JP2000330168A - ストロボ内蔵カメラ - Google Patents

ストロボ内蔵カメラ

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JP2000330168A
JP2000330168A JP11235678A JP23567899A JP2000330168A JP 2000330168 A JP2000330168 A JP 2000330168A JP 11235678 A JP11235678 A JP 11235678A JP 23567899 A JP23567899 A JP 23567899A JP 2000330168 A JP2000330168 A JP 2000330168A
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充雄 真鍋
Kazuaki Nagata
和章 永田
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英雄 小林
Kenji Yamane
健二 山根
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    • G03B15/05Combinations of cameras with electronic flash apparatus; Electronic flash units
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラ本体の収納位置と発光位置とに移動する
ことができる可動式のストロボであって、ストロボ放電
管が前後移動して照射角を切り換えることができるスト
ロボ内蔵カメラにおいて、ストロボを移動させる第1カ
ム面とストロボ放電管を移動させる第2カム面とが形成
されたカム部材を有する移動機構を設けることにより、
ストロボとストロボ放電管とを移動させるための移動機
構を簡素化する。 【解決手段】本発明は、ストロボ10を移動させる第1
カム面32とストロボ放電管14を移動させる第2カム
面34とが形成されたカム板20等から移動機構18を
構成することにより、構造の簡単な移動機構18を提供
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はストロボ内蔵カメラ
に係り、特に収納位置と発光位置とに移動することがで
きる可動式のストロボであって、そのストロボ放電管が
前後移動して照射角を切り換えることができるストロボ
が内蔵されたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のストロボ内蔵カメラとして、特
開平10−104696号公報に開示されたカメラがあ
る。斯かるカメラのストロボは、撮影レンズ鏡胴の沈
胴、繰り出し及びズーム動作に連動して駆動されるよう
に構成されており、撮影レンズ鏡胴の沈胴時、即ち電源
がOFFの状態の時にはカメラ本体に収納されている。
また、電源がONされて撮影レンズ鏡胴が初期位置に繰
り出されると、前記ストロボは、カメラ本体から突出移
動されて発光位置に移動され、そして、撮影レンズ鏡胴
のズーム動作に連動して、そのストロボ放電管が前後移
動することにより、ズーム位置に応じた照射角に切り換
えられるように構成されている。
【0003】ところで、前記ストロボとストロボ放電管
の移動機構は、駆動カム、レバー、スライド板、駆動レ
バー、駆動スプリング、及びコンロッド等の部材から構
成されている。前記駆動カムには、ギア列を介して駆動
用モータの出力軸が連結されており、このモータの駆動
力で駆動カムが回転されると、この駆動カムのカム面に
従動される前記レバー、スライド板、駆動レバー、駆動
スプリング、及びコンロッド等の動作によってストロボ
が所定の位置に移動され、そして、ストロボ放電管が所
定の照射角位置に移動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平10−104696号公報のストロボ内蔵カメラ
は、ストロボとストロボ放電管の移動機構が駆動カム、
レバー、スライド板、駆動レバー、駆動スプリング、及
びコンロッド等の多数の部材から構成されているので、
機構が複雑になるという欠点がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、収納位置と発光位置とに移動することができる
可動式のストロボであって、そのストロボ放電管が前後
移動して照射角を切り換えることができるストロボが内
蔵されたカメラにおいて、ストロボとストロボ放電管と
を簡単な移動機構で移動させることができるストロボ内
蔵カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
前記目的を達成するために、カメラ本体に収納される収
納位置とカメラ本体から突出される発光位置とに移動可
能な可動式のストロボであって、そのストロボ放電管が
前後移動可能な照射角切換式のストロボを内蔵したカメ
ラにおいて、前記ストロボとストロボ放電管とを移動さ
せる移動機構には、カメラ本体に所定の方向に移動自在
に配置されるとともに、ストロボを移動させる第1カム
面とストロボ放電管を移動させる第2カム面とが形成さ
れたカム部材が備えられ、該カム部材が第1移動範囲で
移動すると、第1カム面に従ってストロボが移動され、
カム部材が前記第1移動範囲を超えた第2移動範囲で移
動すると、第2カム面に従ってストロボ放電管が移動さ
れることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、前記目的を達成す
るために、カメラ本体に収納される収納位置とカメラ本
体から突出される発光位置とに移動可能な可動式のスト
ロボであって、そのストロボ放電管が前後移動可能な照
射角切換式のストロボを内蔵したカメラにおいて、前記
