JP4352784B2 - カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はストロボ装置を有するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ストロボ内蔵カメラにおいて、該ストロボの発光部をカメラ本体から突出した突出位置とカメラ本体に収容された収容位置とに自動的に移動させる技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、他の用途と兼ねたモータの一方向のみの回転で発光部のポップアップ(突出位置への移動)およびダウン(収容位置への移動)を行うカメラが提案されている。
また、特許文献2には、ワイヤを用いてレンズバリアと連動して発光部のポップアップを行うカメラが提案されている。
また、特許文献3には、発光部にバネを介してレバーを連結し、該レバーをモータによって回転するカムによって移動させることにより、発光部のポップアップを行うカメラが提案されている。
また、特許文献4には、このように発光部を突出位置と収容位置とに移動させるカメラにおいて、前記発光部がポップアップされた時の衝撃を吸収するために、発光部の支軸と軸受の隙間に粘性剤を充填し、摩擦抵抗によって移動速度を抑えポップアップ位置でのバウンドを防止するカメラが提案されている。
また、特許文献5には、前記発光部がポップアップされた時の衝撃を吸収するものとしてゴム部材やスポンジ部材を用いるカメラが提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平2−93528号公報
【特許文献2】
特開2002−214676号公報
【特許文献3】
特開平9−54359号公報
【特許文献4】
特開2002−107798号公報
【特許文献5】
特開平4−110930号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1のカメラは、駆動伝達機構が複雑なため、部品数多、組立性難、レイアウトの設計に制限があるという問題があった。
また、前記特許文献2のカメラは、撮影モード時は常に発光部が突出しているため、外観を損ねたり、突出した発光部に外力が加わった場合に発光部を移動させる機構に無理な力がかかるおそれがあった。また、発光部の収納を手動で行なうため撮影者にとっては煩わしさが残るという問題があった。
また、前記特許文献3のカメラは、部品点数が多く、特許文献2のカメラと同様に発光部の収納が手動であるため煩わしさが残る問題があった。
また、前記特許文献4、5のカメラにおいては、発光部がポップアップされた時の衝撃を抑えたり、吸収したりするために粘性剤やゴム、スポンジ部材を用いなければならず、部品点数が多く、コストがかさむ問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされ、その目的とするところは、ストロボ装置の発光部を突出位置および収容位置の双方へ揺動させる構成が簡素で部品点数が少なく、かつ、発光部の移動時の衝撃を抑制する上で有利なカメラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、カメラ本体と、前記カメラ本体に設けられたストロボ装置とを有し、前記ストロボ装置は発光部と、前記発光部をカメラ本体に収容された収容位置とカメラ本体から突出した突出位置とに揺動させる揺動機構とを備えたカメラにおいて、前記揺動機構は、前記発光部の近傍に揺動可能に設けられた揺動アームと、前記揺動アームに付勢力を与えるスプリングと、揺動駆動され前記揺動アームを揺動させる駆動アームとを備え、前記スプリングは、前記発光部と前記揺動アームとの間に掛け渡され、前記駆動アームは、該駆動アームの揺動中心から離れた箇所で該駆動アームの揺動方向に間隔をおいた2箇所から突設された収容ピンと開放ピンとを備え、前記駆動アームが揺動駆動されることで前記収容ピンと前記開放ピンとが前記揺動アームに選択的に係合して該揺動アームおよび前記スプリングを介して前記発光部を前記収容位置と突出位置とに揺動させ、前記発光部の前記収容位置で、前記収容ピンにより前記揺動アームのみがさらに前記発光部を前記収容位置に位置させる方向に揺動されて前記スプリングが変形され、この変形に伴う弾性力により前記発光部を前記収容位置に位置した状態に付勢するように構成され、前記発光部の前記突出位置で、前記開放ピンにより前記揺動アームのみがさらに前記発光部を前記突出位置に位置させる方向に揺動されて前記スプリングが変形され、この変形に伴う弾性力により前記発光部を前記突出位置に位置した状態に付勢するように構成されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態のデジタルカメラ(以下カメラという)の構成を示す斜視図である。
カメラ10はカメラ本体12を有し、カメラ本体12の前面の左側部にはグリップ部1202が膨出形成され、前記グリップ部1202を除いたカメラ本体12の前面の中央には鏡胴1204が配設されている。
前記鏡胴1204には撮影レンズ光学系14が配設され、前記カメラ本体の上面には、撮影操作を行なうためのシャッタースイッチ1214と、各種設定操作を行なうための操作ダイヤル1216とが設けられている。
前記カメラ本体の後面には画像データや文字データを表示する液晶などから構成されるディスプレイ1217(図3)が配設されている。
前記カメラ本体の前面で前記鏡胴1204の上方に位置する箇所には前方に突出するストロボ収容部1218が形成され、前記ストロボ収容部1218の収容凹部1219にストロボ装置16が収容されている。
【0007】
