JP2003081587A - フォークリフトのシート - Google Patents

フォークリフトのシート

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JP2003081587A JP2002185100A JP2002185100A JP2003081587A JP 2003081587 A JP2003081587 A JP 2003081587A JP 2002185100 A JP2002185100 A JP 2002185100A JP 2002185100 A JP2002185100 A JP 2002185100A JP 2003081587 A JP2003081587 A JP 2003081587A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い勝手の良いフォークリフトのシートを提
供する。 【解決手段】 立ち席型の運転室を有するリーチフォー
クリフトにおいて、運転室の壁面を構成するサイドフレ
ーム13に、作業者着座用のシートクッション体21を
スイングアーム28を介して水平面方向に回動可能に取
り付ける。シートクッション体21は、楕円形または円
筒状に形成されるとともに、その面内に回転中心を有す
る。シートクッション体21の回転中心は、ねじ軸32
と先端側円筒部28cとからなるねじ機構31によって
構成され、ねじ軸32の軸線回りに回転することで平面
内での座面の向きを長軸方向又は短軸方向に可変とさ
れ、かつ座面高さが調整可能とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトの
シートに係り、例えば立ち席型の運転室を有するリーチ
フォークリフトに好適なシートに関する。
【0002】
【従来の技術】立ち席型の運転室を備えたリーチフォー
クリフトにおいて、立ち席型の運転室は、通常、車体後
部に設定されている。運転室は箱形フレーム、フロント
フレーム及びサイドフレームにて三方を囲まれた平面視
で矩形の空間をもって構成されており、後部には乗降口
を備えた構成となっている。
【0003】立ち席型の場合、作業者の乗降頻度が高い
使用形態では有効な反面、連続運転時に対しては疲労を
伴う。この点を考慮して、運転室に簡易なシートを備え
たものが提案されており、このようなシートは、例え
ば、特開2000−169094号公報に開示されてい
る。
【0004】上記公報に記載のリーチフォークリフトで
は、運転室の壁面に、背当て部と、腰掛けとしても使用
可能な腰当て部とから構成されるオペレータシートが備
えられており、そのオペレータシートは、シート全体が
前後、左右に角度を変えることが可能に構成され、かつ
高さ調整が可能に構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、作業者はそ
の体格が様々であり、また運転姿勢についても前向き、
横向き等、好みがある。上記公報記載のオペレータシー
トの場合、向きの調整及び高さ調整が可能に構成されて
はいるが、操作機器に対する作業者の対面方向を調整で
きるに止まる。すなわち、座面に対する作業者の着座態
様(座面に対する作業者の座り方)は、一つの形態に限
られるものであり、これでは作業者の多様な運転姿勢や
体格に対して十分かつ快適なドライビングポジションを
提供することが難しく、使い勝手が悪い。
【0006】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、使い勝
手の良いフォークリフトのシートを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係るリーチフォークリフトは、特許請求の
範囲の各請求項に記載の通りの構成を備えた。
【0008】請求項1に記載のフォークリフトのシート
は、作業者着座用のシート体を有する。そして、シート
体は、相互に交差する長軸方向と短軸方向とを有すると
ともに、座面内に回転中心を備えており、その回転中心
回りに回転することで平面内での向きが可変とされてい
る。
【0009】上記のように構成されたシート体は、その
向きを変えることで二通りに使い分けることができる。
一つは作業者から見て長軸方向が左右方向となるように
向きを定めて座る横長の使用態様であり、他の一つは短
軸方向が左右方向となるように向きを定めて座る縦長の
使用態様である。横長の向きでの使用態様は、例えば座
面に対して軽く体重を掛ける程度で浅く座るような場合
に好適であり、他方、縦長の向きでの使用態様は、座面
に対して体重を掛けて深く座る、例えば座面に跨るよう
に座るような場合に好適である。
【0010】従って、座面に深く腰掛ける使用形態にお
