JP2003102185A - 振動型アクチュエータおよび振動型駆動装置 - Google Patents

振動型アクチュエータおよび振動型駆動装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動体のための保持機構を特に要することなく
複数の振動体で1つの移動体を高出力で駆動できる多自
由度出力タイプの振動型アクチュエータを提供する。 【解決手段】略球体に形成された移動体401の両側に振
動体1aと振動体1bを配置し、振動体1aと1bは台座101に
浮遊保持すると共に、ばね102により夫々の振動体1aと1
bを移動体401に向けて加圧する。振動体1aと振動体1bが
移動体401に加圧接触する接触面は凹面に形成され、両
ばね102のばね力により移動体401は加圧保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動型アクチュエ
ータおよび振動型駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多自由度振動型アクチュエータ(超音波
モータ)としては種々のものが提案されており、以下に
説明する。 (第一の従来例)例えば日本ロボット学会誌(Vol.16,No.
8,pp87-94)に縦振動と横振動の縮退に基づく多自由度超
音波モータが提案されている。
【0003】この多自由度超音波モータは、単一の振動
体に固有振動数の等しい複数の固有振動を励振して、振
動体表面に3軸回りの楕円振動を生成して例えば回転体
(移動体)を3軸回りに回転させる。
【0004】このような単一の振動体で多自由度、例え
ば3自由度の駆動力を得る振動型アクチュエータの基本
的な構成としては、例えば棒状の振動体の一端部に凹部
を形成し、この凹部に球状の回転体の一部を嵌合し、加
圧機構により前記回転体を前記振動体に加圧接触させる
機械的構成を有し、一方、振動体には異なる3軸方向、
前記振動体の軸方向をZ軸とし、このZ軸に対し互いに
直交する2軸をX軸とY軸とすると、前記Z軸回りの回
転と、前記X軸回りの回転および前記Y軸回りの回転を
前記球形の回転体にそれぞれ与えることができるよう
に、前記振動体に振動変位の合成による駆動振動を発生
させるようにしている。
【0005】前記振動体は、例えば電気-機械エネルギ
ー変換素子としての圧電素子により、振動体に異なる3
方向の振動変位、例えばZ方向の振動(縦振動)、Z−
X平面での曲げ振動、Z−Y平面での曲げ振動が与えら
れ、前記2つの曲げ振動を時間的位相差を有して形成す
る事により、この2つの曲げ振動の合成振動で形成され
る駆動振動で前記球形の回転体を前記Z軸回りに回転さ
せる。
【0006】また、前記縦振動と前記Z−X平面でも曲
げ振動の合成振動で前記球形の回転体をY軸回りに回転
させる。
【0007】さらに、前記縦振動と前記Z−Y平面でも
曲げ振動の合成振動で前記球形の回転体をX軸回りに回
転させる。
【0008】以上は3自由度の回転動作を行う被駆動部
材について述べたが、Z軸回りの回転およびX,Y並進
動作についても同様に説明できる。
【0009】(第二の従来例)一方、図10に示すよう
に精密工学会誌Vol.61.No.9.1995 P1227-1230では、球
状の移動体302の周囲に複数の振動体301a、30
1b、301c、301dを配置して2自由度の駆動を
もたらす振動型アクチュエータが提示されている。振動
体301a,301b,301c,301dは円環形状
であり、球状の移動体302を対向して挟み込むように
振動体301a,301bによる第一の一対の振動体が
配置され、これと直交する位置に振動体301c,30
1dにより第二の一対の振動体が配置され、これら対と
なる振動体が移動体に独立した回転運動を生じさせて2
軸回りの回転運動をもたらす。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多自由度振動型アクチュエータには以下のような難点が
あった。 a:一個の被駆動部材が3自由度を持つための機械的な
保持機構。
【0011】例えば、3軸回りの自由度を維持するよう
に球状の移動体を保持する為の機構が必要であり、これ
は一般には複雑な構成となる、あるいは保持機構による
出力損失が生じる。 b:1つの振動体による出力の限界。
