JP2583522Y2 - 車両用回転腰掛 - Google Patents

車両用回転腰掛

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JP2583522Y2
JP2583522Y2 JP1993010553U JP1055393U JP2583522Y2 JP 2583522 Y2 JP2583522 Y2 JP 2583522Y2 JP 1993010553 U JP1993010553 U JP 1993010553U JP 1055393 U JP1055393 U JP 1055393U JP 2583522 Y2 JP2583522 Y2 JP 2583522Y2
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Japan
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純 平井
雅之 中村
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Koito Industries Ltd
Central Japan Railway Co
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Koito Industries Ltd
Central Japan Railway Co
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄道車両、自動車、航
空機又は船舶等(以下「車両等」という)の各種乗物に
装着する回転腰掛に係り、特に3人掛け用の幅の広い車
両用腰掛を前後方向に回転させることを可能にした車両
用回転腰掛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に使用されている車両用回転腰
掛は、車両等の床面に固定した脚台上に回転装置を介し
て台枠を取り付け、該台枠に肘掛、座ぶとん、背ずり及
びテーブル等を装着して腰掛本体を構成し、該腰掛本体
を台枠と共に回動させて座席の向きを前後方向に転向さ
せ得るように構成したものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記回転腰掛
でも2人掛け用の腰掛は多く実施されているが、例えば
3人掛けのような横方向に幅の広い車両用腰掛では、図
7に示すように、腰掛本体51の回転時に両側の肘掛5
2,52が他の腰掛Aの座ぶとん53の先端部分53a
に干渉するため、その座席の向きを前方又は後方に回転
させることができなかった。
【0004】仮に、3人掛け用の車両用腰掛を回転させ
ようとすると、腰掛本体51の回転半径に基づいてシー
トピッチ等を設定する必要があるため、座ぶとん53の
先端部53aの突出分だけでなく、回転の中心点Xから
背ずり54背面までの寸法Wも大きくとることができ
ず、車両の床面上における腰掛設置空間は、肘掛52の
回転軌跡を含む座席の最外側が形成する回転半径をその
前後に配置した他の腰掛Aや車両の内壁によって干渉さ
れない広さ範囲を必要とするものであった。而して、腰
掛本体51の横幅のみならず各座ぶとん53の前後幅も
短くして、前後に位置する他の腰掛Aの座ぶとん53及
び背ずり54との干渉を防止するため、各座席の着座面
積が極端に狭くなって圧迫感を生じ、乗客は安楽な姿勢
で回転腰掛に着座することができないという問題を有す
るものであった。
【0005】また、車両用腰掛の肘掛は、リクライニン
グ操作用のボタン、照明灯のスイッチや灰皿などの重要
な機能を内蔵した腰掛に必要な要素であるため、この肘
掛を削除することによって回転腰掛の回転軌跡を縮小す
ることはできなかった。
【0006】本考案は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、3人掛け用の横方向に幅の広い車両用腰掛で
あっても、その両側の肘掛の袖体を座ぶとんの下部に食
い込むような特殊な形状に構成して、各座席幅を狭くす
ることなく、その両側肘掛の袖体と前後に位置する他の
腰掛の座ぶとんの先端部分とが干渉しないようにして回
転させることができる車両用回転腰掛を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る車両用回転腰掛は、脚台上に回転装置