ストロボとストロボ放電管とを移動させる移動機構は、
カメラ本体に所定の方向に移動自在に配置されるととも
に、第1移動範囲で移動するとストロボを移動させる第
1移動部材と、前記第1移動部材にカム手段を介して連
結されるとともに、第1移動部材が前記第1移動範囲を
超えた第2移動範囲で移動すると、前記カム手段によっ
て連動されてストロボ放電管を移動させる第2移動部材
とを備えていることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、前記目的を達成す
るために、カメラ本体に収納される収納位置とカメラ本
体から突出される発光位置とに移動可能な可動式のスト
ロボであって、そのストロボ放電管が前後移動可能な照
射角切換式のストロボを内蔵したカメラにおいて、前記
ストロボとストロボ放電管とを移動させる移動機構は、
カメラ本体に所定の方向に移動自在に配置されるととも
に、ストロボを移動させる第1カム面とストロボ放電管
を移動させる第2カム面とが形成されたカム部材と、カ
ム部材を前記所定の方向に移動させるカム移動部材と、
カム部材の第1カム面に当接される第1カムフォロア
と、ストロボに動力を伝達する動力伝達部材とが設けら
れ、カム部材が第1移動範囲で移動され第1カムフォロ
アが第1カム面にガイドされて従動されることにより、
動力伝達部材からストロボに動力が伝達されて該ストロ
ボを移動させるストロボ移動部材と、カム部材の第2カ
ム面に当接されるとともにストロボ放電管に連結された
第2カムフォロアと、該第2カムフォロアを前後方向に
移動自在に支持する支持部材とが設けられ、カム部材が
前記第1移動範囲を超えた第2移動範囲で移動され第2
カムフォロアが第2カム面と前記支持部材とにガイドさ
れて従動されることにより、ストロボ放電管を移動させ
るストロボ放電管移動部材と、から成ることを特徴とす
る。
【0009】請求項1記載の発明によれば、ストロボを
移動させる第1カム面とストロボ放電管を移動させる第
2カム面とが形成されたカム部材を備え、このカム部材
を第1移動範囲で移動させると、第1カム面に従ってス
トロボが移動し、カム部材を前記第1移動範囲を超えた
第2移動範囲で移動させると、第2カム面に従ってスト
ロボ放電管が移動する。したがって、本発明は、一つの
カム部材の第1及び第2移動動作によって、ストロボと
ストロボ放電管とを移動させることができるので、スト
ロボとストロボ放電管とを簡単な移動機構で移動させる
ことができる。
【0010】請求項2記載の発明によれば、ストロボを
移動させる第1移動部材と、ストロボ放電管を移動させ
る第2移動部材とをカム手段を介して連結し、第1移動
部材の第1移動範囲の移動でストロボを移動させ、この
第1移動範囲を超えた第2移動範囲で第1移動部材が移
動すると、第2移動部材がカム手段を介して連動してス
トロボ放電管が移動する。よって、本発明は、第1移動
部材で第2移動部材をカム手段で連動させる機構を採用
したので、各々の移動部材を独立した機構で移動させる
ものよりも、その移動機構の構造を簡素化することがで
きる。また、カム手段を利用した連動機構なので、第1
移動部材に対する第2移動部材の動作タイミングの設定
が容易になる。
【0011】請求項3記載の発明によれば、ストロボと
ストロボ放電管の移動機構をカム部材、カム移動部材、
ストロボ移動部材、及びストロボ放電管移動部材で構成
し、部品点数を削減したので、移動機構を簡素化するこ
とができる。斯かる移動機構によれば、カメラの電源を
ONにすると、カム移動部材が所定量移動し、これに連
動してカム部材が第1移動範囲で移動する。この第1移
動範囲の移動によって、ストロボ移動部材の第1カムフ
ォロアが第1カム面にガイドされて従動し、ストロボ移
動部材の動力伝達部材からストロボに動力が伝達される
ので、ストロボが収納位置から発光位置に移動する。ま
た、カメラの電源をOFFにすると、先とは逆の動作が
行われ、ストロボがカメラ本体の収納位置に移動する。
【0012】一方、ストロボ放電管の照射角を切り換え
る場合には、カム移動部材によってカム部材を第2移動
範囲で移動する。この第2移動範囲の移動によって、ス
トロボ放電管移動部材の第2カムフォロアが第2カム面
と支持部材とにガイドされて従動し、第2カムフォロア
に連結されたストロボ放電管が前後移動するので、スト
ロボ放電管の照射角を切り換えることができる。
【0013】請求項4記載の発明によれば、カム部材と
カム移動部材とをばねを介して連結したので、カム部材
に加わる外力をばねで吸収することができる。これによ
り、カム移動部材には外力が加わらないので、悪戯等の
外力から移動機構を保護することができる。特に電動の
場合には、外力を吸収しなければ外力がカム移動部材を
介してモータに伝達し、モータが故障する場合があるの
で、外力を構造の簡単なばねで吸収することにより、構
造の簡単な外力吸収構造でモータを保護することができ
る。
【0014】請求項5記載の発明によれば、ストロボ移
動部材を倍速レバーで構成したので、カム部材の移動ス
トロークを倍速させてストロボに動力を伝達することが
できる。これにより、本発明は、カム部材の移動ストロ
ークを短くしてストロボを移動させることができるの
で、移動機構にかかる消費電力を削減することができる
とともに、ストロボを瞬時に移動させることができる。
【0015】請求項6記載の発明によれば、付勢手段に
よってストロボを発光位置に向けて付勢したので、スト
ロボをガタなくスムーズに発光位置に位置させることが
できる。また、発光位置に位置されたストロボに収納方
向の外力が加わると、ストロボは付勢手段の付勢力に抗
して収納されるので、付勢手段によってその外力を吸収
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るストロボ内蔵カメラの好ましい実施の形態を詳述す
る。
【0017】図1は、ストロボ10がカメラ本体12に
