JPH05115183A - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JPH05115183A
JPH05115183A JP3272680A JP27268091A JPH05115183A JP H05115183 A JPH05115183 A JP H05115183A JP 3272680 A JP3272680 A JP 3272680A JP 27268091 A JP27268091 A JP 27268091A JP H05115183 A JPH05115183 A JP H05115183A
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vibration
vibrator
ultrasonic motor
driving
bending
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貴之 月本
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/106Langevin motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/22Methods relating to manufacturing, e.g. assembling, calibration

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 棒形状に形成された振動子の固有振動の方向
を一意的に決定し、圧電素子による駆動効率の上昇を図
ることを目的とする。 【構成】 振動子の上部側の振動子構造体10には、振
動変位を大きくするための周溝10cを形成し、この周
溝10cの上部及び下部に切欠き部12、13を2面取
りの状態で夫々形成する。そして、この切欠き部に直交
する2直線に合わせるようにして、駆動用のPZT1と
PZT2とを取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電素子(PZT)等
の電気−機械エネルギー変換素子に電気エネルギーを供
給することにより、電気−機械エネルギー変換素子をそ
の厚み方向両側から挟持固定する、たとえばペンシル型
の振動体を屈曲振動させ、その該振動体表面粒子を円ま
たは楕円運動させることで、これに押圧した移動体を摩
擦駆動する超音波モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の棒状超音波モータの振動子は、図
2および図3に示すように、A相、B相の2組の駆動用
PZT1、2、およびセンサー用PZT3を鉄系、銅
系、またはアルミ系等の減衰の少ない金属等でできた振
動子構造体4、5にて挟み込んで締結用のボルト(不図
示)にて挟持固定し、かつ全体の形状が軸対称形状とな
るように構成し、これにより振動子が縮退状態、つまり
同形の、同一の固有振動数である直交した2つの屈曲固
有振動モードを有するようにする。なお、d1〜1d6
は電極板を示し、A相PZT1にはa1 sinωtの駆
動信号が供給され、B相PZT2にはa2 cosωtの
駆動電圧が供給される。
【0003】したがって、A相とB相の2組のPZT間
の位置的位相差を90度に保っておけば、振動はPZT
の加振力の方向に発生する。つまり2つの振動は、90
度の位置位相差をもって発生する。
【0004】またこれら駆動用PZTに与える交流電界
の時間的位相差を90度に保っておけば、振動の時間的
位相もほぼ90度に保たれる。さらに各々に加える交流
電界の強さを調整することで両振動の振幅は等しくな
る。
【0005】この結果、振動子上の表面粒子は、軸に直
交する平面内で円運動を行い、これに押圧された移動体
は摩擦駆動されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、棒状超音波
モータは軸対称形状になるよう構成するが、現実には加
工誤差・ネジの存在等により、完全な軸対称形状はでき
ず、また材料物性不均一、挟持圧ムラ等の影響もあるた
め、モードの縮退は解け、直交する固有モードの方向は
各々一意に決まり、両固有振動数は異なってしまう。
【0007】しかもこの原因が前述の如く不確定なもの
であるから、その方向を予め知ることはできない。
【0008】このような現象は、駆動用PZTの配置さ
れる方向と、この一意的に決まる振動方向とが往々にし
て異なっている為、以下のような問題点が生じていた。
【0009】例えば、図4に示すように直交配置される
A相、B相PZTの配置方向A、Bに対し、固有振動の
