JP2000326880A - 移動ロボット - Google Patents

移動ロボット

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JP2000326880A
JP2000326880A JP11141642A JP14164299A JP2000326880A JP 2000326880 A JP2000326880 A JP 2000326880A JP 11141642 A JP11141642 A JP 11141642A JP 14164299 A JP14164299 A JP 14164299A JP 2000326880 A JP2000326880 A JP 2000326880A
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wheels
automatic guided
guided vehicle
frame
body frame
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Takayuki Suzuki
隆幸 鈴木
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全ての車輪の接地を確実に行なうと共に、偏
った荷重が作用しても安定して荷重を受けることがで
き、しかも比較的簡単な構造で済ませる。 【解決手段】 無人搬送車22の本体フレームの底部の
四隅部に位置して、4個の車輪33〜36を設け、その
うち一方の対角に位置するものを駆動輪33,34と
し、他方の対角に位置するものをキャスター35,36
とする。1個の駆動輪34を本体フレームの底部に取付
け、残りの駆動輪33並びにキャスター35,36を、
本体フレームの下部にシャフト(揺動軸A)を中心に上
下に揺動可能に設けられた揺動フレーム54に取付け
る。揺動フレーム54に取付けられた3輪を常に接地さ
せた状態とすることができると共に、残りの駆動輪34
を、揺動フレーム54に対して相対的に揺動する本体フ
レームに設けたことにより、他の3輪に追従させて接地
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機構を有する
無人搬送車に、ロボットアームを搭載してなる移動ロボ
ットに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】無人搬送車(AGV)
にロボットアームを搭載した移動ロボットは、近年、例
えば自動車用部品の組立てラインや、半導体装置の製造
ライン(クリーンルーム)等に採用されてきている。こ
のような移動ロボットは、無人搬送車の走行機構によっ
て、ライン内の複数の設備に沿う走行路を移動し、各設
備前の停止位置に停止してロボットアームによるワーク
の受け渡しや、部品の組付け、加工、検査等の各種の作
業を行なうようになっている。
【0003】ところで、上記のような無人搬送車の走行
機構としては、図7に示す4輪のものや、図8に示す6
輪のものが供されていた。即ち、図7に示すものは、無
人搬送車1の前後方向(図で左右方向)の中間部の左右
両側に位置して夫々駆動輪2を備えると共に、前後の中
央部に位置して夫々フリーキャスター3を備えて構成さ
れている。また、図8に示すものは、無人搬送車4の前
後方向の中間部に左右一対の駆動輪5を備えると共に、
四隅部に位置して夫々フリーキャスター6を備えて構成
されている。
【0004】ところが、上記構成では、走行路(停止位
置)が完全に平坦であれば良いが、僅かでも凹凸がある
と、全ての車輪が確実に接地せずに一部が浮上がってし
まう不具合がある。車輪の接地が確実でないと、走行が
不安定になると共に、ロボットアームの動作時にがた
(傾き)が生じてアーム先端の位置ずれを招き作業精度
が低下することになる。そこで、各車輪を確実に接地す
るために、サスペンション構造を採用することも行なわ
れている。ところが、このサスペンション構造では、各
車輪がばねを介して支持されることになるため、ロボッ
