JP2000340321A - Icソケット用コンタクタ - Google Patents
Icソケット用コンタクタInfo
- Publication number
- JP2000340321A JP2000340321A JP11145588A JP14558899A JP2000340321A JP 2000340321 A JP2000340321 A JP 2000340321A JP 11145588 A JP11145588 A JP 11145588A JP 14558899 A JP14558899 A JP 14558899A JP 2000340321 A JP2000340321 A JP 2000340321A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- socket
- contactor
- upper block
- contact
- magnet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
- Connecting Device With Holders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ICの寸法公差を吸収してICをコンタクトピ
ンに均一に接触させることができ、これにより、電気的
特性を正確に測定することが可能なICソケット用コン
タクタを提供する。 【解決手段】コンタクタ12は、IC2を押圧する押圧
部21と、押圧部21の上方に上下移動自在に配置され
た上部ブロック22と、押圧部21と上部ブロック22
を上下に離間する方向に付勢する付勢手段23と、押圧
部21と上部ブロック22とを接近する方向に吸引する
磁石24とを備えていることを特徴とする。
ンに均一に接触させることができ、これにより、電気的
特性を正確に測定することが可能なICソケット用コン
タクタを提供する。 【解決手段】コンタクタ12は、IC2を押圧する押圧
部21と、押圧部21の上方に上下移動自在に配置され
た上部ブロック22と、押圧部21と上部ブロック22
を上下に離間する方向に付勢する付勢手段23と、押圧
部21と上部ブロック22とを接近する方向に吸引する
磁石24とを備えていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICの試験に用い
るICソケット用コンタクタに関する。
るICソケット用コンタクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ICのテスト装置として、特許番
号第2723844号のICソケット装置や、実開平4
−96079号公報のICソケットなどが提案されてい
る。前者のICソケット装置は、図5に示すようにIC
ソケットの押さえ蓋52(符号は付け替えた)に磁性体
53を内蔵し、ICソケット本体51に電磁力により、
その押さえ蓋52を固定するための電磁石54を内蔵
し、この電磁石54を制御するコントロール装置55を
備えている。そして、電磁石54をONにすることによ
り、磁力によって押さえ蓋52をICソケット本体51
側に吸着して固定し、これにより、IC56をコンタク
トピン50側に押圧するようになっている。なお、図中
の符号57はテスタである。
号第2723844号のICソケット装置や、実開平4
−96079号公報のICソケットなどが提案されてい
る。前者のICソケット装置は、図5に示すようにIC
ソケットの押さえ蓋52(符号は付け替えた)に磁性体
53を内蔵し、ICソケット本体51に電磁力により、
その押さえ蓋52を固定するための電磁石54を内蔵
し、この電磁石54を制御するコントロール装置55を
備えている。そして、電磁石54をONにすることによ
り、磁力によって押さえ蓋52をICソケット本体51
側に吸着して固定し、これにより、IC56をコンタク
トピン50側に押圧するようになっている。なお、図中
の符号57はテスタである。
【0003】また、後者のICソケットは、図6に示す
ように複数のコンタクトピン62と、ICのテスト用パ
ットとコンタクトピン62との接続を行うための上下方
向に摺動可能なフローティングプレート63を有する本
体61と、カバー板66上に設けられたIC押し下げ用
フローティングプレート65とを備えている。
ように複数のコンタクトピン62と、ICのテスト用パ
ットとコンタクトピン62との接続を行うための上下方
向に摺動可能なフローティングプレート63を有する本
体61と、カバー板66上に設けられたIC押し下げ用
フローティングプレート65とを備えている。
【0004】このICソケットによれば、バネによって
IC64のフローティング機構が構成され、カバー板6
6によりIC押し下げ時の傾きを本体61及びカバー板
66双方のフローティングプレート63、65により吸
収でき、IC64への偏荷重を防止できるようになって