方向がAΩ、BΩとΔΩずれているとする。
【0010】このとき、A相PZTaにより、ずれ量Δ
Ωに応じてAΩ方向とBΩ方向の2つの振動(定在波)
が励起される。
【0011】ところで、加振力に対する変位の応答位相
は図6に示すように、固有振動数付近で大きく変化する
ため、AΩ方向とBΩ方向の固有振動数が異なっている
場合、同図の(A)に示すように、A相PZT1によっ
て励起される2方向の振動位相は異なり、この位相差を
ΔΦとする。
【0012】このとき、励起振動変位の、AΩ方向成分
をa×sin(ωt)とすると、BΩ方向はb×sin
(ωt+ΔΦ)となる。
【0013】一方、B相PZT2に、A相PZT1に加
えた交流電界とΔΨ位相のずれた交流電界を加えると、
同様に2方向の振動(定在波)が励起され、AΩ方向お
よびBΩ方向は、各々b×sin(ωt+ΔΨ)、a×
sin(ωt+ΔΦ+ΔΨ)となる。尚、a:b=co
sΔΩ:sinΔΩである。
【0014】ここで、たとえばΔΦ+ΔΨ=90deg
となるようΔΨを設定したとき、A相PZT1によるA
Ω方向振動成分と、B相PZT2によるBΩ方向振動成
分が重畳されたものは進行波を形成し、振動子表面粒子
は軸に直交する平面内で円運動をするが、残る2方向の
振動成分は(ΔΨ−ΔΦ)であり、上記が満足されるよ
うにΔΨを設定したとき、(90+2ΔΦ)degの時
間的位相差を持つため、両者を合成しても、円運動には
成らない。この運動は、移動体の摩擦駆動には寄与せ
ず、余分な振動エネルギーとしてモータのエネルギー損
失となってしまい、結果としてモータ効率の低下を招く
ことになる。
【0015】この事情は前記の設定位相差ΔΨを幾つに
設定しても解消できず、振動子表面粒子の運動を円運動
のみとする事はできない。
【0016】以上の問題点を解決するためには、PZT
の電極パタ−ンの配置により意図した方向のみの振動が
励起されればよい。即ち、ΔΩ=0で、A相PZT1に
よってA方向の振動のみ、B相PZT2によってB方向
の振動のみを励起すればよい。
【0017】そのためには、加工誤差等により直交する
2つの振動モードの位置が変化せず固定したものであれ
ば良い。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を解決する
ための超音波モータの一例は、棒状弾性体に配置された
電気−機械エネルギー変換素子に交流電界を印加するこ
とによって、棒状弾性体の軸を含む直交する2つの面方
向に屈曲振動を励振させ、かつ適当な時間位相差を持た
せることにより、振動体の表面粒子に円運動を行わしめ
る振動子と、振動体に押圧されて摩擦駆動される移動体
とを有する超音波モータにおいて、該2つの屈曲振動の
固有振動数が異なることを特徴とする
【0019】
【作用】上記した超音波モーターは、棒状の弾性体の2
組の屈曲振動を利用し、この二組の振動は、軸を含む直
交する2つの面方向のものである。
【0020】そしてこの屈曲振動によって、図9に示す
ように、振動子端面における移動体との接触位置におい
て、軸方向(Z1 )および径方向(R1 )変位成分を持
つことになる。この分布は、全周において山一つ。谷1
つの1波である。
【0021】したがって、2組の振動の位置位相差は9
0度である。また、両PZTに印加する交流電界に適当
な時間位相差を与えれば、2組の振動の時間位相差を9
0度とすることができる。
【0022】ここで、両交流電界の強さを調節すること
で、各屈曲振動の振幅の大きさを等しくすることがで
き、このとき、振動子端面上の各振動子表面粒子は円運
動を行う。
【0023】したがって、2組の屈曲振動のモード
(形)が、端面以外の部分、特に図7に示すように、軸
方向における径方向の変位分布等が完全に一致している
必要はない。
【0024】ところで、図1に示すように、円柱断面を
有する棒状弾性体に2面取り等を施したとき、振動子の
曲げ1次振動モードは図6に示す2方向の直交したモー
ドとなる。そして、このモードの方向は2面取りの方向
に一致したものと、これに直交した方向に安定したもの
で、微少な加工誤差等に影響されない。
【0025】したがって、これに一致した方向にPZT
を配せば、前述の2組の90度位相差を持った振動を安
定に得ることができる。
【0026】
【実施例】図1は本発明による超音波モータの第1実施
例を示す振動子である。
【0027】10,11は円柱形状の振動子構造体で、
図2に示す従来例と同様にA相PZT1とB相PZT
2、振動を検出するセンサー用PZT3、および電極板
を介装した状態でこれらを不図示の締結ボルトを介して
挟持固定している。
【0028】図中上部側の振動子構造体10は、不図示
