JP3019657B2 - 搬送波再生回路 - Google Patents
搬送波再生回路Info
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- JP3019657B2 JP3019657B2 JP5064930A JP6493093A JP3019657B2 JP 3019657 B2 JP3019657 B2 JP 3019657B2 JP 5064930 A JP5064930 A JP 5064930A JP 6493093 A JP6493093 A JP 6493093A JP 3019657 B2 JP3019657 B2 JP 3019657B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン放送電波
を復調するための再生搬送波を発生させる搬送波再生回
路に関する。
を復調するための再生搬送波を発生させる搬送波再生回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン放送電波を中間周波
数(IF)に変換した後、映像信号成分を含む搬送波に
同期させて新しい搬送波を再生する回路においては、発
振部に水晶発振器や可変周波数発振器(VCO)を用い
た構成が知られている。
数(IF)に変換した後、映像信号成分を含む搬送波に
同期させて新しい搬送波を再生する回路においては、発
振部に水晶発振器や可変周波数発振器(VCO)を用い
た構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IF搬
送波の周波数偏差が大きい(±数+kHz)場合、発振
部に水晶を用いると、可変周波数範囲が狭く(数kH
z)、大きい周波数偏差に追従できないため、同期がは
ずれやすいという問題がある。
送波の周波数偏差が大きい(±数+kHz)場合、発振
部に水晶を用いると、可変周波数範囲が狭く(数kH
z)、大きい周波数偏差に追従できないため、同期がは
ずれやすいという問題がある。
【0004】一方、発振部に可変周波数発振器(VC
O)を用いると、可変周波数範囲は水晶の場合よりも広
範囲になるが、周波数安定度に劣り、再生搬送波にジッ
タが生じやすいという問題がある。
O)を用いると、可変周波数範囲は水晶の場合よりも広
範囲になるが、周波数安定度に劣り、再生搬送波にジッ
タが生じやすいという問題がある。
【0005】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、比較的安価でIF搬送波に同期した再
生搬送波を発生させることができ、しかも、IF搬送波
に大きい周波数偏差がある場合でも、この周波数偏差に
自動的に追従させることができ、かつジッタを少なく抑
えることができるようにした搬送波再生回路を提供する
ことを目的とするものである。
するものであり、比較的安価でIF搬送波に同期した再
生搬送波を発生させることができ、しかも、IF搬送波
に大きい周波数偏差がある場合でも、この周波数偏差に
自動的に追従させることができ、かつジッタを少なく抑
えることができるようにした搬送波再生回路を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、テレビジョン放送電波に同調させ、中間
周波数に変換した映像信号成分を含むIF搬送波から搬
送波成分を抽出するリミッタ増幅回路と、セラミック振
動子および可変容量ダイオードを組み合わせた発振部
と、前記発振部の発振する正弦波を逓倍する逓倍増幅器
と、前記逓倍増幅器の出力である再生搬送波の位相と前
記リミッタ増幅回路の出力信号との位相を比較する位相
比較器と、前記発振部と前記位相比較器と前記逓倍増幅
器とでループを構成し前記リミッタ増幅回路の出力信号
の位相に前記再生搬送波の位相を同期させた搬送波を再
生するPLL(phase‐locked loop)
と、このPLLの位相比較器の出力とリファレンス電圧
とを比較して、出力する信号のTTLレベルを反転する
比較器と、この比較器の出力のTTLレベルにより発振
状態と停止状態とを切換える発振器と、この発振器の出
力をクロックとし、カウントアップするカウンタと、こ
のカウンタの出力をD/A変換するD/A変換器と、こ
のD/A変換器から出力する電流を鋸歯状波電圧に変換
して上記発振部の可変容量ダイオードに印加する反転増
幅器とを備えたものである。
成するために、テレビジョン放送電波に同調させ、中間
周波数に変換した映像信号成分を含むIF搬送波から搬
送波成分を抽出するリミッタ増幅回路と、セラミック振
動子および可変容量ダイオードを組み合わせた発振部
と、前記発振部の発振する正弦波を逓倍する逓倍増幅器
