JPH0770278A - 不粘着性、高弾性モノ−およびマルチ−フィラメントポリエステル/ポリウレタンエラストマー糸、その溶融紡糸製造法およびその使用方法 - Google Patents

不粘着性、高弾性モノ−およびマルチ−フィラメントポリエステル/ポリウレタンエラストマー糸、その溶融紡糸製造法およびその使用方法

Info

Publication number
JPH0770278A
JPH0770278A JP6114959A JP11495994A JPH0770278A JP H0770278 A JPH0770278 A JP H0770278A JP 6114959 A JP6114959 A JP 6114959A JP 11495994 A JP11495994 A JP 11495994A JP H0770278 A JPH0770278 A JP H0770278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
molecular weight
polyester
mono
polyurethane elastomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6114959A
Other languages
English (en)
Inventor
Hans Georg Matthies
ハンス、ゲオルク、マティース
Peter Groll
ペーター、グロル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JPH0770278A publication Critical patent/JPH0770278A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
    • D01F6/70Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyurethanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/65Low-molecular-weight compounds having active hydrogen with high-molecular-weight compounds having active hydrogen
    • C08G18/66Compounds of groups C08G18/42, C08G18/48, or C08G18/52
    • C08G18/6633Compounds of group C08G18/42
    • C08G18/6637Compounds of group C08G18/42 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38
    • C08G18/664Compounds of group C08G18/42 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38 with compounds of group C08G18/3203
    • C08G18/6644Compounds of group C08G18/42 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38 with compounds of group C08G18/3203 having at least three hydroxy groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 TPUの溶融紡糸による不粘着性、高弾性
モノ−またはマルチ−フィラメントPU糸の簡単な改良
された製造方法を提供すること。 【構成】 a)少なくとも1種の有機、好ましくは芳
香族ジイソシアナートと、b)分子量が500〜500
0の少なくとも1種のポリエステルジオールc)分子量
が62〜380の少なくとも1種の二官能性ヒドロキシ
ル基含有連鎖延長剤、およびd)少なくとも1種の、少
なくとも三官能性ヒドロキシル基含有架橋剤とを反応し
て得られる部分的に架橋された熱可塑性ポリウレタンを
溶融紡糸して製造される不粘着性、高弾性モノ−または
マルチ−フィラメントポリエステル/ポリウレタンエラ
ストマー糸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、a)少なくとも1種の
有機ジイソシアナートと、 b)少なくとも1種のジカルボン酸および少なくとも1
種のアルカンジオールおよび/またはアルキレングリコ
ールの重縮合により、少なくとも1種のω−ヒドロキシ
カルボン酸の重縮合により、または少なくとも1種のω
−ラクトンの重合により好ましく製造される分子量が5
00〜5000の少なくとも1種のポリエステルジオー
ル c)分子量が62〜380の少なくとも1種の二官能性
ヒドロキシル基含有連鎖延長剤、および d)少なくとも1種の、少なくとも三官能性ヒドロキシ
ル基含有架橋剤とを反応して得られる部分的に架橋され
た熱可塑性ポリウレタン(以下、TPUとも記す)を溶
融紡糸して製造される不粘着性、高弾性モノ−およびマ
ルチ−フィラメントポリエステル/ポリウレタンエラス
トマー糸(以下,PES−PUフィラメントとも記
す)、溶融紡糸によるその製造方法、ならびに繊維およ
び平らな織物製品製造のためのその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機ジイソシアナート、高分子量ジヒド
ロキシ化合物およびアルカンジオールおよび/またはジ
アミン等の低分子量連鎖延長剤に基づくPUエラストマ
ーからポリウレタン(PU)フィラメントを製造する方
