JP3029721B2 - ポリウレタン繊維 - Google Patents

ポリウレタン繊維

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JP3029721B2 JP03348543A JP34854391A JP3029721B2 JP 3029721 B2 JP3029721 B2 JP 3029721B2 JP 03348543 A JP03348543 A JP 03348543A JP 34854391 A JP34854391 A JP 34854391A JP 3029721 B2 JP3029721 B2 JP 3029721B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリウレタン繊維に関す
る。詳細には、柔軟性、耐熱性、耐候性、耐変色性等に
優れたポリウレタン繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン繊維はスパンデックスと称
され、他の繊維にはない優れた弾性を有しているところ
から、水着やスキーウエア等のスポーツ用衣料、下着、
ストッキング、弾性包帯や人工血管等の医療用材料等の
種々の用途に広く利用されている。しかし、ポリウレタ
ン繊維は製造後時間が経過するにつれて、日光、NOx
ス、自動車の排気ガス等の屋外暴露、塩素系漂白剤や有
機溶剤等の化学物質との接触などによって次第に黄変
し、しかも強度や伸度等の力学的特性が低下するなどの
欠点を有しており、特にポリテトラメチレングリコール
等のポリエーテルジオールをソフトセグメントとするポ
リウレタン繊維はエーテル結合の低耐光性に起因して耐
光性が劣っている。
【0003】ポリウレタン繊維の上記した欠点、特に耐
光性を改良するために、様々な工夫がなされている。例
えば、酸化チタン等の艶消剤をポリウレタン繊維中に多
量に配合して日光の遮蔽効果を狙ったものが知られてい
るが、伸縮性布帛に用いた場合、特に濃色に染色した場
合に白っぽくなって深みのある色にならず、品位の低い
ものになってしまうという欠点がある。
【0004】また、2位および6位が各々2個のアルキ
ル基で置換されているピペリジン環、すなわちヒンダー
ドピペリジン環を有するヒンダードアミン化合物からな
る耐光安定剤や紫外線吸収剤等の安定剤をポリウレタン
中に添加して繊維を製造することも従来行われている。
しかし、この安定剤を単に添加した場合には、乾式紡糸
法や湿式紡糸法によって繊維を製造する場合に紡糸原液
への安定剤の溶解性が良好でなかったり、製糸時の脱溶
媒時に安定剤が繊維から脱離してしまうという欠点があ
る。また溶融紡糸法による場合は、安定剤が揮発して紡
糸口金に付着して汚れを発生したり断糸の原因となる等
の欠点がある。しかも、安定剤がポリウレタン繊維の表
面に移動するブルーミング現象を生じ、水洗いやクリー
ニング等により繊維から脱落し易い等の問題がある。
【0005】そこで、上記の問題を解決するために、ヒ
ンダードピペリジン環を含有するヒンダードアミン化合
物を繊維やフイルム用のポリウレタンに化学的に結合さ
せる方法が提案されている。従来提案されているヒンダ
ードアミン化合物の化学結合方法としては、ヒンダー
ドアミン化合物をポリウレタン製造時に末端停止剤とし
て使用する方法、ヒンダードアミン化合物を鎖伸長剤
として用いてポリウレタンのハードセグメント部分にヒ
ンダードピペリジン環を側鎖状で導入する方法、および
ヒンダードピペリジン環自体をポリウレタンの主鎖中
に導入する方法があり、上記およびの方法は、特開
昭53−39395号公報や特開昭55−18409号
公報等に、また上記の方法は特開昭53−1294号
公報に記載されている。
【0006】しかしながら、上記の方法による場合
は、ヒンダードアミン化合物が末端停止剤として働くた
めに、ポリウレタンの重合度を高める上で障害となる。
特に、ポリウレタンの耐候性や耐変色性の一層の向上を
求めてヒンダードアミン化合物を多量に使用した場合に
は、ポリウレタンが極めて低い重合度のまま末端停止さ
れて所望の重合度のポリウレタンを製造できないという
欠点があり、ヒンダードアミン化合物の使用量が限られ
る。
【0007】また上記の方法の場合は、嵩高いヒンダ
ードピペリジン環がハードセグメント部分に側鎖として
存在することによって、ハードセグメント間での水素結
合による架橋構造の形成が阻害されて、ポリウレタン本
来の優れた力学的特性、例えば弾性回復性、引張強度な
どの低下を招き易く、また耐熱性が失われ易いという欠
点がある。
【0008】そして、上記の方法による場合は、ヒン
ダードアミン化合物の光安定機構として知られているラ
ジカル捕捉機構と同様に、光によってポリウレタン主鎖
中のピペリジン環の窒素原子の部分でポリウレタン主鎖
