JP2000327948A - 疎水化された金属化合物粒子粉末及びその製造法 - Google Patents

疎水化された金属化合物粒子粉末及びその製造法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、優れた疎水性を有するとともに、
疎水化剤が粒子表面から脱離しにくいことにより長期間
に亘り優れた疎水性を維持することができる疎水化され
た金属化合物粒子粉末を提供する。 【解決手段】 疎水化された金属化合物粒子粉末とは、
金属酸化物粒子粉末又は金属含水酸化物粒子粉末の粒子
表面がフルオロアルキルシラン及びアルコキシシランか
ら選ばれる1種又は2種以上の疎水化剤から生成するオ
ルガノシラン化合物で被覆されている平均粒子径0.0
1〜0.3μmの金属化合物粒子粉末であって、該金属
化合物粒子粉末の疎水化度が水蒸気吸着量V90値で示し
た場合に0.5mg/m2以下であり、且つ、該金属化
合物粒子粉末の脱着率評価後の疎水化度V90値が0.5
5mg/m2以下であることを特徴とする疎水化された
金属化合物粒子粉末からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた疎水性を有
するとともに、疎水化剤が粒子表面から脱離しにくいこ
とにより長期間に亘り優れた疎水性を維持することがで
きる疎水化された金属化合物粒子粉末を提供する。
【0002】
【従来の技術】現在、金属化合物粒子粉末は、ゴム・樹
脂組成物、塗料、化粧料、磁気記録分野及び印刷記録分
野等の各種用途において、補強剤、着色剤、フィラー
剤、紫外線遮蔽剤、研磨剤、導電性付与剤あるいは磁性
材等として、各種材料に様々な特性を付与するために広
く用いられている。
【0003】金属化合物粒子粉末は、粒子表面に水酸基
や吸着水分が存在しているため、一般に親水性であり、
親油性に乏しいことが知られている。そのため、有機媒
体への分散や樹脂への練り込みを行う場合には、金属化
合物粒子粉末の粒子表面を疎水化することが必要であ
り、分散性向上の点からも、より疎水化された材料が求
められている。
【0004】また、近年の化粧料分野においては、汗や
皮脂、あるいは化粧料に配合されている油剤による化粧
崩れ防止のために、高度に疎水化された材料が要求され
ている。
【0005】更に、上記のような金属化合物粒子粉末を
配合した各種材料は、高温多湿あるいは低温低湿といっ
た様々な環境で用いられるため、各種環境においても安
定した疎水性を長期に亘って維持できる材料が求められ
ている。
【0006】従来、金属化合物粒子粉末を疎水化する方
法として、金属化合物粒子粉末と疎水化剤を湿式又は乾
式混合した後加熱処理する方法(特開平2−21860
3号公報、特開平4−190839号公報、特開平10
−203926号公報、特開平10−245546号公
報等)、疎水化剤を気化させて金属化合物粒子粉末の粒
子表面に処理する、いわゆる気相処理による方法(特開
昭61−268763号公報、特開昭63−11308
2号公報、特開平1−318070号公報)等が知られ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】優れた疎水性を有する
とともに、疎水化剤が粒子表面から脱離しにくい金属化
合物粒子粉末は、現在最も要求されているところである
が、これら諸特性を十分に満たす金属化合物粒子粉末は
未だ提供されていない。
【0008】即ち、前出湿式又は乾式混合法による場合
には、疎水化剤を均一に被覆するために金属化合物粒子
粉末を一次粒子まで分散させる必要があるが、粒子径が
0.3μm以下の微粒子になると、粒子の微細化による
分子間力の増大により凝集が起こりやすくなり、金属化
合物粒子粉末を一次粒子まで分散させることが難しいた
め、疎水化剤による均一な疎水化処理が困難となる。更
に、磁性を有する金属化合物粒子粉末の場合には、磁気
的凝集も起こるため均一な疎水化処理がより困難とな
る。
【0009】前出気相処理による場合には、後出比較例
に示す通り、疎水性は得られるが、疎水化剤の付着強度
が不十分であり、長期間に亘り高い疎水性を維持できる
とは言い難いものである。
【0010】そこで、本発明は、優れた疎水性を有する
とともに、疎水化剤が粒子表面から脱離しにくい金属化
合物粒子粉末を提供することを技術的課題とする。
【0011】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明によって達成できる。
【0012】本発明は、即ち、金属酸化物粒子粉末又は
金属含水酸化物粒子粉末の粒子表面がフルオロアルキル
シラン及びアルコキシシランから選ばれる1種又は2種
以上の疎水化剤から生成するオルガノシラン化合物で被
覆されている平均粒子径0.01〜0.3μmの金属化
合物粒子粉末であって、該金属化合物粒子粉末の疎水化
度が温度25℃、相対湿度90%の雰囲気における水蒸
気吸着量V90値で示した場合に0.5mg/m2以下で
あり、且つ、該金属化合物粒子粉末の脱着率評価後の疎
水化度V90値が0.55mg/m2以下であることを特
徴とする疎水化された金属化合物粒子粉末である(本発
明1)。
【0013】また、本発明は、疎水化剤がアルコキシ基
を除く炭素数が15以下であるフルオロアルキルシラン
及びアルコキシシランから選ばれる1種又は2種以上か
らなることを特徴とする本発明1の疎水化された金属化
合物粒子粉末である(本発明2)。