前記ストロボ装置16は、閃光を発光する発光部18と、前記発光部18を前記収容凹部1219から突出した突出位置(図1)と前記収容凹部1219に収容された収容位置(図2)とに揺動させる揺動機構20(図4)とを備えている。
【0008】
図4はストロボ装置16を後側の斜め上方から見た斜視図、図5はストロボ装置16近傍の断面図である。
前記ストロボ装置16の発光部18は不図示の発光素子を収容するケース1801を有し、前記ケース1801は、例えば、上半部1801Aと下半部1801Bとで構成されている。
前記ケース1801の前部には光拡散窓1804が設けられ、この光拡散窓には透明な板材が取着され、光拡散窓1804によって前記発光素子の光をカメラの前方に拡散して照射するようにしている。
前記ケース1801の左右側面の後部には、カメラの左右方向に延在する支軸1802が挿通され、ケース1801はこの支軸1802に回転可能に支持されている。
前記支軸1802はその両端が、図5に示すように、前記ストロボ収容部1218の支持壁1227で支持されている。
【0009】
前記揺動機構20は、図4に示すように、揺動アーム22と、スプリング24と、駆動アーム26と、歯車列28と、モータ30とを有している。
前記揺動アーム22は、図6に示すように、ボス部2202と、ボス部2202から突出するアーム部2208を備えている。前記ボス部2202は小径部2204と大径部2206とで構成されている。
図4に示すように、前記揺動アーム22は前記発光部18の近傍に設けられ、前記ボス部2202が前記支軸1802に回転可能に支持されている。
【0010】
前記スプリング24はねじりスプリングで、図6に示すように、コイル部2402と、コイル部の一端から延びる第1アーム2404と、コイル部2402の他端から延びる第2アーム2406とを有している。
前記スプリング24は、前記第1アーム2404の先端が前記大径部2206の端面の係止孔2207に挿入され、前記コイル部2402が小径部2204に装着され、前記第2アーム2406の先端がケース1801の側面の係止孔1803(図4)に挿入されて配設されている。
【0011】
前記歯車列28は、図4に示すように、小径歯車と大径歯車が順次噛合して前記モータ30の動力を減速する減速機構として構成され、前記モータ30の動力が伝達される経路の下流端に位置する歯車2802に前記駆動アーム22が取着されている。
前記駆動アーム26は、三角形状を有するアーム部2602を備え、このアーム部2602の1つの角部分は支軸2604を介して前記歯車2802に対して同軸上に固定されている。したがって、歯車2802が揺動することで駆動アーム26は歯車2802と一体に揺動する。
前記アーム部2602の残りの2つの角部分にはそれぞれ収容ピン2606と開放ピン2608が突設されている。すなわち、収容ピン2606と開放ピン2608は、駆動アーム26の揺動中心から離れた箇所で該駆動アーム26の揺動方向に間隔をおいた箇所に設けられている。
【0012】
図3はカメラ10の制御系の構成を示すブロック図である。
前記カメラ10は、制御手段1220、撮像素子1222、信号処理部1224、メモリカード1226、メモリカード用インタフェース1228、ディスプレイ用インターフェース1219、発光駆動部1230、モータ駆動部1232、位置センサ1236を備えている。
前記撮像素子1224は、前記撮影レンズ光学系14によって結像された被写体像を検出して撮像信号を生成するように構成されている。
前記信号処理部1224は、前記撮像信号に対して増幅やA/D変換を含む信号処理を行なうことにより画像データを生成するように構成されている。
前記メモリカード1226は、前記画像データを格納するように構成されている。
前記メモリカード用インターフェース1228は、前記メモリカード1226と制御手段1220との間で、前記画像データの授受を司るように構成されている。
前記ディスプレイ用インターフェース1219は、前記制御手段1220から入力される画像データや文字データを前記ディスプレイ1217に供給することによりディスプレイ1217に表示を行なわせるように構成されている。
前記発光駆動部1230は、前記ストロボ装置16の発光部18の発光素子に電流を供給して閃光を発光させるように構成されている。
前記モータ駆動部1232は、前記モータ30を回転駆動させるように構成されている。
前記位置センサ1234は、前記発光部18の揺動位置を検出するものであり、例えばポテンショメータによって構成されている。
前記制御手段1220は、前記信号処理部1224、メモリカード用インターフェース1228、シャッタスイッチ1214、操作ダイヤル1216、ディスプレイ用インターフェース1219、発光駆動部1230、モータ駆動部1232、位置センサ1236に接続され、これら各部の制御を司るように構成されている。
【0013】
次に、上述のように構成されたカメラ10におけるストロボ装置16が収容位置から突出位置に移動する際の動作について説明する。
図7は前記発光部18が前記収容凹部1219に収容され収容位置に位置した状態を示している。
前記収容ピン2608が最上位に位置するように駆動アーム22が揺動した状態となっており、前記揺動アーム22のアーム部2208が前記収容ピン2608の上方から収容ピン2608に当接している。そして、前記揺動アーム22のアーム部2208が前記収容ピン2608に当接する箇所と該収容ピン2608の軸心と前記駆動アーム26の揺動中心である支軸2604とがほぼ同一直線上に位置している。
この状態で収容ピン2608により前記スプリング24のコイル部2402はその外径が大きくなる方向に変形されており、このコイル部2402の変形に伴う弾性力により前記揺動アーム22を収容ピン2608に当接する方向に付勢し、かつ、前記発光部18を収容位置に位置させた状態に保持する方向に付勢する。この際、ケース1801の下部のストッパ1805が収容凹部1219の底壁のストッパ1223に当接することにより発光部18は収容位置に位置している。