【0012】特に第二の従来例の場合、一方の一対の振
動体により移動体に回転運動を与えているとき、他方の
一対の振動体と移動体の間で強制的な動摩擦運動を生じ
てしまい、損失の増加を招いてしまう。
【0013】本出願に係る発明の目的は、被駆動部材で
ある移動体のための保持機構による出力損失を発生させ
ず、効率の良い、且つ複数の振動体で1つの移動体に運
動を発生させることで高出力の振動型アクチュエータお
よび振動型駆動装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本出願による発明の目的
を実現する振動型アクチュエータの第1の構成は、移動
体と、前記移動体に駆動部が加圧部材の加圧力により加
圧接触して該移動体を駆動する複数の振動体とを有し、
前記複数の振動体は、駆動部に少なくとも異なる3方向
の振動変位を発生させる振動発生手段を有し、且つそれ
ぞれの駆動部を介して前記移動体に付与される前記加圧
部材の加圧力が釣り合って前記移動体を保持する位置に
配置され、前記複数の振動体に形成される少なくとも異
なる2方向以上の振動変位の組み合わせにより前記移動
体を任意の方向に移動させることを特徴とする。
【0015】本出願による発明の目的を実現する振動型
アクチュエータの第2の構成は、上記第2の構成で、前
記振動体は、前記移動体を挟んで正対する位置に配置さ
れていることを特徴とする。
【0016】本出願による発明の目的を実現する振動型
アクチュエータの第3の構成は、上記第1の構成で、前
記振動体は、前記移動体の回りに3以上配置されている
ことを特徴とする。
【0017】本出願による発明の目的を実現する振動型
アクチュエータの第4の構成は、上記いずれかの構成
で、前記移動体は、少なくとも前記駆動部との接触面が
球面に形成されていることを特徴とする。
【0018】本出願による発明の目的を実現する振動型
アクチュエータの第5の構成は、上記第2の構成で、前
記移動体は、少なくとも前記駆動部との接触面が平面で
あることを特徴とする。
【0019】本出願による発明の目的を実現する振動型
アクチュエータの第6の構成は、上記第2の構成で、前
記移動体は円筒状に形成されていることを特徴とする。
【0020】本出願による発明の目的を実現する振動型
駆動装置の構成は、上記いずれかの構成の振動型アクチ
ュエータを駆動源として有し、前記駆動源により1また
は複数の被駆動体を駆動するようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1〜図5
は本発明の第1の実施の形態を示す。
【0022】図1は本発明の第1の実施の形態の形態を
示す主要部分の斜視図である。
【0023】1aおよび1bは円柱形状に形成された振
動体で、複数の圧電セラミックスの間に電極膜を形成し
て積層構造とした電気-機械エネルギー変換素子として
の積層型圧電素子(以下圧電素子と称す)3、および振
動体の支持を行うための支持部材204をその両側から
金属で形成された第1の弾性体201と第2の弾性体2
02で挟み、図2に示すようにボルト5により螺着を行
い一体化された構造となっている。
【0024】なお、本実施の形態において、電気-機械
エネルギー変換素子として積層型の圧電素子を用いてい
るが、1枚の圧電素子あるいは複数枚の圧電素子を重ね
あわせる構成であっても良い。
【0025】本実施の形態において、第1の弾性体20
1には、中心軸(Z軸)の回りに振動変位拡大用の周溝
201aが形成され、さらに周溝201aよりも先端側
の駆動部201bに、中心軸(Z軸)と同心にして例え
ば図2に示すように摩擦駆動を行うためのテーパ状の駆
動部201cが形成されている。
【0026】本実施の形態では、図1に示すように同一
構成の振動体1a,1bの2個を同一軸心上に一致させ
て用いており、各振動体1a,1bは台座101により
支持される。振動体1の支持部材102と台座101の
間にバネ部材102を挟み込み、ボルト部材等の固定部
材103により固定される。
【0027】ここで板形状の支持部材204は、台座1
01を構成する部材、および固定部材103には直接固
定されず、バネ部材102を介していることで振動体1
は図2のZ方向に加圧を受けている。台座101の構成
は図1に示すように、平面矩形上の台盤の四隅に支持柱
を固定し、短辺側に設けられた対向する支持柱でそれぞ