を介して台枠を回動自在に取り付けると共に、該脚台上
の適宜位置に台枠を所定方向向きの使用位置に固定する
回転止め装置を構成し、該回転止め装置を解除して台枠
の転向動作を可能にする回転腰掛において、上記台枠両
側面に固定する袖体部を、該各袖体部の外側面が回
転腰掛の回転時に前後の他の回転腰掛の座ぶとんの先端
部に干渉しない回転軌跡内に収まる如く回転中心方向へ
曲折するように円弧形状に形成し、上記袖体基部の後端
に、上方へ立ち上がる袖体立上り部を形成し、該袖体立
上り部の上部に上記回転軌跡より外側に位置するように
肘掛を載置する袖体取付部を形成したことを要旨とする
ものである。
【0008】
【0009】
【作用】上記構成によれば、袖体の下部が座ぶとんの側
面下部に食い込むような状態で取り付けられているた
め、回転腰掛は回転時に前後の回転腰掛の座ぶとんの先
端部に干渉することなく回転させることができるので、
3人掛け用の幅の広い車両用回転腰掛であっても、各座
席幅を狭くすることなく、前後方向に回転させることが
できる。一方、肘掛は前後の回転腰掛の座ぶとんの先端
部に干渉しない高さ位置に取り付けられているため、そ
の肘掛間の間隔を狭められることはなく、また肘掛に内
蔵したリクライニング操作用のボタン等の各種機能を損
なうこともない。
【0010】
【実施例】以下、本考案に係る車両用回転腰掛の実施例
を図面に従って説明する。図1及び図2は、本考案に係
る3人掛け用の車両用回転腰掛の全体を示すものであ
り、1は車両等の床面に固定される脚台であり、該脚台
1上に回転装置2を介して台枠3を取り付け、該台枠3
上に3個の座ぶとん4,4,4を並列載置すると共に、
該座ぶとん4,4,4の後端にリクライニング装置(図
示していない)を介して背ずり5,5,5を後倒自在に
それぞれ立設し、また両側の座ぶとん4,4の側面位置
に袖体6,6を固着し、各袖体6,6上にそれぞれ肘掛
7,7を装着して腰掛本体8を構成する。このように構
成した回転腰掛は、上記腰掛本体8を台枠3と共に前後
方向へ回転させて使用するものであり、脚台1と台枠3
との間には回転止め装置(図示していない)を装着し、
該回転止め装置により腰掛本体8を所定方向の使用位置
に固定し、またペダル9でこの回転止め装置を解除し得
るように構成したものである。
【0011】図3及び図4(a),(b),(c)は、
本考案に係る袖体部分を示すものであり、袖体6は、そ
の下部を両側の座ぶとん4の側面形状に合わせて円弧形
状(図4(a)及び(c)参照)にすると共に該座ぶと
ん4の側面位置、即ち後述する台枠3側面に固着する袖
体基部6aと、該袖体基部6aの後部、即ち背ずり5側
に袖体立上り部6bを形成すると共に、該袖体立上り部
6bの上端部に肘掛7を載置する取付部6cとから成る
ものである。腰掛本体8両側の座ぶとん4,4の各外側
面は、腰掛本体8の回転の中心点X(図6参照)を中心
とした回転軌跡状と同じ円弧形状に形成したものであ
り、この座ぶとん4の側面形状と同じように円弧形状に
した台枠3両端面に上記袖体基部6aに透設したネジ孔
10,10…にネジ止めで固着したものである。恰も袖
体6の下部が座ぶとん4の側面下部に食い込むような状
態で取り付けられたように、袖体立上り部6bは上記袖
体基部6aの後端部において回転中心方向へ曲折するよ
うに形成されているため、腰掛回転時に前後の回転腰掛
の座ぶとん4の先端部4aに干渉しないことになる。一
方、肘掛7は、前後の回転腰掛の座ぶとん4の先端部4
aに干渉しない高さ位置に取り付けられている。但し、
肘掛7は、上記のような特殊形状の袖体6の袖体取付部
6cに載置してあるため肘掛7,7間の間隔を狭めるこ
とはない。なお、前後の回転腰掛の座ぶとん4の先端部
4aとは干渉しないが、前後の回転腰掛の背ずり5や壁
面との干渉は回避する必要があるため、肘掛7の前後部
側面は図6の平面図に示すように円弧形状に形成してあ
る。
【0012】なお、本考案に係る回転腰掛の回転装置2
の台枠3に対する取付位置は、従来の回転腰掛に比較し
てやや背ずり5側にずらしてある。即ち回転中心点Xを
後方にずらして、やや座ぶとん4の先端部4aが突出し
た状態になるが、この突出分は、上記した袖体6の回転
中心点X方向へ曲折する如く形成した部分で回転時の衝
突を吸収し得るように構成したものである。
【0013】図5及び図6は、本考案に係る回転腰掛を
回転する状態を示すものであり、腰掛本体8を前後方向