【0014】
図8に示すように、前記モータ30が正転すると、前記歯車列22を介して歯車2802が揺動し、この歯車2802と一体に駆動アーム26が反時計方向に揺動される。
この駆動アーム26の揺動に伴い、前記収容ピン2608も揺動し、前記最上位よりも下方の位置に移動する。このとき、前記収容ピン2608の揺動に追従してアーム部2208が揺動する。
これにより、前記スプリング24のコイル部2402はその外径が自然状態における寸法に戻るため、前記コイル部2402の変形に伴う弾性力が消失する。そして、前記揺動アーム22の収容ピン2608に当接する方向への付勢力がなくなり、発光部18を収容位置に位置させた状態を保持する方向への付勢力もなくなる。したがって、前記発光部18はその重量によって収容位置に保持された状態となっている。
【0015】
図9に示すように、前記モータ30がさらに正転すると、前記駆動アーム26がさらに反時計方向に揺動されることにより、前記収容ピン2608は前記揺動アーム22のアーム部2208から離間した位置に移動し、アーム部2208は収容ピン2608と開放ピン2606との間に位置した状態となる。
一方、前記スプリング24のコイル部2402はその外径が自然状態における寸法に維持されたままとなり、前記発光部18はその重量によって収容位置に保持された状態となっている。
【0016】
図10に示すように、前記モータ30がさらに正転すると、前記駆動アーム26がさらに反時計方向に揺動されることにより、前記開放ピン2606が前記揺動アーム22のアーム部2208に上方から当接する。すなわち、前記揺動アーム22は前記収容ピン2608と開放ピン2606とに選択的に当接可能に配設されていることになる。
この状態では、前記アーム部2208に力が加わっていないため、前記スプリング24のコイル部2402はその外径が自然状態における寸法に維持されたままとなり、前記発光部18はその重量によって収容位置に保持された状態となっている。
【0017】
図11に示すように、前記モータ30がさらに正転すると、前記駆動アーム26がさらに反時計方向に揺動されることにより、前記開放ピン2606が前記揺動アーム22のアーム部2208に上方から当接した状態で該アーム部2208を下方に押圧し、これによりアーム部2208を下方に揺動させる。
前記アーム部2208が下方に揺動されることで、前記スプリング24のコイル部2402は前記発光部18の重量によってその外径が小さくなる方向に若干変形される。そして、発光部18の重量とコイル部2402の変形に伴う弾性力が釣り合った時点からさらに駆動アームが揺動されると、前記スプリング24を介して開放ピン2606の揺動と一体的に発光部18が上方に揺動することになる。
あるいは、前記アーム部2208が下方に揺動されることで、前記スプリング24のコイル部2402は変形することなく、前記スプリング24を介して開放ピン2606の揺動と一体的に発光部18が上方に揺動することになる。
【0018】
モータ30のさらなる正転により、揺動アーム22は開放ピン2606により下方に揺動され、これに伴い発光部18はスプリング24を介して上方に揺動され、やがてケース1801後端のストッパ1803が収容凹部1219のストッパ1221に当接し発光部18は突出位置となる。この状態を図12に示す。
【0019】
前記発光部18が突出位置となった後もモータ30は正転され続け、揺動アーム22は開放ピン2606により下方に揺動され、一方、発光部18は突出位置に停止していることから、前記スプリング24のコイル部2402はその外径が小さくなる方向に変形されていく。
この状態で、コイル部2402の変形に伴う弾性力により前記揺動アーム22は開放ピン2606に当接する方向に付勢し、かつ、発光部18を突出位置に位置させた状態を保持する方向に付勢する。
【0020】
前記モータ30がさらに正転され続け、これに伴いコイル部2402の変形量も大きくなり、やがて図13に示すように、前記揺動アーム22のアーム部2208が前記開放ピン2606に当接する箇所と該開放ピン2606の軸心と前記駆動アーム26の揺動中心である支軸2604とがほぼ同一直線上に位置した状態でモータは停止される。
この状態で前記スプリング24のコイル部2402はその外径が小さくなる方向にさらに大きく変形されており、このコイル部2402の変形に伴う弾性力により前記揺動アーム22を開放ピン2606に当接する方向に付勢し、かつ、発光部18を突出位置に位置させた状態を保持する方向に付勢力を与える。
【0021】
次に、前記カメラ10におけるストロボ装置16が突出位置から収容位置に移動する際の動作について説明する。
図13に示すように、前記発光部18が突出位置に位置した状態では、前記揺動アーム22のアーム部2208が前記開放ピン2606に当接する箇所と該開放ピン2606の軸心と前記駆動アーム26の揺動中心である支軸2604とがほぼ同一直線上に位置した状態となっている。
図13に示す状態から、前記モータ30が逆転すると、前記歯車列22を介して歯車2202が揺動し、この歯車2202と一体に駆動アーム26が時計方向に揺動される。
この駆動アーム26の揺動に伴い、前記開放ピン2606も揺動し、開放ピン2606の揺動に追従してアーム部2208が揺動する。
この場合、その外径が小さくなる方向に大きく変形されたコイル部2402は、アーム部2208の揺動によりその変形量が次第に小さくなっていく。
【0022】
