JPH0892052A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH0892052A
JPH0892052A JP25767594A JP25767594A JPH0892052A JP H0892052 A JPH0892052 A JP H0892052A JP 25767594 A JP25767594 A JP 25767594A JP 25767594 A JP25767594 A JP 25767594A JP H0892052 A JPH0892052 A JP H0892052A
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JP
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titanium dioxide
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powder
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JP25767594A
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Kooto Detsutorebu
コート デットレブ
Mitsuru Ochiai
満 落合
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Nippon Aerosil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ハロゲン化チタン化合物の火炎加水分解によ
って製造された平均一次粒径が0.01μm以上0.0
4μm以下である二酸化チタン粉末をCn 2n+1Si
(OR)3 (nは1〜16の整数、Rはメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル基の1種または2種以上の組合わ
せ)で表面処理してなる表面改質二酸化チタン粉末を配
合したことを特徴とする化粧料。 【効果】 肌の上での伸びが良い等、化粧料としての特
性に優れると共に紫外線遮蔽効果にも優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二酸化チタン粉末を含
有した化粧料、より詳しくは二酸化チタン粉末の分散性
が良く、優れた紫外線遮蔽機能を有する化粧料に関す
る。
【0002】
【従来技術】二酸化チタン粉末は、充填材として、また
隠蔽力にも優れた白色顔料として従来より幅広い用途に
用いられている。特に、最近、化粧料においては紫外線
遮蔽機能が求められており、二酸化チタン粉末の有する
紫外線遮蔽能力が利用されている。一般に、二酸化チタ
ンはその粒子径が小さくなるにつれて紫外線遮蔽効果が
増大する。従って、このような用途には、粒子径の小さ
い二酸化チタン粉末が適している。具体的には、平均一
次粒子径が0.01μm以上、0.04μm以下の二酸
化チタン粉末が、紫外線遮蔽機能を兼用した充填材とし
て用いられている。しかし、粒子径の小さい二酸化チタ
ンは一次粒子の凝集性が強いため、粉体または溶剤中へ
の分散性が悪く、添加混合した後も粉体または溶剤中で
凝集物となり易い。この結果、紫外線遮蔽効果が意図し
た通りには発揮されない問題がある。また、疎水性液体
への充填材として用いる場合には、分散不良の問題もさ
ることながら、二酸化チタンの粒子径を小さくすると吸
油量が高くなるために液状を保ったままで高密度に充填
することが不可能である。このため、化粧料配合成分と
しての使用には限界があった。
【0003】一方、顔料や充填材としての微粒子二酸化
チタンの特性を改善するため、その表面を改質する方法
も提案されている。例えば、特開昭62−145011
号公報には、微粒子二酸化チタン化合物をシリコーン・
オイルを用いて表面改質する方法が開示されている。し
かし、かかる表面改質二酸化チタンも吸油量が高く、油
性成分含有量の高い化粧料には使用し難い問題がある。
【0004】
【発明の解決課題】本発明は従来の二酸化チタン粉末含
有化粧料における上記問題を解決したものであり、分散
性が良好で疎水性液体への高充填が可能な表面改質二酸
化チタンを配合してなる化粧料を提供することを目的と
する。
【0005】
【発明の構成】すなわち、本発明によれば以下の構成を
有する化粧料が提供される。 (1) ハロゲン化チタン化合物の火炎加水分解によ
って製造された平均一次粒径が0.01μm以上0.0
4μm以下である二酸化チタン粉末をCn 2n+1Si
(OR)3 (nは1〜16の整数、Rはメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル基の1種または2種以上の組合わ
せ)で表面処理してなる表面改質二酸化チタン粉末を配
合したことを特徴とする化粧料。 (2) 不活性ガス雰囲気下で表面処理された二酸化
チタン粉末を配合した上記(1) の化粧料。 (3) 炭素含有量1.5〜9.0wt%に表面処理さ
