JP2000328241A - 多分割スパッタリングターゲット - Google Patents
多分割スパッタリングターゲットInfo
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- JP2000328241A JP2000328241A JP11142232A JP14223299A JP2000328241A JP 2000328241 A JP2000328241 A JP 2000328241A JP 11142232 A JP11142232 A JP 11142232A JP 14223299 A JP14223299 A JP 14223299A JP 2000328241 A JP2000328241 A JP 2000328241A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】異常放電によるノジュール発生量が少なく、ま
た基板へのパーティクル発生量を低減させることができ
る多分割スパッタリングターゲットを提供する。 【解決手段】1枚のバッキングプレート上に複数のター
ゲット部材を配設してなる多分割スパッタリングターゲ
ットにおいて、縦方向及び横方向のように異なる2つの
方向に少なくとも2以上のターゲット部材が配設され、
ターゲット部材が隣接する分割部上の任意の点におい
て、互いに隣接するターゲット部材の数が3以下である
多分割スパッタリングターゲット。
た基板へのパーティクル発生量を低減させることができ
る多分割スパッタリングターゲットを提供する。 【解決手段】1枚のバッキングプレート上に複数のター
ゲット部材を配設してなる多分割スパッタリングターゲ
ットにおいて、縦方向及び横方向のように異なる2つの
方向に少なくとも2以上のターゲット部材が配設され、
ターゲット部材が隣接する分割部上の任意の点におい
て、互いに隣接するターゲット部材の数が3以下である
多分割スパッタリングターゲット。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリング法
により薄膜を製造する際に使用されるスパッタリングタ
ーゲット、特に複数枚のターゲット部材を単一のバッキ
ングプレート上に配置した分割部を有するスパッタリン
グターゲットに関するものである。
により薄膜を製造する際に使用されるスパッタリングタ
ーゲット、特に複数枚のターゲット部材を単一のバッキ
ングプレート上に配置した分割部を有するスパッタリン
グターゲットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の情報社会およびマルチメディアを
支える半導体素子、記録媒体、フラットパネルディスプ
レイ等のデバイスには、多種多様の薄膜が使用されてい
る。薄膜を形成する手段としては、スパッタリング法、
真空蒸着法、CVD 法等があげられる。中でも、スパッタ
リング法は、大面積に均一な膜を成膜するのに有利なた
め、フラットパネルディスプレイ(特に液晶ディスプレ
イ)の分野では多く使用されている。
支える半導体素子、記録媒体、フラットパネルディスプ
レイ等のデバイスには、多種多様の薄膜が使用されてい
る。薄膜を形成する手段としては、スパッタリング法、
真空蒸着法、CVD 法等があげられる。中でも、スパッタ
リング法は、大面積に均一な膜を成膜するのに有利なた
め、フラットパネルディスプレイ(特に液晶ディスプレ
イ)の分野では多く使用されている。
【0003】近年のフラットパネルディスプレイの大型
化にともない、パネル製造に使用されるガラス基板のサ
イズも大型化している。そのため、薄膜製造の際に使用
されるターゲットも基板サイズに合わせてそのサイズの
大型化が進行している。特に近年、異物(パーティク
ル)発生が少ないことから脚光を浴びている静止対向型
スパッタリング装置用ターゲットでは、ターゲットサイ
ズを基板サイズより一回り大きくする必要があるため、
ターゲットの大型化に対する要求は更に強くなってきて
いる。
化にともない、パネル製造に使用されるガラス基板のサ
イズも大型化している。そのため、薄膜製造の際に使用
されるターゲットも基板サイズに合わせてそのサイズの
大型化が進行している。特に近年、異物(パーティク
ル)発生が少ないことから脚光を浴びている静止対向型
スパッタリング装置用ターゲットでは、ターゲットサイ
ズを基板サイズより一回り大きくする必要があるため、
ターゲットの大型化に対する要求は更に強くなってきて
いる。
【0004】上述のような用途に使用されるターゲット
として、例えば、インジウムースズ酸化物(ITO)タ
ーゲットをあげることができる。しかし、大型のITO