収納された状態を示す断面図であり、図2はストロボ1
0が発光位置に位置されてストロボ放電管14がWID
E端に位置している状態を示す断面図、図3はストロボ
放電管14がTELE端に位置している状態を示す断面
図である。
【0018】これらの図に示すストロボ10は、図2、
図3において二点鎖線で示す撮影レンズ鏡胴16の沈
胴、繰り出し及びズーム動作に連動して動作されるもの
であり、撮影レンズ鏡胴16の沈胴時には図1の収納位
置に位置され、撮影レンズ鏡胴16が繰り出されてWI
DE端(初期位置)に位置された時には図2の発光位
置、そして、撮影レンズ鏡胴16がズーム動作されTE
LE位置に位置された時には図3の位置にそれぞれ位置
される。
【0019】次に、前記ストロボ10及びストロボ放電
管14を移動させるための、第1の実施の形態の移動機
構18について説明する。
【0020】移動機構18は図4に示すように、カム板
(カム部材に相当)20、カムラック(カム移動部材に
相当)22、倍速レバー(ストロボ移動部材に相当)2
4、及びカムフォロア(ストロボ放電管移動部材の一部
である第2カムフォロアに相当)26等から構成され
る。
【0021】カム板20の中央部及び下部には、一対の
長孔28、28が形成され、これらの長孔28、28
は、若干量右方向に傾斜して平行に形成されている。こ
のカム板20は、図1〜図3に示すように前記長孔2
8、28を、カメラ本体12に突設された一対のガイド
ピン30、30に嵌合させることによりカメラ本体12
に取り付けられる。このように取り付けられたカム板2
0に上下方向の動力が伝達されると、カム板20は長孔
28、28とガイドピン30、30とにガイドされて右
斜め上方、及び右斜め下方に斜行移動することができ
る。
【0022】また、カム板20には図4に示すように、
ストロボ10を移動させる第1カム面32と、ストロボ
放電管14を移動させる第2カム面34とが形成されて
いる。これらのカム面32、34については後述する。
【0023】カムラック22には、上下一対の長孔3
6、36が鉛直方向に形成され、この長孔36、36を
前記ガイドピン30、30(図1〜図3参照)に嵌合さ
せることにより、カムラック22がカメラ本体12に取
り付けられる。また、カムラック22の図4上左側面に
は、ラック38が鉛直方向に形成されている。このラッ
ク38には、カメラ本体12に設けられたピニオン40
が噛合され、ピニオン40は図示しない駆動モータの出
力軸に減速ギアを介して連結されている。したがって、
前記駆動モータが駆動されると、その動力がカムラック
22に伝達されるので、カムラック22は長孔36、3
6とガイドピン30、30とにガイドされて上下方向に
移動することができる。
【0024】カムラック22とカム板20とは、引張り
ばね42によって連結されている。即ち、引張りばね4
2の上端部が、カムラック22の右側部に突設されたフ
ック23に係止され、引張りばね42の下端部がカム板
20の右側部に突設されたフック21に係止されてい
る。これにより、カム板20とカムラック22とは、引
張りばね42の付勢力によって互いに近づく方向に付勢
された状態で連結されている。したがって、カムラック
22が上方向に移動すると、カム板20は引張りばね4
2に引っ張られて上方向に移動する。また、カム板20
に下方向の外力が加わると、引張りばね42が伸びるこ
とにより前記外力を吸収することができる。これによ
り、外力がカムラック22に加わってラック38やピニ
オン40が破損するのを防止することができる。
【0025】カム板20の左側部にはストッパ片44が
突設され、これに対応してカムラック22の左側部にも
ストッパ片46が突設されている。これらのストッパ片
44、46は、引張りばね42の付勢力によって当接さ
れている。したがって、カムラック22が下方向に移動
されると、カム板20のストッパ片44がカムラック2
2のストッパ片46に押下されることにより、カム板2
0が下方向に移動する。
【0026】倍速レバー24は、ピン48を介してカメ
ラ本体12に回動自在に取り付けられている。この倍速
レバー24の右斜め上方に伸びるアーム25の先端には
ピン50(動力伝達部材に相当)が設けられ、このピン
50は、ストロボ10を移動(開閉)させるレバー52
の長孔54に嵌合されている。レバー52は、軸56に
回動自在に支持され、この軸56にストロボ10のスト
ロボケース11が回動自在に支持されている。また、軸
56には、図示しないコイルばねが挿入配置され、この
コイルばねの付勢力によってストロボ10は閉方向(収
納方向)に付勢されている。
【0027】アーム25の下部には、カムフォロア(第
1カムフォロアに相当)58が取り付けられている。カ
ムフォロア58は、引張りばね(付勢手段に相当)60
を介してカメラ本体12に支持されているので、この引
張りばね60の付勢力によって倍速レバー24は、ピン
48を回動支点として反時計回り方向に付勢された状態
でカメラ本体12に取り付けられている。また、前記カ
ムフォロア58は図1、図2に示すように、カム板20
に形成された第1カム面32に、引張りばね60の付勢
力によって押圧当接されている。
【0028】したがって、倍速レバー24は、カム板2
0の第1カム面32に従動されるので、図1の状態から
カム板20が上方に移動されていくと、カム板20の移
動に連動して倍速レバー24がピン48を支点として反
時計回り方向に回動していく。つまり、カムフォロア5
8が引張りばね60によって付勢されているので、カム
板20を上昇させれば、引張りばね60の付勢を解く方
向、即ち、反時計回り方向に倍速レバー24が回動す
る。この方向に倍速レバー24が回動していくと、カム
板20の移動ストロークが倍速レバー24に倍速されて
レバー52に伝達される。これにより、レバー52が軸
56を中心に時計回り方向に回動していき、そして、レ
バー52の上面53が、ストロボケース11の内面に取
り付けられた突片62に当接し、ストロボケース11を
