JP2000332183A - 放熱板付きリードフレーム部材と半導体装置 - Google Patents

放熱板付きリードフレーム部材と半導体装置

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JP2000332183A
JP2000332183A JP13988199A JP13988199A JP2000332183A JP 2000332183 A JP2000332183 A JP 2000332183A JP 13988199 A JP13988199 A JP 13988199A JP 13988199 A JP13988199 A JP 13988199A JP 2000332183 A JP2000332183 A JP 2000332183A
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liquid crystal
adhesive layer
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邦宏 坪崎
Yuji Yamaguchi
雄二 山口
Hitoshi Tanaka
仁志 田中
Yuji Horigome
有二 堀込
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 半導体素子を放熱板に搭載し、且つ、リード
フレームのインナーリードの先端部を放熱板に接着剤層
で接着固定した、放熱性を上げる構造の半導体装置。 【解決手段】 片面に液晶ポリマーからなる接着剤層1
30を配設した放熱板120に、リードフレーム110
のインナーリード先端111Aを接着剤層で固定してお
り、リードフレームおよび放熱板が、銅ないし銅合金か
らなり、液晶ポリマーは、熱膨張係数が15〜20pp
m/°C、吸水率が23°C、24時間、水中浸漬で
0.2%以下、液晶転移温度が270〜360°Cであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子を放熱
板に搭載し、且つ、リードフレームのインナーリード先
端部を放熱板に接着固定する半導体装置と、該半導体装
置を作製するためのリードフレーム部材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置は、電子機器の高性能
化と軽薄短小の傾向からLSIはASICに代表される
ように、ますます高集積化、高機能化の一途をたどって
きており、これに伴いますます半導体装置の多端子化が
求められるようになってきた。そして、多端子IC、特
にゲートアレイやスタンダードセルに代表されるASI
Cあるいは、マイコン、DSP(Digital Si
gnal Processor)等をコストパーフォー
マンス高くユーザに提供するパッケージとしてリードフ
レームを用いたプラスチックQFP(Quad Fla
t Package)が主流となり、現在では300ピ
ンを超えるものまで実用化に至ってきている。これによ
り多端子化に対応してきた。QFPは、4方向にアウタ
ーリードを備えた単層のリードフレームを用いて樹脂封
した構造で、外部回路と電気的に接続するための端子で
あるアウターリードをパッケージの4方向に設けたもの
である。尚、ここで用いられる単層のリードフレーム
は、通常、42合金(42%ニッケル−鉄合金)、銅系
合金等の導電性に優れ、且つ強度が大きい金属板を、フ
オトリソグラフイー技術を用いたエッチング加工方法や
スタンピング法等により、外形加工して作製されてい
る。
【0003】このようなQFPにおいては、従来、図3
(a)に示すような、半導体素子310を放熱板330
に搭載し、且つ、リードフレーム320のインナーリー
ドの先端部を放熱板330に接着剤層340で接着固定
したものも、放熱性を上げる構造として知られている。
リードフレーム320としては、例えば、図3(b)に
示すような形状のものが用いられる。インナーリード
(図3(b)の321)を放熱板330に固定するため
の接着剤層340としては、従来、ポリイミド系熱可塑
性接着剤層やエポキシ系熱硬化性接着剤層を用いてい
た。しかし、ポリイミド系熱可塑性接着剤層やエポキシ
系熱硬化性接着剤層は、共に、比較的吸湿性が高く、半
導体装置をプリント基板に半田実装する際の、熱ストレ
スにより封止材がクラックするポップコーン現象が発生
し易いと言う問題がある。また、ポリイミド系熱可塑性
接着剤層は、一般に熱溶融時の粘度が高く、インナーリ
ードを放熱板に取り付ける際の作業性が良くないと言う
問題がある。また、エポキシ系熱硬化性接着剤層は、取
り付け後、加熱硬化が必要であり、加熱硬化の際、揮発
する有機成分により、インナーリード表面が汚染され、
ICアセンブリ工程で、ボンディング不圧着などの不具
