JP2000340984A - 電磁波シールド性光透過窓材 - Google Patents

電磁波シールド性光透過窓材

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JP2000340984A
JP2000340984A JP11150129A JP15012999A JP2000340984A JP 2000340984 A JP2000340984 A JP 2000340984A JP 11150129 A JP11150129 A JP 11150129A JP 15012999 A JP15012999 A JP 15012999A JP 2000340984 A JP2000340984 A JP 2000340984A
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infrared cut
electromagnetic wave
film
wave shielding
transparent substrate
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Shinji Saito
伸二 斉藤
Shingo Ono
信吾 大野
Masato Sugimachi
正登 杉町
Masahito Yoshikawa
雅人 吉川
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PDP用電磁波シールドフィルター等として
好適な、良好な電磁波シールド性能と近赤外線カット性
能を有し、かつ光透過性で鮮明な画像を得ることができ
る電磁波シールド性光透過窓材を提供する。 【解決手段】 2枚の透明基板2A,2Bを導電性メッ
シュ3と近赤外線カットフィルム5A,5Bを介在させ
て接着用中間膜4A〜4Dで一体化した電磁波シールド
性光透過窓材1。2層以上の近赤外線カット層を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁波シールド性光
透過窓材に係り、特に、良好な電磁波シールド性と近赤
外線カット性とを備え、かつ光透過性で、PDP(プラ
ズマディスプレーパネル)の前面フィルタ等として有用
な電磁波シールド性光透過窓材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器や通信機器等の普及にと
もない、これらの機器から発生する電磁波が問題視され
るようになっている。即ち、電磁波の人体への影響が懸
念され、また、電磁波による精密機器の誤作動等が問題
となっている。
【0003】そこで、従来、OA機器のPDPの前面フ
ィルタとして、電磁波シールド性を有し、かつ光透過性
の窓材が開発され、実用に供されている。このような窓
材はまた、携帯電話等の電磁波から精密機器を保護する
ために、病院や研究室等の精密機器設置場所の窓材とし
ても利用されている。
【0004】従来の電磁波シールド性光透過窓材は、主
に、金網のような導電性メッシュ材を、アクリル板等の
透明基板の間に介在させて一体化した構成とされてい
る。
【0005】本出願人は、このような従来の電磁波シー
ルド性光透過窓材の特性や施工性を改善するものとし
て、2枚の透明基板の間に導電性メッシュを介在させ
て、透明接着樹脂で接合一体化してなる電磁波シールド
性光透過窓材を提案した(特開平11−74683号公
報)。
【0006】この電磁波シールド性光透過窓材であれ
ば、良好な電磁波シールド性を有し、かつ光透過性で鮮
明な画像を得ることができ、また、導電性メッシュが介
在することにより破損時の透明基板の飛散も防止され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような電磁波シー
ルド性光透過窓材にあっては、リモコンの誤作動等を防
止する目的で近赤外線カット性能が重要な要求特性とさ
れている。特に、最近では、PDPの輝度の向上に伴っ
て、近赤外線の発生量も多くなっていることから、より
一層高度な近赤外線カット性能が必要とされている。
【0008】なお、電磁波シールド性光透過窓材の透明
基板として、アクリル樹脂板を用いる場合には、基板材
料のアクリル樹脂中に銅系材料を配合させておくこと
で、近赤外線カット性能を付与することができるが、ア
クリル樹脂は耐熱性の面で問題があり、熱に弱く、熱変
形の恐れがあることから、電磁波シールド性光透過窓材
の透明基板として好ましくない。このため透明基板とし
て耐熱性に優れたガラス基板を用い、良好な近赤外線カ
ット性を有する電磁波シールド性光透過窓材を実現する
ことが望まれる。また、アクリル樹脂板を用いた場合に
あっても、より一層の近赤外線カット性の向上が望まれ
る。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決し、PD
P用電磁波シールドフィルター等として好適な、良好な
電磁波シールド性能と近赤外線カット性能とを有し、か
つ光透過性で鮮明な画像を得ることができる電磁波シー
ルド性光透過窓材を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁波シールド
性光透過窓材は、1つ以上の透明基板と、電磁波シール
ド材と、近赤外線カット層とが、積層一体化されてなる
電磁波シールド性光透過窓材であって、該近赤外線カッ
ト層は、2層以上の近赤外線カット層の組み合わせによ
って構成されていることを特徴とする。
【0011】本発明の電磁波シールド性光透過窓材で
は、電磁波シールド材と近赤外線カット層とを有するた
め、良好な電磁波シールド性能と近赤外線カット性能を
得ることができる。しかも、この近赤外線カット層は、
2層以上の近赤外線カット層、好ましくは2種以上の近
赤外線カット材料の層で構成されるため、このように2
以上の近赤外線カット層を用いることによる相乗効果で
著しく良好な近赤外線カット性能を得ることができる。
【0012】本発明の電磁波シールド性光透過窓材は、
具体的には、2枚の透明基板間を透明接着剤で接合一体
化し、電磁波シールド材と近赤外線カット層とを2枚の
透明基板の間、もしくは外側に積層した構成とすること
ができる。
【0013】本発明において、この近赤外線カット層
は、次のような構成とすることができる。 ベースフィルムに第1の近赤外線カット材料のコー
ティング層を設けた第1の近赤外線カットフィルムと、
ベースフィルムに該第1の近赤外線カット材料とは異な
る第2の近赤外線カット材料のコーティング層を設けた
第2の近赤外線カットフィルムとの組み合せ ベースフィルムの一方の面に第1の近赤外線カット
材料のコーティング層を設けると共に、他方の面に該第
1の近赤外線カット材料とは異なる第2の近赤外線カッ
ト材料のコーティング層を設けた近赤外線カットフィル
ム ベースフィルムに第1の近赤外線カット材料のコー
ティング層と該第1の近赤外線カット材料とは異なる第
2の近赤外線カット材料のコーティング層とを積層して
設けた近赤外線カットフィルム 本発明において、電磁波シールド材としては、金属繊維
及び/又は金属被覆有機繊維よりなるメッシュを好適に
用いることができ、このような導電性メッシュを用いた
ものであれば、破損時の飛散防止効果が得られ、安全性
が高い。
【0014】また、接着一体化に通常の接着剤を用いる
と、衝撃等で窓材が破損した場合、破片が飛散し、安全