いる。
IC64のフローティング機構が構成され、カバー板6
6によりIC押し下げ時の傾きを本体61及びカバー板
66双方のフローティングプレート63、65により吸
収でき、IC64への偏荷重を防止できるようになって
いる。
【0005】ところで、近年のICは高速化のため、高
発熱のデバイスが多くなってきており、これに伴いIC
のデスト環境も大きく変化してきている。特に、ICソ
ケットに関しては、低インダクタンス化の為にコンタク
トピンを短くして、ストローク量を小さくする傾向にあ
る。
発熱のデバイスが多くなってきており、これに伴いIC
のデスト環境も大きく変化してきている。特に、ICソ
ケットに関しては、低インダクタンス化の為にコンタク
トピンを短くして、ストローク量を小さくする傾向にあ
る。
【0006】そこで、図5のICソケット装置や図6の
ICソケットなどにおいても、コンタクトピン50、6
2を短くしてストローク量を小さくすることにより、高
速、高発熱のICに対応することが考えられる。
ICソケットなどにおいても、コンタクトピン50、6
2を短くしてストローク量を小さくすることにより、高
速、高発熱のICに対応することが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ICの
高速化、高発熱化が進んでいても、寸法公差はそれ程厳
しくなく、また、ICパッケージに関しては、従来のQ
FP型からBGA型やCSP型に移行する傾向にある
が、高発熱品に対する放熱板の貼り付け等、寸法公差が
粗くなる条件があり、従来のICソケットのコンタクト
ピンを短くしただけでは、ICの寸法公差がICソケッ
トの要求する公差に対応できなくなるおそれがある。
高速化、高発熱化が進んでいても、寸法公差はそれ程厳
しくなく、また、ICパッケージに関しては、従来のQ
FP型からBGA型やCSP型に移行する傾向にある
が、高発熱品に対する放熱板の貼り付け等、寸法公差が
粗くなる条件があり、従来のICソケットのコンタクト
ピンを短くしただけでは、ICの寸法公差がICソケッ
トの要求する公差に対応できなくなるおそれがある。
【0008】このようにICソケットの寸法公差が粗
く、ICソケットがこれを吸収できない場合には、IC
に偏荷重がかかってコンタクトピンに均一に接触しない
ため、ICの電気的特性を正確に測定できなくなるとい
う問題が発生する。
く、ICソケットがこれを吸収できない場合には、IC
に偏荷重がかかってコンタクトピンに均一に接触しない
ため、ICの電気的特性を正確に測定できなくなるとい
う問題が発生する。
【0009】本発明は、かかる問題を解決することを目
的としてなされたものであり、ICの寸法公差を吸収し
てICをコンタクトピンに均一に接触させることがで
き、これにより、電気的特性を正確に測定することが可
能なICソケット用コンタクタを提供することを目的と
する。
的としてなされたものであり、ICの寸法公差を吸収し
てICをコンタクトピンに均一に接触させることがで
き、これにより、電気的特性を正確に測定することが可
能なICソケット用コンタクタを提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るICソケッ
ト用コンタクタは、「試験すべきICの各端子をテスタ
に接続するコンタクトピン上に載置されたICを、前記
コンタクトピン側に押圧するICソケット用コンタクタ
において、前記ICソケット用コンタクタは、前記IC
を押圧する押圧部と、前記押圧部の上方に上下移動自在
に配置された上部ブロックと、前記押圧部と前記上部ブ
ロックを上下に離間する方向に付勢する付勢手段と、前
記押圧部と前記上部ブロックとを接近する方向に吸引す
る磁石とを備えていることを特徴とするICソケット用
コンタクタ。」(請求項1)、を特徴とし、これにより
前記目的を達成することができる。
ト用コンタクタは、「試験すべきICの各端子をテスタ
に接続するコンタクトピン上に載置されたICを、前記
コンタクトピン側に押圧するICソケット用コンタクタ
において、前記ICソケット用コンタクタは、前記IC
を押圧する押圧部と、前記押圧部の上方に上下移動自在
に配置された上部ブロックと、前記押圧部と前記上部ブ
ロックを上下に離間する方向に付勢する付勢手段と、前
記押圧部と前記上部ブロックとを接近する方向に吸引す
る磁石とを備えていることを特徴とするICソケット用
コンタクタ。」(請求項1)、を特徴とし、これにより
前記目的を達成することができる。
【0011】また、 ・前記磁石は永久磁石であること(請求項2)、 ・前記磁石は電磁石であること(請求項3)、 ・前記磁石は対向した一対の構成をなし、一方が永久磁
石であり、他方が電磁石であること(請求項4) ・前記押圧部の脱落防止手段が設けられていること(請
求項4)、を特徴とする。
石であり、他方が電磁石であること(請求項4) ・前記押圧部の脱落防止手段が設けられていること(請