れ振動体の支持部材を浮遊支持するものに限定されるも
のではない。
【0028】移動体401は略球状に形成されており、
外部への出力伝達部材410が一体化されている。
【0029】振動体1aと1bはそれぞれの摩擦駆動部
201cが移動体401の外周面と接し、かつおのおの
の中心軸(Z軸)が同一軸線上に重なるように配置され
る。
【0030】既に述べたように、各振動体はバネ部材1
02の加圧力を受けており、この作用により移動体40
1は振動体101aと101bで両側から加圧接触さ
れ、振動体1の摩擦駆動部201cのテーパ形状と合わ
せて移動体401を保持する構造となっている。
【0031】図3は本実施の形態の振動型アクチュエー
タの構造および駆動原理を示している。
【0032】円柱形状の振動体1は、中央付近に第1の
弾性体201と第2の弾性体202により挟持固定され
ている圧電素子3により弾性振動を行う。なお、図3
(b),(c),(d)にそれぞれ示すのはZ,X,Y
方向の変位の軸方向(Z)分布である。
【0033】即ち、Z方向の振動変位Wzは、中心に1
個の節を持つ縦振動(軸方向に伸び縮みする振動)であ
る。また、X方向の振動変位Wxは3個の節を持つ曲げ
振動である。Y方向の振動変位WyもWxと同様、3個
の節を持つ曲げ振動である。
【0034】ここで、振動変位Wzと振動変位Wxを時
間的位相差が90度となるように発生させると、振動体
1の端部付近、例えば201c部にY軸回り(X−Z平
面内)の楕円または円運動が形成される。
【0035】振動変位の時間的位相差を逆にすると(−
90度にすると)、第1の回転体401は逆向きに回転
する。
【0036】振動の組み合わせを変えて、振動変位Wz
と振動変位Wyを時間的位相差が90度となるように発
生させると振動体1の201c部付近にX軸回り(Y−
Z平面内)の楕円または円運動が形成される。
【0037】同様に振動の組み合わせを変えて、振動変
位Wxと振動変位Wyを時間的位相差が90度となるよ
うに発生させると振動体1の201c部付近にZ軸回り
(X−Y平面内)の楕円または円運動が形成される。
【0038】このような作用をなす振動体を用いた本実
施の形態における振動体の駆動方法を図4を用いて説明
する。
【0039】座標軸を図4のように示し、移動体401
をY軸について時計回りに回転運動させる場合について
示す。
【0040】振動体1aについて振動変位Wzが振動変
位Wxに対して時間的位相差が90度遅れるように振動
変位Wz及びWxを発生させると、振動体1の端部付
近、例えば201c部の挙動は図4のように楕円運動と
なる。この201c部と接触する移動体401の−Z側
に対して−X方向に運動する力を与える。
【0041】同様に振動体1bについて、振動変位Wz
が振動変位Wxに対して時間的位相差が90度遅れるよ
うに振動変位Wz及びWxを発生させると、振動体1の
端部付近、例えば201c部の挙動は図4のように楕円
運動となる。この201c部と接触する移動体401の
Z側に対してX方向に運動する力を与える。これら2つ
の振動体1aおよび1bが移動体401に与える力の合
力により、移動体401はY軸について時計回りの回転
運動を行う。
【0042】各振動体に発生させる振動変位Wzと振動
変位Wxの時間的位相差を逆の関係とすると移動体40
1はY軸について反時計回りの回転運動を行う。
【0043】同様に、各振動体1に振動変位WzとWy
を発生させる事で移動体401にX軸回りの回転運動を
得られ、振動変位WxとWyを発生させる事で移動体4
01にZ軸回りの回転運動が得られる。
【0044】振動体1と振動体1bは同一の構成である
ので同一の性能を持つ。このような2つの振動体が同じ
発生力を持つように各々の振動変位Wxを等しくし、同
時に振動変位Wzを等しくするように駆動を行う事で移
動体401には偶力が作用するので移動体401は移動
体自身の中心軸を回転中心として回転運動を行う。よっ
て移動体401を保持する機構は不要となる。
【0045】以上はX,Y,Z軸回りの回転運動につい
て説明したが、回転運動の方向はこれらに限定しない。
振動変位Wx,Wy,Wzを適当に組み合わせる事で任
意の方向の回転運動を実現する。
【0046】振動体1の個数はこれまでに示した形態に
限定しない。図5は本実施の形態の振動型アクチュエー
タの他の形態について示した斜視図である。第1の振動
