JP2000324861A - 振動型アクチュエータおよび振動波駆動装置 - Google Patents

振動型アクチュエータおよび振動波駆動装置

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JP2000324861A
JP2000324861A JP11134486A JP13448699A JP2000324861A JP 2000324861 A JP2000324861 A JP 2000324861A JP 11134486 A JP11134486 A JP 11134486A JP 13448699 A JP13448699 A JP 13448699A JP 2000324861 A JP2000324861 A JP 2000324861A
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type actuator
excited
vibrating body
axis
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JP11134486A
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Takashi Maeno
隆司 前野
Kenjirou Takemura
研治郎 竹村
Takayuki Tsukimoto
貴之 月本
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Canon Inc
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】面倒な駆動制御を要することなく機械的構成で
所定の軸の周りに被駆動体を回転駆動させることができ
る多自由度の振動型アクチュエータを提供する。 【解決手段】中心軸線Zを含む直交する2つの面方向
(X、Y)の曲げ振動を励振可能とすると共に、軸線方
向に沿って伸縮する縦振動を励振可能とし、前記縦振動
と前記曲げ振動とに時間的位相差を持たせることによ
り、それぞれの曲げ振動の中立面に中心を有して円また
は楕円運動する駆動部hを有する振動体10を備えた、
前記振動体10に二面幅の面取り部f1 とf2 を設ける
ことにより、前記一方の曲げ振動の励振される振動系と
他方の曲げ振動の励振される振動系との固有振動数を異
ならせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多軸周りの振動を
生成する振動型アクチュエータおよび振動波駆動装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の多軸周りの振動を生成する多自由
度振動型アクチュエータとしては、例えば図2に示すよ
うなものが提案されている。
【0003】この多自由度振動型アクチュエータは、棒
状に形成された単一の振動体1により1つの球状回転体
cに直交する3軸を中心とした回転を与えることができ
るようにしたものである。
【0004】振動体1は、中間に位置する金属製の第2
の弾性体a2の両側に縦振動励起用の電気−機械エネル
ギー変換素子としての複数の圧電素子b1(圧電素子の
間に電極板d1が配置されている)と曲げ振動励起用の
電気−機械エネルギー変換素子としての複数の圧電素子
b2(圧電素子の間に電極板d2が配置されている)と
を配し、さらにその外側に回転体cとの接触部を有する
金属製の第1の弾性体a1と、第3の弾性体a3を配
し、ボルトeを第3の弾性体a3側から軸中心部に形成
された軸穴を通し、さらに第2の弾性体a2の軸中心部
に形成の軸穴を貫通して第1の弾性体a1の軸中心部に
形成のネジ穴に螺合し、ボルトeを締め付けることによ
り、電極板d1を間に配置した複数の圧電素子b1と薄
板で形成された支持部材fを第1の弾性体a1と第2の
弾性体a2の間に挟持すると共に、電極板d2を間に配
置した複数の圧電素子b2を第2の弾性体a2と第3の
弾性体a3の間に挟持し、全体として一体化している。
【0005】縦振動励起用の複数の圧電素子b1は、交
番信号を印加することにより、全体的に厚み方向に変位
するように構成され、例えば全面の分極領域が同極とな
るように形成されている場合には全面に交番信号を印加
し、あるいは直径部分を絶縁領域としてその両側での分
極方向を逆にしたものでは各分極領域に印加の交番信号
の極性を逆にすることにより振動体1にその軸方向での
変位の伸縮による縦振動が励起される。
【0006】また、複数の圧電素子b2は、図3に示す
ように、直径部分を絶縁領域としてその両側の領域での
分極処理の方向を逆とした構造で、例えば圧電素子b2
1とb22とはその絶縁領域をX軸方向(図2に示す)
に合わせ、また圧電素子b23とb24とはその絶縁領
域をY軸方向(図2に示す)に合わせるようにして配置