求項4)、を特徴とする。
【0012】(作用)本発明のICソケット用コンタク
タによれば、付勢手段によって上部ブロックと押圧部と
を離間する方向に付勢すると共に、磁石によって接近す
る方向に吸引するので、ICの寸法公差が大きい場合
に、一部の付勢手段の圧縮量が大きくなって付勢力のバ
ランスが崩れた場合でも、付勢力の差を磁石の吸引力に
よって吸収できるので、ICを均一に押圧することがで
き、これにより、ICの各端子を複数のコンタクトピン
に均一に押圧することができる(請求項1)。また、磁
石を永久磁石にした場合には制御手段が不要なので構成
を簡便にでき(請求項2)、片極を電磁石にした場合に
は吸引力を調整することができ(請求項3)、押圧部の
脱落防止手段を設けた場合には、付勢手段が破損した場
合でも押圧部の落下を防止できる(請求項4)。
タによれば、付勢手段によって上部ブロックと押圧部と
を離間する方向に付勢すると共に、磁石によって接近す
る方向に吸引するので、ICの寸法公差が大きい場合
に、一部の付勢手段の圧縮量が大きくなって付勢力のバ
ランスが崩れた場合でも、付勢力の差を磁石の吸引力に
よって吸収できるので、ICを均一に押圧することがで
き、これにより、ICの各端子を複数のコンタクトピン
に均一に押圧することができる(請求項1)。また、磁
石を永久磁石にした場合には制御手段が不要なので構成
を簡便にでき(請求項2)、片極を電磁石にした場合に
は吸引力を調整することができ(請求項3)、押圧部の
脱落防止手段を設けた場合には、付勢手段が破損した場
合でも押圧部の落下を防止できる(請求項4)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るICソケット
用コンタクタの実施の形態について、図面を参照して詳
細に説明する。図1は本発明に係るICソケット用コン
タクタを示す断面図、図2は磁石を除いてバネだけで構
成したフローティング機構を示す図、図3は図2の力の
メカニズムを示す図、図4は本発明に係るICソケット
用コンタクタの力のメカニズムを示す図である。
用コンタクタの実施の形態について、図面を参照して詳
細に説明する。図1は本発明に係るICソケット用コン
タクタを示す断面図、図2は磁石を除いてバネだけで構
成したフローティング機構を示す図、図3は図2の力の
メカニズムを示す図、図4は本発明に係るICソケット
用コンタクタの力のメカニズムを示す図である。
【0014】図1から分かるように、本発明に係るIC
ソケット用コンタクタ1は、試験すべきIC2と、テス
タ(図示せず)に接続されたテストボード3の各端子と
を接触させるためのものであり、ICソケット11と、
コンタクタ12とを備えている。
ソケット用コンタクタ1は、試験すべきIC2と、テス
タ(図示せず)に接続されたテストボード3の各端子と
を接触させるためのものであり、ICソケット11と、
コンタクタ12とを備えている。
【0015】ICソケット11には、IC2の各端子及
びテストボード3の各端子に対応した複数のコンタクト
ピン13が、上下方向にスライド自在に取り付けられて
いる。このコンタクトピン13は、バネ14によって上
方に付勢されている。
びテストボード3の各端子に対応した複数のコンタクト
ピン13が、上下方向にスライド自在に取り付けられて
いる。このコンタクトピン13は、バネ14によって上
方に付勢されている。
【0016】コンタクタ12は、IC2の外周側の広い
範囲に当接する押圧部21と、この押圧部21の上方に
上下移動自在に配置された上部ブロック22と、押圧部
21と上部ブロック22を上下方向に離間するように付
勢する付勢手段であるバネ23と、押圧部21と上部ブ
ロック22とを上下方向に接近するように吸引する磁石
24a、24bとを備えている。
範囲に当接する押圧部21と、この押圧部21の上方に
上下移動自在に配置された上部ブロック22と、押圧部
21と上部ブロック22を上下方向に離間するように付
勢する付勢手段であるバネ23と、押圧部21と上部ブ
ロック22とを上下方向に接近するように吸引する磁石
24a、24bとを備えている。
【0017】押圧部21は、鍔付の筒状の当接部材26
と、この当接部材26の上側に固定された下部ブロック
27と、当接部材26と下部ブロック27との間に配置
されたスペーサ28とを有している。これらの当接部材
26、下部ブロック27及びスペーサ28の中央部に
は、IC吸着用エアー配管、ヒータ配線(いずれも図示
せず)などIC2とのインターフェイスに必要な部材を
通すため、貫通孔26a、27a、28aが設けられて
いる。
と、この当接部材26の上側に固定された下部ブロック
27と、当接部材26と下部ブロック27との間に配置
されたスペーサ28とを有している。これらの当接部材
26、下部ブロック27及びスペーサ28の中央部に
は、IC吸着用エアー配管、ヒータ配線(いずれも図示
