】 位相比較器2による、基準信号と出力信
号に基づく信号との位相較結果を、正相および逆相の平
衡信号に変換する不平衡/平衡変換回路8と、その正相
および逆相の平衡信号の平均値をとる平均値回路9によ
って構成した変換手段によって、交流成分を含まない直
流信号に変換し、それを制御信号として電圧制御発振器
5に入力するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力された基準
信号に対して位相同期した出力信号を生成する位相同期
回路に関するものであり、特に、電圧制御発振器の発振
周波数変動防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の位相同期回路の構成を示す
ブロック図であり、図において、1は基準信号の入力端
子、2は基準信号の位相比較のための位相比較器、3は
位相比較結果より高周波成分の除去を行うローパスフィ
ルタ、4はローパスフィルタ3からの信号を増幅する増
幅器、5は増幅器4からの信号を制御信号とする電圧制
御発振器、6は電圧制御発振器5で生成された信号を出
力信号として外部に出力する出力端子、7はその出力信
号を分周して位相比較器2に入力する分周器である。
【0003】また、図8は位相比較器2に排他的論理和
回路(以下、EXORという)を使用した場合の位相比
較結果の一例を示すタイミング図であり、図9は位相比
較器2に位相周波数比較器を使用した場合の位相比較結
果の一例を示すタイミング図である。
【0004】次に動作について説明する。入力端子1よ
り入力された基準信号は位相比較器2に送られて、分周
器7から出力される信号と位相比較される。ここで、位
相比較器2にEXORを用いた場合には、図8に示すよ
うに、位相比較結果として比較周波数の2倍の周波数を
有する信号が出力され、入力された信号の位相差は出力
信号のデューティー比で表わされる。また、位相比較器
2に位相周波数比較器を用いた場合には、図9に示すよ
うに、位相比較結果として入力された信号の位相差に比
例した極性付きの信号として出力され、入力された信号
の位相が一致していれば、中点電位が出力される。
【0005】この位相比較器2より出力された位相比較
結果の信号はローパスフィルタ3でその高周波成分が除
去されて平滑化され、さらに増幅器4にて増幅された
後、電圧制御発振器5に入力される。電圧制御発振器5
ではこの増幅器4の出力する信号を制御信号として、そ
の電圧に応じた周波数で発振し、周波数同期した出力信
号を生成して出力端子6より外部に出力する。一方、電
圧制御発振器5の生成した出力信号は分周器7にも入力
され、入力端子1より入力された基準信号と同じ周波数
に分周されて位相比較器2に入力される。
【0006】次に上記増幅器4について説明する。図1
0は増幅器4の構成を示す回路図であり、図において、
21は入力端子、22は演算増幅器、23、24、2
5、26は抵抗、27は電源、28は出力端子である。
入力端子21にはローパスフィルタ3によって高周波が
除去された位相比較結果の信号が入力される。演算増幅
器22は抵抗23と抵抗24の比で増幅率が決定される
差動増幅器として動作して、入力された信号を、抵抗2
5および抵抗26が電源27の電圧を分圧して生成する
比較電圧と比較する。従って、この増幅器4より出力さ
れる信号の電位は電源27の電圧に依存するものとな
る。なお、図9に示したように、入力端子1より入力さ
れた基準信号と、分周器7から出力された信号の位相が
一致している場合には、位相比較器2の出力は中点電位
となって比較電圧と等しくなるため、出力端子28に出
力される信号の電位は電源27の電位の1/2となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の位相同期回路は
以上のように構成されているので、位相比較器2にEX
ORを使用した場合には、比較結果に比較周波数の2倍
の周波数を有する信号が出力され、回路応答を制御する
ローパスフィルタ3では平滑化が充分ではなく、その結
果として電圧制御発振器5に入力される制御信号に交流
成分が表われるため、発振周波数に変動、すなわちジッ