れた二酸化チタン粉末を配合した上記(1) または(2) の
化粧料。 (4) 表面処理された二酸化チタン粉末の炭素含有
量が2.0〜6.0wt%である上記(3) の化粧料。
【0006】
【具体的な説明】本発明の化粧料に配合される二酸化チ
タン粉末は、ハロゲン化チタン化合物の火炎加水分解に
よって製造されたものを用いる。火炎加水分解法によ
り、後述の表面処理剤との反応に必要な水分を粒子表面
に有する二酸化チタン粉末が得られる。火炎加水分解法
は、二酸化ケイ素あるいは二酸化チタン微粒子の慣用的
製法である。具体的には、ハロゲン化チタン化合物、例
えば四塩化チタンガスを酸素と水素の火炎中に通じ、加
水分解する方法であり、高純度の二酸化チタンの微粒子
が得られる。
【0007】化粧料の配合成分となる二酸化チタンの平
均一次粒子径は、0.01μm以上0.04μm以下の
ものである。0.01μm未満であると、二酸化チタン
粉末の嵩密度が小さくなり取扱の際に粉塵が発生し、ま
た疎水性液体への投入に長時間を要する等の不都合が生
じる。また0.04μmより大きいと粉塵の発生や投入
時間に関しては支障ないが、粒子径が大きいために紫外
線遮蔽効果が低下するという問題が生じるので適当では
ない。平均一次粒径は火炎の温度、酸素と水素の供給比
率、原料の供給量等を変化させることにより制御するこ
とができる。
【0008】上記二酸化チタン粉末は、一般式:Cn
2n+1Si(OR)3 で示される有機ケイ素化合物によっ
て表面処理されたものである。ここで、nは1〜16の
整数である。nが16より大きいと加水分解が不十分と
なり適当でない。好ましくは、nは4〜12である。ま
た、Rはメチル、エチル、プロピル、ブチル基の1種ま
たは2種以上の組合わせである。Rが炭素数5以上のア
ルキル基では同様に加水分解速度が遅く、また、非経済
的であるので好ましくない。
【0009】表面処理は、二酸化チタン粉末を前記表面
処理剤と混合して加熱することにより行なわれる。両者
の混合・加熱により表面処理剤のアルコキシド基が加水
分解を受け、二酸化チタン表面の水酸基と反応して粒子
表面がシラン化合物によって覆われ、疎水性になる。加
熱温度は、好ましくは100〜180℃、より好ましく
は110〜150℃が適当である。100℃未満では反
応が未完結であり、また、180℃を上回ると副反応が
起こるので好ましくない。
【0010】表面処理は不活性ガス雰囲気で行なうこと
が好ましい。水蒸気雰囲気では、水蒸気がアルコキシド
基と反応するので表面処理剤の加水分解が必ずしも粒子
表面では起こらず、従って処理効率が悪く、また、粒子
表面が水分子を介して結合するため粒子の凝集を生じる
等の問題がある。また、大気下での表面処理では加水分
解に必要な水分がコントロールできないという不都合が
生じる。不活性ガスとしては通常、窒素ガス、炭酸ガス
あるいはこれらの混合ガスが用いられる。
【0011】疎水化処理の度合いとしては、表面処理さ
れた二酸化チタン粒子の炭素含有量によって示すことが
できる。この炭素含有量が多いほど粒子表面に結合して
いるシラン化合物の被覆量が多く、疎水性が高くなる。
本発明の化粧料に用いる二酸化チタン粒子の炭素含有量
は1.5wt%以上9.0wt%以下であることが好まし
い。炭素含有量が1.5wt%未満であるとシラン化合物
による表面被覆が不十分であり、表面改質の効果が十分
に発揮できないため、一次粒子の凝集が抑制されず分散
性が不良になる。また吸油量も低下しない。炭素含有量
が大きくなるにつれて粒子表面がシラン化合物によって
緻密に覆われるので一次粒子の凝集力が抑制され、吸油
量も低くなるが、炭素含有量が9.0wt%を越えてもこ
れらの効果は際立っては向上しないので、工業的生産性
の観点から9.0wt%以下が適当である。通常は化粧料
の種類にもよるが、炭素含有率2.0〜6.0wt%程度
が適当である。
【0012】炭素含有量を上記範囲内とするためには、
処理時間、原料混合比等を制御すればよい。処理時間は
一般に15〜90分程度であり、原料混合比は、二酸化
チタン1重量部に対し表面処理剤が0.05〜0.2重
量部である。表面処理後、ジェットミル等の粉砕機でい
わゆる解砕を行なう。
【0013】上記アルキル基含有シラン化合物によって
粒子表面を改質することによって、粒子表面がシラン化
合物によって覆われる結果、粒子表面の水酸基どうしの
結合が少なくなり一次粒子の凝集が弱くなり、また、粒
子表面上の水酸基が疎水性のアルキル基と結合すること
によって疎水性液体との親和性が高まり吸油量が低くな
る。なお、火炎加水分解法によって得た二酸化チタン微
粒子はその製法上、本来的にある程度の水分が表面に存
在するが、かかる水分と表面処理剤との間で加水分解反
応が起こるため、二酸化チタン表面で選択的に反応が進
行する。従って水蒸気等を導入して加水分解を行なう必
要がなく、粒子の凝集や過吸湿を避けることができる。
【0014】本発明の化粧料は、表面改質された二酸化
チタン粉末を配合したものであり、その分散性、紫外線
遮蔽能力および吸油性において優れた特性を有する。二
酸化チタンの配合量は、化粧料100wt%に対して0.