され、さらに振動検出用の圧電素子b25とb26は絶
縁領域をそれぞれX軸方向とY軸方向に合わせるように
配置されている。
【0007】これらの圧電素子の片面側(図中上方の
面)には上記絶縁領域を挟んで電極膜が形成され、裏面
(図中下方の面)側に全面に電極膜が形成されている。
そして、これらの圧電素子の間に電極板が配置されてい
る。
【0008】なお、図3において、各圧電素子は中心部
に孔部が描かれていないが、実際には軸孔が形成され、
前記ボルトeの挿通を可能としている。
【0009】圧電素子間に配される前記各電極板d1と
d2に供給される交番信号と、取り出される信号につい
て説明する。
【0010】圧電素子b21の上面に配置される電極板
と、圧電素子b22とb23との間に配置される電極板
と、圧電素子b24とb25との間に配置される電極板
は接地されている。
【0011】また、圧電素子b21とb22との間に配
置される電極板にはA相駆動用交番信号(asinω
t)が供給され、圧電素子b23とb24との間に配置
される電極板にはB相駆動用交番信号(bcosωt)
が供給される。
【0012】一方、圧電素子b26の裏面側に配置の電
極板は第3の弾性体a3及びボルトeに対して絶縁さ
れ、圧電素子b25とb26との間に配置の電極板とか
らY−Z平面での曲げ振動状態を検出する。同様にし
て、圧電素子b25とb26との間に配置された電極板
と圧電素子b24とb25との間に配置の接地された電
極板とからX−Z平面での曲げ振動の状態を検出できる
ようになっている。
【0013】縦振動用圧電素子b1に駆動用交番信号を
印加し、この駆動用交番信号に対して時間的位相を有し
て前記A相駆動用交番信号を圧電素子b21とb22に
印加すると、縦振動とX−Z平面での曲げ振動との合成
で、X軸周りの円または楕円運動が形成され、球状の回
転体cをX軸の周りに回転させる。また、縦振動用圧電
素子b1に駆動用交番信号を印加し、この駆動用交番信
号に対して時間的位相を有して前記B相駆動用交番信号
を圧電素子b23とb24に印加すると、縦振動とX−
Y平面での曲げ振動との合成で、Y軸周りの円または楕
円運動が形成され、球状の回転体cをY軸の周りに回転
させる。
【0014】さらに、A相駆動用交番信号とB相駆動用
交番信号とを位相差を有してそれぞれ圧電素子b21,
b22と、圧電素子b23,24に印加すると、両曲げ
振動の合成で、Z軸の周りに同様に円または楕円運動が
形成され、回転体cをZ軸の周りに回転させる。
【0015】なお、上記した異なる3方向の振動につい
ては、それぞれの振動系の固有振動数を略一致させてお
り、それぞれの圧電素子に印加する交番信号の周波数は
略同じ周波数としている。
【0016】したがって、これらの異なる3方向の振動
を組み合わせることにより、回転体cを3方向の自由度
を有して回転させることが可能となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、振動体1の
形状が軸対称形状に形成されていても、複数の弾性体
(a1〜a3)間に圧電素子、電極板、フレキシブルプ
リント基板を挟持して一体化するためにボルトeがねじ
込まれるネジ部や、挟持面等の剛性・密度の不均一部の
存在により、A相駆動用交番信号で励起されるsinモ
ードの振動と、B相駆動用交番信号で励起されるcos
モードの振動は縮退していない。
【0018】すなわち、圧電素子b21とb22とにA
相駆動用交番信号を印加した場合、理論上、振動体1は
圧電素子b21とb22との直径部の絶縁領域を境にし
てsinモードの振動が励起されるが、前記剛性・密度
の不均一部が存在すると、振動体1はこの剛性・密度の
不均一部の影響を受けて(理想的な)sinモードでの
振動が行われなくなる。また、その振動も、前記直径部
の絶縁領域を境にした方向のみだけに形成されず、他の
方向(前記直径部の絶縁領域に対してZ軸まわりにずれ
を有する方向)にも曲げ振動を形成してしまう。勿論、
この前記剛性・密度の不均一部の存在は、振動体1の圧
電素子b21とb22との直径部の絶縁領域を中立面と
した振動系(A相振動系と称す)における固有振動数に
理論上の値に対して差を与えることになる。圧電素子b
23とb24によって規定される振動体1の振動系(B
相振動系と称す)に対しても同様なことが生じる。
【0019】このため、被駆動物体である回転体cをX
軸の周りに回転させるために、縦振動用圧電素子b1に
駆動用交番信号を印加するとともに、A相駆動用交番信
号を曲げ振動用圧電素子b2の内の圧電素子b21とb
22にのみ印加した場合(B相駆動用交番信号を曲げ振
動用圧電素子b2の内の圧電素子b23とb24にのみ
印加した場合も同様)、以下のような問題が生じる。
【0020】1:A相振動系(B相振動系)に形成され
る曲げ振動は、剛性・密度の不均一部の影響を受けて理