トアームによる作業時に無人搬送車が振動したりする欠
点があると共に、ばね力の設定が難しく、ばねの劣化に
伴うメンテナンスも難しくなる欠点があった。
【0005】このようなサスペンション構造を採用する
ことに伴う欠点を解消するために、本体の底部に、例え
ばサーボシリンダを駆動源とする3個又は4個のアウト
リガーを付加することも考えられる。これによれば、作
業位置においてアウトリガーを動作させることによっ
て、無人搬送車を停止位置にて確実に固定状態とするこ
とができる。しかしながら、アウトリガーを設けるもの
では、構造が複雑となってコストアップを招くことにな
ると共に、無人搬送車を停止させてからアウトリガー
(サーボシリンダ)が動作完了するまでに時間がかかる
ため、作業時間のロスが生ずる欠点があり、採用される
には至っていなかった。
【0006】以上のように、4輪以上の車輪から走行機
構を構成するものでは、サスペンション構造等を採用す
る必要が生ずるため、構造が複雑となるのであるが、こ
れに対し、無人搬送車においては、図9や図10に示す
3輪構造も採用されており、これにより簡単な構造で済
ませることができる。即ち、図9に示すものは、無人搬
送車7の前部中央部に1個の駆動輪8を有すると共に、
後部左右部に夫々キャスター9を有して構成されてい
る、また、図10に示すものは、無人搬送車10の左側
の前部及び後部に夫々駆動輪11を有すると共に、右側
の中間部に1個のフリーキャスター12を有して構成さ
れている。
【0007】しかしながら、これら3輪のものは、常に
3個の車輪が確実に接地するということができるが、停
止時(ロボットアームによる作業時)に、例えば右前部
の角部に、ロボットアームやワークの荷重など大きな荷
重が作用した場合等には、無人搬送車の他の部分が浮上
がって傾くことが起こり、作業時の十分な安定性が得ら
れないものとなる。また、図示はしないが、無人搬送車
は、走行路の床面に例えば数mm程度盛り上がった形態で
敷設されたガイドラインを検出しながら走行するように
なっているが、車輪がガイドラインに引掛かってガイド
ラインを損傷させたり、ガイドラインをスムーズに乗越
えられずに真直ぐ走行できなかったりする不具合もあ
る。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、全ての車輪の接地が確実になされて安
定した走行,停止を行なうことができると共に、偏った
位置に荷重が作用しても安定してその荷重を受けること
ができ、しかも比較的簡単な構造で済ませることができ
る移動ロボットを提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の移動
ロボットは、無人搬送車の走行機構を、該無人搬送車の
底部の四隅部に車輪を設けると共に、それら車輪のうち
1輪を、無人搬送車の本体フレームに取付け、残りの3
輪を、その本体フレームの下部に上下に揺動可能に設け
られた揺動フレームに取付けるようにした構成に特徴を
有する。
【0010】これによれば、4個の車輪のうち3輪が1
個の揺動フレームに取付けられているので、それら3輪
を常に接地させた状態とすることができる。また、残り
の1輪は、前記揺動フレームに対して相対的に上下に揺
動する本体フレームに取付けられているので、その1輪
を他の3輪に追従させて接地させることができ、常に4
輪を接地させて走行,停止させることが可能となる。そ
して、それら4個の車輪は、無人搬送車の四隅部に設け
られているので、偏った位置に大きな荷重が作用して
も、安定してその荷重を受けることができ、例えばロボ
ットアームによる作業時に無人搬送車が傾くといったこ
とを未然に防止することができる。
【0011】従って、請求項1の発明によれば、全ての
車輪の接地が確実になされて安定した走行,停止を行な
うことができると共に、偏った位置に荷重が作用しても
安定してその荷重を受けることができ、しかも、サスペ
ンション機構やアウトリガーが不要なので、比較的簡単
な構造で済ませることができるものである。
【0012】この場合、上記4個の車輪を、無人搬送車