体1a、第2の振動体1b、第3の振動体1cは移動体
401の回転中心を含む平面状に略120°間隔で配置
されている。この構成以外は図1の形態で示したものと
同様であり図中記載及び説明は略す。3つの振動体1
a、1b、1cの発生力を1つの移動体401に与える
ことで簡単に振動型アクチュエータの高出力を実現す
る。
【0047】なお、本実施の形態では振動体を略120
°間隔で3個配置しているが、振動体の個数、配置方法
はこれに限定されるものではなく、4つ以上の振動体の
長手軸が移動体401の回転中心と略一致するように配
置する事も可能である。
【0048】(第2の実施の形態)図6は本発明の第2
の実施の形態の形態を示す主要部分の斜視図である。
【0049】1c及び1dは四角柱形状に形成された振
動体で、同一形状である。振動体1c,1dは、金属で
形成される弾性体205の長辺を持つ面に圧電素子板4
a〜4dを接着等により接着して一体化した構造であ
り、弾性体205には振動体の支持を行う支持部材20
4が形成される。
【0050】振動体の一端部である駆動部205aと接
触する移動体402の接触部402aは略平面状に形成
され、振動体1c,1dと対向して配置し、加圧接触さ
れる。
【0051】振動体1c,1dと移動体402間の加圧
接触方法、振動体の保持方法等は図1に示した第1の実
施の形態の形態に準ずるので説明は略す。
【0052】図7に振動体1c,1dの動作原理を示
す。
【0053】振動体を構成する弾性体205のXZ面に
は圧電素子板4a,4bが配置され、YZ面には圧電素
子板4c,4dが配置され、これら圧電素子板の逆圧電
効果により振動体は弾性振動を行う。
【0054】これら圧電素子板4a,4b,4c,4d
に同位相の交流駆動信号を印加すると、振動体1c,1
dは中心に1個の節を持つ縦振動を発生し、図7(b)の
ようにZ方向の振動変位分布Wxを発生する。
【0055】そして、圧電素子板4c、4dに印加する
交流駆動信号はそのままとし、圧電素子板4a,4bに
逆位相の交流駆動信号を印加すると、振動体1c,1d
は3個の節を持つ曲げ振動を発生し、図7(c)のように
X方向の振動変位分布Wxを発生する。
【0056】同様に、圧電素子板4a、4bには上記し
た逆位相の交流駆動信号を印加したまま、圧電素子板4
c,4dに逆位相の交流駆動信号を印加すると、振動体
1c,1dは3個の節を持つ曲げ振動を発生し、図7
(d)のようにY方向の振動変位分布Wyを発生する。
【0057】これら3つの異なる振動の合成により、移
動体402の駆動が行われる。
【0058】振動変位Wzと振動変位Wxを時間的位相
差が90度となるように発生させると、振動体1c,1
dの駆動部205aにY軸回り(X−Z平面内)の楕円
または円運動が形成され、移動体402をX方向に駆動
する作用をなす。
【0059】振動の組み合わせを変えて、振動変位Wz
と振動変位Wyを時間的位相差が90度となるように発
生させると、振動体1c,1dの駆動部205aにX軸
回り(Y−Z平面内)の楕円または円運動が形成され、
移動体402をY方向に駆動する作用をなす。
【0060】同様に振動の組み合わせを変えて、振動変
位Wxと振動変位Wyを時間的位相差が90度となるよ
うに発生させると、振動体1c,1dの駆動部205a
にZ軸回り(X−Y平面内)の楕円または円運動が形成
され、移動体402をZ軸回りに回転駆動する作用をな
す。第1の実施の形態と同様に、振動体1c,1dの発
生力を合成する事で、移動体402はX方向,Y方向及
びZ軸回りの運動を行う。運動方向はこれらに限定され
ず、振動の組み合わせにより任意の運動を発生する。
【0061】(第3の実施の形態)図8は本発明の第3
の実施の形態の形態を示す主要部分の斜視図である。基
本的な構成は図1に示した第1の実施の形態の形態に準
じている。ただし移動体403は図8中に示したY方向
に中心軸を持ち、略円筒形状の接触部403aが形成さ
れている。
【0062】第1の弾性体1eと第2の弾性体1fと
は、共に先端付近にY軸方向に例えば図9に示すように
凹状に形成された駆動部206cが配置している。
【0063】第1の弾性体1eと第2の弾性体1fに形
成された駆動部206cは筒形状に形成された移動体4
03の外周部である接触部403aに加圧接触される。
【0064】上記した第1あるいは第2の実施の形態の
