JP2000327759A - ポリエステルジオール、それから得られるポリウレタン及びそのスパンデックス(登録商標)フィラメント - Google Patents

ポリエステルジオール、それから得られるポリウレタン及びそのスパンデックス(登録商標)フィラメント

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JP2000327759A
JP2000327759A JP11140727A JP14072799A JP2000327759A JP 2000327759 A JP2000327759 A JP 2000327759A JP 11140727 A JP11140727 A JP 11140727A JP 14072799 A JP14072799 A JP 14072799A JP 2000327759 A JP2000327759 A JP 2000327759A
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diethyl
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Toshiro Endo
敏郎 遠藤
Takuya Miho
卓也 三保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性回復力、高張力、更には耐加水分解性の
点で優れたスパンデックスフィラメント(ポリウレタン
弾性繊維)、それを与えるポリウレタン、更にそれを与
えるポリエステルジオールを提供すること。 【解決手段】 2−n−ブチル−2−エチル−1,3−
プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパ
ンジオール及び2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジ
オールの群から選ばれた少なくとも一種のジオールとア
ジピン酸からなるポリエステル構成単位含量/ε−カプ
ロラクトンの構成単位含量(重量比)が5/95〜80
/20の範囲であるポリエステルジオール、それと有機
ジイソシアネートから得られるポリウレタン、更に該ポ
リウレタンからなるスパンデックスフィラメント。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性回復力、高張
力、更には耐加水分解性の点で優れたスパンデックスフ
ィラメント(ポリウレタン弾性繊維)、それを与えるポ
リウレタン、更にそれを与えるポリエステルジオールに
関する。
【0002】
【従来の技術】線状構造を有するポリウレタンは、両末
端に水酸基を有する長鎖のジオールと有機ジイソシアネ
ート及び比較的低分子量の2個の活性水素を有する鎖延
長剤と称するジオール又はジアミン等を反応させて得ら
れる。このようにして得られるポリウレタンの弾性回復
力、耐加水分解性の向上に対し、種々の提案がなされて
いる。特開昭58−59212号公報に記載さられいる
ように、ポリエチレングリコールアジペートポリエステ
ルを用いたポリウレタンは弾性回復力に優れているが、
耐加水分解性に劣る。また1,4−ブチレングリコール
アジペートポリエステルは有る程度の耐加水分解性を有
するが、そのポリウレタンの弾性回復力は乏しい。また
ポリカプロラクトンポリオールからのポリウレタンは耐
加水分解性、耐候性、耐熱性に優れるが、弾性回復力に
劣る。前記特開昭58−59212号公報には、ポリカ
プロラクトン系ポリウレタンの欠点を解消する方法とし
て、ネオペンチルグリコールとアジピン酸の脱水エステ
ル化反応によって合成されたポリエステルポリオールと
ε−カプロラクトンとのエステル交換反応により得られ
た特定のポリカプロラクトンポリエステルポリオールを
用いる技術が記載されている。また特開平11−182
2号公報には、ポリエステルポリオールを構成するジオ
ール成分として2−n−ブチル−2−エチル−1,3−
プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパ
ンジオール等を用いる耐アルカリ加水分解性に優れるポ
リウレタン弾性繊維が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開昭5
8−59212号公報に記載のポリウレタンの弾性回復
力、耐加水分解性では必ずしも十分とは言えず、それら
の更に向上したポリウレタンが望まれている。また特開
平11−1822号公報のポリウレタン弾性繊維では、
耐加水分解性には優れるものの、更に弾性回復力、強度
の点で改善されるものが望まれる。従って、本発明の目
的は、弾性回復力、強度、耐加水分解性の点で更に優れ
たスパンデックスフィラメント、それを与えるポリウレ
タン、更にそれを与えるポリエステルジオールを提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリウレ
タンの原料として、特定の分岐脂肪族ジオール、ε−カ
プロラクトン及びアジピン酸から得られるポリエステル
ジオールを用いることにより前記課題が解決できること
を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明の第1によれば、2−n−
ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,
2−ジエチル−1,3−プロパンジオール及び2,4−