ターゲットを製造する場合、成形および焼結に必要な生
産設備が従来の物より大型となるため新たな設備投資を
必要とする上、粉末の成形性はサイズの大型化と共に悪
化するため歩留まりが極端に低下し、結果としてターゲ
ットの製造コストおよび生産性が悪化する。
として、例えば、インジウムースズ酸化物(ITO)タ
ーゲットをあげることができる。しかし、大型のITO
ターゲットを製造する場合、成形および焼結に必要な生
産設備が従来の物より大型となるため新たな設備投資を
必要とする上、粉末の成形性はサイズの大型化と共に悪
化するため歩留まりが極端に低下し、結果としてターゲ
ットの製造コストおよび生産性が悪化する。
【0005】他のターゲットにおいても、大型化に関し
て同様なデメリットを有するため、大型のターゲットと
して、複数のターゲット部材をバッキングプレート上に
接合した多分割ターゲットが用いられつつある。
て同様なデメリットを有するため、大型のターゲットと
して、複数のターゲット部材をバッキングプレート上に
接合した多分割ターゲットが用いられつつある。
【0006】このような分割部を有する大型ターゲット
の分割方法は、一般に、ターゲットを単一方向(縦方
向あるいは横方向)にのみ分割する方法、ターゲット
を縦方向および横方向共に分割する方法に大別される。
上記の方法のうち、縦方向および横方向共に分割した場
合には、ターゲット中に4つのターゲット部材が隣接す
る4部材隣接点を有する構造となっている。
の分割方法は、一般に、ターゲットを単一方向(縦方
向あるいは横方向)にのみ分割する方法、ターゲット
を縦方向および横方向共に分割する方法に大別される。
上記の方法のうち、縦方向および横方向共に分割した場
合には、ターゲット中に4つのターゲット部材が隣接す
る4部材隣接点を有する構造となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したような4つの
ターゲット部材が隣接する4部材隣接点(以降4重点と
称する)を有するターゲットを用いてスパッタリングを
行った場合、前記4重点近傍で異常放電が起こりやす
く、パーティクル発生の原因となっていた。
ターゲット部材が隣接する4部材隣接点(以降4重点と
称する)を有するターゲットを用いてスパッタリングを
行った場合、前記4重点近傍で異常放電が起こりやす
く、パーティクル発生の原因となっていた。
【0008】また、ITOターゲットを用いてスパッタ
リングを長時間行った場合に顕著な現象であるが、積算
スパッタリング時間の増加と共にターゲット表面にはノ
ジュールと呼ばれる黒色の異物が析出する。この黒色の
付着物はスパッタリング時の異常放電の原因となりやす
く、またそれ自身が薄膜表面の異物(パーティクル)の
発生源となることが知られている。その結果、長時間ス
パッタリングを行うと、形成された薄膜中に次第に異物
欠陥が発生し、これが液晶表示装置などのフラットパネ
ルディスプレイの製造歩留まり低下の原因となってい
た。
リングを長時間行った場合に顕著な現象であるが、積算
スパッタリング時間の増加と共にターゲット表面にはノ
ジュールと呼ばれる黒色の異物が析出する。この黒色の
付着物はスパッタリング時の異常放電の原因となりやす
く、またそれ自身が薄膜表面の異物(パーティクル)の
発生源となることが知られている。その結果、長時間ス
パッタリングを行うと、形成された薄膜中に次第に異物
欠陥が発生し、これが液晶表示装置などのフラットパネ
ルディスプレイの製造歩留まり低下の原因となってい
た。
【0009】特に、近年フラットパネルディスプレイの
分野では高精細化が進んでおり、薄膜中の異物欠陥は素
子の動作不良を引き起こすため、重要な課題となってい
た。
分野では高精細化が進んでおり、薄膜中の異物欠陥は素
子の動作不良を引き起こすため、重要な課題となってい
た。
【0010】このようなITOターゲット上に発生する
ノジュールを低減する方法の一つとしてITO焼結体を
高密度化する方法が知られており、最近ではスパッタリ
ングターゲットとして密度7.0g/cm3以上のIT
O焼結体が使用されるようになっている。
ノジュールを低減する方法の一つとしてITO焼結体を
高密度化する方法が知られており、最近ではスパッタリ
ングターゲットとして密度7.0g/cm3以上のIT
O焼結体が使用されるようになっている。
【0011】ところが前述したような大型の多分割ター
ゲットでは個々のターゲット部材の焼結密度が高密度化
された場合でも、一体型のターゲットと異なり、特に前
記4重点の近傍で異常放電が起こりやすく、またノジュ
ール発生量も増加するため、基板へのパーティクル付着
量が増加してしまうという問題点があった。