と、前記逓倍増幅器の出力である再生搬送波の位相と前
記リミッタ増幅回路の出力信号との位相を比較する位相
比較器と、前記発振部と前記位相比較器と前記逓倍増幅
器とでループを構成し前記リミッタ増幅回路の出力信号
の位相に前記再生搬送波の位相を同期させた搬送波を再
生するPLL(phase‐locked loop)
と、このPLLの位相比較器の出力とリファレンス電圧
とを比較して、出力する信号のTTLレベルを反転する
比較器と、この比較器の出力のTTLレベルにより発振
状態と停止状態とを切換える発振器と、この発振器の出
力をクロックとし、カウントアップするカウンタと、こ
のカウンタの出力をD/A変換するD/A変換器と、こ
のD/A変換器から出力する電流を鋸歯状波電圧に変換
して上記発振部の可変容量ダイオードに印加する反転増
幅器とを備えたものである。
【0007】
【作用】上記のように構成された本発明によれば、リミ
ッタ増幅器でIF搬送波から搬送波成分のみを抽出し、
PLLの位相比較器が搬送波成分と、セラミック振動
子、可変容量ダイオードを有する発振器で発生する信号
を逓倍して得られた再生搬送波とを比較し、比較結果が
不一致の場合、比較器が反転して発振器を動作させ、発
振器の出力がアップカウンタを動作させ、アップカウン
タの出力に応じた電流をD/A変換器が出力して反転増
幅器で鋸歯状波電圧にし、発振部を構成する可変容量ダ
イオードに印加する。可変容量ダイオードは印加された
電圧で容量が変化して発振周波数が変化する。
ッタ増幅器でIF搬送波から搬送波成分のみを抽出し、
PLLの位相比較器が搬送波成分と、セラミック振動
子、可変容量ダイオードを有する発振器で発生する信号
を逓倍して得られた再生搬送波とを比較し、比較結果が
不一致の場合、比較器が反転して発振器を動作させ、発
振器の出力がアップカウンタを動作させ、アップカウン
タの出力に応じた電流をD/A変換器が出力して反転増
幅器で鋸歯状波電圧にし、発振部を構成する可変容量ダ
イオードに印加する。可変容量ダイオードは印加された
電圧で容量が変化して発振周波数が変化する。
【0008】そして、セラミック振動子および可変容量
ダイオードの組み合わせによって可変容量ダイオードの
印加電圧を0V〜10V可変すると、その容量は80p
F〜10pF程度変化させることが可能である。印加電
圧5Vが中心で、このとき、容量は約40pFでIF搬
送波の公称周波数に一致させることにより、セラミック
振動子の特性から40pF±30pFで発振周波数を公
称周波数±25kHz程度変化させることが可能であ
る。したがって、PLLの位相比較器のループと比較器
のループの動作よってIF搬送波周波数±50kHz程
度まで同期をかけることができる。
ダイオードの組み合わせによって可変容量ダイオードの
印加電圧を0V〜10V可変すると、その容量は80p
F〜10pF程度変化させることが可能である。印加電
圧5Vが中心で、このとき、容量は約40pFでIF搬
送波の公称周波数に一致させることにより、セラミック
振動子の特性から40pF±30pFで発振周波数を公
称周波数±25kHz程度変化させることが可能であ
る。したがって、PLLの位相比較器のループと比較器
のループの動作よってIF搬送波周波数±50kHz程
度まで同期をかけることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例における搬送波再
生回路を示す構成図である図1において、1は入力端子
であり、テレビジョン放送電波に同調させ、中間周波数
(IF)に変換した映像信号成分を含むIF搬送波が入
力する。2はリミッタ増幅器であり、入力端子1に入力
したIF搬送波を増幅し、搬送波成分のみを抽出する。
3は、位相比較器、4は低域通過型フィルタ(LP
F)、5および6は値の等しい抵抗、7は高抵抗、8お
よび9はCMOSインバータ、10はセラミック振動
子、11および12は値の等しいコンデンサ、13およ
び14は可変容量ダイオード、15は2逓倍増幅器であ
り、抵抗5、6、高抵抗7、CMOSインバータ8、
9、セラミック振動子10、コンデンサ11、12、可
変容量ダイオード13、14で発振部22を構成し、位
相比較器3、低域通過型フィルタ4、発振部22、2逓
倍増幅器15でPLLを構成している。そして、位相比
較器3の各入力端子にリミッタ増幅器2から出力される
搬送波成分と、2逓倍増幅器15から出力される再生搬
送波が入力される。
生回路を示す構成図である図1において、1は入力端子
であり、テレビジョン放送電波に同調させ、中間周波数
(IF)に変換した映像信号成分を含むIF搬送波が入
力する。2はリミッタ増幅器であり、入力端子1に入力
したIF搬送波を増幅し、搬送波成分のみを抽出する。