の移動体に対して上面で接触し、該移動体を摩擦駆動す
る。その際、この振動子構造体10の変位を大きくする
ために断面凹形状の周溝10cを形成している。ここま
で述べた形状は、従来の振動子形状と同様であるが、本
実施例ではこの周溝10cの上部に面取り部12を対向
して形成し、A相PZT1は図6に示すように、この2
面取り面に直交したモード(r1方向)を励起するた
め、図3に示した電極パタ−ン境界部と振動子に施され
た面取り面は図8に示すような位置関係としている。ま
た、B相PZT2はこれに直角の方向(r2方向)に配
置している。なお、本実施例の振動子構造体10には、
周溝10cの下部に上記した面取り部12と同じ位置位
相に切欠き部13を形成している。
【0029】本実施例において、振動が発生している
時、面取り部12では歪みが小さく変位が大きい。した
がって、面取りの存在によって、この振動モードの歪エ
ネルギー分の減少量より運動エネルギー分の減少量のほ
うが大きい為、r1方向の固有振動数は上がる。一方、
切欠き部13ではその逆である。また、r2方向の固有
振動の変化の度合いは、両面取りの影響ともr1方向で
のものと比べ小さい。
【0030】そこでこの性質を利用し、各々の面取り量
を変化することで、両固有モードの振動数差を調整する
ことができる。
【0031】図1に示す振動子は全長17.7mm、直
径10mm、凹部直径6mmで、また面取り部12は面
取り深さ0.4mm、切欠き部13は面取り深さ1.2
5mm、面取り長さ2.05mm、構造体材料はBs
で、両固有振動数は、r2方向が41.54KHz、r
1方向が41.50KHzで、やや異なったものとなっ
ている。
【0032】また、r1方向振動の径方向変位分布とr
2方向振動の径方向変位分布を図7の(A)、(B)に
示す。これより両モードはやや異なっていることが分か
るが、図9に示すように、振動子端面の移動体との接触
部における両モードの変形角度差(Z1 とR1 の成す角
の差)は0.6度と小さく、これがモータ性能に与える
影響は非常に小さい。
【0033】以上のように非軸対称断面部を有する振動
子とすることで、直交する2つの屈曲振動は、面取りの
方向に対して一意に決めることができる。
【0034】また、この面取り部および切欠き部が振動
子全体に与える非軸対称性は、加工誤差等により発生す
るものより、極めて大きいため、振動方向の個体差は無
くなる。
【0035】したがって、この方向に合わせて2組の駆
動用PZTを配置することで、必ず各1組のPZTが1
つのモードを励起することになる。
【0036】さらに、どちらかの方向に合わせて検出用
PZTを配すことで、必ずその方向のみの振動情報が得
られる為、A相PZT1又はB相PZT2への印加電圧
とセンサー用PZT3の出力電圧との位相検知により常
に周波数を調整し、常に共振状態を維持できる。なお、
センサー用PZT3の配置の方向は、A相PZT1又は
B相PZT2のいずれの方向でも良いが、一般には、固
有振動数の高い方のモードに合わせる。
【0037】この理由は、超音波モータ振動子の振幅−
周波数特性が、図5の(B)に示したような非線形性を
有するからで、共振周波数より高周波側でなだらか、低
い方で急峻であるため、前述の設定位相をサ−チする
際、一般に高周波側から掃引する。
【0038】このとき、前記検出位相差が規定値(90
deg)となったときの周波数が、もう一方の振動モー
ドの共振周波数より高い側にずれていたほうが、ずれて
いることによるもう一方の非検出側の振動モードの振幅
の低下がすくなくてすむからである。
【0039】つまり、固有振動数の低い方のモードの周
波数で駆動した場合、他方の振動モードにおいては共振
点より低い周波数にあたり、その周波数特性より極めて
小さい振幅となってしまうからである。このとき合成さ
れる振動による振動子表面粒子の運動は直線状であり、
移動体を効率よく摩擦駆動できない。
【0040】以上により、モータ性能の個体差の少な
い、また移動体の回転方向によるモータ性能バラツキの
少ない振動子を提供することができる。
【0041】一方、図17の(A)に示すように、両振
動モードの固有振動数差がΔfあるため、A相PZTと
B相PZTに対し、同一周波数の交流電界を印加する
と、これに対する振動変位の応答位相は異なるため、従
来のように2相の交流電界の位相差を90度としても、
結果的に振動子に発生する機械振動の位相差は90度に
はならない。この結果、モータ効率は悪化することにな
る。
【0042】したがて、上記の応答位相差遅れを考慮し
て2相間の印加交流電界に位相差を設定する必要があ
る。
【0043】具体的には、Δfの周波数差に対応する位
相ずれ量を実験等により求め、その結果図17の(B)