法はよく知られている。このようなポリウレタンのゴム
弾性特性はセグメントまたはブロック構造からもたらさ
れるエントロピー弾性、すなわち所謂硬質および軟質相
の特定の配列によって支配される。それは出発物質、合
成法、紡糸法および後処理によって影響される。
【0003】ジアミンから形成される尿素構造は溶融時
に分解するので、このようなPUエラストマーを経済的
かつ環境上許容しうる溶融紡糸法により紡糸することは
不可能である。フィラメントの形成は、例えば不溶解
性、通常水性沈殿浴中での溶解ポリウレタンの凝固によ
る湿式紡糸法、およびジアミンによるNCOプレポリマ
ーの連鎖延長と紡糸浴中でのフィラメントの同時形成と
の結合からなる反応紡糸法において行われる。尿素構造
を有せず、高および低分子量ジヒドロキシ化合物に基づ
くPUエラストマーは溶融紡糸可能であるが、荷重変形
温度が非常に低い。またこのことは、例えばそのような
エラストマーがそれ自身粘着する著しい傾向のために紡
糸工程および続いての織物加工、例えば熱固定、染色、
洗濯およびアイロン掛けに有害な影響を及ぼす。従って
最も合理的な紡糸技術であると認められる溶融押出法は
TPUに対しては用いることができない(Kunsts
toff−Handbuch,第7巻、Polyure
thanes,第2版、1983年、611〜627
頁、Dr.G.Oertel編集、Carl Hans
er−Verlag,ミュンヘン、ウィーン)。
【0004】粘着性を回避する従来の提案には、例えば
紡糸フィラメントを急冷する特別な方法、粘着防止剤の
使用および紡糸工程においてトリス(2−ヒドロキシエ
チル)イソシアヌラートの使用がある。しかし、このよ
うな方法は問題を満足に解決することができなかった。
【0005】そこで、独国特許出願公開第2,204,
470号(カナダ国特許第999,394号)は、ポリ
ウレタン鎖にポリイミド基を組み入れ、またはその後で
ポリウレタン溶融物にポリイミドを添加して、連続的に
押出されるPUフィラメントの粘着性を低減する方法を
記載する。しかしながら、その生成ポリウレタン組成物
から製造されるPUフィラメントは非常に遅い速度で巻
き上げ、かつ第2作業工程で配向されねばならないため
に、生産性は不十分であり、経済的でない製法である。
その他の欠点としては、添加剤の加入が重合体の分子量
を減少させ、これは溶融粘度の低下を伴い、他方におい
て弾性特性、破断点伸び率、および生成糸の強力に対し
負の影響を与えることである。
【0006】独国特許出願公開第1,944,507号
(英国特許出願公開第1,245,311号)には、溶
融紡糸法でPUフィラメントの粘着性を低減する多段階
法が開示される。この方法では、溶融押出を第1段階で
行い、生成フィラメントを急冷して安定化する。一方、
第2段階で少なくとも30%だけ配向し、その後の段階
で巻き取り前に少なくとも50%だけ緩和する。工程図
は引取りゴデットが最終の、完全に冷却されたPUフィ
ラメントを移送することを指示する。これはPUエラス
トマーの典型的な性質を表す、即ちそれは真の意味でも
はや配向されえないが、その高弾性のために大きく伸張
することができ、そしてこの伸びは可逆的である。
【0007】国際特許出願公開第88/04703号に
よれば、PUフィラメント相互およびフィブリル相互の
粘着性は回避でき、もし非可逆的配向が生じ、緩和段階
を用いずかつ引取速度を追加して増加するようにポリウ
レタンおよび配向条件を設定するならば、高モジュラス
および改善された加工性を有するフィラメントを製造す
ることができる。この方法を用いて、180℃と230
℃の間の軟化温度、80〜95ショアーAの硬度および
11〜125g/cm3 の密度を有するTPUを加工す
ることができる。特にTPUの硬度はPUフィラメント
の粘着性を支配する重要な要因である。この方法の欠点
は生成PUフィラメントの低い弾性および複雑な紡糸法
にある。
【0008】溶融紡糸法により得ることができる不粘着
性PUフィラメントを、独国特許出願公開第3,91
1,725号に従って可塑剤含有TPUから製造するこ
とができる。このPUフィラメントは、高破断点引張強
さ、低塑性変形点および高レジリエンスを有するが、そ
の欠点はどうみても後続の加工において或る反応条件下
での可塑剤の移行傾向にある。
【0009】さらに、熱可塑的に加工でき、エラストマ
ー繊維を形成するために、とりわけ溶融紡糸法により加
工できるPUエラストマーは、独国特許出願公開第3,
233,384号(米国特許第4,442,281号)
によれば、実質的に純粋なトランス−シクロヘキサン−
1,4−ジイソシアナート、分子量800〜4000の
ジオールおよびビスエトキシル化ビスフェノールAまた
はビスエトキシル化ビスフェノールAと連鎖延長剤とし
て作用する他の短鎖ジオールとの混合物の重付加によっ
て製造することができる。このTPUの欠点は、出発成
分トランス−シクロヘキサン−1,4−ジイソシアナー
トの比較的困難な、従って費用のかかる製造、および織
物用途における繊維の後処理、例えば高温での染色、熱
固定などを妨げまたはそのような加工を不可能にさえす
るTPUの比較的低い荷重変形温度にある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の欠点を完全にまたは少なくとも一部分を解決し、TP
Uの溶融紡糸による不粘着性、高弾性モノ−またはマル
チ−フィラメントPU糸の簡単な改良された製造方法を
提供することである。この目的のために有用なTPU
は、高い荷重変形温度を有し、溶融紡糸でき、かつ市場
で入手可能な安価な出発成分に基づくもでなければなら
ない。このTPUから形成されるフィラメントは不粘着
性、高弾性でなければならず、かつ続いての織物利用に
おいて良好な加工性を特徴とするものでなければならな