3は、位相比較器、4は低域通過型フィルタ(LP
F)、5および6は値の等しい抵抗、7は高抵抗、8お
よび9はCMOSインバータ、10はセラミック振動
子、11および12は値の等しいコンデンサ、13およ
び14は可変容量ダイオード、15は2逓倍増幅器であ
り、抵抗5、6、高抵抗7、CMOSインバータ8、
9、セラミック振動子10、コンデンサ11、12、可
変容量ダイオード13、14で発振部22を構成し、位
相比較器3、低域通過型フィルタ4、発振部22、2逓
倍増幅器15でPLLを構成している。そして、位相比
較器3の各入力端子にリミッタ増幅器2から出力される
搬送波成分と、2逓倍増幅器15から出力される再生搬
送波が入力される。
【0011】16は位相比較器3の出力とリファレンス
電圧とを比較して、出力する信号のTTLレベルを反転
する比較増幅器、17は比較増幅器16の出力のTTL
レベルにより発振状態と停止状態とを切換えることが可
能であり、数+Hz程度の発振をする低周波発振器、1
8は低周波発振器17の出力パルスをカウントし、HO
LD端子に“L”レベルの信号を印加すると、カウント
を停止してその時点までにカウントした値を保持するア
ップカウンタ、19はアップカウンタ18の出力を電流
信号に変換するD/A変換器、20はD/A変換器19
のD/Aの出力電流を電圧に変換する反転増幅器、21
は低域通過型フィルタ(LPF)で、その出力が上記P
LLの可変容量ダイオード13、14のカソード端子に
接続されている。
電圧とを比較して、出力する信号のTTLレベルを反転
する比較増幅器、17は比較増幅器16の出力のTTL
レベルにより発振状態と停止状態とを切換えることが可
能であり、数+Hz程度の発振をする低周波発振器、1
8は低周波発振器17の出力パルスをカウントし、HO
LD端子に“L”レベルの信号を印加すると、カウント
を停止してその時点までにカウントした値を保持するア
ップカウンタ、19はアップカウンタ18の出力を電流
信号に変換するD/A変換器、20はD/A変換器19
のD/Aの出力電流を電圧に変換する反転増幅器、21
は低域通過型フィルタ(LPF)で、その出力が上記P
LLの可変容量ダイオード13、14のカソード端子に
接続されている。
【0012】以上の構成において、以下、その動作につ
いて図2(a)〜(g)に示す各部の波形説明図を参照
しながら説明する。
いて図2(a)〜(g)に示す各部の波形説明図を参照
しながら説明する。
【0013】入力端子1に図2(a)に示すように映像
信号成分を含むIF搬送波が入力すると、リミッタ増幅
器2がIF搬送波から搬送波成分のみを図2(b)に示
すように抽出増幅して位相比較器3の一方の入力端子に
送る。位相比較器3の他方の入力端子にはリミッタ増幅
器2の出力に同期して再生された搬送波が印加されてお
り、その両者の周波数誤差に従って位相比較器3の出力
電圧が図2(c)に示すように変化する。
信号成分を含むIF搬送波が入力すると、リミッタ増幅
器2がIF搬送波から搬送波成分のみを図2(b)に示
すように抽出増幅して位相比較器3の一方の入力端子に
送る。位相比較器3の他方の入力端子にはリミッタ増幅
器2の出力に同期して再生された搬送波が印加されてお
り、その両者の周波数誤差に従って位相比較器3の出力
電圧が図2(c)に示すように変化する。
【0014】例えば、図2(a)に示すIF搬送波の波
形のように何らかの原因で振幅が減少して周波数が変移
した場合など、リミッタ増幅器2の出力もその部分だけ
周波数が変化する。これに伴い、図2(b)に示すリミ
ッタ増幅器2の出力の周波数frと図2(g)示す再生
搬送波の周波数fpとから位相比較器3では図2(c)
に示すような電圧を出力する動作を行う。
形のように何らかの原因で振幅が減少して周波数が変移
した場合など、リミッタ増幅器2の出力もその部分だけ
周波数が変化する。これに伴い、図2(b)に示すリミ
ッタ増幅器2の出力の周波数frと図2(g)示す再生
搬送波の周波数fpとから位相比較器3では図2(c)
に示すような電圧を出力する動作を行う。
【0015】位相比較器3の出力は低域通過型フィルタ
4および比較増幅器16に入力する。低域通過型フィル
タ4は位相比較器3の出力電圧を積分して平均値にし、
抵抗5および6を介して可変容量ダイオード13および
14のアノードに与える。
4および比較増幅器16に入力する。低域通過型フィル
タ4は位相比較器3の出力電圧を積分して平均値にし、
抵抗5および6を介して可変容量ダイオード13および
14のアノードに与える。
【0016】セラミック振動子10、高抵抗7、CMO
Sインバータ8および9、コンデンサ11および12、
