JPH0517308Y2 - - Google Patents

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JPH0517308Y2
JPH0517308Y2 JP1988114581U JP11458188U JPH0517308Y2 JP H0517308 Y2 JPH0517308 Y2 JP H0517308Y2 JP 1988114581 U JP1988114581 U JP 1988114581U JP 11458188 U JP11458188 U JP 11458188U JP H0517308 Y2 JPH0517308 Y2 JP H0517308Y2
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JP
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seat
seat back
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head rest
vehicle
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、たとえばベンチタイプなどの車両用
リヤーバツクシート等に適用して好適な車両用シ
ートの改良に関する。
〔従来の技術〕
一般に車両用シートには、自動車の走行中にお
いて着座者を安定して保持し適切な座り心地感を
与え、長時間にわたる着座状態にあつてもその疲
労をできるだけ軽減し得ることが望まれる。ま
た、この種の車両用シートにあつては、着座者の
体型や好み、さらには着座姿勢等に応じてクツシ
ヨン性やホールド性などを適宜変更し得るような
構成をもつことも望まれる。特に、このような要
請は、車両用シートのなかで、リヤーバツクシー
トとして用いられるものにおいて顕著であり、シ
ートクツシヨンやシートバツク形状等を適宜改良
したり、また適宜のサポート構造を採用すること
により、着座性能を高めることが従来から一般に
行なわれていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のリヤーバツクシートにあ
つては、着座者が着座した際に、その着座者の体
格や着座姿勢によつて、足がフロントシート側に
ぶつかつたり、膝部がシートクツシヨンの座面か
ら持上がつた状態となり易く、着座状態が不安定
となり、座り心地感の悪いという問題を生じてい
る。これは、リヤーバツクシート側では、足元ス
ペースが制限されることが多いことから顕著で、
このようなリヤー側においてもリラツクスした着
座を行なえるような何らかの対策を構じることが
望まれている。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたもの
であり、シートバツクを分割して構成するととも
に、その一部を部分的に回動可能な構成とし、シ
ートクツシヨン上に倒伏させたときに、所要のサ
ポート効果を発揮させることにより、座面形状を
適宜調整し、着座者のリラツクス姿勢での安定し
た着座状態を簡単かつ適切に確保し、座り心地感
を向上させることが可能となる、特ににリヤーバ
ツクシートとして用いて好適な車両用シートを得
ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
このような要請に応えるために本考案に係る車
両用シートは、シートクツシヨン後端部側に立設
して配置されるベンチ型シートにおけるシートバ
ツクを、左、右一対をなすシートバツク部と、こ
れら左、右シートバツク部上端側に配置される
左、右ヘツドレスト部と、これら左、右シートバ
ツク部および左、右ヘツドレスト部間に介在して
配置されるシートバツクセンター部とから構成
し、かつ左、右ヘツドレスト部を、シートバツク
センター部上端側両側部に一体的に設けるととも
に、このシートバツクセンター部を、左、右シー
トバツク部下端部に対し回動可能に軸支したもの
である。
〔作用〕
本考案によれば、シートバツクセンター部を、
シート前方に回動させてシートクツシヨン上に倒
伏させることにより、このセンター部上端側に一
体的に設けた左、右ヘツドレスト部を、着座者の
膝部を下側から支えるサイサポートとして利用す
ることができ、また該センター部をアームレスと
して使用することもできる。さらに、本考案によ
れば、シートバツクセンター部に対し左、右シー
トバツク部を相対的に回動可能に軸支することよ
り、車両用リヤーバツクシートにおいてトランク
スルー構造を採用することも可能となる。
〔実施例〕
第1図ないし第4図は本考案に係る車両用シー
トの一実施例を示すもので、これらの図において
本実施例では、第2図等から明らかなように、本
考案をベンチ型バケツト式のリヤーバツクシート
に適用した場合を示している。
まず、全体を符合1で示す車両用シートとして
のリヤーバツクシートの概略構成を簡単に説明す
ると、このシート1は、シートクツシヨン2とそ
の後端側に立設して設けられるシートバツク3と
から構成されている。なお、図中4はシートバツ
ク3の上端部背面側のパーセル部で、また本実施
例ではシートバツク3を前方に倒伏させることに
より、トランクスルー構造とすることができる場
合を説明する。さらに、図中5,5はシートバツ
クサイド部である。
さて、本考案によれば上述したシート1におけ
るシートバツク3を、第1図ないし第3図から明
らかなように、左、右一対をなすシートバツク部
10,10と、これら左、右シートバツク部1
0,10上端側に配置される左、右ヘツドレスト
部11,11と、これら左、右シートバツク部1
0,10および左、右ヘツドレスト部11,11
間に介在して配置されるシートバツクセンター部
12とから構成し、かつ左、右ヘツドレスト部1