に回転させるときは、従来の2人掛け用の回転腰掛と同
様にペダル9を踏んで回転止め装置を解除し、腰掛本体
8を所望の方向へ回転させれば、回転腰掛の転向動作を
終了することができる。この時、腰掛本体8を90度回
転したとき、腰掛本体8の両側の各座ぶとん4,4の両
側面は、円弧形状をしていると共に、前後に位置する他
の回転腰掛の座ぶとん4の先端部4a及び同じく他の回
転腰掛の背ずり5の背面にも干渉することはない。
【0014】上記の説明では3人掛け用の回転腰掛につ
いて説明したが、車内設置上前後間隔を短くしなければ
ならないような回転腰掛であれば、3人掛け用に限定さ
れることなく、2人掛け用や4人掛け用の回転腰掛であ
っても、本考案に係る回転腰掛の構造を実施することが
できるものであることは勿論である。
【0015】
【考案の効果】本考案に係る車両用回転腰掛は、以上の
ように構成したから、腰掛の回転時に、その回転させよ
うとする腰掛の両側肘掛を載置する袖体の下部がそれぞ
れ回転中心方向へ曲折され、該袖体が前後の他の回転腰
掛の座ぶとんの先端部分に干渉することがないように構
成したものであるため、従来は不可能であった3人掛け
用の横方向に幅の広い車両用回転腰掛であっても前後方
向に回転させることができると共に、各座席幅を狭くす
ることなく、また乗客は安楽な姿勢で回転腰掛に着座す
ることができる等の特徴を有するものであり、本考案実
施後の実用的効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車両用回転腰掛を示す正面図であ
る。
【図2】本考案に係る車両用回転腰掛を示す背面図であ
る。
【図3】袖体と腰掛の座ぶとんの先端部との位置関係を
示す拡大正面図である。
【図4】袖体を示すものであり、(a)は拡大正面図、
(b)は拡大側面図、(c)は拡大平面図である。
【図5】腰掛を回転する状態を示す正面図である。
【図6】同じく平面図である。
【図7】従来の3人掛け用の腰掛では前後方向へ回転さ
せることができないことを示す説明図である。
【符号の説明】
1 脚台 2 回転装置 3 台枠 4 座ぶとん 4a 座ぶとん先端部 6 袖体 6a 袖体基部 6b 袖体立上り部 6c 袖体取付部 7 肘掛
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−144123(JP,U) 実開 昭63−94043(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 2/14 A47C 3/18 B61D 33/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚台上に回転装置を介して台枠を回動自
    在に取り付けると共に、該脚台上の適宜位置に台枠を所
    定方向向きの使用位置に固定する回転止め装置を構成
    し、該回転止め装置を解除して台枠の転向動作を可能に
    する回転腰掛において、 上記台枠両側面に固定する袖体部を、該各袖体部の
    外側面が回転腰掛の回転時に前後の他の回転腰掛の座ぶ
    とんの先端部に干渉しない回転軌跡内に収まる如く回転
    中心方向へ曲折するように円弧形状に形成し、 上記袖体基部の後端に、上方へ立ち上がる袖体立上り部
    を形成し、該袖体立上り部の上部に上記回転軌跡より外
    側に位置するように肘掛を載置する袖体取付部を形成し
    ことを特徴とする車両用回転腰掛。
JP1993010553U 1993-02-18 1993-02-18 車両用回転腰掛 Expired - Fee Related JP2583522Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5180544B2 (ja) * 2007-09-12 2013-04-10 株式会社岡村製作所 テーブル付き椅子
JP6190190B2 (ja) * 2013-07-08 2017-08-30 コイト電工株式会社 車両用座席装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6394043U (ja) * 1986-12-05 1988-06-17
JPH0546975Y2 (ja) * 1988-03-11 1993-12-09

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