上方に押圧する。この動作によって、ストロボケース1
1が軸56を中心に時計回り方向に回動していき、図2
に示した発光位置に位置する。よって、ストロボ10
は、引張りばね60の付勢力によって発光位置に保持さ
れる。なお、図1から図2に示したカム板20の移動範
囲が、請求項1、3に記載の第1移動範囲に相当する。
【0029】一方、カムフォロア26は、図4の如くロ
ッド(支持部材に相当)64にスライダ(ストロボ放電
管移動部材に相当)66を介してスライド移動自在に取
り付けられている。ロッド64は、ストロボケース11
の下部に水平方向に配設され、これにより、カムフォロ
ア26は前後方向にスライド移動することができる。ま
た、スライダ66には、ストロボ放電管14の反射笠6
8の下部が連結されているので、カムフォロア26がス
ライド移動されることにより、ストロボ放電管14が反
射笠68とともに前後して照射角が切り換えられる。
【0030】更に、カムフォロア26は、ロッド64に
挿通された圧縮ばね70の先端部に連結されている。こ
の圧縮ばね70の基端部はストロボケース11の後端部
に固定されている。したがって、カムフォロア26は、
圧縮ばね70の付勢力で前方に付勢されるので、ストロ
ボ放電管14は、WIDE方向に付勢された状態でスト
ロボケース11に取り付けられている。なお、圧縮ばね
70に代えて引張りばねを設けてもよい。この場合、引
張りばねは、スライダ66とストロボケース11の前部
との間に配置する。符号72は、ストロボケース11の
前面に取り付けられた透明窓である。
【0031】カムフォロア26は図1〜図3に示すよう
に、カム板20の上部に形成された開口部20A内に配
置され、この開口部20Aの左側縁に第2カム面34が
形成されている。この第2カム面34は、カム板20の
図1から図2に示した第1移動範囲において、カムフォ
ロア26に動力を与えないように、つまり、カムフォロ
ア26を逃がすように左斜め上方向に傾斜して形成され
ている。したがって、カム板20の第1移動範囲におい
ては、カム面34からカムフォロア26に動力が伝達さ
れないので、ストロボ放電管14はWIDE端の位置で
保持される。一方、カム板20が図2から図3に示す第
2移動範囲で移動されると、カムフォロア26がカム面
34に押され、そして、圧縮ばね70の付勢力に抗して
後方に移動する。よって、第2移動範囲の終端位置であ
る図3の位置において、ストロボ放電管14がTELE
位置に位置される。
【0032】次に、前記の如く構成されたストロボ10
とストロボ放電管14の移動機構18の作用について説
明する。
【0033】まず、図1のカメラ電源OFFの状態か
ら、カメラの電源をONにすると、モータに電力が供給
されてピニオン40が図1上反時計回り方向に回転す
る。これにより、カムラック22が上方に移動されてい
くので、カム板20が引張りばね42に引っ張られて右
斜め上方に移動されていく。
【0034】カム板20が前記方向に移動されていく
と、カム面32とカムフォロア58と引張りばね60の
作用によって、倍速レバー24がピン48を支点として
反時計回り方向に回動していく。そして、前記方向に倍
速レバー24が回動していくと、カム板20の移動スト
ロークが倍速レバー24に倍速され、そして、カム板2
0の動力が倍速レバー24及びピン50を介してレバー
52に伝達される。これにより、カム板20の少ない移
動ストロークでレバー52が軸56を中心に時計回り方
向に大きく回動していき、そして、レバー52の上面5
3が突片62に当接し、ストロボケース11を上方に押
圧する。この動作によって、ストロボ10が図1の収納
位置から発光位置に向けて開いていき、そして、カム板
20が第1移動範囲の終端まで移動されると、図2の如
くストロボ10が発光位置に位置し、ストロボ放電管1
4がWIDE位置に位置する。この位置で前記モータに
供給される電力が一旦停止し、この時、撮影レンズ鏡胴
16はWIDE端の初期位置で停止する。また、発光位
置において、カムフォロア26は、圧縮ばね70の付勢
力で第2カム面34に押圧当接されているので、ストロ
ボ放電管14はWIDE位置に保持される。なお、電源
をOFFにすると、前記モータが先とは逆方向に回転駆
動され、カムラック22及びカム板20が下方に移動さ
れるので、倍速レバー24が時計回り方向に回動し、ス
トロボ10が閉じる。これにより、図1の収納位置にス
トロボ10が戻る。
【0035】次に、ストロボ放電管14の照射角を切り
換える場合には、前記モータに電力を供給し、ピニオン
40を図2上反時計回り方向に回転する。これにより、
カムラック22が上方に更に移動されていき、そして、
カム板20も引張りばね42に引っ張られて右斜め上方
に更に移動されていく。
【0036】カム板20が移動されていくと、カムフォ
ロア26が第2カム面34に押されるとともにロッド6
4にガイドされて後方に移動していき、そして、カム板
20の第2移動範囲の終端位置である図3の位置におい
て、ストロボ放電管14はTELE位置に位置する。
【0037】また、ストロボ放電管14をTELE位置
からWIDE位置に切り換える場合には、前記ピニオン
40を図3上時計回り方向に回動させれば良い。これに
より、カムフォロア26がカム面34に押圧当接された
状態で前方に移動するので、ストロボ放電管14がWI
DE位置側に切り換えられる。
【0038】したがって、カム板20を図2から図3に
示した第2移動範囲で移動させることにより、ストロボ
放電管14による照射角の切り換えが行われ、そして、
これに連動して撮影レンズ鏡胴16によるズーミングも
行われる。即ち、ズーミングに対応した照射角にストロ
ボ放電管14の照射角が切り換えられる。
【0039】図5は、ストロボ10が収納された電源O
FF時において、ストロボ10に開方向の外力Fが加え
られた時の状態を示す図である。
【0040】前記外力Fがストロボ10に加わると、ス