タが加わり、周波数品質が劣化するという課題があり、
また、位相比較器2に位相周波数比較器を使用した場合
にも、位相比較器2に入力される信号に位相差がある
と、その位相差に比例した信号が出力されるため、同様
に電圧制御発振器5に入力される制御信号に交流成分が
表われて、発振周波数に変動、すなわちジッタが加わ
り、周波数品質が劣化するという課題があった。
【0008】さらに、位相比較器2に位相周波数比較器
を使用して、入力信号の位相が一致している場合におい
ても、電源27の電圧が変動した場合には、増幅器4の
出力が電源の電圧に依存しているため、電圧制御発振器
5に入力される制御電位が変動して出力周波数が変動す
るという課題があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、位相比較器にEXORを使用し
た場合や、位相周波数比較器を使用している場合に入力
信号に位相差があるようなときにおいても、電圧制御発
振器の制御信号に交流成分が現れるようなことがなく、
周波数品質の劣化を防止することができる位相同期回路
を得ることを目的とする
【0010】また、この発明は、電源電圧の変動があっ
た場合においても、電圧制御発振器の制御電圧が変動す
ることがなく、周波数品質の高い位相同期回路を得るこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る位相同期
回路は、入力された基準信号と、生成された出力信号に
基づく信号との比較手段による比較結果を、変換手段に
よって交流成分を含まない直流信号に変換し、それを制
御信号として電圧制御発振器に入力するようにしたもの
である。
【0012】また、この発明に係る位相同期回路は、比
較手段からの比較結果を交流結合して正相および逆相の
平衡信号に変換する不平衡/平衡変換回路と、この不平
衡/平衡変換回路より出力される正相および逆相の平衡
信号の平均値をとる平均値回路によって、比較手段の出
力する比較結果を直流信号に変換する変換手段を形成し
たものである。
【0013】また、この発明に係る位相同期回路は、初
期設定時の電源電圧の1/2の電位を保持し、この電位
と、ローパスフィルタにて平滑化され、第1の増幅器に
よって増幅された位相比較器の位相比較結果との電位差
を増幅する第2の増幅器を設けて、それより出力される
信号を制御電圧として電圧制御発振器に入力するように
したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による位
相同期回路の構成を示すブロック図である。図におい
て、1は基準信号が入力される入力端子であり、2はこ
の入力端子1から入力された基準信号と、後述する分周
器7で出力信号を分周して生成した信号との位相比較を
行う比較手段としての位相比較器である。なお、これら
は、図7に同一符号を付して示した従来の位相同期回路
におけるそれらと同等のものである。
【0015】8は位相比較器2の出力する位相比較結果
を交流結合して、正相および逆相の平衡信号に変換する
不平衡/平衡変換回路であり、9はこの不平衡/平衡変
換回路8より出力される正相および逆相の平衡信号の平
均値をとって直流信号に変換する平均値回路である。な
お、これらは、位相比較器2より出力される位相比較結
果を直流信号に変換する変換手段を形成しており、図7
に符号3を付して示した従来の位相同期回路におけるロ
ーパスフィルタに代替して、位相比較器2と増幅器4と
の間に配置されたものである。
【0016】4はこの平均値回路9より出力される直流
信号を増幅する増幅器であり、5はこの増幅器4より出
力される直流信号を制御信号とし、その電圧で発振周波
数が制御されて、周波数同期した出力信号を生成する電
圧制御発振器である。6はこの電圧制御発振器5にて生
成された信号を出力信号として外部に出力するための出
力端子であり、7は電圧制御発振器5にて生成された出
力信号を基準信号と同一の周波数に分周し、それを位相
比較器2に入力する分周器である。なお、これらも、図
7に同一符号を付して示した従来の位相同期回路におけ
るそれらと同等のものである。
【0017】このように、この実施の形態1による位相