性の面で問題となるが、透明接着剤として透明弾性接着
剤を用いることにより、衝撃等で窓材が破損した場合の
破片の飛散を防止することができ、安全性が高められ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の電
磁波シールド性光透過窓材の実施の形態を詳細に説明す
る。
【0016】図1は本発明の電磁波シールド性光透過窓
材の実施の形態を示す模式的な断面図であり、図2
(a)〜(c)は本発明に係る近赤外線カット層の実施
の形態を示す模式的な断面図である。
【0017】なお、図1では、近赤外線カット層(近赤
外線カットフィルム)と電磁波シールド材(導電性メッ
シュ)とを2枚の透明基板間に介在させて透明接着剤で
一体化した電磁波シールド性光透過窓材を例示するが、
本発明の電磁波シールド性光透過窓材はこのような構造
のものに何ら限定されるものではなく、一枚の透明基板
に電磁波シールド材と近赤外線カット層とを積層一体化
したものであっても良い。また、電磁波シールド材及び
近赤外線カット層のいずれか一方又は双方が透明基板の
貼り合せ面側でなく、外側に積層された構造のものであ
っても良い。
【0018】図1の電磁波シールド性光透過窓材1は、
2枚の透明基板2A,2B間に、接着剤となる接着用中
間膜4A,4B,4C,4Dを用いて導電性メッシュ3
と近赤外線カットフィルム5A,5Bを積層させて一体
化し、透明基板2Aの周縁部からはみ出した導電性メッ
シュ3の周縁部を透明基板2Aの周縁に沿って折り込む
と共に、導電性粘着テープ7で透明基板2Aに貼り付け
たものである。
【0019】本実施の形態において、導電性粘着テープ
7は、透明基板2A、導電性メッシュ3、近赤外線カッ
トフィルム5A,5B及び透明基板2Bの積層体の全周
において、端面の全体に付着すると共に、この積層体の
表裏の角縁を回り込み、透明基板2Aの板面の端縁部と
透明基板2Bの板面の端縁部の双方にも付着している。
【0020】導電性粘着テープ7としては、図示の如
く、金属箔7Aの一方の面に、導電性粒子を分散させた
粘着層7Bを設けたものであって、この粘着層7Bに
は、アクリル系、ゴム系、シリコン系粘着剤や、エポキ
シ系、フェノール系樹脂に硬化剤を配合したものを用い
ることができるが、特に架橋型導電粘着剤であるエチレ
ン−酢酸ビニル系共重合体を主成分とするポリマーとそ
の架橋剤とを含む後架橋型接着層であるものが好まし
い。
【0021】粘着層7Bに分散させる導電性粒子として
は、電気的に良好な導体であれば良く、種々のものを使
用することができる。例えば、銅、銀、ニッケル等の金
属粉体、このような金属で被覆された樹脂又はセラミッ
ク粉体等を使用することができる。また、その形状につ
いても特に制限はなく、りん片状、樹枝状、粒状、ペレ
ット状等の任意の形状をとることができる。
【0022】この導電性粒子の配合量は、粘着層7Bを
構成する後述のポリマーに対し0.1〜15容量%であ
ることが好ましく、また、その平均粒径は0.1〜10
0μmであることが好ましい。このように、配合量及び
粒径を規定することにより、導電性粒子の凝縮を防止し
て、良好な導電性を得ることができるようになる。
【0023】架橋型導電性粘着テープの場合、粘着層7
Bを構成するポリマーは、下記(I)〜(III)から選
ばれる、エチレン−酢酸ビニル系共重合体を主成分と
し、メルトインデックス(MFR)が1〜3000、特
に1〜1000、とりわけ1〜800であるものが好ま
しい。
【0024】このようにMFRが1〜3000で、かつ
酢酸ビニル含有率が2〜80重量%の下記(I)〜(II
I)の共重合体を使用することにより、架橋前の粘着性
が上がり、作業性が向上すると共に、架橋後の硬化物は
3次元架橋密度が高くなり、強固な接着力を発現し、耐
湿・耐熱性も向上する。
【0025】(I)酢酸ビニル含有率が20〜80重量
%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体 (II)酢酸ビニル含有率が20〜80重量%であり、ア
クリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーの含
有率が0.01〜10重量%であるエチレンと酢酸ビニ
ルとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマ
ーとの共重合体 (III)酢酸ビニル含有率が20〜80重量%であり、
マレイン酸及び/又は無水マレイン酸の含有率が0.0
1〜10重量%であるエチレンと酢酸ビニルとマレイン
酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体 上記(I)〜(III)のエチレン−酢酸ビニル系共重合
体において、エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニ
ル含有率は20〜80重量%であり、好ましくは20〜
60重量%である。酢酸ビニル含有率が20重量%より
低いと高温時に架橋硬化させる場合に十分な架橋度が得
られず、一方、80重量%を超えると、(I),(II)
のエチレン−酢酸ビニル系共重合体では樹脂の軟化温度
が低くなり、貯蔵が困難となり、実用上問題であり、
(III)のエチレン−酢酸ビニル系共重合体では接着層
強度や耐久性が著しく低下してしまう傾向がある。
【0026】また、(II)のエチレンと酢酸ビニルとア
クリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーとの
共重合体において、アクリレート系及び/又はメタクリ
レート系モノマーの含有率は0.01〜10重量%であ
り、好ましくは0.05〜5重量%である。このモノマ
ーの含有率が0.01重量%より低いと接着力の改善効
果が低下し、一方、10重量%を超えると加工性が低下
してしまう場合がある。なお、アクリレート系及び/又
はメタクリレート系モノマーとしては、アクリル酸エス
テル又はメタクリル酸エステル系モノマーの中から選ば
れるモノマーが挙げられ、アクリル酸又はメタクリル酸
と炭素数1〜20、特に〜18の非置換又はエポキシ基
等の置換基を有する置換脂肪族アルコールとのエステル
が好ましく、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸グリシジル等が挙げられる。
【0027】また、(III)のエチレンと酢酸ビニルと
マレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体にお
いて、マレイン酸及び/又は無水マレイン酸の含有率は
0.01〜10重量%であり、好ましくは0.05〜5
重量%である。この含有率が0.01重量%より低いと
接着力の改善効果が低下し、一方、10重量%を超える
と加工性が低下してしまう場合がある。
【0028】本発明に係るポリマーは、上記(I)〜
(III)のエチレン−酢酸ビニル系共重合体を40重量
%以上、特に60重量%以上含むこと、とりわけ上記
(I)〜(III)のエチレン−酢酸ビニル系共重合体の
みから構成されることが好ましい。ポリマーがエチレン
−酢酸ビニル系共重合体以外のポリマーを含む場合、エ
チレン−酢酸ビニル系共重合体以外のポリマーとして
は、主鎖中に20モル%以上のエチレン及び/又はプロ
ピレンを含有するオレフィン系ポリマー、ポリ塩化ビニ
