JP2000333615A - アミノ酸で強化した混合飼料 - Google Patents

アミノ酸で強化した混合飼料

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JP2000333615A
JP2000333615A JP11150523A JP15052399A JP2000333615A JP 2000333615 A JP2000333615 A JP 2000333615A JP 11150523 A JP11150523 A JP 11150523A JP 15052399 A JP15052399 A JP 15052399A JP 2000333615 A JP2000333615 A JP 2000333615A
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敏彦 石栗
Minoru Kida
実 木田
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和彦 森
Toshio Ito
寿夫 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アミノ酸発酵液またはその処理液を使用
してアミノ酸で強化した飼料および工業生産混合飼料ま
たはそのプレミックスを提供する。 【解決手段】 コーングルテンミール粉末、コーングル
テンフィード粉末およびコーンウェットミリング工程で
のコーングルテンミール中間体、コーングルテンフィー
ド中間体を主体とする飼料原料にアミノ酸含量3〜80
重量%のアミノ酸発酵液又はその処理液を混合した後、
または混合しながら乾燥することを特徴とするアミノ酸
で強化した飼料および工業生産混合飼料またはそのプレ
ミックス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアミノ酸発酵液また
はその処理液を使用してアミノ酸で強化した飼料および
工業生産混合飼料またはそのプレミックスに関する。
【0002】
【従来の技術】工業生産混合飼料は種々の畜産物(豚、
家禽など)の飼育用に、種々の単体飼料(穀類、糟糠
類、植物性油粕類、動物性飼料、コーングルテンミール
(以下、「CGM」と略記する)、コーングルテンフィ
ード(以下、「CGF」と略記する)、糖蜜、でんぷん
粕、飼料用添加物など)を配合したものである。畜産物
の成長には、飼料中のアミノ酸組成が大きく影響を及ぼ
す。混合飼料の各成分の配合率にもよるが、通常、L−
リジン、L−スレオニン、L−トリプトファンなどが制
限アミノ酸となる。そこで、工業的に生産されたアミノ
酸結晶を飼料に添加することが行われている。
【0003】現在の飼料用添加物であるアミノ酸(L−
リジン塩酸塩、L−スレオニン、L−トリプトファンな
ど)は、発酵法などによりアミノ酸、無機塩、菌体、糖
類などを含む液を得た後、イオン交換樹脂法、晶析法な
どで分離、精製することにより製造されている。このよ
うな製造法によれば、高純度のアミノ酸結晶が得られる
が、設備投資、副原料費が大きいという欠点がある。
【0004】一方、飼料用添加物としては、上記のよう
に高度に精製する必要性は必ずしも必要ではない。そこ
で、近年、アミノ酸発酵ブロスまたはその処理液から直
接濃縮、乾燥、造粒して製造される造粒物を飼料用添加
剤として利用する試みも数多くなされている。例えば、
仏国特許公開第2,217,347号、特開昭56−3
5962号、特開平5−192089号などに開示され
ており、安価にしかも容易に飼料用アミノ酸乾燥物が得
られるとされている。
【0005】上記2つの手法はいずれもアミノ酸飼料添
加物を固体として製造する方法であるが、以下のような
共通した問題点がある。すなわち、アミノ酸飼料添加物
の混合飼料成分に対する配合割合は、給餌対象とする動