が切断され易いことから、ポリウレタンの耐光性が向上
せず、光にさらされた場合にはむしろ主鎖の切断を招き
易く、力学的強度の低下を生じ易いという欠点を有して
いる。
【0009】
【発明の内容】上記の点から、本発明者らは、酸化チタ
ン等の艶消剤や安定剤をポリウレタン繊維中に単に添加
する上記した従来技術や、上記〜に挙げた従来技術
におけるような欠点を生ずることがなく、ヒンダードア
ミン化合物がポリウレタン分子中に化学的に結合された
優れたポリウレタン繊維を得ることを目的として研究を
行ってきた。その結果、ヒンダードピペリジン環を含有
する上記ヒンダードアミン化合物を末端停止剤や鎖伸長
剤として用いずに、ヒンダードアミン化合物を所定値以
上の分子量を有するプレポリマー型有機ポリイソシアネ
ート中に側鎖としてペンダント状で組み込み、そのプレ
ポリマーをポリウレタンを製造する際に使用される有機
ジイソシアネートの少なくとも一部として用い、そのよ
うなポリウレタンから繊維を形成すると、上記の目的を
達成でき、優れたポリウレタン繊維が得られることを見
出して本発明を完成した。
【0010】したがって、本発明は、高分子ジオール、
有機ジイソシアネートおよび必要に応じて鎖伸長剤を使
用して製造されたポリウレタンからなる繊維であって、
該ポリウレタンが、有機ジイソシアネートの少なくとも
一部として、2位および6位が各々2個のアルキル基で
置換されているピペリジン環を含む基を側鎖にペンダン
ト状で有している平均分子量が1500以上で且つ平均
イソシアネート基数が1.8〜3のプレポリマー型有機
ポリイソシアネートを使用して製造されたものであるこ
とを特徴とするポリウレタン繊維である。
【0011】本発明において、上記の「2位および6位
が各々2個のアルキル基で置換されているピペリジン環
を含む基を側鎖にペンダント状で有している平均分子量
が1500以上で且つ平均イソシアネート基数が1.8
〜3のプレポリマー型有機ポリイソシアネート」(以後
「ピペリジン側鎖含有プレポリマー」という)は、15
00以上の平均分子量、好ましくは2000〜1000
0の平均分子量を有し、且つヒンダードピペリジン環が
該プレポリマー中に側鎖としてペンダント状で存在して
いて、しかも平均イソシアネート基数が1.8〜3、好
ましくは1.9〜2.8であるものであればいずれでも
よく、その製造法等は特に限定されない。
【0012】下記のものに限定されるものではないが、
本発明で使用するピペリジン側鎖含有プレポリマーの内
容の理解を助けるために、その好ましい製造法の一例を
下記に説明する。
【0013】ピペリジン側鎖含有プレポリマーの製造例 (1) 水酸基等の活性水素原子数Fが、2<F<4であ
るポリエステルポリオールやポリエーテルポリオール等
の比較的高分子量のポリオールに、有機ポリイソシアネ
ート(好ましくは有機ジイソシアネート)を反応させ
て、平均イソシアネート基数が2よりも大きい、好まし
くは2.2〜3.8のイソシアネート末端プレポリマー
を製造する。 (2) 上記(1)で製造したイソシアネート末端プレポリ
マーに、イソシアネート反応性の活性水素原子を1個有
する2位および6位が各々2個のアルキル基で置換され
ているピペリジン環を含むヒンダードアミン化合物を、
該イソシアネート末端プレポリマーのイソシアネート基
当量よりも少量反応させて、平均して1.8〜3個の未
反応イソシアネート基を残留して有し且つヒンダードピ
ペリジン環が側鎖としてペンダント状でプレポリマーに
結合している、平均分子量が1500以上の上記ピペリ
ジン側鎖含有プレポリマーを製造する。
【0014】上記の工程(1)で使用する2<F<4で
あるポリオールとしては、 グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール等の3個以上の水酸基を有する低分子ポリオ
ールの少なくとも1種の存在下に、有機ジカルボン酸お
よび低分子ジオールを反応させて製造した2<F<4の
ポリエステルポリオール、 グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール等の3個以上の水酸基を有する低分子ポリオ
ールの少なくとも1種に、ラクトン化合物を場合により
グリコールとともに反応させて製造した2<F<4のポ
リエステルポリオール、 グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール等の3個以上の水酸基を有する低分子ポリオ
ールの少なくとも1種に、エチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド等のアルキレンオキサイドを反応させて
製造した2<F<4であるポリエーテルポリオール等を
挙げることができる。そして、それらのポリエステルポ
リオールおよびポリエーテルポリオールは、通常約30