ル、アセタール樹脂等が挙げられる。
【0029】このポリマーの架橋剤としては、熱硬化型
接着層を形成するためには熱架橋剤としての有機過酸化
物が、また、光硬化型接着層を形成するためには光架橋
剤としての光増感剤を用いることができる。
【0030】ここで、有機過酸化物としては、70℃以
上の温度で分解してラジカルを発生するものであればい
ずれも使用可能であるが、半減期10時間の分解温度が
50℃以上のものが好ましく、粘着剤の塗工温度、調製
条件、貯蔵安定性、硬化(接着)温度、被貼着対象の耐
熱性等を考慮して選択される。
【0031】使用可能な有機過酸化物としては、例えば
2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチル
パーオキシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,
4’−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシアセテート、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキ
シベンゾエート、ブチルハイドロパーオキサイド、p−
メンタンハイドロパーオキサイド、p−クロロベンゾイ
ルパーオキサイド、ヒドロキシヘプチルパーオキサイ
ド、クロロヘキサノンパーオキサイド、オクタノイルパ
ーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、クミルパーオキシオクトエート、サク
シニックアシッドパーオキサイド、アセチルパーオキサ
イド、t−ブチルバーオキシ(2−エチルヘキサノエー
ト)、m−トルオイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシイソブチレート、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイド等が挙げられる。有機過酸化物としては、
これらのうちの少なくとも1種が単独で又は混合して用
いられ、通常前記ポリマーに対し0.1〜10重量%が
添加される。
【0032】一方、光増感剤(光重合開始剤)として
は、ラジカル光重合開始剤が好適に用いられる。ラジカ
ル光重合開始剤のうち、水素引き抜き型開始剤としては
ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−
ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、イ
ソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、
4−(ジエチルアミノ)安息香酸エチル等が使用可能で
ある。また、ラジカル光重合開始剤のうち、分子内開裂
型開始剤として、ベンゾインエーテル、ベンゾイルプロ
ピルエーテル、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロ
キシアルキルフェノン型として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン、アルキルフェニル
グリオキシレート、ジエトキシアセトフェノンが、ま
た、α−アミノアルキルフェノン型として、2−メチル
−1− [4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルフォ
リノプロパノン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミ
ノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1
が、またアシルフォスフィンオキサイド等が用いられ
る。光増感剤としては、これらのうちの少なくとも1種
が単独で又は混合して用いられ、通常前記ポリマーに対
し0.1〜10重量%が添加される。
【0033】本発明に係る粘着層は、接着促進剤として
シランカップリング剤を含むことが好ましい。シランカ
ップリング剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリア
セトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン等の1種又は2種
以上の混合物が用いられる。これらのシランカップリン
グ剤は、前記ポリマーに対し、通常0.01〜5重量%
程度用いられる。
【0034】更に接着促進剤としてはエポキシ基含有化
合物を配合しても良く、この場合、エポキシ基含有化合
物としては、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレート、ネオペンチルグリコールジグ
リシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシ
ジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチル
ヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエー
テル、フェノール(EO)5グリシジルエーテル、p−
t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジ
グリシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、
グリシジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテル
等が挙げられる。また、エポキシ基を含有するポリマー
をアロイ化することによっても同様の効果を得ることが
できる。これらのエポキシ基含有化合物は、1種又は2
種以上の混合物として、前記ポリマーに対し、通常0.
1〜20重量%程度用いられる。
【0035】粘着層ないし接着層の物性(機械的強度、
接着性、光学的特性、耐熱性、耐湿性、耐候性、架橋速
度等)の改良や調節のために、粘着層には、アクリロキ
シ基、メタクリロキシ基又はアリル基を有する化合物を
配合することもできる。
【0036】この目的で用いられる化合物としては、ア
クリル酸又はメタクリル酸誘導体、例えばそのエステル
及びアミドが最も一般的であり、エステル残基としては
メチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリルのよ
うなアルキル基のほかに、シクロヘキシル基、テトラヒ
ドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。また、エチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコール
とのエステルも同様に用いられる。アミドとしては、ダ
イアセトンアクリルアミドが代表的である。多官能架橋
助剤としては、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、グリセリン等のアクリル酸又はメタクリル酸
エステル、アリル基を有する化合物としては、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル
酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリ
ル等が挙げられる。これらの化合物は1種又は2種以上
の混合物として、前記ポリマーに対し、通常0.1〜5
0重量%、好ましくは0.5〜30重量%添加使用され
る。この添加量が50重量%を超えると粘着剤の調製時
の作業性や塗工性を低下させることがある。
【0037】更に、加工性や貼り合わせ等の向上の目的
で炭化水素樹脂を粘着層中に添加することができる。こ
の場合、添加される炭化水素樹脂は天然樹脂系、合成樹
脂系のいずれでもよい。天然樹脂系としてはロジン、ロ
ジン誘導体、テルペン系樹脂が好適に用いられる。ロジ
ンではガム系樹脂、トール油系樹脂、ウッド系樹脂を用
いることができる。ロジン誘導体としてはロジンをそれ
ぞれ水素化、不均一化、重合、エステル化、金属塩化し
たものを用いることができる。テルペン系樹脂としては
α−ピネン、β−ピネン等のテルペン系樹脂の他、テル
ペンフェノール樹脂を用いることができる。また、その
他の天然樹脂としてダンマル、コーバル、シェラックを
用いてもよい。一方、合成樹脂系では石油系樹脂、フェ
ノール系樹脂、キシレン系樹脂が好適に用いられる。石
油系樹脂では脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂
環族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、水素化石油樹脂、
純モノマー系石油樹脂、クマロンインデン樹脂を用いる
ことができる。フェノール系樹脂ではアルキルフェノー
ル樹脂、変性フェノール樹脂を用いることができる。キ
シレン系樹脂ではキシレン樹脂、変性キシレン樹脂を用
いることができる。これら炭化水素樹脂の添加量は適宜
選択されるが、ポリマーに対して1〜200重量%が好
ましく、更に好ましくは5〜150重量%である。
【0038】以上の添加剤のほか、本発明においては、
老化防止剤、紫外線吸収剤、染料、加工助剤等を本発明
の目的に支承をきたさない範囲で粘着層中に配合しても
よい。
【0039】導電性粘着テープ7Bの基材となる金属箔
7Aとしては、銅、銀、ニッケル、アルミニウム、ステ
ンレス等の箔を用いることができ、その厚さは通常の場
合、1〜100μm程度とされる。
【0040】粘着層7Bは、この金属箔7Aに、前記エ
チレン−酢酸ビニル系共重合体、架橋剤及び必要に応じ
てその他の添加剤と導電性粒子とを所定の割合で均一に
混合したものをロールコーター、ダイコーター、ナイフ
コーター、マイカバーコーター、フローコーター、スプ
レーコーター等により塗工することにより容易に形成す
ることができる。
【0041】この粘着層7Bの厚さは通常の場合5〜1
00μm程度とされる。
【0042】本発明において、透明基板2A,2Bの構
成材料としては、ガラス、ポリエステル、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、アクリ
ル板、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、トリ
アセテートフィルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、金属イ
オン架橋エチレン−メタアクリル酸共重合体、ポリウレ
タン、セロファン等、好ましくは、ガラス、PET、P
C、PMMAが挙げられる。
【0043】透明基板2A,2Bの厚さは得られる窓材
の用途による要求特性(例えば、強度、軽量性)等によ
って適宜決定されるが、通常の場合、0.1〜10mm
の範囲とされる。
【0044】透明基板2A,2Bは、必ずしも同材質で
ある必要はなく、例えば、PDP前面フィルタのよう
に、表面側のみに耐傷付性や耐久性等が要求される場合
には、この表面側となる透明基板2Aを厚さ0.1〜1
0mm程度のガラス板とし、裏面側(電磁波発生源側)
の透明基板2Bを厚さ1μm〜10mm程度のPETフ
ィルム又はPET板、アクリルフィルム又はアクリル
板、ポリカーボネートフィルム又はポリカーボネート板
等とすることもできる。
【0045】本実施例の電磁波シールド性光透過窓材1
では、裏面側となる透明基板2Bの周縁部にアクリル樹
脂をベースとする黒枠塗装6が設けられている。
【0046】また、本実施例の電磁波シールド性光透過
窓材1では、表面側となる透明基板2Aの表面に反射防
止膜8が形成されている。この透明基板2Aの表面側に
形成される反射防止膜8としては、下記(1)の単層膜
や、高屈折率透明膜と低屈折率透明膜との積層膜、例え
ば、下記(2)〜(5)のような積層構造の積層膜が挙
げられる。
【0047】(1) 透明基板よりも屈折率の低い透明
膜を一層積層したもの (2) 高屈折率透明膜と低屈折率透明膜を1層ずつ合
計2層に積層したもの (3) 高屈折率透明膜と低屈折率透明膜を2層ずつ交
互に合計4層積層したもの (4) 中屈折率透明膜/高屈折率透明膜/低屈折率透
明膜の順で1層ずつ、合計3層に積層したもの (5) 高屈折率透明膜/低屈折率透明膜の順で各層を
交互に3層ずつ、合計6層に積層したもの 高屈折率透明膜としては、ITO(スズインジウム酸化
物)又はZnO、AlをドープしたZnO、TiO2
SnO2、ZrO等の屈折率1.8以上の薄膜、好まし
くは透明導電性の薄膜を形成することができる。また、
低屈折率透明膜としてはSiO2、MgF2、Al23
の屈折率が1.6以下の低屈折率材料よりなる薄膜を形
成することができる。これらの膜厚は光の干渉で可視光
領域での反射率を下げるため、膜構成、膜種、中心波長
により異なってくるが4層構造の場合、透明基板側の第
1層(高屈折率透明膜)が5〜50nm、第2層(低屈
折率透明膜)が5〜50nm、第3層(高屈折率透明
膜)が50〜100nm、第4層(低屈折率透明膜)が
50〜150nm程度の膜厚で形成される。
【0048】また、このような反射防止膜8の上に更に
汚染防止膜を形成して、表面の耐汚染性を高めるように
しても良い。この場合、汚染防止膜としては、フッ素系
薄膜、シリコン系薄膜等よりなる膜厚1〜1000nm
程度の薄膜が好ましい。
【0049】本発明の電磁波シールド性光透過窓材で
は、表面側となる透明基板2Aには、更に、シリコン系
材料等によるハードコート処理、或いはハードコート層
内に光散乱材料を練り込んだアンチグレア加工等を施し
ても良い。また、透明基板2Aに前述の反射防止フィル
ム、ハードコートフィルム、アンチグレアフィルム等を
透明粘着剤や透明接着剤で貼り付けることもできる。裏
面側となる透明基板2Bには、金属薄膜又は透明導電性
膜等の熱線反射コート等を施して機能性を高めることが
できる。透明導電性膜は表面側の透明基板2Aに形成す
ることもできる。
【0050】近赤外線カットフィルム5A,5Bとして
は、ベースフィルム上に、銅系、フタロシアン系、酸化
亜鉛、銀、ITO(酸化インジウム錫)等の透明導電性
材料、ニッケル錯体系、インモニウム系等の近赤外線カ
ット材料のコーティング層を設けたものを用いることが
できる。このベースフィルムとしては、好ましくは、P
ET、PC、PMMA等よりなるフィルムを用いること
ができる。このフィルムは、得られる電磁波シールド性
光透過窓材の厚さを過度に厚くすることなく、取り扱い
性、耐久性を確保する上で10μm〜20mm程度とす
るのが好ましい。またこのベースフィルム上に形成され
る近赤外線カットコーティング層の厚さは、通常の場
合、500〜5000Å程度である。
【0051】本発明においては、上記近赤外線カット材