【0014】また、本発明は、金属酸化物粒子粉末又は
金属含水酸化物粒子粉末の粒子表面がアルミニウムの水
酸化物、アルミニウムの酸化物、ケイ素の水酸化物及び
ケイ素の酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる中
間被覆層を介してフルオロアルキルシラン及びアルコキ
シシランから選ばれる1種又は2種以上の疎水化剤から
生成するオルガノシラン化合物で被覆されている本発明
1及び本発明2に係る各疎水化された金属化合物粒子粉
末である。
【0015】また、本発明は、金属酸化物粒子粉末又は
金属含水酸化物粒子粉末と気化させたフルオロアルキル
シラン及び/又はアルコキシシランを50〜150℃の
温度範囲で接触・反応させた後、得られた粒子粉末を1
60〜250℃の温度範囲で加熱処理することを特徴と
する疎水化された金属化合物粒子粉末の製造法である。
【0016】次に、本発明の構成をより詳しく説明すれ
ば次の通りである。
【0017】まず、本発明に係る疎水化された金属化合
物粒子粉末について述べる。
【0018】本発明に係る疎水化された金属化合物粒子
粉末は、芯粒子粉末である金属酸化物粒子粉末又は金属
含水酸化物粒子粉末の粒子表面がフルオロアルキルシラ
ン又はアルコキシシランから選ばれる1種又は2種以上
の疎水化剤から生成するオルガノシラン化合物によって
被覆されている金属化合物粒子からなる。
【0019】本発明における芯粒子粉末となる金属酸化
物粒子粉末及び金属含水酸化物粒子粉末は特に限定され
ないが、樹脂練込、塗料及び化粧料等の各用途におい
て、着色剤あるいは機能性付与剤として汎用され、殊に
粒子表面が親水性である含水酸化鉄(ゲータイト、レピ
ドクロサイト等)、酸化鉄(ヘマタイト、マグヘマイ
ト、マグネタイト等)、酸化錫、シリカ、チタニア、ア
ルミナ等を用いることができる。
【0020】芯粒子粉末としては各種形状があり、球
状、粒状、八面体状、六面体状、多面体状等の粒状粒子
粉末、針状、紡錘状、米粒状等の針状粒子粉末及び板状
粒子粉末等があり、用途に応じて選べばよく、特に限定
するものではない。
【0021】本発明における芯粒子粉末は、平均粒子径
0.01〜0.3μm、BET比表面積値1.0〜20
0m2/gであり、疎水化度V90値は通常0.5mg/
2を超える値を有している。
【0022】本発明に係る疎水化された金属化合物粒子
粉末の粒子形状や粒子サイズは、芯粒子粉末の粒子形状
や粒子サイズに大きく依存し、芯粒子にほぼ相似する粒
子形態を有している。
【0023】本発明に係る疎水化された金属化合物粒子
粉末の平均粒子径は、0.01〜0.3μmであり、好
ましくは、0.02〜0.25μmである。平均粒子径
が0.01μm未満の場合には、粒子の微細化による分
子間力の増大により、ビヒクル中又は樹脂組成物中にお
ける分散が困難となる。
【0024】本発明に係る疎水化された金属化合物粒子
粉末のBET比表面積値は、1.0〜200m2/gが
好ましく、より好ましくは、2.0〜180m2/gで
ある。BET比表面積値が1.0m2/g未満の場合に
は、粒子が粗大であったり、粒子及び粒子相互間で焼結
が生じた粒子となり、ビヒクル中や樹脂組成物中での分
散性に悪影響を与えるので好ましくない。BET比表面
積が200m2/gを超える場合には、粒子の微細化に
よる分子間力の増大によりビヒクル中や樹脂組成物中に
おける分散が困難となる。
【0025】本発明における疎水化度V90値(mg/m
2)は、温度25℃、相対湿度90%の雰囲気における
水蒸気吸着量を測定した値である。
【0026】本発明に係る疎水化された金属化合物粒子
粉末の疎水化度V90値は、0.5mg/m2以下であ
る。金属化合物粒子粉末の疎水化度V90値が0.5mg
/m2を超える場合は、金属化合物粒子粉末の疎水性が
十分とはいえず、ビヒクル中又は樹脂組成物中へ配合し
た場合、樹脂や有機媒体とのなじみが悪く均一な分散が
困難となる。疎水化度V90値は好ましくは0.45mg
/m2以下、より好ましくは0.40mg/m2以下であ
る。疎水化度V90値の下限値は0.01mg/m2であ
る。
【0027】本発明に係る疎水化された金属化合物粒子
粉末の疎水化剤の脱着率は、10%以下が好ましい。脱
着率が10%を超える場合には、疎水化剤が脱離した部
分から吸湿が進み、長期に亘って疎水性を維持すること
が困難となる。より好ましくは、9%以下であり、より
好ましくは8%以下である。
【0028】本発明に係る疎水化された金属化合物粒子
粉末の脱着率評価後の疎水化度V90値は、0.55mg
/m2以下である。脱着率評価後の疎水化度V90値が
0.55mg/m2を超える場合は、金属化合物粒子粉
末の疎水性が十分とはいえず、また、長期に亘って疎水
性を維持することが困難となる。脱着率評価後の疎水化
度V90値は好ましくは0.53mg/m2以下、より好
ましくは0.50mg/m2以下である。
【0029】疎水化された金属化合物粒子粉末における
オルガノシラン化合物は、化1で表わされるフルオロア
ルキルシラン又は化2で表わされるアルコキシシランか
ら生成される。
【0030】
【化1】
【0031】
【化2】
【0032】フルオロアルキルシランとしては、具体的
には、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリ
デカフルオロオクチルトリメトキシシラン、ヘプタデカ
フルオロデシルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオ
ロデシルメチルジメトキシシラン、トリフルオロプロピ
ルエトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリエト
キシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリエトキシシ
ラン等が挙げられ、アルコキシシランとしては、具体的
には、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリエトキシ
シラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジメチルジメト
キシシラン、メチルトリメトキシシラン、テトラメトキ
シシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジ
メトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、デシ
ルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0033】疎水化剤の分子鎖が大きくなると、芯粒子
粉末の凝集体の隙間にまで入り込んで粒子表面を均一に
被覆することが困難となるため、疎水化剤としては、ア
ルコキシ基を除く炭素数が15以下、好ましくは13以
下、更に好ましくは11以下であるフルオロアルキルシ
ラン及びアルコキシシランを用いることが好ましい。
【0034】より高い疎水性を有する金属化合物粒子粉
末を得るためには、疎水化剤としてフルオロアルキルシ
ランとアルコキシシランを併用することが好ましく、先
にフルオロアルキルシランで被覆した後にアルコキシシ
ランを被覆することが好ましい。
【0035】フルオロアルキシシラン又はアルコキシシ
ランから生成するオルガノシラン化合物による表面被覆
量は、疎水化された金属化合物粒子粉末に対してSi換
算で0.1〜20重量%であり、好ましくは、0.2〜
10重量%である。
【0036】表面被覆量が0.1重量%未満の場合、金
属化合物粒子粉末の粒子表面を十分に被覆することがで
きないため、得られる金属化合物粒子粉末は十分な疎水
性を得られないとともに、長期に亘って疎水性を維持す
ることが困難となる。20重量%を超える場合には、効
果が飽和するため必要以上に被覆する意味が無い。
【0037】本発明における芯粒子粉末である金属酸化
物粒子粉末及び金属含水酸化物粒子粉末は、必要によ
り、あらかじめ粒子表面がアルミニウムの水酸化物、ア
ルミニウムの酸化物、ケイ素の水酸化物及びケイ素の酸
化物から選ばれる少なくとも1種からなる中間被覆物に
よって被覆されていてもよい。
【0038】本発明における芯粒子粉末を中間被覆物に
よって被覆することによって、疎水化剤の脱離をより抑
制することができるとともに、脱着率評価後の疎水化度
90値をより低減することができる。
【0039】前記中間被覆物の量は、芯粒子粉末に対し
てアルミニウムの水酸化物やアルミニウムの酸化物はA
l換算で、ケイ素の水酸化物やケイ素の酸化物はSiO
2換算で、それぞれ0.01〜50重量%が好ましく、
より好ましくは0.05〜30重量%、更により好まし
くは0.1〜20重量%である。
【0040】アルミニウム化合物とケイ素化合物とを併
せて使用する場合には、芯粒子粉末に対して、Al換算
量とSiO2換算量との総和で0.01〜50重量%が
好ましい。
【0041】中間被覆物によって被覆されている芯粒子
粉末は、中間被覆物によって被覆されていない芯粒子粉
末とほぼ同程度の粒子サイズ、BET比表面積値及び疎
水化度V90値を有している。
【0042】次に、本発明に係る疎水化された金属化合
物粒子粉末の製造法について述べる。
【0043】本発明に係る疎水化された金属化合物粒子
粉末は、50〜150℃の温度範囲において、気化され
た疎水化剤と芯粒子粉末とを接触・反応させる、いわゆ
る気相処理によって、芯粒子粉末を疎水化剤で被覆し、
その後、160〜250℃の温度範囲で加熱処理して疎
水化剤を芯粒子粉末の粒子表面に強固に結合させること
により得ることができる。
【0044】疎水化剤としては、前記フルオロアルキル
シラン及びアルコキシシランを用いることができる。
【0045】本発明における気相処理は、芯粒子粉末を
装置内に設置し、装置内の温度を50〜150℃に昇温
し、気化させた疎水化剤と芯粒子粉末とを接触・反応さ
せ、芯粒子粉末の粒子表面を被覆することにより行うこ
とができる。
【0046】疎水化剤の導入方法としては、あらかじめ
疎水化剤を気化させておき装置内に導管を通して徐々に
装置内に導入する方法、装置内に導管を通して疎水化剤
の気化速度に合わせて疎水化剤を徐々に導入する方法、
接触・反応に必要な疎水化剤の全量をあらかじめ装置内
の容器に設置しておき気化させる方法のいずれでもよい
が、あらかじめ疎水化剤を気化させて徐々に装置内に導
入する方法、又は、疎水化剤の気化速度に合わせて疎水
化剤を徐々に装置内に導入する方法が好ましい。
【0047】装置内の芯粒子粉末は、装置内で流動・攪
拌させても、静置しておいてもよく、好ましくは流動・
攪拌する方がよい。
【0048】気相処理における接触・反応温度は、50
〜150℃であり、好ましくは60〜150℃、より好
ましくは70〜150℃である。
【0049】気相処理における接触・反応温度が50℃
未満の場合には、疎水化剤をあらかじめ気化させて装置
