JP2000326832A - ワイパ取付構造 - Google Patents

ワイパ取付構造

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JP2000326832A
JP2000326832A JP11136367A JP13636799A JP2000326832A JP 2000326832 A JP2000326832 A JP 2000326832A JP 11136367 A JP11136367 A JP 11136367A JP 13636799 A JP13636799 A JP 13636799A JP 2000326832 A JP2000326832 A JP 2000326832A
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利昭 水野
Yoichi Kanekawa
洋一 兼川
Tatsuya Hibino
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/04Wipers or the like, e.g. scrapers
    • B60S1/0488Wiper arrangement for crash protection or impact absorption

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイパピボットに軸方向から衝撃が加わった
際に、ワイパピボットを移動させながら衝撃を吸収し
て、衝突物に加わる衝撃を低減可能にした、ワイパ取付
構造を提供する。 【解決手段】 ワイパピボット12を軸支するピボット
ホルダ11に固定されワイパピボット12の軸方向と平
行に形成されたピボット側取付面11bと、車体構成部
材2に固定されピボット側取付面11bと平行な車体側
取付面2bとを備え、ワイパピボット12の軸方向に所
定以上の荷重が加わった際に車体側取付面2bに沿って
ピボット側取付面11bが移動しうるように構成するよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイパ取付構造に
関し、特に、車両用ワイパ装置のワイパピボット取付部
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載されるワイパ装置は、
特開平8−2444号公報に記載されたように、一端に
はフロントウインドを払拭するワイパアームが固定さ
れ、他端にはアーム部材やリンク部材等を介してワイパ
モータとが連結されたワイパピボットと、外側に複数の
スタッドボルトが植設された板状のベース部と内側に軸
受を介してワイパピボットを回動可能に支持するピボッ
トホルダとを備え、車体のフロントウエスト部の車幅方
向骨格部材の一部を構成するカウルトップパネルに形成
された取付孔に各スタットボルトを差し込み、ナットで
締め付けることによりピボットホルダをカウルトップパ
ネルに取り付ける構造が採用されている。
【0003】また、実開平3−86873号公報,実公
平8−1162号公報に記載されたように、ピボットホ
ルダと車両構成部材とを連結するブラケットに、ブラケ
ットが容易に屈曲する易屈曲部や、ピボットホルダが容
易に脱落する構造を設け、車両が衝突してワイパピボッ
ト部に前方から所定以上の荷重が加わった際に荷重が車
両構成部材に加わらないようにした構造を採用したもの
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のワイパ
取付構造において、ワイパピボットにワイパピボット軸
方向の衝撃が加わる場合には、剛体であるピボットホル
ダから伝達された衝撃はカウルトップパネルに伝えられ
るが、車体骨格部材を構成するカウルトップパネルでは
衝撃を効果的に吸収することが出来ず、ワイパピボット
に物体が衝突する場合に、衝突した物体に加わる衝撃を
低減出来ないという課題が有った。
【0005】本発明は、かかる課題に鑑み創案されたも
ので、ワイパピボットに軸方向から衝撃が加わった際
に、ワイパピボットを移動させながら衝撃を吸収して、
衝突物に加わる衝撃を低減可能にした、ワイパ取付構造
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の本発明のワイパ取付構造では、ワイパピ
ボットを軸支するピボットホルダに固定され該ワイパピ