やがて図12に示すように、前記開放ピン2606に連動してアーム部2208が揺動することで、前記スプリング24のコイル部2402は前記発光部18の重量によってのみその外径が小さくなる方向に変形された状態となる。あるいは、この状態で前記スプリング24のコイル部2402はその外径が自然状態における寸法に戻される。
したがって、前記変形されたコイル部2402の弾性力により前記揺動アーム22は開放ピン2606に当接する方向に付勢され、かつ、発光部18は収容位置から突出位置に向かう方向に付勢される。あるいは、発光部18の重量により前記揺動アーム22は開放ピン2606に当接する方向に付勢され、かつ、発光部18は突出位置に位置した状態に維持される。
したがって、開放ピン2606の時計方向への揺動に追従して前記スプリング24を介してアーム部2208が揺動し、発光部18が突出位置から収容位置に向かって下方に揺動することになる。
【0023】
前記モータ30のさらなる逆転により、前記発光部18は図11の突出位置と収容位置との中間位置から図10に示す収容位置となる。
この状態で前記スプリング24のコイル部2402はその外径が自然状態における寸法に戻される。
【0024】
前記モータ30がさらに逆転すると、図9に示すように、前記駆動アーム26がさらに時計方向に揺動し、アーム部2208は収容ピン2606と開放ピン2608との間に位置した状態となり、図8に示すように、前記モータ30がさらに逆転すると、前記収容ピン2608が前記揺動アーム22のアーム部2208に下方から当接する。
そして、前記モータ30がさらに逆転すると、前記アーム部2208は収容ピン2606により反時計方向に揺動され、一方、発光部18は収容位置に位置した状態に留まっているので、前記スプリング24のコイル部2402はその外径が大きくなる方向に変形されていく。
やがて、前記収容ピン2608が最上位に位置し、前記揺動アーム22のアーム部2208が前記収容ピン2608の上方から収容ピン2608に当接することで、前記揺動アーム22のアーム部2208が前記収容ピン2608に当接する箇所と該収容ピン2608の軸心と前記支軸2604とがほぼ同一直線上に位置する。
この状態で前記スプリング24のコイル部2402はその外径が大きくなる方向に大きく変形されており、このコイル部2402の変形に伴う弾性力により前記揺動アーム22を収容ピン2608に当接する方向に付勢し、かつ、発光部18を収容位置に位置させた状態を保持する方向に付勢する。
【0025】
図14は前記モータ30の回転角度と前記揺動アーム22の回転角度の関係を示す線図である。
前記発光部18が収容位置および突出位置に位置している範囲においてモータ30の回転角度に対する揺動アーム22の回転角度の変化が小さく、発光部18が収容位置および突出位置の間で移動している範囲においてモータ30の回転角度に対する揺動アーム22の回転角度の変化が大きくなっている。
【0026】
次に、カメラ10によるストロボ撮影の動作について図15のフローチャートを参照して説明する。
通常、前記ストロボ装置16の発光部18は収容位置に収容されている。
前記制御手段1220は、前記シャッタスイッチ1214が半押しされたか否かを監視しており(ステップS10)、半押しされると、測光動作を行ない適正露出で撮影するためにストロボの発光が必要か否かを判定する(ステップS12)。ストロボ発光が不要な場合(ステップS12で“N”)は通常動作に移行する。
ストロボ発光が必要な場合(ステップS12で“Y”)には、前記モータ駆動部1232を制御することにより前記モータ30を回転動作させ、これによりストロボ装置16の発光部18を収容位置から突出位置に揺動させる(ステップS14)。
次いで、前記シャッタスイッチ1214が全押しされることにより、前記発光駆動部1230を制御してストロボ装置16の発光素子を発光させ、被写体に閃光を照射し(ステップS16)、撮像素子1222によって被写体像を取り込む撮影動作が行なわれる(ステップS18)。この撮影動作によって撮像素子1222から出力された画像信号に基づいて前記信号処理部1224が画像データを生成し、この画像データがメモリカード用インタフェース1228を介してメモリカード1226に記録される。
次いで、制御手段1220は、前記モータ駆動部1232を制御することにより前記モータ30を回転動作させ、これによりストロボ装置16の発光部18を突出位置から収容位置に揺動させ、通常の撮影待機状態に復帰する(ステップS20)。
【0027】
以上説明したように本実施の形態によれば、前記発光部18の前記収容位置で、前記駆動アーム26により揺動アーム22のみがさらに前記発光部18を前記収容位置に位置させる方向に揺動されて前記スプリング24が変形され、この変形に伴う弾性力により発光部18を前記収容位置に位置した状態に付勢するように構成されている。また、前記発光部18の前記突出位置で、前記駆動アーム26により揺動アーム22のみがさらに前記発光部18を突出位置に位置させる方向に揺動されて前記スプリング24が変形され、この変形に伴う弾性力により発光部18を前記突出位置に位置した状態に付勢するように構成されている。
したがって、発光部18を揺動させる揺動機構20は、駆動アーム26、揺動アーム22およびスプリング24といった少ない部品点数によって構成でき、構成の簡素化や省スペース化を図る上で有利となる。
また、発光部18を揺動させる揺動機構20の一部を構成するスプリング24を用いて前記発光部18を収容位置および突出位置に保持するようにしたので、前記発光部18を収容位置および突出位置に保持する機構を別途設ける必要がなくなり、部品点数を削減する上で有利となる。
また、前記発光部18が収容位置および突出位置に移動されることにより、発光部18の箇所が収容凹部1219の箇所に当接するが、この当接時に発生する衝撃が前記スプリング24の弾性力によって吸収されるため、発光部18および収容凹部1219に無理な力が加わることを防止する上で有利となる。