トロボ10は、ストロボ10を閉方向に付勢するコイル
ばねの付勢力に抗して、軸56を回動中心として開方向
に回動していく。この時、カムフォロア26は、カム面
34に対向するカム面35に沿って上方に移動されてい
く。したがって、カムフォロア26の力はカム板20に
伝達しない。そして、図5の状態において外力Fを解く
と、前記コイルばねの付勢力によってストロボ10が図
1の位置に復帰する。したがって、ストロボ10に前記
外力Fが加わっても、モータを含む移動機構18は故障
せず、また、外力Fを解けばストロボ10は元の収納位
置に復帰する。
【0041】図6は、ストロボ10に閉方向の外力Fを
加えた状態で電源をONにした時の説明図である。
【0042】電源をONにすると、カム板20が上昇す
るので、カム板20の開口部20Aの下面35Aがカム
フォロア26に当接する。これによって、カム板20の
上昇移動は停止され、カムラック22のみが上昇移動
し、引張りばね42が伸ばされていく。したがって、モ
ータの動力は引張りばね42に吸収され、カム板20に
伝達しない。一方、引張りばね42の復元力は、カム板
20にかかるので、図6の状態において外力Fを解く
と、引張りばね42の復元力でカム板20が上昇し、よ
って、ストロボ10が発光位置に位置する。したがっ
て、ストロボ10に前記外力Fを加えた状態で電源をO
Nにしても、モータを含む移動機構18は故障せず、ま
た、外力Fを解けばストロボ10は開放し、発光位置に
位置する。
【0043】以上の如く構成された移動機構18によれ
ば、ストロボ10を移動させる第1カム面32とストロ
ボ放電管14を移動させる第2カム面34とが形成され
たカム板20によって、ストロボ10とストロボ放電管
14とを規則的に移動させるように構成したので、移動
機構18の構造を簡素化することができる。
【0044】また、移動機構18の全体構造は、カム板
20、カムラック22、倍速レバー24、及びカムフォ
ロア26等で構成され、全体として部品点数が削減され
ているので構造が簡単になる。
【0045】また、前記移動機構18によれば、カム板
20とカムラック22とを引張りばね42を介して連結
したので、ストロボ10からカム板20に加わる外力F
(図5参照)、及び外力Fに起因するモータの動力(図
6参照)を引張りばね42で吸収することができる。こ
れにより、悪戯等の外力Fからモータを含む移動機構1
8の各部材を保護することができる。
【0046】更に、移動機構18によれば、倍速レバー
24を用いたので、カム板20の移動ストロークを倍速
させてストロボ10側に動力を伝達することができる。
これにより、前記移動機構18は、カム板20の移動ス
トロークを短くしてストロボ10を移動させることがで
きるので、移動機構18にかかる消費電力を削減するこ
とができるとともに、ストロボ10を瞬時に開閉させる
ことができる。
【0047】また、移動機構18によれば、引張りばね
60の付勢力によってストロボ10を発光位置に向けて
付勢したので、ストロボ10をガタなくスムーズに発光
位置に位置させることができる。また、引張りばね60
は、図2のストロボ10に加えられた閉方向の外力Fを
吸収することができる。
【0048】図7は、第2の実施の形態の移動機構によ
ってストロボ10がカメラ本体12に収納された状態を
示す断面図であり、図8はストロボ10が発光位置に位
置されてストロボ放電管14がWIDE端に位置してい
る状態を示す断面図、図9はストロボ放電管14がTE
LE端に位置している状態を示す断面図である。なお、
第2の実施の形態を説明するに当たり、図1〜図6に示
した第1の実施の形態と同一若しくは類似の部材につい
ては同一の符号を付して説明する。
【0049】図7〜図9に示すストロボ10及びストロ
ボ放電管14は、図8、図9において二点鎖線で示す撮
影レンズ鏡胴16の沈胴、繰り出し及びズーム動作に連
動して動作されるものであり、撮影レンズ鏡胴16の沈
胴時には図7の収納位置に位置され、撮影レンズ鏡胴1
6が繰り出されてWIDE端(初期位置)に位置された
時には図8の発光位置、そして、撮影レンズ鏡胴16が
ズーム動作されTELE位置に位置された時には図9の
位置にそれぞれ位置される。
【0050】次に、第2の実施の形態の移動機構100
について説明する。
【0051】移動機構100は図10、図11に示すよ
うに、カムラック(第1移動部材に相当)102、カム
板(第2移動部材に相当)104、倍速レバー24、及
びカム溝106とカムピン108からなるカム機構(カ
ム手段に相当)を主な構成としている。
【0052】カムラック102には、上下一対の長孔1
10、112が鉛直方向に形成され、この長孔110、
112には、図11のカメラ本体12の側面に締結され
るガイドピン114、116が嵌合され、これにより、
カムラック102がカメラ本体12の側面に取り付けら
れる。また、カムラック102の図11上右側面には、
ラック118が鉛直方向に形成されている。このラック
118には、カメラ本体12の全面に回動自在に設けら
れたピニオン120が噛合され、ピニオン120は図示
しない駆動モータの出力軸に減速ギア122、124を
介して連結されている。したがって、前記駆動モータが
正転/逆転駆動されると、その動力がカムラック102
に伝達されるので、カムラック102は長孔110、1
12とガイドピン114、116とにガイドされて上下
方向に移動する。
【0053】また、カムラック102のラック118の
上部には、カムピン108が突設部103を介して取り
付けられ、カムピン108はカム板104のカム溝10
6に係合される。このカム板104については後述す
る。更に、カムラック102の上端部には、折曲形状の
爪部126が形成される。爪部126は、倍速レバー2
4の下部に形成された係合部128に係合される。ま
た、爪部126は、カムラック102の図7に示した沈
胴位置から図8に示したWIDE端位置までの移動時に