い。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような本発明の目
的は、驚くべきことにポリエステルジオールに基づく特
定の部分的に架橋されたTPUを用いて達成することが
できた。
【0012】即ち、本発明はa)少なくとも1種の有
機、好ましくは芳香族ジイソシアナートと、 b)分子量が500〜5000の少なくとも1種のポリ
エステルジオール c)分子量が62〜380の少なくとも1種の二官能性
ヒドロキシル基含有連鎖延長剤、および d)少なくとも1種の、少なくとも三官能性ヒドロキシ
ル基含有架橋剤とを反応して得られる部分的に架橋され
たTPUを溶融紡糸して製造される不粘着性、高弾性モ
ノ−およびマルチ−フィラメントポリエステル/ポリウ
レタンエラストマー糸に関する。
【0013】また本発明は、部分的に架橋されたTPU
が、ワン−ショット法により好ましく製造される、請求
項8記載の部分的に架橋されたTPUの溶融紡糸による
上記不粘着性、高弾性モノ−およびマルチ−フィラメン
トPES−PU糸の製造方法、並びに請求項11に記載
の本発明による不粘着性、高弾性モノ−およびマルチ−
フィラメントPES−PU糸を織物繊維、平らな織物製
品、および工業用繊維の製造に使用する方法に関する。
【0014】少なくとも三官能性、好ましくは三官能性
ヒドロキシル基含有架橋剤の添加により、TPUの荷重
変形温度をTPU溶融物の紡糸性に悪影響を与えること
なしに高めることができる。
【0015】部分的に架橋されたTPUから溶融紡糸法
により製造されるPES−PUフィラメントは、架橋さ
れないTPUから得られるPUフィラメントに比べて、
改善された破断点引張強さを有するとともに、破断点伸
びが後者と少なくとも同等であり、多くの場合はより良
好である点で優れている。特別な利点として、本発明の
PES−PUフィラメントは部分的に架橋されたTPU
の高粘着温度のゆえに不粘着状態で容易に巻き上げるこ
とができ、従って続いての織物利用において良好な加工
性を有することである。本発明のPES−PUフィラメ
ントは高弾性を有している。
【0016】本発明で用いるのに適する部分的に架橋さ
れたTPUの製造および適切な出発成分、並びに不粘着
性、高弾性モノ−またはマルチ−フィラメント糸の製造
について以下詳細に説明する。
【0017】a)適当な有機ジイソシアナート(a)
は、例えば脂肪族、環状脂肪族、および好ましくは芳香
族ジイソシアナートである。特定な例として、有利には
アルキレン基に4〜12個の炭素原子を有する脂肪族ジ
イソシアナート、例えばヘキサメチレンジイソシアナー
ト、環状脂肪族ジイソシアナート、例えばイソホロンジ
イソシアナート、1−メチル−2,4−および1−メチ
ル−2,6−シクロヘキサンジイソシアナートおよび相
当する異性体混合物、4,4’−、2,4’−および
2,2’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアナートお
よび相当する異性体混合物、並びに好ましくは芳香族ジ
イソシアナート、例えば2,4−トルイレンジイソシア
ナート、2,4−および2,6−トルイレンジイソシア
ナートの混合物、4,4’−、2,4’−および2,
2’−ジフェニルメタンジイソシアナート、2,4’−
および4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナートの
混合物、および4,4’−ジイソシアナト−ジフェニル
エタン−(1.2)が挙げられる。1,6−ヘキサメチ
レンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、
9重量%未満の4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ナートを含有するジフェニルメタンジイソシアナート異
性体混合物、および特に4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアナートが好ましく用いられる。
【0018】b)分子量500〜5000、好ましくは
800〜3200およびより好ましくは1500〜25
00を有する適当なポリエステルジオール(b)は、2
〜12個の炭素原子を有するジカルボン酸、好ましく
は、2〜12個、特に4〜6個の炭素原子を有するアル
カンジカルボン酸、またはアルカンジカルボン酸および
芳香族ジカルボン酸の混合物と、2〜12個、好ましく
は2〜6個の炭素原子を有するアルカンジオールまたは
4〜8個、好ましくは4〜6の炭素原子を有するアルキ
レングリコール、またはアルカンジオールおよびアルキ
レンジオールの混合物との重縮合によって製造される重
縮合重合体である。アルカンジオールまたはアルキレン
グリコールは、それぞれの場合において、個々にまたは
混合物の形で用いることができる。適当なアルカンジカ
ルボン酸は、例えばシュウ酸、コハク酸、グルタル酸、
ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
ウンデカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸および
好ましくはアジピン酸である。好ましく用いられる芳香
族ジカルボン酸は、テレフタル酸である。遊離のジカル
ボン酸の代わりに、対応するジカルボン酸誘導体、例え
ば1〜4個の炭素原子を有するアルコールとのジカルボ
ン酸のモノ−および/またはジ−エステルまたはジカル
ボン酸無水物を用いることができる。アルカンジオール
またはアルキレングリコールの例としては、エタンジオ
ール、ジエチレングリコール、1,2−または1,3−
プロパンジオール、ジプロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8