0〜5000、特に約500〜3000の平均分子量を
有するのが望ましい。
【0015】また、上記の工程(1)で使用する有機ポ
リイソシアネートとしては、有機ジイソシアネートを使
用するのが好ましく、そのような有機ジイソシアネート
としては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメ
タンジイソシアネート等を挙げることができ、これらの
有機ジイソシアネートの1種または2種以上を使用する
のがよい。
【0016】そして、上記の工程(2)で使用する「イ
ソシアネート反応性の活性水素原子を1個有する2位お
よび6位が各々2個のアルキル基で置換されているピペ
リジン環を含むヒンダードアミン化合物」としては、ピ
ペリジン環の2位と6位の位置に合計4個のアルキル基
が結合しており且つイソシアネート反応性の活性水素原
子を1個有するものであれば、この種の技術において知
られているヒンダードアミン化合物のいずれも使用でき
る。該ヒンダードアミン化合物の代表例としては下記の
式(I)で表される化合物を挙げることができる。
【0017】
【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれアルキル基
であり、R5は直接結合または2価の基であり、Aおよ
びBはそれぞれ1価の基であり、AおよびBの一方のみ
がイソシアネート反応性の活性水素原子を有し、mは1
以上の数である)
【0018】上記式(I)の化合物において、R1
2、R3およびR4はそれぞれ炭素数1〜4の低級アル
キル基であるのが好ましく、4個のアルキル基のすべて
がメチル基であるのが特に好ましい。また、R5が2価
の基の場合は、アルキレン基、アリーレン基等の2価の
炭化水素基、またはエステル結合、エーテル結合、チオ
エーテル結合、アミド結合等を有する2価の基であるこ
とができる。更に、AおよびBの一方がイソシアネート
反応性の活性水素原子を有する基であって、好ましくは
アミノ基、水酸基、カルボキシル基、或いは水酸基、ア
ミノ基またはカルボキシル基を有するその他の1価の基
(例えばアミノメチル基、ヒドロキシメチル基、アミノ
エチル基等)から選ばれ、AおよびBの残りの一方がア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリーロキシ基
等のイソシアネート反応性の活性水素原子を持たない1
価の基である。また、mは1〜20であるのが好まし
い。
【0019】式(I)で表される化合物に含まれるヒン
ダードアミン化合物の具体例としては、下記の式(II)
で示される1−メチル−2,2,6,6−テトラメチル
−4−ヒドロキシピペリジン、下記の式(III)で示さ
れる1−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−
アミノピペリジン、および下記の式(IV)で示される化
合物等を挙げることができる。
【0020】
【化2】
【0021】
【化3】
【0022】
【化4】 (式中、nは2〜20の数を示す)
【0023】そして、上記のヒンダードアミン化合物の
うちでは、式(IV)で示される化合物が、ピペリジン側
鎖含有プレポリマー分子中に複数のヒンダードピペリジ
ン環を導入することができ好ましい。
【0024】また、本発明で使用するピペリジン側鎖含
有プレポリマーにおいては、ヒンダードアミン化合物の
割合が、該ピペリジン側鎖含有プレポリマーの重量に基
づいて約5〜70%、好ましくは10〜60%程度であ
るのが、ポリウレタンの耐候性、耐光性、耐変色性、耐
熱性等の向上、良好な力学的特性の保持等の点から好ま
しい。そして、ピペリジン側鎖含有プレポリマーを製造
する上記(2)の反応は、通常、約50〜200℃、好
ましくは約70〜160℃の温度で行うのがよい。
【0025】そして、本発明のポリウレタン繊維を製造
するのに使用するポリウレタンは、高分子ジオール、有
機ジイソシアネートおよび必要に応じて鎖伸長剤を使用
して、ワンショット法、プレポリマー法、またはその他
の方法により製造することができる。その際に、上記で
製造したピペリジン側鎖含有プレポリマーは、ワンショ
ット法またはプレポリマー法でポリウレタンを製造する
際に同時に反応させても、またはヒンダードピペリジン
側鎖を含有しないポリウレタンをワンショット法または
プレポリマー法で製造した後、そのポリウレタンに紡糸
が完了するまでの任意の段階でピペリジン側鎖含有プレ
ポリマーを加えて反応させて該ポリウレタンの分子にヒ
ンダードピペリジン側鎖を化学的に結合させてもよい。
【0026】そして、上記いずれの方法による場合も、
最終的に得られるポリウレタン中におけるヒンダードピ
ペリジン環の結合割合は特に制限されないが、耐光性や
耐候性の向上効果や経済性の点などを勘案すると、通
常、ポリウレタン用原料の全重量に基づいて、ピペリジ
ン側鎖含有プレポリマーの使用割合が約0.1〜20%
になるようにしてポリウレタンを製造するのが望まし
い。
【0027】上記したワンショット法、プレポリマー法
等で使用する上記高分子ジオールとしては、平均分子量
500〜5000、好ましくは1000〜3000のも
のが好ましい。高分子ジオールとしては、ポリエステル
ジオール、ポリカーボネートジオール、ポリエーテルジ
オールおよびポリエーテルエステルジオール等の少なく
とも1種を使用するのができるが、特にポリエステルジ
オールおよびポリカーボネートジオールが好ましい。
【0028】ポリエステルジオールとしては、ジカルボ
ン酸(例えばコハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸等)の少なくとも1
種と、低分子ジオール(例えばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メ
チル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,8
−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,1
0−デカンジオール等)の少なくとも1種とから得られ
るポリエステルジオール、ラクトン化合物の開環重合に
より得られるポリカプロラクトンジオール、ポリメチル
バレロラクトンジオール等のポリラクトンジオールを挙
げることができる。
【0029】また、ポリカーボネートジオールとして
は、例えばジアルキルカーボネート(ジメチルカーボネ
ート、ジエチルカーボネート、エチレンカーボネート
等)の少なくとも1種と、低分子ジオール(例えば上記
したエチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6
−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジ
オール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール等)の
少なくとも1種とから製造されるポリカーボネートジオ
ールを挙げることができる。
【0030】更に、ポリエーテルジオールとしては、環
状エーテル(ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレン
オキサイド、トリメチレンオキサイド、テトラヒドロフ
ラン等)の開環重合により得られるポリエーテルジオー
ル、グリコール(エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジ
オール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジ
オール等)の重縮合により得られるポリエーテルジオー
ルが好ましい。
【0031】また、ポリエーテルエステルジオールとし
ては、上記したようなポリエステルジオールに上記した
環状エーテルを反応させて製造したものや、上記したポ
リエステルジオールとポリエーテルジオールを反応させ
たもの等を使用することができる。
【0032】そして、上記したピペリジン側鎖含有プレ
ポリマー以外の有機ジイソシアネートとしては、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシ
アネート等の分子量500以下の有機ジイソシアネート
を挙げることができ、これらの有機ジイソシアネートは
1種のみを使用してもまたは2種以上を併用してもよ
い。特に、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
トが好ましい。
【0033】また、鎖伸長剤としては、イソシアネート
基と反応し得る2個の活性水素原子を有する低分子化合
物を使用するのがよく、例えばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、1,4
−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4−
シクロヘキサンジオール、キシリレングリコール等のジ
オール類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、キ
シリレンジアミン、イソホロンジアミン、4,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、トリレンジアミン、4,4’
−ジアミノジシクロヘキシルメタン等のジアミン類を挙
げることができ、これらの鎖伸長剤は1種のみまたは2
種以上を使用することができる。それらのうちでも、特
に1,4−ブタンジオールおよび1,4−ビス(β−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼンが好ましい。
【0034】そして、ワンショット法およびプレポリマ
ー法を問わず、またそれらの反応の際に有機ジイソシア
ネートがピペリジン側鎖含有プレポリマーを含むと含ま
ないとに拘わらず、繊維製造用のポリウレタンを製造す
るに際しては、バッチ式または連続式の既知の種々の方
法および装置を採用することができる。特に、ポリウレ
タンの重合を実質的に溶媒の不存在下に溶融状態で行う
のが好ましく、多軸スクリュー型等の押出機を使用して
連続溶融重合するのがより好ましい。その際の温度は特
に限定されないが、通常、約200〜260℃の範囲で
行うのが好ましく、重合時の温度を260℃以下に保つ
ことにより繊維の耐熱性および力学的特性が向上し、一
方200℃以上に保つことにより溶融紡糸性に優れる熱
可塑性ポリウレタンを製造することができる。またその
際に、原料でのイソシアネート基と活性水素原子との比
(R値)を1.0〜1.1の範囲にしておくのが好まし
い。
【0035】また、ポリウレタンの製造に当たっては、
ポリウレタンの製造において通常使用されている、触
媒、活性剤、消泡剤、他の安定剤、染料や顔料等の着色
剤、充填剤、難燃剤、滑剤等の任意の成分を必要に応じ
て使用することができる。
【0036】そして上記ピペリジン側鎖含有プレポリマ
ーを有機ジイソシアネートの少なくとも一部として使用
してポリウレタン繊維を製造するに際しては、 (1) 高分子ジオール、ピペリジン側鎖含有プレポリマ
ーを少なくとも一部として含有する有機ジイソシアネー
トおよび必要に応じて鎖伸長剤から、ワンショット法ま
たはプレポリマー法によって予めヒンダードピペリジン
側鎖含有ポリウレタンを製造し、そのポリウレタンを用
いて溶融紡糸する方法、 (2) 上記(1)と同様にして予めヒンダードピペリ
ジン側鎖含有ポリウレタンを製造した後、そのポリウレ
タンを溶液に溶解して紡糸原液を製造し、乾式紡糸また
は湿式紡糸する方法、 (3) 高分子ジオール、ピペリジン側鎖含有プレポリ
マーを含まない有機ジイソシアネートおよび必要に応じ
て鎖伸長剤から、ワンショット法またはプレポリマー法
によって予めポリウレタンを製造した後、そのポリウレ
タンに紡糸が完了するまでの任意の段階で上記ピペリジ
ン側鎖含有プレポリマーを加えて溶融紡糸して、ヒンダ
ードピペリジン側鎖がポリウレタン分子に化学的に結合
したポリウレタン繊維を製造する方法、 (4) 高分子ジオールおよび該ピペリジン側鎖含有プ
レポリマーを少なくとも一部として含有する有機ジイソ
シアネートからプレポリマーを形成し、そのプレポリマ
ーをジアミン等の鎖伸長剤を含有する溶液中に紡糸して
紡糸浴中で重合させる反応紡糸法等の任意の方法を採用
することができる。
【0037】そして上記した(1)〜(4)の方法のうちで
も、溶媒や水を使用しない(1)および(3)の溶融紡
糸法が、工程上簡便であり、効率的である点、環境汚染
のおそれがなく安全性が高い点から特に好ましい。ま
た、溶融紡糸法によりポリウレタン繊維を製造する場合
は、有機ジイソシアネートとして4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネートを上記したピペリジン側鎖含有
プレポリマーと共に使用し、高分子ジオールとしてポリ
エステルジオールを、そして鎖伸長剤として1,4−ブ
タンジオールおよび/または1,4−ビス(β−ヒドロ
キシエトキシ)ベンゼンを使用して製造したポリウレタ
ンを使用すると、耐熱性、弾性回復性および伸度に優れ
た繊維を得ることができる。
【0038】溶融紡糸に使用する紡糸装置や紡糸条件
は、ポリウレタンの内容、目的とする繊維の太さ、上記
(1)の溶融紡糸法によるかまたは上記(3)の溶融紡
糸法によるか等により種々異なり得るが、押出式紡糸装
置による場合は、通常、ヒンダードピペリジン側鎖を含
有するまたは含有しないポリウレタンのペレットを押出
式紡糸装置に供給して溶融し、紡糸温度約180〜24
0℃、紡糸速度約900m/分以下、特に600m/分
以下で紡糸するのが好ましい。また見掛ドラフト率(ノ
ズル単孔面積/単繊維断面積)は50以上、好ましくは
100以上、より好ましくは150以上とするのがよ
い。また、紡糸した糸条を巻取機によりボビンに巻取る
際の紡糸テンションは、0.1g/d以下、好ましくは
0.05g/d以下とし、ゴデットローラーから巻取機
への給糸速度差は5%のアンダーフィードを越えないの
が好ましく、特に等速に近づけるのが好ましい。
【0039】また、巻取られた糸条を低湿下で、ハード
セグメントのガラス転移点(Tg)に対して+20℃〜
−50℃の範囲で熱処理して、ハードセグメントとソフ
トセグメント間の相分離を充分に行わせるのが好まし
い。そして、上記の方法により、一般に、太さが約5〜
100デニール/1フィラメントのポリウレタン繊維を
得ることができる。
【0040】以下に本発明を実施例等により具体的に説
明するが、本発明はそれにより限定されない。また、下
記の例中の部は重量部を表す。更に、下記の例におい
て、ポリウレタン繊維の強伸度、瞬間弾性回復率、耐光
性強度保持率、溶剤抽出性の測定および製造されたプレ
ポリマーのイソシアネート基の定量は、下記の方法によ
り行った。
【0041】《強伸度の測定》JIS L−1013に
従って強伸度を求めた。
【0042】《瞬間弾性回復率の測定》20℃における
ポリウレタン繊維の200%伸長の瞬間弾性回復率を求
めた。瞬間弾性回復率とは200%伸長後2分間保持
し、応力を除去した直後のもどり性を意味し(JIS
L−1096)、下記の数式1により求められる。ま
た、その際の伸長速度および除重速度はいずれも500
mm/分で行った。
【0043】
【数1】瞬間弾性回復率(%)=100×[(n+1)
L−L']/nL [式中、nは伸長比、Lは初期長さ、L'は応力除去後
の長さ、(n+1)Lは伸長時の長さを示す]
【0044】《耐光性強度保持率の測定》下記の各例で
製造されたポリウレタン繊維を5/1000g/デニー
ルの張力下で枠に巻取ったものを、スガ試験機社製のカ
ーボンアーク型フェードメーターFAL−5型を用いて
83℃の温度で20時間紫外線を照射して、その強度保
持率を求めた。強度保持率は、島津製作所製のオートグ
ラフを使用して下記の数式2より算出した。
【0045】
【数2】強度保持率(%)=(紫外線照射後の強度/紫
外線照射前の強度)×100
【0046】《溶剤抽出性の測定》各例で製造されたポ
リウレタン繊維を5/1000g/デニールの張力下で
枠に巻取ったものを浴比1:1000で70℃のパーク
レン中に5時間浸漬後、50℃で1時間乾燥したものの
耐光性強度保持率を求めた。
【0047】〈イソシアネート基の定量〉プレポリマー
を含有する反応液の0.1gを、0.01規定ジ−n−
ブチルアミンのジメチルホルムアミド溶液40ml中に
加えて溶解した後、0.01規定塩酸のメタノール溶液
でブロムフェノールブルーを指示薬として用いて中和滴
定を行って定量した。
【0048】 また、各例で用いた化合物は、以下の略
号により示すとおりである。MPD :3−メチル−1,5−ペンタンジオールBD :1,4−ブタンジオールTMP :トリメチロールプロパンAD :アジピン酸AZ :アゼライン酸PMAZ :MPDおよびAZを反応させて得られた平均
分子量2000のポリエステルジオールPMPA :MPDおよびADを反応させて得られた平均
分子量2000のポリエステルジオールMDI :4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
622LD :上記した式(IV)で示したヒンダードア
ミン化合物(チバガイギー社製耐光安定剤;チヌビン6
22LD、分子量3400)LS−765 :下記の式(V)で示されるイソシアネー
ト基および活性水素原子を持たないヒンダードアミン化
合物
【0049】
【化5】
【0050】《参考例 1》[3官能性ポリエステルの
製造] TMP134部、MPD460部、AZ603部および
チタンテトライソプロポキシド0.05部を常圧下に窒
素を通じつつ、生成する水を210℃で留去しながらエ
ステル化を行った。酸価が約50になったときに真空ポ
ンプにより徐々に真空度を上げて反応を完結させた。そ
の結果、水酸基価168、酸価0.5および平均分子量
1000の3官能性ポリエステルトリオール(ポリエス
テルA)を得た。
【0051】《参考例 2》[3官能性ポリエステルの
製造] TMP、MPD、AZおよびチタンテトライソプロポキ
シドを使用して、参考例1と同様にして縮合反応を行っ
て、水酸基価84、酸価0.3および平均分子量200
0の3官能性ポリエステルトリオール(ポリエステル
B)を得た。
【0052】《参考例 3》[3官能性ポリエステルの
製造] TMP、MPD、ADおよびチタンテトライソプロポキ
シドを使用して、参考例1と同様にして縮合反応を行っ
て、水酸基価168、酸価0.4および平均分子量10
00の3官能性ポリエステルトリオール(ポリエステル
C)を得た。
【0053】《参考例 4》[ピペリジン側鎖含有プレ
ポリマーの製造] 窒素シールした反応容器に100部のポリエステルAを
入れ、90℃に保ちながら75部のMDIを加え、40
分間反応させた後、イソシアネート基の残存量を上記の
定量法により求めたところ、49.9モル%であった。
次いで、622LDを113部加えて1時間反応させ
て、ピペリジン側鎖含有プレポリマー(プレポリマー
D)を得た。プレポリマーDのイソシアネート基の残存
量は9.26×10-4当量/gであり、平均官能基数
(平均イソシアネート基数)2.65、そしてプレポリ
マーDにおける622LDの結合量(含有量)は39.
2重量%であった。
【0054】《参考例5〜8》[ピペリジン側鎖含有プ
レポリマーの製造] ポリエステルAの代わりに下記の表1に示したポリエス
テルを表1に示した量で使用し、且つ表1に示した量の
MDIおよび622LDを使用して、または622LD
を使用しないで、参考例4と同様にして、表1に示した
ピペリジン側鎖含有プレポリマー(プレポリマーE〜
G)およびピペリジン側鎖無含有プレポリマー(プレポ
リマーH)を製造した。これらのプレポリマーの平均イ
ソシアネート基数および622LDの含有量は表1に示
すとおりであった。
【0055】
【表1】 参考例4 参考例5 参考例6 参考例7 参考例8 プレポリマー原料 ポリエステル種類 A B C C B ポリエステル量(部) 100 200 100 100 200 MDI使用量(部) 75 75 75 75 75 622LD使用量(部) 113 113 113 226 0生成プレポリマー 種 類 D E F G H NCO当量(eq/g) 9.26×10-4 6.88×10-4 9.26×10-4 5.82×10-4 5.82×10-4 平均官能基数 2.65 2.65 2.65 2.33 3.00 622LD含量(重量%) 39.2 29.1 39.2 56.3 0 平均分子量 2880 3880 2880 4010 2750
【0056】《実施例1〜6》[ポリウレタン繊維の製
造] 下記の表2に示したポリエステルジオールおよびBDを
表2に示した割合で含む80℃に加熱した混合物および
50℃に加熱溶融したMDIを定量ポンプにより2軸押
出機に連続的に供給し、更に150℃に加熱した表2に
記載したピペリジン側鎖含有プレポリマー(プレポリマ
ーD〜G)をスタチックミキサーにより連続的に供給し
て連続溶融重合を行い、生成したポリウレタンをストラ
ンド状に水中に押し出し、カットしてポリウレタンペレ
ットを製造した。
【0057】上記のペレットを80℃で20時間真空乾
燥した後、通常の単軸押出機付紡糸機により、紡糸温度
235℃、紡糸速度500m/分、見掛ドラフト率84
7で、紡糸テンション0.08g/d、給糸速度差35
m/分で紡糸し、40デニール/1フィラメントのポリ
ウレタン原糸を得た。この原糸を80℃で48時間熟成
した後、上記した方法により強伸度、瞬間弾性回復率、
耐光性強度保持率および溶剤抽出性(溶剤抽出処理後の
耐光性強度保持率)を測定した。その結果を下記の表2
に示す。
【0058】《実施例7〜8》[ポリウレタン繊維の製
造] 下記の表2に示したポリエステルジオールおよびBDを
表2に示した割合で含む80℃に加熱した混合物および
50℃に加熱溶融したMDIを定量ポンプにより2軸押
出機に連続的に供給して連続溶融重合を行い、生成した
ポリウレタンをストランド状に水中に押し出し、カット
してポリウレタンペレットを製造した。
【0059】上記のペレットを80℃で20時間真空乾
燥した後、2軸押出機により押出し、シリンダーの途中
から150℃に加熱された表2に示したピペリジン側鎖
含有プレポリマー(プレポリマーDまたはF)をスタチ
ックミキサーにより連続的に供給し、紡糸温度235
℃、紡糸速度500m/分、見掛ドラフト率847で、
紡糸テンション0.08g/d、給糸速度差35m/分
で紡糸し、40デニール/1フィラメントのポリウレタ
ン原糸を得た。この原糸を80℃で48時間熟成した
後、上記した方法により強伸度、瞬間弾性回復率、耐光
性強度保持率および溶剤抽出性(溶剤抽出処理後の耐光
性強度保持率)を測定した。その結果を下記の表2に示
す。
【0060】《比較例 1》[ポリウレタン繊維の製
造] プレポリマーとしてヒンダードピペリジン環を含まない
プレポリマーHを使用した他は実施例1と同様にしてポ
リウレタン繊維を製造して、その強伸度、瞬間弾性回復
率、耐光性強度保持率および溶剤抽出性(溶剤抽出処理
後の耐光性強度保持率)を測定した。その結果を下記の
表2に示す。
【0061】《比較例2〜3》[ポリウレタン繊維の製
造] プレポリマーを全く使用しなかった他は実施例1と同様
にしてポリウレタン繊維を製造して、その強伸度、瞬間
弾性回復率、耐光性強度保持率および溶剤抽出性(溶剤
抽出処理後の耐光性強度保持率)を測定した。その結果
を下記の表2に示す。
【0062】《比較例4〜5》[ポリウレタン繊維の製
造] プレポリマーDの代わりにLS−765をその配合量が
1.0重量%になるようにして2軸押出機により押出す
際に加えた他は実施例7と同様にしてポリウレタン繊維
を製造し、その強伸度、瞬間弾性回復率、耐光性強度保
持率および溶剤抽出性(溶剤抽出処理後の耐光性強度保
持率)を測定した。その結果を下記の表2に示す。
【0063】
【表2】
【0064】なお、上記表2において、実施例1〜8に
おける耐光安定剤含量(重量%)とは、ピペリジン側鎖
含有プレポリマーの形態でポリウレタン中に化学結合さ
れた622LDの割合を示す。上記表2の結果から、ピ
ペリジン側鎖含有プレポリマーを有機ジリイソシアネー
トの一部として使用したポリウレタンからなる本発明の
実施例1〜8の繊維は、耐光性強度保持率が極めて高く
耐光性に優れており、その優れた耐光性は溶剤抽出処理
後もほとんど低下しないことがわかる。これに対して、
ヒンダードアミン化合物を何ら加えていない比較例1〜
3のポリウレタン繊維は紫外線照射後の耐光性強度保持
率が極めて低く耐光性が劣っていることがわかる。ま
た、イソシアネート基や活性水素原子を持たない非反応
性のヒンダードアミン化合物を配合している比較例4〜
5では、溶剤抽出処理によってその耐光性が失われるこ
とがわかる。
【0065】
【発明の効果】本発明のポリウレタン繊維は、日光、NO
xガス、自動車の排気ガス等の屋外暴露や塩素系漂白剤
等の化学物質との接触による黄変が極めて少なく、特に
耐光性が優れている。そして、本発明のポリウレタン繊
維では、ヒンダードアミン化合物がポリウレタンに化学
的に結合していることにより、ポリウレタン繊維表面へ
の耐光安定剤のブルーミング、溶融紡糸時や耐光安定剤
のポリウレタン原液への溶解時等で繊維化工程でのトラ
ブルがなく、水洗やドライクリーニングによってもその
耐光性が失われない。更に、本発明のポリウレタン繊維
は、ヒンダードピペリジン環がポリウレタンのソフトセ
グメントに側鎖としてペンダント状で結合されているか
ら、ポリウレタンの重合度が高く、弾性回復性、引張強
度、耐熱性等の物性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾下 竜也 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社ク ラレ内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01F 6/70 C08G 18/00 - 18/87

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子ジオール、有機ジイソシアネート
    および必要に応じて鎖伸長剤を使用して製造されたポリ
    ウレタンからなる繊維であって、該ポリウレタンが、有
    機ジイソシアネートの少なくとも一部として、2位およ
    び6位が各々2個のアルキル基で置換されているピペリ
    ジン環を含む基を側鎖にペンダント状で有している平均
    分子量が1500以上で且つ平均イソシアネート基数が
    1.8〜3のプレポリマー型有機ポリイソシアネートを
    使用して製造されたものであることを特徴とするポリウ
    レタン繊維。
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