また、収容位置にある発光部18をスプリング24の付勢力で収容位置に付勢し、突出位置にある発光部18をスプリング24の付勢力で突出位置に付勢してるため、収容位置および突出位置の一方に位置している発光部18に対して収容位置および突出位置の他方に向かう方向の力が加わったとしても、前記スプリング24の弾性力によって前記力が緩衝され、発光部18や揺動アーム22、駆動アーム26に無理な力が加わることを防止できる。
また、前記発光部18の収容位置で、前記揺動アーム22が前記収容ピン2608に当接する箇所と該収容ピン2608の軸心と前記駆動アーム26の揺動中心とがほぼ同一直線上に位置しているため、前記スプリング24の付勢力が前記揺動アーム22を介して前記収容ピン2608に加わったとしても、前記駆動アーム26が支軸2604回りに回動されることがなく、したがって、前記歯車列28に無理な力が加わることを防止できる。
また、前記発光部18の突出位置で、前記揺動アーム22が前記開放ピン2606に当接する箇所と該開放ピン2606の軸心と前記駆動アーム26の支軸2604とがほぼ同一直線上に位置しているため、前記スプリング24の付勢力が前記揺動アーム22を介して前記開放ピン2606に加わったとしても、前記駆動アーム26が支軸2604回りに回動されることがなく、したがって、前記歯車列28に無理な力が加わることを防止できる。
【0028】
また、本実施の形態では、前記揺動アーム22のアーム部2208に当接する前記開放ピン2606は、前記駆動アーム26の支軸2604を中心とする円周上を移動するため、前記開放ピン2606が前記アーム部2208に当接する当接箇所も前記円周上を移動する。
この際、前記揺動アーム22の揺動中心である支軸1802から前記当接箇所までの距離が、前記発光部18が収容位置と突出位置の中間位置にあるときに最も近くなり、前記発光部18が収容位置または突出位置に近づくにつれて遠くなるように構成すれば、次のような効果を奏することができる。
すなわち、前記駆動アーム22の揺動速度、すなわち前記モータ30の回転速度が一定であれば、前記揺動アーム22の揺動速度は、前記発光部18が収容位置と突出位置の中間位置にあるときに比較して、前記発光部18が収容位置または突出位置に近づくにつれて遅くなる。
これにより、前記発光部18の揺動速度は、発光部18が収容位置または突出位置に近づくにつれて低下することになるため、前記発光部18の箇所が収容凹部1219の箇所に当接する時に発生する衝撃を緩和する上で有利となる。
【0029】
また、本実施の形態では、シャッタースイッチの押下に基づいて前記発光部18を突出位置に揺動させ、撮影終了に基づいて前記発光部18を収容位置に揺動させる場合について説明したが、前記発光部18の揺動制御は次のように行なうこともできる。
突出位置に位置している発光部18を手を用いて前記スプリング24の付勢力に抗して収容位置に強制的に揺動させる。これにより、前記位置センサ1234によって前記発光部18が収容位置に移動されたことが検出される。
前記制御手段1220は、前記位置センサ1234の検出動作に応じて前記モータ駆動部1232を制御することにより前記モータ30を回転動作させ、これによりストロボ装置16の発光部18を突出位置から収容位置に揺動させる。
この場合には、特別な操作をすることなく手動によって発光部18を容易に収容位置に揺動させることができる。
また、前記カメラ10の操作ダイヤル1216などの操作により電源をオフにした場合、この電源オフ操作に応じて、ストロボ装置16の発光部18を突出位置から収容位置に揺動させてもよい。
この場合には、カメラ10の電源をオフすれば自動的に発光部18が収容されるので、発光部18を収容するために特別な操作をする必要がなく、操作性を向上する上で有利となる。
また、前記カメラ10の撮影レンズ光学系14が沈胴式であった場合には、前記撮影レンズ光学系14がカメラ本体12内に収容される動作に応じてストロボ装置16の発光部18を突出位置から収容位置に揺動させてもよい。
この場合には、撮影レンズ光学系14をカメラ本体12内に収容してカメラ10を非撮影状態にすれば自動的に発光部18が収容されるので、発光部18を収容するために特別な操作をする必要がなく、操作性を向上する上で有利となる。
【0030】
なお、本実施の形態では、前記発光部18の収容位置における前記スプリング24のコイル部2402の変形は該コイル部2402の外径が大きくなる方向への変形となり、前記突出位置における前記コイル部2402の変形は該コイル部2402の外径が小さくなる方向への変形となるように構成したが、これとは逆に、前記発光部18の収容位置における前記スプリング24のコイル部2402の変形は該コイル部2402の外径が小さくなる方向への変形となり、前記突出位置における前記コイル部2402の変形は該コイル部2402の外径が大きくなる方向への変形となるように構成してもよい。
さらに、揺動アームや駆動アームの配置、構造如何によっては、前記スプリング24はねじりスプリングに限定されず従来公知の他の形式のスプリングが用いられる。
【0031】
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態のストロボ装置16Aが第1の実施の形態と異なるのは、スプリングが揺動アームと駆動アームとの間に掛け渡され、駆動アームによる揺動アームの揺動はスプリングを介してなされる点である。