いては、作業者が座面を跨いで座ることができるよう
に、短軸方向の長さを設定することが好ましい。座面を
跨ぐように腰掛けたときは、大腿部でシート体を挟み込
むことができる。このため、安定した姿勢を得ることが
できる。また、シート体は、上記のような作業者に対す
る向き変えによる使い分けが可能なことに加え、操作機
器に対する作業者の対面方向についても好みの方向に変
えることができる。
【0011】すなわち、請求項1に記載の発明によれ
ば、座面の向きを変えて使い分けることができるととも
に、操作機器に対する作業者の向きを任意に変更できる
ものであり、作業者の体格に応じたあるいは好みに応じ
た快適なドライブポジションを得ることができ、使い勝
手に優れる。
【0012】シート体は、請求項2に記載したように、
平面視で楕円形であることを特徴とする。このような構
成によれば、見栄えの良好なシート体を提供できる。ま
た、請求項3に記載のフォークリフトのシートは、作業
者着座用のシート体を有する。そして、シート体は、座
面が略円筒の外周面の一部を含む形状であるとともに、
座面内に回転中心を備えており、その回転中心回りに回
転することで平面内での向きが可変とされている。この
発明によれば、着座位置にかかわらず快適なすわり心地
を提供できる。
【0013】さらに、シート体は、請求項4に記載した
ように、円筒である。この発明によれば、着座位置にか
かわらず、またシート体にもたれかかる位置にもかかわ
らず快適なすわり心地を提供できる。
【0014】また、シート体は、請求項5に記載したよ
うに、座面高さが調整可能に構成されている。このよう
な構成によれば、作業者の体格に応じたより快適なドラ
イブポジションを得ることができる。
【0015】この場合において、シート体の座面高さ調
整は、請求項6に記載したように、該シート体の回転中
心線上に配置されたねじ機構の回転動作によって可能と
されている。このような構成によれば、シート体の向き
の変更機能と、高さ調整機能とを兼用できるとともに、
無段階にきめ細かい高さ調整が可能である。
【0016】また、請求項7に記載したように、シート
体は、着脱可能に取り付けられるとともに、取付位置を
変えることで座面の高さ調整が可能とされている。この
ような構成によれば、シート体の高さ調整ができるとと
もに、シート体の不使用時には、これを取り外しておく
ことができる。このため、立ち席型の運転室を有するリ
ーチフォークリフトに適用した場合に有効となる。
【0017】請求項8に記載のリーチフォークリフトに
おいては、シート体は、作業位置と、その作業位置から
離間する格納位置との間を変位可能とされ、少なくとも
作業位置へ変位された状態では、該作業位置に固定可能
とされている。このことにより、立ち席型の運転室を有
するリーチフォークリフトに適用した場合において、作
業者の好みに応じて使用あるいは不使用の選択が可能と
なる。また、使用中においては、シート体のふらつきが
抑えられ、安定感を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第一実施形態)以下、本発明の実
施の形態を図面に基づいて説明する。図1はリーチフォ
ークリフトを示す斜視図である。図示のように、リーチ
フォークリフト1は、車体2の前方にマスト3を備えて
いる。マスト3には図示省略のリフトシリンダを駆動源
とする昇降装置によって昇降されるリフトブラケット4
が配設され、そのリフトブラケット4に左右一対のフォ
ーク5が取り付けられている。車体2の前部には左右一
対のリーチレッグ6が水平に延在され、そのリーチレッ
グ6の先端には従動輪7が備えられている。マスト3は
リーチレッグ6に沿って前後方向に摺動可能に取り付け
られ、図示省略のリーチシリンダによって移動される。
また、車体2の後部側の下部には、図示省略の駆動装置
にて駆動される駆動輪8が配設されている。
【0019】図2及び図3に示すように、立ち席型の運
転室10は、車体2の後部右側に設けられている。運転
室10は、箱形フレーム11と、この箱形フレーム11
の前側に一体的に形成されたフロントフレーム12と、
このフロントフレーム12の右端部から後方に延在する
サイドフレーム13とよって三方を囲まれた平面視で矩
形の空間部をもって構成されており、後側に乗降口14
を備えた構成となっている。なお、箱形フレーム11に
はステアリングハンドル15が配設され、フロントフレ
ーム12には荷役操作用及び走行操作用の複数本の操作
レバー16が配設され、またフロアには図示省略のブレ
ーキペダルが配設されている。
【0020】運転室10には作業者着座用としての簡易
型のシート20が配設されている。シート20は、シー
ト体としてのシートクッション体21及び背もたれ部2