せず)などIC2とのインターフェイスに必要な部材を
通すため、貫通孔26a、27a、28aが設けられて
いる。
【0018】下部ブロック27の下面側には、バネ29
を介して吸着部材30が設けられている。この吸着部材
30は、当接部材26の貫通孔26a内に上下移動自在
に配置されている。また、下部ブロック27の側面に
は、複数の逆L字状の脱落防止部材31がビスなどで固
定されている。この脱落防止部材31の上辺部32には
貫通孔32aが設けられている。
を介して吸着部材30が設けられている。この吸着部材
30は、当接部材26の貫通孔26a内に上下移動自在
に配置されている。また、下部ブロック27の側面に
は、複数の逆L字状の脱落防止部材31がビスなどで固
定されている。この脱落防止部材31の上辺部32には
貫通孔32aが設けられている。
【0019】上部ブロック22は、鍔付の円筒状に形成
されており、その中央部には、貫通孔22aが設けられ
ている。また、上部ブロック22の鍔部33には、脱落
防止部材31の貫通孔32aに対応させて棒部材34が
固定されている。この棒部材34は、脱落防止部材31
の貫通孔32aを挿通して上辺部32の下側に突出して
いる。
されており、その中央部には、貫通孔22aが設けられ
ている。また、上部ブロック22の鍔部33には、脱落
防止部材31の貫通孔32aに対応させて棒部材34が
固定されている。この棒部材34は、脱落防止部材31
の貫通孔32aを挿通して上辺部32の下側に突出して
いる。
【0020】この棒部材34の上辺部32から下側に突
出した部分には円板状のストッパ35が固定されてお
り、このストッパ35と下部ブロック27との間に、上
述のバネ23が配置されている。バネ23は非磁性体の
圧縮バネであり、所定のバネ係数を有している。棒部材
34の上部側には、抜け止め部材36が螺入されてい
る。
出した部分には円板状のストッパ35が固定されてお
り、このストッパ35と下部ブロック27との間に、上
述のバネ23が配置されている。バネ23は非磁性体の
圧縮バネであり、所定のバネ係数を有している。棒部材
34の上部側には、抜け止め部材36が螺入されてい
る。
【0021】また、上部ブロック22の鍔部33の下面
と、脱落防止部材31の上辺部32の上面には、それぞ
れ上述の磁石24a,24bが固定されている。これら
の磁石24a,24bは棒部材34を挿通して配置され
ている。本実施の形態では、磁石24a,24bとし
て、それぞれ正極と負極の永久磁石が使用されており、
その吸引力はバネ23の付勢力に応じて設定されてい
る。
と、脱落防止部材31の上辺部32の上面には、それぞ
れ上述の磁石24a,24bが固定されている。これら
の磁石24a,24bは棒部材34を挿通して配置され
ている。本実施の形態では、磁石24a,24bとし
て、それぞれ正極と負極の永久磁石が使用されており、
その吸引力はバネ23の付勢力に応じて設定されてい
る。
【0022】次に、このICソケット用コンタクタ1の
作用を説明する。IC2の試験をする場合には、適宜な
押下手段4によって上部ブロック22を所定のストロー
クだけ押し下げる。そうすると、上部ブロック22に固
定されている棒部材34が押し下げられ、この棒部材3
4に固定されているストッパ35によって、バネ23が
圧縮される。
作用を説明する。IC2の試験をする場合には、適宜な
押下手段4によって上部ブロック22を所定のストロー
クだけ押し下げる。そうすると、上部ブロック22に固
定されている棒部材34が押し下げられ、この棒部材3
4に固定されているストッパ35によって、バネ23が
圧縮される。
【0023】これにより、押圧部21の下部ブロック2
7が下方に付勢され、この下部ブロック27に固定され
ている当接部材26によってIC2が所定の付勢力でコ
ンタクトピン13に押圧される。これで、IC2とテス
トボード3のそれぞれの各端子がコンタクトピン13を
介して接触する。
7が下方に付勢され、この下部ブロック27に固定され
ている当接部材26によってIC2が所定の付勢力でコ
ンタクトピン13に押圧される。これで、IC2とテス
トボード3のそれぞれの各端子がコンタクトピン13を
介して接触する。
【0024】IC2の寸法公差が小さい場合には、下部
ブロック27のバネ23との接触面がほぼ水平になるの
で、複数のバネ23の圧縮量がほぼ同一になるため、各
バネ23の付勢力が同一になる。この場合には、各磁石
24a,24bの間隔も同一になるため、その吸引力も
同一となる。したがって、IC2の各端子は均一にコン
タクトピン13に押圧されるので、IC2の電気的特性
を正確に測定することが可能になる。
ブロック27のバネ23との接触面がほぼ水平になるの
で、複数のバネ23の圧縮量がほぼ同一になるため、各
バネ23の付勢力が同一になる。この場合には、各磁石
24a,24bの間隔も同一になるため、その吸引力も
同一となる。したがって、IC2の各端子は均一にコン