−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,1
0−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、
2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,3
−ブタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、2,5
−ジメチル−2,5−ヘキサンジオールおよび2,4,
4−または2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサン
ジオールが挙げられる。好ましくは、エタンジオール、
ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、2,
2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(ネオペンチ
ルグリコール)、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、または少なくとも2種のアルカンジ
オール、例えば1,4−ブタンジオール/1,6−ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコール/1,6−ヘキ
サンジオール、エタンジオール/1,4−ブタンジオー
ル,エタンジオール/1,6−ヘキサンジオールおよび
1,4−ブタンジオール/1,5−ペンタンジオール/
1,6−ヘキサンジオールの混合物が用いられる。好ま
しい重縮合重合体は、アルカンジオールポリアジパー
ト、特にエタンジオールポリアジパート、1,2−プロ
パンジオールポリアジパート、1,4−ブタンジオール
ポリアジパート、1,6−ヘキサンジオールポリアジパ
ート、1,4−ブタンジオール/1,6−ヘキサンジオ
ールポリアジパートおよびネオペンチルグリコール/
1,6−ヘキサンジオール/アジピン酸ポリエステルで
ある。
【0019】ポリエステルジオールの製造は、ジカルボ
ン酸、好ましくはアルカンジカルボン酸および/または
その誘導体と、アルカンジオールおよび/またはアルキ
レングリコールとを、触媒を使用せずまたは好ましくは
エステル化触媒の存在下、有利には窒素、ヘリウム、ア
ルゴン等の不活性ガスの雰囲気中、とりわけ150〜2
50℃、好ましくは180〜220℃の温度で溶融し
て、減圧下に所望の酸価、有利には10以下、好ましく
は2以下に達するまで重縮合することによって行うこと
ができる。好ましい実施態様においては、エステル化混
合物は、上記の温度で、酸価が80〜30、好ましくは
40〜30になるまで、標準圧力下、続いて500ミリ
バール未満、好ましくは50〜150ミリバールの圧力
下で重縮合される。適当なエステル化触媒は、例えば金
属、金属酸化物または金属塩の形態の鉄、カドミウム、
コバルト、鉛、亜鉛、アンチモン、マグネシウム、チタ
ン、および錫触媒である。選択的に、重縮合は液相中、
縮合水を共沸蒸留により除去するために、希釈剤および
/または共沸剤、例えばベンゼン、トルエン、キシレン
またはクロロベンゼンの存在下に実施される。
【0020】ポリエステルジオールの製造は、有機ジカ
ルボン酸および/またはその誘導体と、アルカンジオー
ルおよび/またはアルキレングリコールとを、有利には
モル比1:1〜 1:8、好ましくは1:1.05〜
1:2で重縮合して行われる。
【0021】適当なポリエステルジオールは、4〜12
個、好ましくは4〜8個の炭素原子を有するω−ヒドロ
キシカルボン酸、例えば4−ヒドロキシ酪酸、5−ヒド
ロキシ吉草酸、8−ヒドロキシカプリル酸および好まし
くは6−ヒドロキシカプロン酸から製造される重縮合重
合体、並びに4〜12個、好ましくは4〜8個の炭素原
子を有するω−ラクトン、例えばγ−ブチロラクトン、
δ−バレロラクトン、8−ヒドロキシオクタン酸ラクト
ン、10−ヒドロキシデカン酸ラクトン、12−ヒドロ
キシドデカン酸ラクトンおよび好ましくはε−カプロラ
クトンから誘導される重合生成物である。
【0022】c)分子量62〜380、好ましくは62
〜210の適当な二官能性ヒドロキシル基含有連鎖延長
剤は、好ましくは、2〜12個の炭素原子、好ましくは
4および/または6個の炭素原子を有するアルカンジオ
ール、例えばエタンジオール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオ
ール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジ
オール、1,12−ドデカンジオールおよびジアルキレ
ングリコール、例えばジエチレン、ジプロピレンおよび
ジブチレングリコールである。
【0023】しかしながら、その他の適当な連鎖延長剤
の例は、2〜4個の炭素原子を有するグリコールのテレ
フタル酸ジエステル、例えばテレフタル酸ビス−エチレ
ングリコールまたはテレフタル酸ビス−1,4−ブタン
ジオール、およびヒドロキノンのヒドロキシアルキレン
エーテル、例えば1,4−ジ(β−ヒドロキシエチル)
ヒドロキノンである。
【0024】好ましく用いられる次の連鎖延長剤により
極めて良好な結果が得られた。即ち1,6−ヘキサンジ
オール、特に1,4−ブタンジオール、または1,6−
ヘキサンジオールと1,4−ブタンジオールとの混合物
である。
【0025】d)本発明において用いる部分的に架橋さ
れたTPUの製造に必須な条件は、少なくとも1種の、
少なくとも三官能性、好ましくは三から八−官能性、特
に三官能性ヒドロキシル基含有架橋剤(d)を使用する
ことである。このような架橋剤は、分子量90〜40
0、好ましくは90〜138のものが有利である。適当
な架橋剤の例としては、グリセロール、トリメチロール