2とから構成され、それらは、運転室10の壁面を構成
するサイドフレーム13に対して独立した形態で個々に
取り付けられている。
【0021】以下、シートクッション体21の取付構造
を図4〜図7に基づいて説明する。サイドフレーム13
に上下一対のボス23が溶接で取り付けられ、両ボス2
3にはそれぞれ矩形のブラケット24がボルト25にて
固着されている。上下のブラケット24間には支軸26
が垂直方向に貫通されるとともに、止めねじ27にて固
着されている。支軸26にはスイングアーム28の基部
側に形成された基部側円筒部28aが回動可能に嵌合さ
れている。スイングアーム28はサイドフレーム13の
壁面から運転室10の中央部に向かって延在されるとと
もに、その先端部においてシートクッション体21を支
持している。
【0022】すなわち、シートクッション体21は、運
転室10の壁面付近に回動支点を有するスイングアーム
28によって水平回動可能に支持され、これにより図2
及び図4において実線で示す作業位置と、仮想線で示す
格納位置とに変位可能とされている。作業位置は作業者
が着座状態でステアリングハンドル15や荷役用あるい
は走行用の操作レバー16等の操作機器を操作し易い位
置に設定される。他方、格納位置は作業者が立ち姿勢で
運転するとき及び乗降時に邪魔にならない位置が好まし
く、本実施の形態では運転室10内の前側の右隅に設定
されている。
【0023】なお、スイングアーム28の基部側円筒部
28aと支軸26との嵌合面間には、図5及び図6に示
すように、樹脂ブッシュ29が介在されており、これに
よりシートクッション体21の位置替え用の回動動作の
円滑化が図られている。また、下側のブラケット24の
上面には、上面が平坦なリング状の受け台24aが形成
され、該受け台24aはスイングアーム28の基部側円
筒部28aの下端面に摺動可能に当接し、該円筒部28
aに作用する下向きの荷重を受けている。
【0024】また、図5〜図7に示すように、受け台2
4aの上面には円周上の一部に矩形のロック溝24bが
形成され、これに対応して基部側円筒部28aの下側端
面に矩形の角爪28bが形成されている。そして、この
角爪28bとロック溝24bとの係合によってスイング
アーム28の回動が固定される構成となっている。すな
わち、角爪28bとロック溝24bとによってシートク
ッション体21を作業位置に固定するロック機構30が
構成されており、このロック機構30による固定は、ス
イングアーム28を持ち上げて角爪28bをロック溝2
4bから離脱することで解除される。この解除のために
基部側円筒部28aの上側端面と上側のブラケット24
の下面との間には所定の隙間Cが設定されている。
【0025】シートクッション体21は、図5に示すよ
うに、スイングアーム28の先端部にねじ機構31を介
して回転可能にかつ高さ調整可能に支持されている。ね
じ機構31はシートクッション体21の下面から下方に
垂直に延在されるとともに外周面に雄ネジを有するねじ
軸32と、スイングアーム28の先端に形成されるとと
もに内周面に雌ねじを有する先端側円筒部28cとから
構成されている。なお、ねじ機構31のねじの種類とし
ては、移動用として好適な台形ねじが用いられている。
このように、シートクッション体21は、その座面中心
部に回転中心を有し、右回りにあるいは左回りに回転さ
せることによって座面高さを調整することができる。
【0026】また、シートクッション体21の座面は、
平面視で楕円形に形成されている。すなわち、相互に直
交する長軸方向と短軸方向とを有する形状であり、図4
に示すように、座面中心部の回転中心回りに回転するこ
とで平面内での向きが可変とされている。なお、長軸方
向と短軸方向の長さ比は、大凡3:2に設定され、短軸
方向の長さは、標準的体格の作業者が楽に跨いで座るこ
とが可能なサイズに設定される。
【0027】なお、背もたれ部22は、図2及び図3に
示すように、作業位置へ変位されたシートクッション体
21に対応するように、サイドフレーム13の上部に固
着されている。この背もたれ部22は、シートクッショ
ン体21から独立され、シートクッション体21の格納
位置への変位動作に対して干渉しないような形状に設定
される。
【0028】上記のように構成された本実施の形態によ
れば、シートクッション体21を作業位置へ位置決めし
た状態において、ねじ軸32の軸線回りに回転させてそ
の向きを変えることで、2通りの座り方で使用すること
ができる。1つは作業者から見て座面の短軸方向が左右
方向となるように縦方向の向きに座る使い方(図4の仮
想線参照)であり、他の1つは長軸方向が左右方向とな
るように横方向の向きに座る(図4の実線参照)使い方
である。
【0029】例えば、体重を掛けて深く座りたいとき