ゲットでは個々のターゲット部材の焼結密度が高密度化
された場合でも、一体型のターゲットと異なり、特に前
記4重点の近傍で異常放電が起こりやすく、またノジュ
ール発生量も増加するため、基板へのパーティクル付着
量が増加してしまうという問題点があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】1枚のバッキングプレー
ト上に複数のターゲット部材を配設してなる多分割スパ
ッタリングターゲットの4重点近傍でのノジュール発生
量を低減させるため、多分割ターゲットの分割の形態に
ついて検討を行った。その結果、ターゲット部材が隣接
する分割部上の任意の点において、互いに隣接するター
ゲット部材の数を3以下とし、4重点を有さない構造と
することにより、異常放電が起こりにくく、基板へのパ
ーティクル発生量を低減することができることを見出し
た。 また、ターゲット部材にITOを用いた場合に
は、さらにノジュール発生量を低減できるため、基板へ
のパーティクル発生量をより効果的に低減することがで
きることを見出し、本発明を完成した。
ト上に複数のターゲット部材を配設してなる多分割スパ
ッタリングターゲットの4重点近傍でのノジュール発生
量を低減させるため、多分割ターゲットの分割の形態に
ついて検討を行った。その結果、ターゲット部材が隣接
する分割部上の任意の点において、互いに隣接するター
ゲット部材の数を3以下とし、4重点を有さない構造と
することにより、異常放電が起こりにくく、基板へのパ
ーティクル発生量を低減することができることを見出し
た。 また、ターゲット部材にITOを用いた場合に
は、さらにノジュール発生量を低減できるため、基板へ
のパーティクル発生量をより効果的に低減することがで
きることを見出し、本発明を完成した。
【0013】即ち、本発明は、1枚のバッキングプレー
ト上に複数のターゲット部材を配設してなる多分割スパ
ッタリングターゲットにおいて、異なる2つの方向に少
なくとも2以上のターゲット部材が配設されるととも
に、ターゲット部材が隣接する分割部上の任意の点にお
いて、互いに隣接するターゲット部材の数が3以下であ
ることを特徴とする多分割スパッタリングターゲット関
する。また、1枚のバッキングプレート上に複数のター
ゲット部材を配設してなる多分割スパッタリングターゲ
ットにおいて、全体の形状が実質的に長方形又は正方形
であり、かつ、その縦方向及び横方向共に各々2以上の
ターゲット部材が配設されるとともに、4つのターゲッ
ト部材が隣接する4部材隣接点を有さないことを特徴と
する分割ターゲットに関するものである。
ト上に複数のターゲット部材を配設してなる多分割スパ
ッタリングターゲットにおいて、異なる2つの方向に少
なくとも2以上のターゲット部材が配設されるととも
に、ターゲット部材が隣接する分割部上の任意の点にお
いて、互いに隣接するターゲット部材の数が3以下であ
ることを特徴とする多分割スパッタリングターゲット関
する。また、1枚のバッキングプレート上に複数のター
ゲット部材を配設してなる多分割スパッタリングターゲ
ットにおいて、全体の形状が実質的に長方形又は正方形
であり、かつ、その縦方向及び横方向共に各々2以上の
ターゲット部材が配設されるとともに、4つのターゲッ
ト部材が隣接する4部材隣接点を有さないことを特徴と
する分割ターゲットに関するものである。
【0014】本発明が対象とするような大型サイズのタ
ーゲットは、一般に長方形(正方形を含む)あるいは長
方形に準ずる形となっている。長方形に準ずる形とは、
長方形の各角部をR5〜100とした場合も含むものと
する。このような長方形のターゲットの縦方向および横
方向共に2以上に分割されるようなターゲットは、主と
して枚葉式スパッタリング装置に用いられるようなもの
であり、そのサイズの一例として810×910mmを
例示することができる。
ーゲットは、一般に長方形(正方形を含む)あるいは長
方形に準ずる形となっている。長方形に準ずる形とは、
長方形の各角部をR5〜100とした場合も含むものと
する。このような長方形のターゲットの縦方向および横
方向共に2以上に分割されるようなターゲットは、主と
して枚葉式スパッタリング装置に用いられるようなもの
であり、そのサイズの一例として810×910mmを
例示することができる。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】ここでは、適宜ITOをターゲット部材と
して使用した場合について説明する。
して使用した場合について説明する。
【0017】本発明に使用されるスパッタリングターゲ
ットの材料は、特に限定することなく使用することがで