物の飼育齢に見合ったアミノ酸含有率になるように設定
されるが、概して0.1〜0.3重量%程度と僅少であ
り、また、粒度分布にバラツキがあることもあって、機
械的混合操作によって均質な混合飼料を得ることは困難
である。
【0006】また、莫大な量の粉粒体原料を扱う飼料工
業においては、粉粒体原料の粉体特性を改善することが
必要とされている。例えば、CGM、CGF等は嵩比重
が低い、流動性が低い、粉立ちがする、という特性を持
ち、運送費およびハンドリング性の観点から改善が望ま
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以下の特徴
を持つ飼料および工業生産混合飼料またはそのプレミッ
クスを安価に得ることを目的としている。 従来の固形のアミノ酸飼料添加物を添加する場合に
比べ、アミノ酸が均一に分散されたもの。 従来の固形のアミノ酸飼料添加物を添加する場合に
比べ、良好な粉体特性を持つもの。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を達
成するために鋭意検討した結果、CGM、CGF粉末
(あるいはコーンウェットミリング工程での中間体)に
アミノ酸発酵液あるいはその処理液を混合した後、また
は混合しながら乾燥することにより、アミノ酸が均一に
分散され、粉体特性の向上した飼料および工業生産混合
飼料またはそのプレミックスが得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は(a)コーングルテン
ミール粉末あるいはコーングルテンフィード粉末を主体
とする飼料原料に(b)アミノ酸含量3〜80重量%の
アミノ酸発酵液又はその処理液を混合した後、または混
合しながら乾燥することを特徴とするアミノ酸で強化し
た飼料および工業生産混合飼料またはそのプレミックス
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明では、飼料および工業生産混合飼料の主要
成分として大量に使用されているCGM粉末やCGF粉
末に、アミノ酸発酵液またはその処理液を混合した後、
または混合しながら乾燥することによって、本発明で課
題とした飼料および工業生産飼料またはそのプレミック
スが得られる。また、コーンウェットミリング工程で得
られるCGM、CGF粉末の中間体にアミノ酸発酵液ま
たはその処理液を混合した後、または混合しながら乾燥
などを行っても、本発明で課題とした飼料および工業生
産飼料またはそのプレミックスが得られる。また、CG
M粉末やCGF粉末にその他の飼料成分(フスマ、トウ
モロコシ、大麦、大豆粕など)を加え、アミノ酸発酵液
またはその処理液を混合した後、または混合しながら乾
燥することによって、工業生産混合飼料が得られる。
【0011】本発明で使用するアミノ酸発酵液またはそ
の処理液中のアミノ酸含量は3〜80重量%、アミノ酸
としてL−リジン、L−スレオニン、L−トリプトファ
ンもしくはこれらのアミノ酸の各種の塩、およびこれら
の混合物が挙げられる。また、アミノ酸発酵液およびそ
の処理液には、発酵液の様にアミノ酸以外の糖類、菌
類、無機塩類を含有する溶液、発酵液から遠心分離、膜
濾過などの手段で菌体等を取り除いた除菌液、イオン交
換樹脂などを使用し発酵液を精製して得られたアミノ酸
含有溶液、アミノ酸の晶析分離母液またはこれらのアミ
ノ酸含有溶液の濃縮液、アミノ酸スラリー液(懸濁液)お
よびこれらの溶液にミネラル、ビタミン、抗生物質など
工業混合飼料を製造する場合に添加する微量成分を加え
たものが包含される。
【0012】本発明では、CGMまたはCGF粉末のみ
ならず、コーンウェットミリング工程で得られるCGM
あるいはCGFの中間体を用いても良い。コーンウェッ
トミリング工程では、原料であるコーンを亜硝酸液に浸
漬した後、コーンから胚芽、外皮、繊維を分離する。こ