ジエチル−1,5−ペンタンジオールの群から選ばれた
少なくとも一種のジオール、ε−カプロラクトン及びア
ジピン酸を少なくとも構成成分単位として含むポリエス
テルジオールが提供される。また本発明の第2によれ
ば、数平均分子量が500〜5,000の範囲である本
発明の第1のポリエステルジオールが提供される。また
本発明の第3によれば、2−n−ブチル−2−エチル−
1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3
−プロパンジオール及び2,4−ジエチル−1,5−ペ
ンタンジオールの群から選ばれた少なくとも一種のジオ
ールとアジピン酸からなるポリエステル構成単位含量/
ε−カプロラクトンの構成単位含量(重量比)が5/9
5〜80/20の範囲である本発明の第1又は2のポリ
エステルジオールが提供される。また本発明の第4によ
れば、本発明の第1〜3のいずれかのポリエステルジオ
ールと有機ジイソシアネートから得られるポリウレタン
が提供される。さらに本発明の第5によれば、本発明の
第4のポリウレタンからなるスパンデックスフィラメン
トが提供される。以下、本発明を詳しく説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いるジオールとして
は、特定のジオール、すなわち2−n−ブチル−2−エ
チル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−
1,3−プロパンジオール及び2,4−ジエチル−1,
5−ペンタンジオールの群から選ばれた少なくとも一種
のジオールである。これらは各単独で用いるほか、2種
を混合して用いてもよい。また本発明の効果を阻害しな
い範囲で、これら以外のジオール化合物を併せて用いる
こともできる。このようなジオール化合物としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,8−
ノナンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が
挙げられる。
【0007】本発明に係るポリエステルジオールの酸成
分としてはアジピン酸を用いるが、本発明の効果を阻害
しない範囲で、その他の酸成分、例えばグルタル酸、ピ
メリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ド
デカン二酸、1,11−ウンデカンジカルボン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸、5−スルホナトリウムイソフ
タル酸等の脂肪族もしくは芳香族ジカルボン酸等が用い
られる。これらの他の酸成分は単独でまたは2種以上の
混合物でアジピン酸と共に使用してもよい。なお、原料
の酸成分としては、エステル誘導体や酸無水物の形で用
いてもよい。
【0008】本発明に係るポリエステルジオールを構成
する他の成分はε−カプロラクトンであるが、本発明の
効果を阻害しない範囲で、その他のラクトン、例えばモ
ノメチル−ε−カプロラクトン、トリメチル−ε−カプ
ロラクトンラクトンなどのメチル化ε−カプロラクト
ン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン等をε−
カプロラクトンの副成分として用いてもよい。
【0009】本発明のポリエステルジオールの製造方法
としては、特に限定されず、公知の方法が使用される。
例えば、特開昭58−59212号公報に記載の方法に
準じて製造することができる。すなわち、前記ジオー
ル、ε−カプロラクトン及びアジピン酸を混合加熱し、
脱水エステル化反応と開環反応、エステル交換反応とに
よって製造できる(ワンポット法)、あるいは、ジオー
ルとアジピン酸の脱水エステル化反応によって得られる
ポリエステルジオールと、別に多価アルコールにε−カ
プロラクトンを開環反応させて合成したポリカプロラク
トンポリオール、通常はポリカプロラクトンジオールと
を混合した後、両者のエステル交換反応によって製造す
ることもできる。更には、分子量の小さいポリエステル
ポリオールにε−カプロラクトンを開環重合させること
によっても製造できる。これらの中では、ワンポット法
が簡便であり、好ましい。これらの反応は、着色を防ぐ
観点から、およびε−カプロラクトンの解重合反応を防
ぐ観点から130〜240℃、好ましくは140〜23
0℃で行うことが好ましい。これらの反応には、通常、
触媒を全モノマーに対し0.05〜1000重量pp
m、好ましくは0.1〜100重量ppm用いる。触媒
としては、テトラブチルチタネート、テトラプロピルチ
タネート等の有機チタン化合物、ジブチルスズラウレー
ト、オクチル酸スズ、ジブチルスズオキシド、塩化第1
スズ、臭化第1スズ、ヨウ化第1スズ等のスズ化合物を
用いることができる。反応は窒素等の不活性ガスを通じ
ながら行うことが、得られる目的物の着色防止等の点か
ら好ましい。
【0010】本発明のポリエステルジオールの構成単位
含量としては、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−
プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパ
ンジオール及び2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジ
オールの群から選ばれた少なくとも一種のジオールとア
ジピン酸からなるポリエステル構成単位含量/ε−カプ