同期回路は、ローパスフィルタ3を不平衡/平衡変換回
路8と平均値回路9とで構成される変換手段にて代替し
ている点で、従来の位相同期回路とは異なっている。
【0018】次に動作について説明する。ここで、位相
比較器2としてEXORを使用した場合には、図8に示
したように、このEXORによる位相比較結果は基準信
号の2倍の周波数を有する信号となる。また、位相比較
器2として位相周波数比較器を使用した場合で、入力さ
れた信号の位相が一致していない場合には、図9に示し
たように、位相差に比例した信号が出力される。不平衡
/平衡変換回路8では、このような位相比較器2から出
力される位相比較結果を交流結合することによって、そ
れを正相および逆相の平衡信号に変換する。平均値回路
9ではこの不平衡/平衡変換回路8で変換された正相お
よび逆相の平衡信号の平均値を求め、それを増幅器4に
出力する。
【0019】ここで、不平衡/平衡変換回路8および平
均値回路9の一例を図2に、位相比較器2にEXORを
使用して構成した場合の動作タイミングの一例を図3
に、位相比較器2に位相周波数比較器を使用して構成し
た場合の動作タイミングの一例を図4に示す。
【0020】図2において、31は不平衡/平衡変換回
路8の入力端子、32は交流結合用のコンデンサ、33
および34はバイアス用の抵抗、35および36は互い
に相補動作するトランジスタ、37および38はトラン
ジスタ35、36のコレクタに接続された負荷抵抗、3
9および40はトランジスタ36のベースを所定電位に
保持するための抵抗、41はトランジスタ35、36の
エミッタに接続された電流源であり、42および43は
不平衡/平衡変換回路8からの正相および逆相の平衡信
号がベースに入力される平均値回路9のトランジスタ、
44および45はトランジスタ42、43のエミッタに
接続された負荷抵抗、46および47はトランジスタ4
2、43のエミッタ電位の平均値を生成するための抵
抗、48はこの不平衡/平衡変換回路8と平均値回路9
の電源、49は平均値回路9の出力端子である。
【0021】位相比較器2から不平衡/平衡変換回路8
の入力端子31に入力された不平衡の位相比較結果は、
コンデンサ32を介して接続することにより交流的に結
合される。この不平衡の位相比較結果は波形のデューテ
ィー比に対応して、抵抗33および抵抗34で与えられ
るバイアス電位を基準とする正相および逆相の平衡信号
に、トランジスタ35およびトランジスタ36によって
変換される。この正相および逆相の平衡信号を平均値回
路9のトランジスタ42およびトランジスタ43に入力
され、抵抗46および抵抗47の接続点よりそれらの平
均値が平均値回路9の出力端子49に出力される。
【0022】図3および図4に示すように、不平衡/平
衡変換回路8の入力端子31に入力される位相比較結果
の信号が直流でなくても、不平衡/平衡変換回路8で正
相および逆相の平衡信号に変換し、平均値回路9にてそ
れらの平均値を求めることにより、入力される位相比較
結果に比例した直流信号が得られる。
【0023】このように、この実施の形態1によれば、
位相比較器2からの位相比較結果を交流結合した後、正
相および逆相の平衡信号に変換する不平衡/平衡変換回
路8と、この正相および逆相の平衡信号の平均値をとる
平均値回路9によって形成した変換手段によって、位相
比較器2からの位相比較結果を交流成分を含まない直流
信号に変換して、電圧制御発振器5の制御信号としてい
るので、位相比較器2にEXORを使用した場合や、位
相周波数比較器を使用しているときに入力信号に位相差
があるような場合でも、電圧制御発振器5の発振周波数
の変動による周波数品質の劣化が防止できるという効果
が得られる。
【0024】実施の形態2.次に、電源の電圧変動の影
響を受けにくい位相同期回路について説明する。図5は
そのようなこの発明の実施の形態2による位相同期回路
の構成を示すブロック図であり、相当部分には図1と同
一符号を付してその説明を省略する。図において、3は
位相比較器2から出力される位相比較結果より高周波成
分を除去して平滑化を行う、図7に同一符号を付して示
した従来のものに相当するローパスフィルである。4は