プロパン、3モル以下のアルキレンオキシド、例えばエ
チレンオキシド、ペンタエリトリトール、ソルビトール
およびスクロースでアルコキシル化されたグリセロール
および/またはトリメチロールプロパンが挙げられる。
グリセロールもしくはトリメチロールプロパン、または
グリセロールとトリメチロールプロパンとの混合物が特
に好ましく用いられる。
【0026】TPUの硬度および融点の調整は、比較的
広範囲にわたって成分(b)〜(d)のモル比を変える
ことにより行うことができる。極めて良好な結果は、ポ
リエステルジオール(b)対連鎖延長剤(c)のモル比
を1:0.5〜1:20、好ましくは1:1〜1:1
0、より好ましくは1:1〜1:5で用い、架橋剤
(d)をポリエステルジオール(b)のモル量に対して
0.01〜10モル%、好ましくは0.3〜5モル%、
さらに好ましくは0.5〜4.0モル%で添加すること
によって得られた。
【0027】本発明において用いる部分的に架橋された
TPUの製造は、構成成分(a)〜(d)を、有利には
ジイソシアナート(a)のNCO基対ポリヒドロキシル
化合物(b)〜(d)のOH基の合計の当量比が0.9
〜1.1:1、好ましくは0.95〜1.05:1、さ
らに好ましくは0.98〜1.03:1である量におい
て互いに反応させて行われる。ポリヒドロキシル化合物
(b)〜(d)は有利には混合物の形でジイソシアナー
ト(a)と反応させる。
【0028】e)本発明において用いる部分的に架橋さ
れたTPUは、好ましくは触媒(e)を存在せずに合成
する。用いる出発成分(a)〜(d)の性質、特にその
反応性に依って、ジイソシアナート(a)のNCO基お
よび化合物(b)〜(d)のヒドロキシル基間の反応を
触媒を使用して促進するのが有利である。適当な触媒
は、例えば従来公知の第3級アミン、例えばトリエチル
アミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン,N−
メチルモルホリン、N,N’−ジメチル−またはN,
N’−ジエチル−ピペラジン、トリス(ジメチルアミノ
エチル)−(s)−トリアジン、ペンタメチルジエチレ
ントリアミン、N,N,N’N’−テトラメチルブチレ
ンジアミン、N,N,N’N’−テトラメチル−4,
4’−ジアミノ−ジシクロヘキシルメタン、2−(ジメ
チルアミノエトキシ)エタノールおよびジアゾビシクロ
−[2.2.2]−オクタン、および特に有機金属化合
物、例えばチタン酸塩、鉄化合物、錫化合物、例えば錫
ジアセタート、錫ジオクタアート、錫ジラウラートまた
は脂肪族カルボン酸の錫ジアルキル塩、例えばジブチル
錫ジアセタート、ジブチル錫ジラウラート、および第3
級アミンと有機金属化合物との混合物である。触媒は通
常ポリヒドロキシル化合物(b)〜(d)の100重量
部に対して0.001〜0.1重量部の量で使用され
る。
【0029】f)触媒のほかに他の助剤および/または
添加剤(f)を構成成分に組み入れることができる。そ
の例としては、加水分解、光線、熱または塩素等の作用
による黄変化に対する潤滑剤、禁止剤、安定剤、並びに
防炎剤、染料および顔料がある。
【0030】上記の助剤および添加剤(f)についての
さらに詳細な情報は、技術文献、例えばJ.H.Sau
nders及びK.C.Frischによる論文、Hi
ghPolymers、第XVI巻、”Polyure
thanes”、第1及び第2部、Interscie
nce Publishers、1962年及び196
4年、あるいは独国特許出願公開第2,901,774
号で得ることができる。
【0031】本発明において用いる部分的に架橋された
TPUは、ワン−ショット法により好ましく製造され
る。この場合、構成成分(a)〜(d)および所望によ
り成分(e)および/または(f)をバッチ法または連
続法で混合し、押出機中あるいはコンベアベルト上で4
0〜230℃、好ましくは70〜180℃の温度で完全
に反応させ、次いで生成TPUを粒状化する、押出法ま
たは好ましくはベルト紡糸法によってTPUを得ること
ができる。
【0032】好ましいベルト紡糸法において、構成成分
(a)〜(d)および所望により成分(e)および/ま
たは(f)は構成成分(a)〜(d)の融点以上の温度
で混合ヘッドにより連続的にブレンドされる。反応混合
物は支持体、好ましくはコンベアベルト(例えば金属
製)に施され、長さ1〜20m、好ましくは4〜10m
のアニーリング帯を1〜20m/分、好ましくは3〜1
0m/分の速度で通過供給される。アニーリング帯の反
応温度は60〜200℃、好ましくは100〜180℃
である。得られる部分的に架橋されたTPUは冷却後粒
状化され、所望により貯蔵される。
【0033】本発明の不粘着性、高弾性モノ−またはマ
ルチ−PES−PU糸は従来公知の溶融紡糸法により製
造することができる。このような製造のために特に適当
な、従って好ましく使用される装置は、慣用の空冷手
段、例えば空気拡散室の使用の他に、所望により、新ら
しく紡糸されたPES−PUフィラメントを冷却する水
冷手段を備えることができる押出機溶融紡糸プラントで
ある。
【0034】本発明のPES−PUフィラメントの製造
方法の好ましい実施態様において、本発明の使用に適す
るTPUは、用いる部分的に架橋されたTPUに依存し
て温度150〜250℃、好ましくは170〜230℃
において、押出機で溶融され、溶融物は溶融濾過を伴っ
て、歯車紡糸ポンプおよび1個またはそれ以上の孔を有
する紡糸口金によりフィラメントに変換され、生成フィ
ラメントは引取速度に依存して水または空気により冷却
され、そして慣用のボビン装置に巻き取られる。
【0035】本発明の方法により製造されたPES−P
Uフィラメントは、有利には、例えばシリコーンまたは
ケイ酸分散液に基づく紡糸液で追加処理して後ボビンに