こで残った液はミルスターチと呼ばれ、5〜8%の蛋白
質と澱粉を含有している。次に遠心分離器を用いて、ミ
ルスターチ中の蛋白質と澱粉を分離すると、蛋白質は軽
液として回収される。この軽液は、蛋白質含量60〜7
0%、固形分含量1.5〜2.0%程度であり、通常はさ
らに濃縮、濾過を行った後、湿潤固形分をドラムドライ
ヤー、気流乾燥機等により乾燥を行い、CGM粉末を得
る。本発明でのCGM粉末の中間体とは、ミルスターチ
の遠心分離により得られる軽液およびこの濃縮液、ある
いはさらに濾過を行った後の湿潤固形分のことを指す。
また、コーンから分離された外皮、繊維を脱水した後、
コーンスチープリカー(コーンを亜硝酸液に浸漬時の浸
漬液)等と混合した後、気流乾燥機などにより乾燥し、
CGF粉末が得られる。本発明のCGF粉末の中間体と
は、脱水済みの外皮、繊維を指す。
【0013】本発明では、CGM、CGF等の飼料原料
およびコーンウェットミリング工程でのCGM、CGF
中間体に、アミノ酸発酵液またはその処理液を混合した
後、または混合しながら乾燥を行う。これらの操作は次
の様に行う。
【0014】CGM、CGF粉末に、アミノ酸発酵液ま
たはその処理液を混合した後乾燥を行う場合には、あら
かじめCGM、CGF粉末とアミノ酸発酵液またはその
処理液を、リボンミキサー、ナウターミキサー、エヤー
ミキサー、パドルミキサー、フラッシュミキサー、スタ
チィックミキサー、V型ミキサー、S型ミキサー、ダブ
ルコーンミキサー、横型高速攪拌ミキサー、縦型高速攪
拌ミキサー、回転ドラムミキサー等を用いて混合を行
う。この際、アミノ酸発酵液またはその処理液は若干粘
着性を持つため、CGM、CGF粉末中の微粉は造粒さ
れる。次に、この混合品を、気流乾燥機、流動層乾燥
機、ドラム乾燥機、攪拌乾燥機などにより乾燥を行う。
これらの乾燥機を用いるのは、混合品を運動させること
により、粗大なダマになることを防ぐためである。
【0015】CGM、CGF粉末にアミノ酸発酵液また
はその処理液を混合しながら乾燥を行う場合には、流動
層乾燥機、ドラム乾燥機、攪拌乾燥機などでCGM、C
GF粉末を運動させながら、乾燥機内にアミノ酸発酵液
またはその処理液を直接導入する。アミノ酸発酵液また
はその処理液は、バインダーとして作用し微粉の造粒
(いわゆる流動層造粒、攪拌造粒)の進行とともに乾燥
が行われる。
【0016】CGM中間体として、ミルスターチ遠心分
離後の軽液あるいはこの濃縮液を用いる場合には、ミ
ルスターチ遠心分離後の軽液あるいはこの濃縮液と、ア
ミノ酸発酵液およびその処理液をあらかじめ混合した
後、直接乾燥する方法、ミルスターチ遠心分離後の軽
液あるいはこの濃縮液と、アミノ酸発酵液およびその処
理液、あるいはこれらの混合液を、さらに種晶に混合し
た後、あるいは混合しながら、乾燥する方法等を行う。
においては、スプレードライヤー、ドラムドライヤ
ー、スピンフラッシュドライヤーなどを用いることがで
きる。の場合には、仕上げ乾燥を行った最終製品の一
部を種晶としてリサイクルし、先の液をミキサー中で混
合した後、気流乾燥機、流動層乾燥機、ドラム乾燥機、
攪拌乾燥機などにより乾燥を行う。あるいは、流動層乾
燥機、ドラム乾燥機、攪拌乾燥機等に、最終製品の一部
をリサイクルし、乾燥機内で運動させながら、先の液を
混合しながら乾燥を行っても良い。運転条件は、通常の
運転条件で良い。
【0017】CGM中間体として、ミルスターチ遠心分
離後の軽液を濃縮、濾過した後得た湿潤固形分を用いる
場合には、CGM粉末のときと同様に、アミノ酸発酵液
またはその処理液を混合した後、あるいは混合しながら
乾燥を行う。混合機、乾燥機はCGM粉末の場合と同様
の機器が使用できる。
【0018】CGF中間体であるコーンの外皮、繊維を
用いる場合には、コーンスチープリカー等とアミノ酸発
酵液またはその処理液を混合し、乾燥を行う。詳細には