タクトピン13に押圧されるので、IC2の電気的特性
を正確に測定することが可能になる。
【0025】また、本発明のICソケット用コンタクタ
1においては、次に説明するようにIC2の寸法公差が
比較的大きい場合にも、IC2に作用する押圧力を均一
にして、IC2の各端子をコンタクトピン13に均一に
接触させることが可能になる。
1においては、次に説明するようにIC2の寸法公差が
比較的大きい場合にも、IC2に作用する押圧力を均一
にして、IC2の各端子をコンタクトピン13に均一に
接触させることが可能になる。
【0026】上述のICソケット用コンタクタ1の磁石
24を除いて、バネ23だけでIC2のフローティング
機構を構成した場合を模式化すると、図2のようにな
る。ここで、IC2の寸法公差が大きい場合を想定する
と、IC2に作用する力のメカニズムは図3のようにな
る。また、この場合にIC2に作用する力のバランス
は、数1によって求められる。
24を除いて、バネ23だけでIC2のフローティング
機構を構成した場合を模式化すると、図2のようにな
る。ここで、IC2の寸法公差が大きい場合を想定する
と、IC2に作用する力のメカニズムは図3のようにな
る。また、この場合にIC2に作用する力のバランス
は、数1によって求められる。
【0027】
【数1】 これに対して、本発明のICソケット用コンタクタ1の
力のメカニズムは、図4に示すとおりであり、この場合
の力のバランスは数2によって求められる。
力のメカニズムは、図4に示すとおりであり、この場合
の力のバランスは数2によって求められる。
【数2】
【0028】数1及び数2から分かるように、磁石24
がある場合にIC2に作用する左右の力の差(f1−f
2)は、磁石がない場合に比べて小さくなる。したがっ
て、磁石24の位置及びその吸引力と、バネ23の位置
及びその付勢力とを適宜設定することによって、IC2
の寸法公差が大きい場合でも、コンタクタ12からIC
2に作用する力を均一にして、IC2の各端子をコンタ
クトピン13に均等に接触させることができる。これに
よって、IC2の電気的特性を正確に測定することが可
能になる。
がある場合にIC2に作用する左右の力の差(f1−f
2)は、磁石がない場合に比べて小さくなる。したがっ
て、磁石24の位置及びその吸引力と、バネ23の位置
及びその付勢力とを適宜設定することによって、IC2
の寸法公差が大きい場合でも、コンタクタ12からIC
2に作用する力を均一にして、IC2の各端子をコンタ
クトピン13に均等に接触させることができる。これに
よって、IC2の電気的特性を正確に測定することが可
能になる。
【0029】また、このICソケット用コンタクタ1に
おいては、上部ブロック22と押圧部21との間に脱落
防止部材31を設けたので、バネ23が破損した場合で
も押圧部21が落下するのを防止することができる。
おいては、上部ブロック22と押圧部21との間に脱落
防止部材31を設けたので、バネ23が破損した場合で
も押圧部21が落下するのを防止することができる。
【0030】なお、上述の実施の形態では、磁石24と
して極性の異なる永久磁石24a,24bを使用した
が、また、両方を電磁石とすることもでき、さらに、片
方を永久磁石として他方を電磁石にすることができる。
電磁石を使用した場合には吸引力を調整することが可能
になる。
して極性の異なる永久磁石24a,24bを使用した
が、また、両方を電磁石とすることもでき、さらに、片
方を永久磁石として他方を電磁石にすることができる。
電磁石を使用した場合には吸引力を調整することが可能
になる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るIC
ソケット用コンタクタによれば、付勢手段によって上部
ブロックと押圧部とを離間する方向に付勢すると共に、
磁石によって接近する方向に吸引するので、ICの寸法
公差が大きい場合に、一部の付勢手段の圧縮量が大きく
なって付勢力のバランスが崩れた場合でも、付勢力の差
を磁石の吸引力によって吸収できるので、ICを均一に
押圧することができ、これにより、ICの各端子を複数
のコンタクトピンに均一に押圧することができるので、
ICの電気的特性を正確に測定することが可能なICソ
ケット用コンタクタを提供することができるものであ
る。
ソケット用コンタクタによれば、付勢手段によって上部
ブロックと押圧部とを離間する方向に付勢すると共に、
磁石によって接近する方向に吸引するので、ICの寸法
公差が大きい場合に、一部の付勢手段の圧縮量が大きく
なって付勢力のバランスが崩れた場合でも、付勢力の差
を磁石の吸引力によって吸収できるので、ICを均一に
押圧することができ、これにより、ICの各端子を複数
のコンタクトピンに均一に押圧することができるので、
ICの電気的特性を正確に測定することが可能なICソ
ケット用コンタクタを提供することができるものであ