に示すように、Δθの応答位相遅れを有するとき、A方
向印加交流電界をΔθ分進めて、B方向印加交流電界に
対して、(90+Δθ)度、または(−90+Δθ)度
の位相差を与えて印加することが望ましい。
【0044】このことから、常に両方向の振動変位は共
に大きく、また位相差は90度または−90度となるた
め、モータ性能の個々によるバラツキは減少し、また効
率の良いモータが得られる。
【0045】なお、上記した寸法および固有振動数にお
いて、2方向の応答位相差Δθは10〜30度であっ
た。
【0046】また、上記した図1に示す形状の振動子に
限らず、センサー用PZTによって固有振動数の高低を
検出し、高い方の固有振動数によって駆動するようにし
ても良い。
【0047】上記した本実施例の説明は、モータ効率の
向上を図ることについて述べたが、図1に示す形状に振
動子を形成することにより、「鳴き」の発生を防止でき
る効果も有する。
【0048】棒状に形成されたペンシル型の超音波モー
タにおいて、駆動中に鳴きを発生することがある。この
現象は、例えばカメラ等に使用した場合に耳障りであ
り、その防止を発生する必要がある。
【0049】鳴きの発生時にモータから発生している振
動成分をマクロフォンにより採取し、FETアナライザ
ーにて分析した結果を図18に示す。
【0050】可聴域周波数(20KHZ 以下)にある振
動スペクトルaが鳴きである。振動スペクトルbはモー
タ駆動用振動成分であり、振動成分dはその2倍の周波
数である。この成分は摩擦、接触等を主原因とする駆動
中振動子の有する振動非線形性によるもので、常に発生
する。
【0051】次に、振動スペクトルcの成分は振動子の
固有振動で、このモードを図3を用いて説明する。図3
の(A)は、振動子の平面図、図3の(B)は振動子軸
を含む平面で切った断面図で、点線は振動変位分布を示
している。図19の(B)に示すように、振動子は振動
子の軸上に存在する周溝10cよりも上部の部分のみが
曲げ変形する固有振動モードである。
【0052】また、移動体と接触する半径r0 における
周上の軸方向変位分布を図20に示す。これにより、周
上2次の正弦波状変位分布をもつ振動であることが理解
される。そして、振動スペクトルaの周波数は振動成分
cとdの差周波数であり、固有振動cの発生により生じ
ている。したがって、この発生を抑えれば鳴きの発生を
防止することができることになる。
【0053】一方、振動子や移動体等の形状やモータ負
荷、振動子の振幅等のモータ駆動条件等を変化させる
と、前述の振動モードではなく、図21に示すような棒
の2次の屈曲振動等が発生することもあり、この固有振
動数をc2 とする。
【0054】ところで、上記周波数の関係により、振動
成分c、c2 等鳴きの原因となる振動モードの固有振動
数を、振動成分bやdと20KHZ 以上(可聴域外)離
れた振動子とすることも考えられるが、この方法では振
動子の形状、駆動周波数等が著しく制限され、振動成分
cやdの発生する現象そのものは防止されないため、駆
動振動検出用PZT3に上記振動成分が重畳され振動制
御上問題となることもあった。
【0055】そこで、振動成分c、c2 の振動の発生を
防止することで、鳴きである振動スペクトルaの発生の
除去を図ることとした。
【0056】ところで、これらのエネルギー源を考えて
みると、駆動用交流信号にこれらの周波数成分は含まれ
ず、モータ駆動中にしか発生しないことより、摩擦力で
あると考えられる。
【0057】現実に、超音波モータは、移動体と振動子
の接触面において、滑り、つまり相対速度差を伴いなが
らモータ駆動を行っていることが、近年、測定・解析等
で確認されている。また、鳴きの発生原因となる振動c
やc2 は進行波であった。
【0058】以上より、上記相対速度差を相殺するよう
な振動、つまり接触部において円または楕円運動するよ
うな振動が自励的に発生していると考えられる。
【0059】実際、振動cやc2 の進行波の発生により
振動子表面粒子は円または楕円運動をする。また、この
ような現象はカメラレンズAF駆動用の円環型超音波モ
ータにおいても確認されている。(1990 春季応用
物理学関係連合大会、講演予稿集、29P−Z−6
等)。
【0060】したがって、鳴きの発生を防止するために
は、振動子の移動体との接触面における表面粒子が楕円
運動をする可能性のある振動モード、つまり本構成の超
音波モータにおいては振動子接触面がその面外に変位す
るモードの発生を防止すれば良い。
【0061】ところで、進行波は直交する2つの固有モ
ードがともに励起され、その相対時間位相差が90度に
保たれる時発生する。
【0062】したがって、両固有振動数に大きな差があ