論上の曲げ方向で振動せず、X軸とY軸の間に曲げ振動
の中立面を有するような振動となるので、縦振動との合
成により生じる駆動振動はX軸周りにおける円または楕
円運動(Y軸周りにおける円または楕円運動)ではな
く、X軸とY軸の間に回転軸を有する円または楕円運動
となり、回転体cを所定のX軸(Y軸)の周りに回転さ
せることができなくなる。ここで、曲げ振動の中立面と
は、振動体軸上の点が、曲げ振動により形成する面をい
う。
【0021】2:剛性・密度の不均一部の影響で振動体
1の縦振動方向における振動系の固有振動数とA相振動
系(B相振動系)との固有振動数に無視できない程の差
が生じると、両振動系の振動変位が一致しなくなり、駆
動にムラが生じたり、駆動できなくなることもある。
【0022】なお、このような駆動の不具合を解消する
ためには、振動検出用圧電素子b25とb26からの振
動をフィードバックして、A相駆動用交番信号(B相駆
動用交番信号)を制御すれば良いが、複雑な制御を要す
ることになる。
【0023】本出願に係る発明の目的は、面倒な駆動制
御を要することなく機械的構成で所定の軸の周りに被駆
動体を回転駆動させることができる多自由度の振動型ア
クチュエータおよび振動型駆動装置を提供しようとする
ものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する振動型アクチュエータの第1の構成は、弾性
体に配置された電気−機械エネルギー変換素子に交番信
号を印加することにより、中心軸線を含む直交する2つ
の面方向の曲げ振動を励振可能とすると共に、軸線方向
に沿って伸縮する縦振動を励振可能とし、前記3軸方向
の振動変位に時間的位相差を与えて円または楕円運動す
る駆動部を有する振動体を備えた振動型アクチュエータ
において、前記振動体に剛性不均一部を設けることによ
り、前記一方の曲げ振動の励振される振動系と他方の曲
げ振動の励振される振動系との固有振動数を異ならせた
ものである。
【0025】本出願に係る発明の目的を実現する振動型
アクチュエータの第2の構成は、上記第1の構成で、前
記剛性不均一部は、前記いずれか一方の曲げ振動を励振
させる前記電気−機械エネルギー変換素子の振動方向に
一致させたものである。
【0026】本出願に係る発明の目的を実現する振動型
アクチュエータの第3の構成は、上記第1または第2の
構成で、前記剛性不均一部は、前記軸心の周りに対し非
軸対称の形状により構成したものである。
【0027】本出願に係る発明の目的を実現する振動型
アクチュエータの第4の構成は、上記第1、第2または
第3の構成で、前記剛性不均一部は、1または複数の面
取り部により構成したものである。
【0028】本出願に係る発明の目的を実現する振動型
アクチュエータの第5の構成は、上記第1、第2または
第3の構成で、前記剛性不均一部は、特定の軸方向両側
に延びる棒状部材により構成したものである。
【0029】本出願に係る発明の目的を実現する振動型
アクチュエータの第6の構成は、上記いずれかの構成
で、前記一方の曲げ振動の励振される振動系の固有振動
数と、前記他方の曲げ振動の励振される振動系の固有振
動数との間に、前記縦振動の励振される振動系の固有振
動数が存在するものである。
【0030】本出願に係る発明の目的を実現する振動型
アクチュエータの第7の構成は、上記いずれかの構成
で、前記振動体と、前記振動体の駆動部に加圧接触する
接触体とを相対移動させるものである。
【0031】本出願に係る発明の目的を実現する振動波
駆動装置は、上記いずれかの構成の振動型アクチュエー
タを駆動源として有し、前記駆動源により1または複数
の被駆動体を駆動するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は本発
明の第1の実施の形態を示す。
【0033】本実施の形態の振動体10は、図2に示す
従来例と同様に、第1の振動体a10の上面に形成した
凹部11に、不図示の加圧機構を介して球状の回転体
(不図示)を加圧接触させ、縦振動用の複数の圧電素子
b1(図中、電極板と支持部材は省略)を第1の弾性体
a10と第2の弾性体a2との間に配置し、図3に示す
構成の曲げ振動用の圧電素子b2を第2の弾性体a2と
第3の弾性体a3との間に配置し、ボルトeを第3の弾
性体a3の軸心部に形成された軸孔を通して複数の圧電
素子b2,第2の圧電素子a2および複数の圧電素子b
1の軸孔を貫通し、第1の弾性体a10の軸心部に形成
のネジ孔にねじ込み、締め付けることにより各弾性体間
に複数の圧電素子b1,b2を挟持して一体化されてい
る。
【0034】本実施の形態において、曲げ振動用の複数
の圧電素子b2は、図3と同様に、振動体10の軸心に
対して互いに直交するX軸とY軸にそれぞれ絶縁部を一
致させるように配置されている。
【0035】本実施の形態の第1の弾性体a10は、軸
心の周りに形成された振動変位拡大用の周溝gよりも端