る。
【0032】また、磁石を永久磁石にした場合には制御
手段が不要なので構成を簡便にでき、片極を電磁石にし
た場合には吸引力を調整することができ、押圧部の脱落
防止手段を設けた場合には、付勢手段が破損した場合で
も押圧部の落下を防止できることが可能なICソケット
用コンタクタを提供することができる。
手段が不要なので構成を簡便にでき、片極を電磁石にし
た場合には吸引力を調整することができ、押圧部の脱落
防止手段を設けた場合には、付勢手段が破損した場合で
も押圧部の落下を防止できることが可能なICソケット
用コンタクタを提供することができる。
【図1】本発明に係るICソケット用コンタクタを示す
断面図である。
断面図である。
【図2】ICソケット用コンタクタの磁石を除いてバネ
だけで構成したフローティング機構を示す模式図であ
る。
だけで構成したフローティング機構を示す模式図であ
る。
【図3】図2の力のメカニズムを示す図である。
【図4】本発明に係るICソケット用コンタクタの力の
メカニズムを示す図である。
メカニズムを示す図である。
【図5】従来例に係るICソケットを示す図である。
【図6】従来例に係るICソケット装置を示す図であ
る。
る。
1 ICソケット用コンタクタ 2 IC 3 テストボード(テスタ) 11 ICソケット 12 コンタクタ 13 コンタクトピン 21 押圧部 22 上部ブロック 23 バネ(付勢手段) 24 磁石 31 脱落防止部材
Claims (5)
- 【請求項1】 試験すべきICの各端子をテスタに接続
するコンタクトピン上に載置されたICを、前記コンタ
クトピン側に押圧するICソケット用コンタクタにおい
て、 前記ICソケット用コンタクタは、前記ICを押圧する
押圧部と、 前記押圧部の上方に上下移動自在に配置された上部ブロ
ックと、 前記押圧部と前記上部ブロックを上下に離間する方向に
付勢する付勢手段と、 前記押圧部と前記上部ブロックとを接近する方向に吸引
する磁石とを備えていることを特徴とするICソケット
用コンタクタ。 - 【請求項2】 前記磁石は永久磁石であることを特徴と
する請求項1に記載のICソケット用コンタクタ。 - 【請求項3】 前記磁石は電磁石であることを特徴とす
る請求項1に記載のICソケット用コンタクタ。 - 【請求項4】 前記磁石は対向した一対の構成をなし、
一方が永久磁石であり、他方が電磁石であることを特徴
とする請求項1に記載のICソケット用コンタクタ。 - 【請求項5】 前記押圧部の脱落防止手段が設けられて
いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
ICソケット用コンタクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14558899A JP3376958B2 (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | Icソケット用コンタクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14558899A JP3376958B2 (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | Icソケット用コンタクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000340321A true JP2000340321A (ja) | 2000-12-08 |
JP3376958B2 JP3376958B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=15388570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14558899A Expired - Fee Related JP3376958B2 (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | Icソケット用コンタクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3376958B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100517022B1 (ko) * | 2001-10-31 | 2005-09-27 | 가부시키가이샤 리코 | Ic 소켓 |
WO2006075391A1 (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-20 | Advantest Corporation | 電子部品試験装置 |
KR100793699B1 (ko) | 2007-09-17 | 2008-01-09 | 주식회사 지엔티시스템즈 | 평판 디스플레이 모듈의 테스트용 지그 |
