JP2000327736A - ポリウレタン及びそのスパンデックスフィラメント - Google Patents

ポリウレタン及びそのスパンデックスフィラメント

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JP2000327736A
JP2000327736A JP11140739A JP14073999A JP2000327736A JP 2000327736 A JP2000327736 A JP 2000327736A JP 11140739 A JP11140739 A JP 11140739A JP 14073999 A JP14073999 A JP 14073999A JP 2000327736 A JP2000327736 A JP 2000327736A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯を重ねても耐候性の低下が殆どない(耐
洗濯性)性質を有するポリウレタン、更には該ポリウレ
タンよりなるスパンデックスフィラメントを提供するこ
と。 【解決手段】 紫外線吸収基を含有するポリオール(A
1)もしくはそのラクトン変性ポリオール(A2)及び
その他のポリオール(A3)からなるポリオール成分
(A)とアジピン酸(B)を少なくとも構成成分単位と
して含むポリエステルポリオール(X)と有機ジイソシ
アネート(Y)から得られるポリウレタン、及び該ポリ
ウレタンからなるスパンデックスフィラメント。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性に優れたポ
リウレタンに関する。更に詳しくは、洗濯を重ねても耐
候性の低下が殆どない(耐洗濯性)性質を有するポリウ
レタン、更には該ポリウレタンよりなるスパンデックス
フィラメントに関する。
【0002】
【従来の技術】線状構造を有するポリウレタンは、両末
端に水酸基を有する長鎖のジオールと有機ジイソシアネ
ート及び比較的低分子量の2個の活性水素を有する鎖延
長剤と称するジオール、ジアミン等を反応させて得られ
る。このようにして得られるポリウレタンは、各種用
途、例えば、熱可塑性エラストマー、硬質もしくは軟質
ウレタンフォーム、接着剤、人工皮革、合成皮革、塗
料、弾性繊維(スパンデックスフィラメント)等に用い
られる。ポリウレタンは、もともと耐候性(耐光性も含
む)、耐久性に優れているが、更に耐候性を付与するた
め、公知の紫外線吸収剤、例えば2−(2’−ヒドロキ
シ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、5−
クロロ−2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t
ert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベン
ゾトリアゾール類や2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノン等が用いられている。しかし、こ
れら従来の紫外線吸収剤は低分子量の低沸点化合物であ
るため、これらをポリウレタンに添加すると種々の不都
合を生ずる。例えば紫外線吸収剤を多量に添加すると、
相分離を起こしてポリウレタンの白色性や機械的強度を
低下させることになる。そこで紫外線吸収剤の添加を極
力少量に止めているが、その場合にはポリウレタンの耐
光性を満足できる程度に向上し得ない。また紫外線吸収
剤はポリウレタンの加工、成形時に揮散又は熱分解した
り、或いは成形品表面に滲み出すため、長期に亙って安
定な耐光性を付与することが不可能になる。またスパン
デックスフィラメント製品を繰り返し洗濯したときに
は、紫外線吸収剤が製品より脱離し、次第にその効果が
減少する。
【0003】ところで対象はポリウレタンに限らず、上
記のような欠点を解消するために、上記紫外線吸収剤に
ビニル基等の重合性二重結合を有する基を付与し、この
ものを重合させて高分子量化し、各種樹脂との相溶性を
改善したり、紫外線吸収剤の揮散、熱分解、滲出等を防
止しようとする試みがなされている(特開昭60−38
411号公報、特開昭62−181360号公報、特開
平3−281685号公報等)。しかしながら、これら
紫外線吸収性重合体にも、次に示すような欠点があり、