このローパスフィルタ3で平滑化された位相比較結果の
信号を増幅する第1の増幅器であり、図1に同一符号を
付して示した実施の形態1の位相同期回路における増幅
器と同等のものである。10は第1の増幅器4の初期設
定時の電源27の電圧の1/2の電位を保持し、その電
位と第1の増幅器4で増幅された信号との電位差を増幅
する第2の増幅器であり、11はこの第2の増幅器10
の正相に接続され、その電圧が上記電源27の電圧の1
/2に設定された比較電源である。
【0025】次に動作について説明する。入力端子1よ
り入力された基準信号は位相比較器2に入力される。位
相比較器2ではこの基準信号と、分周器7から出力され
る信号との位相比較を行う。ここで、位相比較器2とし
てEXORを使用している場合には、図8に示すよう
に、位相比較結果として比較周波数の2倍の周波数を有
する信号が出力され、入力された信号の位相差は出力信
号のデューティー比で表わされる。また、位相比較器2
として位相周波数比較器を使用している場合には、図9
に示すように、位相比較結果として入力された信号の位
相差に比例した極性付きの信号として出力される。その
時、この位相比較器2に入力された信号の位相が互いに
一致している場合には、中点電位が出力される。この位
相比較器2より出力された位相比較結果の信号はローパ
スフィルタ3に入力され、その高周波成分が除去されて
平滑化された後、第1の増幅器4に入力されて増幅され
る。なお、ここまでの動作は従来の位相同期回路の場合
と同様である。
【0026】この第1の増幅器4で増幅された信号は、
第2の増幅器10の逆相に入力される。この第2の増幅
器10は差動増幅器として機能するものであり、その正
相に接続された比較電源11の比較電圧は初期設定時の
電源27の電圧の1/2の電位に設定されている。この
比較電位と、第1の増幅器4にて増幅された信号との電
位差を増幅することにより、電源電圧の変動によって出
力される信号が変動するのを防止している。この第2の
増幅器10で増幅された信号は電圧制御発振器5に制御
電圧として入力され、電圧制御発振器5ではこの第2の
増幅器10からの制御信号の電圧に応じた周波数で発振
する。このようにして電圧制御発振器5は、周波数同期
した出力信号を生成して出力端子6より外部に出力す
る。一方、電圧制御発振器5の生成した出力信号は分周
器7にも入力され、入力端子1より入力された基準信号
と同じ周波数に分周されて位相比較器2に入力される。
【0027】次に上記第1の増幅器4および第2の増幅
器10について説明する。図6はそれら第1の増幅器4
と第2の増幅器10の構成を示す回路図であり、図にお
いて、21は第1の増幅器4の入力端子であり、22は
差動増幅器として動作する第1の増幅器4の演算増幅器
である。23、24は演算増幅器22の逆相に接続され
て、当該演算増幅器22の増幅率を決定する抵抗であ
り、25、26は演算増幅器22の正相に接続されて、
比較電圧を与える抵抗である。27は電源、28は第1
の増幅器4の出力端子である。このように、第1の増幅
器4は図10に示した従来の増幅器4と同等に構成され
ている。
【0028】また、51は第2の増幅器10の入力端子
であり、52は差動増幅器として動作する第2の増幅器
10の演算増幅器である。53は演算増幅器52の正相
に接続されて比較電圧を与える比較電源で、図5に符号
11を付して示すものに相当するものであり、その電圧
は第1の増幅器4の初期設定を行ったときの電源27の
電圧の1/2に設定されている。54、55は演算増幅
器52の逆相に接続されて、当該演算増幅器52の増幅
率を決定するための抵抗である。なお、この第2の増幅
器10の電源は、第1の増幅器4内の電源27より供給
されている。
【0029】第1の増幅器4は、その入力端子21にロ
ーパスフィルタ3にて高周波成分が除去されて平滑化さ
れた位相比較結果が入力される。この第1の増幅器4の
演算増幅器22は差動増幅器を構成しており、その増幅
率は抵抗23と抵抗24の比によって決定される。抵抗
25および抵抗26は演算増幅器22の正相に接続され
て、そこに電源27の電圧を分圧した比較電圧を与え
る。ここで、電源27の電圧をVcc、入力端子21か