ロラクトンの構成単位含量(重量比)が5/95〜80
/20の範囲になるように、すなわちこの範囲に相当す
る割合で各原料を用いる。ポリε−カプロラクトンを用
いるときも同様である。この様にして得られるポリエス
テルジオールの数平均分子量は500〜5,000、好
ましくは1,500〜4,000の範囲である。5,0
00以上の分子量であると、ソフトセグメントの結晶性
が増加し、満足な物性のスパンデックスフィラメントが
得られにくい。数平均分子量は水酸基価(JIS K1
557)によって測定できる。
【0011】前記で得られたポリエステルジオールと有
機ジイソシアネートから、ポリウレタンを製造する。ポ
リウレタンの製造方法としては公知の方法、例えば特開
昭58−59212号公報、特開平11−1822号公
報等に記載の方法が挙げられ、これらに準ずればよい。
すなわちポリエステルジオール、鎖延長剤としての低分
子ジオールもしくはジアミン、および有機ジイソシアネ
ートを一括して、溶媒下または無溶媒下に反応させるワ
ンショット法、またはポリエステルジオールと有機ジイ
ソシアネートをあらかじめ反応させてプレポリマーを製
造し、ついで低分子ジオールを溶媒下または無溶媒下で
反応させるプレポリマー法等がある。コスト面からは無
溶媒下で製造する溶融重合法が好ましい。その際の原料
配合率は有機ジイソシアネートのNCO基/ポリエステ
ルジオールと低分子ジオールの全OH基=0.5〜1.
5、好ましくは0.8〜1.2である。前記溶媒として
は、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メ
チルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、テトラヒド
ロフラン等が挙げられる。
【0012】本発明で使用される有機ジイソシアネート
としては2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシア
ネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、m−フェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、
2,4−ナフタレンジイソシアネート、4,4’−ジフ
ェニレンジイソシアネート、p−キシレンジイソシアネ
ート、m−キシレンジイソシアネート、4,4’−ジイ
ソシアネートジシクロヘキサン、4,4’−ジイソシア
ネートジシクロヘキシルメタン、イソホロンジイソシア
ネート等が挙げられる。これらは単独もしくは2種以上
を併用してもよい。
【0013】前記鎖延長剤としての低分子ジオールとし
ては、本発明で使用するジオール、またはそれと併用で
きるとして前記したジオール化合物を用いることができ
る。鎖延長剤としてのジアミンは、エチレンジアミン、
ヒドラジン、イソホロンジアミン、メタフェニレンジア
ミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ジアミノ
ジフェニルスルホン、3,3’−ジクロル−4,4’−
ジアミノジフェニルメタン等を用いることができる。
【0014】前記の方法によって得られたポリウレタン
は、通常のポリウレタンが使用される各種用途、例え
ば、熱可塑性エラストマー、硬質もしくは軟質ウレタン
フォーム、接着剤、人工皮革、合成皮革、塗料等に用い
られることはもちろんであるが、特にスパンデックスフ
ィラメントに用いることが好ましい。
【0015】本発明のポリウレタンからスパンデックス
フィラメントを得るための紡糸方法としては公知の方
法、すなわち乾式紡糸法、湿式紡糸法、溶融紡糸法等が
用いられる。これらの内、コスト面を考えると溶融紡糸
法が望ましい。また紡糸後、弾性繊維を熱処理すること
により更に高物性のものが得られる。
【0016】本発明におけるスパンデックスフィラメン
トには、必要に応じてフェノール誘導体等の酸化防止
剤、置換ベンゾトリアゾール等の紫外線吸収剤、高級脂
肪酸金属塩やシリコーン化合物等の膠着防止剤等を添加
することもできる。
【0017】本発明により提供されるスパンデックスフ
ィラメントは、弾性回復力、強度、耐加水分解性の点で
優れており、スパンデックスフィラメントの通常の使用
形態、すなわちナイロン、綿等との交編、交織という形
で使用される。特に相手素材に綿を用いた場合、交編や
交織後の後加工、すなわち酸またはアルカリの雰囲気
下、高温で処理される精練、漂白、シルケット加工等の
工程を経ても良好な耐加水分解性を発揮する。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、実施例および比較例における「部」は特に断りのない
限り「重量部」である。また実施例および比較例で用いた
化合物は略称を用いた。略号と化合物との関係を表1に
示す。さらに下記の例において、200%応力、伸度保
持率および応力保持率は下記の方法により測定した。
【0019】(1)200%応力:200%伸長時の応
力 (2)応力保持率:(アルカリ処理後の破断応力/破断
応力)×100 (3)200%応力保持率:(アルカリ処理後の200
%応力/200%応力)×100
【0020】
【表1】
【0021】なお得られたポリウレタン弾性繊維の耐ア
ルカリ加水分解性の評価は、以下に示すようなアルカリ
雰囲気下で行った。 (ポリウレタン弾性繊維の耐アルカリ加水分解性)ポリ
ウレタン弾性繊維を60g/リットルの水酸化ナトリウ
ム水溶液に98℃で30分、定長下、浸漬し、処理前後
