JPH05461Y2 - - Google Patents

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JPH05461Y2
JPH05461Y2 JP9518585U JP9518585U JPH05461Y2 JP H05461 Y2 JPH05461 Y2 JP H05461Y2 JP 9518585 U JP9518585 U JP 9518585U JP 9518585 U JP9518585 U JP 9518585U JP H05461 Y2 JPH05461 Y2 JP H05461Y2
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cowl
panel
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車用ワイパーの取付構造の改良に
関するものである。
(従来技術) 車室前壁を構成するダツシユパネルの上部は、
箱型断面のカウル部とされて、このカウル部にフ
ロントウインドガラスの下端部が支持されるよう
になつている。
ところで、前方衝突時において、後方への荷重
がフロントウインドガラスに作用すると、このフ
ロントウインドガラスが破損したり、フロントウ
インドガラスとカウル部との接着部が剥離してし
まうことになり、したがつてフロントウインドガ
ラスに対して後方荷重が極力作用しないようにす
ることが極めて重要となる。このため近時は、上
記カウル部を、いわゆるオープンカウル構造、す
なわちカウル部の上部が開口された非閉断面状と
して構成することが多くなつている。
一方、フロントウインドガラス用のワイパー装
置、より具体的には剛体部分としてのピボツト軸
部分は、通常前述したカウル部に配設されること
になる。そして、従来は、このワイパー装置を支
持するのに、特開昭58−183337号公報に示すよう
に、カウル部の底面および後面を構成するダツシ
ユアツパパネルの上端部より前方へ伸ばしてワイ
パーブラケツトを取付け、このワイパーブラケツ
トにワイパー装置を取付けるようにしていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来のように、ワイパー装
置をワイパーブラケツトを介してダツシユアツパ
パネルの上端部側に支持させた場合、カウル部を
オープンカウル構造としても、前方衝突時に、ワ
イパー装置がフロントウインドガラスに衝突して
しまい、フロントウインドガラスの破損防止上好
ましくなかつた。また、衝突時の後方への荷重が
ワイパーブラケツトを介してフロントウインドガ
ラス支持部に作用してしまい、フロントウインド
ガラスとカウル部との接着部が剥離するため、こ
の点においても好ましいものとはいえなかつた。
すなわち、一般に、前方衝突時にあつては、エン
ジンルーム内の剛体物、例えばエンジン本体やサ
ージタンクあるいは真空倍力装置などが後方へ変
位して、ダツシユパネルを後方へ変形させ、これ
に伴つて、ダツシユアツパパネルが下方へ向かい
つつ後方へ変形し、このようなダツシユアツパパ
ネルの変形に伴つて、特に剛体物であるピホツト
軸部分ガフロントウインドガラスの下端部(フロ
ントウインドガラスの下端支持部)に強く衝突す
ることになつていた。
したがつて、本考案の目的は、前方衝突時にお
いて、ワイパー装置がフロントウインドガラスの
下端部に対して衝突するのを防止すると共に、ワ
イパーブラケツトによるフロントウインドガラス
の下端支持部への荷重伝達を防止できるようにし
た自動車用ワイパーの取付構造を提供することに
ある。
(問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本考案にあつて
は、カウル部の前面を構成するカウルフロントパ
ネルに、ワイパー装置取付用のワイパーブラケツ
トを取付けるようにしてある。具体的には、車室
前壁を構成するダツシユパネルの上部にカウル部
が設けられ、このカウル部の底面および後面を構
成するダツシユアツパパネルと、 前記ダツシユアツパパネルの前端部に接合さ
れ、前記カウル部の前面を構成するカウルフロン
トパネルと、 前記ダツシユアツパパネルの上端部に構成さ
れ、フロントウインドガラスの下端部を支持する
ガラス支持部と、 前記カウルフロントパネル内側面のみに接合さ
れたワイパーブラケツトと、 前記ワイパーブラケツトに取付けられたワイパ
ー装置と、 を備えた構成としてある。
このような構成とすることにより、ワイパー装
置は、フロントウインドガラス下端部に対して前
後方向に大きな間隔をもつて配設することが可能
になる一方、前方衝突時には、ダツシユアツパパ
ネルが下方へ向かいつつ後方へ変形しても、カウ
ルフロントパネル側に支持されたワイパー装置
は、フロントウインドガラスの下端部下方へ向け
て変位されるので、このフロントウインドガラス
に対する直接の衝突が回避されると共に、ワイパ
ーブラケツトによるフロントウインドガラスの下
端支持部への荷重伝達も回避されることになる。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付した図面に基いて説
明する。
第1図において、車室AとエンジンルームBと
がダツシユパネル1により画成され、このダツシ
ユパネル1の上部には、箱型断面のカウル部2が
構成されている。
上記カウル部2は、ダツシユアツパパネル3と
カウルフロントパネル4とを備え、ダツシユアツ
パパネル3は、略L字型とされて、当該カウル部
2の底面および後面を構成している。すなわち、
ダツシユアツパパネル3は、ダツシユパネル1の
上端部に接合されて後方へ伸びる底壁部3aと、
この底壁3aの後端より上方へ伸びる後壁部3b
とを有している。そして、この後壁部3bの上端
部に一対の支持メンバ5が接合されて、この支持
メンバ5に対して、シール材6を介して、フロン
トウインドガラス7の下端部が着座、支持されて
いる。
前記カウルフロントパネル4は、その下端部が
ダツシユパネル1の上端部に接合されて、カウル
部2の前面を構成している。このカウルフロント
パネル4の上端部は、上に凸となるように断面ハ
ツト状部4aとされると共に、その上端は、後方
へ短く伸びる自由端4bとされている。すなわ
ち、カウル部2は、その上方が開口されたオープ