図16は第2の実施の形態におけるストロボ装置の分解斜視図、図17はストロボ装置の構成図、図18は発光部が収容位置に位置した状態を示す説明図、図19は発光部の揺動動作を示す説明図、図20は発光部が突出位置に位置した状態を示す説明図である。なお、第2の実施の形態において第1の実施の形態と同様の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0032】
図16に示すように、発光部18のケース1801の左右側面の後部には、左右方向に貫通する軸受孔1801Aが設けられ、該軸受孔1801Aには支軸1802が挿通され、ケース1801はこの支軸1802に回転可能に支持されている。
支軸1802はその両端が、ストロボ収容部1218の支持壁1227で支持されている。
【0033】
揺動機構40は、揺動アーム42と、スプリング44と、駆動アーム46と、歯車列48と、モータ50とを有している。
揺動アーム42は、発光部18のケース1801と一体的に設けられ、ケース1801の後部から下方に突設され、その先端には連結孔4202が側方に臨んで設けられている。
したがって、揺動アーム42は、支軸1802を揺動中心として発光部18と一体的に揺動されるように構成されている。
前記スプリング44はねじりスプリングで、コイル部4402と、コイル部の一端から延びる第1アーム4404と、コイル部4402の他端から延びる第2アーム4406とを有している。
前記歯車列48は、モータ50の動力を減速するものであり、細長形状に形成されたホルダ4802に複数の歯車からなる減速機構が組み込まれて構成されている。図16には、前記複数の歯車のうち、モータ50の動力が伝達される経路の下流端に位置する歯車4804とこの歯車4804に噛合する上流側の歯車4806のみが図示されている。
ホルダ4802の長手方向の両端には2つの取付ボス4808が設けられ、各取付ボス4808にはねじ孔が形成されている。ホルダ4802の長手方向の中間には、歯車4804と、歯車4806の支軸4807を保持する軸受部4810とが形成されている。
歯車4804には駆動アーム46の基端部が固着され、駆動アーム46が支軸4807を中心として歯車4804と一体的に揺動するように構成されている。駆動アーム46の中間部には検知用凸部4602が突設され、駆動アーム46の先端部には駆動アーム46の延在方向に沿って形成された長孔状の連結孔4604が設けられている。
ストロボ収容部1218の支持壁1227には、ホルダ4802の各取付ボス4808に対応した2つのねじ挿通孔1240と、歯車4804の支軸4807の軸受孔1242と、検知凸部4602を挿通するための円弧溝1244と、スプリング44の第2アーム4406の先端を案内する直線溝1246とが形成されている。
【0034】
揺動機構40の組立ては次のように行われる。
図17に示すように、スプリング44の第1アーム4404の先端を揺動アーム42の連結孔4202に挿入し、第2アーム4406の先端を駆動アーム46の連結孔4604に挿入しさらに連結孔4604から突出する第2アーム4406の先端を直線溝1246に挿入する。
歯車4804の支軸4807の一端をホルダ4802の軸受部4810に挿入し、支軸4807の他端を軸受孔1242に挿入し、揺動アーム46の検知凸部4602を円弧溝1244に挿入する。
2つのねじ挿通孔1240からねじを挿通してホルダ4802の取付ボス4808のねじ孔に螺合することによりホルダ4802を支持壁1227に取着する。
なお、円弧溝1244の両端近傍の支持壁1227箇所には第1,第2スイッチ52、54が配設されている。第1スイッチ52は発光部18のケース1801が収容位置に位置したときに検知凸部4602によってオンされ、第2イッチ52は発光部18のケース1801が突出位置に位置したときに検知凸部4602によってオンされるように構成されている。
そして、前述した制御手段1220(図3)は第1,第2スイッチ52、54の検知信号に基づいてモータ駆動部1232(図3)を制御し、これによりモータ50の駆動制御を行うように構成されている。
また、支持壁1227には、発光部18のケース1801が収容位置に位置したときにケース1801の前端部が当接するストッパ1227Aと、発光部18のケース1801が突出位置に位置したときに揺動アーム42が当接するストッパ1227Bとが設けられている。
【0035】
次に、上述のように構成されたカメラ10におけるストロボ装置16Aが収容位置から突出位置に移動する際の動作について説明する。
図18は発光部18が収容凹部1219に収容され収容位置に位置した状態を示している。
揺動アーム42が最上位に位置するように駆動アーム46が揺動した状態となっている。そして、スプリング44の第1アーム4404の先端と第2アーム4406の先端を結ぶ直線上に支軸1802は位置していない。
この状態で駆動アーム46により前記スプリング44のコイル部4402はその外径が小さくなる方向に変形されており、このコイル部4402の変形に伴う弾性力により前記揺動アーム42を駆動アーム46から離間する方向に付勢し、かつ、前記発光部18を収容位置に位置させた状態に保持する方向に付勢する。この際、ケース1801の前端が収容凹部1219のストッパ1227Aに当接することにより発光部18は収容位置に位置している。
また、この状態で、第1スイッチ52は検知凸部4602によってオンされ、かつ、第2イッチ52はオフされた状態となっている。
【0036】
ここで、制御手段1220の制御によりモータ50が正転すると、前記歯車列機構48を介して歯車4804が揺動し、この歯車4804と一体に駆動アーム46が時計方向に揺動される。
図19に示すように、駆動アーム46が駆動アーム42に近接する方向に揺動することに伴い、スプリング44の第1アーム4404の先端と第2アーム4406の先端も接近し、スプリング44のコイル部4402はその外径がさらに小さくなる方向にさらに変形されている。