内に導入した場合、疎水化剤が再び凝縮する場合があ
り、また、疎水化剤を気化させずに装置内に導入又は設
置した場合には、疎水化剤が十分に気化することができ
ない。また、気化するために時間がかかるため工業的に
不利である。
【0050】気相処理の雰囲気は、空気中、不活性ガス
中など、特に限定するものではないが、好ましくは、不
活性ガス中である。
【0051】疎水化剤を徐々に導入する場合の導入速度
は気相処理の接触・反応温度及び疎水化剤の気化速度に
よって適宜調節すればよく、0.05〜10g/min
が好ましい。
【0052】疎水化剤を導入した後、5〜180分間装
置内の温度を維持しておくことが好ましい。より好まし
くは15〜180分間である。
【0053】気相処理後の金属化合物粒子粉末は、平均
粒子径0.01〜0.3μm、BET比表面積値1.0
〜200m2/gであり、疎水化度V90値は0.5mg
/m2以下、疎水化剤の脱着率は20%以上、脱着率評
価後の疎水化度V90値は0.55mg/m2を超える値
を有している。
【0054】気相処理後の加熱処理温度は160〜25
0℃であり、好ましくは170〜250℃であり、より
好ましくは180〜250℃である。
【0055】気相処理後の加熱温度が160℃未満の場
合、芯粒子粉末と疎水化剤との結合が不十分であり、疎
水化剤の脱着率が高くなるため好ましくない。また、2
50℃を超える場合には、表面を被覆している疎水化剤
が分解・変質する恐れがあるため好ましくない。
【0056】なお、金属酸化物粒子粉末及び金属含水酸
化物粒子粉末の中には、ゲータイト粒子粉末のように高
温で加熱することで脱水反応等を起こして変態・変質す
る化合物があるため、加熱処理温度は、芯粒子粉末が変
質等を起こさない温度範囲を考慮すべきである。例え
ば、芯粒子粉末としてゲータイト粒子粉末を用いた場合
には、160〜200℃の温度範囲で加熱処理を行うこ
とが好ましい。
【0057】気相処理後の加熱処理の雰囲気は、空気中
が好ましく、加熱時間は5〜180分が好ましく、より
好ましくは10〜180分、更に好ましくは15〜18
0分である。
【0058】次に、本発明に係る疎水化された金属化合
物粒子粉末を用いたゴム・樹脂組成物について述べる。
【0059】ゴム・樹脂組成物における構成基材として
は、本発明に係る疎水化された金属化合物粒子粉末と周
知のゴム又は熱可塑性樹脂とともに、必要により、滑
剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、各種安定剤等
の添加剤が配合される。
【0060】ゴム・樹脂組成物における疎水化された金
属化合物粒子粉末の配合割合は、構成基材100重量部
に対して0.5〜200重量部の範囲で使用することが
でき、ゴム・樹脂組成物のハンドリングを考慮すれば、
好ましくは1.0〜150重量部、更に好ましくは2.
5〜100重量部である。
【0061】添加剤の量は、疎水化された金属化合物粒
子粉末とゴム又樹脂との総和に対して50重量%以下で
あればよい。添加剤の含有量が50重量%を超える場合
には、成形性が低下する。
【0062】ゴム・樹脂組成物の分散性は、4又は5が
好ましく、ブリード性は、3が好ましい。
【0063】ゴム・樹脂組成物の製造法としては、ゴム
又は樹脂原料と疎水化された金属化合物粒子粉末をあら
かじめよく混合し、次に、混練機もしくは押出機を用い
て加熱下で強いせん断作用を加えて、疎水化された金属
化合物粒子粉末の凝集体を破壊し、ゴム又は樹脂中に疎
水化された金属化合物粒子粉末を均一に分散させた後、
目的に応じた形状に成形加工して使用する。
【0064】次に、本発明に係る疎水化された金属化合
物粒子粉末を用いた磁性トナーについて述べる。
【0065】磁性トナーは、磁性粒子粉末及び結着剤樹
脂からなり、必要に応じて離型剤、着色剤、荷電制御
剤、その他の添加剤等を含有してもよい。本発明におけ
る磁性トナーとしては、磁性粒子粉末として本発明に係
る疎水化された金属化合物粒子粉末を用いる。
【0066】磁性トナーの平均粒子径は、3〜15μ
m、好ましくは5〜12μmである。
【0067】結着剤樹脂と疎水化された金属化合物粒子
粉末との割合は、疎水化された金属化合物粒子粉末10
0重量部に対して結着剤樹脂50〜900重量部、好ま
しくは50〜400重量部である。
【0068】結着剤樹脂としては、スチレン、アクリル
酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステル
等のビニル系単量体を重合又は共重合したビニル系重合
体が使用できる。上記スチレン単量体としては、例えば
スチレン及びその置換体がある。上記アクリル酸アルキ
ルエステル単量体としては、例えばアクリル酸、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等が
ある。
【0069】上記共重合体は、スチレン系成分を50〜
95重量%含むことが好ましい。
【0070】結着剤樹脂は、必要により、上記ビニル系
重合体とともにポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、
ポリウレタン系樹脂等を併用することができる。
【0071】磁性トナーの流動性は、流動性指数が70
〜100が好ましく、体積固有抵抗値は、1.0×10
13Ω・cm以上が好ましい。
【0072】磁性トナーの流動性指数の変化率は20.