ンカウルとして構成されている。そして、上記カ
ウルフロントパネル4のハツト状部4aには、シ
ール部材8を介して、エンジンルームBの上壁を
構成する前開き式のボンネツト9が着座されるよ
うになつている。
前記カウルフロントパネル4の内側面には、ワ
イパーブラケツト10が接合されている。このワ
イパーブラケツト10は、ハツト状部4aを跨ぐ
ようにして、カウルフロントパネル4の縦壁部4
cと自由端4bとに接合されて、このハツト状部
4aと協働して閉断面を構成するようにされて、
その取付強度が十分に確保されている。このよう
なワイパーブラケツト10には、ワイパー装置W
が取付けられている。すなわち、ワイパー装置W
の左右一対のピボツト軸11(一方のピボツト軸
は図示略)が、ワイパーブラケツト10およびカ
ウルフロントパネル4の自由端4bを貫通した状
態で、該両者10,4bを挟む一対のボス部材1
2,13によつて、当該ピボツト軸11が回転自
在に取付けられている。そして、このピボツト軸
11の下端部には、カウル部2内に位置してアー
ム14が一体化され、このアーム14に対して、
図示を略すモータからの駆動用ロツド15およ
び、他方側のピボツト軸に対する連動用ロツド1
6が連結されている。
なお、実施例では、ワイパー装置Wがフルコン
シールドタイプとされている関係上、カウルフロ
ントパネル4と支持メンバ5との間の開口部分
が、プラスチツクやアルミニユム材などの強度的
に弱い部材からなるカウルグリル17により覆わ
れ(カウルグリル17はフロントウインドガラス
7には固定されていない)、このカウルグリル1
7上に、収納時におけるワイパーブレード18が
位置するようになつている。勿論、このワイパー
ブレード18は、ピボツト軸11の上端部11a
に取付けられたワイパーアーム(図示略)に保持
されているものである。
以上のような構成において、前方衝突した際に
は、第2図に示すように、ダツシユパネル1が後
方へ変形し、これに伴つて、ダツシユアツパパネ
ル3は、若干下方へ向かいつつ後方へ向けて変形
される。このとき、ワイパー装置W、特に剛体部
分となるピボツト軸11やその保持用ボス部材1
2,13は、元々正規の位置にあつては、支持メ
ンバ5との前後間隔がかなり大きく、しかも前方
衝突時には若干下方へ変位しつつ後方へ変位され
て、支持メンバ5すなわちフロントウインドガラ
ス7に対する衝突が防止される。これにより、ピ
ボツト軸11やボス部材12,13によるフロン
トウインドガラス7の破損が防止されると共に、
フロントウインドガラス7の剥離をも防止でき
る。
なお、ワイパーアームやカウルグリル17は
元々強度的に十分弱い部材なので、容易に折曲あ
るいは破損されて、フロントウインドガラス7に
対する損傷付与という観点からは実質的に無関係
とされる。
以上実施例について説明したが、ワイパー装置
Wは、その収納時に、ワイパーブレード18がフ
ロントウインドガラス7下端部上に位置するタイ
プのものであつてもよく、この場合は、カウルグ
リル17を無くして、ボンネツト9の後端部を延
長する等によりカウル部2の上方開口部を覆うよ
うにしてもよい。また、ダツシユアツパパネル3
は、その底壁部3aと後壁部3bとを別部材によ
り構成してもよい。
(実施例) 本考案は以上述べたことから明らかなように、
前方衝突において、ワイパー装置特に剛体部分と
なるそのピボツト軸部分がフロントウインドガラ
ス下端部に対して衝突するのを防止するようにし
たので、この前方衝突時におけるフロントウイン
ドガラスの破損防止ができると共に、ワイパーブ
ラケツトをフロントパネルに設けたためフロント
ウインドガラスの剥離をも防止できることから、
安全対策上効果的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す側面断面図。
第2図は前方衝突時における第1図に対応した部
分の側面断面図。 W……ワイパー装置、1……ダツシユパネル、
2……カウル部、3……ダツシユアツパパネル、
3a……底壁部、3b……後壁部、4……カウル
フロントパネル、5……支持メンバ、7……フロ
ントウインドガラス、10……ワイパーブラケツ
ト、11……ピボツト軸、18……ワイパーブレ
ード。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車室前壁を構成するダツシユパネルの上部にカ
    ウル部が設けられ、このカウル部の底面および後
    面を構成するダツシユアツパパネルと、 前記ダツシユアツパパネルの前端部に接合さ
    れ、前記カウル部の前面を構成するカウルフロン
    トパネルと、 前記ダツシユアツパパネルの上端部に構成さ
    れ、フロントウインドガラスの下端部を支持する
    ガラス支持部と、 前記カウルフロントパネル内側面のみに接合さ
    れたワイパーブラケツトと、 前記ワイパーブラケツトに取付けられたワイパ
    ー装置と、 を備えていることを特徴とする自動車用ワイパー
    の取付構造。
JP9518585U 1985-06-25 1985-06-25 Expired - Lifetime JPH05461Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9518585U JPH05461Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

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JP9518585U JPH05461Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

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JPS623358U JPS623358U (ja) 1987-01-10
JPH05461Y2 true JPH05461Y2 (ja) 1993-01-07

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JPS623358U (ja) 1987-01-10

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