可変容量ダイオード13および14は発振部22を構成
しており、可変容量ダイオード13、14の持つ容量で
発振周波数が変化するように、コンデンサ11および1
2の容量は可変容量ダイオード13および14のそれよ
りも百倍以上大きくなるように設定している。発振周波
数fp/2はセラミック振動子10の特性から可変容量
ダイオード13および14の容量が30pF程度の時に
実現されるようにアノードとカソードの電位が決定され
ており、この場合には、カソード電位が約5Vである。
CMOSインバータ9はCMOSインバータ8の出力を
受けてバッファとして動作し、次段の2逓倍増幅器15
で最終目的の再生搬送波fpが得られ、別回路へ送られ
て復調に使用されるとともに、位相比較器3に戻され
る。
Sインバータ8および9、コンデンサ11および12、
可変容量ダイオード13および14は発振部22を構成
しており、可変容量ダイオード13、14の持つ容量で
発振周波数が変化するように、コンデンサ11および1
2の容量は可変容量ダイオード13および14のそれよ
りも百倍以上大きくなるように設定している。発振周波
数fp/2はセラミック振動子10の特性から可変容量
ダイオード13および14の容量が30pF程度の時に
実現されるようにアノードとカソードの電位が決定され
ており、この場合には、カソード電位が約5Vである。
CMOSインバータ9はCMOSインバータ8の出力を
受けてバッファとして動作し、次段の2逓倍増幅器15
で最終目的の再生搬送波fpが得られ、別回路へ送られ
て復調に使用されるとともに、位相比較器3に戻され
る。
【0017】位相比較器3はその特性から広範囲な周波
数偏差には追従することができない。そこで、リミッタ
増幅器2の出力frが図2(b)に示すように変化して
周波数偏差|f1−f2|が数+kHzに及ぶ場合には、
位相比較器3の出力のレベルを比較増幅器16が判定し
て図2(c)に示すリファレンス電圧Vrを越えると、
図2(d)に示すように出力する。この出力(TTLレ
ベルで“H”レベル)によって図2(e)に示すように
低周波発振器17が発振するとともに、アップカンタ1
8が動作して入力する信号をカウントし、それに応じた
出力を行う。この出力はD/A変換器19によって電流
信号となって反転増幅器20に送られ、電圧に変換され
る。この電圧は低域通過型フィルタ21を通じてノイズ
除去され、図2(f)に示すような安定な電圧となって
可変容量ダイオード13および14のカソードに印加さ
れる。カソードに印加される電圧とアノードの電圧の電
位差によって可変容量ダイオード13および14の容量
が数pF〜100pF程度まで変化し、したがって、セ
ラミック振動子10を含む発振部22の発振周波数が数
+kHz変化する。この動作の途中で、発振周波数fp
がfrに一致すれば、位相比較器3の出力も低下し、し
たがって、比較増幅器16の出力も反転し、“L”レベ
ルに戻る。このため、低周波発振器17も停止し、かつ
アップカウンタ18はそれまでカウントした値を保持
し、その結果、D/A変換器19および反転増幅器20
を通じて低域通過型フィルタ21の電圧は一定レベルに
保持される。したがって、図2(f)に示すようにfr
にfpガ同期すると、一定の電圧値に保持される。
数偏差には追従することができない。そこで、リミッタ
増幅器2の出力frが図2(b)に示すように変化して
周波数偏差|f1−f2|が数+kHzに及ぶ場合には、
位相比較器3の出力のレベルを比較増幅器16が判定し
て図2(c)に示すリファレンス電圧Vrを越えると、
図2(d)に示すように出力する。この出力(TTLレ
ベルで“H”レベル)によって図2(e)に示すように
低周波発振器17が発振するとともに、アップカンタ1
8が動作して入力する信号をカウントし、それに応じた
出力を行う。この出力はD/A変換器19によって電流
信号となって反転増幅器20に送られ、電圧に変換され
る。この電圧は低域通過型フィルタ21を通じてノイズ
除去され、図2(f)に示すような安定な電圧となって
可変容量ダイオード13および14のカソードに印加さ
れる。カソードに印加される電圧とアノードの電圧の電
位差によって可変容量ダイオード13および14の容量
が数pF〜100pF程度まで変化し、したがって、セ
ラミック振動子10を含む発振部22の発振周波数が数
+kHz変化する。この動作の途中で、発振周波数fp
がfrに一致すれば、位相比較器3の出力も低下し、し
たがって、比較増幅器16の出力も反転し、“L”レベ
ルに戻る。このため、低周波発振器17も停止し、かつ
アップカウンタ18はそれまでカウントした値を保持
し、その結果、D/A変換器19および反転増幅器20
を通じて低域通過型フィルタ21の電圧は一定レベルに