のポリウレタン弾性繊維の強度保持率および200%伸
長時の応力保持率で評価した。
【0022】(実施例1〜10)表2に示す組成の80
℃で加熱溶融した平均分子量2000のポリエステルポ
リオールを101部、45℃で加熱溶融したMDI
(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)を3
9部およびBDを9.5部それぞれ定量ポンプにより二
軸押出機に連続的に供給し、240℃連続溶融重合を行
い、生成したポリウレタンをストランド状で水中に押し
出し、カットしてペレットとした。このペレットを80
℃で窒素気流下24時間乾燥した。
【0023】このペレットを単軸押出機の紡糸機で紡糸
温度217℃、紡糸速度600m/分で紡糸し、40デ
ニール、モノフィラメントのポリウレタン弾性繊維を得
た。このポリウレタン弾性繊維を用いて、諸物性並びに
耐アルカリ加水分解性を評価した。その結果を表3に示
す。いずれの場合も良好な糸物性並びに耐アルカリ加水
分解性を示した。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】(比較例1〜7)表3に示すような、2−
n−プチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、
2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール及び2,
4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールの群から選ば
れた少なくとも一種のジオールとアジピン酸からなるポ
リエステル構成単位含量/ε-カプロラクトンの構成単
位含有量(重量比)が5/95〜80/20の範囲外で
あるポリエステルポリオールを用いて実施例と同様な方
法でポリウレタン弾性繊維を得て、糸物性および耐アル
カリ加水分解性を評価した。その結果を表3に示した。
【0027】表3より明らかなように、2−n−プチル
−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジ
エチル−1,3−プロパンジオール及び2,4−ジエチ
ル−1,5−ペンタンジオールの群から選ばれた少なく
とも一種のジオールとアジピン酸からなるポリエステル
構成単位含量/ε−カプロラクトンの構成単位含有量
(重量比)が5/95〜80/20の範囲であるポリエ
ステルポリオールを使用している実施例1〜10のポリ
ウレタン弾性繊維は、比較例と比較して、アルカリ加水
分解後、顕著な強度および200%伸長時の応力低下等
は無く、満足いく糸物性を得られることが判る。
【0028】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように本発明に
より、優れた耐アルカリ加水分解性を示し、更に高張力
な性能を有するポリウレタン弾性繊維を得ることが可能
となるので、産業界に寄与すること大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J029 AA05 AB01 AC02 AD01 AE17 BA07 CA06 EG09 HA01 HB01 HB06 HB09 KB02 4J034 BA03 CA04 CB03 DF12 DF20 HA01 HA07 HB17 HB18 HC12 HC13 RA09 4L035 BB31 DD14 EE04 EE08 EE20 GG01 HH01 MH04 MH07 MH13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−n−ブチル−2−エチル−1,3−
    プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパ
    ンジオール及び2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジ
    オールの群から選ばれた少なくとも一種のジオール、ε
    −カプロラクトン及びアジピン酸を少なくとも構成成分
    単位として含むポリエステルジオール。
  2. 【請求項2】 数平均分子量が500〜5,000の範
    囲である請求項1に記載のポリエステルジオール。
  3. 【請求項3】 2−n−ブチル−2−エチル−1,3−
    プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパ
    ンジオール及び2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジ
    オールの群から選ばれた少なくとも一種のジオールとア
    ジピン酸からなるポリエステル構成単位含量/ε−カプ
    ロラクトンの構成単位含量(重量比)が5/95〜80
    /20の範囲である請求項1又は2に記載のポリエステ
    ルジオール。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のポリエ
    ステルジオールと有機ジイソシアネートから得られるポ
    リウレタン。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のポリウレタンからなる
    スパンデックスフィラメント。
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