きる。しかし、今後ターゲットサイズが益々大きくなる
ことが予想されるフラットパネルディスプレイの製造に
使用される材料により適している。このような材料とし
ては、例えば、クロム、モリブデン、ITO、ZAO
(アルミニウムー亜鉛酸化物)、酸化マグネシウム等が
あげられる。
ットの材料は、特に限定することなく使用することがで
きる。しかし、今後ターゲットサイズが益々大きくなる
ことが予想されるフラットパネルディスプレイの製造に
使用される材料により適している。このような材料とし
ては、例えば、クロム、モリブデン、ITO、ZAO
(アルミニウムー亜鉛酸化物)、酸化マグネシウム等が
あげられる。
【0018】例えば、ITOターゲットを製造する場合
には、一般に酸化インジウム粉末と酸化スズ粉末とから
なる混合粉末、あるいは酸化スズを酸化インジウム中に
所定量だけ固溶させたITO粉末などを、プレス法ある
いはスリップキャスト法により成形し、これを大気中ま
たは酸素雰囲気中で焼結することにより製造されるが、
粉末の種類・形状、成形方法、焼結方法には、特に制限
はない。
には、一般に酸化インジウム粉末と酸化スズ粉末とから
なる混合粉末、あるいは酸化スズを酸化インジウム中に
所定量だけ固溶させたITO粉末などを、プレス法ある
いはスリップキャスト法により成形し、これを大気中ま
たは酸素雰囲気中で焼結することにより製造されるが、
粉末の種類・形状、成形方法、焼結方法には、特に制限
はない。
【0019】次に、得られたITO焼結体を機械的に加
工して多分割ITOターゲットを構成する個々のターゲ
ット部材を製造する。各部材のサイズおよび形状は、加
工後各ターゲット部材をバッキングプレート上に接合し
た際に4重点を有さない形状であれば特に限定されるも
のではない。好ましくは、3つのターゲット部材が隣接
する3部材隣接点を少なくとも2以上有するように配設
し、これらの3部材隣接点相互間の距離が1mm以上、
更に好ましくは5mm以上であるようにすればよい。
工して多分割ITOターゲットを構成する個々のターゲ
ット部材を製造する。各部材のサイズおよび形状は、加
工後各ターゲット部材をバッキングプレート上に接合し
た際に4重点を有さない形状であれば特に限定されるも
のではない。好ましくは、3つのターゲット部材が隣接
する3部材隣接点を少なくとも2以上有するように配設
し、これらの3部材隣接点相互間の距離が1mm以上、
更に好ましくは5mm以上であるようにすればよい。
【0020】得られた複数枚のターゲット部材を1枚の
バッキングプレート上にボンディングする。本発明に使
用されるバッキングプレートおよび金属接合剤は特に限
定されるものではないが、バッキングプレートとして
は、無酸素銅およびリン酸銅等が、半田材としては、イ
ンジウム半田等を例示することができる。
バッキングプレート上にボンディングする。本発明に使
用されるバッキングプレートおよび金属接合剤は特に限
定されるものではないが、バッキングプレートとして
は、無酸素銅およびリン酸銅等が、半田材としては、イ
ンジウム半田等を例示することができる。
【0021】このようにして得られた多分割ターゲット
を用いることにより、ターゲット中に4重点を有さず、
3重点のみで構成されるため、異常放電が起こりにく
く、基板へのパーティクル発生量を低減することができ
る。また、上述のようにターゲット部材にITOを用い
た場合には、さらにノジュール発生量を低減できるた
め、基板へのパーティクル発生量をより効果的に低減す
ることができる。
を用いることにより、ターゲット中に4重点を有さず、
3重点のみで構成されるため、異常放電が起こりにく
く、基板へのパーティクル発生量を低減することができ
る。また、上述のようにターゲット部材にITOを用い
た場合には、さらにノジュール発生量を低減できるた
め、基板へのパーティクル発生量をより効果的に低減す
ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0023】実施例1 酸化インジウム粉末と酸化スズ粉末を重量比で90:1
0の割合に混合した混合粉末に分散剤、バインダーおよ
びイオン交換水を加えてボールミル混合し、鋳込用スラ
リーを製造した。
0の割合に混合した混合粉末に分散剤、バインダーおよ
びイオン交換水を加えてボールミル混合し、鋳込用スラ
リーを製造した。
【0024】続いて上記スラリーに消泡剤を添加し、真
空中で脱法処理を実施した。これを365×600×1
0mmの鋳込成形用鋳型に注入し鋳込成形を行った。こ
の成形体を乾燥後3ton/cm2の圧力でCIP処理
して成形体を得た。
空中で脱法処理を実施した。これを365×600×1
0mmの鋳込成形用鋳型に注入し鋳込成形を行った。こ