ら入力される入力電圧をVin、抵抗23および抵抗2
4をそれぞれR1およびR2と表わし、抵抗25および抵
抗26にて与えられる比較電圧をVrとすると、出力端
子28に出力される出力電圧Voutは次式のように表
わされる。
【0030】
【数1】
【0031】ここで、位相周波数比較器を用いた位相比
較器2においては、入力端子1より入力された基準信号
と、分周器7から出力された信号の位相が一致している
場合は、位相比較器2の出力は中点電位となって比較電
圧Vrと等しくなるため、出力端子28に出力される信
号の電位はVcc/2となる。なお、この第1の増幅器
4の動作は、図10に回路構成を示した従来の増幅器1
の場合と同様の動作である。
【0032】一方、第2の増幅器10は第1の増幅器4
の電源27の電圧変動を補償するものであり、第1の増
幅器4で増幅された信号を入力として、比較電源53の
電位との比較を行う。入力端子1より位相比較器2に入
力される基準信号と、分周器7で生成されて位相比較器
2に入力される信号の位相が一致している状態におい
て、第1の増幅器4の出力電位は動作余裕が最も大きく
なるように、電源27の1/2の電圧となるように初期
設定される。
【0033】ここで、位相比較器2への入力位相が一致
している場合でも、電源27の電圧が変動すると、第1
の増幅器4の出力電圧は電源27の電圧に比例して、そ
れと同様に変動する。このことは、従来の技術の説明に
おいても述べた通りである。そのため、この実施の形態
2においては、第2の増幅器10の増幅率を1倍に、比
較電源53の電圧を第1の増幅器4の初期設定を行った
ときの電源27の電位の1/2に設定している。これに
よって、初期設定時の第2の増幅器10の出力端子56
には初期設定時の電源27の電位がそのまま現われる。
以後、電源27の電圧変動によって第1の増幅器4の出
力電位が変動しても、その変動分はこの第2の増幅器1
0により補償される。
【0034】このように、この実施の形態2によれば、
位相比較器2からの位相比較結果を高周波成分を除去し
て増幅した後、第2の増幅器10に入力し、それが保持
している初期設定時の電源電圧の1/2の電位との電位
差を増幅して電圧制御発振器5の制御電圧としているの
で、位相比較器2に位相周波数比較器を使用し、その入
力信号の位相が一致している場合に、電源27の電圧が
変動したようなときでも、第2の増幅器10の出力が電
源27の電圧変動によって変化することはなく、電圧制
御発振器5に入力される制御電位の変動による出力周波
数の変動を防止することができるという効果が得られ
る。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、入力
された基準信号と、生成された出力信号に基づく信号と
の比較結果を、交流成分を含まない直流信号に変換し
て、それを電圧制御発振器の制御信号とするように構成
したので、位相比較器にEXORを使用した場合、ある
いは位相周波数比較器を使用しているときにその入力信
号に位相差があるような場合においても、電圧制御発振
器から出力される信号の周波数変動を防止することがで
き、周波数品質の高い位相同期回路が得られる効果があ
る。
【0036】また、この発明によれば、比較結果を、交
流結合して正相および逆相の平衡信号に変換し、その正
相および逆相の平衡信号の平均値をとって直流信号に変
換すように構成したので、入力された基準信号と、生成
された出力信号に基づく信号との比較結果を、交流成分
を含まない直流信号に容易に変換することが可能になる
という効果がある。
【0037】また、この発明によれば、初期設定時の電
源電圧の1/2の電位を保持している第2の増幅器に、
ローパスフィルタで平滑化されて第1の増幅器で増幅さ
れた位相比較結果を入力し、それと上記初期設定時の電
源電圧の1/2の電位との電位差を増幅して、電圧制御
発振器への制御電圧を生成するように構成したので、電
源電圧変動による第1の増幅器の出力の変動が補償さ
れ、電圧制御発振器の制御電圧が電源電圧によって変動
するようなことがなくなるため、制御精度の高い位相同
期回路が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による位相同期回路