の底部の四隅部のうち一方の対角に位置する一対の駆動
輪と、他方の対角に位置する一対の従動輪から構成する
ことができる(請求項2の発明)。これによれば、最小
の数の駆動輪で、前後進だけでなく横行も可能となり、
いずれの場合もバランス良く走行でき、しかも、小さな
回転半径での旋回(スピンターン)も可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図1ないし図6を参照しながら説明する。図6は、
本実施例に係る移動ロボット21の外観構成を示してお
り、この移動ロボット21は、全体として前後(図で左
右)にやや長い矩形箱状に構成された無人搬送車22上
に、例えば多関節(6軸)型アームからなるロボットア
ーム23を搭載して構成されている。この場合、前記ロ
ボットアーム23は、無人搬送車22の天板24の後端
側(図で右端側)部位に位置して取付けられており、図
示はしないが、その先端に交換可能に取付けられたハン
ド等のツールにより、ワークの受け渡しや、部品の組付
け、加工、検査等の各種の作業を行なうようになってい
る。
【0014】一方、前記無人搬送車22は、図2〜図4
に示すような、いわば骨組み(躯体)を構成するラック
状の本体フレーム25に、後述する走行機構26を組込
んで構成されている。また、この本体フレーム25に
は、図3に示すように、前記ロボットアーム23を駆動
制御するロボットアーム用コントロールユニット27
や、走行機構26を駆動制御する走行用コントロールユ
ニット28等がユニット化された状態で組込まれるよう
になっている。これと共に、後述する走行機構の各モー
タやロボットアーム23の各軸のモータ等の電源となる
図示しないバッテリや、そのバッテリの充電装置29も
組付けられている。
【0015】また、前記本体フレーム25の上面に、前
記天板24が取付けられており、図示はしないが、この
天板24上には、ワークを積載する受け台や治具等が配
設されるようになっている。さらに、本体フレーム25
の前後左右の側壁部外面には、夫々カバー30(図6に
一部のみ図示)が取付けられている。詳しく図示はしな
いが、これらカバー30には、障害物センサ31(図6
に一側面の2個のみ図示)や、前記充電装置29のコネ
クタ32等が設けられている。
【0016】ここで、前記走行機構26について、図1
ないし図5も参照して述べる。この走行機構26は、無
人搬送車22(本体フレーム25)の底部に、図1に示
す配置にて、4個の車輪33〜36を有して構成され
る。これら車輪33〜36は、無人搬送車22の底部の
四隅部に位置しており、そのうち一方の対角つまり左前
部及び右後部に位置する一対のものが駆動輪33及び3
4とされていると共に、他方の対角つまり右前部及び左
後部に位置する一対のものが従動輪たるキャスター35
及び36とされている。
【0017】このとき、図5に駆動輪33を代表させて
示すように、前記駆動輪33,34は、駆動モータ37
及びステアリングモータ38等と共にユニット化され、
次のようにして駆動ユニット39として構成されてい
る。即ち、旋回フレーム40は、ほぼ円板状をなすと共
に図で右部から下方に延びるモータ取付部40aを一体
に有している。前記駆動モータ37は、前記モータ取付
部40aに横向きに取付けられ、この駆動モータ37の
回転軸37aに、減速機41を介して前記駆動輪33が
連結されている。
【0018】この場合、前記駆動輪33は、図で右面が
開口した円筒状のリム33aの外周にタイヤ33bを有
して構成され、前記モータ取付部40aから図で左方に
突出して取付けられた軸受筒42に軸受43を介して水
平軸を中心に回転自在に支持されている。そして、前記
減速機41は、周知のハーモニックドライブ(商品名)
からなり、前記駆動モータ37の回転軸37aに取付け
られたウエーブ・ジェネレータ44、前記駆動輪33の
リム33aに取付けられたフレクスプライン45、前記
モータ取付部40aと軸受筒42との間に挟まれた形態
で設けられたサーキュラ・スプライン46を備えて構成
されている。
【0019】一方、前記旋回フレーム40は、下面が開