は、座面の短軸方向を左右方向にして、跨るように座
る。このような座り方は、例えば比較的長い区間を移動
するような場合に好適である。一方、軽く体重を掛ける
程度で浅く座りたいときは、座面の長軸方向を左右方向
にして、横方向に座る。このような座り方は、例えば荷
物の積み付け、取り降ろしを行うような場合に好適であ
る。
【0030】すなわち、本実施の形態によれば、座面に
対する座り方に応じてシートクッション体21の向きを
変更することで、運転の形態(作業の種類)に適応した
あるいは体格に応じた使い方を得ることができる。
【0031】また、本実施の形態によれば、上記の座面
の方向を変えることによる使い分けのほか、ねじ軸32
の軸線回りに回動させることによって、操作機器に対す
る作業者の対面方向を無段階で任意に変えることができ
るとともに、座面の高さを調整することができる。この
ため、身体の正面をステアリングハンドル15に向けて
運転する、あるいは操作レバー16に向けて運転する
等、作業者の好みに応じた運転姿勢が得られ、また作業
者の体格に対応した着座姿勢を得ることが可能である
等、作業者が希望する多様な運転姿勢に対応できる。す
なわち、本実施の形態に係るシートクッション体21に
よれば、作業者に対して快適なドライブポジションを提
供することができるものであり、使い勝手に優れる。
【0032】この場合において、本実施の形態において
は、スイングアーム28の先端にねじ機構31を介して
シートクッション体21を回転可能に設けたことによ
り、シートクッション体21の向きの変更機能と、高さ
調整機能とを兼用できるとともに、無段階にきめ細かい
高さ調整が可能である。
【0033】また、立ち姿勢で運転したい場合には、ロ
ック機構30によるシートロックを解除後、シートクッ
ション体21をスイングアーム28と共に回動させて格
納位置に格納できるため、立ち姿勢での運転を邪魔する
ことはない。この場合、シートクッション体21は、ス
イングアーム28の回動支点と、スイングアーム28に
対するそれ自体の回転との2つの回動支点を有するた
め、図4に仮想線で示す如く、運転室10の隅部(コー
ナー)に楕円形がぴったりと納まる向きで格納すること
ができる。この場合において、受け台24aの上面に角
爪28bが係合可能な格納用のロック溝を設けること
で、格納位置にロックできる構成に変更することが可能
である。 (第二実施形態)次に、本発明の第二実施形態を図8及び
図9に基づいて説明する。この実施の形態は、シートク
ッション体21の高さ調整及び格納に関する変更例であ
る。変更例に係るシートクッション体21は、運転室1
0のサイドフレーム13に着脱可能な固定アーム33に
よって支持される構成となっている。すなわち、固定ア
ーム33は、基部側に上下方向に延在する平板状の基板
34を有し、先端部にはシートクッション体21を回転
可能に支持する円筒支持部36を有している。そして、
基板34の上側には着脱用の複数(2個)のフック35
を横並びに備えている。
【0034】一方、サイドフレーム13側には、取付板
37が縦向きに取り付けられている。取付板37は、サ
イドフレーム13にスペーサ38を介して所定の隙間を
隔てた状態でボルト39にて固着されており、上下方向
に所定間隔で並設されたアーム着脱用の複数個の係止孔
40を備えている。そして、図8に仮想線で示すよう
に、上下の係止孔40に対する固定アーム33のフック
35の掛け替えによってシートクッション体21の座面
高さが調整可能とされている。
【0035】シートクッション体21は中央下面に回転
軸41を有する。回転軸41は固定アーム33の円筒支
持部36内にブッシュ42を介して回転可能に嵌合され
るとともに、貫通端部においてスナップリング43等の
抜止部材にて抜け止めされる。なお、シートクッション
体21の座面形状は、前述した実施の形態と同様の楕円
形に形成されている。
【0036】従って、上記のような構成を備えた第二実
施形態によれば、前述した第一実施形態と同様に、シー
トクッション体21を回転軸41の軸線回りに回転させ
ることによって、座面の向きを変えることによる使い分
けが可能なこと、操作機器に対する作業者の対面方向を
自由に変えられること、座面の高さ調整が可能なこと
等、作業者に対して快適なドライブポジションを提供す
ることができる。
【0037】また、掛け替えによる座面の高さ調整式
は、調整操作に若干の煩わしさを伴う反面、構造が簡素
であり安価に製作できる。また、不使用時には取付板3
7から取り外して適当な場所に格納することができる。 (第三実施形態)次にシート体の形状を変更した第三実施
形態について図10及び図11(a),(b)に基づいて説
明する。
【0038】シート体51は円筒形状を有しており、第