おいて、係合部128との係合状態が保持されるととも
に、図8から図9に示すTELE方向の移動時において
は、係合部128から退避移動されて係合状態が解除さ
れる。
【0054】倍速レバー24は、図11の如くピン48
を介してカメラ本体12の側面に回動自在に取り付けら
れる。この倍速レバー24の図10上で右斜め上方に伸
びるアーム25の先端にはピン50が設けられ、このピ
ン50は、ストロボ10を移動(開閉)させるレバー5
2の長孔54に嵌合される。レバー52は、軸56に回
動自在に支持される。また、ストロボ10は、軸56に
挿入されたコイルばね130に係合され、このコイルば
ね130の付勢力によってストロボ10は、軸56を中
心に図10上反時計回り方向(ストロボ10の閉方向)
に付勢されている。
【0055】前記軸56には、図11の如く上ケース1
1Aと下ケース11Bとからなるストロボ10のストロ
ボケース11が回動自在に支持される。また、倍速レバ
ー24は、圧縮ばね(付勢手段に相当)132を介して
カメラ本体12に支持されているので、この圧縮ばね1
32の付勢力によって倍速レバー24は、ピン48を回
動支点として図10上反時計回り方向に付勢された状態
でカメラ本体12に取り付けられる。
【0056】斯かる構成によって、カムラック102が
図7の位置から上昇移動されると、爪部126が係合部
128に対して離間する上方向に逃げていくので、倍速
レバー24は、図8の如く圧縮ばね132の付勢力によ
ってピン48を支点として反時計回り方向に回動してい
く。この方向に倍速レバー24が回動していくと、カム
ラック102の移動ストロークが倍速レバー24に倍速
されて前記レバー52に伝達される。これにより、レバ
ー52が軸56を中心に時計回り方向に回動していき、
そして、レバー52の上面53が、ストロボケース11
の内面に取り付けられた突片62に当接し、ストロボケ
ース11を上方に押圧する。この動作によって、ストロ
ボケース11が、コイルばね130の付勢力に抗して軸
56を中心に時計回り方向に回動していき、図8に示し
た発光位置に位置する。よって、ストロボ10は、圧縮
ばね132の付勢力によって発光位置に保持される。な
お、図7から図8のカムラック102の移動範囲が、請
求項2に記載の第1移動範囲に相当し、図8から図9の
カムラック102の移動範囲が、請求項2に記載の第2
移動範囲に相当する。
【0057】一方、カム板104は、図10の如く略円
板状に形成されたカム板本体134、及びこのカム板本
体134から上方に突出形成されたレバー部136から
構成される。また、カム板本体134は、その略中央部
が、前記ガイドピン114に軸支されている。
【0058】カム板本体134の図10上左側方にカム
溝106が形成され、このカム溝106は、鉛直方向に
伸びる第1カム溝138と、この第1カム溝138の上
端に連設された、左斜め上方に伸びる第2カム溝140
とから構成される。
【0059】これらのカム溝138、140にカムラッ
ク102のカムピン108が係合されるわけであるが、
このカムピン108は、カムラック102の第1移動範
囲(図7から図8までの移動範囲)において第1カム溝
138内で上下に移動される。したがって、第1移動範
囲では、カムラック102からの動力がカム板104に
伝達されない。一方、カムピン108は、カムラック1
02の第2移動範囲(図8から図9までの移動範囲)に
おいて第2カム溝140内で移動される。したがって、
第2移動範囲では、カムラック102からの動力がカム
板104に伝達される。これにより、カム板104は、
ガイドピン114を回動中心として図8の位置から図9
の位置に向けて時計回り方向に所定角度回動する。よっ
て、レバー部136の摺動面136Aに当接されている
カムフォロア26が、レバー部136に押されて右方向
に移動されるので、カムフォロア26に連結されている
ストロボ放電管14が反射笠68とともに後方に移動し
て照射角が切り換えられる。
【0060】なお、ストロボ放電管14の支持機構は、
図4に示した第1の実施の形態と同一なので、ここでは
その説明を省略する。また、図11に示したカメラ本体
12の構造について概説すると、カメラ本体12の中央
部には、矩形状の露光開口部150が形成され、この露
光開口部150の全面にレンズ鏡胴16が配置される。
また、露光開口部150を挟んで図11上左側には、フ
イルムカートリッジの収納室152が形成されるととも
に、右側にはフイルムの巻取室154が形成される。巻
取室154は、カバー156によって側方開口部が閉塞
され、このカバー156の外側に移動機構100が配置
される。また、巻取室154の上部には、電池収納室1
58が取り付けられ、この電池収納室158の上部にス
トロボ10が配置されている。
【0061】次に、前記の如く構成された移動機構10
0の作用について説明する。
【0062】まず、図7のカメラ電源OFFの状態か
ら、カメラの電源をONにすると、モータに電力が供給
されて図11のピニオン120が反時計回り方向に回転
する。これにより、カムラック102が上方に移動され
ていくので、倍速レバー24が図7から図8の如く、圧
縮ばね132の付勢力でピン48を支点として反時計回
り方向に回動していく。そして、前記方向に倍速レバー
24が回動していくと、カムラック102の移動ストロ
ークが倍速レバー24に倍速され、ピン50を介してレ
バー52に伝達される。これにより、カムラック102
の少ない移動ストロークでレバー52が軸56を中心に
時計回り方向に大きく回動していき、そして、レバー5
2の上面53が突片62に当接し、ストロボケース11
を上方に押圧する。この動作によって、ストロボ10が
図7の収納位置から図8の発光位置に向けて開いてい
き、そして、カムラック102が第1移動範囲の終端ま
で移動されると、図8に示すようにストロボ10が発光
位置に位置し、ストロボ放電管14がWIDE位置に位