部側に駆動部hが形成されると共に、周溝gよりも軸中
央部側において対向する2面に面取り部f1 とf2 を形
成している。
【0036】本実施の形態において、2面幅の上記面取
り部f1 とf2 とは、軸心に対して対称に形成されてお
り、この面取り部f1 とf2 との対称面となる軸とし
て、曲げ振動用の圧電素子b2の配置方向(X方向また
はY方向)のいずれかに一致させている。
【0037】ここで、上記対称軸をY軸とすると、面取
り方向、すなわちY−Z平面を中立面とするB相振動系
の固有振動数はモーダル剛性が小さくなるため、X−Z
平面を中立面とするA相振動系の固有振動数に比べて振
動数がやや低くなる。
【0038】すなわち、軸対称の面取り部f1 とf2
より、振動体1におけるA相振動系とB相振動系とに
は、前述した剛性・密度の不均一性よりも遥かに大きな
剛性不均一性が与えられることになる。
【0039】しかもこの大きな剛性不均一性を与える面
取り部f1 とf2 とは、X軸またはY軸方向に方向が決
められている。
【0040】なお、従来例では、A相振動系とB相振動
系との固有振動数を略一致させるようにしていて、前述
した剛性・密度の不均一部がどこに発生するかは特定で
きるものではないので、この剛性・密度の不均一部の位
置に応じて曲げ振動の中立面の位置がX軸とY軸との間
に移動することになっていた。
【0041】しかし、本実施の形態のように、A相振動
系またはB相振動系の振動モードの振動方向に合わせて
面取り部f1 とf2 を形成することで、振動体10に前
述した剛性・密度の不均一部が生じていたとしても、一
方の振動系を励振させるための駆動信号により他方の振
動系が励振されるということがなくなり、特定の軸(X
軸またはY軸)を振動の中立面として振動体10が曲げ
振動する。
【0042】なお、本実施の形態の振動型アクチュエー
タは、上記のように、X軸周りとY軸周りに回転体cを
回転させるために、振動体10に縦振動と各曲げ振動と
を同時に駆動する必要があるので、A相振動系とB相振
動系と、振動体10の縦振動系の固有振動数とが大きく
異なることは望ましくない。
【0043】そのため、本実施の形態では、縦振動系の
固有振動数を、A相振動系とB相振動系の固有振動数の
間に設定している。
【0044】なお、面取り部f1 とf2 とは、周溝部g
の径部、駆動部h、ボルトeに設けても良く、またA相
振動系とB相振動系にネジ部等の剛性不均一性より遥か
に大きな剛性不均一性を付与する方法としては、上記の
面取り加工に限らず、穴を設けたりしても良く、さらに
は付加質量等を取り付けて、外形形状の軸対称性を阻害
することも可能である。
【0045】すなわち、軸対称形状の物体の固有モード
は、軸を含む直交した2つの面内方向に生じる。完全に
軸対称であると、2つの固有モードの生じる2つの面は
特定できない。一般には、かなり軸対称に近いので、2
つの固有モードが生じる2つの面を特定しにくい。そこ
で、非軸対称部を設けて強制的にA,B相の振動面を特
定するようにしている。
【0046】(第2の実施の形態)図4は本発明の第2
の実施の形態を示す。
【0047】本実施の形態の振動体は、第1の実施の形
態の振動体と基本的に同様に構成されていて、異なる3
方向の振動変位により、不図示の回転体に3自由度の運
動を与える振動型アクチュエータに用いられるもので、
第1の弾性体a20には、例えばX軸方向に沿って両側
に、振動体を不図示のケース等に支持させるための支持
棒iが固定されている。
【0048】したがって、この支持棒iは付加質量とし
ても機能し、振動体のA相振動系とB相振動系とに、ネ
ジ部等によって生じる剛性不均一性より遥かに大きな剛
性不均一性が、その剛性不均一性が特定して与えられる
ことになる。
【0049】(第3の実施の形態)図5は第3の実施の
形態を示す。
【0050】本実施の形態は、上記した第2の実施の形
態の振動体20の駆動部hに、円筒形の回転体30を不
図示の加圧機構を介して加圧接触させたもので、回転体
30の回転軸を例えばX軸に合わせるようにして配置し
ている。この場合、回転方向が固定されるが、回転体3
0の回転軸に一致して振動体20の駆動振動としての楕
円運動が形成されるので、不要な滑り、すなわち摩擦損
失なく駆動することができる。
【0051】なお、振動体20の一端部にのみ回転体3
を配置しているが、他端部も同様の駆動部として機能す
るので、一端部の回転体と直交する方向に固定軸を有す
るように円筒状の回転体を配置すると直交する2方向の
駆動が可能となる。
【0052】上記した第1、第2、第3の実施の形態に
示す振動型アクチュエータを駆動源として種々の形態の
被駆動体を駆動することができ、例えば第1、第2の実
施の形態の振動体では、不図示の球状の回転体に例えば
球心から放射方向外方に延びる軸部を設ければ、この軸
部により被駆動体をX、Y、Zの各軸周りの回転を与え