放した薄形円筒状をなす取付フレーム47の内周部に軸
受48を介して垂直軸を中心に回転(旋回)自在に支持
されていると共に、前記取付フレーム47に下向きに取
付けられた前記ステアリングモータ38に減速機49を
介して連結されている。この場合も、減速機49は、周
知のハーモニックドライブ(商品名)からなり、前記ス
テアリングモータ38の回転軸38aに取付けられたウ
エーブ・ジェネレータ50、前記旋回フレーム40の上
面に取付けられたフレクスプライン51、前記取付フレ
ーム47に設けられたサーキュラ・スプライン52を備
えて構成されている。
【0020】これにて、駆動ユニット39が構成され、
駆動モータ37の駆動により前記駆動輪33が回転駆動
され、また、ステアリングモータ38の駆動により、前
記旋回フレーム40が垂直軸を中心に回動されて駆動輪
33が駆動モータ37等と共に旋回されて操舵がなされ
るようになっている。そして、これら駆動モータ37及
びステアリングモータ38は、前記走行用コントロール
ユニット28により制御されるようになっている。ま
た、前記取付フレーム47の外周部には、取付フランジ
47aが設けられ、この取付フランジ47aにてボルト
締めにより、無人搬送車22の底部に取付けられるよう
になっている。
【0021】これに対し、図3にキャスター36を代表
させて示すように、キャスター35,36は、車輪36
aを支持プレート36bに対して水平軸を中心に回転可
能に取付けて構成されると共に、その支持プレート36
bを取付プレート53に対して垂直軸を中心に回転自在
に取付けて構成されている。このキャスター36は、前
記取付プレート53が無人搬送車22の底部にボルト締
めにより取付けられるようになっている。これにて、キ
ャスター36は、回転フリーな車輪36aが、無人搬送
車22の進行方向に追従して旋回するように構成されて
いる。
【0022】さて、上記4個の車輪33〜36のうち1
輪この場合右後部に位置する駆動輪34(駆動ユニット
39)は、前記本体フレーム25の底部に取付けられ、
残りの3輪つまり駆動輪33(駆動ユニット39)並び
にキャスター35及び36は、前記本体フレーム25の
下部に揺動可能に設けられた揺動フレーム54に取付け
られるようになっている。
【0023】即ち、図2に示すように、本体フレーム2
5の底部は、前後方向にやや長尺な矩形枠状をなすので
あるが、そのうち右後部(図では右下部)の隅部に位置
して駆動ユニット取付板55が取付けられている。この
場合、駆動ユニット取付板55は、円形の取付孔55a
を有して構成され、本体フレーム25に斜め方向に延び
て設けられた補強板56と該本体フレーム25との間に
掛け渡された形態で取付けられている。前記駆動ユニッ
ト39(駆動輪34)は、前記取付孔55aに下方から
嵌込まれた形態で、前記取付フレーム47の取付フラン
ジ47aが、駆動ユニット取付板55にボルト締めされ
ることにより、本体フレーム25に取付けられている。
【0024】前記揺動フレーム54は、図1及び図2に
示すように、長方形の一部(図2では右下部)を切除し
た如き板状をなし、図2に示すように、左前部(図2で
右上部)に位置して上記取付孔55aと同様の円形の取
付孔54aを有すると共に、右前部及び左後部(図2で
は左下部及び右上部)に位置して前記キャスター35及
び36が夫々取付けられるキャスター取付部54b及び
54cを有して構成されている。詳しく図示はしない
が、前記駆動ユニット39(駆動輪33)は前記取付孔
54a部分にボルト締めにより取付けられ、各キャスタ
ー35及び36の取付プレート53が夫々キャスター取
付部54b及び54cにボルト締めにより取付けられる
ようになっている。
【0025】そして、図3及び図4にも示すように、こ
の揺動フレーム54の下面部には、前記取付孔54a及
びキャスター取付部54bのすぐ後ろ側(図2で右側)
に位置して、左右方向全体に延びるシャフト57が回転
可能に支持されている。このとき、揺動フレーム54の
下面部には、内部に軸受58を有するベアリングケース