巻上げられる。この分散液は紡糸ボビンに巻上げかつボ
ビンから巻取られるときのフィラメントの既に実質上不
粘着性である巻上げ、巻取り性質をさらに改良し、従っ
てモノ−またはマルチ−フィラメントPES−PU糸の
後加工の容易性をさらに向上する。
【0036】このような紡糸液は公知の商品である。ポ
リシロキサンエラストマーまたはポリシロキサン混合物
およびケイ素化合物に基づく適当な紡糸液は、例えば登
録商標Siligen SIP、Siligen ES
Iとして市販され、ケイ酸エステルに基づく紡糸液は、
例えば登録商標Siligen E(BASFアクチェ
ンゲゼルシャフト)として入手できる。
【0037】溶融紡糸は慣用の細管形状のノズルを用い
て行うことができる。しかしながら、溶融紡糸は特定の
細管形状、即ち長さが1D〜5D、細管径が0.05〜
2mmであるノズルを用いて有利に行われる。ここで、
細管径はマルチフィラメントの場合は0.1〜0.5m
mが特に好ましく、モノフィラメントの場合は0.5〜
2mmであり、このような大きさによって、本発明のP
ES−PUフィラメントの機械的性質はさらに永続的改
良がなされ、特に非常に良好なレジリエンスおよび破断
点伸びを有するPES−PUフィラメントを得ることが
できる。
【0038】本発明のPES−PUフィラメント、即ち
本発明の方法により製造されるPES−PUフィラメン
トは一緒に粘着せず、そしてまたマルチフィラメントの
個々のフィブリルも粘着しない。フィラメントは高い破
断点引張強さ、DIN53,815により測定された破
断点伸び300%超、好ましくは380〜800%、低
い塑性変形点および高いレジリエンス(DIN53,8
35)を有する。弾性伸びEDと全伸びEges.(DIN
53,835)の商として定義される伸び比は0.8以
上、好ましくは0.85〜0.95である。
【0039】本発明のPES−PUフィラメントの織物
特性、特にそのレジリエンス、破断点引張強さおよび破
断点伸びに関しては、必要ならば、熱後処理、例えば空
気中または水蒸気雰囲気中、温度範囲50〜170℃、
好ましくは75〜130℃でアニールすることにより、
または例えば有利には0.05〜0.2cN/dte
x.のフィラメント張力を用い熱再配向することによ
り、さらに改良することができる。
【0040】本発明方法において用いる部分的に架橋さ
れたTPUの高い荷重変形温度のため、並びに紡糸ボビ
ンへの巻上げおよびボビンからの巻取りに関してのその
不粘着性の結果として、本発明のPES−PUフィラメ
ントは、染色および熱固定のような織物用途で後処理す
る際有利な結果が得られる。
【0041】本発明の不粘着性、高弾性モノ−またはマ
ルチ−フィラメント糸は、工業用繊維、織物繊維、およ
び工業用繊維または織物繊維から作られる平らな製品の
製造に使用することができる。
【0042】
【実施例】
実施例1〜3並びに比較例AおよびB 一般的な製造法:部分的に架橋されたTPUの製造をワ
ン−ショット法により行った。
【0043】ポリエステルジオールおよびトリメチロー
ルプロパンの混合物を110℃の温度および5ミリバー
ルの圧力で1時間にわたり脱ガスした。その混合物に
1,4−ブタンジオールを攪拌しながら導入し、透明な
生成溶液を70℃に加熱し、次いで4,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアナート(65℃に加熱)を激しく攪
拌しながら(1000rpm)添加した。
【0044】反応温度が120℃に達した後、均一な反
応混合物を、125℃に加熱され、テフロン処理ガラス
繊維布で覆われかつ大きさが550x380mmのホッ
トプレート上に注いだ。
【0045】凡そ2分の反応時間に続いて、生成した熱
TPUを粗片に粉砕し、乾燥室で100℃、15時間の
期間アニールした。室温に冷却後、生成物を細断ミルに
通し4〜6mm範囲の大きさのTPU粒状物にした。次
いでこれを貯蔵するか、または直接に溶融紡糸法により
フィラメントに紡糸するかを選択した。
【0046】マルチフィラメントPES−PU糸の製造 次に、上記のようにして製造したTPUを次のような技
術的データを備える押出機紡糸装置を用いて紡糸した。
【0047】押出機スクリュー径: 25mm 押出機スクリュー長さ: 25D 紡糸口金: 細管径0.3mm、細管長さ0.6mmの
30孔 押出量: 1.2kg/h 溶融温度220℃、紡糸速度450m/分、ポリシロキ
サン(Siligen)MSI(BASFアクチェンゲ
ゼルシャフト)に基づく紡糸液の適用、および新たに紡
糸されたPES−PUフィラメントの空冷。
【0048】粘着することなくボビンに巻上げることが
できるフィラメントを続いて10分間100℃の温度の
空気で後処理した。
【0049】TPUの製造に用いられた構成成分および
その数量を以下の表Iに示す。
【0050】名称を次のように略記する。
【0051】MDI: 4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアナート BuOH: 1,4−ブタンジオール TMP: トリメチロールプロパン PES: アジピン酸と、1,4−ブタンジオールお
よび1,6−ヘキサンジオールのモル比2:1の混合物
とを重縮合して製造された、分子量2000の直鎖状ポ
リエステルジオール CAPA223: カプロラクトン(登録商標CAPA
223(SolvayInterox)から製造された
末端第一級ヒドロキシル基および分子量2000を有す
る直鎖状ポリエステルジオール CAPA212: カプロラクトン(登録商標CAPA
212(SolvayInterox)から製造された
末端第一級ヒドロキシル基および分子量1000を有す
る直鎖状ポリエステルジオール このよにして製造されたPES−PUフィラメントは以