形態で説明したのと同様の作用により、移動体403は
Y方向への移動及びY軸回りの回転運動を行う。
【0065】なお、上記した第1の実施の形態、第2の
実施の形態の多自由度の振動型アクチュエータは高出力
を容易に発生しうるので、例えばXYステージの駆動、
監視カメラの雲台、ロボットハンドの関節部の駆動源と
して用いる事ができる。
【0066】また、この多自由度の振動型アクチュエー
タを駆動源として被駆動体を駆動する振動型駆動装置と
しては、上記した用途に限定される事はなく、3つの自
由度を任意に選択して駆動できるようにしたものに適用
する事ができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
機械的な保持機構を持たずに複数の自由度を持つ移動体
の駆動を可能とした。また、複数の振動体により移動体
を駆動する事で高出力の多自由度振動型アクチュエータ
を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の形態を示す斜視
図。
【図2】図1に示す振動体の側断面図。
【図3】図1に示す振動体であり、(a)は斜視図、
(b)、(c)、(d)は振動変位分布を示す図。
【図4】第1の実施の形態の駆動イメージ図。
【図5】第1の実施の形態の変形例を示す斜視図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の形態を示す斜視
図。
【図7】図6に示す振動体であり、(a)は斜視図、
(b)、(c)、(d)は振動変位分布を示す図。
【図8】本発明の第3の実施の形態の形態を示す斜視
図。
【図9】図8の振動体の側断面図。
【図10】従来の多自由度振動型アクチュエータを示す
斜視図。
【符号の説明】
1…振動体 4…圧電素子 401、402,403…移動体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体と、前記移動体に駆動部が加圧部
    材の加圧力により加圧接触して該移動体を駆動する複数
    の振動体とを有し、前記複数の振動体は、駆動部に少な
    くとも異なる3方向の振動変位を発生させる振動発生手
    段を有し、且つそれぞれの駆動部を介して前記移動体に
    付与される前記加圧部材の加圧力が釣り合って前記移動
    体を保持する位置に配置され、前記複数の振動体に形成
    される少なくとも異なる2方向以上の振動変位の組み合
    わせにより前記移動体を任意の方向に移動させることを
    特徴とする振動型アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記振動体は、前記移動体を挟んで正対
    する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に
    記載の振動型アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記振動体は、前記移動体の回りに3以
    上配置されていることを特徴とする請求項1に記載の振
    動型アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記移動体は、少なくとも前記駆動部と
    の接触面が球面に形成されていることを特徴とする請求
    項1から3のいずれかに記載の振動型アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記移動体は、少なくとも前記駆動部と
    の接触面が平面であることを特徴とする請求項2記載の
    振動型アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記移動体は円筒状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の振動型アクチュエー
    タ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の振
    動型アクチュエータを駆動源として有し、前記駆動源に
    より被駆動体を駆動するようにしたことを特徴とする振
    動型駆動装置。
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