ここで、スプリング44の第1アーム4404の先端と第2アーム4406の先端を結ぶ直線上に支軸1802が位置した状態、すなわち第1,第2アーム4404、4406の先端が死点に位置した状態となっているので、コイル部4402の変形に伴う弾性力は、支軸1802に向かって作用し、揺動アーム42は依然として揺動されない。
さらに、駆動アーム46が時計方向に揺動され、第1,第2アーム4404、4406の先端が死点から外れると、スプリング44は、コイル部4402の変形に伴う弾性力により前記揺動アーム42を駆動アーム46から離間する方向に付勢し、かつ、前記発光部18を突出位置方向に付勢する。この際、揺動アーム42が収容凹部1219のストッパ1227Bに当接することにより発光部18は突出位置に位置する。
また、この状態では、第1、第2スイッチ52、54はいずれもオフされた状態となっている。
【0037】
ここで、さらにモータ50が正転して駆動アーム46が時計方向に揺動されると、やがて図20に示すように、揺動アーム42が最下位位置に位置した状態となる。
そして、スプリング44の第1アーム4404の先端と第2アーム4406の先端を結ぶ直線上に支軸1802は位置していない。
この状態で駆動アーム46により前記スプリング44のコイル部4402はその外径が小さくなる方向に変形されており、このコイル部4402の変形に伴う弾性力により前記揺動アーム42を駆動アーム46から離間する方向に付勢し、かつ、前記発光部18を突出位置方向に付勢する。この際、揺動アーム42が収容凹部1219のストッパ1227Bに当接することにより発光部18は突出位置に位置した状態が保持されている。
また、この状態で、第1スイッチ52はオフされ、かつ、第2スイッチ52は検知凸部4602によってオンされるので、これら第1,第2スイッチ52,54の検知信号を入力した制御手段1220はモータ50の駆動を停止させる。
【0038】
なお、カメラ10におけるストロボ装置16Aが突出位置から収容位置に移動する際の動作は上述と逆になり、その説明は省略する。
【0039】
以上説明したように第2の実施の形態によれば、前記発光部18の前記収容位置で、前記駆動アーム46により揺動アーム42のみがさらに前記発光部18を前記収容位置に位置させる方向に揺動されて前記スプリング44が変形され、この変形に伴う弾性力により発光部18を前記収容位置に位置した状態に付勢するように構成されている。また、前記発光部18の前記突出位置で、前記駆動アーム46により揺動アーム42のみがさらに前記発光部18を突出位置に位置させる方向に揺動されて前記スプリング44が変形され、この変形に伴う弾性力により発光部18を前記突出位置に位置した状態に付勢するように構成されている。
したがって、発光部18を揺動させる揺動機構40は、駆動アーム46、揺動アーム42およびスプリング44といった少ない部品点数によって構成でき、構成の簡素化や省スペース化を図る上で有利となる。
また、発光部18を揺動させる揺動機構40の一部を構成するスプリング44を用いて前記発光部18を収容位置および突出位置に保持するようにしたので、前記発光部18を収容位置および突出位置に保持する機構を別途設ける必要がなくなり、部品点数を削減する上で有利となる。
また、前記発光部18が収容位置および突出位置に移動されることにより、発光部18の箇所が収容凹部1219の箇所に当接するが、この当接時に発生する衝撃が前記スプリング44の弾性力によって吸収されるため、発光部18および収容凹部1219に無理な力が加わることを防止する上で有利となる。
また、収容位置にある発光部18をスプリング44の付勢力で収容位置に付勢し、突出位置にある発光部18をスプリング44の付勢力で突出位置に付勢してるため、収容位置および突出位置の一方に位置している発光部18に対して収容位置および突出位置の他方に向かう方向の力が加わったとしても、前記スプリング24の弾性力によって前記力が緩衝され、発光部18や揺動アーム42、駆動アーム46に無理な力が加わることを防止できる。
また、本実施の形態では、スプリング44の第2アーム4406の先端を駆動アーム46の長孔状の連結孔4604に挿通するとともに直線溝1246で案内するようにしたので、長孔状の連結孔4604と直線溝1246を設けなかった場合に比較して第2アーム4406の先端の移動軌跡を揺動アーム42から離間させることができる。これにより、揺動アーム42と駆動アーム46との間隔を近づけることができ小型化を図る上で有利となる。
【0040】
なお、本実施の形態では、前記発光部18の収容位置および突出位置における前記スプリング44のコイル部4402の変形は該コイル部4402の外径が小さくなる方向への変形となるように構成したが、これとは逆に、収容位置および突出位置における前記スプリング44のコイル部4402の変形が該コイル部4402の外径が大きくなる方向への変形となるように構成してもよい。
さらに、揺動アームや駆動アームの配置、構造如何によっては、前記スプリング44はねじりスプリングに限定されず従来公知の他の形式のスプリングが用いられる。
また、本実施の形態では、前記カメラ10が画像データを記録媒体に記録するデジタルカメラであるものとして説明したが、本発明はデジタルカメラに限定されるものではなく、ストロボ装置を有するフィルム式カメラにも適用可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ストロボ装置の発光部を突出位置および収容位置の双方へ揺動させる構成が簡素で部品点数が少なく、かつ、発光部の移動時の衝撃を抑制する上で有利なカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のデジタルカメラ(以下カメラという)の構成を示す斜視図である。