料のうちの好ましくは2種以上の材料を用いた近赤外線
カット層を設ける。
【0052】図1の実施例では、互いに異なる近赤外線
カット材料のコーティング層をそれぞれ設けた近赤外線
カットフィルム5A,5B、即ち、図2(a)に示す如
く、ベースフィルム10に近赤外線カット材料11のコ
ーティング層を形成した近赤外線カットフィルム5A
と、ベースフィルム10に近赤外線カット材料11とは
異なる近赤外線カット材料12のコーティング層を形成
したフィルム5Bとを併用しているが、これに限らず、
図2(b)に示す如く、ベースフィルム10の一方の面
に近赤外線カット材料11のコーティング層を形成し、
他方の面に近赤外線カット材料11とは異なる近赤外線
カット材料12のコーティング層を形成した近赤外線カ
ットフィルム5Cを用いても良い。また、図2(c)に
示す如く、ベースフィルム10の一方の面に近赤外線カ
ット材料11のコーティング層と近赤外線カット12の
コーティング層とを積層形成した近赤外線カットフィル
ム5Dを用いても良い。
【0053】また、近赤外線カットフィルム5Aを、2
枚の透明基板2A,2Bの間に積層し、近赤外線カット
フィルム5Bを、透明基板2Bの外側に透明な接着剤
(粘着剤など)を用いて、貼り合せても良い。
【0054】なお、近赤外線カット材料は、3種以上用
いても良く、また、図2(a)〜(c)に示す近赤外線
カットフィルム5A〜5Dを適宜組み合わせて用いても
良い。
【0055】特に、本発明では、近赤外線カット材料と
して、次のような近赤外線カットタイプの異なる2種以
上の近赤外線カット材料を組み合わせて用いるのが、透
明性を損なうことなく、良好な近赤外線カット性能を得
る上で好ましい。 (a) 厚さ100〜5000ÅのITOのコーティン
グ層 (b) 厚さ100〜10000ÅのITOと銀の交互
積層体によるコーティング層 (c) 厚さ0.5〜50ミクロンのニッケル錯体系と
イモニウム系の混合材料を適当な透明バインダーを用い
て膜としたコーティング層 (d) 厚さ10〜10000ミクロンの2価の銅イオ
ンを含む銅化合物を適当な透明バインダーを用いて膜と
したコーティング層 上記において、 (a)と(c)の組み合わせ (a)と(d)の組み合わせ (a)と(e)の組み合わせ (b)と(c)の組み合わせ (b)と(d)の組み合わせ (b)と(e)の組み合わせ が好適であるが、何らこれらに限定されるものではな
い。
【0056】本発明においては、近赤外線カットフィル
ムと共に、更に透明導電性フィルムを透明基板間に設け
ても良く、この場合、透明導電性フィルムとしては、導
電性粒子を分散させた樹脂フィルム、又はベースフィル
ムに透明導電性層を形成したものを用いることができ
る。
【0057】フィルム中に分散させる導電性粒子として
は、導電性を有するものであれば良く特に制限はない
が、例えば、次のようなものが挙げられる。 (i) カーボン粒子ないし粉末 (ii) ニッケル、インジウム、クロム、金、バナジウ
ム、すず、カドミウム、銀、プラチナ、アルミ、銅、チ
タン、コバルト、鉛等の金属又は合金或いはこれらの導
電性酸化物の粒子ないし粉末 (iii) ポリスチレン、ポリエチレン等のプラスチック
粒子の表面に上記(i),(ii)の導電性材料のコーティング
層を形成したもの これらの導電性粒子の粒径は、過度に大きいと光透過性
や透明導電性フィルムの厚さに影響を及ぼすことから、
0.5mm以下であることが好ましい。好ましい導電性
粒子の粒径は0.01〜0.5mmである。
【0058】また、透明導電性フィルム中の導電性粒子
の混合割合は、過度に多いと光透過性が損なわれ、過度
に少ないと電磁波シールド性が不足するため、透明導電
性フィルムの樹脂に対する重量割合で0.1〜50重量
%、特に0.1〜20重量%、とりわけ0.5〜20重
量%程度とするのが好ましい。
【0059】導電性粒子の色、光沢は、目的に応じ適宜
選択されるが、表示パネルのフィルタとしての用途か
ら、黒、茶等の暗色で無光沢のものが好ましい。この場
合は、導電性粒子がフィルタの光線透過率を適度に調整
することで、画面が見やすくなるという効果もある。
【0060】ベースフィルムに透明導電性層を形成した
ものとしては、蒸着、スパッタリング、イオンプレーテ
ィング、CVD等により、スズインジウム酸化物、亜鉛
アルミ酸化物等の透明導電層を形成したものが挙げられ
る。この場合、透明導電層の厚さが0.01μm未満で
は、電磁波シールドのための導電性層の厚さが薄過ぎ、
十分な電磁波シールド性を得ることができず、5μmを
超えると光透過性が損なわれる恐れがある。
【0061】なお、透明導電性フィルムのマトリックス
樹脂又はベースフィルムの樹脂としては、ポリエステ
ル、PET、ポリブチレンテレフタレート、PMMA、
アクリル板、PC、ポリスチレン、トリアセテートフィ
ルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレ
ン−メタクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファン
等、好ましくは、PET、PC、PMMAが挙げられ
る。
【0062】このような透明導電性フィルムの厚さは、
通常の場合、1μm〜5mm程度とされる。
【0063】透明導電性フィルムを設けることにより、
より一層優れた電磁波シールド性を得ることができる。
【0064】透明基板2A,2Bに介在させる導電性メ
ッシュ3としては、金属繊維及び/又は金属被覆有機繊
維よりなるものを用いるが、本発明では、光透過性の向
上、モアレ現象の防止を図る上で、例えば、線径1μm
〜1mm、開口率40〜95%のものが好ましい。この
導電性メッシュにおいて、線径が1mmを超えると開口
率が下がるか、電磁波シールド性が下がり、両立させる
ことができない。1μm未満ではメッシュとしての強度
が下がり、取り扱いが非常に難しくなる。また、開口率
は95%を超えるとメッシュとして形状を維持すること
が難しく、40%未満では光透過性が低く、ディスプレ
イからの光線量が低減されてしまう。より好ましい線径
は10〜500μm、開口率は50〜90%である。
【0065】導電性メッシュの開口率とは、当該導電性
メッシュの投影面積における開口部分が占める面積割合
を言う。
【0066】導電性メッシュ3を構成する金属繊維及び
金属被覆有機繊維の金属としては、銅、ステンレス、ア
ルミニウム、ニッケル、チタン、タングステン、錫、
鉛、鉄、銀、クロム、炭素或いはこれらの合金、好まし
くは銅、ステンレス、アルミニウムが用いられる。
【0067】金属被覆有機繊維の有機材料としては、ポ
リエステル、ナイロン、塩化ビニリデン、アラミド、ビ
ニロン、セルロース等が用いられる。
【0068】本発明においては、特に、上記開口率及び
線径を維持する上で、メッシュ形状の維持特性に優れた
金属被覆有機繊維よりなる導電性メッシュを用いるのが
好ましい。
【0069】図1の電磁波シールド性光透過窓材1にお
いては、導電性メッシュ3としては、縁部が透明基板2
A,2Bの縁部からはみ出て、透明基板2Aの縁部に沿
って折り返すことができるように、透明基板2A,2B
よりも面積の大きいものを用いる。
【0070】透明基板2A,2Bを導電性メッシュ3及
び近赤外線カットフィルム5A,5Bを介して接着する
接着樹脂としては、透明で弾性のあるもの、例えば、通
常、合せガラス用接着剤として用いられているものが好