保持される。したがって、図2(f)に示すようにfr
にfpガ同期すると、一定の電圧値に保持される。
【0018】また、アップカウンタ18がオーバフロー
した場合に、一旦初期値に戻り、再度、カウントアップ
が開始し、frがfpに一致したレベルで保持される。
したがって、frがfpに一致するまでは一連の動作説
明から明らかなように、低域通過型フィルタ21の出力
は低周波発振器17の発振周波数に伴って緩やかな傾斜
の鋸歯状波電圧となる。
した場合に、一旦初期値に戻り、再度、カウントアップ
が開始し、frがfpに一致したレベルで保持される。
したがって、frがfpに一致するまでは一連の動作説
明から明らかなように、低域通過型フィルタ21の出力
は低周波発振器17の発振周波数に伴って緩やかな傾斜
の鋸歯状波電圧となる。
【0019】位相比較器3でも、広範囲な周波数偏差に
対応させることが可能ではあるが、非常に高価である。
本実施例によれば、安価な位相比較器3を用いても、極
めて安定に同期範囲を拡大することが可能である。試験
例では、可変容量ダイオード13および14のカソード
へ加わる電圧約5Vを中心として0V〜10Vの間で±
40kHzを可変させることができた。また、本実施例
では温度範囲−10℃〜50℃に対し、特に温度対策を
講じなくてもIF搬送波周波数fr±25kHzに同期
をかけられることを確認している。
対応させることが可能ではあるが、非常に高価である。
本実施例によれば、安価な位相比較器3を用いても、極
めて安定に同期範囲を拡大することが可能である。試験
例では、可変容量ダイオード13および14のカソード
へ加わる電圧約5Vを中心として0V〜10Vの間で±
40kHzを可変させることができた。また、本実施例
では温度範囲−10℃〜50℃に対し、特に温度対策を
講じなくてもIF搬送波周波数fr±25kHzに同期
をかけられることを確認している。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、I
F搬送波の搬送波成分を抽出するリミッタ増幅回路の出
力に同期させて新しい搬送波を発生する発振部にセラミ
ック振動子を発振素子とする発振回路を構成し、かつセ
ラミック振動子の両端に可変容量ダイオードを設けて可
変容量ダイオードへ印加する電圧を可変させることによ
り発振周波数を可変するようにしているので、IF搬送
波の搬送波周波数が大きく変動(±数+kHz)しても
その範囲であれば搬送周波数と同一の周波数の新しい搬
送波(再生搬送波)を発生することができる。このよう
にIF搬送波に大きい周波数偏差がある場合でも、この
周波数偏差に自動的に追従させることができ、ジッタを
少なく抑えることができる。
F搬送波の搬送波成分を抽出するリミッタ増幅回路の出
力に同期させて新しい搬送波を発生する発振部にセラミ
ック振動子を発振素子とする発振回路を構成し、かつセ
ラミック振動子の両端に可変容量ダイオードを設けて可
変容量ダイオードへ印加する電圧を可変させることによ
り発振周波数を可変するようにしているので、IF搬送
波の搬送波周波数が大きく変動(±数+kHz)しても
その範囲であれば搬送周波数と同一の周波数の新しい搬
送波(再生搬送波)を発生することができる。このよう
にIF搬送波に大きい周波数偏差がある場合でも、この
周波数偏差に自動的に追従させることができ、ジッタを
少なく抑えることができる。
【0021】また、セラミック振動子は水晶に比較して
数十分の一の価格であり、しかも、水晶では実現できな
い広い可変周波数範囲をもつ発振回路および発振周波数
を制御する比較器のループを安価な部品の組み合わせで
構成することが可能となる。
数十分の一の価格であり、しかも、水晶では実現できな
い広い可変周波数範囲をもつ発振回路および発振周波数
を制御する比較器のループを安価な部品の組み合わせで
構成することが可能となる。
【0022】また、セラミック振動子の発振周波数は温
度0℃〜50℃に対して公称発振周波数±0.3%程度
の変化をする。前述の発振周波数制御用の比較器を含む
ループの動作によってフィードバックをかけているの
で、発振周波数の変化を吸収することができる。したが
って、0℃、あるいは50℃付近でも公称発振周波数に
対して余裕が生じ、IF搬送波周波数±数kHz程度で
あれば、温度対策が不要である。
度0℃〜50℃に対して公称発振周波数±0.3%程度
の変化をする。前述の発振周波数制御用の比較器を含む
ループの動作によってフィードバックをかけているの
で、発振周波数の変化を吸収することができる。したが
って、0℃、あるいは50℃付近でも公称発振周波数に
対して余裕が生じ、IF搬送波周波数±数kHz程度で
あれば、温度対策が不要である。