59が、左端側に2個、右端側に2個の合計4個取付け
られており、それら軸受58を前記シャフト57が貫通
するように設けられている。
【0026】これに対し、前記本体フレーム25には、
前部寄りの左右の側縁部から下方に延びて一対のシャフ
ト取付板60が設けられており、これらシャフト取付板
60に前記シャフト57の両端部が固定されている。こ
れにて、前記揺動フレーム54は、本体フレーム25に
対して、左右方向に水平に延びるシャフト57(図1に
示す揺動軸A)を中心に上下に揺動可能に取付けられて
いるのである。
【0027】さらに、図2及び図3に示すように、前記
揺動フレーム54の後端部と前記本体フレーム25との
間には、スプリング61が設けられている。このスプリ
ング61は、例えば無人搬送車22の全体の重量の1/
4程度のばね力を有し、揺動フレーム54の後端部つま
り後側のキャスター36を下方に付勢し、キャスター3
6の車輪36aを接地方向に押付けるようになってい
る。これにて、揺動フレーム54の前部側のキャスター
35の浮上がりを防止し、揺動フレーム54に設けられ
た3輪(駆動輪33並びにキャスター35及び36)を
確実に接地させるようにしている。
【0028】尚、図示はしないが、無人搬送車22(本
体フレーム25)の底部には、走行路の床面に敷設され
たガイドラインを検出するガイドセンサや、床面の停止
位置に敷設された停止マーカを検出するマーカセンサ等
も設けられるようになっている。
【0029】次に、上記構成の作用について述べる。上
記のように構成された移動ロボット21は、無人搬送車
22の走行機構26によりライン内の複数の設備に沿う
走行路を移動し、各設備前の停止位置に停止してロボッ
トアーム23によるワークの受け渡しや、部品の組付
け、加工、検査等の各種の作業を行なう。このとき、走
行機構26を構成する駆動輪33,34及びキャスター
35,36の全てが走行路の床面に接地した状態で、前
記駆動輪33,34の駆動により走行が行なわれ、ま
た、それら駆動輪33,34の向きの制御により操舵が
なされる。
【0030】この場合、無人搬送車22の底部の一方の
対角に駆動輪33,34を配し、他方の対角にキャスタ
ー35,36を配したので、最小の数の駆動輪33,3
4で、前後進はもとより横行も可能となり、いずれの場
合もバランス良く走行でき、しかも、小さな回転半径で
の旋回(スピンターン)も可能となる。さらには、ステ
アリングモータ38により駆動輪33及び34の向きを
自在に変更できて操舵が容易となり、またこれに伴い、
それら駆動輪33及び34を同回転数で制御すれば良い
ので、回転数制御も容易となる。
【0031】しかして、走行路(停止位置)の床面を完
全に平坦とすることは難しく、少なくとも床面に敷設さ
れたガイドライン等によって僅かながら凹凸があること
は避けられない。このような事情の下、もし全ての車輪
33〜36が確実に接地せずに一部が浮上がってしまう
ことが起こると、無人搬送車22の走行が不安定になる
と共に、無人搬送車22の停止状態でのロボットアーム
23の動作時にがた(傾き)が生じてアーム先端の位置
ずれを招き作業精度が低下する不具合を生ずることにな
る。
【0032】ところが、本実施例では、4個の車輪33
〜36のうち、駆動輪33並びにキャスター34及び3
5が1個の揺動フレーム54に取付けられているので、
それら3輪を常に接地させた状態とすることができ、こ
れと共に、残りの駆動輪34については、前記揺動フレ
ーム54に対して相対的に上下に揺動(シャフト57を
軸心として回動)する本体フレーム25に取付けられて
いるので、その駆動輪34を他の3輪に追従させて接地
させることができる。これにて、従来のようなサスペン
ション機構を設けずとも、常に全ての車輪33〜36を
接地させて安定して走行,停止させることが可能となっ
たのである。サスペンション機構が存在しないため、ば
ねによる無人搬送車22の振動等が生ずることもない。
【0033】そして、作業時にはロボットアーム23は
様々な方向にアームを延ばして作業を行ない、また、天
板24上に重量物が載置されることもあるので、無人搬