1〜50wt%が好ましく、より好ましくは0.5〜25
wt%である。二酸化チタンの配合量が0.1wt%より少
ないと十分な紫外線遮蔽効果が得られない。また、50
wt%より多いとクリーム等の乳化状態を保つことが難し
い。また、本発明の化粧料においては、前記表面改質二
酸化チタン粉末をさらに従来公知の方法により表面改質
したものを用いても良い。このような表面処理の例とし
ては、シリコーン処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理、ア
ミノ酸処理、油剤処理、フッ素化合物処理、カップリン
グ剤処理、アルミナ処理、シリカ処理等が挙げられる。
【0015】本発明の化粧料には、上記表面改質二酸化
チタン粉末と共に、一般の化粧料に用いられる粉体、色
素、樹脂、油剤、シリコーンオイル、紫外線吸収剤、界
面活性剤、香料、防腐剤、殺菌剤、溶剤、水等が配合さ
れる。化粧料に用いる粉体の例としては、ナイロンパウ
ダー、シルクパウダー、無水ケイ酸、ウレタンパウダ
ー、テフロンパウダー、シリコーンパウダー、セルロー
スパウダー等の高分子、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マ
グネシウム等の金属塩、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、微粒子
黒酸化鉄、酸化セリウム、球状若しくは板状の慣用の酸
化チタンまたはシリカ処理若しくはアルミナ処理した微
粒子状酸化チタン、微粒子酸化亜鉛等の有色・白色顔
料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔
料、雲母チタン等のパール顔料、有機物被覆顔料、金属
石鹸処理顔料、ゼオライト、シリカ、アルミナ等の無機
粉体が挙げられる。
【0016】色素の例としては、赤色104号、赤色2
01号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、
黄色4号A1レーキ、黄色203号Baレーキ等のレー
キ色素等が挙げられる。これらの粉体や色素は従来公知
の表面改質方法により表面処理したものを用いてもよ
い。
【0017】油剤の例としては、化粧料で一般に用いら
れる油剤であればよく、例えば、植物性油脂、動物性油
脂等の油脂類、植物性ロウ、動物性ロウ等のロウ類、高
級脂肪酸類及びその塩、高級アルコール類、多価アルコ
ール類、合成エステル類、炭化水素類、水添油、シリコ
ーンオイル等が挙げられる。ここで、シリコーンオイル
としては、トリメチルシロキシケイ酸、ポリオキシアル
キレン変性オルガノポリシロキサン、ジメチルポリシロ
キサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシ
ロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性シリコーン、
アクリルシリコーン、フッ素変性オルガノポリシロキサ
ン、シリコーンゲル、環状シリコーン等のポリシロキサ
ン骨格を有する化合物が挙げられる。
【0018】界面活性剤の例としては、化粧料で一般に
用いられる界面活性剤であればよく、例えばノニオン
型、カチオン型、アニオン型、ベタイン型等の界面活性
剤が挙げられる。紫外線吸収剤としては、従来公知のU
V−A吸収剤やUV−B吸収剤を用いることができる。
特に、本発明の表面改質微粒子二酸化チタンは粉体表面