ましく、具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル
酸エチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチ
ル共重合体、金属イオン架橋エチレン−(メタ)アクリ
ル酸共重合体、部分鹸化エチレン−酢酸ビニル共重合
体、カルボキシルエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−(メタ)アクリル−無水マレイン酸共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル−(メタ)アクリレート共重合体等
のエチレン系共重合体が挙げられる(なお、「(メタ)
アクリル」は「アクリル又はメタクリル」を示す。)。
その他、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、エポキ
シ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹
脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等も用いることが
できるが、性能面で最もバランスがとれ、使い易いのは
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)である。ま
た、耐衝撃性、耐貫通性、接着性、透明性等の点から自
動車用合せガラスで用いられているPVB樹脂も好適で
ある。
【0071】PVB樹脂は、ポリビニルアセタール単位
が70〜95重量%、ポリ酢酸ビニル単位が1〜15重
量%で、平均重合度が200〜3000、好ましくは3
00〜2500であるものが好ましく、PVB樹脂は可
塑剤を含む樹脂組成物として使用される。
【0072】PVB樹脂組成物の可塑剤としては、一塩
基酸エステル、多塩基酸エステル等の有機系可塑剤や燐
酸系可塑剤が挙げられる。
【0073】一塩基酸エステルとしては、酪酸、イソ酪
酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、ヘプタン酸、n−オ
クチル酸、2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸(n−
ノニル酸)、デシル酸等の有機酸とトリエチレングリコ
ールとの反応によって得られるエステルが好ましく、よ
り好ましくは、トリエチレン−ジ−2−エチルブチレー
ト、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエ
ート、トリエチレングリコール−ジ−カプロネート、ト
リエチレングリコール−ジ−n−オクトエート等であ
る。なお、上記有機酸とテトラエチレングリコール又は
トリプロピレングリコールとのエステルも使用可能であ
る。
【0074】多塩基酸エステル系可塑剤としては、例え
ば、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等の有機酸
と炭素数4〜8の直鎖状又は分岐状アルコールとのエス
テルが好ましく、より好ましくは、ジブチルセバケー
ト、ジオクチルアゼレート、ジブチルカルビトールアジ
ペート等が挙げられる。
【0075】燐酸系可塑剤としては、トリブトキシエチ
ルフォスフェート、イソデシルフェニルフォスフェー
ト、トリイソプロピルフォスフェート等が挙げられる。
【0076】PVB樹脂組成物において、可塑剤の量が
少ないと製膜性が低下し、多いと耐熱時の耐久性等が損
なわれるため、ポリビニルブチラール樹脂100重量部
に対して可塑剤を5〜50重量部、好ましくは10〜4
0重量部とする。
【0077】PVB樹脂組成物には、更に劣化防止のた
めに、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤が
添加されていても良い。
【0078】以下に、樹脂としてEVAを用いた場合を
例示して本発明に係る接着用中間膜についてより詳細に
説明する。
【0079】EVAとしては酢酸ビニル含有量が5〜5
0重量%、好ましくは15〜40重量%のものが使用さ
れる。酢酸ビニル含有量が5重量%より少ないと耐候性
及び透明性に問題があり、また40重量%を超すと機械
的性質が著しく低下する上に、成膜が困難となり、フィ
ルム相互のブロッキングが生ずる。
【0080】架橋剤としては加熱架橋する場合は、有機
過酸化物が適当であり、シート加工温度、架橋温度、貯
蔵安定性等を考慮して選ばれる。使用可能な過酸化物と
しては、例えば2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ
ハイドロパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3;ジーt−ブ
チルパーオキサイド;t−ブチルクミルパーオキサイ
ド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン;ジクミルパーオキサイド;α,α’−
ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン;
n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バ
レレート;2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタ
ン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキ
サン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン;t−ブチルパーオ
キシベンゾエート;ベンゾイルパーオキサイド;第3ブ
チルパーオキシアセテート;2,5−ジメチル−2,5
−ビス(第3ブチルパーオキシ)ヘキシン−3;1,1
−ビス(第3ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン;1,1−ビス(第3ブチルパーオ
キシ)シクロヘキサン;メチルエチルケトンパーオキサ
イド;2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオ
キシベンゾエート;第3ブチルハイドロパーオキサイ
ド;p−メンタンハイドロパーオキサイド;p−クロル
ベンゾイルパーオキサイド;第3ブチルパーオキシイソ
ブチレート;ヒドロキシヘプチルパーオキサイド;クロ
ルヘキサノンパーオキサイドなどが挙げられる。これら
の過酸化物は1種を単独で又は2種以上を混合して、通
常EVA100重量部に対して、10重量部以下、好ま
しくは0.1〜10重量部の割合で使用される。
【0081】有機過酸化物は通常EVAに対し押出機、
ロールミル等で混練されるが、有機溶媒、可塑剤、ビニ
ルモノマー等に溶解し、EVAのフィルムに含浸法によ
り添加しても良い。
【0082】なお、EVAの物性(機械的強度、光学的
特性、接着性、耐候性、耐白化性、架橋速度など)改良
のために、各種アクリロキシ基又はメタクリロキシ基及
びアリル基含有化合物を添加することができる。この目
的で用いられる化合物としてはアクリル酸又はメタクリ
ル酸誘導体、例えばそのエステル及びアミドが最も一般
的であり、エステル残基としてはメチル、エチル、ドデ