0%以下が好ましく、体積固有抵抗値の変化率は20.
0%以下が好ましい。流動性指数の変化率及び体積固有
抵抗値の変化率が20.0%を超える場合には、長期に
亘って保存した場合にトナーの特性が不安定となりやす
い。
【0073】磁性トナーの製造法としては、所定量の結
着剤樹脂と所定量の疎水化された金属化合物粒子粉末と
を混合、混練、粉砕による公知の方法によって行うこと
ができる。具体的には、疎水化された金属化合物粒子粉
末と結着剤樹脂とを、必要により更に離型剤、着色剤、
荷電制御剤、その他の添加剤等を添加した混合物を混合
機により十分に混合した後、加熱混練機によって結着剤
樹脂中に疎水化された金属化合物粒子粉末等を分散さ
せ、次いで、冷却固化して樹脂混練物を得、該樹脂混練
物を粉砕及び分級を行って所望の粒子サイズを有する磁
性トナーを得ることができる。
【0074】
【発明の実施の形態】
【0075】本発明の代表的な実施の形態は、次の通り
である。
【0076】芯粒子粉末及び疎水化された金属化合物粒
子粉末の平均粒子径は、電子顕微鏡写真(×20,00
0)を縦方向、横方向にそれぞれ4倍に拡大した写真に
示される粒子約350個について定方向径をそれぞれ測
定し、その平均値で示した。
【0077】比表面積値はBET法により測定した値で
示した。
【0078】疎水化された金属化合物粒子粉末の粒子表
面に被覆されているフルオロアルキルシラン又はアルコ
キシシランから生成するオルガノシラン化合物に含有さ
れるSi量、中間被覆物によって被覆された芯粒子粉末
の粒子表面に存在するAl量及びSi量のそれぞれの量
は「蛍光X線分析装置3063M型」(理学電機工業
(株)製)を使用し、JIS K0119の「けい光X
線分析通則」に従って測定した。
【0079】芯粒子粉末及び疎水化された金属化合物粒
子粉末の疎水化度は、「水蒸気吸着装置BELSORP
18」(日本ベル(株)製)を用いて、25℃、相対湿
度90%における粒子粉末の単位表面積当たりの水蒸気
吸着量V90値(mg/m2)で示した。
【0080】金属化合物粒子粉末の疎水化剤の脱着率
は、下記の方法により求めた値で示した。脱着率が0に
近いほど、粒子表面からの疎水化剤の脱離量が少ないこ
とを示す。
【0081】金属化合物粒子粉末3gとエタノール50
mlとを50mlの三角フラスコに入れ、超音波分散機
「SONOQUICK C10」(超音波工業(株)
製)を用いて20分間超音波分散を行った後、1000
0rpmで15分間遠心分離を行い、上澄み液と固型部
分とを分離した。
【0082】得られた固型部分とエタノール50mlを
50mlの三角フラスコに入れ、上記と同様の操作を合
計3回行った。
【0083】得られた固型部分を100℃で1時間乾燥
させた後、金属化合物粒子粉末に含まれるケイ素の含有
量(Si換算)を「蛍光X線分析装置3063M型」
(理学電機工業(株)製)を使用し、JIS K011
9の「けい光X線分析通則」に従って測定し、下記式に
従って求めた値を疎水化剤の脱着率とした。
【0084】疎水化剤の脱着率(%)={(Wa−W
e)/Wa}×100 Wa:金属化合物粒子粉末の疎水化剤被覆量(Si換
算) We:脱着テスト後の金属化合物粒子粉末の疎水化剤被
覆量(Si換算)
【0085】脱着率評価後の疎水化度は、前記測定法に
よって脱着率を評価した後の粒子粉末について、「水蒸
気吸着装置BELSORP18」(日本ベル(株)製)
を用いて、25℃、相対湿度90%における粒子粉末の
単位表面積当たりの水蒸気吸着量V90値(mg/m2
で示した。
【0086】樹脂組成物中への分散性は、 得られた樹脂
組成物表面における未分散の凝集粒子の個数を目視によ
り判定し、5段階で評価した。5が最も分散状態が良い
ことを示す。
【0087】 1:1cm2当たりに50個以上 2:1cm2当たりに10個以上50個未満 3:1cm2当たりに5個以上10個未満 4:1cm2当たりに1個以上5個未満 5:未分散物認められず
【0088】樹脂組成物のブリード性は、下記の方法に
よって求めた。ブリード性が低いほど、脱離した疎水化
剤のしみ出しが少なく、保存安定性に優れることを示
す。
【0089】金属化合物粒子粉末を練り込んだ樹脂組成
物(縦1.5cm×横1.5cm×厚み1mm)を80
℃で3日間加熱し、その時の樹脂組成物表面の処理剤等
のにじみの程度を、触感によって3段階で評価した。3
が最もブリード性が低いことを示す。
【0090】 1:処理剤等の著しいにじみが認められる 2:処理剤等のにじみが若干認められる 3:処理剤等のにじみが認められず
【0091】磁性トナーの流動性は、パウダテスタ(商
品名、ホソカワミクロン株式会社製)を用いて、安息角
(度)、圧縮度(%)、スパチュラ角(度)、凝集度の
各粉体特性値を測定し、該各測定値を同一基準の数値に
置き換えた各々の指数を求め、各々の指数を合計した流
動性指数で示した。流動性指数が100に近いほど、流
動性が優れていることを意味する。
【0092】磁性トナーの流動性指数の変化率は、試料