以下の組み合わせがある。 ・CGF中間体→コーンスチープリカー(「CSL」)
混合→アミノ酸発酵液またはその処理液混合→乾燥 ・CGF中間体→アミノ酸発酵液またはその処理液混合
→CSL混合→乾燥 ・CGF中間体→CSL・アミノ酸発酵液またはその処
理液混合→乾燥 ・CGF中間体→CSL混合→アミノ酸発酵液またはそ
の処理液を混合しつつ乾燥 ・CGF中間体→アミノ酸発酵液またはその処理液混合
→CSLを混合しつつ乾燥 ・CGF中間体→CSL・アミノ酸発酵液またはその処
理液を混合しつつ乾燥
【0019】混合機、乾燥機はCGF粉末の場合と同様
の機器が使用できる。
【0020】本発明によれば、結晶性アミノ酸を飼料用
添加剤として使用する場合に比べ、以下のような利点を
享受することができる。
【0021】CGMやCGF粉末およびコーンウェット
ミリング工程でのCGM、CGF中間体に、アミノ酸発
酵液またはその処理液を混合した後、あるいは混合しな
がら乾燥し、アミノ酸強化を行うことにより、結晶性ア
ミノ酸を混合する場合に比べ、アミノ酸をより均一に強
化できることが判明した。
【0022】CGMやCGF粉末およびコーンウェット
ミリング工程でのCGM、CGF中間体に、アミノ酸発
酵液またはその処理液を添加しアミノ酸強化・乾燥する
ことにより、微粉量を減少させ、粒径が均一化し、CG
M、CGF粉末の嵩比重が向上することができた。すな
わち、本手法によりCGM、CGFのハンドリング性が
向上し、輸送コストが低減できることが判明した。
【0023】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明する。
【0024】実施例1:廃糖蜜(糖として)80g/
L、硫酸アンモニウム50g/L、KH2PO4 1g/
L、MgSO4・7H2O 1g/L、大豆蛋白質加水分
解物(窒素として)10mg/L、サイアミン塩酸塩
0.1mg/L、炭酸カルシウム50g/およびビオチ
ン0.3mg/Lを含有する培地(pH7.0)にブレビ
バクテリウム・ラクトフェルメンタム(Breviba
cterium lactofermentum)AJ
12593(FERM BP−3240)株を接種し、
31.5℃で72時間攪拌培養を行い、L−リジン硫酸
塩発酵液を製造した。
【0025】CGMは市販のものを用いた。日本標準飼
料成分表によれば、CGM中のL−リジン/粗蛋白質=
1.73%である。
【0026】次にCGM粉末に対して、L−リジン硫酸
塩発酵液を添加し、L−リジンを強化する実験を行っ
た。L−リジン強化の程度として、大豆粕のL−リジン
/粗蛋白質=6.31以上とすることを目標とした。す
なわち、L−リジン強化後のCGMにおいてL−リジン
/粗蛋白質=10%以上となるように添加液量を定め
た。L−リジン硫酸塩発酵液の添加、混合、乾燥には流
動層攪拌造粒機(スパイラフローコーターmini、フ
ロイント社製)を用いた。L−リジン硫酸塩発酵液は次
の様に添加した。CGM粉末500gを流動層内に仕込
み、吸気量、排気量を調節し、CGMによって良好な流
動状態を形成した。その流動層内にL−リジン硫酸塩発
酵液を2流体ノズルで噴霧した。前述の、L−リジン/
粗蛋白質=10%以上となる量を噴霧した時点で噴霧終
了とした。
【0027】スパイラフローコーター運転条件は次のと
おりであった。 熱風温度 100℃ 流動層内温度 45〜50℃ 排気側ダンバー開度 6→9(備え付け目盛り) 流動層吸気側ダンバー開度 6→10(備え付け目盛り) スリット吸気側ダンバー開度 10(備え付け目盛り) ローター回転数 400rpm アジテーター回転数 1200rpm ランプブレーカー回転数 4000rpm
【0028】本手法によるL−リジン強化後のCGMの
分散性、流動性、嵩密度の評価用コントロールサンプル
として、結晶L−リジン塩酸塩をCGMに添加したもの
