JP2506153B2 - カメラの焦点距離切換装置 - Google Patents

カメラの焦点距離切換装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカメラの焦点距離切換装置に係り、特に焦点
距離切換えのためのコンバージョンレンズの移動の際
に、マスターレンズを保持した移動筒がコンバージョン
レンズに衝突することのないようにした焦点距離切換装
置に関する。
〔従来の技術〕
35ミリコンパクトカメラにおいて、例えば焦点距離35
mm程度のワイド撮影(広角撮影)と、焦点距離70mm程度
のテレ撮影(望遠撮影)とを切り換えて撮影できるよう
にした焦点距離切換え式のカメラが知られている。この
ようなカメラでは、一般にマスターレンズの光軸内にコ
ンバージョンレンズを出入り自在としておき、ワイド撮
影時にはコンバージョンレンズを光路外に退避させ、テ
レ撮影時にはマスターレンズを前方に繰り出すと同時に
コンバージョンレンズを光路内に挿入して焦点距離を切
り換えるようにしている。
この焦点距離の切換えは、例えば、特開昭60−114836
号公報で提案されているように、マスターレンズを固定
鏡胴から突出させる方向及び固定鏡胴内に収納する方向
とに付勢可能なトグルバネによって行うものや、特開昭
60−163010号,同61−35435号公報等で提案されている
ように、フィルム給送用のモータを用いて電動で行うも
の等がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記トグルバネにより焦点距離を切り
換えるものにあっては、構成を簡素にすることができる
ものの、トグルバネの弾発復元力を利用するため、焦点
距離の切換えに際し大きな操作力を要するという問題点
がある。
また、フイルム給送用のモータを利用して焦点距離を
切り換える場合には、例えばワイド撮影状態からテレ撮
影状態への切換えをバネによる付勢で行い、そして、テ
レ撮影状態からワイド撮影状態への切換えを、モータの
回転力によりバネの付勢に抗して行うようにしている。
従って、バネの付勢力で一方側への切換えを行うように
しているため、制動作用が効かずタイミングのずれによ
り、移動筒がこの移動筒の光軸から退避中のコンバージ
ョンレンズに衝突してしまいTW切換えを円滑に行うこと
ができないという問題点がある。
本発明は上記課題を解決するものであり、焦点距離切
換えのためのコンバージョンレンズの移動時に、コンバ
ージョンレンズと移動筒とが衝突することのないように
したカメラの焦点距離切換装置を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、第1の切換えレ
バーに押動ピンを設け、第2の切換えレバーに、押動ピ
ンに係合するカムを設け、このカムは、第1の切換えレ
バーの小さな回転角度で第2の切換えレバーの大きな回
転角度を得る大変位カム部と、その後の第1の切換えレ
バーの大きな回転角度に対して第2の切換えレバーの小
さな回転角度を得る小変位カム部とから構成するように
したものである。
また、第1の切換えレバーに第2の押動ピンを設ける
と共に、第2の切換えレバーにこの第2の押動ピンに係
合する第2のカムを設け、この第2のカムは、第1の切
換えレバーが回転終端に位置する時に第2の切換えレバ
ーの回転終端を位置決めするように構成することが好ま
しい。
〔作用〕
焦点距離の切換えは、テレ撮影状態とワイド撮影状態
とに選択的に切り換えることで行われる。この焦点距離
の切換えは、マスターレンズを保持した移動筒を第1の
切換えレバーにより前方に繰り出したり、カメラボディ
内に繰り込んだりすることにより行う。第1の切換えレ
バーは、焦点距離切換えつまみがONされることで、回転
が開始される。この回転により第1の切換えレバーに設
けられた第1ピンが変位するため、これに係合するカム
を備えた第2の切換えレバーも回転を開始する。第1ピ
ンが係合するカムは、第1の切換えレバーの小さな回転
角度で第2の切換えレバーの大きな回転角度を得る大変
位カム部と、その後の第1の切換えレバーの大きな回転
角度に対して第2の切換えレバーの小さな回転角度を得
る小変位カム部とから構成されるため、大変位カム部に
第1ピンが接触する場合には、第2の切換えレバーは高
速で回転する。この第2の切換えレバーの回転によりコ
ンバージョンレンズはマスターレンズの光軸から高速で
退避する。また、第1の切換えレバーの初期の回転によ
り、マスターレンズを保持した移動筒はボディ内に繰り
込まれるが、これはコンバージョンレンズの移動に比較
して低速で行われるため、コンバージョンレンズと移動