粒子粉末を25℃、相対湿度60%の雰囲気下1週間静
置した後、前述の流動性の評価法と同様にして流動性指
数を求め、静置前後の流動性指数を用いて下記式に従っ
て求めた値を磁性トナーの流動性指数の変化率とした。
流動性指数の変化率が小さいほど、長期に亘って磁性ト
ナーの流動性が維持されていることを示す。
【0093】流動性指数の変化率(%)={(Fa−F
e)/Fa}×100 Fa:磁性トナーの流動性指数 Fe:25℃、相対湿度60%の雰囲気下1週間静置後
の磁性トナーの流動性指数
【0094】磁性トナーの体積固有抵抗値は、まず、粒
子粉末0.5gを測り取り、KBr錠剤成形器(株式会
社島津製作所製)を用いて、140Kg/cm2の圧力
で加圧成形を行い、円柱状の被測定試料を作製した。
【0095】次いで、被測定試料を温度25℃、相対湿
度60%環境下に12時間以上暴露した後、この被測定
試料をステンレス電極の間にセットし、ホイートストン
ブリッジ(TYPE2768 横河北辰電気株式会社
製)で15Vの電圧を印加して抵抗値R(Ω)を測定し
た。
【0096】次いで、被測定(円柱状)試料の上面の面
積A(cm2)と厚みt(cm)を測定し、次式にそれ
ぞれの測定値を挿入して、体積固有抵抗値(Ω・cm)
を求めた。
【0097】 体積固有抵抗値(Ω・cm)=R×(A/t)
【0098】磁性トナーの体積固有抵抗値の変化率は、
試料粒子粉末を25℃、相対湿度60%の雰囲気下1週
間静置した後、前述の体積固有抵抗値の測定法と同様に
して体積固有抵抗値を求め、静置前後の体積固有抵抗値
を用いて下記式に従って求めた値を磁性トナーの体積固
有抵抗値の変化率とした。体積固有抵抗値の変化率が小
さいほど、長期に亘って体積固有抵抗値が維持されてい
ることを示す。
【0099】体積固有抵抗値の変化率(%)={(Ra
−Re)/Ra}×100 Ra:磁性トナーの体積固有抵抗値 Re:25℃、相対湿度60%の雰囲気下1週間静置後
の磁性トナーの体積固有抵抗値
【0100】磁性トナーにおける金属化合物粒子粉末の
結着剤樹脂への分散性は、得られた磁性トナー粒子の断
面を光学顕微鏡(オリンパス光学工業社製、BH−2)
を用いて撮影し、得られた顕微鏡写真(×200倍)に
おける未分散の凝集粒子の個数を計数することにより判
定し、5段階で評価した。5が最も分散状態が良い事を
示す。 1:0.25mm2当たりに50個以上。 2:0.25mm2当たりに10個以上50個未満。 3:0.25mm2当たりに5個以上10個未満。 4:0.25mm2当たりに1個以上5個未満。 5:未分散物認められず。
【0101】<疎水化された金属化合物粒子粉末の製造
>球状マグネタイト粒子粉末(粒子形状:球状、平均粒
子径0.17μm、BET比表面積値15.1m2
g、疎水化度V90値0.95mg/m2)500gを窒
素封入した金属製の回転炉に入れ、2rpmの速度で回
転させながら、100℃に昇温させた。その後、疎水化
剤であるメチルトリメトキシシラン50g(球状マグネ
タイト粒子粉末100重量部に対して10重量部に相
当)を1g/minの速度で回転炉内に導入し、気化し
たメチルトリエトキシシランと球状マグネタイト粒子粉
末とを接触・反応させた。
【0102】メチルトリエトキシシランを全量導入し、
更に30分間温度を維持した後冷却し、気相処理された
球状マグネタイト粒子粉末を取り出した。得られた球状
マグネタイト粒子粉末の平均粒子径は0.17μm、B
ET比表面積値は8.3m2/g、疎水化度V90値は
0.22mg/m2、疎水化剤の脱着率は34.7%、
脱着率評価後のV90値は0.69mg/m2であった。
【0103】次いで、得られた球状マグネタイト粒子粉
末450gを大型るつぼに入れ、電気炉を用いて200
℃で60分間加熱処理を行った後、室温まで冷却し、メ
チルトリエトキシシランから生成するオルガノシラン化
合物によって被覆されている疎水化された球状マグネタ
イト粒子粉末を得た。得られた疎水化された球状マグネ
タイト粒子粉末の平均粒子径は0.17μm、BET比
表面積値は9.1m2/g、疎水化度V90値は0.16
mg/m2、脱着率は2.0%、脱着率評価後のV90
は0.18mg/m2であった。
【0104】<使用例1:疎水化された金属化合物粒子
粉末を用いた樹脂組成物の製造>上記で得られた疎水化
された球状マグネタイト粒子粉末1.5gとポリ塩化ビ
ニル樹脂粉末103EP8D(日本ゼオン(株)製)4
8.5gとを秤量し、これらを100ccポリビーカー
に入れ、スパチュラで良く混合して混合粉末を得た。
【0105】得られた混合粉末にステアリン酸カルシウ
ムを0.5g加えて混合し、160℃に加熱した熱間ロ
ールのクリアランスを0.2mmに設定した後、上記混
合粉末を少しづつロールにて練り込んで樹脂組成物が一
体となるまで混練を続けた後、樹脂組成物をロールから
剥離して樹脂組成物原料として用いた。
【0106】表面研磨されたステンレス板の間に上記樹
脂組成物を挟んで180℃に加熱したホットプレス内に