ボットの軸方向と平行に形成されたピボット側取付面
と、車体構成部材に固定され該ピボット側取付面と平行
な車体側取付面とを備え、該ワイパピボットの軸方向に
所定以上の荷重が加わった際に該ピボット側取付面を該
車体側取付面に沿って移動可能にしたスライド部を介し
て取り付けられている。これにより、ワイパピボットの
軸方向に物体が衝突した際には、ワイパピボットがピボ
ット側取付面とともに車体側取付面に沿って移動するの
で物体に加わる衝撃を低減することができる。
【0007】さらに、請求項2の本発明のワイパ取付構
造では、該車体側取付面及び該ピボット側取付面のうち
少なくとも一方に該ワイパピボットの軸方向に長軸が伸
びる長孔を形成するとともに、他方には貫通孔を形成
し、該長孔と該貫通孔とに貫通軸を貫通させ、該ピボッ
ト側取付面を該長孔の長軸方向の下方に移動可能にした
スライド部を備えた。これにより、ワイパピボットの軸
方向に物体が衝突した際には、ワイパピボットが長孔に
沿って軸方向下方に移動するので物体に加わる衝撃を低
減することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。本発明の一実施形態としてのワイパ取付
構造を図1〜図3に基づいて説明すると、図1はその要
部を示す車両の側断面図であり、図2はピボットホルダ
を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図で
あり、図3はピボットホルダの作用を示す図であって、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【0009】車体構成部材であるカウル1は、カウルト
ップアウタ2とカウルトップインナ3とを上下に重ね合
わせて閉断面構造となるように構成されている。カウル
トップアウタ2の車体後方側にはウインドシールドガラ
ス4の下端が接着剤5を介して強固に接着固定されてい
る。また、カウルトップアウタ2の前側にはボンネット
6の裏に圧接してエンジンルームとカウル1との間をシ
ールするシール部材7が設けられている。また、カウル
トップアウタ2の車両前後方向の略中央にはワイパ装置
8を取り付けるための開口2aが形成されている。
【0010】ワイパ装置8は、図示しない駆動用モー
タ,ワイパリンク9,揺動アーム10,ピボットホルダ
11,ワイパピボット12,ワイパアーム13から構成
される。ワイパピボット12の下端には揺動アーム10
の一端が取付ナット14により固定され、揺動アーム1
0の他端にはワイパリンク9が接続される。また、ワイ
パピボット12の上端にはワイパワイパアーム13がナ
ット15により固定されている。
【0011】ワイパピボット12はピボットホルダ11
により回動可能に周囲を軸支されており、ピボットホル
ダ11の外側部、軸方向の略中央には軸方向に直角に拡
がるフランジ部11aが一体に形成されている。フラン
ジ部11aの車体後方側の端部にはフランジ部11aに
対して直角に拡がるピボット側取付面11bが形成され
ている。このピボット側取付面11bは軸直角方向にフ
ランジ部11aの幅より広い幅を有している。また、フ
ランジ部11aの車体前方側の端部には断面コ字状の係
止部11cが設けられている。
【0012】図2に詳細に示すように、ピボット側取付
面11bの左右の端部には軸方向に伸びて上端が開放さ
れた長孔11dが形成されている。なお、長孔11dの
下縁部で、長孔11dに対応する直径のボルトを下端に
沿って貫通させた際にボルトの上端と接触する位置に
は、突起11eが設けられている。なお、突起11eは
所定以上の荷重が加わると破断するように形成され、破
断後は内部を貫通するボルトが上方にスライド可能とな
っており、スライド部を構成している。
【0013】カウルトップアウタ2に形成された開口2
aの車両後方側の端部には下方に折り曲げられて、組付
状態においてピボット側取付面11bに対向する車体側
取付面2bが形成され、車体側取付面2bの長孔11d
の下端に対応する位置には貫通孔2cが形成されてい
る。カウルトップアウタ2に形成された開口2aの車両
前方側の端部をピボットホルダ11のフランジ部11a
に形成された断面コ字状の係止部11cの内部に挿入し
て係止するとともに、カウルトップアウタ2の車体側取
付面2bにピボット側取付面11bを長孔11dの突起
11eと下端で囲まれた位置と貫通孔2cとが対応する
ように重ね、ボルト17を長孔11dと貫通孔2cとに