筒との衝突は確実に防止される。また、第1の切換えレ
バーと第2の切換えレバーとは第1ピン及びカムを介し
機械的に係合されるから、移動筒とコンバージョンレン
ズとの相対位置が一義的に決定されるため、移動筒とコ
ンバージョンレンズとの衝突を確実に防止することがで
きる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
本発明を実施した焦点距離切換えカメラを示す第2図
において、前板10には前方に突出した固定筒11が形成さ
れている。この固定筒11には、レンズカバー開閉つまり
12が設けられており、これをスライドすると一対のレン
ズカバー13、14が回動して開口15を開閉する。また、前
板10には、テレ・ワイド(以下、TWという)切換えつま
み16が設けられており、これを押し下げると、テレ撮影
状態にセットされている場合にはワイド撮影に切り換え
られ、又はワイド撮影にセットされている場合にはテレ
撮影に切り換えられる。なお、TW切換えつまみ16が押し
下げられたままになっている場合でも、テレ撮影とワイ
ド撮影との間でサイクリックに切り換わることのないよ
うに、1回の切換えつまみ16の操作でTW切換えが完結す
るようにされている。
また、前板10の上方には、周知のファインダ窓18、測
距窓19及び20、ストロボ発光部21が設けられており、更
に前板10の上部にはレリーズボタン22が設けられてい
る。
第3図は光学系の概略を示すものである。移動筒30内に
は、マスターレンズ31を保持したレンズホルダ32が摺動
自在に嵌合されており、周知の測距装置(図示せず)に
より、移動筒30内で光軸Lに沿って移動してピント調節
を行うことができるようになっている。前記移動筒30の
片側には、ガイド部材33が突出しており、これに軸受け
部34が取り付けられている。この軸受け部34には、光軸
L方向に伸びたガイド棒35が挿通されており、マスター
レンズ31を前方に繰り出したテレ撮影位置と、後退した
ワイド撮影位置との間を移動筒30が移動する際にこれを
案内する。また、ガイド棒35にはコイルバネ36が挿通さ
れており、移動筒30をテレ撮影位置に向けて付勢してい
る。
前記移動筒30の後方には、コンバージョンレンズ38が
配置されている。このコンバージョンレンズ38は、移動
筒30の移動に連動してレンズ出入機構39により、マスタ
ーレンズ31の光軸L内に出し入れされる。レンズ出入機
構39は、コンバージョンレンズ38を先端に取り付けたア
ーム40と、このアーム40を取り付けた扇形状のレンズ出
入ギヤ42と、揺動アーム43を備えた扇形状の揺動ギヤ44
とから構成されている。また、アーム40には、バネ45が
掛けられており、コンバージョンレンズ38を光軸L内に
挿入する方向に付勢している。
また、コンバージョンレンズ38の背後にビハインドシ
ャッタ46が配置されている。このビハインドシャッタ46
は、周知のように2枚のシャッタ羽根47,48を備え、こ
れらを軸支した固定ピン49に向かって開閉ピン50を移動
することにより、2枚のシャッタ羽根47,48が互いに反
対方向に回動して撮影光路を開くことができる。また、
移動筒1の後部には、絞り装置(図示せず)が取り付け
られている。
前記マスターレンズ31とコンバージョンレンズ38とを
連動して移動させるために、第1及び第2のTW切換えレ
バー60,61が基板(図示せず)に取付け軸62,63を介して
回動自在に取り付けられている。第1のTW切換えレバー
60は、後述するように押動カム65の押動ピン66に接触し
て、移動筒30を光軸Lに沿って移動させるためのもので
あり、先端に植設されたピン67が前記移動筒30のガイド
部材33の長穴68に摺動自在に嵌入されている。第2のTW
切換えレバー61は、先端が前記レンズ出入機構39の揺動
アーム43に接触しており、第1の切換えレバー60に係合
して揺動されるときに、コンバージョンレンズ38を光軸
L内に出し入れするようにされている。
第1のTW切換えレバー60は、第3図に示されるよう
に、移動筒30を前方に付勢するコイルバネ36によって常
にテレ側(図中時計方向)に回転するように付勢されて
いる。また、第1のTW切換えレバー60は、コイルバネ36
の付勢に抗して、第4図に示されるように押動カム65に
より所定角度回転されるものである。押動カム65は、押
動カム半回転手段70により約半回転するようにされてい
る。押動カム65には、回転中心から偏心した位置に押動
ピン66が植設されている。このピン66が押動カム65の半
回転に伴い図中上方のワイド側に変位することにより、
このピン66に接触するTWベンドレバー80を介して、第1