入れ、1トン/cm2の圧力で加圧成形して厚さ1mm
の樹脂組成物を得た。
【0107】樹脂組成物中の疎水化された球状マグネタ
イト粒子粉末の分散性は5であり、樹脂組成物のブリー
ド性は3であった。
【0108】<使用例2:疎水化された金属化合物粒子
粉末を含む磁性トナーの製造>上記で得られた疎水化さ
れた球状マグネタイト粒子粉末400g、スチレン−ブ
チルアクリレート−メチルメタクリレート共重合樹脂5
40g(分子量130,000、スチレン/ブチルアク
リレート/メチルメタクリレート=82.0/16.5
/1.5)、ポリプロピレンワックス60g(分子量
3,000)及び帯電制御剤15gをヘンシェルミキサ
ーに投入し、槽内温度60℃において15分間攪拌混合
を行った。得られた混合粉体を連続型二軸混練機(T−
1)で140℃において溶融混練を行い、得られた混練
物を空気中で冷却、粗粉砕、微粉砕した後、分級し、磁
性トナーを得た。
【0109】得られた磁性トナーの特性は、平均粒子径
は9.9μm、分散性は5、流動性指数は73、体積固
有抵抗値は1.2×1014Ω・cm、流動性指数の変化
率は14%、体積固有抵抗値の変化率は12.8%であ
った。
【0110】
【作用】本発明において重要な点は、金属酸化物粒子粉
末又は金属含水酸化物粒子粉末と気化させたフルオロア
ルキルシラン及び/又はアルコキシシランからなる疎水
化剤を50〜150℃の温度範囲で気相処理し、次い
で、160〜250℃の温度範囲で加熱処理した場合に
は、疎水化度が水蒸気吸着量V90値で0.5mg/m2
以下であり、脱着率評価後の疎水化度V90値が0.55
g/m2以下である疎水化された金属化合物粒子粉末を
得ることができ、該疎水化された金属化合物粒子粉末
は、優れた疎水性を有するとともに、疎水化剤が粒子表
面から脱離しにくいという事実である。
【0111】本発明に係る疎水化された金属化合物粒子
粉末が優れた疎水性を有する理由として、本発明者は、
分子鎖の短い疎水化剤を用いて気相処理することによ
り、芯粒子粉末が凝集体を形成している場合でも、粒子
と粒子の間隙から気化した疎水化剤が進入することがで
き、芯粒子粉末の粒子表面に疎水化剤を均一に被覆する
ことができることによるものと考えている。
【0112】本発明に係る疎水化された金属化合物粒子
粉末の粒子表面から脱離する疎水化剤が少ない理由につ
いて、本発明者は、気相処理後に加熱処理することによ
り、金属化合物粒子が含有している金属元素と疎水化剤
が有しているアルコキシ基との間で形成される、メタロ
シロキサン結合(≡Si−O−M(但し、Mは金属化合
物粒子中の金属原子である。))が、促進されることに
より、疎水化剤から生成するオルガノシラン化合物が金
属化合物粒子粉末の粒子表面に強固に結合するためと考
えている。
【0113】必要により、芯粒子粉末の粒子表面を中間
被覆層によって被覆した場合に、疎水化剤の脱離が低減
される理由については未だ不明であるが、本発明者は、
上述のように金属化合物粒子粉末が含有している金属元
素と疎水化剤が有しているアルコキシ基との間でメタロ
シロキサン結合が形成される際に、粒子表面にSiやA
lが存在することにより、メタロシロキサン結合がより
容易に生じるためではないかと考えている。
【0114】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げる。
【0115】芯粒子1〜4 芯粒子粉末として、表1に示す特性を有する金属酸化物
粒子粉末及び金属含水酸化物粒子粉末を準備した。
【0116】
【表1】
【0117】<中間被覆物による金属化合物粒子粉末の
被覆> 芯粒子5 球状マグネタイト粒子粉末(芯粒子1)20kgを、純
水150lに攪拌機を用いて邂逅し、さらにホモミック
ラインミル(特殊機化工業(株)製)を3回通して球状
マグネタイト粒子粉末のスラリーを得た。
【0118】得られた球状マグネタイト粒子粉末のスラ
リーのpH値を4.0に調整し、該スラリーに水を加え
てスラリーの濃度を98g/lにした。次いで、該スラ
リーから150lを抜き取り、攪拌しながら60℃まで
加熱した。
【0119】このスラリーに1.0mol/lの硫酸ア
ルミニウム溶液2722ml(球状マグネタイト粒子粉
末に対してAl換算で1.0重量%に相当する)を加
え、30分間保持した後、水酸化ナトリウム水溶液を用
いてpH値を7.5に調整した。
【0120】続いてこのスラリー中に3号水ガラス25
4g(球状マグネタイト粒子粉末に対してSiO2換算
で0.5重量%に相当する)を加え30分間熟成した
後、酢酸を用いてpH値を7.5に調整した。この状態
で30分間保持した後、濾過、水洗、乾燥、粉砕して粒
子表面がアルミニウムの水酸化物及びケイ素の酸化物に
より被覆されている球状マグネタイト粒子粉末を得た。
【0121】この時の主要製造条件及び得られた球状マ
グネタイト粒子粉末の諸特性を表2に示す。
【0122】芯粒子6〜8 芯粒子粉末の種類、添加物の種類及び添加量を種々変化