合が生じることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、図3に示
すような、半導体素子310を放熱板330に搭載し、
且つ、リードフレーム320のインナーリード(図3
(b)の321)の先端部を放熱板330に接着剤層3
40で接着固定した、放熱性を上げる構造のQFPにお
いては、半導体装置をプリント基板に半田実装する際
の、熱ストレスにより封止材がクラックする、いわゆる
ポップコーン現象が発生するため、その対応が求められ
ていた。本発明は、これに対応するもので、図3に示す
ような、半導体素子を放熱板に搭載し、且つ、リードフ
レームのインナーリードの先端部を放熱板に接着剤層で
接着固定した、放熱性を上げる構造のQFPで、プリン
ト基板に半田実装する際に、熱ストレスにより封止材が
クラックするポップコーン現象が発生しないものを提供
しようとするものである。特に、このような半導体装置
を作製するためのリードフレーム部材で、インナーリー
ドを放熱板に取り付ける際の作業性が良く、インナーリ
ード表面が汚染されたり、ICアセンブリ工程で、ボン
ディング不圧着などの不具合が生じることがない、リー
ドフレーム部材を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の放熱板付きリー
ドフレーム部材は、半導体素子を放熱板に搭載し、且
つ、リードフレームのインナーリード先端部を放熱板に
接着固定する半導体装置を作製するための、半導体装置
用のリードフレーム部材であって、片面に液晶ポリマー
からなる接着剤層を配設した放熱板と、リードフレーム
とを有し、リードフレームのインナーリード先端部を放
熱板に、前記液晶ポリマーからなる接着剤層で固定して
おり、且つ、リードフレームおよび放熱板が、銅ないし
銅(Cu)合金からなり、液晶ポリマーは、熱膨張係数
が15〜20ppm/°C、吸水率が23°C、24時
間、水中浸漬で0.2%以下、液晶転移温度が270〜
360°Cであることを特徴とするものである。そし
て、上記において、液晶ポリマーからなる接着剤層の表
面部は、プラズマ処理により、改質されていることを特
徴とするものである。そしてまた、上記において、少な
くとも、放熱板の液晶ポリマーからなる接着剤層を配設
した側と対向する面は、平均粗さRaが0.3μm以上
に粗面化されていることを特徴とするものである。ま
た、上記において、放熱板にディンプルないし貫通孔が
設けられていることを特徴とするものである。また、上
記において、1.5W以上の消費電力を有する半導体装
置用の、リードフレーム部材であることを特徴とするも
のである。また、上記において、QFP(Quad F
lat Package)用のリードフレーム部材であ
ることを特徴とするものである。
【0006】本発明の半導体装置は、半導体素子を放熱
板に搭載し、且つ、リードフレームのインナーリード先
端部を放熱板に接着固定した半導体装置であって、放熱
板の一面上に、液晶ポリマーからなる接着剤層を介し
て、半導体素子を搭載し、且つ、前記接着剤層にて、リ
ードフレームのインナリード先端部を固定しており、前
記リードフレームおよび放熱板が、銅ないし銅(Cu)
合金からなり、液晶ポリマーは、熱膨張係数が15〜2
0ppm/°C、吸水率が23°C、24時間、水中浸
漬で0.2%以下、液晶転移温度が270〜360°C
であることを特徴とするものである。そして、上記にお
いて、液晶ポリマーからなる接着剤層のリードフレー
ム、半導体素子と接触する側は、プラズマ処理により、
改質されていることを特徴とするものである。そしてま
た、上記において、少なくとも、放熱板の液晶ポリマー
からなる接着剤層側の面と対向する面は、平均粗さRa
が0.3μm以上に粗面化されていることを特徴とする
ものである。また、上記において、放熱板にディンプル
ないし貫通孔が設けられていることを特徴とするもので
ある。また、上記において、1.5W以上の消費電力を
有する半導体装置であることを特徴とするものである。
また、上記において、QFP(Quad Flat P
ackage)用であることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明の放熱板付きリードフレーム部材は、こ
のような構成にすることにより、半導体素子を放熱板に
搭載し、且つ、リードフレームのインナーリードの先端
部を放熱板に接着剤層で接着固定した、放熱性を上げる
構造の半導体装置で、プリント基板に半田実装する際、
熱ストレスにより封止材がクラックするポップコーン現
象が発生しない半導体装置を作製するための、リードフ
レーム部材の提供を可能とするものである。そして、更
に、インナーリードを放熱板に取り付ける際の作業性が
良く、インナーリード表面が汚染されたり、ICアセン
ブリ工程(半導体装置作製工程を言う)で、ボンディン
グ不圧着などの不具合が生じることがない半導体装置を