シル、ステアリル、ラウリル等のアルキル基の他、シク
ロヘキシル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチ
ル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピ
ル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙
げられる。また、エチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールと
のエステルを用いることもできる。アミドとしてはダイ
アセトンアクリルアミドが代表的である。
【0083】より具体的には、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、グリセリン等のアクリル又
はメタクリル酸エステル等の多官能エステルや、トリア
リルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタ
ル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジア
リル等のアリル基含有化合物が挙げられ、これらは1種
を単独で、或いは2種以上を混合して、通常EVA10
0重量部に対して0.1〜2重量部、好ましくは0.5
〜5重量部用いられる。
【0084】EVAを光により架橋する場合、上記過酸
化物の代りに光増感剤が通常EVA100重量部に対し
て10重量部以下、好ましくは0.1〜10重量部使用
される。
【0085】この場合、使用可能な光増感剤としては、
例えばベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンゾインメチル
エーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソ
プロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ジ
ベンジル、5−ニトロアセナフテン、ヘキサクロロシク
ロペンタジエン、p−ニトロジフェニル、p−ニトロア
ニリン、2,4,6−トリニトロアニリン、1,2−ベ
ンズアントラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−
1,9−ベンズアンスロンなどが挙げられ、これらは1
種を単独で或いは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0086】また、この場合、促進剤としてシランカッ
プリング剤が併用される。このシランカップリング剤と
しては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β
−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニル
トリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N
−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシランなどが挙げられる。
【0087】これらのシランカップリング剤は通常EV
A100重量部に対して0.001〜10重量部、好ま
しくは0.001〜5重量部の割合で1種又は2種以上
が混合使用される。
【0088】なお、本発明に係る接着用中間膜4A〜4
Dには、その他、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、老化防
止剤、塗料加工助剤を少量含んでいてもよく、また、フ
ィルター自体の色合いを調整するために染料、顔料など
の着色剤、カーボンブラック、疎水性シリカ、炭酸カル
シウム等の充填剤を適量配合してもよい。
【0089】また、接着性改良の手段として、シート化
された接着用中間膜面へのコロナ放電処理、低温プラズ
マ処理、電子線照射、紫外光照射などの手段も有効であ
る。
【0090】本発明に係る接着用中間膜は、接着樹脂と
上述の添加剤とを混合し、押出機、ロール等で混練した
後カレンダー、ロール、Tダイ押出、インフレーション
等の成膜法により所定の形状にシート成形することによ
り製造される。成膜に際してはブロッキング防止、透明
基板との圧着時の脱気を容易にするためエンボスが付与
される。
【0091】なお、導電性メッシュ3及び近赤外線カッ
トフィルム5A,5Bと接着用中間膜4A〜4Dとで形
成される接着層の厚さは、電磁波シールド性光透過窓材
の用途等によっても異なるが、通常の場合2μm〜2m
m程度とされる。従って、接着用中間膜4A〜4Dは、
このような厚さの接着層が得られるような厚さに成形さ
れる。
【0092】図1に示す電磁波シールド性光透過窓材1
を製造するには、反射防止膜8を形成した透明基板2A
と、黒枠塗装6を設けた透明基板2Bと近赤外線カット
フィルム5A,5B及び導電性メッシュ3と接着用中間
膜4A〜4D及び導電性粘着テープを準備し、透明基板
2Aと透明基板2Bとの間に、導電性メッシュ3及び近
赤外線カットフィルム5A,5Bを各々接着用中間膜4
A,4B,4C,4Dの間に挟んだものを積層し、接着
用中間膜4A〜4Dの硬化条件で加圧下、加熱又は光照
射して一体化した後、導電性メッシュ3の周縁のはみ出
し部分を折り返し、その後、導電性粘着テープ7を積層
体の周囲に周回させて該折り返し部分を留め付け、用い
た導電性粘着テープ7の硬化方法等に従って、加熱圧着
するなどして接着固定する。
【0093】導電性粘着テープ7に架橋型導電性粘着テ
ープを用いる場合、その貼り付けに際しては、その粘着
層7Bの粘着性を利用して積層体に貼り付け(この仮り
止めは、必要に応じて、貼り直しが可能である。)、そ
の後、必要に応じて圧力をかけながら加熱又は紫外線照
射する。この紫外線照射時には併せて加熱を行っても良
い。なお、この加熱又は光照射を局部的に行うことで、
架橋型導電性粘着テープの一部分のみを接着させるよう
にすることもできる。
【0094】加熱接着は、一般的なヒートシーラーで容
易に行うことができ、また、加圧加熱方法としては、架
橋型導電性粘着テープを貼り付けた積層体を真空袋中に
入れ脱気後加熱する方法でも良く、接着はきわめて容易
に行える。
【0095】この接着条件としては、熱架橋の場合は、
用いる架橋剤(有機過酸化物)の種類に依存するが、通
常70〜150℃、好ましくは70〜130℃で、通常
10秒〜120分、好ましくは20秒〜60分である。
【0096】また、光架橋の場合、光源としては紫外〜
可視領域に発光する多くのものが採用でき、例えば超高
圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカルランプ、キセノンラン
プ、ハロゲンランプ、マーキュリーハロゲンランプ、カ
ーボンアーク灯、白熱灯、レーザー光等が挙げられる。
照射時間は、ランプの種類、光源の強さによって一概に
は決められないが、通常数十秒〜数十分程度である。架
橋促進のために、予め40〜120℃に加熱した後、こ
れに紫外線を照射してもよい。
【0097】また、接着時の加圧力についても適宜選定
され、通常5〜50kg/cm2、特に10〜30kg
/cm2の加圧力とすることが好ましい。
【0098】このようにして導電性粘着テープ7を取り
付けた電磁波シールド性光透過窓材1は、筐体に単には