改善の余地が残されている。即ち、熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂等の熱可塑性樹脂は極めて高い機械的強度を有
し、各種成形用材料として広く用いられているが、可塑
性ポリウレタン樹脂はアルカリ成分によって分解を受
け、その機械的強度が低下するという欠点があり、耐ア
ルカリ性や耐溶剤性等の耐薬品性の改善が望まれてい
る。なお、特開平10−265557号公報には、紫外
線吸収性基を有するポリオールを原料としたラクトン変
性ポリオールが記載されている。しかし、これをポリウ
レタンの原料となるポリエステルジオールの構成成分に
使用することは、記載されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、耐候性についての耐洗濯性の向上したスパンデック
スフィラメント、それを与えるポリウレタンを提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、紫外線吸
収基を含有するポリオール(A1)もしくはそのラクト
ン変性ポリオール(A2)及びその他のポリオール(A
3)からなるポリオール成分(A)を構成成分とするポ
リエステルジオールをポリウレタンの原料に用いること
により前記課題が解決できることを見い出し、本発明を
完成するに至った。
【0006】すなわち本発明の第1によれば、紫外線吸
収基を含有するポリオール(A1)もしくはそのラクト
ン変性ポリオール(A2)及びその他のポリオール(A
3)からなるポリオール成分(A)とアジピン酸(B)
を少なくとも構成成分単位として含むポリエステルポリ
オール(X)と有機ジイソシアネート(Y)から得られ
るポリウレタンが提供される。また本発明の第2によれ
ば、紫外線吸収基を含有するポリオール(A1)が式
(1)で示される化合物である本発明の第1のポリウレ
タンが提供される。
【0007】
【化2】
【0008】また本発明の第3によれば、ラクトンがε
−カプロラクトンである本発明の第1又は第2のポリウ
レタンが提供される。また本発明の第4によれば、ポリ
エステルポリオールの数平均分子量が500〜5,00
0の範囲である本発明の第1〜3のいずれかのポリウレ
タンが提供される。また本発明の第5によれば、ポリオ
ール成分(A)とアジピン酸からなるポリエステル構成
単位含量/ラクトンの構成単位含量(重量比)が5/9
5〜80/20の範囲である本発明の第1〜4のいずれ
かのポリウレタンが提供される。また本発明の第6によ
れば、ポリオールの構成単位含量のモル比{(A1)+
(A2)}/{(A1)+(A2)+(A3)}が0.
01〜10の範囲である本発明の第1〜5のいずれかの
ポリウレタンが提供される。更に本発明の第7によれ
ば、本発明の第1〜6のいずれかのポリウレタンよりな
るスパンデックスフィラメントが提供される。以下、本
発明を詳しく説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いる紫外線吸収基を含
有するポリオール(A1)としては特に限定されない
が、例えば下記式(1)で表されるアルコール性水酸基
を2個有するジオールが挙げられる。これはビス[3−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロ
キシ−ベンゼンエタノール]メタンである。このジオー
ルは、合成物や市販品を用いることができる。
【0010】
【化3】
【0011】またそのラクトン変性ポリオールとして
は、特に限定されないが、式(2)で表されるジオール
化合物が挙げられる。なお、後記ポリエステルポリオー
ルの製造の際には、ラクトン変性ポリオール(A2)
は、単独で、又はポリオール(A1)と共に使用するこ
とができる。
【0012】
【化4】
【0013】式(2)で表わされる紫外線吸収性化合物
の製造方法としては、前記式(1)で表わされるジオー
ルに下記式(3)で表わされるラクトン類を開環付加重
合させて得るものである。
【0014】
【化5】
【0015】前記式(3)で表わされるラクトン類とし
てはε−カプロラクトン、トリメチル−ε−カプロラク
トン、モノメチル−ε−カプロラクトン、γ−ブチロラ
クトン、δ−バレロラクトン等が挙げられる。中でもε
−カプロラクトンが好ましい。
【0016】前記式(1)で表わされるジオールへの前
記式(3)で表わされるラクトン類の開環付加重合させ
る場合に用いる触媒としてはテトラエチルチタネート、
テトラブチルチタネート、テトラプロピルチタネート等