KR100898043B1 (ko) | 2008-09-20 | 2009-05-18 | 주식회사 메카텍시스템즈 | 카메라 모듈용 테스트 소켓 |
JP2009158362A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Enplas Corp | 電気部品用ソケット |
CN101577393B (zh) * | 2008-05-07 | 2011-01-12 | 京元电子股份有限公司 | 晶片插座与检测晶片水平定位的方法 |
EP2317330A1 (en) * | 2009-09-11 | 2011-05-04 | Giga-Byte Technology Co., Ltd. | Pin connector and chip test fixture having the same |
CN105150161A (zh) * | 2015-10-21 | 2015-12-16 | 深圳视爵光旭电子有限公司 | 用于磁性模组的把手 |
CN110007211A (zh) * | 2017-12-26 | 2019-07-12 | 精工爱普生株式会社 | 电子部件输送装置以及电子部件检查装置 |
JP2020087785A (ja) * | 2018-11-28 | 2020-06-04 | 株式会社エンプラス | ソケット |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102514874B (zh) * | 2011-12-29 | 2013-09-25 | 协鑫动力新材料(盐城)有限公司 | 一种组合式电池转移装置 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63128679U (ja) * | 1987-02-16 | 1988-08-23 | ||
JPH021885U (ja) * | 1988-06-16 | 1990-01-09 | ||
JPH021886U (ja) * | 1988-06-16 | 1990-01-09 | ||
JPH06318653A (ja) * | 1993-05-07 | 1994-11-15 | Fujitsu Ltd | Icソケット |
JPH09298257A (ja) * | 1996-04-30 | 1997-11-18 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 半導体パッケージ接続用ソケット |
JPH10255943A (ja) * | 1997-01-09 | 1998-09-25 | Enplas Corp | 電気部品用ソケット |
JPH1126124A (ja) * | 1997-06-27 | 1999-01-29 | Nec Eng Ltd | Icソケット |
-
1999
- 1999-05-25 JP JP14558899A patent/JP3376958B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63128679U (ja) * | 1987-02-16 | 1988-08-23 | ||
JPH021885U (ja) * | 1988-06-16 | 1990-01-09 | ||
JPH021886U (ja) * | 1988-06-16 | 1990-01-09 | ||
JPH06318653A (ja) * | 1993-05-07 | 1994-11-15 | Fujitsu Ltd | Icソケット |
JPH09298257A (ja) * | 1996-04-30 | 1997-11-18 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 半導体パッケージ接続用ソケット |
JPH10255943A (ja) * | 1997-01-09 | 1998-09-25 | Enplas Corp | 電気部品用ソケット |
JPH1126124A (ja) * | 1997-06-27 | 1999-01-29 | Nec Eng Ltd | Icソケット |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100517022B1 (ko) * | 2001-10-31 | 2005-09-27 | 가부시키가이샤 리코 | Ic 소켓 |
WO2006075391A1 (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-20 | Advantest Corporation | 電子部品試験装置 |
KR100793699B1 (ko) | 2007-09-17 | 2008-01-09 | 주식회사 지엔티시스템즈 | 평판 디스플레이 모듈의 테스트용 지그 |