の成形体を乾燥後3ton/cm2の圧力でCIP処理
して成形体を得た。
【0025】同様の処理を繰り返し、計6枚の成形体を
得た。
得た。
【0026】この後、成形体中に存在する分散剤および
バインダーを除去するために、前記成形体を大気焼成炉
内に設置し、以下の条件で脱ワックス処理を実施した。
バインダーを除去するために、前記成形体を大気焼成炉
内に設置し、以下の条件で脱ワックス処理を実施した。
【0027】脱ワックス温度:450℃ 昇温速度:5℃/Hr 保持時間:1時間 次に、上記脱ワックス後の成形体を常圧純酸素雰囲気炉
内に設置して以下の条件で焼結した。
内に設置して以下の条件で焼結した。
【0028】 焼結温度:1500℃ 昇温速度:25℃/Hr 焼結時間:5時間 導入酸素線速:8.0cm/min. 得られた焼結体の密度をアルキメデス法により測定した
ところ7.10g/cm3であった。この焼結体を湿式
加工法により図1に示すようなサイズで厚さ6mmに各
ターゲット部材を加工した。
ところ7.10g/cm3であった。この焼結体を湿式
加工法により図1に示すようなサイズで厚さ6mmに各
ターゲット部材を加工した。
【0029】続いて、インジウム半田を用いて無酸素銅
製のバッキングプレート上に、各サイズのターゲット部
材を図1に示すような配置にボンディングしてターゲッ
ト化した。このターゲットを用いて、以下のスパッタリ
ング条件でスパッタリングして連続放電試験を実施し
た。
製のバッキングプレート上に、各サイズのターゲット部
材を図1に示すような配置にボンディングしてターゲッ
ト化した。このターゲットを用いて、以下のスパッタリ
ング条件でスパッタリングして連続放電試験を実施し
た。
【0030】ガス圧:5mTorr Ar/O2=0.1% スパッタリング中の異常放電発生回数は、極僅かであっ
た。使用後のターゲット表面の状態を図2に示す。ごく
僅かのノジュールが発生したにすぎなかった。
た。使用後のターゲット表面の状態を図2に示す。ごく
僅かのノジュールが発生したにすぎなかった。
【0031】比較例1 実施例1同様の方法でITO成形体を計6枚得た。この
後、実施例1と同じ条件で、脱ワックス、焼結を行っ
た。得られた焼結体の密度をアルキメデス法により測定
したところ7.10g/cm3であった。この焼結体を
湿式加工法により図3に示すようなサイズにで厚さ6m
mに各ターゲット部材を加工した。
後、実施例1と同じ条件で、脱ワックス、焼結を行っ
た。得られた焼結体の密度をアルキメデス法により測定
したところ7.10g/cm3であった。この焼結体を
湿式加工法により図3に示すようなサイズにで厚さ6m
mに各ターゲット部材を加工した。
【0032】続いて、インジウム半田を用いて無酸素銅
製のバッキングプレートに図3に示すような配置にボン
ディングしてターゲット化した。このターゲットを用い
て、実施例1と同じ条件でスパッタリングして連続放電
試験を実施した。
製のバッキングプレートに図3に示すような配置にボン
ディングしてターゲット化した。このターゲットを用い
て、実施例1と同じ条件でスパッタリングして連続放電
試験を実施した。
【0033】スパッタリング中に異常放電が多発した。
また、使用後のターゲット表面の状態を図4に示す。タ
ーゲット表面には、多量のノジュールが発生していた。
また、使用後のターゲット表面の状態を図4に示す。タ
ーゲット表面には、多量のノジュールが発生していた。
【0034】
【発明の効果】本発明の多分割ターゲットを用いること
により、ターゲット中に4重点を有さず、3重点のみで
構成されるため、異常放電が起こりにくく、基板へのパ
ーティクル発生量を低減することができる。
により、ターゲット中に4重点を有さず、3重点のみで
構成されるため、異常放電が起こりにくく、基板へのパ
ーティクル発生量を低減することができる。
【0035】また、ターゲット部材にITOを用いた場
合には、さらにノジュール発生量を低減できるため、基
板へのパーティクル発生量をより効果的に低減すること
ができる。
合には、さらにノジュール発生量を低減できるため、基
板へのパーティクル発生量をより効果的に低減すること
ができる。
【図1】 実施例1で得られた焼結体を加工後のサイズ
及びそれらの配置を示すものである。
及びそれらの配置を示すものである。
【図2】 実施例1で得られた多分割スパッタリングを
スパッタリングした後のターゲット表面を示す図であ
る。
スパッタリングした後のターゲット表面を示す図であ
る。
【図3】 比較例1で得られた焼結体の加工後のサイズ
及びそれらの配置を示すものである。
及びそれらの配置を示すものである。
【図4】 比較例1で得られた多分割スパッタリングを