がアルキル基で覆われおり、有機系紫外線吸収剤との相
溶性に優れるため、有機系紫外線吸収剤と併用すること
により、高い紫外線遮蔽効果を有する化粧料を得ること
ができる。
【0019】また、本発明の化粧料では、アモルファス
型、ルチル型、アナターゼ型等の結晶構造の違う微粒子
酸化チタンと、本発明の改質された二酸化チタン微粉末
を組合わせて用いる事も可能である。さらに、表面処理
の種類を変化させた素材を組合わせて用いることによ
り、分散性に富み、紫外線遮蔽効果に優れた化粧料を得
ることができる。
【0020】本発明の化粧料の例としては、ファンデー
ション、乳化ファンデーション、アイシャドウ、口紅、
マスカラ、アイライナー、サンスクリーン、クリーム、
ローション、乳液、ソープ、クレンジング、入浴剤、制
汗剤、デオドラント、ボディパウダー、シャンプー、リ
ンス、染毛剤等が挙げられる。
【0020】
【実施例】以下、製造例、比較例及び実施例により本発
明を具体的に説明するが、本例は例示であり、本発明の
範囲を限定するものではない。なお、以下の例におい
て、各特性値の測定は次の方法により行なった。 (1) 平均一次粒子径 透過型電子顕微鏡写真(20万倍)から約5000個の
粒子の直径を直接測定して、その算術平均を平均一次粒
子径とした。 (2) 炭素含有量 約1gの試料を秤量し、酸素雰囲気下1000℃に加熱
して有機成分を燃焼させ、発生したCO2 ガスを赤外線
分析法により定量分析した。 (3) 吸油量 JIS−K5101の方法によった。 (4) 紫外線遮蔽効果 ワセリン100重量部に表面改質された二酸化チタン5
部を加えて良く混合し、0.1mm間隔の2枚の石英板
に挟み込み日立製124スペクトロフォトメーターにて
所定波長の紫外線透過率を測定した。
【0021】製造例1 内容量20リットルのステンレス製容器内に、火炎加水分解
法によって製造された二酸化チタン(日本アエロジル社
製、P25 、平均一次粒子径約0.02μ)1.5Kgとオクチ
ルシラントリメトキシド130gとを入れ、窒素ガス雰
囲気でよく混合して120 ℃で30分加熱した後に室温ま
で降温して表面改質二酸化チタン微粒子約1.5Kgを得
た。この表面改質二酸化チタン微粒子の平均一次粒子径
は0.03μ、炭素含有量は2.8%、比表面積は42
m2 /gであった。また得られた表面改質二酸化チタン微
粒子の吸油量を測定したところ17ml/100g であった。
【0022】製造例2 オクチルシラントリメトキシド130gに代えてデシル
シラントリメトキシド165gを用いた他は製造例1と
同様の処理により表面改質二酸化チタン微粒子約1.5
kgを得た。この表面改質二酸化チタン粒子の平均一次粒
子径は0.04μ、炭素含有量は4.6%、比表面積は
40 m2 /gであった。また得られた表面改質二酸化チタ
ン粒子の紫外線遮蔽効果を測定したところ、波長280
nmにおける紫外線透過率は30%であった。
【0023】製造例3〜5 オクチルシラントリメトキシドの使用量を下表のように
変えた他は製造例1と同様の処理により表面改質二酸化
チタン微粒子を得た。この表面改質二酸化チタン粒子の
炭素含有量および吸油量は表1のとおりであった。
【0024】表1製造例 炭素含有量(wt%) 吸油量(ml/100g) 3 1.5 20 4 4.0 145 6.4 10
【0025】製造例6 オクチルシラントリメトキシド130gに代えてヘキシ
ルシラントリメトキシド150gを用いた他は製造例1
と同様の処理により表面改質二酸化チタン微粒子約1.