一実施形態と同様に、座面中心部の回転中心回りに回転
することで平面内での向きが可変とされている。シート
体51が円筒形状を有すること以外は、第一実施形態の
構成と同様であって、シート体51は、運転室10の壁
面付近に回動支点を有するスイングアーム28によって
水平回動可能に支持されている。
【0039】シート体51は、作業位置へ位置決めした
状態で、ねじ軸52の軸線回りに回転させてその向きを
変えることで、第一実施形態と同様に、2通りの座り方
で使用することができる。1つは作業者から見て座面の
円筒軸方向が前後方向となるように縦方向の向きに座る
使い方(図10の仮想線参照)であり、他の1つは円筒
軸方向が左右方向となるように横方向の向きに座る(図
10、及び図11(a),(b)の実線参照)使い方であ
る。その他、ねじ軸52の軸線回りに回動させることに
よって、操作機器に対する作業者の対面方向を無段階で
任意に変えることができる。
【0040】図11(a),(b)に示すように、シート体
51は、ねじ軸52の先端部に溶接されている鉄製の円
筒体51aと、円筒体51aを包むウレタン製のシート
クッション層51bと、このシートクッション層51bの
表面に巻かれているゴム製の表皮51cとから構成され
ている。もちろん、円筒体51aの表面(外周面)にゴ
ムシートを巻いただけの構成を採用することもできる
し、さらに円筒体51aだけでシート体51を構成する
こともできる。
【0041】シート体51は、図11(a)の仮想線に示
すように、スイングアーム28の先端部にねじ機構31
を介して回転可能にかつ高さ調整可能に支持されてい
る。ねじ機構31はシート体51の下面から下方に垂直
に延在されるとともに外周面に雄ネジを有するねじ軸5
2と、スイングアーム28の先端に形成されるとともに
内周面に雌ねじを有する先端側円筒部28cとから構成
されている。このように、シート体51は、その座面中
心部に回転中心を有し、右回りにあるいは左回りに回転
させることによって座面高さを調整することができる。
【0042】また、板状のシートと比較して、軽く腰を
降ろしても、深く腰掛けても臀部がシート体51の円弧
面に当たるため、座ったときに作業者が臀部の痛みを感
じにくくなる。さらに、シート体51が筒体(円筒体)
であることから中実体(円柱体)に比べて比熱が小さく
なるため、暑い時期は冷えやすく座った際の熱さがさほ
ど気にならず、寒い時期は座ったときに比較的早く温ま
りやすい。
【0043】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
ず、以下の変形例を採用できる。 ○ 第一実施形態において、シートクッション体の座面
形状は楕円形とは限らない。例えば、長方形であった
り、角部を面取りした長方形に変更した態様でもよい。
【0044】○ 第一〜第三実施形態において、シート
クッション体21又はシート体51の支持部はサイドフ
レーム13とは限らない。例えば、フロアを利用しても
よい。
【0045】○ 第一〜第三実施形態において、シート
クッション体21又はシート体51の回転中心は必ずし
も座面中心部に限られない。例えば、シートクッション
体21やシート体51の端部など、座面内であればよ
い。
【0046】○ 第一実施形態において、運転室10は
後面部に乗降口14を有する構成とは限らない。例え
ば、乗降口14を側面部に形成してもよい。その場合、
シートクッション体21の支持部はリヤフレームに設定
することが好ましい。
【0047】○ 第三実施形態におけるシート体51は
円筒であるとは限らない。例えば図12(a)に示すよう
に相対向する上下二面が平行となるとともにそれ以外の
部位が円弧面となる略円筒形状のシート体61や、図1
2(b)に示すような円筒を径方向に扁平化し曲率が連続
的に変化する略円筒形状のシート体62を採用すること
もできる。もちろんシート体は円柱や略円柱でもよい。
【0048】○ 第三実施形態において、シート体51
は筒状であるとは限らない。シート体の座面が略円筒の
外周面の一部を含む形状であればよい。例えば図13
(a)に示すように略円柱の一部をカットした断面略半月
形状の中実体からなるシート体63や、図13(b)に示
すように略円筒の一部をカットしたハーフパイプ形状の
シート体64を採用することもできる。このような構成
であっても、座面(座ったときに臀部が当たる面部)が
略円筒の外周面(ここで略円筒は外周面形状を特定する
ために例示的に挙げたまでで、外周面形状が同じであれ
ば筒体でなく中実体でもよい)の一部からなる形状、あ
るいはその一部を含む形状であれば、座ったときに臀部
に痛みが感じにくくなる。
【0049】○ シート体51は、円筒、略円筒、円柱
又は略円柱を軸方向に若干凸又は凹に湾曲させたその外