作製するための、リードフレーム部材の提供を可能とす
るものである。具体的には、片面に液晶ポリマーからな
る接着剤層を配設した放熱板と、ダイパッドを持たない
リードフレームとを有し、リードフレームのインナーリ
ード先端部を放熱板に、前記液晶ポリマーからなる接着
剤層で固定しており、且つ、リードフレームおよび放熱
板が、銅ないし銅(Cu)合金からなり、液晶ポリマー
は、熱膨張係数が15〜20ppm/°C、吸水率が2
3°C、24時間、水中浸漬で0.2%以下、液晶転移
温度が270〜360°Cであることにより、これを達
成している。
【0008】熱膨張係数が15〜20ppm/°Cであ
ることにより、放熱板とリードフレームを銅ないし銅合
金とした場合には、特に、熱歪による変形が生じにくい
ものとしている。特に、液晶ポリマーとして、広い範囲
の温度範囲(実用の常温から300°Cまでの範囲)
で、その熱線膨張係数を18〜17〔ppm/°C〕の
範囲に抑えることができ、即ち、銅や銅合金の熱線膨張
係数とほぼ等しくできるため、放熱板とリードフレーム
を銅ないし銅合金とした場合には、熱歪による変形が生
じない。これにより、反りの少ない放熱板付きリードフ
レーム部材を作製することができ、ICアセンブリ工程
でボンディング不圧着などの不具合を生じることが無
い。従来のポリイミド系熱可塑性接着剤層、エポキシ系
熱硬 化性接着剤層に比べ、処理の際の温度による品質
の劣化は少なくなる。
【0009】また、吸水率が23°C、24時間、水中
浸漬で0.2%以下、液晶転移温度が270〜360°
Cであることにより、半導体装置を作製した際のポップ
コーン現象が起きにくい。即ち、この放熱板付きリード
フレーム部材を用いた半導体装置がプリント基板に半田
実装されても、液晶ポリマーからなる接着剤層から水蒸
気発生が少なく、封止樹脂を蒸気圧で破壊するポップコ
ーン現象を起こすことが無い。尚、同条件下での、従来
用いられている熱可塑性ポリイミドの吸水率、エポキシ
接着剤の吸水率は、それぞれ、0.8〜1.5%、0.
5〜1.0%である。
【0010】液晶転移温度を270〜360°Cとする
ことにより、半導体装置作製のための作業、半導体装置
をプリント基板に実装する作業に対応できるものとして
いる。尚、液晶ポリマーは、液晶転移温度を、比較的容
易に、半導体装置作製のための作業、半導体装置をプリ
ント基板に実装する作業に対応できる、所望の温度に容
易に作り込むことが可能である。例えば、ワイヤボンデ
ィング温度が200°C、実装のリフロー温度が240
°Cである場合に、液晶転移温度を335°Cとするこ
とが容易にできる。これにより、作業性の良いものとで
きる。また、液晶ポリマーが、熱可塑性で、液晶転移温
度以上では、流動性が良いため、放熱板を貼り付ける際
の、熱圧着作業を比較的低温で効率的に行うことがてき
る。また、エポキシ樹脂のように硬化反応を伴わないた
め有機成分によるリード表面汚染が無く、ICアセンブ
リ工程で、ボンディング不圧着などの不具合を生じるこ
とが無い。
【0011】また、液晶ポリマーからなる接着剤層の表
面部は、プラズマ処理により、表面部を改質し、接着性
を向上させておくことにより、放熱板とリードフレーム
のインナーリードとの境界面、及び放熱板と封止樹脂と
の境界面等での剥離を無くすことができる。尚、プラズ
マ処理による液晶ポリマーからなる接着剤層の表面部の
改質とは、液晶ポリマーの原子(分子)鎖の一部を切
り、接着性が向上するような、分子構造に変化させるこ
とで、例えば、接着剤層の表面部をアルゴンガスを用い
たプラズマ雰囲気中にさらして表面の分子鎖を分断して
官能基の数を増加させるようなことを言う。
【0012】また、少なくとも、放熱板の液晶ポリマー
からなる接着剤層を配設した側と対向する面は、平均粗
さRaが0.3μm以上に粗面化されていることによ
り、更には、放熱板にディンプルないし貫通孔が設けら
れていることにより、放熱板のインナーリード固定面側
と対向する側の面での、放熱板と封止樹脂との密着を上
げ、放熱板と封止樹脂との境界面での剥離を無いものと
できる。
【0013】特に、1.5W以上の消費電力を有する半
導体装置用である場合には、有効である。適用する半導
体装置としては、QFP(Quad Flat Pac
kage)が上げられる。
【0014】本発明の半導体装置は、このような構成に
することにより、半導体素子を放熱板に搭載し、且つ、
リードフレームのインナーリードの先端部を放熱板に接
着剤層で接着固定した、放熱性を考慮した構造の半導体
装置で、プリント基板に半田実装する際、熱ストレスに
より封止材がクラックするポップコーン現象が発生しな
い半導体装置の提供を可能とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づい
て説明する。図1は本発明の放熱板付きリードフレーム
部材の実施の形態の1例を示した図で、図1(a)はそ