のTW切換えレバー60は図中反時計方向に回転することに
なる。また、押動カム65が更に半回転して押動ピン66が
図中下方のテレ側に変位することにより、押動ピン66に
摺動自在に接触する係合縁部69を介して、第1のTW切換
えレバー60は図中時計方向に回転する。
前記押動カム半回転手段70には、モータ71の回転力
が、その回転方向の違いによりクラッチ機構としての遊
星ギヤ機構72により、選択的に伝達される。即ち、モー
タ71の正転時には、フイルムを1駒毎に巻き上げるため
に、モータ71側の太陽ギヤ73に噛合して遊星ギヤ74が公
転し、そして、フイルム巻上げ手段75の駆動ギヤ76に噛
み合い、モータ71の回転力をフイルム巻上げ手段75に伝
達する。また、モータ71の逆転時には、遊星ギヤ74が公
転し、そして、押動カム半回転手段70側の駆動ギヤ77に
噛み合い、モータ71の回転力を押動カム半回転手段70に
伝達する。また、撮影終了後のフイルム巻き戻し時に
は、モータ71が逆転すると共に遊星ギヤ74の公転が規制
されるようにアーム78がロックされるため、押動カム65
は回転することがなく、フイルムの巻き戻しのみが行わ
れるようにされている。
前記TWベンドレバー80は、第1のTW切換えレバー60に
取付け軸81を介して揺動自在に取り付けられている。こ
のTWベンドレバー80の一端には、前記押動ピン66が摺動
自在に接触する接触片82が折曲形成されている。また、
TWベンドレバー80と第1のTW切換えレバー60との間に
は、接触片82を押動ピン66側に付勢するコイルバネ85が
張設されている。なお、このコイルバネ85の一端が固定
されるTW切換えレバー60側の取付け端部86は、TW切換え
レバー60の一部を折曲して起設したものであり、この取
付け端部86はTWベンドレバー80の回動を規制するストッ
パーの作用もなす。また、TWベンドレバー80の接触片82
に近接して係止片87が起設されている。
第1のTW切換えレバー60が、第5図に示されるよう
に、押動ピン66の変位によりワイド側終端位置に回転し
たとき、TWベンドレバー80の係止片87に係止して、第1
のTW切換えレバー60の回転をロックするためのロックレ
バー90が設けられている。このロックレバー90は、係止
片87を係止する係止爪91を備えており、取付け軸92によ
り回転自在に基板に取り付けられている。また、このロ
ックレバー90は、コイルバネ93により図中反時計方向に
付勢されており、このコイルバネ93の付勢に抗して係止
片87が係止爪91を乗り越えることで、ロックレバー90に
より、第1のTW切換えレバー60がワイド側終端でロック
されることになる。
押動カム65が約半回転して停止直前状態になると、TW
ベンドレバー80の接触片82から押動ピン66が外れる。こ
のため、第6図に示されるように、押動ピン66による第
1のTW切換えレバー60の押動は解除されるが、ロックレ
バー90及びTWベンドレバー80を介して、第1のTW切換え
レバー60がロックされているため、テレ側に第1のTW切
換えレバー60が戻ることはない。
次に、第1図を参照して、第1及び第2のTW切換えレ
バー60,61の連動について説明する。第1のTW切換えレ
バー60には、第1及び第2のピン100,101が植設されて
いる。第1ピン100は、第2のTW切換えレバー61の第1
カム103に摺動自在に接触している。この第1カム103
は、第1のTW切換えレバー60のテレ側への初期の小さな
回転角度α1で大きなリフト量(回転角度)β1を得る
大変位カム部104と、その後の第1のTW切換えレバー60
の回転角度α2に対して、リフト量β2の少ない又はリ
フト量β2のない小変位カム部105とから構成されてい
る。また、第2ピン101が接触する第2カム106は、第1
のTW切換えレバー60が移動終端近傍に位置する時に、第
2TW切換えレバー61の回転終端を精度よく位置決めする
ためのものである。
従って、TW切換え信号に基づき押動カム65が回転し
て、第1のTW切換えレバー60が前述したようにワイド側
に回転すると、その回転初期に、第1カム103及び第1
ピン100を介して、第2のTW切換えレバー61が大きく回
転する。この初期の大きな回転変位により、コンバージ
ョンレンズ38は、レンズ出入機構39を介して光軸Lから
迅速に退避する。
次に、本実施例の作用について説明する。
撮影時には、まずレンズカバー開閉つまみ12をスライ
ドさせてレンズカバー13,14を開く。このレンズカバー1
3,14が開位置に移動すると、メインスイッチ(図示せ
ず)がON状態となり、モータ71の駆動回路、シャッタ駆