送車22の角部等の偏った位置に大きな荷重が作用する
ことがある。ところが、本実施例では、4個の車輪33
〜36が、無人搬送車22の四隅部に設けられているの
で、偏った位置に大きな荷重が作用しても、安定してそ
の荷重を受けることができ、従来のようなアウトリガー
等を用いずとも、例えばロボットアーム23による作業
時に無人搬送車22が傾くといったことを未然に防止す
ることができる。また、アウトリガーを用いないので、
無人搬送者22が停止してすぐロボットアーム23によ
る作業を開始でき、時間のロスもなく、効率的な作業を
行なうことができる。
【0034】このように本実施例によれば、全ての車輪
33〜36の接地が確実になされて,無人搬送者22の
安定した走行,停止を行なうことができると共に、偏っ
た位置に荷重が作用しても安定してその荷重を受けるこ
とができ、ひいては信頼性の向上を図ることができる。
しかも、サスペンション機構やアウトリガーが不要とな
り、駆動輪33,34(駆動ユニット39)も最低の数
で済むので、比較的簡単な構造で安価に済ませることが
できるといった効果を得ることができるものである。
【0035】尚、上記実施例では、駆動輪を対角に配置
するようにしたが、2個の駆動輪を前部(あるいは後
部)の左右に配置しても良く、この場合必ずしも従動輪
(キャスター)を垂直軸中心に回転フリーとしなくても
良い。また、3輪を駆動輪としたり、あるいは4輪全て
を駆動輪とすることも可能である。駆動ユニットの構成
としても種々の変更が可能であり、ステアリングモータ
に代えて、駆動輪の回転数(速度)差によって操舵を行
なう構成としても良い。
【0036】その他、本発明は上記した実施例に限定さ
れるものではなく、例えば揺動フレームの揺動軸(シャ
フト)の位置としては前部寄りを左右に延びるものに限
らず、中央部や後部寄り等であっても良く、あるいは前
後方向に延びるものであっても良い。また、揺動フレー
ムの支持構造等についても様々な変更が可能であり、長
尺なシャフトを用いずに複数箇所で回動自在に支持する
ようにしても良く、さらには、揺動フレームの形状、ロ
ボットアームの構成や無人搬送車の構成などについても
種々の変更が可能である等、要旨を逸脱しない範囲内で
適宜変更して実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、無人搬送車の
車輪の配置を概略的に示す図
【図2】車輪が取付けられていない状態の無人搬送車の
本体フレームの底面図
【図3】本体フレームの側面図
【図4】本体フレームの正面図
【図5】駆動ユニットの縦断側面図
【図6】移動ロボットの側面図
【図7】従来例を示す図1相当図
【図8】図7とは異なる従来例を示す図1相当図
【図9】図7,図8とは異なる従来例を示す図1相当図
【図10】図7〜図9とは異なる従来例を示す図1相当
【符号の説明】
図面中、21は移動ロボット、22は無人搬送車、23
はロボットアーム、25は本体フレーム、26は走行機
構、33,34は駆動輪、35,36はキャスター(従
動輪)、39は駆動ユニット、54は揺動プレート、5
7はシャフト、61はスプリング、Aは揺動軸を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機構を有する無人搬送車に、ロボッ
    トアームを搭載してなる移動ロボットにおいて、 前記走行機構は、前記無人搬送車の底部の四隅部に車輪
    を有してなると共に、 前記車輪のうち1輪は、該無人搬送車の本体フレームに
    取付けられ、残りの3輪は、前記本体フレームの下部に
    上下に揺動可能に設けられた揺動フレームに取付けられ
    ていることを特徴とする移動ロボット。
  2. 【請求項2】 前記車輪は、無人搬送車の底部の四隅部
    のうち一方の対角に位置する一対の駆動輪と、他方の対
    角に位置する一対の従動輪からなることを特徴とする請
    求項1記載の移動ロボット。
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