る場合、位相差が90度で、かつ両振幅とも大きな値と
なる周波数の解は存在しないため、進行波、つまり鳴き
原因となる振動は発生しづらくなる。
【0063】したがって、鳴きの原因となる振動のsi
nおよびcos振動モードの周波数を離せば良い。
【0064】そのためには、鳴き振動の両モードのモー
ド質量と、モード剛性の比を変えれば良い。
【0065】これは、振動子に部分的に動剛性不均一部
を設けることにより達成される。
【0066】しかし、このとき駆動用屈曲振動モードの
sin,cos振動モードの固有振動数は概一致してい
る必要ことが望ましい。モータ性能確保のため駆動用振
動に対する悪影響を防止するのである。
【0067】以上のことをを実現するためには、駆動用
振動モードのsinモードとcosモードに対するモー
ド質量とモード剛性の比を一定に保ち、かつその値は異
なるようする。
【0068】その結果として鳴きの振動モードに対して
は、モード質量とモード剛性の比が異なるように振動子
の形状を定めれば良い。
【0069】つまり、図1に示す振動子の形状はこの要
件を満足するものといえる。これは、鳴きの原因となる
振動モードcに対しては、振動子構造体10の面取り部
12のみが固有振動に影響する。このモードは、振動子
の周溝10cより下部においては振動変位をほとんど持
たぬためである。
【0070】すなわち、振動子上部を上から見た図22
において、図中示したc振動モードのsin,cosモ
ードへの面取りの影響が異なることは、図形的に明らか
である。
【0071】また、図23の(B)に、(A)に示す振
動子のc2 振動及び駆動用振動モードの振動子軸部にお
ける径方向変位分布を示す。尚点線はc2 を実線は駆動
用振動を示す。
【0072】また、振動子側面における軸方向歪み分布
を図23の(C)に示す。
【0073】これより、変位分布、歪分布共に両振動モ
ード間で差があることが分かり、面取り部12と面取り
部13の存在が両振動モードのモード質量、モード剛性
へ与える影響に差があることが分かる。
【0074】したがって、駆動用モードについて、si
n,cosモードの固有振動数(モード質量とモード剛
性の比)を概一致させるよう面取り部12、13の面取
り量を決定することにより、c2 振動モードについては
固有振動数を不一致とすることができる。
【0075】実際、駆動用振動モードに対する両固有振
動数は、B方向が41.54KHz,A方向が41.5
0KHzと、40Hz程度の差であるのに対し、振動モ
ードcの両固有振動数は、68.5KHz,70.2K
Hz,振動モードc2 の両固有振動数は82.3KH
z,84.2KHzと各々1.7KHz,2.1KHz
離れている。したがって、モータ性能を損ねることな
く、鳴きの発生を防止するまた、本実施例では駆動用振
動モードを作為的に40Hz高くなるよう設定している
が、完全に一致させることも可能である。
【0076】なお、鳴き発生を防止できる振動子の形状
は、上記した図1の例のみならず、図24〜27に示す
形状であっても可能である。
【0077】図24に示す実施例は、振動子の周溝10
cの上下に形成する面取り部12、13を振動子の角部
に設けている。このように角部に面取りを施すことで加
工上有利となるとともに、また上部の面取り部12が移
動体との接触面にかかっていないため接触半径を大きく
取れる。
【0078】図25に示す実施例は、面取り部12の代
わりに貫通孔120を周溝10cの上部に形成し、また
面取り部13の代わりに周溝10cの小径軸部に貫通孔
130を夫々形成したものである。本実施例では加工上
有利であり、また本図に示したように面取り、穴等の動
剛性付均一部を振動子の周溝10cに形成することも可
能である。
【0079】図26に示す実施例は、周溝10cの下部
に形成する面取り部13をPZT及び振動子構成体下部
にも施し各面を一致させている。このような構成とする
ことで、製造工程上、各PZT間の電極パタ−ンを所望
の配置とするに際し、また振動子面取り面とPZTの電
極パタ−ンを所望の配置とするに際し、面取り面を基準
面とすることができるため有利である。
【0080】図27に示す実施例において、図27の
(A)は、振動子をその軸を含む断面で切断し、この半
断面体斜め上部から眺めた斜視図である。この実施例
は、振動子の2次の屈曲振動モードの発生を抑えるため
のもので、振動子構造体10と振動子構造体11とはね
じ込み式で固定されるようになっており、上部の振動子
構造体10には不図示の固定部材に振動子を固定する支
持用ピン10Aが形成され、このピン10Aに面取り部
10Bを施している。
【0081】図27の(B)は駆動に利用している振動