スパッタリングした後のターゲット表面を示す図であ
る。
スパッタリングした後のターゲット表面を示す図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 1枚のバッキングプレート上に複数のタ
ーゲット部材を配設してなる多分割スパッタリングター
ゲットにおいて、異なる2つの方向に少なくとも2以上
のターゲット部材が配設されるとともに、ターゲット部
材が隣接する分割部上の任意の点において、互いに隣接
するターゲット部材の数が3以下であることを特徴とす
る多分割スパッタリングターゲット。 - 【請求項2】 全体の形状が実質的に長方形又は正方形
であって、その縦方向及び横方向共に各々2以上に分割
されていることを特徴とする請求項1に記載の多分割ス
パッタリングターゲット。 - 【請求項3】 1枚のバッキングプレート上に複数のタ
ーゲット部材を配設してなる多分割スパッタリングター
ゲットにおいて、全体の形状が実質的に長方形又は正方
形であり、かつ、その縦方向及び横方向共に各々2以上
のターゲット部材が配設されるとともに、4つのターゲ
ット部材が隣接する4部材隣接点を有さないことを特徴
とする多分割スパッタリングターゲット。 - 【請求項4】 3つのターゲット部材が隣接する3部材
隣接点を少なくとも2以上有し、これらの3部材隣接点
相互間の距離が1mm以上であることを特徴とする請求
項2又は請求項3に記載の多分割スパッタリングターゲ
ット。 - 【請求項5】 ターゲット部材が実質的に、インジウ
ム、スズおよび酸素からなることを特徴とする請求項1
〜4のいずれか1項に記載の多分割スパッタリングター
ゲット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11142232A JP2000328241A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 多分割スパッタリングターゲット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11142232A JP2000328241A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 多分割スパッタリングターゲット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000328241A true JP2000328241A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15310507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11142232A Pending JP2000328241A (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 多分割スパッタリングターゲット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000328241A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008101277A (ja) * | 2008-01-15 | 2008-05-01 | Mitsubishi Materials Corp | スパッタリング用ターゲット及びその製造方法 |
US7550066B2 (en) | 2004-07-09 | 2009-06-23 | Applied Materials, Inc. | Staggered target tiles |
KR101000339B1 (ko) * | 2001-10-12 | 2010-12-13 | 토소가부시키가이샤 | 스퍼터링 타겟 |
WO2012108075A1 (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-16 | Jx日鉱日石金属株式会社 | スパッタリングターゲット組立体 |
WO2013114666A1 (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-08 | Jx日鉱日石金属株式会社 | スパッタリングターゲット組立体 |
-
1999
- 1999-05-21 JP JP11142232A patent/JP2000328241A/ja active Pending
Cited By (12)
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