の有機チタン系化合物、オクチル酸第一スズ、ジブチル
スズオキサイド、ジブチルスズジラウレート、モノ−n
−ブチルスズ脂肪酸塩等の有機スズ化合物、塩化第一ス
ズ、臭化第一スズ、ヨウ化第一スズ等のハロゲン化第一
スズ等が挙げられる。
【0017】触媒の使用量は仕込み原料に対して0.1
〜10000ppm、好ましくは1〜5000ppmで
ある。触媒の使用量が0.1ppm未満ではラクトン類
の開環反応が著しく遅く、経済的でない。逆に1000
0ppm以上では開環反応時間は早くなるが、得られた
化合物を用いた合成樹脂の耐久性、耐水性などの物性が
悪くなるのでいずれも好ましくない。
【0018】反応温度は90〜240℃、好ましくは1
00〜220℃である。
【0019】反応温度が90℃未満ではラクトン類の開
環反応が著しく遅く、経済的でない。逆に、240℃以
上では開環付加重合したポリラクトンの解重合反応が生
じるので、いずれも好ましくない。また、反応中は窒素
ガス等の不活性ガスの雰囲気で合成することが製品の色
相等に良い結果を与える。このようにして本発明の紫外
線吸収剤が合成される。これらの詳細は前記特開平10
−265557号公報に記載の通りである。
【0020】その他のポリオール(A3)としては、例
えばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、2−メチル−1,3
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオ
ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,8
−ノナンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール及び
2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,2
−ヘキサングリコール、1,2−オクチルグリコール等
が挙げられる。これらは各単独で用いるほか、2種を混
合して用いてもよい。
【0021】本発明に係るポリエステルジオールの酸成
分としてはアジピン酸を使用するが、その他の酸成分と
して、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,11−ウンデカ
ンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、5−ス
ルホナトリウムイソフタル酸等の脂肪族もしくは芳香族
ジカルボン酸等を併用してもよい。またこれらの他の酸
成分は単独でまたは2種以上の混合物で使用してもよ
い。なお、原料の酸成分としては、エステル誘導体や酸
無水物の形で用いてもよい。
【0022】本発明に係るポリエステルポリオールの製
造方法としては、特に限定されず、公知の方法が使用さ
れる。反応には、通常、触媒を全モノマーに対し0.0
5〜1000ppm(重量)、好ましくは0.1〜10
0ppm用いる。触媒としては、テトラブチルチタネー
ト、テトラプロピルチタネート等の有機チタン化合物、
ジブチルスズラウレート、オクチル酸スズ、ジブチルス
ズオキシド、塩化第1スズ、臭化第1スズ、ヨウ化第1
スズ等のスズ化合物を用いることができる。反応は窒素
等の不活性ガスを通じながら行うことが得られる目的物
の着色防止等の点から好ましい。
【0023】前記ポリエステルポリオールの数平均分子
量は500〜5,000、好ましくは1,500〜4,
000の範囲である。5,000以上の分子量である
と、ソフトセグメントの結晶性が増加し、満足な物性の
スパンデックスフィラメントが得られにくい。数平均分
子量は水酸基価(JIS K1557)によって測定で
きる。
【0024】本発明のポリエステルポリオールの構成単
位含量としては、ポリオール成分(A)とアジピン酸か
らなるポリエステル構成単位含量/ラクトンの構成単位
含量(重量比)が5/95〜80/20の範囲になるよ
うに、すなわちこの範囲に相当する割合で各原料を用い
る。
【0025】前記で得られたポリエステルポリオールと
有機ジイソシアネートから、ポリウレタンを製造する。
ポリウレタンの製造方法としては公知の方法、例えば特
開昭58−59212号公報、特開平11−1822号
公報等に記載の方法が挙げられ、これらに準ずればよ
い。すなわちポリエステルジオール、鎖延長剤としての
低分子ジオールもしくはジアミン、および有機ジイソシ