動回路、測距装置、ストロボ回路等が通電される。
レンズカバー13,14を開いた状態では、第3図に2点
鎖線で示されるようにワイド撮影状態となっており、移
動筒30が後退してアーム40の移動域に入り込んだ位置に
セットされている。このワイド撮影状態では、レリーズ
ボタンを押下すると、測距装置が作動して被写体距離に
応じてレンズホルダ32を光軸Lに沿って移動させ、マス
ターレンズ31のピント調節を行う。このピント調節後に
ビハインドシャッタ46が作動してフイルムを露光させ
る。
このシャッタ作動後に、第4図に示されるように、モ
ータ71が回転して遊星ギヤ機構72を介してその回転力が
フイルム巻上げ手段75に伝達される。これにより、巻取
りスプールが回転して露光済みフイルムをその外周に巻
き取り、そしてパトローネから引き出した未露光のフイ
ルムを露光位置にセットする。また、このフイルム巻上
げに連動してシャッタチャージが行われる。
次に、第3図に2点鎖線で示されるワイド撮影状態か
ら、実線で示されるテレ撮影状態に切り換える場合には
TW切換えつまみ16をスライドさせればよい。このTW切換
えつまみ16をスライドさせると、これに連動してTW切換
えスイッチ(図示せず)がONになり、モータ71を逆転さ
せる。これにより、第4図に示されるように、遊星ギヤ
機構72の遊星ギヤ74が押動カム半回転手段70側の駆動歯
車に噛み合うように公転するため、モータ71の回転力が
押動カム半回転手段70に伝達され、押動カム65が図中反
時計方向に回転し始める。なお、ワイド撮影状態の時に
は、押動カム65は、第6図に示されるように、押動ピン
66が図中上方に位置した状態とされている。この状態か
ら押動カム65が反時計方向に回転し始めると、先ず押動
ピン66がロックレバー90の先端部に接触して、ロックレ
バー90を図中時計方向に回転する。これにより、ロック
レバー90によるTWベンドレバー80の係止状態が解除さ
れ、第1のTW切換えレバー60は移動筒30をテレ側に付勢
するコイルバネ35により図中時計方向に回転する。この
時、第1のTW切換えレバー60の回転は、押動カム65の押
動ピン66により規制されるため、急激な回転は阻止され
ることになる。この第1、TW切換えレバー60の回転によ
り、移動筒30が前方に繰り出され、これに連動して、第
2のTW切換えレバー61がコイルバネ45の付勢により図中
反時計方向に回転し始める。従って、第1図に破線で示
されるように、第1ピン100と第1カム104の小変位カム
105の係合により、第1のTW切換えレバー60の回転角度
α2に比較して、第2のTW切換えレバー61の回転角度β
2が小さくされるため、移動筒30が前方に繰り出して
も、コンバージョンレンズ38はそれほど変位することが
ない。
第1のTW切換えレバー60の回転により、第1カム100が
小変位カム部105から大変位カム部104に乗り移ると、こ
の大変位カム部104の作用により第1のTW切換えレバー6
0の回転角度α1に対して、第2のTW切換えレバー61の
回転角度β1が大きくなり、コンバージョンレンズ38
は、光軸L内に急速に挿入される。このように、移動筒
30が前方に充分に繰り出され、その後方にコンバージョ
ンレンズ38の挿入スペースが形成されてから、コンバー
ジョンレンズ38が光軸L内に挿入されるため、移動筒30
にコンバージョンレンズ38が衝突するのを確実に防止す
ることができる。このようにして、第3図の実線及び第
4図で示されるようなテレ撮影状態に切り換えることが
できる。
次に、テレ撮影状態からワイド撮影状態へ切り換える
場合について説明する。第4図に示されるようなテレ撮
影状態において、TW切換えつまみ16が押されると、押動
カム半回転手段70を介してモータ71の回転力が押動カム
65に伝達される。押動カム65が図中反時計方向に回転す
ると、押動ピン66の上方変位によりTWベンドレバー80及
びコイルバネ85を介して第1のTW切換えレバー60が反時
計方向に回転する。これにより、移動筒30がコイルバネ
35の付勢に抗してワイド側に移動する。この移動に伴い
コンバージョンレンズ38も光軸Lから退避する。
即ち、第1図に実線で示されるように、第1のTW切換
えレバー60の第1ピン100が第2のTW切換えレバー61の
大変位カム部104に接触しているため、第1のTW切換え
レバー61の小さな回転角度α1に対して第2のTW切換え
レバー61の回転角度β1が大きくなる。従って、移動筒
30が少しワイド側に変位すると、コンバージョンレンズ
38は光軸Lから退避するように大きく回転する。このた
め、移動筒30が後方に移動する前にコンバージョンレン