置する。この位置で前記モータに供給される電力が一旦
停止し、この時、撮影レンズ鏡胴16はWIDE端の初
期位置で停止する。また、前記発光位置において、カム
フォロア26が圧縮ばね70の付勢力で、カム板104
のレバー部136の摺動面136Aに押圧当接されてい
るので、ストロボ放電管14はWIDE位置に保持され
る。なお、電源をOFFにすると、前記モータが先とは
逆方向に回転駆動され、カムラック102が下方に移動
されるので、爪部126が係合部128を押下し、そし
て、倍速レバー24が時計回り方向に回動し、ストロボ
10が閉じる。これにより、図7の収納位置にストロボ
10が戻る。
【0063】次に、図8に示したストロボ放電管14の
照射角を切り換える場合には、前記モータに電力を供給
し、図11のピニオン40を反時計回り方向に回転す
る。これにより、カムラック102が第1移動範囲を超
えて第2移動範囲を移動していくので、カム板104が
カムピン108に押されて図8から図9の如く時計回り
方向に回動していく。
【0064】カム板104が前記方向に回動してくと、
カムフォロア26がレバー部136に押されるとともに
ロッド64にガイドされて後方に移動していき、そし
て、カムラック102の第2移動範囲の終端位置である
図9の位置において、ストロボ放電管14がTELE位
置に位置する。
【0065】また、ストロボ放電管14をTELE位置
からWIDE位置に切り換える場合には、前記ピニオン
40を図11上時計回り方向に回動させれば良い。これ
により、カムフォロア26がレバー部136に押圧当接
された状態で前方に移動するので、ストロボ放電管14
がWIDE位置側に切り換えられる。
【0066】したがって、カムラック102を図8から
図9に示した第2移動範囲で移動させることにより、ス
トロボ放電管14による照射角の切り換えが行われ、そ
して、これに連動して撮影レンズ鏡胴16によるズーミ
ングも行われる。即ち、ズーミングに対応した照射角に
ストロボ放電管14の照射角が切り換えられる。
【0067】図12は、ストロボ10が収納された電源
OFF時において、ストロボ10に開方向の外力Fが加
えられた状態を示す図である。
【0068】前記外力Fがストロボ10に加わると、ス
トロボ10はコイルばね130の付勢力に抗して軸56
を回動中心に開方向に回動していく。この時、カムフォ
ロア26は、レバー部136の摺動面136Aに沿って
上方に移動されていくので、カムフォロア26の力はレ
バー部136に伝達されない。そして、外力Fを解く
と、コイルばね130の付勢力がストロボ10に伝達さ
れ、ストロボ10が図7の位置に戻る。したがって、閉
状態のストロボ10に前記外力Fが加わっても、モータ
を含む移動機構100は故障せず、また、外力Fを解け
ばストロボ10は元の収納位置に復帰する。
【0069】図13は、図9に示した発光位置のストロ
ボ10に、閉方向の外力Fを加えた状態を示す図であ
る。
【0070】前記外力Fがストロボ10に加わると、倍
速レバー24はストロボ10に押下されることにより、
圧縮ばね132の付勢力に抗してピン48を支点として
図13上時計回り方向に回動していく。この時、カムフ
ォロア26は、レバー部136の摺動面136Aに沿っ
て下方に移動されていくので、カムフォロア26の力は
レバー部136に伝達されない。そして、外力Fを解く
と、圧縮ばね132の付勢力によって倍速レバー24が
元の位置に戻り、これによって、ストロボ10がレバー
52に押されて開放する。したがって、発光位置のスト
ロボ10に前記外力Fが加わっても、モータを含む移動
機構100は故障せず、また、外力Fを解けばストロボ
10は元の発光位置に位置する。なお、この作用は、図
8に示した発光位置にあるストロボ10に、閉方向の外
力を加えた場合にも同様に行われる。
【0071】以上の如く構成された移動機構100によ
れば、カムラック102とカム板104とをカム機構を
介して連結し、カムラック102の第1移動範囲でスト
ロボ10を移動させるとともに、カムラック102の第
2移動範囲でカム板104を回動させてストロボ放電管
14を移動させるようにしたので、即ち、カム板104
をカムラック102で連動させる機構を採用したので、
カムラック102及びカム板104を独立して移動させ
る機構よりも、その構造を簡素化することができる。ま
た、カムラック102とカム板104とはカムによる連
動構造なので、各々別個に駆動する機構よりも、カムラ
ック102に対するカム板104の動作タイミングを容
易に設定することができる。
【0072】更に、移動機構100によれば、圧縮ばね
132の付勢力によってストロボ10を発光位置に向け
て付勢したので、ストロボ10をスムーズに発光位置に
位置させることができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るストロ
ボ内蔵カメラによれば、ストロボを移動させる第1カム
面とストロボ放電管を移動させる第2カム面とが形成さ
れたカム部材を備え、このカム部材を第1移動範囲で移
動させてストロボを移動させ、カム部材を第2移動範囲
で移動させてストロボ放電管を移動させるように構成し
たので、ストロボとストロボ放電管の移動機構を簡素化
することができる。
【0074】また、本発明に係るストロボ内蔵カメラに
よれば、ストロボを移動させる第1移動部材と、ストロ
ボ放電管を移動させる第2移動部材とをカム手段で連動
させる機構を採用したので、各々の移動部材を独立した
機構で移動させるものよりも、その移動機構の構造を簡
素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の移動機構を備えたストロボ
内蔵カメラのストロボが収納位置に位置している状態を
示すカメラ本体の断面図
【図2】図1のストロボが発光位置のWIDE端に位置
している状態を示すカメラ本体の断面図
【図3】図1のストロボが発光位置のTELE端に位置