の一断面図で、図1(b)はその平面図である。また、
図2(a)〜図2(d)は、図1に示す放熱板付きリー
ドフレーム部材の製造方法の1例を示した工程断面図
で、図2(d)〜図2(g)は、図1に示す放熱板付き
リードフレーム部材を用いた本発明の半導体装置の形成
工程を説明するための断面図で、図2(g)は本発明の
半導体装置の一断面図である。図1、図2中、110は
リードフレーム、111はインナーリード、111Aは
インナーリード先端部、112はアウターリード、11
4はダムバー、115はフレーム(枠部)、120は放
熱板、130は液晶ポリマーからなる接着剤層、210
はプレス型、220は加熱治具、230は半導体素子、
240はボンディングワイヤ、250封止用樹脂であ
る。
【0016】まず、本発明の放熱板付きリードフレーム
部材の実施の形態の1例を図1に基づいて説明する。本
例は、図3(a)に示すような、半導体素子を放熱板に
搭載し、且つ、リードフレームのインナーリード先端部
を放熱板に接着固定する方式の、QFP半導体装置を作
製するための、半導体装置用のリードフレーム部材であ
る。そして、図1(a)に示すように、片面に液晶ポリ
マーからなる接着剤層130を配設した放熱板120
と、リードフレーム110とを備えており、リードフレ
ーム110のインナーリード先端部111Aを放熱板1
20に、液晶ポリマーからなる接着剤層120で固定し
ているものである。
【0017】液晶ポリマーは、熱膨張係数が15〜20
ppm/°C、吸水率が23°C、24時間、水中浸漬
で0.2%以下、液晶転移温度が270〜360°Cで
あるものを用いる。これに伴い、リードフレーム110
および放熱板120の材質としては、銅ないし銅(C
u)合金を用いる。
【0018】QFP半導体装置を作製し、実装する際
に、ポップコーン現象を生じることが無いとともに、封
止樹脂との界面での剥れが生じないことも必要で、液晶
ポリマー表面部をブラズマ処理により、封止樹脂との接
着性が向上するように改質したり、放熱板にディンプル
や貫通孔を設けておくと良い。
【0019】変形例としては、ダイパッド備えたリード
フレームを用い、リードフレームの、インナーリード先
端部を含むダイパッド側の領域全体を、放熱板に、液晶
ポリマーからなる接着剤層で固定する構造のリードフレ
ーム部材が挙げられる。変形例は、構造的には図1に示
す本例よりも強固となるが、本例より放熱性が劣り、且
つ構造が複雑であることより、封止樹脂剥がれ等が発生
し易い。
【0020】
【実施例】実施例は、図1に示す放熱板付きリードフレ
ーム部材の例で、図2に示す製造方法にて形成した。リ
ードフレーム110は、0.15mm厚の銅合金EFT
EC−64T(古河電工株式会社製)を素材として用
い、後述するように、エッチング加工、プレス加工にて
外形加工したものを用いた。放熱板120は、70μm
厚さ電解銅箔を用いた。また、液晶ポリマーからなる接
着剤層130としては、ジャパンゴアテック株式会社製
のBIACTMフィルムを用いたものである。同合金の線
熱膨張係数は17ppm/°C、液晶ポリマーからなる
接着剤層130の諸特性は、以下の表1通りである。
尚、参考として、熱可塑性ポリイミド、カプトン(東レ
・デュポン社製)の諸特性も挙げておく。
【0021】
【表1】 上記のように、本実施例で使用した液晶ポリマーは、各
特性の面で、優れているものである。また、液晶ポリマ
ーからなる接着剤層130として用いた、ジャパンゴア
テック株式会社製のBIACTMフィルムの構造は以下の
ように表される。
【0022】
【化学式1】
【0023】上記実施例の放熱板付きリードフレーム部
材を以下のようにして作製した。図2に基づいて説明す
る。先ず、一般的に知られている電解銅めっき方法によ
り、70μm厚さに電解銅箔(帯状)を形成し、この電
解銅箔(帯状)の光沢面側にプラズマ処理により表面改
質された液晶ポリマーからなるジャパンゴアテック社製
のBIACTMフィルムをラミネートして、電解銅箔の一
面に液晶ポリマー層を貼り付けた複合材料を得た後、プ
レスにより複合材料を放熱板120の形状に打ち抜いて
(図2(a))、液晶ポリマーからなる接着剤層130
をその一面に設けた放熱板120を得た。(図2
(b)) 尚、銅箔の形成は、めっき剥離製の良い帯状の導電性基
板を電極として、例えば、下記組成のめっき浴中で、連
続的に搬送しながらめっき形成し、これを剥がすことに
よって得られる。 (めっき浴組成) CuSO4 ・5H2 O 200g/l H2 SO4 50g/l HCl 0.15ml/l(Clとして60ppm)
【0024】一方、リードフレーム110については、
0.15厚の銅合金EFTEC−64T(古河電工株式
会社製)を素材として、この両面に重クロム酸カリウム
を感光剤とするカゼインレジストをその両面に塗布形成
して、所定のパターン版を用い両面のレジストの所定領