を用いた。
【0029】L−リジン硫酸塩発酵液を添加したCGM
とコントロールCGMから、任意に5ヵ所からサンプリ
ングし、各画分でのL−リジン濃度を分析した。第1表
に分析結果を示す。
【0030】
【表1】
【0031】L−リジン硫酸塩発酵液を添加した場合、
結晶L−リジン塩酸塩を添加した場合と比較して、アミ
ノ酸は均一にCGM中に分散された。
【0032】図1にL−リジンを強化したCGMの粒径
分布を、第2表に嵩比重、安息角を示す。本手法によ
り、微粉量が減少し、安息角が小さくなり、ハンドリン
グ性が向上している。また、嵩比重も大きくなってお
り、輸送コストを削減することが可能となる。
【0033】
【表2】
【0034】実施例2:CGF粉末に対して、L−リジ
ン硫酸塩発酵液を添加し、L−リジンを強化する実験を
行った。L−リジン硫酸塩発酵液は実施例1と同様のも
のを用いた。
【0035】CGFは市販のものを用いた。日本標準飼
料成分表によれば、CGF単体でのL−リジン/粗蛋白
質=3.47である。
【0036】次にCGF粉末にL−リジン硫酸塩発酵処
理液を添加し、L−リジンを強化する実験を行った。こ
の際、L−リジン強化の程度を、実施例1と同様にL−
リジン強化後CGF粉末中のL−リジン/粗蛋白質=1
0%以上とすることを目標とした。L−リジン硫酸塩発
酵液の添加、乾燥、造粒は流動層攪拌造粒機(スパイラ
フローコーターmini、フロイント社製)を用いた。
L−リジン硫酸塩発酵液は次の様に添加した。CGF粉
末500gを流動層内に仕込み、吸気量、排気量を調節
し、CGFによって良好な流動状態を形成した。その流
動層内にL−リジン発酵液を2流体ノズルで噴霧した。
前述の、L−リジン/粗蛋白質=10%以上となる量を
噴霧した時点で噴霧終了とした。スパイラフローコータ
ー運転条件は実施例1と同様とした。
【0037】本手法によるL−リジン強化後のCGFの
分散性、流動性、嵩密度の評価用コントロールサンプル
として、結晶L−リジン塩酸塩をCGFに添加したもの
を用いた。
【0038】L−リジン硫酸塩発酵液を添加したCGF
とコントロールCGFから、任意に5ヵ所からサンプリ
ングし、各画分でのL−リジン濃度を分析した。第3表
に分析結果を示す。
【0039】
【表3】
【0040】L−リジン硫酸塩発酵液を添加した場合、
結晶L−リジン塩酸塩を添加した場合と比較して、アミ
ノ酸は均一にCGF中に分散された。
【0041】図2にL−リジンを強化したCGFの粒径
分布を、第4表に嵩比重、安息角を示す。
【0042】本手法により、微粉量が減少し、安息角が
小さくなり、ハンドリング性が向上している。また、嵩
比重も大きくなっており、輸送コストを削減することが
可能となる。
【0043】
【表4】
【0044】実施例3:サッカロース40g/L、硫酸
アンモニウム5g/L、KH2PO4 2g/L、MnS
4・7H2O 20mg/L、FeSO4・7H2O 20
mg/L、MgSO4・7H2O 0.4g/L、酵母エキ
ス2g/LおよびNaCl 0.6g/Lを含有する培地
(pH7.0)に米国特許第5,175,107号明細書
に記載のエシェリア・コリ(Esherichia c
oli)BKIIM B−3996株を接種し、37℃
で36時間培養を行い、L−スレオニン発酵液を製造し
た。
【0045】CGM粉末は実施例1と同様のものを用い
た。日本標準飼料成分表によれば、CGM中のL−スレ
オニン/粗蛋白質=3.20%である。
【0046】次にL−スレオニン発酵液を添加し、L−
スレオニンを強化する実験を行った。この際、L−スレ
オニン強化の程度として、大豆粕のL−スレオニン/粗
蛋白質=3.78以上とすることとした。ここでは、L
−スレオニン/粗蛋白質=4%以上となるように添加液
量を定めた。L−スレオニン発酵液の添加、混合、乾燥
は流動層攪拌造粒機(スパイラフローコーターmin