貫通させ、ナット17により締結して、ピボットホルダ
11がカウルトップアウタ2に組み付けられている。
【0014】このような構成により、長孔11dに突起
11eが形成されているため、ボルト17の挿入作業が
容易に行なえ、ピボットホルダ11組み付け時の位置決
めを容易に行なうことができる。そして、ワイパ作動
時、ピボットホルダ11はカウルトップアウタ2に対し
て、ワイパピボット12の軸方向と平行に形成された車
体側取付面2bにピボット側取付面11bが重ねられ、
長孔11d(長孔11d内の下端と突起11eとの間)
と貫通孔2cとを貫通するボルト16、ナット17の締
結により固定されているので、ワイパピボットの回転方
向、軸方向ともに十分な剛性を有して支持されている。
【0015】しかし、例えば車両が歩行者等と衝突して
歩行者等が跳ね上げられ、歩行者等がワイパピボット1
2に衝突すると、ワイパピボット12に上方から軸方向
下方に衝撃が加わることになり、その衝撃はピボットホ
ルダ11に伝達される。そして、その衝撃による荷重が
所定値を越えた場合には、ピボットホルダ11が下方に
移動することによりボルト16が長孔11dに設けられ
た突起11eを破壊するとともに、図3に示すように係
止部11cの上方の縁11fが変形してピボットホルダ
11は点線で示した初期位置から下方に移動し、脱落す
る。その際、係止部11cの上方縁11fの変形、突起
11eの破壊、ピボット側取付面2bが車体側取付面1
1bに対して移動する際の摩擦により衝撃を吸収するこ
とができ、歩行者等に加わる衝撃を低減することが可能
となる。
【0016】ピボットホルダ11が移動し始める荷重,
エネルギーの吸収量は、長孔11dに設けられた突起1
1eの大きさ,係止部11cの上方縁11fの板厚,ボ
ルト16,ナット17の締結力,ピボット側取付面2b
と車体側取付面11bの材質等を適宜変更することによ
り所望の値に調整することが可能である。なお、上述の
実施形態では、ピボット側取付面11bに長孔11dが
形成され、車体側取付面2bに貫通孔2cが形成されて
いたが、図4に示すように、ピボット側取付面11bに
貫通孔11d′を形成するとともに車体側取付面2bに
長孔2c′を形成し、長孔2c′内に突起2dを形成す
るようにして、貫通孔11d′と、長孔2c′の上端と
突起2dの間に図示しないボルト16を貫通させてナッ
ト17で締結しても、上述と同様の効果を得ることがで
きる。この場合、ピボット側取付面11bの上下方向の
長さは貫通孔11d′が形成可能であれば良いので、ピ
ボット側取付面11bを小さくすることが可能である。
【0017】また、上述の実施形態では、フランジ部1
1a及びピボット側取付面11bがピボットホルダ11
と一体に形成されていたが、図5に示すようにフランジ
部11aが一体に形成されたピボットホルダ11をブラ
ケット18のピボットホルダ固定面18aにフランジ部
11aを重ね、ねじ19の締結により固定し、ブラケッ
ト18に形成され長孔18bが設けられたピボット側取
付面18cをカウルトップアウタ2の車体側取付面2b
にボルト16とナット17を用いて固定するとともに、
カウルトップアウタ2に形成された開口2aの車両前方
側の端部をブラケット18に形成された断面コ字状の係
止部18dの内部に挿入して係止するようにしても、上
述と同様の効果を得られる上、従来から用いられている
ピボットホルダを利用できるため製品コストを抑制する
ことが可能となる。
【0018】なお、上述の実施形態では車両後方側にピ
ボット側取付面と車体側取付面を形成して取付を行なっ
ていたが、車両前方側にピボット側取付面と車体側取付
面を形成するようにしても、上述と同様の効果を得るこ
とができる。また、係止部を形成する事無く、ピボット
側取付面と車体側取付面の取付のみでピボットホルダと
カウルトップアウタを取り付けるようにしても良く、さ
れに、車両前方と車両後方の両方にピボット側取付面と
車体側取付面を形成して取り付けるようにしても上述と
同様の効果を得ることが可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、請求項1の本発明のワイ
パ取付構造によれば、ワイパピボットを軸支するピボッ
トホルダに固定され該ワイパピボットの軸方向と平行に
形成されたピボット側取付面と、車体構成部材に固定さ
れ該ピボット側取付面と平行な車体側取付面とを備え、
該ワイパピボットの軸方向に所定以上の荷重が加わった