アネートを一括して、溶媒下または無溶媒下に反応させ
るワンショット法、またはポリエステルジオールと有機
ジイソシアネートをあらかじめ反応させてプレポリマー
を製造し、ついで低分子ジオールを溶媒下または無溶媒
下で反応させるプレポリマー法等がある。コスト面から
は無溶媒下で製造する溶融重合法が好ましい。その際の
原料配合率は有機ジイソシアネートのNCO基/ポリエ
ステルジオールと低分子ジオールの全OH基=0.5〜
1.5、好ましくは0.8〜1.2である。前記溶媒と
しては、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、テト
ラヒドロフラン等が挙げられる。
【0026】本発明で使用される有機ジイソシアネート
としては2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシア
ネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、m−フェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、
2,4−ナフタレンジイソシアネート、4,4’−ジフ
ェニレンジイソシアネート、p−キシレンジイソシアネ
ート、m−キシレンジイソシアネート、4,4’−ジイ
ソシアネートジシクロヘキサン、4,4’−ジイソシア
ネートジシクロヘキシルメタン、イソホロンジイソシア
ネート等が挙げられる。これらは単独もしくは2種以上
を併用してもよい。
【0027】前記鎖延長剤としての低分子ジオールとし
ては、本発明で使用するその他のポリオールとして前記
したジオール化合物を用いることができる。鎖延長剤と
してのジアミンは、エチレンジアミン、ヒドラジン、イ
ソホロンジアミン、メタフェニレンジアミン、4,4’
−ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスル
ホン、3,3’−ジクロル−4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン等を用いることができる。
【0028】前記の方法によって得られたポリウレタン
は、通常のポリウレタンが使用される各種用途、例え
ば、熱可塑性エラストマー、硬質もしくは軟質ウレタン
フォーム、接着剤、人工皮革、合成皮革、塗料等に用い
られることはもちろんであるが、特に耐洗濯性が要求さ
れるスパンデックスフィラメントに用いることが好まし
い。
【0029】本発明のポリウレタンからスパンデックス
フィラメントを得るための紡糸方法としては、公知の方
法、すなわち乾式紡糸法、湿式紡糸法、溶融紡糸法等が
用いられる。これらの内、コスト面を考えると溶融紡糸
法が望ましい。また紡糸後、弾性繊維を熱処理すること
により更に高物性のものが得られる。
【0030】本発明におけるスパンデックスフィラメン
トには、必要に応じてフェノール誘導体等の酸化防止
剤、高級脂肪酸金属塩やシリコーン化合物等の膠着防止
剤等を添加することもできる。また、別に置換ベンゾト
リアゾール等の紫外線吸収剤を添加してもよい。
【0031】本発明により提供されるスパンデックスフ
ィラメントは、耐候性の耐洗濯性に優れており、スパン
デックスフィラメントの通常の使用形態、すなわちナイ
ロン、綿等との交編、交織という形で使用される。特に
相手素材に綿を用いた場合、交編や交織後の後加工、す
なわち酸またはアルカリの雰囲気下、高温で処理される
精練、漂白、シルケット加工等の工程を経ても良好な耐
候性を有し、更に製品として使用され、繰り返し洗濯を
しても、耐候性の低下は殆ど見られない。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0033】(合成例1)冷却管、窒素導入管、温度計
及び攪拌器を備えたガラス製フラスコに、ビス−[3−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロ
キシ−ベンゼンエタノール]メタン(商品名「MBE
P」、大塚化学(株)製)129.3g、ε−カプロラ
クトン170.3g、モノ−n−ブチルスズ脂肪酸塩
(商品名「SCAT−24」、三共有機合成(株)製)
50ppm加えた。反応温度を150℃に保ち6時間後
反応液中のε−カプロラクトン濃度をガスクロマトグラ
フで測定したところ0.43%であったので反応を終了
させた。この反応物は、酸価(mgKOH/g)1.