5kgを得た。この表面改質二酸化チタン粒子の平均一次
粒子径は0.04μ、炭素含有量は4.6%、比表面積
は40 m2 /gであった。また、得られた表面改質微粒子
二酸化チタンの紫外線遮蔽効果を測定したところ、波長
280nmにおける紫外線透過率は50%であった。
【0026】実施例1 下記処方にてW/O型液体ファンデーションを作成し
た。 (I)調合色素の調製 次表の1〜7の粉末をヘンシェルミキサーでよく混合し
た。 表2 粉末(商品名) 配合量(wt%) (1) セリサイト(エイトパール 300S) 27.2 (2) カオリン (カオリンASP400P) 20.0 (3) 顔料酸化チタン(酸化チタンCR-50:粒径0.2 μ) 36.6 (4) 製造例1で得た表面改質微粒子二酸化チタン 10.0 (5) ベンガラ (ベンガラ211) 1.8 (6) 黄酸化鉄 4.0 (7) 黒酸化鉄 0.4
【0027】(II)ファンデーションの調製 次表のシリコーンオイル(a) 、流動パラフィン(b) 及び
上記(I) で調製した調合色素(c) をよく混合した中に、
変性シリコーンオイル(d) を投入して混合物Aを調製し
約70℃に保つ。一方、グリコール (e)、パラベン(f)
及び精製水(g)を加温溶解して混合物Bとし、約80℃
に保つ。混合物Aに混合物Bを投入してよく混合し、乳
化直前に変性アルコール(h) を投入し乳化する。得られ
た乳化物を30秒後に水冷し、50℃で香料 (i)を加え
てさらに30℃になるまで撹拌を続けた。ここで得られ
た化粧料は肌での伸びも良く、紫外線B波(UV-B、波長
300nm )の吸光度は3.8であり、紫外線遮蔽効果に富
んでいた。また、W/O型乳化物としての特性も良好で
あった。
【0028】 表3 粉末(商品名) 配合量(wt%) (a) テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン(シリコーン DC345 ) 15.0 (b) 流動パラフィン(Crystol 172) 5.0 (c) 調合色素(上記(I) で調製したもの) 20.0 (d) ホ゜リオキシエチレン 変性シ゛メチルホ゜リシロキサン (シリコーン KF-6017) 5.0 (e) 1,3-ブチレングリコール 3.0 (f) パラベン (メッキンス -M日局) 0.1 (g) 精製水 46.8 (h) 変性アルコール(合成フ゛ルシン変性アルコール ) 5.0 (i) 香料(PFS用香料) 0.1
【0029】比較例1 微粒子二酸化チタンとして製造例1で得た表面改質二酸
化チタンに代えて、未処理微粒子二酸化チタン(日本ア
エロジル社製P25;平均一次粒子径0.02μ)を用いた
他は、全て実施例1と同様にして比較用化粧料を調製し
た。得られた化粧料の吸光度を実施例1と同様にして測
定したところ、吸光度は2.6であり、実施例と比べて
紫外線遮蔽効果が劣っていた。
【0030】
【発明の効果】本発明の化粧料で用いる表面改質二酸化
チタンは、一次粒子の凝集が少ない上に、疎水性液体に
も分散性がよく、吸油量が少ないため疎水性溶媒に高密
度に充填することができる。また、粒子径が小さいこと
から紫外線遮蔽力にも優れている。このため、本発明の
化粧料は、肌の上での伸びが良い等、化粧料としての特
性に優れると共に紫外線遮蔽効果にも優れる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化チタン化合物の火炎加水分
    解によって製造された平均一次粒径が0.01μm以上
    0.04μm以下である二酸化チタン粉末をCn 2n+1
    Si(OR)3 (nは1〜16の整数、Rはメチル、エ
    チル、プロピル、ブチル基の1種または2種以上の組合
    わせ)で表面処理してなる表面改質二酸化チタン粉末を
    配合したことを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 不活性ガス雰囲気下で表面処理された
    二酸化チタン粉末を配合した請求項1の化粧料。
  3. 【請求項3】 炭素含有量1.5〜9.0wt%に表面
    処理された二酸化チタン粉末を配合した請求項1または
    2の化粧料。
  4. 【請求項4】 表面処理された二酸化チタン粉末の炭
    素含有量が2.0〜6.0wt%である請求項3の化粧
    料。
JP25767594A 1994-09-27 1994-09-27 化粧料 Pending JPH0892052A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000327948A (ja) * 1999-05-18 2000-11-28 Toda Kogyo Corp 疎水化された金属化合物粒子粉末及びその製造法
JP2006213915A (ja) * 2004-12-23 2006-08-17 Degussa Ag 表面変性され、熱分解により製造された二酸化チタン

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