i、フロイント社製)を用いた。L−スレオニン発酵液
は次の様に添加した。CGM粉末500gを流動層内に
仕込み、吸気量、排気量を調節し、CGMによって良好
な流動状態を形成した。その流動層内にL−スレオニン
発酵液を2流体ノズルで噴霧した。前述の様に、L−ス
レオニン/粗蛋白質=4%以上となる量を噴霧した時点
で噴霧終了とした。スパイラフローコーター運転条件は
実施例1と同様とした。
【0047】本手法によるL−スレオニン強化後のCG
Mの分散性、流動性、嵩密度の評価用コントロールサン
プルとして、結晶L−スレオニンをCGMに添加したも
のを用いた。
【0048】L−スレオニン発酵液を添加したCGMと
コントロールCGMから、任意に5ヵ所からサンプリン
グし、各画分でのL−スレオニン濃度を分析した。第5
表に分析結果を示す。
【0049】
【表5】
【0050】L−スレオニン硫酸塩発酵液を添加した場
合、結晶L−スレオニンを添加した場合と比較して、ア
ミノ酸は均一にCGM中に分散された。
【0051】図3にL−スレオニンを強化したCGMの
粒径分布を、第6表に嵩比重、安息角を示す。
【0052】本手法により、微粉量が減少し、安息角が
小さくなり、ハンドリング性が向上している。また、嵩
比重も大きくなっており、輸送コストを削減することが
可能となる。
【0053】
【表6】
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、従来結晶アミノ酸を添
加する場合に比べ、アミノ酸が均一に強化され、なおか
つハンドリング性に優れ、嵩比重の大きい飼料及び混合
飼料またはそのプレミックスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1によってL−リジンを強化したCG
Mの粒径分布を示すグラフである。
【図2】 実施例2によってL−リジンを強化したCG
Fの粒径分布を示すグラフである。
【図3】 実施例3によってL−スレオニンを強化した
CGMの粒径分布を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 和彦 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 伊藤 寿夫 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社生産技術研究所内 Fターム(参考) 2B150 AA03 AA05 AB20 AC01 AC08 AD02 AD07 CE06 DA44 DA48

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)コーングルテンミール粉末あるいは
    コーングルテンフィード粉末を主体とする飼料原料に
    (b)アミノ酸含量3〜80重量%のアミノ酸発酵液また
    はその処理液を混合した後、または混合しながら乾燥す
    ることを特徴とするアミノ酸で強化した飼料および工業
    生産混合飼料またはそのプレミックス。
  2. 【請求項2】 コーンウェットミリング工程にて得られ
    るコーングルテンミールあるいはコーングルテンフィー
    ドの中間体にアミノ酸含量3〜80重量%のアミノ酸発
    酵液又はその処理液を混合した後、または混合しながら
    乾燥することを特徴とするアミノ酸で強化した飼料およ
    び工業生産混合飼料またはそのプレミックス。
  3. 【請求項3】 アミノ酸がL−リジン、L−スレオニン
    またはL−トリプトファンおよびそれらの混合物である
    請求項1または2記載のアミノ酸で強化した飼料および
    工業生産混合飼料またはそのプレミックス。
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