子の1次の屈曲振動モードの径方向変位分布、図27の
(C)は鳴きの原因となる2次の屈曲振動モードの径方
向変位分布を示す。
【0082】本図より、支持用ピン10Aに施された面
取り部10Bは、振動子の1次の振動モード発生時のピ
ンの振動モードの節付近、2次の振動モードの発生時は
腹付近に位置していることがわかる。
【0083】したがって、非軸対称断面形状である面取
り部の存在が両振動モードの直交する2つの固有モード
の固有振動数差に与える影響は、1次、つまり駆動用振
動モードに対するものより、2次に対するものの方が大
きい。
【0084】この結果、駆動用振動モードへの影響を小
さく抑えつつ、鳴きの原因となる2次の振動モードの2
つの直交する固有振動モードの固有振動数を離し、鳴き
発生の防止効果を得ることができる。
【0085】また本実施例は鳴きに対し、以下のような
副次的な効果もある。
【0086】すなわち、鳴き原因たる2次振動に対して
は、支持用ピンの振動変位がピン全体としても、振動子
変位に対して大きく、駆動用振動に対しては小さいこと
がわかる。
【0087】したがって、駆動用振動発生時の支持用ピ
ンも含めた振動子の内部損失を小さく保ったまま、2次
振動の内部損失は大きくなっている。
【0088】内部損失が大きいということは、この振動
成長のために、より大きなエネルギーが要求されること
であるから、モータ駆動効率を悪化させることなく、鳴
き原因振動を発生しづらくできるということである。
【0089】これを実施するためには、支持用ピンを、
1次の屈曲振動モードの節付近かつ2次の屈曲振動モー
ドの振動変位の大きな部分から立て、2次の屈曲振動の
固有振動数近傍に支持用ピンの固有振動を持つようピン
形状を設定すれば良い。
【0090】さらに、面取り部10Bをこの固有振動モ
ードの腹付近に施すことで効果が得られる。
【0091】尚、以上の実施例にて動剛性不均一部とし
ての面取り等を2面取りとしているが2面である必要は
なく、1面または3面以上でも良い。
【0092】図10は本発明の第2実施例を示す。
【0093】上記した実施例は振動子構造体10に面取
り部12を形成しているが、本実施例は同様の効果を面
取り以外でも得るようにしたもので、図10の(A)で
は、前記面取りに変え凹溝21を軸方向に形成してい
る。なお、この場合、この凹溝21上に移動体の摺動径
があった場合、この溝を通して摩耗紛が除去されるメリ
ットもある。また凹溝21に変え、図10の(B)に示
すように、振動子を軸方向に貫通する穴22等でも良
い。
【0094】図11は本発明の第3実施例を示す。
【0095】本実施例は、振動子構造体10の外周部に
突起部23を対向して形成し、この一対の突起23によ
り、振動子の非軸対称形を得ている。なお、この突起部
23をフェルト等の吸振材料を介して支持手段(不図
示)により挟めば、振動子の支持も兼ねることができ
る。
【0096】図12は本発明の第4実施例を示す。
【0097】本実施例は振動子構造体10の面取り部1
2を、周溝10cより上部の軸部、および周溝10cの
小径軸部に形成したものである。
【0098】本実施例において、周溝10cの小径軸部
に存在する面取り部は、第1実施例における振動子の切
欠き部13と同様の効果を持ち、面取り面に直交する方
向の振動の固有振動数を、これに直交する方向のものに
比べ著しく下げる。
【0099】図13は本発明の第5実施例を示す。
【0100】本実施例は振動子構造体10の周溝10c
より上部の軸部に凹溝21を軸方向に沿って形成し、ま
た、下部の振動子構造体2の下部に面取り部24を設け
たものである。
【0101】なお、振動子構造体に対する、面取り、
溝、突起等は、上記した各実施例のみならず適当に組み
合わせることができる。また、その場所も、以上示した
実施例に限らず、多々考えることができる。
【0102】図14は本発明の第6実施例を示す。
【0103】上記した第1ないし第5実施例は振動子を
円柱形状としているが、本実施例の振動子30は図14
の(A)に示すように、全体的に扁平平板形状としてお
り、丁度円柱の両面に、面取りを施した形状としたもの
で、図14の(B)に示すように、A方向に曲げの1次
モード、B方向に曲げの2次モードを利用したものであ
る。
【0104】本実施例では、振動子30の形状がB方向
に薄くなるため、曲げの固有振動数が下がり、図14の
(D)に示すB方向の2次モードと、図14の(C)に
示すA方向の1次モードの固有振動数が概ね等しくな
る。
【0105】なお、直交するモードの形を変えるだけで
なく、その次数まで変えることによっても本発明を実施
することができる。
【0106】また、上記した各実施例のように駆動周波