め込むのみで極めて簡便かつ容易に筐体に組み込むこと
ができ、同時に、導電性粘着テープ7を介して導電性メ
ッシュ3と筐体との良好な導通をその周縁部において均
一にとることができる。このため、良好な電磁波シール
ド効果が得られると共に、近赤外線カットフィルム5
A,5Bの存在下で、良好な近赤外線カット性能が得ら
れる。
【0099】なお、図1に示す電磁波シールド性光透過
窓材は本発明の電磁波シールド性光透過窓材の一例であ
って、本発明は図示のものに限定されるものではない。
例えば、前述の如く、近赤外線カットフィルムとして
は、図2(b),(c)に示す1枚のフィルムを用いて
も良く、また、近赤外線カットフィルムと共に透明導電
性フィルムを設けたものであっても良く、更には、透明
基板2Bの板面に直接透明導電性膜を形成したものであ
っても良い。このような電磁波シールド性光透過窓材と
しては、透明基板2Bに次のような透明導電性膜を形成
したものが挙げられる。
【0100】 透明基板の板面に、フォトレジストの
コーティング、パターン露光及びエッチングの工程によ
り所定パターンにエッチングして形成した格子状又はパ
ンチングメタル状の金属膜。 透明基板の板面に導電性インキをパターン印刷して
形成した格子状又はパンチングメタル状の印刷膜。
【0101】また、本発明の電磁波シールド性光透過窓
材は、透明導電性フィルムの代りに、パターンエッチン
グにより格子状又はパンチングメタル状とした金属箔を
透明基板に接着したものであっても良い。
【0102】また、本発明の電磁波シールド性光透過窓
材は、電磁波シールド材として導電性メッシュの代りに
上記のような金属箔や透明導電性膜を透明基板間に介在
させたものであっても良い。
【0103】このような本発明の電磁波シールド性光透
過窓材は、PDPの前面フィルタとして、或いは、病院
や研究室等の精密機器設置場所の窓材等としてきわめて
好適である。
【0104】以下に異なる近赤外線カット材料を2種以
上用いることによる近赤外線カット性能の向上効果を示
す実験例を挙げて、本発明の効果をより具体的に示す。
【0105】実験例1 ベースフィルムとして厚さ100ミクロンのPETフィ
ルムを用い、このフィルムの一方の面に下記のような厚
さの近赤外線カット材料のコーティング層を形成し、各
々、近赤外線カットフィルムA〜Cを作成した。
【0106】近赤外線カットフィルムA:総厚さ400
0ÅのITOと銀の交互積層体 近赤外線カットフィルムB:厚さ5ミクロンのイモニウ
ム系近赤外線カット材料をポリエステルバインダーに混
合して膜にしたコーティング層 近赤外線カットフィルムC:厚さ5ミクロンのニッケル
錯体系近赤外線カット材料をアクリルバインダーに混合
して膜にしたコーティング層 これらの近赤外線カットフィルムA〜Cを表1に示すよ
うにして積層して用い、得られた積層体の近赤外領域の
光線透過率を分光光度計で測定することにより近赤外線
カット性能を調べ、結果を表1に示した。
【0107】
【表1】
【0108】表1より、近赤外線カット層を積層するこ
とにより、好ましくは異なる近赤外線カット材料を組み
合わせて用いることにより、良好な近赤外線カット性能
を得ることができることがわかる。
【0109】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、P
DP用電磁波シールドフィルター等として好適な、良好
な電磁波シールド性能と近赤外線カット性能とを有し、
かつ光透過性で鮮明な画像を得ることができると共に、
リモコンの誤作動の問題のない電磁波シールド性光透過
窓材が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁波シールド性光透過窓材の実施の
形態を示す模式的な断面図である。
【図2】本発明に係る近赤外線カット層の実施の形態を
示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 電磁波シールド性光透過窓材 2A,2B 透明基板 3 導電性メッシュ 4A,4B,4C,4D 接着用中間膜 5A,5B,5C,5D 近赤外線カットフィルム 7 導電性粘着テープ 7A 金属箔 7B 粘着層 8 反射防止膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F078 HA13 5E321 AA04 AA14 AA46 BB25 BB41 CC16 GG05 GH01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つ以上の透明基板と、電磁波シールド
    材と、近赤外線カット層とが、積層一体化されてなる電
    磁波シールド性光透過窓材であって、 該近赤外線カット層は、2層以上の近赤外線カット層の
    組み合わせによって構成されていることを特徴とする電
    磁波シールド性光透過窓材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、2枚の透明基板間を
    透明接着剤で接合一体化してなり、該電磁波シールド材
    と近赤外線カット層とが、該2枚の透明基板の間、もし
    くは外側に積層されていることを特徴とする電磁波シー
    ルド性光透過窓材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、該近赤外線カ
    ット層は、ベースフィルムに第1の近赤外線カット材料
    のコーティング層を設けた第1の近赤外線カットフィル
    ムと、ベースフィルムに該第1の近赤外線カット材料と
    は異なる第2の近赤外線カット材料のコーティング層を
    設けた第2の近赤外線カットフィルムとを備えてなるこ
    とを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、該近赤外線カ
    ット層は、ベースフィルムの一方の面に第1の近赤外線
    カット材料のコーティング層を設けると共に、他方の面
    に該第1の近赤外線カット材料とは異なる第2の近赤外
    線カット材料のコーティング層を設けた近赤外線カット
    フィルムを備えてなることを特徴とする電磁波シールド
    性光透過窓材。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において、該近赤外線カ
    ット層は、ベースフィルムに第1の近赤外線カット材料
    のコーティング層と該第1の近赤外線カット材料とは異
    なる第2の近赤外線カット材料のコーティング層とを積
    層して設けた近赤外線カットフィルムを備えてなること
    を特徴とする電磁波シールド性光透過窓材。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、該電磁波シールド材が金属繊維及び/又は金属被覆
    有機繊維のメッシュよりなることを特徴とする電磁波シ
    ールド性光透過窓材。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし6のいずれか1項におい
    て、該透明接着剤が透明弾性接着剤であることを特徴と
    する電磁波シールド性光透過窓材。
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