1,11を、シートバツクセンター部12上端側
両側部に一体的に連結して設けるとともに、この
シートバツクセンター部12の下端部を、軸支手
段13,13等により、左、右シートバツク部1
0,10下端部に対し回動可能に軸支したところ
に特徴を有している。
なお、第1図中符合14,14は予備のヘツド
レストで、そのステイ部分をパーセル部4に設け
たホルダ15等に差込み保持させ得る構成とされ
ている。また、第1図中16はパーセル部4下側
のトランクルームに連続するシートバツク背面パ
ネルの開口である。
さらに、第1図中17はストライカー(一方は
図示せず)で、第3図に示すヘツドレスト部1
1,11に設けたロツク爪18,18を引掛け係
止するためのものである。また、第3図中19は
車体側に設けられたシートバツク部10,10
(一方は省略する)を回動可能に軸支するブラケ
ツト部材である、さらに、第1図等において10
a,10aで示すものは、左、右シートバツク部
10,10を引出すための引張り部である。
このような構成によれば、略々T字状を呈する
左、右ヘツドレスト部11,11を一体的に設け
てなるシートバツクセンター部12を、第2図に
示す通常状態からシート1前方に回動させてシー
トクツシヨン2上に倒伏させることにより、この
センター部12上端側の左、右ヘツドレスト部1
1,11を、第1図から明らかなように、着座者
の膝部を下側から支えるサイサポートとして利用
することができ、また該センター部12をアーム
レストとして使用することができる。したがつ
て、このような構成では、着座者が体格等によつ
て足を浮かせて着座する場合などにおいて膝部を
下側から支え、安定した着座状態を確保できるも
ので、疲労感が少なく、座り心地感のよい座面を
得ることができる。これは、略々平坦なシートク
ツシヨン部であつても、ある程度の凹凸形状によ
るシートクツシヨン部であつても同様で、その利
点は容易に理解されよう。
ここで、問題となることは、ヘツドレスがなく
なることであるが、この場合には、第1図から明
らかなように、予備ヘツドレスト14、14を付
設することで解決し得るものである。
また、上述したとは逆に、シートバツクセンタ
ー部12に対し相対的に軸支している左、右シー
トバツク部10,10を引出して回動させ、第4
図に示すようにすれば、トランクスルーとして利
用することが可能で、その利点は明らかであろ
う。
なお、本考案は上述した実施例構造に限定され
ず、車両用リヤーバツクシート1各部の形状、構
造などを、必要に応じて適宜変形、変更すること
は自由で、種々の変形例が考えられよう。
さらに、上述したシート構造は、車両用シート
において、特にリヤー側に用いられるシート等に
適用して効果を発揮し得るが、これに限定されな
いことも容易に理解されよう。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係る車両用シート
によれば、ベンチ型シートのシートバツクを、
左、右一対をなすシートバツク部と、それぞれの
上端側に配置される左、右ヘツドレスト部と、こ
れら左、右のシートバツク部とヘツドレスト部間
に介在して配置されるシートバツクセンター部と
から構成し、かつ左、右ヘツドレスト部を、シー
トバツクセンター部上端側両側部に一体的に設け
るとともに、このシートバツクセンター部を、
左、右シートバツク部下端部に対し回動可能に軸
支したので、簡単かつ安価な構成にもかかわら
ず、シートバツクセンター部を、シート前方に回
動させてシートクツシヨン上に倒伏させること
で、これと一体的な左、右ヘツドレスト部を、着
座者の膝部を下側から支えるサイサポートとして
利用することができ、また該センター部をアーム
レストとして使用することもでき、着座者の尻部
の前ずれを簡単かつ適切に防止し安定した着座状
態を保持し得る座面形状を得ることができ、必要
に応じて適切かつ確実にリラツクス姿勢での着座
が行なえ、疲労感を軽減し、座り心地感を向上さ
せ得る等の実用上種々優れた効果がある。さら
に、本考案によれば、シートバツクセンター部に
対し左、右シートバツク部を相対的に回動可能に
軸支することにより、車両用リヤーバツクシート
におけてトランクスルー構造を採用することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車両用シートの一実施例
を示す要部構成の概略分解斜視図、第2図は通常
状態を示す概略斜視図、第3図はその要部とする
シートバツク構成部材を分解して示す概略分解斜
視図、第4図はトランクスルーとして使用する場
合の概略説明図である。 図中、1……車両用リヤーバツクシート、2…
…シートクツシヨン、3……シートバツク、1
0,10……左、右シートバツク部、11,11
……左、右ヘツドレスト部、12……シートバツ
クセンター部、13……軸支手段、14,14…
…予備ヘツドレスト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シートクツシヨンとその後端部側に立設して配
    置されるシートバツクとを備えてなるベンチ型の
    車両用シートにおいて、前記シートバツクを、
    左、右一対をなすシートバツク部と、これら左、
    右シートバツク部の上端側に配置される左、右ヘ
    ツドレスト部と、これら左、右シートバツク部お
    よび左、右ヘツドレスト部間に介在されるシート
    バツクセンター部とから構成し、かつ前記左、右
    ヘツドレスト部を、シートバツクセンター部の上
    端側両側部に一体的に設けるとともに、このシー
    トバツクセンター部を、前記左、右シートバツク
    部下端部に対し回動可能に軸支したことを特徴と
    する車両用シート。
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