数35〜45KHzのモーターにおいては、2方向の固
有振動数の差は、100Hz程度までは回転数の大きな
低下を生じなかった。
【0107】図15は本発明の第7実施例を示す。
【0108】以上の各実施例はいずれも振動子の形状を
一部非軸対称とすることにより、振動方向を一意に決定
するようにしているが、本実施例は材料定数(弾性係
数、密度等)等の振動子構造体の物性の異なる材料を非
軸対称状に配したもので、周溝41cによりくびれ部を
形成している上部の振動子構造体41に、例えば焼き入
れ等の処理により物性を異ならした異物性部43、44
を図のように形成している。
【0109】上記した各実施例の超音波モータは各種装
置の駆動源として利用することができ、図16は図15
に示した振動子を用いた超音波モータを駆動源とする駆
動装置を示しており、振動子構造体41と42は連結ボ
ルト45によりPZT等を挟持して固定されている。
【0110】50は出力取り出し用のギア部を外周面に
形成した出力部材で、加圧用のコイルバネ51のバネ力
を受けるコイルバネ受を兼用し、プチルゴム52を介し
て移動体53と摩擦力により連結されている。54は連
結ギアで、出力部材50のギア部と噛合しており、移動
体53の回転駆動力を例えばカメラの焦点調節部材55
に伝達している。一方、連結ギア54には、エンコ−ダ
スリット盤56とフォトカプラ57とが取り付けられて
おり、回転位置、速度等を検出している。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、振
動子の直交した2つの固有振動モードの方向は、予め既
知となるから、この方向に一致させて2組の駆動用電気
−機械エネルギー変換素子、例えば圧電素子を配するこ
とが可能となり、各組間に与える交流電界の位相差、電
圧振幅値を所定の値とすることで、理想的な円運動を振
動子駆動面に励起することができる。この結果、モータ
効率を向上させることができる。
【0112】また、2組の固有振動モードのうち、周波
数の高い方の固有振動モードの方向も既知となるから、
この方向に合わせて振動検出用の電気−機械エネルギー
変換素子を配することで、共振周波数検知による振動制
御も安定して行うことができる。
【0113】さらに、本発明による駆動用振動モードに
対しては、2組の固有振動数を概ね合わせ、かつ他の振
動モードの直交した固有振動モードの固有振動数を大き
く離すことができるため、駆動中に発生する鳴きの防止
を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波モータの第1実施例を示す
斜視図。
【図2】振動子の従来例を示す斜視図。
【図3】PZTと電極パタ−ンおよびその配線を示す斜
視図。
【図4】A、B相PZTの配置方向と固有振動の方向と
の関係を示す図。
【図5】超音波モータの振動子の特性曲線を示す図。
【図6】第1実施例の振動子の振動方向を示す図。
【図7】第1実施例の振動子の径方向における変位を示
す図。
【図8】第1実施例の電極パターンと面取り部の位置位
相関係を示す図。
【図9】振動子端面の移動体との接触部における両振動
モードによる変形角度差を示す図。
【図10】第2実施例を示す図。
【図11】第3実施例を示す図。
【図12】第4実施例を示す図。
【図13】第5実施例を示す図。
【図14】第6実施例を示す図。
【図15】第7実施例を示す図。
【図16】超音波モータを駆動源とする装置の概略図。
【図17】超音波モータの特性曲線を示す図。
【図18】振動スペクトルを示す図。
【図19】振動子の曲げ変形を示す図。
【図20】図19に示す振動子の軸方向変位分布を示す
図。
【図21】2次の屈曲振動の発生状態を示す図。
【図22】振動子の上部の平面図。
【図23】振動子の径方向変位分布等を示す図。
【図24】鳴き発生防止構造を有する振動子を示す図。
【図25】鳴き発生防止構造を有する振動子を示す図。
【図26】鳴き発生防止構造を有する振動子を示す図。
【図27】鳴き発生防止構造を有する振動子を示す図。
【符合の説明】
1、2、3…圧電素子(PZT) 4、5、10、11、41、42…振動子構造体 12、13…面取り部 45…連結ボルト 50…出力部材 51…加圧用コイルバネ 52…プチルゴム 53…移動体 54…連結ギア 55…焦点調節部材 56…エンコーダスリット盤 57…フォトカプラ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状弾性体に配置された電気−機械エネ
    ルギー変換素子に交流電界を印加することによって、棒
    状弾性体の軸を含む直交する2つの面方向に屈曲振動を
    励振させ、かつ適当な時間位相差を持たせることによ