下の表IIに示す機械的性質を有することが判明した。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)少なくとも1種の有機、好ましくは
    芳香族ジイソシアナートと、 b)分子量が500〜5000の少なくとも1種のポリ
    エステルジオール c)分子量が62〜380の少なくとも1種の二官能性
    ヒドロキシル基含有連鎖延長剤、および d)少なくとも1種の、少なくとも三官能性ヒドロキシ
    ル基含有架橋剤とを反応して得られる部分的に架橋され
    た熱可塑性ポリウレタンを溶融紡糸して製造される不粘
    着性、高弾性モノ−またはマルチ−フィラメントポリエ
    ステル/ポリウレタンエラストマー糸。
  2. 【請求項2】 a)少なくとも1種の有機ジイソシアナ
    ートと、 b)2〜12個の炭素原子を有する少なくとも1種のジ
    カルボン酸および2〜12個の炭素原子を有する少なく
    とも1種のアルカンジオールまたは4〜8個の炭素原子
    を有する少なくとも1種のアルキレングリコールまたは
    上記のアルカンジオールおよびアルキレングリコールの
    混合物の重縮合により、4〜12個の炭素原子を有する
    ω−ヒドロキシカルボン酸の重縮合により、または4〜
    12個の炭素原子を有するω−ラクトンの重合により製
    造される分子量が500〜5000の少なくとも1種の
    ポリエステルジオール c)分子量が62〜380の少なくとも1種の二官能性
    ヒドロキシル基含有連鎖延長剤、および d)分子量が90〜400の少なくとも1種の、少なく
    とも三官能性ヒドロキシル基含有架橋剤からなるポリヒ
    ドロキシル化合物の混合物とを反応して得られる部分的
    に架橋された熱可塑性ポリウレタンを溶融紡糸して製造
    される不粘着性、高弾性モノ−またはマルチ−フィラメ
    ントポリエステル/ポリウレタンエラストマー糸。
  3. 【請求項3】 熱可塑性ポリウレタンの製造に用いる三
    官能性架橋剤(d)がグリセロール、トリメチロールプ
    ロパンまたはその混合物であることを特徴とする請求項
    1または2に記載の不粘着性、高弾性モノ−またはマル
    チ−フィラメントポリエステル/ポリウレタンエラスト
    マー糸。
  4. 【請求項4】 熱可塑性ポリウレタンの製造に用いるポ
    リエステルジオール(b)および連鎖延長剤(c)をモ
    ル比が1:0.5〜1:20で使用することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の不粘着性、高弾性モノ−ま
    たはマルチ−フィラメントポリエステル/ポリウレタン
    エラストマー糸。
  5. 【請求項5】 熱可塑性ポリウレタンの製造に用いる架
    橋剤(d)を、用いるポリエステルジオール(b)に対
    して0.01〜10モル%の量で使用することを特徴と
    する請求項1または2に記載の不粘着性、高弾性モノ−
    またはマルチ−フィラメントポリエステル/ポリウレタ
    ンエラストマー糸。
  6. 【請求項6】 熱可塑性ポリウレタンの製造に用いる成
    分(a)〜(d)をNCO基対OH基の比が0.9:1
    〜1.1:1の範囲の量で使用することを特徴とする請
    求項1または2に記載の不粘着性、高弾性モノ−または
    マルチ−フィラメントポリエステル/ポリウレタンエラ
    ストマー糸。
  7. 【請求項7】 溶融紡糸により製造し、次いで0.05
    〜0.2cN/dtexのフィラメント張力を用いて5
    0〜170℃の温度で連続的熱後処理を行うことを特徴
    とする請求項1または2に記載の不粘着性、高弾性モノ
    −またはマルチ−フィラメントポリエステル/ポリウレ
    タンエラストマー糸。
  8. 【請求項8】 a)少なくとも1種の有機ジイソシアナ
    ートと、 b)2〜12個の炭素原子を有する少なくとも1種のジ
    カルボン酸および2〜12個の炭素原子を有する少なく
    とも1種のアルカンジオールまたは4〜8個の炭素原子
    を有する少なくとも1種のアルキレングリコールまたは
    上記のアルカンジオールおよびアルキレングリコールの
    混合物の重縮合により、4〜12個の炭素原子を有する
    ω−ヒドロキシカルボン酸の重縮合により、または4〜
    12個の炭素原子を有するω−ラクトンの重合により製
    造される分子量が500〜5000の少なくとも1種の
    ポリエステルジオール c)分子量が62〜380の少なくとも1種の二官能性
    ヒドロキシル基含有連鎖延長剤、および d)分子量が90〜400の少なくとも1種の、少なく
    とも三官能性ヒドロキシル基含有架橋剤とを反応して得
    られる部分的に架橋された熱可塑性ポリウレタンを紡糸
    液の存在または不存在で溶融紡糸する不粘着性、高弾性
    モノ−またはマルチ−フィラメントポリエステル/ポリ
    ウレタンエラストマー糸の製造方法。
  9. 【請求項9】 モノ−またはマルチ−フィラメントポリ
    エステル/ポリウレタンエラストマー糸を、0.05〜
    0.2cN/dtexのフィラメント張力を用いて50
    〜170℃の温度で連続的熱後処理を行うことを特徴と
    する請求項8に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 熱可塑性ポリウレタンの製造を − ポリエステルジオール(b)および連鎖延長剤
    (c)を1:0.5〜1:20のモル比で、 − 架橋剤(d)をポリエステルジオール(b)に対し
    て0:0.1〜10モル%の量で、および − 成分(a)〜(d)をNCO基対OH基の比が0.