周面形状の一部を座面に有するものであってもよい。前
記実施形態及び変形例から把握される技術思想を以下に
記載する。
【0050】請求項3に記載の発明において、シート体
は、座面が略円筒の外周面の一部からなる形状である。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
使い勝手の良いフォークリフトのシートを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態のリーチフォークリフトを示す斜
視図である。
【図2】リーチフォークリフトの運転室を示す平面図で
ある。
【図3】リーチフォークリフトの運転室を示す背面図で
ある。
【図4】シートクッション体の取付構造を示す平面図で
ある。
【図5】シートクッション体の取付構造を示す一部破断
後面図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】受け台付きブラケットの斜視図である。
【図8】第二実施形態に係るシートクッション体の取付
構造を示す後面図である。
【図9】図8のB−B線断面図である。
【図10】第三実施形態における円筒状シート体の取付
構造を示す平面図である。
【図11】円筒状シート体の取付構造を示し、(a)は
一部破断正面図、(b)は一部破断側面図である。
【図12】別例のシート体を示す一部破断側面図であ
る。
【図13】別例のシート体を示す一部破断側面図であ
る。
【符号の説明】
1…リーチフォークリフト、2…車体、10…運転室、
13…サイドフレーム、20…シート、21…シート体
としてのシートクッション体、28…スイングアーム、
30…ロック機構、31…ねじ機構、51,61,6
2,63,64…シート体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B087 CC10 CC12 3F333 AA02 AE02 BA08 BD02 CA20 DA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業者着座用のシート体を有し、前記シ
    ート体は、相互に交差する長軸方向と短軸方向とを有す
    るとともに、座面内に回転中心を備えており、その回転
    中心回りに回転することで平面内での向きが可変とされ
    ていることを特徴とするフォークリフトのシート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフォークリフトのシー
    トであって、前記シート体は、平面形状が楕円形である
    ことを特徴とするフォークリフトのシート。
  3. 【請求項3】 作業者着座用のシート体を有し、前記シ
    ート体は、座面が略円筒の外周面の一部を含む形状であ
    るとともに、座面内に回転中心を備えており、その回転
    中心回りに回転することで平面内での向きが可変とされ
    ていることを特徴とするフォークリフトのシート。
  4. 【請求項4】 前記シート体が円筒であることを特徴と
    する請求項3に記載のシート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載のフ
    ォークリフトのシートであって、前記シート体の座面高
    さが調整可能に構成されていることを特徴とするフォー
    クリフトのシート。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のフォークリフトのシー
    トであって、前記シート体の座面高さ調整は、該シート
    体の回転中心線上に配置されたねじ機構の回転によって
    可能とされていることを特徴とするフォークリフトのシ
    ート。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のフォークリフトであっ
    て、前記シート体は、着脱可能に取り付けられるととも
    に、上下方向について取付位置を変えることで座面の高
    さ調整が可能とされていることを特徴とするフォークリ
    フトのシート。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載のフォー
    クリフトのシートであって、前記シート体は、作業位置
    と、その作業位置から離間する格納位置との間を変位可
    能とされ、少なくとも作業位置へ変位された状態では、
    該作業位置に固定可能とされていることを特徴とするフ
    ォークリフトのシート。
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