るマニュピレータとして用いることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、多自由度の振動型アク
チュエータを各軸周りに駆動する場合、所定の軸につい
ての回転のみを機械的な構成のみにより得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の振動体の斜視図。
【図2】従来の振動型アクチュエータの斜視図。
【図3】図2の曲げ振動用圧電素子の配置地状態を示す
分解斜視図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の振動体の斜視図。
【図5】本発明の第3の実施の形態の振動型アクチュエ
ータの斜視図。
【符号の説明】
1、10、20 振動体 11 凹部 30 回転体 a1、a2、a3、a10、a20 弾性体 b1、b2 圧電素子 c 回転体 d1,d2 電極板 e ボルト f 支持部材 f1 、f2 面取り部 g 周溝部 h 駆動部 i 支持棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 月本 貴之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5H680 AA00 AA06 BB01 BB16 CC02 DD01 DD15 DD23 DD27 DD37 DD40 DD53 DD66 DD72 DD83 DD88 DD92 DD95 FF04 FF11 FF12 FF30 FF33

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体に配置された電気−機械エネルギ
    ー変換素子に交番信号を印加することにより、中心軸線
    を含む直交する2つの面方向の曲げ振動を励振可能とす
    ると共に、軸線方向に沿って伸縮する縦振動を励振可能
    とし、前記3軸方向の振動変位に時間的位相差を与えて
    円または楕円運動する駆動部を有する振動体を備えた振
    動型アクチュエータにおいて、 前記振動体に剛性不均一部を設けることにより、前記一
    方の曲げ振動の励振される振動系と他方の曲げ振動の励
    振される振動系との固有振動数を異ならせたことを特徴
    とする振動型アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記剛性不均一部は、前記いずれか一方
    の曲げ振動を励振させる前記電気−機械エネルギー変換
    素子の振動方向に一致させたことを特徴とする請求項1
    に記載の振動型アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記剛性不均一部は、前記軸心の周りに
    対し非軸対称の形状により構成したことを特徴とする請
    求項1または2に記載の振動型アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記剛性不均一部は、1または複数の面
    取り部により構成したことを特徴とする請求項1、2ま
    たは3に記載の振動型アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記剛性不均一部は、特定の軸方向両側
    に延びる棒状部材により構成したことを特徴とする請求
    項1、2または3に記載の振動型アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記一方の曲げ振動の励振される振動系
    の固有振動数と、前記他方の曲げ振動の励振される振動
    系の固有振動数との間に、前記縦振動の励振される振動
    系の固有振動数が存在することを特徴とする請求項1、
    2、3、4または5に記載の振動型アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 前記振動体と、前記振動体の駆動部に加
    圧接触する接触体とを相対移動させることを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれかに記載の振動型アクチュエ
    ータ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の振
    動型アクチュエータを駆動源として有し、前記駆動源に
    より1または複数の被駆動体を駆動することを特徴とす
    る振動波駆動装置。
JP11134486A 1999-05-14 1999-05-14 振動型アクチュエータおよび振動波駆動装置 Pending JP2000324861A (ja)

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