ズ38が光軸Lから速やかに退避するので、コンバージョ
ンレンズ38に移動筒30が衝突するのを確実に防止するこ
とができる。また、第1のTW切換えレバー60がワイド側
終端に位置すると、第2ピン101が第2のTW切換えレバ
ー61の第2カム106に接触するようになるため、コンバ
ージョンレンズ38の位置決めを精度よく行うことができ
る。
フイルムの全コマの撮影が終了すると、周知のように
モータ71の逆転が自動的に開始され、巻戻し爪を回転さ
せる。この巻戻し爪が回転すると、スプールに巻き取ら
れている露光済みのフイルムがパトローネ内に巻き戻さ
れる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、第1の切換え
レバーに押動ピンを設け、第2の切換えレバーに、押動
ピンに係合するカムを設けたから、押動ピン及びカムを
介し第1の切換えレバー及び第2の切換えレバーの相対
位置が一義的に決定されるため、これら各切換えレバー
により移動させられる移動筒及びコンバージョンレンズ
の衝突を確実に防止することができる。また、カムは、
第1の切換えレバーの小さな回転角度で第2切換えレバ
ーの大きな回転角度を得る大変位カム部と、その後の第
1切換えレバーの大きな回転角度に対して第2の切換え
レバーの小さな回転角度を得る小変位カム部とから構成
するから、第1の切換えレバーの初期の小さな回転角度
で第2の切換えレバーの大きな回転変位を得ることがで
き、移動筒の後方移動に連動したコンバージョンレンズ
の退避を速やかに行うことができ、より一層確実に移動
筒とコンバージョンレンズとの衝突を防止することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施した焦点距離切換えカメラの焦
点距離切換装置の要部を示す平面図である。 第2図は、同実施例における焦点距離切換カメラの外観
図である。 第3図は、焦点距離切換カメラの光学系とTW切換えレバ
ーとの関係を示す斜視図である。 第4図は、第1のTW切換えレバーの回転動作を説明する
ための平面図である。 第5図及び第6図は、第1のTW切換え装置の回転を順を
追って説明するための平面図である。 30……移動筒 31……マスターレンズ 38……コンバージョンレンズ 60……第1のTW切換えレバー 61……第2のTW切換えレバー 65……押動カム 70……モータ 80……TWベンドレバー 85……コイルバネ 90……ロックレバー。
フロントページの続き 審査官 大元 修二 (56)参考文献 特開 平1−169440(JP,A) 実開 昭62−16942(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスターレンズを前方に繰り出したテレ撮
    影状態とマスターレンズを繰り込んだワイド撮影状態と
    に選択的に切り換える第1の切換えレバーと、マスター
    レンズの繰り出しによって形成されたスペースにコンバ
    ージョンレンズを挿入するテレ撮影状態とマスターレン
    ズが繰り込まれる時にマスターレンズの側方ヘコンバー
    ジョンレンズを退避させるワイド撮影状態とに選択的に
    切り換える第2の切換えレバーとを備え、テレ撮影状態
    からワイド撮影状態への切換えと、ワイド撮影状態から
    テレ撮影状態への切換えのうち一方を付勢手段による付
    勢で、他方を付勢手段の付勢に抗したモータの回転力で
    行うようにしたカメラの焦点距離切換装置において、 前記第1の切換えレバーに押動ピンを設け、第2の切換
    えレバーに、押動ピンに係合するカムを設け、このカム
    は、第1の切換えレバーの小さな回転角度で第2の切換
    えレバーの大きな回転角度を得る大変位カム部と、その
    後の第1の切換えレバーの大きな回転角度に対して第2
    の切換えレバーの小さな回転角度を得る小変位カム部と
    から構成したことを特徴とするカメラの焦点距離切換装
    置。
  2. 【請求項2】前記第1の切換えレバーに第2の押動ピン
    を設けると共に、第2の切換えレバーに第2の押動ピン
    に係合する第2のカムを設け、この第2のカムは、第1
    の切換えレバーが一方の回転終端に位置する時に第2の
    切換えレバーの一方の回転終端を位置決めするようにさ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    カメラの焦点距離切換装置。
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