域を所定の光源(キセノンランプ)で露光し、現像、乾
燥、ベーキング、硬膜処理等を経た後、レジストを耐エ
ッチングマスクとして所定形状に外形加工した。レジス
トの剥離は熱アルカリ液にて行い、剥離後洗浄処理等を
施した。エッチング加工後の段階では、インナーリード
先端部が互いにその先端で、連結部により一体的に連結
した状態とした。(図示していない) これは、エッチング加工時に、インナーリード部を連結
しておいた方が変形の発生が生じないためである。次い
で、プレスにより、前述の連結部を除去し、所望の形状
のリードフレーム110を得た。次いで、放熱板110
の一面に設けられた液晶ポリマーからなる接着剤層13
0上にリードフレームを置いた状態で、リードフレーム
110と放熱板120とを位置合わせした後、約360
°Cの加熱治具220を用い、リードフレーム110と
放熱板120とを液晶ポリマーからなる接着剤層130
を介して熱圧着しし(図2(c))、加熱治具220よ
り取り出して、実施例の放熱板付きリードフレームを得
た。(図2(d)) このようにして、本実施例の放熱板付きリードフレーム
を作製した。
【0025】次に、このようにして得られた放熱板付き
リードフレーム部材を用いて、以下のようにして、半導
体装置を作製した。図2(d)の状態から、放熱板12
0の液晶ポリマーからなる接着剤層130上に導電性ペ
ースト(日本エイブルスティック社製、エイブルボンド
8390)を用いて、半導体素子230を搭載した後、
ワイヤボンディングにより半導体素子の端子とリードフ
レーム110のインナーリード先端111Aとをボンデ
ィングワイヤにより接続した。(図2(e)) 次いで、エポキシ樹脂を用い、トランスファーモールド
法により、樹脂封止した。(図2(f)) この後、リードフレーム110のダムバー切断、アウタ
ーリードの成形を行って、半導体装置を得た。(図2
(g))
【0026】こうして得られた半導体装置を、155m
m×70mm×3mmの4層プリント基板(図示してい
ない)に半田実装し、自然対流時のパッケージ熱抵抗を
測定したところ、21°C/Wと良好であった。さら
に、こうして得られた半導体装置を85°C、85%R
Hの高温高湿雰囲気に168時間放置後、赤外線リフロ
ー炉(最高温度240°C,15秒)に3回通した後、
超音波探傷装置にて、パッケージ内部界面の剥離および
封止材のクラックの有無を評価したところ、これ等の欠
陥の発生は無かった。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上記のように、導体素子を
放熱板に搭載し、且つ、リードフレームのインナーリー
ドの先端部を放熱板に接着剤層で接着固定した、半導体
装置で、プリント基板に半田実装する際の、熱ストレス
により封止材がクラックする、いわゆるポップコーン現
象が発生しないものの提供を可能とした。同時に、その
ような半導体装置を作製するための放熱板付きリードフ
レーム部材の提供を可能とした。特に、1.5W以上の
消費電力を有する半導体装置については有効で、このよ
うな、QFPの作製を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放熱板付きリードフレーム部材の実施
の形態の1例を示した図
【図2】図2(a)〜図2(d)は、図1に示す放熱板
付きリードフレーム部材の製造方法の1例を示した工程
断面図で、図2(d)〜図2(g)は、図1に示す放熱
板付きリードフレーム部材を用いた本発明の半導体装置
の形成工程を説明するための断面図である。
【図3】放熱板付き半導体装置を説明するための図
【符号の説明】
110 リードフレーム 111 インナーリード 111A インナーリード先端部 112 アウターリード 114 ダムバー 115 フレーム(枠部) 120 放熱板 130 液晶ポリマーからなる接着剤
層 210 プレス型 220 加熱治具 230 半導体素子 240 ボンディングワイヤ 250 封止用樹脂 310 半導体素子 320 リードフレーム 321 インナーリード 322 アウターリード 324 ダムバー 325 フレーム(枠部) 330 放熱板 340 接着剤層 350 ボンディングワイヤ 360 封止用樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 仁志 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 堀込 有二 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 4M109 AA01 BA01 CA21 DA02 DB04 EA02 FA01 GA05 5F067 AA03 AA07 AA11 AB03 BE02 BE10 CA04 CC03 CC09 DA05 DE07 EA04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子を放熱板に搭載し、且つ、リ