    り、振動体の表面粒子に円運動を行わしめる振動子と、
    振動体に押圧されて摩擦駆動される移動体とを有する超
    音波モータにおいて、該2つの屈曲振動の固有振動数が
    異なることを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、弾性体の形状が、非
    軸対称断面部を有することを特徴とする超音波モータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、非軸対称断
    面が面取りにより構成されていることを特徴とする超音
    波モータ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、面取り
    が、軸対称形を有する弾性体の対向する2面に複数施さ
    れていることを特徴とする超音波モータ。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、軸対称断面
    を有する棒状弾性体に1または、複数の凹部、穴、突起
    が設けられていることを特徴とする超音波モータ。
  6. 【請求項6】 請求項1において、弾性体材料を非軸対
    称状に1部不均一にすることにより2つの屈曲モードの
    固有振動数を変えたことを特徴とする超音波モータ。
  7. 【請求項7】 棒状弾性体に配置された電気−機械エネ
    ルギー変換素子に交流電界を印加することによって、棒
    状弾性体の軸を含む直交する2つの面方向に屈曲振動を
    励振させ、かつ適当な時間位相差を持たせることによ
    り、振動体の表面粒子に円運動を行わしめる振動子と、
    振動体に押圧されて摩擦駆動される移動体とを有する超
    音波モータにおいて、該2つの屈曲振動の固有振動数を
    違え、かつ該屈曲振動のうち固有振動数の高い方の共振
    周波数で駆動することを特徴とする超音波モータ。
  8. 【請求項8】 請求項7において、振動子は非軸対称形
    状断面部を有しており、かつ高い方の共振周波数を該振
    動子の振動検出用電気−機械エネルギー変換素子により
    検出することを特徴とする超音波モータ。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、屈曲振動の
    固有振動数差を原因とする応答位相差を考慮して、2つ
    の駆動用交流電界の位相差を設定したことを特徴とする
    超音波モータ。
  10. 【請求項10】 棒状弾性体に配置された電気−機械エ
    ネルギー変換素子に交流電界を印加することによって、
    棒状弾性体の軸を含む直交する2つの面方向に屈曲振動
    を励振させ、かつ適当な時間位相差を持たせることによ
    り、振動体の表面粒子に円運動を行わしめる振動子と、
    振動体に押圧されて摩擦駆動される移動体とを有する超
    音波モータにおいて、駆動用屈曲振動以外の振動モード
    の直交する2つの固有振動モードの固有振動数が異なる
    ことを特徴とする超音波モータ。
  11. 【請求項11】 請求項10において、駆動用屈曲振動
    の2つの固有振動モードの固有振動数が概等しいことを
    特徴とする超音波モータ。
  12. 【請求項12】 請求項10または11において、駆動
    用屈曲振動以外の振動モードが、移動体との接触面がそ
    の面外に変位する振動モードであることを特徴とする超
    音波モータ。
  13. 【請求項13】 請求項12において、面外に振動する
    振動モードが駆動用に利用している屈曲振動の次数の異
    なるモードであることを特徴とする超音波モータ。
  14. 【請求項14】 請求項12において、振動体には駆動
    に供する部分の振動変位を大きくするくびれ部を有し、
    面外振動モードが該駆動に供する部分のみを屈曲する振
    動モードであることを特徴とする超音波モータ。
  15. 【請求項15】 請求項10、11、12、13、また
    は14において、軸対称形状断面を有する振動子に複数
    の動剛性不均一部を設けたことを特徴とする超音波モー
    タ。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれか1つに
    記載した超音波モータを含む装置において、振動子に押
    圧されて摩擦駆動される部材から駆動力を得る出力部材
    を有することを特徴とする装置。
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