している状態を示すカメラ本体の断面図
【図4】第1の実施の形態の移動機構を構成する構成部
材の説明図
【図5】図1のストロボに開方向の外力を加えた時の説
明図
【図6】図1のストロボに閉方向の外力を加えた状態で
電源をONにした時の説明図
【図7】第2の実施の形態の移動機構を備えたストロボ
内蔵カメラのストロボが収納位置に位置している状態を
示すカメラ本体の断面図
【図8】図7のストロボが発光位置のWIDE端に位置
している状態を示すカメラ本体の断面図
【図9】図7のストロボが発光位置のTELE端に位置
している状態を示すカメラ本体の断面図
【図10】第2の実施の形態の移動機構を構成する構成
部材の説明図
【図11】カメラ本体に対する図7の移動機構の組立斜
視図
【図12】図7のストロボに開方向の外力を加えた時の
説明図
【図13】図9のストロボに閉方向の外力を加えた時の
説明図
【符号の説明】
10…ストロボ、12…カメラ本体、14…ストロボ放
電管、18、100…移動機構、20…カム板(カム部
材)、22…カムラック(カム移動部材)、24…倍速
レバー(ストロボ移動部材)、26…カムフォロア、3
2、34…カム面、58…カムフォロア、102…カム
ラック、104…カム板、106…カム溝、108…カ
ムピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 英雄 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)発明者 山根 健二 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 Fターム(参考) 2H053 CA05 CA13 CA14 CA42 CA43 CA44

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に収納される収納位置とカメ
    ラ本体から突出される発光位置とに移動可能な可動式の
    ストロボであって、そのストロボ放電管が前後移動可能
    な照射角切換式のストロボを内蔵したカメラにおいて、 前記ストロボとストロボ放電管とを移動させる移動機構
    には、カメラ本体に所定の方向に移動自在に配置される
    とともに、ストロボを移動させる第1カム面とストロボ
    放電管を移動させる第2カム面とが形成されたカム部材
    が備えられ、該カム部材が第1移動範囲で移動すると、
    第1カム面に従ってストロボが移動され、カム部材が前
    記第1移動範囲を超えた第2移動範囲で移動すると、第
    2カム面に従ってストロボ放電管が移動されることを特
    徴とするストロボ内蔵カメラ。
  2. 【請求項2】 カメラ本体に収納される収納位置とカメ
    ラ本体から突出される発光位置とに移動可能な可動式の
    ストロボであって、そのストロボ放電管が前後移動可能
    な照射角切換式のストロボを内蔵したカメラにおいて、 前記ストロボとストロボ放電管とを移動させる移動機構
    は、 カメラ本体に所定の方向に移動自在に配置されるととも
    に、第1移動範囲で移動するとストロボを移動させる第
    1移動部材と、 前記第1移動部材にカム手段を介して連結されるととも
    に、第1移動部材が前記第1移動範囲を超えた第2移動
    範囲で移動すると、前記カム手段によって連動されてス
    トロボ放電管を移動させる第2移動部材とを備えている
    ことを特徴とするストロボ内蔵カメラ。
  3. 【請求項3】 カメラ本体に収納される収納位置とカメ
    ラ本体から突出される発光位置とに移動可能な可動式の
    ストロボであって、そのストロボ放電管が前後移動可能
    な照射角切換式のストロボを内蔵したカメラにおいて、 前記ストロボとストロボ放電管とを移動させる移動機構
    は、 カメラ本体に所定の方向に移動自在に配置されるととも
    に、ストロボを移動させる第1カム面とストロボ放電管
    を移動させる第2カム面とが形成されたカム部材と、 カム部材を前記所定の方向に移動させるカム移動部材
    と、 カム部材の第1カム面に当接される第1カムフォロア
    と、ストロボに動力を伝達する動力伝達部材とが設けら
    れ、カム部材が第1移動範囲で移動され第1カムフォロ
    アが第1カム面にガイドされて従動されることにより、
    動力伝達部材からストロボに動力が伝達されて該ストロ
    ボを移動させるストロボ移動部材と、 カム部材の第2カム面に当接されるとともにストロボ放
    電管に連結された第2カムフォロアと、該第2カムフォ
    ロアを前後方向に移動自在に支持する支持部材とが設け
    られ、カム部材が前記第1移動範囲を超えた第2移動範
    囲で移動され第2カムフォロアが第2カム面と前記支持
    部材とにガイドされて従動されることにより、ストロボ
    放電管を移動させるストロボ放電管移動部材と、 から成ることを特徴とするストロボ内蔵カメラ。
  4. 【請求項4】 前記カム部材と前記カム移動部材とはば
    ねを介して連結され、該ばねを介してカム移動部材の動
    力がカム部材に伝達されてカム部材が移動されるととも
    に、該ばねによってカム部材に加わる外力を吸収するよ
    うにしたことを特徴とする請求項3記載のストロボ内蔵
    カメラ。
  5. 【請求項5】 前記ストロボ移動部材は、前記カム部材
    の移動ストロークを倍速させて前記ストロボに動力を伝
    達する倍速レバーであることを特徴とする請求項3記載
    のストロボ内蔵カメラ。
  6. 【請求項6】 前記ストロボは、付勢手段によって前記
    発光位置に向けて付勢されていることを特徴とする請求
    項1、2、又は3記載のストロボ内蔵カメラ。
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