    ードフレームのインナーリード先端部を放熱板に接着固
    定する半導体装置を作製するための、半導体装置用のリ
    ードフレーム部材であって、片面に液晶ポリマーからな
    る接着剤層を配設した放熱板と、リードフレームとを有
    し、リードフレームのインナーリード先端部を放熱板
    に、前記液晶ポリマーからなる接着剤層で固定してお
    り、且つ、リードフレームおよび放熱板が、銅ないし銅
    (Cu)合金からなり、液晶ポリマーは、熱膨張係数が
    15〜20ppm/°C、吸水率が23°C、24時
    間、水中浸漬で0.2%以下、液晶転移温度が270〜
    360°Cであることを特徴とする放熱板付きリードフ
    レーム部材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、液晶ポリマーからな
    る接着剤層の表面部は、プラズマ処理により、改質され
    ていることを特徴とする放熱板付きリードフレーム部
    材。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2において、少なくと
    も、放熱板の液晶ポリマーからなる接着剤層を配設した
    側と対向する面は、平均粗さRaが0.3μm以上に粗
    面化されていることを特徴とする放熱板付きリードフレ
    ーム部材。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3において、放熱板にデ
    ィンプルないし貫通孔が設けられていることを特徴とす
    る放熱板付きリードフレーム部材。
  5. 【請求項5】 1.5W以上の消費電力を有する半導体
    装置用の、リードフレーム部材であることを特徴とす
    る、請求項1ないし4記載の放熱板付きリードフレーム
    部材。
  6. 【請求項6】 QFP(Quad Flat Pack
    age)用のリードフレーム部材であることを特徴とす
    る、請求項1ないし5に記載の放熱板付きリードフレー
    ム部材。
  7. 【請求項7】 半導体素子を放熱板に搭載し、且つ、リ
    ードフレームのインナーリード先端部を放熱板に接着固
    定した半導体装置であって、放熱板の一面上に、液晶ポ
    リマーからなる接着剤層を介して、半導体素子を搭載
    し、且つ、前記接着剤層にて、リードフレームのインナ
    ーリード先端部を固定しており、前記リードフレームお
    よび放熱板が、銅ないし銅(Cu)合金からなり、液晶
    ポリマーは、熱膨張係数が15〜20ppm/°C、吸
    水率が23°C、24時間、水中浸漬で0.2%以下、
    液晶転移温度が270〜360°Cであることを特徴と
    する半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、液晶ポリマーからな
    る接着剤層のリードフレーム、半導体素子と接触する側
    は、プラズマ処理により、改質されていることを特徴と
    する半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、少なくとも、放熱板
    の液晶ポリマーからなる接着剤層側の面と対向する面
    は、平均粗さRaが0.3μm以上に粗面化されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項8ないし9において、放熱板に
    ディンプルないし貫通孔が設けられていることを特徴と
    する半導体装置。
  11. 【請求項11】 1.5W以上の消費電力を有する半導
    体装置であることを特徴とする、請求項8ないし10に
    記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 QFP(Quad Flat Pac
    kage)用であることを特徴とする、請求項8ないし
    11に記載の半導体装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082301A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Japan Gore Tex Inc 接着テープ及び半導体装置
JP5871407B1 (ja) * 2014-09-19 2016-03-01 日東電工株式会社 偏光板
JP7377779B2 (ja) 2020-08-12 2023-11-10 ニチコン株式会社 ヒータユニット、およびその製造方法

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