の構成を示すブロック図である。
【図2】 上記実施の形態1における、不平衡/平衡変
換回路および平均値回路の構成を示す回路図である。
【図3】 上記実施の形態1における、位相比較器にE
XORを使用した場合の不平衡/平衡変換回路および平
均値回路の動作を説明するためのタイミング形図であ
る。
【図4】 上記実施の形態1における、位相比較器に位
相周波数比較器を使用した場合の不平衡/平衡変換回路
および平均値回路の動作を説明するためのタイミング図
である。
【図5】 この発明の実施の形態2による位相同期回路
の構成を示すブロック図である。
【図6】 上記実施の形態2における、第1の増幅器と
第2の増幅器の構成を示す回路図である。
【図7】 従来の位相比較回路の構成を示すブロック図
である。
【図8】 従来の位相比較回路における、位相比較器に
EXORを使用した場合の位相比較結果を示すタイミン
グ図である。
【図9】 従来の位相比較回路における、位相比較器に
位相周波数比較器を使用した場合の位相比較結果を示す
タイミング図。
【図10】 従来の位相比較回路における、増幅器の構
成を示す回路図である。
【符号の説明】
2 位相比較器(比較手段)、3 ローパスフィルタ、
4 第1の増幅器、5 電圧制御発振器、7 分周器、
8 不平衡/平衡変換回路(変換手段)、9 平均値回
路(変換手段)、10 第2の増幅器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 見目 一男 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J106 AA04 CC01 CC21 CC38 CC52 DD01 DD05 KK14 KK25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された基準信号と生成した出力信号
    に基づく信号との比較を行う比較手段と、 前記比較手段より出力される比較結果を直流信号に変換
    する変換手段と、 前記変換手段より出力される直流信号を制御信号として
    その発振周波数が制御され、周波数同期した前記出力信
    号を生成する電圧制御発振器とを備えた位相同期回路。
  2. 【請求項2】 比較手段の比較結果を直流信号に変換す
    る変換手段が、 前記比較手段の出力する比較結果を交流結合した後、正
    相および逆相の平衡信号に変換する不平衡/平衡変換回
    路と、 前記不平衡/平衡変換回路より出力される、正相および
    逆相の平衡信号の平均値をとる平均値回路を備えたもの
    であることを特徴とする位相同期回路。
  3. 【請求項3】 入力された基準信号と生成した出力信号
    に基づく信号との位相比較を行う位相比較器と、 前記位相比較器より出力される位相比較結果の信号を平
    滑化するローパスフィルタと、 前記ローパスフィルタにて平滑化された信号を増幅する
    第1の増幅器と、 初期設定時の電源電圧の1/2の電位を保持し、この電
    位と前記第1の増幅器で増幅された信号との電位差を増
    幅する第2の増幅器と、 前記第2の増幅器で増幅された信号を制御電圧としてそ
    の発振周波数が制御され、周波数同期した前記出力信号
    を生成する電圧制御発振器と、 前記電圧制御発振器の生成した出力信号を分周して前記
    位相比較器に入力する分周器とを備えた位相同期回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009016996A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Kawasaki Microelectronics Kk 位相ロックループ回路
JP2009303276A (ja) * 2004-04-09 2009-12-24 Samsung Electronics Co Ltd 適応ループ帯域を有する位相同期ループ

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