【図1】本発明の一実施例における搬送波再生回路を示
す構成図
す構成図
【図2】(a)〜(g)は同搬送波再生回路の各部の波
形説明図
形説明図
1 入力端子 2 リミッタ増幅器 3 位相比較器 4 低域通過型フィルタ 5 抵抗 6 抵抗 7 高抵抗 8 CMOSインバータ 9 CMOSインバータ 10 セラミック振動子 11 コンテンデンサ 12 コンテンデンサ 13 可変容量ダイオード 14 可変容量ダイオード 15 2逓倍増幅器 16 比較増幅器 17 低周波発振器 18 アップカウンタ 19 D/A変換器 20 反転増幅器 21 低域通過型フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/38 - 5/46
Claims (1)
- 【請求項1】 テレビジョン放送電波に同調させ、中間
周波数に変換した映像信号成分を含むIF搬送波から搬
送波成分を抽出するリミッタ増幅回路と、セラミック振
動子および可変容量ダイオードを組み合わせた発振部
と、前記発振部の発振する正弦波を逓倍する逓倍増幅器
と、前記逓倍増幅器の出力である再生搬送波の位相と前
記リミッタ増幅回路の出力信号との位相を比較する位相
比較器と、前記発振部と前記位相比較器と前記逓倍増幅
器とでループを構成し前記リミッタ増幅回路の出力信号
の位相に前記再生搬送波の位相を同期させた搬送波を再
生するPLLと、このPLLの位相比較器の出力とリフ
ァレンス電圧とを比較して、出力する信号のTTLレベ
ルを反転する比較器と、この比較器の出力のTTLレベ
ルにより発振状態と停止状態とを切換える発振器と、こ
の発振器の出力をクロックとし、カウントアップするカ
ウンタと、このカウンタの出力をD/A変換するD/A
変換器と、このD/A変換器から出力される電流を鋸歯
状波電圧に変換して上記発振部の可変容量ダイオードに
印加する反転増幅器とを備えた搬送波再生回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5064930A JP3019657B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 搬送波再生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5064930A JP3019657B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 搬送波再生回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06276455A JPH06276455A (ja) | 1994-09-30 |
JP3019657B2 true JP3019657B2 (ja) | 2000-03-13 |
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ID=13272252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5064930A Expired - Fee Related JP3019657B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 搬送波再生回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3019657B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101759055B1 (ko) * | 2017-03-29 | 2017-07-18 | 고영화 | 촬영장비 이동용 캐리어 |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP5064930A patent/JP3019657B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101759055B1 (ko) * | 2017-03-29 | 2017-07-18 | 고영화 | 촬영장비 이동용 캐리어 |
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Publication number | Publication date |
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JPH06276455A (ja) | 1994-09-30 |
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