    9:1〜1.1:1の範囲の量で使用して行うことを特
    徴とする請求項8に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1または2に記載の不粘着性、
    高弾性モノ−またはマルチ−フィラメントポリエステル
    /ポリウレタンエラストマー糸を工業用繊維、織物繊
    維、および平らな織物製品の製造のために使用する方
    法。
JP6114959A 1993-06-16 1994-05-27 不粘着性、高弾性モノ−およびマルチ−フィラメントポリエステル/ポリウレタンエラストマー糸、その溶融紡糸製造法およびその使用方法 Withdrawn JPH0770278A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19934319953 DE4319953A1 (de) 1993-06-16 1993-06-16 Klebfreie, hochelastische mono- und multifile Polyester-Polyurethan-Elastomerfäden, Verfahren zu ihrer Herstellung durch Schmelzspinnen und ihre Verwendung
DE4319953.4 1993-06-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0770278A true JPH0770278A (ja) 1995-03-14

Family

ID=6490466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6114959A Withdrawn JPH0770278A (ja) 1993-06-16 1994-05-27 不粘着性、高弾性モノ−およびマルチ−フィラメントポリエステル/ポリウレタンエラストマー糸、その溶融紡糸製造法およびその使用方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0629721A3 (ja)
JP (1) JPH0770278A (ja)
CA (1) CA2121996A1 (ja)
DE (1) DE4319953A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001074922A1 (fr) * 1998-10-05 2001-10-11 Battelle Memorial Institute Polyurethanne et fibre elastique en polyurethanne
JP2018024973A (ja) * 2009-06-25 2018-02-15 ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ, インコーポレイテッド 薄ゲージの定圧縮率弾性繊維からなる高強度布

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4451109B2 (ja) * 2003-10-10 2010-04-14 Sriスポーツ株式会社 ゴルフボール
CN102105549B (zh) 2008-07-25 2014-02-19 3M创新有限公司 弹性粘合膜
US20130255103A1 (en) 2012-04-03 2013-10-03 Nike, Inc. Apparel And Other Products Incorporating A Thermoplastic Polymer Material
US20130260104A1 (en) * 2012-04-03 2013-10-03 Nike, Inc. Yarns, Threads, And Textiles Incorporating A Thermoplastic Polymer Material
EP3793390B1 (en) 2019-08-02 2021-07-21 Nike Innovate C.V. An upper for an article of footwear

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1368153A (fr) * 1963-05-07 1964-07-31 Rhone Poulenc Sa Polyesteruréthannes thermoplastiques élastiques
GB1093519A (en) * 1965-06-10 1967-12-06 Firestone Tire & Rubber Co Method of producing polyurethane elastomer
JPS5844764B2 (ja) * 1980-02-06 1983-10-05 カネボウ株式会社 ポリウレタン弾性糸の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001074922A1 (fr) * 1998-10-05 2001-10-11 Battelle Memorial Institute Polyurethanne et fibre elastique en polyurethanne
JP2018024973A (ja) * 2009-06-25 2018-02-15 ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ, インコーポレイテッド 薄ゲージの定圧縮率弾性繊維からなる高強度布

Also Published As

Publication number Publication date
EP0629721A2 (de) 1994-12-21
DE4319953A1 (de) 1994-12-22
EP0629721A3 (de) 1995-06-28
CA2121996A1 (en) 1994-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4132244B2 (ja) 熱可塑性ポリウレタンからなるポリウレタン弾性繊維およびその製造方法
KR0131321B1 (ko) 폴리우레탄 탄성섬유
WO1992020844A1 (en) Potentially elastic conjugate fiber, production thereof, and production of fibrous structure with elasticity in expansion and contraction
CN109642348B (zh) 基于热塑性聚氨酯的熔纺复丝、其制备和用途
US5290905A (en) Polyurethane, elastic polyurethane fiber and polyesterpolycarbonatediol used for the same
US5310852A (en) Elastic polyurethane fiber
JPH0770278A (ja) 不粘着性、高弾性モノ−およびマルチ−フィラメントポリエステル/ポリウレタンエラストマー糸、その溶融紡糸製造法およびその使用方法
DE3911725C2 (de) Verfahren zur Herstellung von klebfreien, hochelastischen, multifilen Polyurethan-Elastomerfäden, Elastomerfäden, hergestellt nach diesem Verfahren und ihre Verwendung
JP2653030B2 (ja) 複合糸
JPH06294012A (ja) 不粘着性、高弾性ポリウレタンエラストマーモノフィラメントおよびマルチフィラメント、その製造法、その使用方法、およびこの目的のための一部架橋熱可塑性ポリウレタン
JP2605057B2 (ja) ポリエステルを基材とした弾性フイラメント及びその製造方法
JP2628502B2 (ja) 複合弾性糸及びその製造方法
KR100273189B1 (ko) 내열성 및 물리적 성질이 우수한 폴리우레탄 탄성섬유의 제조방법
JP2556649B2 (ja) 潜在弾性複合繊維、その製造方法及び伸縮弾性を有する繊維構造物の製造方法
JPH0130925B2 (ja)
KR100327913B1 (ko) 폴리우레탄 모노 탄성사의 제조방법
KR900004915B1 (ko) 고신축성 탄성사의 제조방법
JP4481328B2 (ja) 熱可塑性ポリウレタン
JPH0578937A (ja) 耐熱性に優れた被覆弾性糸および伸縮性布帛とその染色方法
JP2566902B2 (ja) 耐熱ウレタン糸の製造法
JP3029721B2 (ja) ポリウレタン繊維
JPH06123007A (ja) ポリウレタン弾性繊維
JPH0881537A (ja) ポリウレタン組成物の製造方法
JPH1135818A (ja) ポリウレタン組成物および弾性繊維
JPH0949120A (ja) ポリウレタン弾性繊維

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010731