させた以外は前記芯粒子5と同様にして中間被覆物によ
って被覆された芯粒子6〜8を得た。
【0123】この時の主要製造条件及び得られた芯粒子
粉末の諸特性を表2に示す。
【0124】尚、表面処理工程における被覆物の種類の
うち、Aはアルミニウムの水酸化物を表し、Sはケイ素の
酸化物を示す。
【0125】
【表2】
【0126】<気相処理> 被処理粒子1〜13 芯粒子粉末の種類、疎水化剤の種類、疎水化剤の導入
量、気相処理の温度、疎水化剤の導入速度及び導入時間
を種々変化させた以外は、前記発明の実施の形態と同様
にして被処理粒子1〜13を得た。
【0127】この時の主要製造条件を表3に、得られた
被処理粒子粉末の諸特性を表4に示す。
【0128】
【表3】
【0129】
【表4】
【0130】<気相処理後の加熱処理> 実施例1〜8、比較例1〜9 被処理粒子粉末の種類、加熱処理の温度及び時間を種々
変化させた以外は前記発明の実施の形態と同様にして疎
水化された金属化合物粒子粉末を得た。
【0131】この時の主要製造条件及び得られた疎水化
された金属化合物粒子粉末の諸特性を表5及び表6に示
す。
【0132】
【表5】
【0133】
【表6】
【0134】<樹脂組成物の製造> 使用例1〜8、比較使用例1〜9 金属化合物粒子粉末の種類、配合量及び樹脂の配合量を
種々変化させた以外は前記発明の実施の形態の使用例1
と同様にして樹脂組成物を得た。
【0135】この時の主要製造条件及び得られた樹脂組
成物の諸特性を表7に示す。
【0136】
【表7】
【0137】<磁性トナーの製造> 使用例9及び10、比較使用例10〜15 金属化合物粒子粉末の種類、配合量及び結着剤樹脂の配
合量を種々変化させた以外は前記発明の実施の形態の使
用例2と同様にして磁性トナーを得た。
【0138】この時の主要製造条件及びトナーの諸特性
を表8に示す。
【0139】
【表8】
【0140】
【発明の効果】本発明に係る疎水化された金属化合物粒
子粉末は、優れた疎水性を有するとともに、疎水化剤が
粒子表面から脱離しにくいことにより長期間に亘り優れ
た疎水性を維持することができるため、塗料、樹脂練込
み、トナー及び化粧料等各種用途に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大杉 峰子 広島県広島市中区舟入南4丁目1番2号戸 田工業株式会社創造センター内 Fターム(参考) 4J002 CP021 CP031 CP081 DE096 DE116 DE136 DE146 DJ016 EB076 4J037 AA08 AA15 AA18 AA22 AA25 CA12 CA23 CB23 CB26 CC28 DD05 DD07 DD17 EE03 EE04 EE25 EE44 EE48 FF15 4J038 HA066 HA166 JC31 JC32 KA15 KA20 MA14 NA25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属酸化物粒子粉末又は金属含水酸化物粒
    子粉末の粒子表面がフルオロアルキルシラン及びアルコ
    キシシランから選ばれる1種又は2種以上の疎水化剤か
    ら生成するオルガノシラン化合物で被覆されている平均
    粒子径0.01〜0.3μmの金属化合物粒子粉末であ
    って、該金属化合物粒子粉末の疎水化度が温度25℃、
    相対湿度90%の雰囲気における水蒸気吸着量V90値で
    示した場合に0.5mg/m2以下であり、且つ、該金
    属化合物粒子粉末の脱着率評価後の疎水化度V9 0値が
    0.55mg/m2以下であることを特徴とする疎水化
    された金属化合物粒子粉末。
  2. 【請求項2】疎水化剤がアルコキシ基を除く炭素数が1
    5以下であるフルオロアルキルシラン及びアルコキシシ
    ランから選ばれる1種又は2種以上からなることを特徴
    とする請求項1記載の疎水化された金属化合物粒子粉
    末。
  3. 【請求項3】金属酸化物粒子粉末又は金属含水酸化物粒
    子粉末の粒子表面がアルミニウムの水酸化物、アルミニ
    ウムの酸化物、ケイ素の水酸化物及びケイ素の酸化物か
    ら選ばれる少なくとも1種からなる中間被覆層を介して
    フルオロアルキルシラン及びアルコキシシランから選ば
    れる1種又は2種以上の疎水化剤から生成するオルガノ
    シラン化合物で被覆されている請求項1又は請求項2記
    載の疎水化された金属化合物粒子粉末。
  4. 【請求項4】金属酸化物粒子粉末又は金属含水酸化物粒
    子粉末と気化させたフルオロアルキルシラン及び/又は
    アルコキシシランを50〜150℃の温度範囲で接触・
    反応させた後、得られた粒子粉末を160〜250℃の
    温度範囲で加熱処理することを特徴とする疎水化された
    金属化合物粒子粉末の製造法。
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