8,粘度2645CP/60℃、GPC分析から数平均
分子量(MN)1391、重量平均分子量(MW)16
88、MW/MN1.213の室温液状の物が得られ
た。
【0034】(合成例2)合成例1と同様な装置を使用
し、ビス−[3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)−4−ヒドロキシ−ベンゼンエタノール]メタン
(商品名「MBEP」、大塚化学(株)製)93.7
g、ε−カプロラクトン206.3g、モノ−n−ブチ
ルスズ脂肪酸塩(商品名「SCAT−24」、三共有機
合成(株)製)50ppm加えた。反応温度を150℃
に保ち6時間後反応液中のε−カプロラクトン濃度をガ
スクロマトグラフで測定したところ0.55%であった
ので反応を終了させた。この反応物は、酸価(mgKO
H/g)2.5、粘度987CP/60℃、GPC分析
からMN2017、MW2465、MW/MN1.22
2の室温固体の化合物が得られた。
【0035】(実施例)合成例1または2で得られたε
−カプロラクトン変性ポリオールとアジピン酸より、あ
るいはまた合成例で用いたMBEPとアジピン酸より、
それぞれポリエステルポリオールを製造し、これらのポ
リエステルポリオールと加熱溶融したMDI(4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート)およびBD
(1,4−ブタンジオール)をそれぞれ定量ポンプによ
り二軸押出機に連続的に供給して連続溶融重合を行い、
生成したポリウレタンをストランド状で水中に押し出
し、カットしてペレットとすることができる。このペレ
ットを80℃で窒素気流下24時間乾燥し、このペレッ
トを単軸押出機の紡糸機で紡糸温度217℃、紡糸速度
600m/分で紡糸し、40デニール、モノフィラメン
トのポリウレタン弾性繊維を得ることができる。このポ
リウレタン弾性繊維は、紫外線吸収基を構成分子中に有
するので、紫外線吸収剤を添加したスパンデックスフィ
ラメントに比べ、耐候性の耐洗濯性に優れる。
【0036】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように本発明に
より、優れた耐候性及び優れた耐洗濯性を有するポリウ
レタン弾性繊維を得ることが可能となるので、産業界に
寄与すること大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 BA03 DA01 DB03 DC02 DC17 DC23 DC39 DF01 DF11 DF32 HA07 HA11 HA13 HC03 HC12 HC13 HC17 HC61 HC64 HC67 HC71 JA01 JA02 JA41 QC04 RA03 RA07 RA08 RA09 4L035 BB31 DD14 EE07 EE20 HH01 HH04 MH03 MH04 MH13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線吸収基を含有するポリオール(A
    1)もしくはそのラクトン変性ポリオール(A2)及び
    その他のポリオール(A3)からなるポリオール成分
    (A)とアジピン酸(B)を少なくとも構成成分単位と
    して含むポリエステルポリオール(X)と有機ジイソシ
    アネート(Y)から得られるポリウレタン。
  2. 【請求項2】 紫外線吸収基を含有するポリオール(A
    1)が式(1)で示される化合物である請求項1記載の
    ポリウレタン。 【化1】
  3. 【請求項3】 ラクトンがε−カプロラクトンである請
    求項1又は2記載のポリウレタン。
  4. 【請求項4】 ポリエステルポリオールの数平均分子量
    が500〜5,000の範囲である請求項1〜3のいず
    れかに記載のポリウレタン。
  5. 【請求項5】 ポリオール成分(A)とアジピン酸から
    なるポリエステル構成単位含量/ラクトンの構成単位含
    量(重量比)が5/95〜80/20の範囲である請求
    項1〜4のいずれかに記載のポリウレタン。
  6. 【請求項6】 ポリオールの構成単位含量のモル比
    {(A1)+(A2)}/{(A1)+(A2)+(A
    3)}が0.01〜10の範囲である請求項1〜5のい
    ずれかに記載のポリウレタン。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のポリウ
    レタンよりなるスパンデックスフィラメント。
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