JP2000335424A - 走行車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 台座部の車高を可及的に低くして障害者の座
乗を容易にすると共に、台座部の形状を前後方向に比し
て左右方向を短くした、略長方形として使用者の手が容
易に床面に届き移動をスム−ズに行うことができ手足で
こぐことにより目的の場所に容易に行くことが出来る走
行車を提 供する。 【解決手段】 座乗可能な台座（２０）は平面視略長
方形で座布団程度の大きさに形成し、キャスタ−群
（６）を入り込ませる穴（７）を台座（２０）の裏面に
略均等間隔に配し設けて構成した走行車としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は複数の支持輪を備え
た台座に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、足が不自由な使用者が座乗して走
行する走行車は、特開平９−１９３８５７号公報に示さ
れるように公知である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】然し、上記のような公
報に示される構成の走行車は、台座部が径大な支持輪を
用いているので、車高が高くなって足の不自由な使用者
が座乗し難いと共に重心が高くなるので使用者に不安定
な感覚を与える等の欠点がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解消
するために本発明による走行車は、第１に、座乗可能な
台座（２０）の裏面周縁部に沿ってキャスタ−群（６）
を、台座（２０）に設けた挿入穴（７）に入り込ませ固
着することで、より車高を低くした構成としたことを特
徴としている。

【０００５】第２に、台座（２０）の形状を進行方向よ
り左右方向を、短くすることで使用者が座していて、手
がとどきやすいので床の上を移動するとき手が届きやす
い。高齢者又は障害者の場合は容易に方向転換が可能に
行える構成にする必要があり、長方形の四隅角部を比較
的角大きなＲ形状にすると手が触れても怪我をせずに移
動が出来る。進行方向は台座部の走行安定のため左右方
向より長く構成、台座部の構造はこれらの特徴を有して
いる。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１は、本発明装置の１実施例の
断面図であって（１）は人が座乗した姿勢のまま自由に
移動することができる走行車であり、台座部（２）とキ
ャスタ−部（３）とから構成している。

【０００７】図示例において台座部（２）は、障害者が
胡座又正座をした状態で楽に座れる平面視略長方形で、
座布団程度の大きさに形成した剛性を有する台座（２
０）に、遊転輪の転向自在のキャスタ−部（５）を入り
込ませる穴（７）に通して複数箇設けると共に、平坦な
表側に座布団状のマット（２１）を敷設している。そし
てマット（２１）と、台座（２０）の略中央部に設けた
平面ファスナ−（２２）によってマット（２１）が容易
に移動しないように設置構成している。この構成により
走行車（１）は、使用者が座乗する面の車高を低くする
ことが出来ると共に複数のキャスタ−（５）を略均等間
隔に配置することにより、使用者が座乗したときその荷
重（体重）を、キャスタ−（５）で均等的に支持させ
て、特定のキャスタ−（５）に過大な局部荷重が掛かる
ことを防止して接地圧を抑制し、畳や廊下等の床面に接
地跡や走行跡を生じさせないようにしている。このキャ
スタ−（５）を図３に示すように、首振り式のキャスタ
−輪を複数箇（実施例では３個）一セットとしキャスタ
−群（６）を構成し、台座（２０）にキャスタ−（５）
が多方向回転が自在に成りうる大きさの径の穴（７）に
嵌挿し更に台座（２０）に穿設した取付孔（８）を用い
リベット、タッピンネジ、ネジ等の締着具（９）によっ
て取付固定することによりキャスタ−（５）を台座裏面
の周縁に沿わせて安定よく簡単に取り付けることが出来
るものでありながら台座（２０）の車高を可及的に低く
することを可能にしている。

【０００８】従って、使用者は走行車（１）への乗降を
楽に簡単に行うことが出来ると共に、円滑な移動を可能
になしうる利点がある。

【０００９】

【発明の効果】以上のように構成した本発明に係わる走
行車（１）は、台座部（２）をキャスタ−（５）構造に
よって車高を可及的低くするするように設けると共に、
一般に使用される座布団と略同程度の大きさに形成して
いることにより、足の不自由な使用者が簡単に手で簡単
に手元に引き寄せながら容易に座ることができる。

【００１０】また本発明実施例のように台座部（２）は
その裏側周縁に沿わせてキャスタ−（５）を略等間隔に
複数設けるようにした場合には、片側に片荷重を掛けて
乗ったとしても車体が傾倒する等の不具合を伴うことが
ないと共に、移動時に上体を揺らしたとしても転倒等を
確実に防止することができる。さらに台座部（２）の形
状を前後方向に比して左右方向を短くした略長方形とし
たことで使用者の手が容易に床面に届きやすくなり、移
動をスム−ズに行え安定よく良好な移動を行うことがで
きることにより、手足でこぐことにより目的の場所に容
易に移動することが出来る。

【００１１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の走行車を示す斜視図である。

【図２】図１の要部の構成を一部破断をして示す側面図
である。

【図３】図１の低面図である。

【符号の説明】

１ 走行車 ２ 台座部 ３ キャスタ−部 ５ キャスタ− ６ キャスタ−群 ７ 穴 ８ 取付穴 ９ 締着具 ２０ 台座 ２１ マット ２２ 平面ファスナ−

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 座乗可能な台座（２０）の裏面に遊転輪
   の転向自在のキャスタ−（５）を複数箇固着したキャス
   タ−群（６）と、台座（２０）にキャスタ−（５）を挿
   入する穴（７）を設けキャスタ−群（６）をリベット、
   タッピンネジ、ネジ等の締着具（９）を用い着脱可能に
   構成した走行車。
2. 【請求項２】 請求項１の台座（２０）の形状を長方形
   とし長手方向を進行方向とした請求項１又は２の走行
   車。