際に該ピボット側取付面を該車体側取付面に沿って移動
可能にしたスライド部を介して取り付けられているの
で、ワイパピボットの軸方向に物体が衝突した際には、
ワイパピボットがピボット側取付面とともに車体側取付
面に沿って移動するので物体に加わる衝撃を低減するこ
とができる。
【0020】さらに、請求項2の本発明のワイパ取付構
造によれば、該車体側取付面及び該ピボット側取付面の
少なくとも一方に該ワイパピボットの軸方向に長軸が伸
びる長孔を形成するとともに、他方には貫通孔を形成
し、該長孔と前記貫通孔とに貫通軸を貫通させ、前記ピ
ボット側取付面を前記長孔の長軸方向の下方に移動可能
にしたスライド部を備えので、ワイパピボットの軸方向
に物体が衝突した際には、ワイパピボットが長孔に沿っ
て軸方向下方に移動するので物体に加わる衝撃を低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのワイパ取付構造に
かかる断面図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのワイパ取付構造に
かかるホルダブラケットを示す図であり、(a)は正面
図(図1のA方向から見た図)、(b)は側面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態としてのワイパ取付構造に
かかる作用を説明するホルダブラケットの図であり、
(a)は正面図(右半部のみ示す)であって(b)のB
−B矢視断面図、(b)は側面図である。
【図4】本発明の一実施形態としてのワイパ取付構造の
第1変形例を示す要部側面図である。
【図5】本発明の一実施形態としてのワイパ取付構造の
第2変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 カウル(車体構成部材) 2 カウルトップアウタ(車体構成部材) 2a 開口 2b 車体側取付面 3 カウルトップインナ 4 ウインドシールドガラス 6 ボンネット 8 ワイパ装置 9 ワイパリンク 10 揺動アーム 11 ピボットホルダ 11b ピボット側取付面 12 ホルダブラケット 12a フランジ部 12b 囲繞部 12c 貫通孔 12e スリット 13 ワイパピボット 14 ワイパアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兼川 洋一 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 日比野 達也 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D025 AA01 AB01 AC01 AD02 AE02 AE05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にワイパアームが取り付けられ他端
    に該ワイパアームを駆動するリンクが取り付けられたワ
    イパピボットを軸支するピボットホルダに固定され該ワ
    イパピボットの軸方向と平行に形成されたピボット側取
    付面と、車体構成部材に固定され該ピボット側取付面と
    平行な車体側取付面とを備え、該ワイパピボットの軸方
    向に所定以上の荷重が加わった際に該ピボット側取付面
    を該車体側取付面に沿って移動可能にしたスライド部を
    介して、該ピボット側取付面と該車体側取付面とが取り
    付けられていることを特徴とする、ワイパ取付構造。
  2. 【請求項2】 該車体側取付面及び該ピボット側取付面
    のうちの一方に該ワイパピボットの軸方向に延びた長孔
    を形成するとともに、他方には貫通孔を形成し、該長孔
    と該貫通孔とに貫通軸を貫通させ、該ピボット側取付面
    を該長孔の長軸方向の下方に移動可能にしたスライド部
    を備えたことを特徴とする、請求項1記載のワイパ取付
    構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005000641A1 (de) * 2003-06-30 2005-01-06 Robert Bosch Gmbh Scheibenwischvorrichtung, insbesondere für ein kraftfahrzeug
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