JP2009158362A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Enplas Corp | 電気部品用ソケット |
CN101577393B (zh) * | 2008-05-07 | 2011-01-12 | 京元电子股份有限公司 | 晶片插座与检测晶片水平定位的方法 |
KR100898043B1 (ko) | 2008-09-20 | 2009-05-18 | 주식회사 메카텍시스템즈 | 카메라 모듈용 테스트 소켓 |
EP2317330A1 (en) * | 2009-09-11 | 2011-05-04 | Giga-Byte Technology Co., Ltd. | Pin connector and chip test fixture having the same |
CN105150161A (zh) * | 2015-10-21 | 2015-12-16 | 深圳视爵光旭电子有限公司 | 用于磁性模组的把手 |
CN110007211A (zh) * | 2017-12-26 | 2019-07-12 | 精工爱普生株式会社 | 电子部件输送装置以及电子部件检查装置 |
CN110007211B (zh) * | 2017-12-26 | 2021-08-17 | 北星科技股份有限公司 | 电子部件输送装置以及电子部件检查装置 |
JP2020087785A (ja) * | 2018-11-28 | 2020-06-04 | 株式会社エンプラス | ソケット |
JP7202859B2 (ja) | 2018-11-28 | 2023-01-12 | 株式会社エンプラス | ソケット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3376958B2 (ja) | 2003-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5050856B2 (ja) | 異方導電性コネクターの製造方法 | |
JP4930574B2 (ja) | 異方導電性コネクター装置およびその製造方法並びに回路装置の検査装置 | |
KR102179457B1 (ko) | 테스트 소켓 및 이를 포함하는 테스트 장치와, 테스트 소켓의 제조방법 | |
JP2000340321A (ja) | Icソケット用コンタクタ | |
US6483332B2 (en) | Conductive bump array contactors having an ejector and methods of testing using same | |
KR102342480B1 (ko) | 테스트 소켓 및 이를 포함하는 테스트 장치 | |
CN101356698B (zh) | 高温开口的无插拔力(zif)测试插座 | |
KR101912949B1 (ko) | 볼 그리드 어레이 패키지용 테스트 소켓 | |
KR102367666B1 (ko) | 프레스 헤드를 위한 잠금 메카니즘 및 이를 포함하는 전자 장치 테스팅 장치 | |
JP4045687B2 (ja) | Icデバイスのテスト用キャリアボード | |
JP6100374B2 (ja) | ウェハを試験するための設備 | |
JP2005317944A (ja) | プローブ装置およびこのプローブ装置を具えたウエハ検査装置並びにウエハ検査方法 | |
JP4507644B2 (ja) | 異方導電性コネクター装置およびその製造方法並びに回路装置の検査装置 | |
KR102258757B1 (ko) | 자기적 척력을 이용하는 기판 검사용 캐리어 장치 | |
JPH02190000A (ja) | プリント基板のバックアップ装置 | |
JP2000338133A (ja) | 接触子 | |
JP3829359B2 (ja) | 異方導電性シートおよびその製造方法 | |
CN212351746U (zh) | 一种二极管磁性定位座结构 | |
KR20050012506A (ko) | 플럭스 도팅 장치 | |
JP4941169B2 (ja) | プローブカード機構 | |
KR100719952B1 (ko) | 누름부재 및 전자부품 핸들링 장치 | |
JPH0520286U (ja) | Icソケツト | |
US11604220B2 (en) | Test apparatuses for semiconductor devices | |
JP2005222826A (ja) | 異方導電性シートの製造方法 | |
JPH10239389A (ja) | 半導体装置の測定用ソケットおよび半導体装置の 測定方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |