JP2000327653A - 有機イソシアネートの精製法、そのように精製された有機イソシアネート、およびそれの使用 - Google Patents

有機イソシアネートの精製法、そのように精製された有機イソシアネート、およびそれの使用

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JP2000327653A
JP2000327653A JP2000141585A JP2000141585A JP2000327653A JP 2000327653 A JP2000327653 A JP 2000327653A JP 2000141585 A JP2000141585 A JP 2000141585A JP 2000141585 A JP2000141585 A JP 2000141585A JP 2000327653 A JP2000327653 A JP 2000327653A
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isocyanate
purification
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product
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Karsten Danielmeier
カルステン・ダニエルマイヤー
Dieter Mager
ディーター・マーガー
Reinhard Dr Halpaap
ラインハルト・ハルパープ
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Bayer AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C263/00Preparation of derivatives of isocyanic acid
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07C2601/16Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring the ring being unsaturated

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術によって経験される技術的困難を伴
わずに、不純物を効果的に除去する有機イソシアネート
の新規精製法を提供する。 【解決手段】 精製されるイソシアネートまたはイソシ
アネート混合物を、少なくとも1種類のアルコールおよ
び/またはチオール、あるいはアルコールおよび/また
はチオールの混合物と混合し、得られる混合物を加熱
し、ならびに、それと同時にまたはその後に、その混合
物をガス抜し、および/または、蒸留および/または抽
出によって混合物を精製することによって、有機イソシ
アネートまたはイソシアネート混合物を精製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1種類またはそれ
以上の有機イソシアネートまたはイソシアネート混合物
の新規精製方法に関する。該方法において、精製される
べきイソシアネート物質を、1種類またはそれ以上の、
アルコールおよび/またはチオール、あるいはアルコー
ルおよび/またはチオールの混合物と合わし、得られる
混合物を加熱し、および任意に、加熱と同時にまたは加
熱の後に、ガス抜し、および/または、蒸留および/ま
たは抽出によって処理する。
【0002】
【従来の技術】有機イソシアネートの製造に使用される
方法の故に、種々の種類および量の不純物が一般に、有
機イソシアネート中に存在する。これらの不純物は変動
活性(variable activity)の原因である。変動活性
は、生成物の特性の再現性、および変動活性を有するイ
ソシアネートを使用する経済的実施可能性に、悪影響を
与える。芳香族イソシアネート(例えば、アニリン/ホ
ルムアルデヒド縮合の既知のホスゲン化生成物、2,4
−および2,6−ジイソシアナトトルエン)および脂肪
族イソシアネート(例えば、イソホロンジイソシアネー
ト)の両方が、全ての範囲のこの種の不純物を含有す
る。これらの不純物は主として、塩素が「高移動性」
(いわゆる「加水分解性」)塩素である場合に、活性に
おける変動を生じさせる塩素含有化合物である。これら
の化合物のいくつかは、比較的安定であり、蒸留後でさ
えイソシアネート中に留まることが示されている。それ
らは、イソシアネートの安定性およびそれの活性に有害
な影響を及ぼす。従って、イソシアネートの活性標準化
およびより簡単な後の処理に導く、これらの汚染物のよ
り均一なより小さい割合が、技術的およびコスト的に重
要である。
【0003】イソシアネートから塩素含有化合物を除去
しようとする多くの努力がなされている。金属またはア
ルカリ金属に基づく添加剤、例えば、金属酸化物、金属
シアナミド、金属水素化物、立体障害フェノールの存在
における金属脂肪酸エステル、金属ナフテン酸塩、金属
珪酸塩、アルカリ金属炭酸塩、および有機金属化合物
が、JP45010329B;JP42004137
B;JP59088452A;JP59108753
A;JP59172450A;US−A337318
2;GB−A1111581;US−A375997
1;US−A4094894;ZA8100606;D
E−A1138040;DE−A1286025;US
−A3458558;US−A3264336;SU8
06677、およびDE−A2210607に開示され
ている。前記の特許および出願公開に開示されている各
方法において、金属含有添加剤の分離、または金属含有
イソシアネートの限定される使用、および/または蒸留
残渣に関係する多くの技術的困難に出会う。
【0004】GB−A1347647およびJP050
58982Aに開示されているイミダゾール;GB−A
1458747に開示されているスルホン酸およびそれ
のエステル;GB1459691に開示されている硫酸
ジエチルおよび硫酸;DD288596に開示されてい
る燐酸トリアルキル;のような添加剤、ならびに、エポ
キシ化合物(DE−A2249375、JP09323
968A2);テトラ置換尿素(DD288598);
蟻酸または酢酸あるいはそれらの誘導体(US−A37
99963);またはEP−A524507に開示され
ているトリメチルシリル基を有する化合物;のような他
の添加剤を使用する場合に、同様の困難に出会う。
【0005】少なくとも1個のZerewitinoff活性NH基
を有するいくつかの化合物、例えば、尿素(DD285
594)、ビウレット(DD288597)、カプロラ
クタム(DD285593)、アンモニウム塩(DD2
88594)、カルボジイミド(DD288599)、
第一級および第二級アミン塩(DD288593)、第
三級アルコールおよび第三級アルキルカルバメート(D
D288595)が、先行技術においてイソシアネート
の精製に関して推奨されている。ここでも再び、添加剤
の分離または添加剤含有イソシアネートの限定される使
用および/または蒸留残渣、ならびに、特に、第三級ア
ルコールを使用する場合にビウレットの生成に帰因する
NCO指数の大きい減少および粘度の増加が、不利であ
る。後者は、イソシアネートの精製のための水の使用に
関しても言える(DE−A1240849)。
【0006】特定の蒸留法および結晶化法によってイソ
シアネートを精製し得ることが、JP61161250
A;JP05163231A;DE−A195010
1;DE−A1938384;DE−A253272
2;DE−A2631168;US−A385393
6;FR−A1555517;DE−A293360
1;およびUS−A3549504から既知である。
【0007】特に不活性ガスを使用して同時にストリッ
ピングする場合のイソシアネートの加熱、または揮発性
化合物の吸引による同時除去を伴う圧力下の不活性溶媒
中での加熱が、容易分解性塩素化合物の濃度を減少させ
ることも既知である(例えば、DE−A127003
6;DD271820;US−A3219678;GB
−A1080717;DE−A2237552;US−
A3857871;US−A1458223;JP07
278088A2;JP06345707A2;および
GB1384065を参照)。減少される酸性度(acid
ity)として分析によって測定できるのが、主として容
易分解性塩素化合物の濃度である一方、短期加熱は沈降
物の形成を抑制する(US−A3274225)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、先行
技術法によって経験される技術的困難を伴わずに、不純
物を効果的に除去する、有機イソシアネートの新規精製
法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】精製されるべきイソシア
ネートを特定の化学式で示される添加剤と混合し、添加
剤含有イソシアネートを約100℃〜約250℃の温度
において少なくとも5分間加熱し、およびそれと同時に
またはその後に、処理されるイソシアネートを不活性ガ
スを使用してストリッピングし、および/または、蒸留
および/または抽出によって処理することによって、前
記目的および当業者に明らかな他の目的が達成される。
【0010】本発明は、少量の下記に詳細に記載される
式(I)の少なくとも1種類の化合物を、処理される有
機イソシアネートに添加し、次に式(I)の化合物を含
有するイソシアネートを、必要であれば高圧または減圧
下に、所定時間で加熱し、およびそれと同時にまたはそ
の後に、処理されるイソシアネートを不活性ガスを使用
してストリッピングし、および/または単一蒸留および
/または抽出によって精製する方法に関する。
【0011】有機イソシアネートまたはイソシアネート
混合物を精製する本発明の方法において、有機イソシア
ネートまたはイソシアネート混合物を、有機イソシアネ
ートまたはイソシアネート混合物の重量に基づいて合計
約0.01〜約10重量%の少なくとも1種類の式
(I)の化合物または式(I)の化合物の混合物と一緒
に加熱する:
【化2】 [式中:Xは、OまたはSを表し、およびRおよびR1
は、独立して、H、またはC1〜C36アルキル、C6〜C
36アリール、C3〜C36シクロアルキル、またはC7〜C
36アラルキル基を表し、あるいは、基RおよびR1は、
環系を介して結合していてもよく、または第一級X−H
基もしくは第二級X−H基であってよく、RおよびR1
は、イソシアネート基と反応しない官能基をさらに有し
ていてもよい前記の基のいずれかを有してもよい]。
【0012】式(I)の化合物を含有するイソシアネー
トを、100℃〜250℃において、イソシアネート基
に反応性でない溶媒を使用してまたは使用せずに、高圧
または減圧において、少なくとも5分間にわたって加熱
し、必要であれば、それと同時にまたはその後に、不活
性ガスを使用してストリッピングし、および/または、
蒸留および/または抽出によって処理する。
【0013】本発明の方法によって精製される有機イソ
シアネートは、イソシアネート/重付加法によってポリ
ウレタンプラスチックを製造するための出発物質とし
て、特に、表面塗料のための硬化剤として使用されるポ
リイソシアネートを製造する場合に、好適である。
【0014】本発明の方法の出発物質は、どのような種
類の有機イソシアネートも包含する。好適なイソシアネ
ートの例は、 a) 脂肪族性、脂環式性、芳香脂肪族性(araliphati
cally)、または芳香族性結合イソシアネート基を有す
るモノイソシアネート(例えば、ブチルイソシアネー
ト、シクロヘキシルイソシアネート、フェニルイソシア
ネート)、またはそのようなモノイソシアネートの混合
物;
【0015】b) 脂肪族性、脂環式性、芳香脂肪族
性、および/または芳香族性結合イソシアネート基を有
するジイソシアネートまたはより高官能価のイソシアネ
ート(分子量約140〜約400)、例えば、1,4−
ジイソシアナトブタン、1,6−ジイソシアナトヘキサ
ン(HDI)、2−メチル−1,5−ジイソシアナトペ
ンタン、1,5−ジイソシアナト−2,2−ジメチルペン
タン、2,2,4−または2,4,4−トリメチル−1,6
−ジイソシアナトヘキサン、1,10−ジイソシアナト
デカン、1,3−および1,4−ジイソシアナトシクロヘ
キサン、1,3−および1,4−ビス(イソシアナトメチ
ル)シクロヘキサン、1−イソシアナト−3,3,5−ト
リメチル−5−イソシアナトシクロヘキサン(イソホロ
ンジイソシアネート、IPDI)、4,4'−ジイソシア
ナトジシクロヘキシルメタン、1−イソシアナト−1−
メチル−4(3)−イソシアナトメチルシクロヘキサン
(IMCI)、ビス(イソシアナトメチル)ノルボルナ
ン、2−メチルペンタン−2,4−ジイソシアネート、
1,3−および1,4−ビス(2−イソシアナトプロパ−
2−イル)ベンゼン(TMXDI)、2,4−および2,
6−ジイソシアナトトルエン(TDI)、2,4'−およ
び4,4'−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−
ジイソシアナトナフタレン、ジピロピレングリコールジ
イソシアネート、4−イソシアナトメチル−1,8−オ
クタンジイソシアネート(ノナントリイソシアネー
ト)、ならびに、そのようなジイソシアネートおよび/
またはより高官能価のイソシアネートの混合物;を包含
する。
【0016】ジイソシアネートおよび高官能価イソシア
ネートを、本発明の方法に使用するのが好ましい。脂肪
族性および脂環式性結合イソシアネート基を有するジイ
ソシアネートが特に好ましい。
【0017】本発明の方法に使用し得る式(I)の化合
物は、好ましくは1〜36個、より好ましくは1〜10
個の炭素原子を有する、一価または多価、飽和または不
飽和、環状、直鎖または分岐鎖、第一級および第二級ア
ルコールを包含する。好適なアルコールの例は、メタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、イソブタノール、n−ペンタノー
ル、2−ヒドロキシペンタン、3−ヒドロキシペンタ
ン、第一級および第二級メチルブチルアルコール異性
体、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−オクタ
ノール、n−ノナノール、2−エチルヘキサノール、第
一級および第二級トリメチルヘキサノール、シクロヘキ
サノール、ベンジルアルコール、n−デカノール、n−
ウンデカノール、n−ドデカノール(ラウリルアルコー
ル)、n−テトラデカノール、n−ペンタデカノール、
n−ヘキサデカノール、n−ヘプタデカノール、n−オ
クタデカノール(ステアリルアルコール)、2,6,8−
トリメチルノナノール、4−シクロヘキシル−1−ブタ
ノール、2,4,6−トリメチルベンジルアルコール、分
岐鎖および直鎖、第一級および第二級アルコール、およ
びこれらの混合物、例えば、Henkel Co.によって商品名
Lorolとして市販されているもの、グリセロール、また
は第一級および/または第二級OH基を有する他の二価
およびそれ以上の価数のアルコールである。
【0018】本発明の方法に使用される式(I)の化合
物は、好ましくは1〜36個、最も好ましくは約10個
の炭素原子を有する、一官能価および多官能価、飽和ま
たは不飽和、直鎖、分岐鎖、または環状、第一級および
第二級チオアルコール、ならびにそれらの混合物を包含
する。
【0019】式(I)の化合物は、あまり好ましくない
が、基XH(X=OまたはS)に加えて、イソシアネー
ト基に反応性でない他の官能基、例えば、エステル、エ
ーテル、またはヘテロ原子、例えば、ハロゲン(Cl、
Br)または窒素を有することができる。
【0020】明らかに、式(I)のアルコールの混合
物、および式(I)のチオアルコールの混合物の他に、
式(I)のアルコールおよびチオアルコールの混合物
も、本発明の方法に使用することができる。不活性溶媒
(即ち、イソシアネート基と反応しない溶媒)中の、式
(I)の化合物の溶液、または式(I)の化合物の混合
物の溶液も使用し得るが、そのような溶液の使用は好ま
しくない。
【0021】脂肪族、第一級C1〜C10モノアルコー
ル、または脂肪族C1〜C10モノアルコールの混合物
を、本発明の方法に使用するのが好ましい。n−ブタノ
ールの使用が特に好ましい。
【0022】本発明の方法は、フェノールを使用して行
うこともできる。
【0023】本発明の方法において、有機イソシアネー
トと式(I)の化合物との混合物、またはイソシアネー
ト混合物と式(I)の化合物との混合物、またはイソシ
アネートと式(I)の化合物の混合物との混合物、また
はイソシアネート混合物と式(I)の化合物の混合物と
の混合物を、イソシアネートまたはイソシアネート混合
物の重量に基づいて約0.01〜約10重量%、好まし
くは約0.05〜約5重量%、最も好ましくは約0.1〜
2.5重量%の式(I)の化合物または化合物の混合物
と一緒に加熱する。加熱される混合物は任意に不活性溶
媒(即ち、イソシアネート基に反応性でない溶媒)を含
有することができる。
【0024】処理されるイソシアネートを、少なくとも
5分間、好ましくは少なくとも240分間にわたって、
約100℃〜約250℃、好ましくは少なくとも150
℃、最も好ましくは180℃以上の温度に加熱する。必
要であれば、高圧または減圧において、混合物を加熱す
ることができる。加熱されるイソシアネートを、加熱工
程の間にまたはその後に不活性ガスを使用してストリッ
ピングし、および/または、蒸留および/または抽出に
よって処理することができる。蒸留による処理は、蒸留
可能な出発イソシアネートを使用する場合に、例えば、
薄層蒸発器におけるかまたは蒸留橋(distillation bri
dge)による蒸留によって、純粋化合物を製造すること
を意味すると理解される。
【0025】明らかに、不活性ガスを使用するストリッ
ピングに代わって、真空(例えば、100〜1ミリバー
ル)においてガス抜を行うのも同様に好ましい。
【0026】本発明の方法に使用される、式(I)の化
合物またはその混合物に関して記載される重量%は、式
(I)の化合物の当量に依存して変化する。
【0027】本発明の方法において、NCO/XH比
(X=O,S)は、10:1以上である。
【0028】本発明によって処理される有機イソシアネ
ートは、減少した変動活性を示す。これは、発泡性の向
上した活性、または向上した色安定性として理解され
る、加水分解性塩素の減少した値によって、簡単に示す
ことができる。
【0029】他に記載のない限り全ての部およびパーセ
ンテージが重量によるものである下記実施例によって、
本発明を詳細に説明するが、本発明を実施例に限定する
ことを意図するものではない。
【0030】
【実施例】記載されているHC値は、加水分解性塩素の
濃度を意味する。全てのパーセンテージデータは重量に
よるものである。
【0031】例 表1、2、および3に指定されている化合物の量を、指
定されている有機イソシアネート100gに添加し、そ
の混合物を不活性ガスの緩流下に、指定温度において、
指定時間で攪拌した(状態調節)。冷却後、本発明の方
法による生成物を得た。これらの生成物を任意に、次の
精製のために蒸留することができる。
【0032】本発明の例7において得られる生成物(表
2)を、蒸留橋(加熱温度:96℃、圧力:15×10
-2ミリバール)によって蒸留した。99.8%の純度
(GC)の蒼白色イソホロンジイソシアネートを得た。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】比較例1、11、および16は、式(I)
の化合物を添加しない場合に、状態調節後の比較的高い
HC値によって立証される、イソシアネートの不充分な
精製が起こることを示している。これと対照的に、少量
の式(I)の化合物を添加することによって非常に低い
HC値が得られる(例2参照)。
【0037】比較例13は、DD288595によるt
−ブタノールを使用する場合に、許容されない大きさの
粘度増加を示す。式(I)の化合物を使用した場合に、
粘度がかなり低く維持された(例15参照)。
【0038】例示のために本発明を前記に詳細に記載し
たが、そのような記載は、例示にすぎず、請求の範囲に
よって限定される以外は、本発明の意図および範囲を逸
脱せずに、当業者によってそれらに変更を加え得ると理
解すべきものとする。
フロントページの続き (72)発明者 ディーター・マーガー ドイツ連邦共和国51373レーフエルクーゼ ン、カール−レーフエルクース−シュトラ ーセ31アー番 (72)発明者 ラインハルト・ハルパープ ドイツ連邦共和国51519オーデンタル、イ ン・デア・ヒルトシャイト6番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機イソシアネートの精製法であって、
    該精製法が、 a) 式(I): 【化1】 [式中:Xは、OまたはSを表し、およびRおよびR1
    は、独立して、H、またはC1〜C36アルキル、C6〜C
    36アリール、C3〜C36シクロアルキル、およびC7〜C
    36アラルキル基を表し、基RおよびR1は、環系を介し
    て結合していてもよく、あるいは第一級または第二級X
    −H基であってよく、あるいは、RおよびR1は、イソ
    シアネート基と反応しない他の官能基をさらに有するこ
    とができる]。で示される化合物を、イソシアネートの
    重量に基づいて約0.01〜約10重量%の量で、精製
    されるべきイソシアネートに添加し; b) a)の生成物を、約100℃〜約250℃の温度
    において、少なくとも5分間にわたって加熱し;および c) (i)不活性ガスを使用するb)の生成物のスト
    リッピング、または(ii)蒸留によるb)の生成物の
    精製、または(iii)抽出によるb)の生成物の精
    製、から選択される少なくとも1つの工程を行う;こと
    を含んで成る精製法。
  2. 【請求項2】 イソシアネート基に反応性の基を有さな
    い溶媒が、工程b)の間に存在する請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 工程b)が溶媒を使用せずに行われる請
    求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 工程b)が高圧において行われる請求項
    1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 工程b)が減圧において行われる請求項
    1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 工程b)およびc)(i)が同時に行わ
    れる請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 工程c)が行われる前に、工程b)が実
    質的に終了する請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 式(I)の化合物が第一級アルコールで
    ある請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 式(I)の化合物がn−ブタノールであ
    る請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 工程c)が、不活性ガスを使用する
    b)の生成物のストリッピング、および蒸留によるb)
    の生成物の精製、を含んで成る請求項1に記載の方法。
JP2000141585A 1999-05-17 2000-05-15 有機イソシアネートの精製法、そのように精製された有機イソシアネート、およびそれの使用 Pending JP2000327653A (ja)

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Cited By (2)

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