【図2】発光部が収容位置にある状態を示す説明図である。
【図3】カメラの制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】ストロボ装置を後側の斜め上方から見た斜視図である。
【図5】ストロボ装置近傍の断面図である。
【図6】揺動アームとスプリングの斜視図である。
【図7】発光部が収容位置に位置した状態を示す説明図である。
【図8】発光部の揺動動作を示す説明図である。
【図9】発光部の揺動動作を示す説明図である。
【図10】発光部の揺動動作を示す説明図である。
【図11】発光部の揺動動作を示す説明図である。
【図12】発光部の揺動動作を示す説明図である。
【図13】発光部が突出位置に位置した状態を示す説明図である。
【図14】モータの回転角度と揺動アームの回転角度の関係を示す線図である。
【図15】カメラによるストロボ撮影の動作を示すフローチャートである。
【図16】第2の実施の形態におけるストロボ装置の分解斜視図である。
【図17】ストロボ装置の構成図である。
【図18】発光部が収容位置に位置した状態を示す説明図である。
【図19】発光部の揺動動作を示す説明図である。
【図20】発光部が突出位置に位置した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10……カメラ、12……カメラ本体、16……ストロボ装置、18……発光部、20……揺動機構、22……揺動アーム、24……スプリング、26……駆動アーム、1802……支軸、2606……収容アーム、2608……開放アーム、16A……ストロボ装置、40……揺動機構、42……揺動アーム、44……スプリング、46……駆動アーム。
Claims (7)
- カメラ本体と、前記カメラ本体に設けられたストロボ装置とを有し、前記ストロボ装置は発光部と、前記発光部をカメラ本体に収容された収容位置とカメラ本体から突出した突出位置とに揺動させる揺動機構とを備えたカメラにおいて、
前記揺動機構は、前記発光部の近傍に揺動可能に設けられた揺動アームと、前記揺動アームに付勢力を与えるスプリングと、揺動駆動され前記揺動アームを揺動させる駆動アームとを備え、
前記スプリングは、前記発光部と前記揺動アームとの間に掛け渡され、
前記駆動アームは、該駆動アームの揺動中心から離れた箇所で該駆動アームの揺動方向に間隔をおいた2箇所から突設された収容ピンと開放ピンとを備え、
前記駆動アームが揺動駆動されることで前記収容ピンと前記開放ピンとが前記揺動アームに選択的に係合して該揺動アームおよび前記スプリングを介して前記発光部を前記収容位置と突出位置とに揺動させ、
前記発光部の前記収容位置で、前記収容ピンにより前記揺動アームのみがさらに前記発光部を前記収容位置に位置させる方向に揺動されて前記スプリングが変形され、この変形に伴う弾性力により前記発光部を前記収容位置に位置した状態に付勢するように構成され、
前記発光部の前記突出位置で、前記開放ピンにより前記揺動アームのみがさらに前記発光部を前記突出位置に位置させる方向に揺動されて前記スプリングが変形され、この変形に伴う弾性力により前記発光部を前記突出位置に位置した状態に付勢するように構成されている、
ことを特徴とするカメラ。 - 前記発光部は、該発光部の揺動中心となる支軸を有し、前記揺動アームは前記支軸に揺動可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
- 前記揺動アームは揺動中心となる軸部を有し、前記スプリングは、コイル部と、前記コイル部の一端から突出する第1端部と、前記コイル部の他端から突出する第2端部とからなるねじりスプリングであり、前記コイル部が前記軸部に装着され、前記第1端部が発光部に係止され、前記第2端部が前記揺動アームに係止されていることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
- 前記収容位置における前記スプリングの変形は、該コイル部の外径が大きくなる方向への変形か、該コイル部の外径が小さくなる方向への変形の一方の変形であり、前記突出位置における前記スプリングの変形は、該コイル部の外径が大きくなる方向への変形か、該コイル部の外径が小さくなる方向への変形の他方の変形であることを特徴とする請求項3記載のカメラ。
- 前記発光部は、該発光部の揺動中心となる支軸を有し、
前記揺動アームは、前記支軸に揺動可能に支持されたボス部を有し、
前記スプリングは、コイル部と、前記コイル部の一端から突出する第1端部と、前記コイル部の他端から突出する第2端部とからなるねじりスプリングであり、
前記コイル部が前記ボス部に装着され、前記第1端部が発光部に係止され、前記第2端部が前記揺動アームに係止され、
前記発光部は、前記収容位置から前記支軸を支点に上方に揺動することで前記突出位置となり、
前記第1端部は、前記発光部が収容位置から上方に変位した状態から該発光部の重量が前記コイル部に作用するように該発光部に係止されていることを特徴とする請求項1記載のカメラ。 - 前記発光部の突出位置で、前記揺動アームが前記開放ピンに当接する箇所と該開放ピンの軸心と前記駆動アームの揺動中心とがほぼ同一直線上に位置することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
- 前記発光部の収容位置で、前記揺動アームが前記収容ピンに当接する箇所と該収容ピンの軸心と前記駆動アームの揺動中心とがほぼ同一直線上に位置することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
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